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輪違屋糸里(上)
輪違屋糸里(上)
浅田次郎/文藝春秋
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総合評価

132件)
3.8
30
46
34
6
4
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    糸里は、6歳の頃、島原の芸子屋にもらわれてき、 それから音羽についてみっちり芸や所作を見つけてきた。 姉と慕う音羽が、壬生浪士の1人、芹沢鴨に無礼討ちされてしまう。 芹沢鴨の乱暴な様は評判になっており、波紋を広げていたが、 その裏に実は。 壬生浪士組の面々はかなり個性的なキャラクターが揃っており、 それぞれを思い描きながら読めるのに対し、同じぐらいたくさん出てくる女性キャラは、とても似通っていて、思い描けない。 ちょっとまったりとしていて、読むスピードがなかなか上がらない。

    0
    投稿日: 2009.11.11
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    人物・歴史上の出来事について、こんな解釈があったとは…!と驚きました。読めば読むほど発見のあるお話。糸里の可愛らしさ、純粋さ、おぼこい感じがとても魅力的。

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    投稿日: 2009.10.24
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    友人が以前から熱烈におすすめしてくれていました。 やっと読めて嬉しい♪ 『輪違屋糸里』というタイトルだけど、意外に糸里が出てこない。 浅田次郎の書く日本語は綺麗だね。京都弁も素敵。

    0
    投稿日: 2009.10.19
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    ドラマで見た記憶のあった糸里の物語。新撰組副長土方との恋と芸子としての太夫(天神)の狭間で揺れるこの時代ならではの女性を描いている。 壬生義士伝の後に読んだので、出来ればもう少し女性目線(糸里や吉英)が良かった。中心はやはり新撰組(壬生浪士組)に置かれていたので。 芹沢暗殺という題材の裏で暗躍する姿が様々な位置から描かれている。自分の中で芹沢は天狗のイメージであまり良い印象が無かったので意外な感じはした。 新見も同様。でも土方さんがおなごに惚れて武士になることを断念するとは思えない(笑)勝手な思いこみで。 近藤さんを上にどこまでも突き進む気がする。あと斉藤さんは浅田さんの世界では怖すぎ。ちょっと格好良いけど。

    0
    投稿日: 2009.09.18
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    新撰組 とくに 芹沢 永倉に対する心証が変化した。 時代の要請 やむをえず、周りに翻弄させられていく人々の葛藤 それを描き切る作者に感動。 小説の力を思い知った。

    0
    投稿日: 2009.06.10
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    期待せずに読んだら、思いのほか面白かった。新撰組には特段の思い入れはないけれど、女の視点からみた面白さがあった。

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    投稿日: 2009.05.19
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    中盤、まったく主人公が出てこないのだが、それが上巻のラストの盛り上げに一役買っている。素晴らしい構成。

    0
    投稿日: 2009.01.31
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    浅田次郎で新撰組モノだったら読むしかないでしょう!と。や、『壬生義士伝』たおもしろかったので。それに新撰組モノが大好きなので。 ほとんどの新撰組に関するものでは“悪者”にされてしまっている芹沢鴨。まあ、酒乱で押し借りやら大和屋焼き討ちやら、集金に来た菱屋のお梅(妾とはいえ)を手篭めにしてしまうやら…と、どう考えても悪者以外何者でもないんですけど。その芹沢鴨の行為には、実は会津守護職からの命令という裏があったんじゃないかと。お梅の件は別として。 と、新撰組に関わった女達の目線で書かれてます。 芹沢一派の屯所とされてしまった前川家のお勝、お梅、平山五郎を慕っていた吉栄。 近藤一派の屯所とされてしまった八木家のおまさ、土方歳三を慕っていた糸里。 自分を持って生きていく事が難しかった時代に、彼女達がどれだけ必死だったか。 惚れた男のためならと、自ら好きでもない男に身を捧げ、「身請けして一緒になる」という土方の言葉を拒み、彼を律した糸里。 妾の身でありながらも、傾いた菱屋を立て直そうと必死に努力し、あげく裏切られ、芹沢と一緒に死ぬ事を選んだお梅。 最後に前川家の主人儀助が言った言葉「あのおなごが、男やったらなぁ。」 その通りに、誰よりも必死だったがために、かわいそうでなりませんでした。 金に意地汚いヤツと罵られながらも、家族のため、生きる事に必死だった吉村貫一朗の『壬生義士伝』と一緒に読むと、より面白いです。

    0
    投稿日: 2009.01.29
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    島原と壬生郷士の視点から新撰組を描いた作品。芹沢の描き方も他のものとは少し違い、違和感はあるけれど、この解釈もこれはこれで面白い。しかしどうしても芹沢を見ていると佐藤浩一の顔が思い浮かんでしまう…。

    0
    投稿日: 2008.06.24
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    2008/06/10読破。 全体に広がる、せつなさや物悲しさは、浅田次郎のテクニック。 世の中の偏見や先入観がすべてを語った、江戸末期の話。 新撰組の芹沢、土方、平田、平間に焦点をあてた上巻。 下巻も楽しみに読むとしよう。

    0
    投稿日: 2008.06.10
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    畏れ入ってはならぬ。ほんまのお侍に、ほんまのおなごが物を言うのんや。 「輪違屋糸里」というタイトルながら、主人公は糸里だけではないと思う。音羽太夫、吉栄天神、お梅などの女性も、芹沢・土方を中心にする新選組も、皆のそれぞれの生き様が描かれる。 決してハッピーエンドとは言えないけれど、女の強さを感じる作品。

    0
    投稿日: 2008.05.14
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    浅田次郎新撰組2部作のひとつ。 近藤派ではなく、芹沢派を中心に話が進んでいきます。 他の新撰組の小説を読んで、今まで芹沢派にはあまり良い印象を持っていなかったのですが、この本を読んでイメージが変わりました。 芹沢、新見、平山、平間、みんな熱い人達です。 女性の視点から新撰組のことが描かれているのも面白いです。 でも、今のところ、「壬生義士伝」よりは物足りなく、☆4つです。 下巻に期待!!

    0
    投稿日: 2008.05.01
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    芹沢鴨暗殺事件。上下巻。 糸里をもってきますか。こうくるか・・・! お梅さんばかりに焦点があたりがちだったので、新鮮です。

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    投稿日: 2008.04.19
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    新撰組を女性視点から追ってる作品。 だからか知らんが、所々イライラすんねん・・・・(;´Д`) 土方の名言は相変わらず冴えてるんだけど、 女同士のうわさ話だの惚れた晴れただの、正直興ざめ。 独特の視点で面白いんだけど、僕には合わなかったかな・・・。

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    投稿日: 2008.03.22
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    結構フラットです。 最後になって、意外な展開を見せます。 泣かせの浅田に泣かされなかったのは、初めてかもしれません。 下巻に期待。

    0
    投稿日: 2008.02.26
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    おいとーーーーーーーーーーーー!!!!!!!なんでそないに優しいのやーーーーーーーー!!!!!!!アカーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!ひどいよ土方!!ひどいよ次郎!!(作者かよ)もうほんと、「世の男すべては、女のやさしさを食ろうて生きている」に凝縮されとる(;;)そして上巻でいっちばん泣ける一文はP.355の『「きっちゃんが」と言いかけたとたん、わけもなく糸里の胸はつぶれてしまった。』でした。。じろー。。あほぉ。もー!おいとー!!

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    投稿日: 2008.01.16
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    己たちがこれから斬ろうとしている人間は、不逞浪士ではなく、恨みのあるはずもなく、むろん隊規のもとに処断するわけでもなかった。足軽と百姓が、父祖代々傅いてきた侍を斃すのだ。しかもその侍は、世を蓋う尊皇攘夷思想の権化、英雄という名に最もふさわしい、彼の鉄扇に書かれた「盡忠報國」の四文字がけっしてお題目ではない、我ら新撰組のかけがえなき棟梁だった。すべての刺客が、そうと認めている芹沢鴨を斬るのだ。 <「輪違屋糸里」より引用抜粋>

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    投稿日: 2007.11.19
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    もうね、何度泣いたかわかない。 それぐらい泣いた。 こんなに泣いた本は久しぶりだよ。 評価はもちろん星五つ。

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    投稿日: 2007.09.29
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    悪く書かれがちな芹沢とお梅が好意的に描かれていたのが印象的。 とくにお梅はすごく素敵な女性でそれでも男の恵まれなくてかわいそうでした。

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    投稿日: 2007.09.27
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    壬生義士伝以来の浅田新選組だ!とわくわくして読んだんですが…ごめん、もう本当ないわコレ。というのも私が下手に新選組詳しいだけに、純粋に作品世界に入り込めないというか新鮮味を感じないというか。というか糸里の話じゃねぇの?っていうのが一番の大きな疑問。やたら八木さん家のマサさんが出張ってた印象しか… 八木さん家と前川さん家のおかみさんが井戸端で喋ってるのをただ聞いているだけのような感じで、途中で飽きた。

    0
    投稿日: 2007.09.15
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    土方ファンとしてはこの作品の土方さんがどうも好きになれなかった。 壬生義士伝の土方さんとはだいぶ違うかな。 踏み絵を踏んで大人になったのかしら。

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    投稿日: 2007.09.06
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    これは珍しく借りて読んだ本だったので、文庫落ちを気に買いなおし。おもしろかった。  おもしろかったけれど、後半に向かって失速していったのはなんでやろぉ。もともとこれは「女の人の小説」であって、「この時代の女の人の立場」とかに思いいれを抱けない限りは、筋書き通りのせつなさとか熱さしかない。そして当然だけど、あたしはそういうところにそれほど感情移入はしない。  こう、浅田次郎にしては珍しく筆が滑っているというか、うまく読者を連れて行っていないところが多くて、そこら辺はどういう事情によるものだったのかなぁと不思議になる。普段はこつこつと高めていくはずの気持ちを、いきなり最大級の言葉を投げるだけでお終いにしちゃっているから、迫ってくるものが薄い。  上巻の書き込みを下巻で維持できなかったというか、書きたかったはずの「強さ」が散漫になっているせいで、読後感に良い味があまりない。単に「後味が良い」という意味ではなくて、小説全体の味としてね。

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    投稿日: 2007.09.04
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    主人公は誰だ 独白が長く差し挟まれるのはこの方の特徴ですね。 途中それが何故かイヤになるのは何故でしょうか。はて。 これは芹沢の肩をもった小説…でしょうか? 新撰組に詳しいGの感想が聞きたいです。

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    投稿日: 2007.08.31
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    初・浅田次郎。 女性の視点からみた、新撰組・芹沢鴨暗殺事件の話。 最初の数ページは京言葉が読みにくいのだけど、すぐなれて、すらすら読み進む。早く後編も読みたい。

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    投稿日: 2007.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅田次郎の新撰組。傑作!! 上下巻のうち上巻。 新撰組の芹沢鴨暗殺事件を女の目線を通して書いてる物語。 「輪違屋糸里」って新撰組の隊士か!?とか思ってたけど、ぜんぜん違ったw 壬生義士伝とは違って今度は女の目線。 浅田次郎のすごさは、歴史の事実を逸脱しないまま、心の動き、感情で物語を仕上げていくところ。 糸里の気持ちと置かれた状況を想像して思わず涙した。 主人公糸里は、京都、島原の芸妓。 芹沢鴨の愛人お梅、平山五郎の恋人吉栄、新選組の屯所、八木・前川両家の女房たちは、それぞれの立場から、新選組内部で深まる対立と陰諜を感じ取っていた。 愛する土方のため、芹沢暗殺の企みに乗った糸里のはある決意をする。 息を飲む展開と最後は感動の涙。

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    投稿日: 2007.07.17
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    浅田次郎の新選組SIDE-B。『壬生義士伝』が男と男のどうちゃらこうちゃらだとしたら、今回は女目線で描かれます。ほんものの女の人が描いた新選組の小説は概ね苦手だけど、これは描いてるのがおっさんなので安心。浅田氏が描く新選組隊士像は掘り下げてある割に「こうあって欲しい」があまり含まれてないようお見受けします。有り難い。

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    投稿日: 2007.07.06
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    もっと女に対して酷い土方さんが見たい。 サブタイトルは、「可哀相な鴨の話し」 庭仕事をする鴨は可愛いですね。 「ろうず」って素敵。

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    投稿日: 2007.06.12
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    女として生きる。簡単なことかもしれないけれどそれが許されなくて、闘っていた女がいたんだ。手に入れられないのならなんて悲しいことだろう?

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    投稿日: 2007.05.24
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    糸里といいお梅といい、強い女は本当に素敵だと思います。しかもこの時代で。私ももっと自分を持たなきゃ…!(;`ω´) あ、沖田さんのキャラクターが好きです。永倉さんに言った「元はと言えば君のせい〜」。これ、大好き。(笑)笑いながらシビアなこと仰いますね隊長!

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    投稿日: 2007.04.28
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    浅田新選組第二段。 島原の芸妓はカッコいい。幕末を行き抜くってこういうことかも、と思う姿がある。 前作『壬生義士伝』が男の生き様なら、ここに在るのは女の生き様。 新選組隊士のキャラは、前作と同じ傾向があるが、誠衛館メンバーが好きな人にはお勧めできないかも・・・。

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    投稿日: 2007.04.05
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    上下巻。女性が、とにかく強い。あと、無駄な人物が出てこない。芹沢鴨といったら、新撰組好きにとっては悪者だったけれど、この本を読んだらその認識も変わった。もちろん近藤派の人たちも素敵だったけれど。お梅・糸里の啖呵に惚れた。格好良すぎる。

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    投稿日: 2007.04.03
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    「壬生義士伝」の姉妹編というべき作品です。 さすがというか、読ませます。読者を如何に引き込むかの全力投球。浅田次郎らしい作品でしょう。 「壬生義士伝」は女性に人気でしたが、これはどうでしょう。女性を主人公に置いた分、むしろ女性には嫌われるかもしれません。 面白いのですが、やはり浅田次郎の歴史長編で気になるのは人物造形の振れです。場面場面で登場人物がまるで違う人物に見える言動をします。どこかに芯が有って「こんな風に見えるのだが、実は・・・」という書き方なら良いのですが。どうもプロット重視で、全体の流れからはみ出してしまってます。 その最たるものが最後の糸里に対する土方の言動です。(以下ネタバレ) 土方は芹沢暗殺の手引きをした糸里を口封じのため殺そうとします。一方その後、(予定の行動として)武士を捨て一緒に田舎に引きこもりたいと糸里を口説きます。最初からそうするつもりだったのなら、糸里を殺そうは考えなかったはずです。 まあ、そんな矛盾(しかも一番のシーンですからね)も含みながらでも読ませるのが浅田さんの力なのですが。

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    投稿日: 2007.03.30