
総合評価
(328件)| 77 | ||
| 131 | ||
| 58 | ||
| 15 | ||
| 6 |
powered by ブクログ難しすぎる… 学生時代に勉強した(ことがある気がする)哲学者たちが複数登場します。 「(選択肢が複数あったとき、)どれが正義か?」 といった類で実際にあった事例をもとに話が進むのですが、いかんせん難しすぎました。 かなり話題になったけど、手に取った人の中でどれだけの人が理解できてるのだろう…(^_^;)
0投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログ哲学者の言葉を使い正義とは何かを考えさせられる本です。 全人類が共通して「正義というのはこうだ」ということはまずないんだなと思いました。 現代では法律や協定などが整備されて、これが当たり前と感じていることがそれは本当に正しいことなのかどうかを考えさせてくれました。 アリストテレス 政治の目的とは善き市民を育成し、善き人格を養成することだ。 カント 誤解を招いても嘘ではない言葉
0投稿日: 2020.04.20
powered by ブクログ英語ディベートをやっていたときに、 正義は何かとか 話し合いをする際に何が重要なのか とかを教えてくれた素晴らしい書籍
0投稿日: 2020.04.17
powered by ブクログ物事を多角的に見る視点を与えてくれる本です。私にとって当たり前の判断だ!と思っても、読み進めるとその考え方があるならそちらも妥当である。と改めて考えさせられました。 正義についての本ですが、学校教育で道徳の授業をする際に大いに使える材料になると思う場面がたくさんありました。本当の自由、正義、正しさはなんなのか。今後自分の考えを述べるさいのキーポイントとなりそうです。
1投稿日: 2020.04.16
powered by ブクログ『正義とはなにか』 ▶︎感想 The哲学な作品であり、 私にはまだ早かったのかもしれない。 有名な例はこちら↓ 1人を殺せば5人助かる。あなたはその1人を殺すべきか? このように1つのテーマを経済背景や政治背景から取り上げ、あなたはどう考える?というのを繰り返している。 そもそもの教養がなければ考えることすらできないため、 もう少し学問をつけてから読み直したい。
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ冒頭で社会の最大幸福の追求を是とする「功利主義」と、個人の自由は何事にも侵略できないとする「自由至上主義」の両極を紹介して、それらの欠陥を指摘しつつ「善い生」を追求する手法を検討する内容。 功利主義では、トロッコ問題において、寝ている人が均質ならば一人を轢くのが正義。 自由至上主義では、そもそもスイッチの切り替え選択を人に強要する権利なんてないだろと考える。 アリストテレスの「政治の目的は善き市民を育成し、善き人格を養成すること」という考えが好き。 何が「善い」のかは考えなくてはいけないけど、論理的に詰めずともビジョンとして掲げて、市民が各々に「善い」を考えるようになればその目的は達成できるんじゃないかと思った。
0投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログマイケル・サンデル(1953年~)は、米国の哲学者、政治哲学者。ハーバード大学教授。コミュニタリアニズムの代表的論者。 本書は、2009年に米国で発表された『Justice: What's the Right Thing to Do?』の全訳で、2010年に日本語訳が出版され、2011年に文庫化された。ハーバード大学の超人気哲学講義である「JUSTICE」を、2010年にNHK教育テレビ(当時)で「ハーバード白熱教室」として放送したことから、社会現象ともなった大ベストセラーである。 内容は、「正義」に対する考え方を、①「効用・福祉」の最大化(「功利主義」)、②「自由」の尊重(「リバタリアニズム」やリベラルな平等主義)、③「美徳」の促進、の3つに分け、我々にとって身近でわかりやすい例えを多数取り上げながら、歴史的な哲学者・政治学者の見解を交えて解説しているのだが、自分だったらどう判断するだろうか。。。と、いつのまにか自然と思考を巡らせることになるのが、本書の妙である。 最終章ではサンデル教授自身の立場は③であるとし、「正義にかなう社会は、ただ効用を最大化したり選択の自由を保証したりするだけでは、達成できない。正義にかなう社会を達成するためには、善き生の意味をわれわれがともに考え、避けられない不一致を受け入れられる公共の文化をつくりださなくてはいけない。・・・正義にはどうしても判断がかかわってくる。・・・正義は、ものごとを分配する正しい方法にかかわるだけではない。ものごとを評価する正しい方法にもかかわるのだ。」と述べられているのだが、私はサンデル氏の考えに基本的に同意する。 そして、サンデル氏は、米国現代史において最も有望な発言として、1968年に米国の民主党大統領候補指名をめざしていたロバート・ケネディによる、「アメリカのGNPはいまや年間8,000億ドルを超えています。・・・それなのに、GNPには子供の健康、教育の質、遊びの喜びの向上は関係しません。詩の美しさ、結婚の強さ、市民の論争の知性、公務員の品位は含まれていません。われわれの機知も勇気も、知恵も学識も、思いやりも国への献身も、評価されません。要するに、GNPが評価するのは、生き甲斐のある人生をつくるもの以外のすべてです。そして、GNPはアメリカのすべてをわれわれに教えるが、アメリカ人であることを誇りに思う理由だけは、教えてくれないのです。」を挙げ、前大統領であるオバマ氏についても、道徳や精神性を希求する政治をはっきりと打ち出したとして高く評価している。 道徳的(宗教的)なスタンスを一致させることは、確かに容易ではないが、それに目を背けても本質的な問題を解決することはできず、我々は、サンデル氏が言うように努力するしかないのだ。「われわれは、同胞が公共生活に持ち込む道徳的・宗教的信念を避けるのではなく、もっと積極的にそれらに注意を向けるべきだ-ときには反論し、論争し、ときには耳を傾け、そこから学びながら。」 (2020年2月了)
0投稿日: 2020.02.29
powered by ブクログ自由とは何か、正しいものとは何か、道徳というものを無視して何かをする時に限界があると思いました! 今どき、炎上商法とかあるけど、それで有名になれるならいいのでは?その人がいいよって言ってるならいいんじゃない?とか日常的によく耳にする言葉に正義はあるのか? この本を読んで、功利主義がいい、自由主義がいいとかケースバイケースに過ぎない。やっていい事とやってはいけない事の限界ラインはある。行動に価値はなく、行動する時の感情に価値はあるものだと感じました。 この本を読む事で身につくことは、道徳の再認識、物事を色んな角度から見ることの出来る多様性。この2つが特に考えさせられた事でした
0投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログ10年前に買って、半分くらい読んで諦めていた。ようやく読み終わった。後半の方が難解だけど、後半から学ぶことの方がずっと多い。アメリカ社会を軸に書かれているために理解しづらい部分もあったけれど、マイケル・サンデルが提案する新時代の正義観は、今の日本社会にも貢献するところが大いにあるように感じる。この正義のあり方を理解して体現できるようになるには、自分はどうあるべきか、現在の問題とどう関わっていくべきか……なんだか考える力をもらった気がする。
0投稿日: 2020.02.04
powered by ブクログ功利主義や自由主義に偏ると、個人の踏み付けや道徳的欠陥に繋がる。 そこで必要なのがコミュニティへの帰属意識。 帰属意識を持つことで相手を思いやり、宗教的な思想から逃げるのではなくパブリックな議論を交わすことで互いに尊重できる社会となる。
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログかなり長い期間かけてなんとか読み切った、という感じ。全然咀嚼出来てない。読むにはまだ準備が足りなかったかも。 191125
0投稿日: 2019.11.26
powered by ブクログ正義とは何か?全体最適なのか個別最適なのか? 自由とは何か?それは他の何にも従わない、自律にのみ従う? 実社会でなんとなく見過ごされていることを丁寧に検証することは、新たな発見やはたまたイノベーションを生む可能性を示唆していると思う。
0投稿日: 2019.11.19
powered by ブクログどちらか片方しか選べない状況に立たされた時に自分ならどうするか?と、考えるキッカケを与えてくれた本でした。日頃からその状況に直面したときに考えると、時間がない中、止むを得ず場当たり的な結論を選ばざるを得ません。悩むではなく、考える事を教えてくれました。
0投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログ読みやすいし面白いのだが、ブームで買った人はほとんど読んでないだろう。サンデルブームの分析みたいな論文も出てるようだ。
0投稿日: 2019.09.03
powered by ブクログさすがにこれは読んどかなきゃ...とおもって読んでいる 友達から譲ってもらったら線がひっぱってあってかわいい
0投稿日: 2019.06.19
powered by ブクログじっくり読ませていただきました。こういう議論が今の日本にはとても不足しているなと思いました。そしてこういう議論はとても重要だと思いました。
0投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログ正義と正義は対立する 正義についてのミニ論文を書くことになり、中学三年の頃に読んだ本。 今でも記憶に残っているのは、暴走列車の話である。5人を救うために1人を救うという数の原理が、状況によって異なるという話だ。一方では正しい原理でも状況が違えば、間違っている。正義とは、一言では表せないと感じさせられる。文化的背景からくる正義、宗教からくる正義、全ての正義は別の正義と対立する事で悪となる。 自分の思考は「リバタリアン」に寄っている。自由である事が活発な「生」に繋がっていると考えている。一方で、先天的な理由によって不利益を被っている人には、その是正をすべきであると考えているため、やはり正義は一つだけの立場では語れないと改めて感じる。
0投稿日: 2019.04.29
powered by ブクログ全体的に長いけど、様々な主張を紹介→全てに反論しつつ自己の主張を展開 という構成で、読み進むにつれてまとまりが見えてきます。 全体的に感じたのは、個人化・市場化する現代社会への大きな懸念。 特に功利主義とリバタリアン的な考えに対する懸念が多かった。 道徳や倫理が「ふんわりしている」「ただの理論」と評価され、経済学など定量的学問が「実際的」「現実に即している」と評価される社会に警鐘を鳴らしていると言えます。 この時代において、社会科学、もっといえば経済学的な視点を持って勉強している人に読んでほしい本です。 本当に今勉強しているその内容は社会を把握する上で十分なのか?何か大きな欠落しているポイントはないのか? 私はそのことについて考えることができました。 定量的学問をする上で、この「道徳的」見解はどのように融合可能なのか? これからの自分の勉強にも反映させていけたらいいと思います。
0投稿日: 2019.04.17
powered by ブクログ頭を使う・考える機会として・・ 目的がそのためならいいけれど、うーん。。どうかな、、 その目的だとしても、盛りだくさんすぎて、しんどくなっちゃった。。っていうのが正直なところです。 でも今、私達が抱えている問題について、たくさんの定義や例え、実際のお話があったので、それは参考になりました。
0投稿日: 2019.04.09
powered by ブクログ学生の頃に政治哲学に触れていたため、本書から改めて斬新的な思想に出会えた感は無いが、さすが名講師の著作だけあって一文一文が短く簡潔で読みやすい もともとカントの哲学は難解で、(定言命法・仮言命法や自律・他律など)専門性がある程度求められる考え方だと思うが、本書では非常に分かりやすい説明・解説を提供してくれていると思う 正義や道徳については万人に一致する絶対的な価値観は無いと想定し、政治・公共の場で積極的に取り扱って行くべきだとの帰結は一理ある。 一見アファーマティブ・アクションは日本社会では無関係かと思えるが、地元思考や浪人生を排除するなど不正が発覚した大学入試での事例を見れば共通点が見える一面もある。 発行から10年経って、アメリカは差別主義的で多様性を否定する風潮が高まっているが、次のステップへの過渡期なのか、このまま道徳観は衰退するのか・・
1投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログ今まで知らなかった世界で起きている事実を知ることができた。 1つの答えを出すのはとても難しいと思う。 1つ1つの事を様々な方向から考えることが大切だと思った。 どれだけ考えても答えは出ないかもしれないけど考えることが無意味だとは思わない。 自分はまだまだ世界の事を知らなくて、視野も狭い事を自覚した。 これからもいろんな国の本をすすんで読みたい。
0投稿日: 2019.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
白熱教室 in Japan ノート 概要をノートにまとめる 正義の3つの考え方 1)最大多数の最大幸福 -功利主義-(ジェレミー・ベンサム) 2)人間の尊厳に価値をおくこと(カント) 3)美徳と共通善を育むこと(アリストテレス) 【富の公正な分配】 人物 年収 学校の教師 400万円 イチロー 15億円 オバマ大統領 3500万円 Q1 3者の収入の格差は公正か 公正 労使双方の自発的な同意に基づく報酬は正しい 不公正 報酬は仕事の責任や重大性に対応すべきである Q2 政府による強制的な所得の再分配は公正か リバタリアニズム 個人の権利を不可侵とする考え方 -自由至上主義- →所得の再分配は自発的な寄付に任せるべきなのでNG リベラル →機会の不平等を是正する最小限の所得再分配はOK 功利主義者 →所得再分配は苦痛より大きな幸福を実現するからOK コミュニタリアン →同じ共同体に属する弱者を助けるのは義務だからOK Q3 多額の寄付を条件に東大の入学基準を緩和するのは公正か 公正 ・正規入学3000人に対して数人程度なら効用が上回るだろう。 ・東大生の親の過半は年収1000万円以上であり、学力という 基準は経済の影響を受けている。寄付による施設の充実で 学術的成果が増えるなら、大学の目的に適うので正しい。 不公正 ・公立大学への裏口入学は多くの国民の気分を害し、 大学の設備が整う効用を遥かに上回る。必要な寄付金額が 高くなるほど怒りは増大するため、効用の逆転はない。 ・入学資格は勉学に励む生き方への見返りという側面を持つ。 ・努力の量と学業成績は対応しない。学術的な成果を出せる 人物を選ぶという入学資格審査の目的に従うのが正しい。 【共同体の義務と責任】 Q1 殺人犯の弟をかばうのは正しいか 正しい 家族への信頼なしに社会への信頼もない 間違い 殺人は家族のルールを破り信頼を裏切る行為 家族としても罰を与えることを支持するのが妥当 Q2 外国より国内の災害への支援を優先するのは正しいか 正しい より多くの恩義のある相手を優先するのは正しい 間違い その区別は、単なるえこひいき、差別に過ぎない Q3 道徳的責任は世代を超えるか (日本の戦争責任を例に) Yes ・祖先なくして現代の私たちは存在しない。痛みを感じる 被害者のいる限り、謝罪と賠償の責任を免れない。 ・当時、戦争に反対した人も、世代として責任を負った。 共同体の責任は個人の意思によらず負うものである。 No ・際限なき責任の累積は悲劇である。歯止めが必要。 ・歴史を学び過ちを繰り返さないことは重要だが、 新しい世代に道徳的責任を引き継ぐ義務はない。 (オバマ大統領は原爆投下について謝罪すべきか) Yes ・親の犯罪に子が責任を感じるように、国や共同体の行為に ついても、人々は謝罪と賠償の責任を負う。 ・企業の不祥事では担当者が交代しても組織の責任は残る。 共同体が継続する限り、責任もなくならない。 No ・責任は意思に伴うもの。親の犯罪に子は責任を負わない。 【議論の意義】 道徳的な議論が全員の同意できる結論に至ることはないが、 議論によりお互いの信念や主張を理解しあうことができる。 正義について語り合うことは公共的生活を送る上で重要だ。
1投稿日: 2019.01.29
powered by ブクログアリストテレスは善だからこその正義を主張し、カントとジョン・ロールズは正義だからこその全部を主張した。前者はテロスという目的因を考えれば自ずと答えが見えるとアリストテレスが述べたが、これは奴隷制のように時代ごとに変わりゆく思想と相対するため、不安定さが垣間見えた。また、自由とは程遠い強制的な部分が感じられた。後者は結局のところ善が分からないと正義も分からないという袋小路にはまってしまった感がある。カントは嘘はどんな時のどのような状況においても悪であると主張したが客観的に考えれば彼の根底にある思想・信仰の影を感じざるをえない感があるし、彼個人の主張としてしか捉えられない気がした。いずれにせよ、善も正義も人間が勝手に作り出した理知の一部に過ぎないような気がする。真理は存在せず、デカルトが神をその御座から引き摺り下ろしたその日から人間は独りよがりの探求を繰り返し続けなければならない十字架を背負わされたのだろう。
0投稿日: 2019.01.28
powered by ブクログ答えを知ることができる、と思って読むと失敗する。 いちいち小難しいので、なかなか読み進められず、かといって、途中で投げ出すのも癪なので(最後に大きな納得が待っていると期待して)読み切ったが、とうとう最後まで何もわからない本。 ただ「正義」というのは非常に複雑な要素が絡み合って構成されるものだ、ということはわかったので、それを持って無駄な時間ではなかったと思うことにする。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ正義にかなう社会を達成するためには、善き生の意味を我々が共に考え、避けられない不一致を受け入れる公共の文化をつくりださなくてはいけない。
0投稿日: 2019.01.03
powered by ブクログ1人を殺せば5人が助かる暴走路面電車の話。 この本は、残念ながら、そういった場面に直面した際に、どう行動するのが正しいのかを断定してくれるものではないが、 それ以上に、私たちに大切なものを語りかけてくれる。 功利主義、個人主義からドイツ観念論といった難解なテーマまで、具体例と章ごとの整理を通じて論じてくれるので非常にわかりやすく、合点がいった。 特にハッとさせられたのは、他の皆さんも書いてある通り、第9章の愛国心の話。 慰安婦問題も提起されており、この本に出会うまで恥ずかしながら道徳的個人主義を信奉しかけていた私にとって、 連帯とコミュニティに関する著者の主張は、まさに目から鱗であった。 弁証法的手法により、人々は議論することによって自らの主義主張と対峙するのであって、 そのために、我々は活発に議論しなければならない。 これからの正義のために話をすることの大切さを学ばされる名著でした。
0投稿日: 2018.12.28
powered by ブクログシーラッハの『テロ』を読んだので手にとってみた。こっちを先に読んでおくべきだった。なるほどぉ〜と、判った気になっています(笑
0投稿日: 2018.12.25
powered by ブクログ読み進める途中で高校生時分組んでいたバンドを思い出した。 リーダー的ポジションやった、人をまっすぐ見据える目を持つ男、よっちゃんがつけたバンド名「カント」はもしかしたら人名やったのかもしれない。 バイロンの詩集をくれた彼ならやりかねない。
0投稿日: 2018.12.17
powered by ブクログ図書館で1回延長、1回延滞して、かれこれ1ヶ月かけてやっと読了。 難解だったが、おもしろかった。特に愛国心についてと、結婚を国家が承認する意義についてが自分にとってとても興味深かった。 愛国心について 戦争責任は、当事者でないあとから生まれてきた私たちでも負う必要があるのか?という問いに対して、筆者は是と答える、なかなか刺激的な内容だった。 結婚について 国家が結婚を認める目的は、独占的で永続的なふたりの関係を国家が承認し、名誉をあたえるためなのだそうだ(マサチューセッツの2003年の判決)。
0投稿日: 2018.12.09
powered by ブクログただでさえ難しい議論に対してロジックを緻密に組み立てていく感じに、大学時代の哲学の講義を少し思い出した。ひとつの正義の考え方に対して、その考えだとこういう状況の時にこう選択するのは誤りということになる、ということもそうだし、考え方がいくつもあったりとか、やっぱり難しいなと思うけど、そういう色々な考え方があるんだなって柔軟な私でいたいものだと改めて思った。
0投稿日: 2018.12.08
powered by ブクログ市場信仰の時代においては、様々なものに値段がつけられる。それによってそのものの価値や本質が貶められる可能性がある。価値や本質を見誤れば、社会はやがて腐敗していく。 物事を判断するする時、何を論拠とするのかで答えはかなり違ってくる。善き生をめぐる議論についても答えは出ないかもしれないが、議論し続けなければならない。
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログ無知のベールを被った状態でどのような世界が正しいと感じるかを想像してみる。 ベールに隠された自分は有能かもしれないし、なんの才能もないかもしれない。裕福な家庭か貧困に苦しんでいるか、健常か障害があるか、子供か老人か、男性か女性か、性的マイノリティかもわからない。自分を無知のベールで隠してその状態でも良い生き方ができる世界を目指していくのが良い。
0投稿日: 2018.11.18
powered by ブクログ正義という観点から様々な社会的問題について考えることができた。始めから終わりまで学ぶことの多い本であった。特に功利主義者を代表するベンサムの考えは新鮮であった。一人一人の幸福より全体の幸福を優先することは、ある意味中立的であると思った。しかし、そこに人間尊厳の意識はあまり感じられない。幸福の総和を上げるために少数の犠牲の上に大多数の人が幸福を享受することには賛同できない。実際に幸福を数値化することは容易ではなく、またその意義についても疑問を感じざるを得なかった。このように本書を読む上で多くのことを考えさせられた。理解をより深めるため近いうちにもう一度本書を読んでみようと思う。
0投稿日: 2018.11.14
powered by ブクログ提議はしてるけど、提言までは書かれていない。 倫理の境目研究といった内容で、世の中が「これは皆にとっての正義だ」「これは皆にとっての自由だ」と盲信している事柄に対して、いやいや深掘りすればこんな矛盾を抱えているんですよ、というサンデルさんの見解が示されている。 それは労働と収入の関係であったり、中絶と幹細胞の関係であったり、国民と政府の関係であったりと、ケースは無数に存在する。 サンデルさんが示した「正義とされている事柄の背景にある矛盾の探り方」を、自分の身の回りで起きていることにも落とし込んでみては、という提言に思えた。 ただ内容は半分くらいしか理解できてないと思うので、再読の必要あり
0投稿日: 2018.11.13
powered by ブクログうーん、哲学は合わないのかなー・・・という感じ。 読み進めてはみたものの、内容が頭に入ってこない。言葉遊びをしているように感じてしまった。 でも、一つの知識としてこういう考え方があることは理解できた・・・かな。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ書題が出来すぎていてあらぬ誤解を受けているが 中身はまとも アメリカにとって大義は正義なのだが 日本にとって正義は宗教用語であるところも胡乱に見える 同じく哲学というのも大分高踏用語なのだが 法の下での正しさというところから話を始めてわかりやすい 最大多数の最大幸福を教義とする功利主義と 選択の自由が教義の自由至上主義に対し 宗教に対してそれらは適切な回答を与えられないとして 目的因を素にした共通善を主張する 大多数のひとにとって哲学も政治も正しさも 目先の日常とは関係ないことなのだが それでも宗教と道徳が投げかける正しさに関わることを訴えている もとより答えのない問題に対して まともに取り組むこと自体賞賛に値する ただ本としては 達人らしい講義ほど整理されてわかりやすいとも言えない
0投稿日: 2018.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暴走する路面電車のケースをきっかけに正義とは何か?という問いに対して功利主義、リバタリアニズム、美徳という3つのアプローチで迫る。自分はカントの提唱する「道徳的に行動することは義務から行動すること」という考え方に最も納得した。 このように答えのない問いに対して延々と考え続けることほど時間を贅沢に使うことはないだろう。こんな時間を社会人になっても大切にしていきたい またこの本を読んで、「哲学を学ぶことはすなわち社会を学ぶことである」と高校生の僕に言い放った彼の言葉の意味がようやくわかった。
0投稿日: 2018.09.13
powered by ブクログ哲学だった。答えがない事を考え続けるのって難しいし、体力がいる。この本も明確な答えが書いてあるわけではない。だけど、読みながら「自分はこうだと思うな」「自分はこっちの意見に近いな」と考えていく事で、私ってこんな風に考えてたんだな。と気付けたり。 翻訳もすごく丁寧でわかりやすく配慮されてたと思う。良書!
0投稿日: 2018.09.10
powered by ブクログサンデル本.政治哲学の概観によいが,コミュニタリアニズムが腑に落ちるには説明が足りないような気もする.最近再読した.
0投稿日: 2018.03.31
powered by ブクログ書いてあることが私には難しくて、久しぶりにかなりてこずる読書になった。でも先に哲学の入門書を読んでいたのは、少しは足しになった気がする。
1投稿日: 2018.02.26
powered by ブクログ2/3で断念。内容はいいけど、翻訳がとても日本語とは思えない。 自分を大きく見せたい人が『この本は最高でした!』って、見栄張って絶賛してるだけなんじゃないかと思ってしまう。 自分の脳みその出来が悪いのかもしれないけど、とにかく読みづらくてうんざりだった。
1投稿日: 2017.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
難解だった。きちんと本に意識を集中して、積極的に理解しようとしないと、何も理解できないままスルーしてしまうほどには僕の脳の情報処理がこういう哲学的話題には慣れていないことが分かった。 最も印象的だったのは 「同法の道徳的・宗教的信念を尊重するということは、(少なくとも政治目的に関係する場合)それらを無視し、それらを邪魔せず、それらにー可能な限りーかかわらずに公共の生を営むことだと思い込むようになった。」 これは自由主義の過度な尊重であり、その結果後の「市場と道徳」の項において、単一なお金という尺度であらゆる価値を杓子定規に測る市場経済が道徳の価値を脅かしているというのは納得がいった。単純に個人間の同意で測られてしかるべき価値と無条件に尊敬と尊厳を受ける価値(人間とか)の線引きをどうやってするのか、答えはないと思うが議論を通して学びたいと思った。
0投稿日: 2017.07.19
powered by ブクログなんだか話題になっていた本、手持ちの本を読みきったらハードカバーで買うつもりでしたが、その前に文庫化されたので早速購入しました。 「正義」とは何か、日常生活でしっかり議論することは少ない。むしろ避ける話題のひとつだろう。しかし政治や道徳を語る上では避けられない概念だ。著者は古今東西の様々な哲学者の正義論を紹介しながら、最終的に自説を展開する。 何かのマンガに出てきたと言われる「正義の反対は悪なんかじゃない、また別の正義なんだ」というセリフ(※1)を具体的に説明している本だと感じた。正義は文化であり、科学的に正誤を結論づけられるものではない。しかし紹介された中には自分が予想もしなかった極端な正義論もあり、自分の考えがいかに狭かったかと恥じ入った。 著者が教鞭をとるハーバード大学はアメリカの大学であり、アメリカは世界最大の多元社会・多民族国家だ。アメリカ人全体が同一の正義を共有できないことは自明だろう。そういう社会においては常に、多種多様な正義を整理し折り合いをつける方法が模索されている。 日本の場合、ともすれば「単一民族」と思い込み、ひとつの正義が共有できると思い込んでしまう人もいる。「日本人なら当然〇〇すべきだ」といった言説を堂々と語る人は、戦時中だけでなく今でもたくさんみかける。 この本がどうして日本でベストセラーになったかはよくわからない(巧みな宣伝?)が、どういう社会を作るべきか落ち着いて考えてみるきっかけには良い本だと思う。 (※1)クレヨンしんちゃんの父のセリフと聞いていたが、調べてみるとどうも違うらしい。
0投稿日: 2017.06.18
powered by ブクログハーバード大学史上最多の履修者数を誇る講義をもとにした本。 アマゾンのベストセラー第1位だそうだ。 といっても、内容は、政治哲学の本。テーマは、「正義」。 さまざまな具体事例をベースに論じられていて、とても分かりやすいが、中身は、直球勝負の本格派。決して、気楽に読める本ではない。こういう本がベストセラーになるということは、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな。 あっ、今の政治が酷すぎるので、みんなこういう本質的な問題を真面目に考え始めたのかな??? 内容的には、「正義」に関わる英米系を中心とした政治思想、 ・功利主義(ベンサム、ミルなど) ・自由主義(ノージックなど) ・カント ・ロールズ ・アリストテレス などを分かりやすく論じつつ、アメリカの現在の様々な具体的な政治的な論争や事件を考えて行く。(ベンヤミンとか、アレントとか、ハーバーマスとかの大陸系の思想家は出てこない。言うまでもなく、フーコーとか、デリダとかは、出てくる気配もない。これは徹底的にアメリカ的な政治思想の講義である) 政治思想が、たんなる学問でなく、まさに実際にモノを考える時のベースとなりうる、ことが分かる。というか、われわれがなんとなく考えているのも、政治思想的に◯◯派とでもいうべき人たちが既に徹底的に考えたフレームのなかの思考であり、日常レベルでの意見の相違といったものと同等のものが哲学者の間でもあることが分かる。 で、著者は、近年の政治哲学の正義論は、多様な価値観の尊重という観点から、できるだけ価値判断から中立的であろうとしているが、価値中立的には正義は語れないことを説明している。本のほとんど部分は、この説明に当ててあり、これはスゴく説得力がある。 著者の立場は、アリストテレス的な、よりよき生き方、共通善という目的に向かっての正義という概念の復活である。ここの主旨には、個人的に共感するところが多いが、それでは、多様な価値観を持つ人が社会を作っている現在において、どのようにしてそれが可能なのかについては、具体性が低いかなーーー。 この本は、著者の主張をまとめたものでなく、「正義」に関する概説的な講義をまとめたものなので、きっと、著者の違う本では、その主張がちゃんと述べられているのだろう。 でも、そういうのって、難しそうだよな。。。。 自分としては、やっぱり、目的論的な正義より、問題はあってもプロセス論的な正義のほうが、いいんじゃないかなと思ったりした。
1投稿日: 2017.04.30
powered by ブクログ比較をしているだけで、答はだしていないような。結論、結果は読み手にまかせているような。ある程度の定義はしめしているような。
3投稿日: 2017.03.10
powered by ブクログ一時期話題になった本なので、まぁ一度は読んでおこうかなということで読了。ハーバード大学の政治哲学者、サンデル教授の講義を書籍化したもの。 正義と一言で言っても、それぞれ拠って立つものによって何が正義かは変わってくる。絶対の真理なんてものはなくて、正解ですら人によって違う。真面目に考え続けることが大事なんだなと思わされました。 今まで少々リバタリアン寄りの考えだったけど、やっぱりそれだけもちょっと違うなぁと。何でも定量化しようとする功利主義や、ロールズの格差原理もそれはそれでやりすぎ感があるのですが。 自分なりの考え方を整理するキッカケとなる本。最終章の共通善に基づく新たな政治のテーマも興味深かったです。 しかし、ちょっと長いなぁ。。
1投稿日: 2017.03.05
powered by ブクログ読了後、やっと読みおえたー!!と感じた。長編の会がなければ読み終えなかった。 途中カントの記述(5章)で苦戦した。 また、読了後にサブタイトルの“今を生き延びるための哲学”が気になった。 最終章あたりは、2010年時での政治などを取り上げられており、たぶんそこらへんに掛けているんだろうなと思った。また内容も参考になった。 2016年現在、次期大統領はトランプ氏に決定し、アメリカ、ドイツ、スペインなどでポピュリズムが浸透しつつある。何が正しいのか、個人、コミュニティ、国単位で独自がしっかりと位置を示して行かないと、時代の流れにのまされてしまうと感じた(流されてもいいと感じるのであれば、この本を読む価値はなかった)。 今はどんな「Justice」の講義がされているのか、面白そう。受講したいと思った。
1投稿日: 2017.01.07
powered by ブクログ久しぶりにノンフィクション。サンデルが共同体主義に肩入れしていることはわかるが、自分の所属する共同体に愛着を持ってない人には通用しないような。あるいは俺のように古い共同体に所属してそれに辟易している人からみると、自分の共同体を無批判で受け入れる(わけじゃないかも)のはちょっと違うような気がする。だからといって個人主義をレイサンできないことにおいては筆者に同意
1投稿日: 2017.01.03
powered by ブクログ以前、彼の講義をCSで観ました。釘付けになりました。 その後時の人となりましたね。 哲学。 縁の無い世界だと思っていましたが、どうやら私の大好物だったようです。 何が正しくて何が間違いなのか? 物事には必ず答えがあると思っていた私のこれまでの思い込みが砕け散りました。 答えのない疑問、十人十色それぞれの考え、生きることがこんなにも考えさせられるとは。
0投稿日: 2016.10.21
powered by ブクログテレビ番組にもなっていた白熱教室の内容です。正義とはなにか?何が正義か?を考える内容です。 多数を救うために少数を犠牲にすることは正義か?みたいに、絶対の正解がない問題を考えます。その時に道標となるのが、有名な哲学者たちの考え方。いろんな考え方を知ることは、正解のない問題を考えるとき、自分なりの「答え」を導き出す助けになるんですね。
1投稿日: 2016.08.26
powered by ブクログ先ずは自分の「正義」って何なのか?それをちゃんと考えてみよう。そして、やはりそれを表明する必要があるんだ。 きっとみんな異なる「正義」を持っている。それを持って、ちゃんとした議論をしよう。 恫喝やテクニックを使って相手を言い負かすゲームじゃなくて、ヒトはどうすれば善く生きられるのかをみんなで考える議論をしよう!
1投稿日: 2016.08.20
powered by ブクログ著者が講師をしたハーバード大学の政治哲学の講義を書籍化した本。 アフガニスタンのヤギ飼い、マイケルジョーダンの収入、代理出産、同性婚などを例に挙げ、なにが正義としての判断に必要なのかを提議して、読者に問いかける。 正義にかなう社会を達成するために善き生の意味をともに考え、避けられない不一致を受け入れられる公共の文化を創り出さなければならないと説いている。 社会との関わりを見つめ直し、正しい行いについて考えさせられる。
1投稿日: 2016.07.28
powered by ブクログ流行りに乗って買ってみた。 正義とは一体何か。われわれは何を守るのか。 入りのインパクトから歴史的な背景、研究が並び確り学術書です。 一読の価値有。
1投稿日: 2016.07.26
powered by ブクログ正義について実例とともに思想家と論点がまとまっている 生きていれば難しい判断に迫られることがある。そうしたときにどう判断するか,その判断は正しいかどうか決めるためには,哲学は大きな判断の拠り所になる。 この本では正義にまつわる,過去の哲学者・思想家・経済学者らの考えとともに,過去や近年に起こった道徳的問題について説明している。 2010年にNHKで放映された「白熱教室」で話題になった講義の内容を書籍にしたものとなっている。この本自体は,2010年に出版されたものを文庫本にしたものとなっている。 白熱教室のことは当時大学3-4回生の夏-秋頃に番組が終わりかけの頃に知り,興味をもって冬休みにYoutubeで最後まで閲覧した。簡単に答えの出せないテーマで頭を使いとてもおもしろくて夢中になっていた。 本が出版されていたことは知っていたが,忙しくて余裕がなかったので放置していた。今頃になってふと思い出して本屋で借りて読んだ。読み応えがあって,往復2時間の通勤電車で読み終わるのに10日ほどかかった。 基本的には講義と同じ順番で話が展開されていた。ただ,一番最後の著者であるマイケル・サンデルのコミュニタリアンの意見が講義のときより詳しく書かれているように思った。 書籍であることを活かして,本文中で引用が多用されており,参考文献が充実している。さすが学者といったところだ。 話の流れとしては,冒頭で正義のアプローチとして3通りを挙げている。 1. 福祉 2. 自由 3. 美徳 これをベースに大きく以下の4種類の思想とその思想が色濃く出た過去の具体例について議論していた。 1. 功利主義:ジェレミー・ベンサム,ジョン・スチュワート・ミル:路面電車,アフガニスタンのヤギ飼い 2. 自由至上主義・市場主義(リバタリアニズム):ミルトン・フリードマン,ロバート・ノージック,ジョン・ロック:代理出産,徴兵と傭兵,自由市場 3. 自由主義(リベラリズム):イマヌエル・カント,ジョン・ロールズ:無知のベール,自律,嘘をつかない 4. 共同体主義(コミュニタリニズム):マイケル・サンデル:愛国心,同性婚,妊娠中絶とES細胞,難民受け入れ,親族の密告 本の後半の共同体主義の話に入るところで,この本は全体として自由至上主義・市場主義に対する批判をしており,著者自身は共同体主義であることを明かしている。しかし,各意見についてできるだけ公平な視点で解説しているように思った。 2011年ごろに動画で見た講義では共同体主義についてあまり説明されていない記憶で,あまり共感しなかった。自由主義のロールズの無知のベールや,カントの道徳的行動に共感していた。ただ,この本を読んで共同体が問題となる事例が解説されており,共同体主義の思想がなければ説明がつかない事例があるとわかり納得した。 本の最後でも書かれているが,結局のところ中立なんてなく,気づかないうちに何かしら自分の中で「これが道徳的だ」というぼんやりとした考えがあってそれに基づいて判断している。 正義というのは人間が何千年も生きてきたのに,はっきりと出し切れていない問題だ。あまりこういうことを考えることや,人と話すこともないが,重要であることに変わりはない。この本ではそうした正義についてどういう視点・考えがあるか,過去の学者や多くの事例を元に説明しており,自分の中の正義観を見直すことができてとてもよかった。
1投稿日: 2016.07.25
powered by ブクログハーバード大学教授マイケルサンデルの哲学書。高三の夏に読み、その内容(1人を殺せば5人が助かる。1人を殺すか、5人殺すかなど)を友人に話したところ、その内容が同年の早稲田大学の入学試験にでた内容と同じだった笑
1投稿日: 2016.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1年以上前から読み始めて、何故かラスト70ページでストップ。今日、やっと読了した。内容は難しい訳ではないが、いちいち自分だったらと考えるので読むことが停滞する。こういう類の本は一通り最後まで一気に読んだ方がいいと分かっているのにである。 正義に対する三つの考え方 第一は、正義は効用や福祉を最大化すること(最大多数の最大幸福)を意味する。第二は、正義は選択の自由の尊重を意味する。第三は、正義には美徳を滋養することと共通善について論理的に考えることが含まれる。 著者が指示するのは第三の考え方だが、強引に推し進めることなく本書において、それぞれの具体例を挙げながら考察、検証を行っている。ともすれば、利益考量を重視しがちな現代社会に警鐘を与えるものである。 できればもう一度読みたい本。
1投稿日: 2016.06.23
powered by ブクログこの本をを読んで、正義とは何か? 普段意識せずに過ごしていましたが、改めて考えると難しい問い掛けです。 何が正しいとはこの本には明確に明示されている部分がなく問いかける形でした。 自分が正しいと思った選択でも他の何かが犠牲になったり、誰かが損をして、またほかの誰かは得をします。 では、どこに正義があるのか?
1投稿日: 2016.06.23
powered by ブクログハーバード大学教授のサンデル氏の「正義」についての公開授業は日本でもテレビで放映されたそうですね。 「正義」にはいろいろな見方がある。私が思う「正義」が他の人にとってはそうじゃないかもしれない。 例えばアファーマティブアクション。学生の人種的バランスを保つために、入試で高得点を取った白人生徒を不合格にし、まあまあの点を取ったアフリカ系やヒスパニック系生徒を合格にする。私自身はこれって白人への逆差別では?!と感じるうちの一人です。今では白人に代わりアジア系にとって厳しいと聞きます。教育熱心な親に育てられたアジア系学生たちはテストの点数がかなり良い。点数を基準に入学を許したらアジア人だらけの大学になってしまうから、大学はアジア系への選考基準のハードルをかなり高くする。正直、不公平だなぁと思います。でももし私がアフリカ系かヒスパニック系だったら「当然だ」と思うのかもしれない。 今までもいろいろと思うところがあったので、これについて書かれた章はとても興味深かった。 サンデル氏の奥様は「キク」さんというのですね。日本人ではないけれど沖縄出身なのだとか!
4投稿日: 2016.06.19
powered by ブクログつまんない。サンデルさんは延々と事例を取り上げるだけで核とした結論もなく話が終わっていた。なんでこんなもんが流行るんだろう?
1投稿日: 2016.06.04
powered by ブクログ(カントの道徳の概念によると、)自由に行動するというのは、ある目的を達成するための最善の手段を選ぶことではない。それは、目的そのものを目的そのもののために選択することだ。(177ページ) (アリストテレスにとって、)政治の目的は、効用を最大化することでもなければ、個人の利益を追求するための公平なルールを定めることでもなく、もっと崇高なものだ。人間の本質の表現であり、人間の能力を発揮する機会であり、善き生に欠かせない要素なのである。(315ページ) 帰属には責任が伴う。もしも、自国の物語を現在まで引き継ぎ、それに伴う道徳的重荷を取り除く責任を認める気がないならば、国とその過去に本当に誇りを持つことはできない。(369ページ) 正義にかなう社会は、ただ効用を最大化したり選択の自由を保証したりするだけでは、達成できない。正義にかなう社会を達成するためには、善き生の意味をわれわれがともに考え、避けられない不一致を受け入れられる公共の文化をつくりださなくてはならない。(407ページ) GNPはアメリカのすべてをわれわれに教えるが、アメリカ人であることを誇りに思う理由だけは、教えてくれない。(ロバート・F・ケネディ)(410ページ)
1投稿日: 2016.06.02
powered by ブクログ非常に読みごたえがある一作だった。サンデルの考え方はあらかじめほかの本で知っていたが、彼の思想に偏らずリベラル的、保守的なさまざまな考え方を吟味し、最終的に自分の意見に着地させていたので、読者にも考える余地が与えられている。だからこそ、このボリュームになるのだ。 また、カントやベンサム、アリストテレスなどの思想も学べるので(と、いうか彼らを説明しなければ倫理学は語れない)、まったく知識がない人でも読めるだろう。この本をきっかけに、友だちでも家族でもに対して「これから『正義』の話をしよう!」と、気軽に議論ができるようになれば筆者の望むところではないだろうか。
1投稿日: 2016.05.27
powered by ブクログp.41「新たな状況に出会って、自分の判断と原則のあいだを行きつ戻りつし、たがいを参照しつつ判断や原則を修正する。この心の動き、つまり行動の世界なら理性の領域へ移り、そしてまた戻る動きのなかにこそ道徳についての考察が存在するのだ。( 中略)道徳をめぐる考察は孤独な作業ではなく、社会全体で取り組むべき試みなのである。」 「正義とは何でしょう?みんなで話し合って…結論は難しいですね」という道徳の時間みたいなのを想像していたら全然違った。 正義とは平等でも自由でも善でもない概念で、今まで混同されてきたものと注意深く分離して考えなければいけないものだった。かつ、社会に還元することを前提にしているため、理想論に終わってはいけない。必ず現実の問題と、その問題を構成する要素とをそれぞれ参照している。それが具体的でいて、かつ普遍的な問題を取り扱っていてよかった。 何に重きを置き何を目指すか、というのは多岐にわたっており、時代や立場によって変わって来るのだと思った。 功利主義、リバタリアン、コミュニタリアンの見解をそれぞれ紹介している。コミュニティの物語と文脈の話になると急に俗世的というか価値が混同されている気もしたけど、確かにどんなに立場を中立にしようとも現代の国家という枠組みからは誰しも抜けられないものだとも思う。 AAの制度と理屈って何なのだろうと疑問だったのが初めてわかってよかった。でもその時代のその集団に属しているからその集団の価値観に沿えというのは受け身すぎではないでしょうか。
1投稿日: 2016.04.18
powered by ブクログこれからの正義の話をしよう 政治哲学の本。 ・フロリダ州ハリケーン便乗値上げ禁止法への論点:1幸福の最大化、自由の尊重、美徳の促進 :幸福とは、社会的福利の非経済的な、面をも含むより包括的概念 ・正義への3つのアプローチ:幸福、自由、美徳 :ある社会が公平であるかどうかを問うことは、我々が大切にするものー収入や財産、義務や権利、権力や機会、職務や栄誉ーがどう配分されるかを問うこと。ふさわしいものがふさわしい人に与えられるかどうか。問題は、どうふさわしいかを判断すること ・自己所有権と奪われた状態:人間⇄奴隷、労働⇄強制労働、労働の成果(収入)⇄課税これは、時間を奪っていることに違いない ・カントのいう自由:他律的な意思決定、我々は目的を定めるものではなく、目的を達成するための道具にすぎない。⇄自律、自分が定めた法則に従って自律的に行動する→道徳的かどうかを知りたければ、動機を見よ ・目的は自明でなはく、論争の的。:大学の目的は学術的?市民として指導者のような人育成?政治の目的は?
1投稿日: 2016.03.15
powered by ブクログ3年前に読んで、10ページで挫折した本。今になって読み返し、合理性と道徳、正義と良識のぶつかりや議論の必要性を認識できるようになった。そういった意味で、この数年で自身の成長を感じられた。 市場原理を利用して世界を豊かにしていくには、市場主義の道徳的限界を認識して個人単位での議論を欠かさないことが大切だ。
2投稿日: 2016.03.02
powered by ブクログ読むのは大変だけどそれ相応の学びが得られる。読書を通して市民として正義の考えや遂行を問われるようになる気持ち。誰しも学ぶことの出来る「生き延びるための」本、邦題に納得。
1投稿日: 2016.02.09
powered by ブクログ国語の問題になりそうな文章で、読解力が必要だった。。 倫理の授業が嫌いで前知識がほぼなかったが、 現代の政治にも、密接に関係する哲学的解釈を、歴史を追って理解することができた本だった。
1投稿日: 2016.01.07
powered by ブクログ半分くらいまで読んで中止している。ある日ふと”正義ってなんなんだろう?”という疑問をもち購入した。面白かったが、自分には難しかったw 一つ一つの話はなんとか理解できたし面白かったが、複数の話題の展開を頭に留めておきながら結論までたどりつくことが難しかった。何度かページを戻りながら、ゆっくり読み進めていた。
1投稿日: 2015.09.29
powered by ブクログ以下、内容まとめ、感想を記載する。 <内容まとめ> 「正義」への3つのアプローチ ①福祉の最大化 → 功利主義 ②自由、個人の権利の尊重 → 自由主義 ・自由至上主義(すべて自由) ・公正派(社会的、経済的な不利を無くす) が代表 ③美徳の醸成+共通善 ※著者の意見 ・ジェレミー=ベンサムの功利主義(①福祉) 道徳の至高の原理は幸福、すなわち苦痛に対する快楽の全体的な割合を最大化すること →「物乞いを集めた救貧院」、「頭のおかしい者の隣に耳が聞こえない者を」を提案 →反論としては 1 個人の権利 2 価値の共通化 ・ジョンスチュアートミル(①福祉) 上記反論2に対して、質の「高い」or「低い」尺度の導入して反論 ・自由至上主義(②自由) 契約を実行させること、及び暴力、盗み、詐欺から国民を守ることに権限を限定された最小国家だけだ正当な存在。 個人の権利を侵害してはならない。 ・イマヌエル=カント(②自由) 行動の正しさは、その行動がまたらす結果ではなく、その行動を起こす意図で決まる → 1 万人に当てはめても矛盾が生じない原則に従う 2 人格を究極目的として扱う ・ジョン=ロールズ(②自由) 平等の原初状態におかれてどう選択されるか?それを追及することが正義 →自分の感覚に近いかもしれない。 職種、適正、努力だけでは埋まらないものもある。 勝っている人はそういう考え方にはならないかもしれないが、社会との相性は事実存在すると思う。 ・アリストテレス(③美徳) 1 正義に関わる社会的営みの「目的因」を知らなければならない 2 正義は名誉に関わる。ある営みの目的因について考えることは、少なくとも部分的にはその営みが賞賛し報いを与える美徳は何かを考え、論じることである。 →政治は善き市民を育成し、善き人格を養成することが目的である <面白いと思った事例> 事例① 暴走した列車内にいて切り替え装置で5人の線路から1人の線路に誘導する or 列車の外のいて、1人の人を突き落して列車を止め、5人の人を助ける 事例② 1884年、イギリスの実話。 船が遭難して食糧に困り、若手かつ体調の悪い1人を殺して食糧にし、4人が助かる。結果 or 道徳 事例③ 肝臓を売る、幇助自殺、合意による食人 →道徳的なものからNGの感情が芽生えるものまである 事例④ 代理出産 事例⑤ 子供2人が溺れていて、1人しか救えない場合、自身の子供 or 他人の子供 ※誇りとは恥は共有するアンデンティティを前提とした道徳的感情である <所感、考えたこと> ・「正義」の切り口として「福祉」、「自由」、「美徳」の3つがあるという視点という考え方が面白い ・元々は自由主義的な考え方に賛同していたが、同時にコミュニティーの恩恵、過去を受けているため完全な「個人」ではないことも腹に落ちてきた。 これは、本を読んで新しく芽生えた感覚。 ・「共通善」という捉え方は自分の考え方に合っているように感じた。 自分が好印象を抱く人も、そういう感覚のもとに行動ができている人が多いように思った。 自分としては、可能な限り「共通善」という考え方を軸に生きてきたいと思う。 競争がある社会ではあるが、自身の行動に恥じずに生きていきたい。 ・上記考え方は個人的には好きだが、どうしてもコミュニティーどうし(国-国、会社-会社、家族-家族等)の争いがある。弱肉強食の摂理がある。 ・そもそも「哲学」自体が人間が考えた偉そうな学問である気もする。一方で、意味がある気もする。 なんとなくもやっとするものがある。 ・動物保護 ⇔ 食事(動物) 相反する行為。前者には強いものが弱い者を助ける(共通善)として意味があることだと改めて感じた。 だが、一方で安全圏からの自己満足だと感じないかと言われれば嘘になる。 ・読み+まとめにてかなりしんどかったが、改めて自分の考え方、感じ方が整理できてよかった。 また、視点が拡がったこともプラスになった。 時間が経ったあと、改めて読み返してみたい。
3投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログ「正義」というものがいかに曖昧かよく分かる一冊であった。「正義」というのが道徳的な観点から捉え考えるものだと当然に考えていた僕だが、「市場主義」など経済的な利益が「正義」を捉えるものとして当たり前のように議論に登場して驚くとともに、これがアメリカかとどこか寒気を覚えた。「正義とは太陽ではなく、星のようなものかもしれない」と言ったのはどの漫画のどのキャラクターだったか。
1投稿日: 2015.07.17
powered by ブクログ『哲学は老後の楽しみにとっておく』とか『哲学科に進学したんだから就職に苦労する』みたいな話が一般的で、現代において哲学は"役に立たないもの"と認識している人は多いだろう。自分もその一人だった。本書を読むまでは。 両方とも人間として産まれた瞬間から関わらなくてはいけないものだから、はみ出さない限りはそれを意識することはできないが、自分がはみ出さなくとも、その狭間で生きる人達に気付いた時、その境界について考えなくてはいけないということに思い至る。 そう。どう"生きるべき"かを考える"哲学"なくして、どう"生きないべき"かを規定する"法律"に関われるわけがない。 そもそも現代の法律はどんな哲学にもとづいているのか。例えば災害時の便乗値上げ。"福祉"の観点から見ればこれを規制し、平常時と同価格帯での販売を義務付けるべきだし、"自由"の観点から見れば需給バランスの変動に基づいた状況であり、高価格化により各地から販売業者が参入しやすくなるというメリットもある。だが、日本においては"美徳"の観点から便乗値上げは忌避され、特に規制には至っていない。 この"福祉"と"自由"と"美徳"のバランスは概ね上手く働いているように見えるが、壊れかかっているところは特に目につく。 最大多数の幸福を経済学的に考える"福祉"にバランスが偏れば少数派の弾圧に至り、個人の"自由"の尊重にバランスが偏れば、安楽死や売春、違法薬物との境界線が難しくなる。現時点においては『人の感情が任意のものなのか、強制されたものなのか』が他者から判別不可能だから規制されているものも多いが、科学技術の発展によりこれが破られた時、殺されたい人と殺したい人の集いは容認されうるのか、議論になるかもしれない。代理出産契約、ヒトクローンなどはまさに科学技術の発展が招いた新しい議論だ。 もちろん、人の尊厳が関わる問題以外についても、哲学は必要となる。例えば累進課税について。高所得者の収入は本人の努力とリスクテイクの上に成り立っているものであり、"自由"の観点からみれば奪われるだけの制度に見えるが、その才能を評価できる経済社会が構成員の暗黙の合意の上に成り立っていると言われたとき、どこまでの課税が許されるだろうか。 『個人の哲学』は独善的なものであり、周囲とのバランスを考える必要はないが、それが人と人との関係をあらわす『道徳』になると、それは形而上のものから形而下のものとなり、全ての物質界がそうであるのと同様、あらゆる事象とバランスをとり続けなければならない。 『道徳にまつわる本質的な問いを避けて人間の権利と義務を定義するのは、つねに可能だとは限らない。たとえ可能であっても、望ましくないかもしれない。』経済が、科学技術が、人類が変わり続ける限り、道徳も法律も、更新し続ける必要がある。そしてそれは一人では成り立たないものなのだから、人類は"正義の話"を続けなくてはならない。
0投稿日: 2015.07.05
powered by ブクログ政治哲学の本だが、どちらも自分は興味がなく、内容の面白さというより、むしろ欧米人、特にアメリカ人の思考や論理性を学ぶ為に読んだ。考え方、切り口、ロジック…ビジネスでのやりとりでも、彼らを考え方を理解したうえで同じ土俵に立って話せるようにしたい。その為には繰り返し読んで慣れる必要がある。
0投稿日: 2015.07.04
powered by ブクログマイケル・サンデル「Justice ~ What's the Right Thing to do?」(邦訳「これからの正義の話をしよう」)をやっと、ふぅ、と云いながら読み終える。 息子が置いて帰った時にはあまり関心はなかったのに、読んでゆくうちに引き込まれたと云っていいだろう。普段何気なくしていること、当然だと思っていることが果たして正義の観点から正しいと云えるのか、改めて気づかされ、かつまた深く考えさせられる。 例えば、米国における現在の志願兵制度、これは正義なのかという疑問。恵まれない環境の同胞を金で雇い、危険な仕事をさせる。その決定を下すのは決して生死のリスクを負わない人々だという事実(そういう上流階級の人たちの子女は兵隊にならない)。だからアフガンにしろイラクにしろ、平気で兵隊を派遣できたのだと。これは果たして正義と云えるのか。 米国の奴隷制度、現代では勿論これは認められないものだが、では南北戦争前に白人が黒人を奴隷として扱ったことに対して、現代の白人たちは責任を負わないのか。あれは過去のことで今を生きる白人たちには何ら責任がない、現在の白人は奴隷制度と何のかかわりもない、と云えるのか、それは正義として正しいことなのか。 同じようなケースで、ドイツは第二次大戦後、ホロコーストを犯したことに対してドイツ国民としてユダヤの人々に謝罪した。時の大統領がイスラエルの議会に出向いて謝罪の演説をした。これは立派なことだが、正義の観点から必要だったということなのか。ナチスの罪をナチスとは無関係だったドイツ人が負うことが本当に正義の要求することなのか。では日本の場合はどうなのか。今を生きる戦後生まれの我々に戦争の責任を負う或は感じることは必要なのか。 次々と例を検証してゆくこの本のプロセス。このサンデルさんの話について行くにつれ、やはりこれまでそこまで深く考えていたか云えばウソになる。現在の辺野古移転問題一つとっても何が正義なのだろう。米国の志願兵の問題と同じく、我々は犠牲になる側の人間ではなく、リスクを背負わずに辺野古問題を眺めているに過ぎない。歴代の政府の人間もしかり。国家という全体のためには一部に犠牲があっても仕方がない、これは正義と云えるのか。 人間にはそれぞれ立場の違いがあり、それが前提となって論じられる問題の正義の考え方というものは本当に難しい。この本はサンデル教授が講義をするような流れで書かれているが、実際に生の声を聴きながら話を聴く、それが最もふさわしいテーマと云えるのではなかろうか。いつだったか、NHKで抗議の有様が放送されていたが、その時には関心もなく逃してしまったのが残念。
6投稿日: 2015.06.12
powered by ブクログ※取り敢えず流行りものを読もうと思って手を付けたが、読むには知識が足りず、得られるものが少なかった。 【リバタリアニズム(自由至上主義)】 貧しい者ほど金を必要とするからと言って、ジョーダンやゲイツに慈善を無理強いするのは間違っている。例えば、透析療法に頼る患者が、私の腎臓の1つを私自身よりも必要としているからと言って、その患者が私の腎臓に権利があるということにはならない。なぜだろうか?それは私の腎臓だからだ。 【自由とは?】 快楽を求め、苦痛を避けようとしている時、本当の意味で自由に行動をしていない。生理的欲求と欲望の奴隷として行動しているだけ。欲望を満たそうとしているときの行動はすべて、外部から与えられたものを目的としている。この道を行くのは空腹を満たすため、あの道を行くのは渇きを癒すためだ。 例えば、どの味のアイスクリームを注文しようかと考えているとしよう。チョコレートにしようか、バニラにしようか?この時の私は、選択の自由を行使していると思っているかもしれないが、実際には自分の好みに一番合った味を見つけようとしているだけだ。つまり、自分の外側にあるものが下した決定に従って行動している。 キーワード:自由とは自然の命令や社会的な因習ではなく、自分が定めた法則に従うこと
0投稿日: 2015.05.10
powered by ブクログ考え方に大きな影響を及ぼしている作品。 大きく3つの考え方がある。 ①功利主義 ②自由主義 ③美徳、道徳 何が正義かは、個々それぞれによって基準が異なる。 基準が違えば、betterは見えない。 話し合うことで、基準を決めていきたい。 だから、これからの正義の話をしようとしているのだ。
0投稿日: 2015.04.19
powered by ブクログ白熱教室で有名なサンデル教授の本。同じような本で講義録もあるが、こちらは講義と同じ内容を、本として読める形にしている上、より詳細な議論もされていて、深く学んだ気になるにはこっちの方がよいだろう。 本を読む前は、正義感というものについての個人の内部の哲学的な話だと思っていたのだが、この本は政治哲学の本であり、国家や制度がどうあるべきか、を論じるものであった。 政治哲学は、万人にとっての正義を定義して、それが実現されるように国家を設計すればよい、という単純なものではなく、道徳は人それぞれ、自由が大事、という立場や、人の本質的な道徳が実現されるべき、という立場、道徳はその人の所属する共同体で決まる、という立場など、いろいろな主義がある。サンデル教授は、最後のコミュニタリアンという立場から、他の考え方は問題があると結論付けている。 短い内容なので、結論までの論理づけが弱いように感じるが、この学問の魅力が十分に伝わった。
0投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『限られた選択肢しかない人間にとっては、自由市場はそれほど自由ではない。~彼がそうしているのは自分の意思なのか、それとも必要に迫られてなのか。~背景となる社会状況についてもっと情報がないと志願兵制が公平か不公平なのかを決めることはできない。~やむをえず選んだわけではないと言えるのはまともな仕事がある程度選べる状況があってこそなのだ。~ランゲルはイラク戦争に反対だった。政治家の子供がイラクで戦うという重荷を分かち合わざるをえなければ、そもそもイラク戦争は始まらなかったと信じている。~肝心な点は自発的とされる同意が本当に自発的なのはどんな場合か、また自発的でないのはそんな場合かを判断することだ。』 『アンダーソンの議論の中心にあるのは、ものには種類があるという考え方だ。したがって、あらゆるものを一律に評価するのは間違いである――たとえば利益を生む道具、あるいは利用する物として。』 カントさんには熱が入る。道徳的な人間嫌い…。所有の考え方も好きだ。傾向性だ。 「功利主義者が考える幸福の原理は道徳の確立にまったく寄与しない。なぜなら、ある人間を幸せにすることと、彼を善い人間にすることはまったく別の話だし、ある人間を抜け目ない人間、利に聡い人間にするのと、彼を徳のある人間にするのもまったく別の話だからだ」 『カントの考える自由とは自律的に行動することだ。自律的な行動とは自然の命令や社会的な因習ではなく、自分が定めた法則に従って行動することである。』 『絶対的な価値を持ち、それ自体が究極目的となるものは何か。カントの答えは人間性だ。』 無知のベールはソフィーの世界が更に好みだった、と思い出した。 『「おたがいの運命を分かち合い」「それが全体の利益になるときのみ、自然の采配や社会環境のめぐり合わせを利用する」ことに同意することこそ、これらの事実の正しい扱い方だとロールズは言う。」 「美徳を身につける第一歩は実行することだ。」 「~それなのに、GNPには、子供の健康、教育の質、遊びの喜びの向上は関係しない。詩の美しさ、結婚の強さ、市民の論争の知性、公務員の品位は含まれない。」 わくわくしながら読んだといえばおかしいけれどそれに近い。哲学系の本は読むと感嘆の声がでる。はー…やっぱり面白いなあ…と。(そして行動しなければ机上の空論に終わるだろうと自分に頭を抱えてワンセット。)
0投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログ20150301 ようやく読み終わった。日本に道徳の時間がなくなったのも世の中の流れなのだと感じさせられた。基本的な善については若いうちに身に付けさせるべきではないかと思う。正義とはを判断する前提が無いのが現在の日本の状況を生んでいるのではないだろうか。
0投稿日: 2015.03.01
powered by ブクログNHK教育TV「ハーバード白熱教室」として放送された内容です。問いは全て[正義]をめぐる哲学の問題です。人間として考えさせられる本です。
0投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログ年末年始、実家で暇だったので何気なく手を伸ばしてみたところ、予想以上に面白かった。これは単なるミーハー本ではなく、ちゃんと読めば新しい知見をしっかり与えてくれる本。 豊富な具体例のおかげで、自分の理解を十分に確かめながら読むことができた。ロールズの章は特に読み応えあり。
0投稿日: 2015.01.05
powered by ブクログ朱子学の本を読んだので、今度は西洋の社会思想のバックグラウンドの勉強。ジョン・ロールズが民主党リベラリズムの素地にあること。道徳、宗教的価値観に距離を置くだけでは1980年以降の社会問題は解決出来なくなって来ていること。西欧と日本における「哲学者」の意味の違いについても考えさせられた。
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ日本ではNHK白熱教室でお馴染みとなったサンデル教授.しかし本書は難解だ.正直,何を言いたいのか判らない.話の筋が判りにくいし,論理の展開もわからない.
0投稿日: 2014.11.22
powered by ブクログハーバード大学で政治哲学を教える、マイケル・サンデル教授の著書。 哲学についてじっくり考えられるのは、今考えると大学生の頃しか余裕がないよなぁ。ハーバードにいなくても、講義のエッセンスを本で学ぶことができる。望めば機会を得ることができる今の時代は、成功するもしないも自分次第。 本の内容とは別の点でも、学ぶところの多かった本でした。
0投稿日: 2014.11.20
powered by ブクログ「これからの「正義」の話をしよう〜いまを生き延びるための哲学」 5W1H。生活をしていく上で、WHYは一番蔑ろにされているかも知れない。WHYを追求しなくても特に問題は起きないからだ。例えば、食事をする場合、 WHAT:ハンバーガー WHERE:モスバーガー店 WHEN:昼 (HOW:手で) が考えられる。この時、“何故、昼にハンバーガーをモスバーガーの店内で食べるのか”と理由を聞かれても、“お腹すいてるから”とか“モスバーガーが好きだから”となると思う。 聞かれた側は“なんでそんなこといちいち聞くの?"と思うだろう。相手の機嫌が悪いものなら、“そんな当たり前の事聞かないでよ”と怒られるかも知れない。食事を摂る側としては、そんな分かり切った事よりも、どこで食べるかとか何を食べるか(もしかしたらチーズバーガーに変えるかも知れない)方が重要なのだ。 生活の全ての場面において、何故を考える事に意味が無いわけでは無いが、WHATを始めとする4W1Hよりは選択の優先度は低いのは確かだ。 その最も優先度の低いWHYが最も必要とされたのは、哲学が出来上がったギリシャのあの時代だと思う。ソクラテスやプラトンが頭を悩ませていた日々だ。その悩みが、ベンサムやミル、ルソーと言った所まで落ちてきて、今でも哲学と言う分野は存在している。 マイケル・サンデルが投げかけるのは、そんな深い歴史で出来た哲学だ。頭を悩ます問いばかりで、どの切り口から自分の考えを述べるべきか悩む。しかも、例えどの切り口で述べても、サンデルは別の切り口からまた問いを投げかけるのだ。 しかしながら、悩み、考えるのは嫌な時間では無いし、WHYを考える機会は増やした方が良いと思う。確かに、生きる上ではあまり意味はないかも知れないけど、自分の考えが果たして正しいのかを疑う事が出来るからだ。 世の中には一見正しく見えるが、疑って見れば果たしてそうか?と言うものは山ほどある。また、一見論理的に聞こえる事も、全く的を得ていない意見もたくさんある。 そんな意見に惑わされない為に、まずはそれらの意見が正しいか悩み、何故それらが成立しているのかを疑う。そして、自らの考えを出していきたい(で、また疑う)。
1投稿日: 2014.11.09
powered by ブクログあー、結構読み飛ばしました。 分厚い本は苦手デスね。 同じような事例を何個も並べたり 長々と説明したり
1投稿日: 2014.10.19
powered by ブクログ僕が独身なら功利主義に感銘したと思います。 基本的に社会の効用を高めるために自分が役立つことは出来るだけしたいと思いますし。 ただ、結婚して子供がいる身でもし子供が引き算の対象になったら全力で阻止すると思うので今は功利主義を信奉することはできないですσ^_^;
0投稿日: 2014.08.28
powered by ブクログ正義とは何なんでしょう。 ここで書かれる内容に正解はありません。今だに考えさせられるネタを提供してくれる本。
0投稿日: 2014.08.11
powered by ブクログ経済危機から大災害にいたるまで、現代を覆う苦難の根底には、つねに「正義」をめぐる哲学の問題が潜んでいる。サンデル教授の問いに取り組むことで見えてくる、よりよい社会の姿とは? 2、3年前ですかね?流行った頃に白熱教室をNHKで観て面白かったので購入したものの、やはり文章だと難しくてなかなか読み切れずようやく消化できました。まあ理解しきれたかと言われると半分くらいしか分かってないけどwまあでもこういう哲学的な話は好きなので興味深く読みました。教授の意見に全面賛成とは言えないけど、そもそも自分がどういう考え方に近いのか見つめ直すきっかけになってとても良かったです。より善い生き方をしてより善い社会を作っていくために、たまには立ち止まって正義について考えるのも必要かも。
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログ話題だったし、テレビではマイケルサンデルさんの講義よく観てたんですが、今になって本読んでみました。 本当に面白い。 面白いっていうか、現代で生きる人間にとって、当然知っていなくてはならないけれど、全然意識されず勉強もちゃんとしない、正義や道徳、自由、権利などの考え方を歴史的に解説してくれている。 最後では、表題どおり(日本語訳ですけど)これからの正義について考えが述べられていて、示唆に富んでる。 何が役立つって、今世間であふれかえっている多くの、決着のつかない問題への取り組み方を学べる。 ネットとかテレビでやってる、もはや言葉の暴力に近いような無意味な議論でなく、本当の解決に向けた有意義な話し合いの土台を学べる。 これを読んで、当たり前じゃん。って思える人が多くなればいいなと思う。少なくともほとんどの大学生は素養ないだろうから、道徳哲学の入門書として読むべきだと思いました。 本当に読んでよかったと思える一冊です。
0投稿日: 2014.07.02
powered by ブクログ何が正しいかを押し付け内容にする方法は、ただひたすらに価値観と視野を広げ、社会や経験に照らすることに尽きる。ただその中でもフワフワしないために自分のお気に入りの価値観、正義を緩く設定しておけば議論の際に説得力をもたせられる。一通り読んでどの価値観が、というのはあまり残らなかったが、理解できない価値観の中にも正義は存在すると前提して考え直してみようと思う。
0投稿日: 2014.05.26
powered by ブクログ功利主義、リバタリアンなどの用語には親しんでいたが、本書はテレビなどでわかりやすいものよりもやや難解であるが非常に読み応えのある、勉強になる本であった。アリストテレス、ロールズ、ミルなどの正義の論について具体的な例を提示しながらわかりやすく記載されていた。サンデルの書籍をもっとよく読むとともに、政治哲学に関わる周辺の書籍も読み進めて行きたい。
0投稿日: 2014.05.15
powered by ブクログ2度目の読書。やはり難しく、理解しきれない。 ますます多様性が増す社会。何が良いかという判断は難しくなっている。決まった価値基準で判断はできない。美徳を養う環境づくり、共通善を見付け出すことが重要。 多様な価値について考えるキッカケとなった。
0投稿日: 2014.05.09
powered by ブクログ人間は不完全で、絶対的な正義は存在しない。そのような前提で「これからの正義」についてを論じていた。同じ状況でも、人間は相手の立場などで反応が変わってしまうということや、ロールズに代表される「最大多数の最大幸福」説や、カントなどが唱えた「人間は理性的な生き物」という説、リバタリアニズムなどを丁寧に分析しつつ、それらの疑問点などを指摘していた。そして、アリストテレス以来の共通善に回帰しようという内容だった。 哲学的で抽象的な表現が多かったが、例えがわかりやすく書いてあったので、読むのに困ることはなかった。 本人の授業を受けてみたくなったし、受けた上でもう一度読んだら、更に面白い内容だと感じられそうだ。
0投稿日: 2014.04.16「常識」も「善悪」も揺らぐもの。
普段なんとなく判断している善悪。著者のガイドに従って突き詰めて「なんでコレを悪と判断するんだろう?」と考え始めると、意外と自分の判断の根拠があいまいなことに気づく。 こういう哲学の本、好きです。
1投稿日: 2014.04.09
powered by ブクログliberty and justice. 正義についての話。 まさしくアメリカらしい一冊。 アリストテレス、カント、ソクラテス、ロック、ロールズと古代から現代の政治哲学者達が登場。 彼らは時に過激な方法で、市民生活に命を吹き込む理念について考える。 例えば、正義と権利、義務と同意、名誉と美徳、道徳と法とあった理念。 果たしてこれはアメリカに限ったことなのか。 先進国が抱える問題なのか。 軸としては 市場経済、道徳、宗教観。 ここにそれぞれの文化の土壌が入ってくる。 資本主義と社会主義、平等と功利主義。 読めば読むほど、答えが見つからなくなって来る。 ただ、こういう時代になってきたということなのだろうか。かつての、アフリカ原点回帰ではないが、市場経済主義から精神的な原点回帰へ。 先進国が行き着き、腐り始めた。国が腐敗し、政治が堕落し、市民生活が悪循環へと。 とにかく、一読されたい一冊。 しかし、カントの思考がどうも、ただのワガママな子供の主張にしか聞こえない。 行き着く極論はそうなるのか... 何が正義かの答えを知ることが大事なのではなく、正義を求めるその過程が大切なのか。
0投稿日: 2014.04.02生きていこうと思える社会を作るために
読むのに1ヶ月かかりました。時間がかかりすぎですが、読むうちに次から次に考えが深まって、思考を巡らしては立ち止まって…。大変だけど本当に読みごたえがありました。 社会が抱える問題がどう問題なのか、その問題の解決策は何なのか、自分はどの様に生き、どのように社会に関わっていくべきか。考えさせるだけでなく、その答え(著者なりの)を示してくれて、希望さえ持たせてくれる。 より良い社会を目指し、その制度や枠組み、政治はどう変わって行くべきか、そこに正義が果たせる役割があるとして、それは何なのか。希望を持つために、読むべき一冊です。
0投稿日: 2014.03.23
powered by ブクログアメリカと日本ってやっぱり違うな、というのが第一印象。 ずいぶん時間はかかったけどそれなりに楽しく読めた。
0投稿日: 2014.03.13
powered by ブクログ授業でこんな議論ばっかりしてた大学時代を思い出した。色んな観点からの視点がよくまとまっていると思う。人間は非常に不完全にできていて、物事の判断というのは完全に中立ではない。それを整理するのがこういった学問なのかな、と。実学ではないけれど、文系としては価値が分かる。本だと少し難しいので、本当の授業が聴きたい。 人間は非常に不完全にできているので、こうした論理的な解釈は相違がある。妊娠中絶、戦争、人権、その賛否の論争に絶対的な答えはない。正しさは誰も証明できない。最終的には自分で何を選び取り、納得し、受け入れるかだ。妊娠中絶はダメ、戦争はダメ、あれはよいではなく、私たちはその暗闇の中から自分で答えを見つけ出さないければならない。だから勉強をしないといけないんだ。そして一つ一つの問題に対する個別の解ではなく、自分の努力と勉強により得られた土台から生まれる答えは、いくつあろうと自然とぶれないはずだ。
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログ現代倫理学の諸観点を対比的に紹介している。実例や思考実験例が多く交えてあって、とても理解しやすかった。しかしまさに「これからの「正義」」であって、過去の歴史的倫理学に関してあまり触れられていなかったので、倫理学という物語を途中から読まされた気分。その諸観点はどうしてできたのか、という説明はあまりされていない。著者がキリスト教徒のコミュニタリアンである分、その外部からの視点が欠けている印象が強かった。なので、倫理的思想をより批判的に、且つ生成論的に説明した永井均の「倫理とは何か」の方が良書だと自分は思う。
0投稿日: 2014.02.17
powered by ブクログハーバード大学で政治哲学を教える、マイケル・サンデル教授の著書。 彼の、とりわけ「正義」についての講義は学生から大人気だという。その講義の内容が本にされたということで購入したは良いが、読書は遅々として進まず、このほどやっと読み終えた。 正義に関係する様々な問題(人種差別や貧富の差、妊娠中絶や同性婚など)を提起し、それにまつわる哲学者達(アリストテレス、カント、ロールズ、ベンサム、ミルなど)の意見を提示しながら、正義とは何かについて考えていく。 講義を本に記したということだけあって教科書的で若干退屈ではあったが、おそらくこの本の大きな価値の一つは、広く人々に「正義とはいったいなんだろうか」ということを考えるきっかけを与えたということだろう。 私を含め多くの人は、感心のないことについては目に入ってこないが、重要だと感じた瞬間に、それらに関連する物事がみえてくるようになる。そういった意味で、彼の講義が日本で話題になり、多くの人がこの本に出会って、様々な視点から「正義」について考え、また付随する哲学的諸問題にも感心を持つようになったのなら素晴らしいことだと思う。 社会学者の橋爪大三郎氏は、思考麻痺に陥らないためには、考え方に垣根を作らず、大胆に学問を横断して考えることが必要だと仰っていたが、それは様々なことに興味を持ち、それぞれを関連させて考えていくということだ。 もし今まで哲学に興味がなかったのなら、この本で新たな興味の扉を開いてみてはどうだろう。 「美徳を身につける第一歩は、実行することだ。それは技能を身につけるのと同じことである」—アリストテレス
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログ哲学について、関心がなかった人にとって最適な本である。また、ちょっと難しいと感じるかもしれないが、じっくり読む時間を取って読みたい。
0投稿日: 2014.02.04
