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田舎の刑事の動物記
田舎の刑事の動物記
滝田務雄/東京創元社
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総合評価

22件)
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    (Ⅰ)前巻の後半あたりからギャグ担当はどうやら主人公の黒川メインとなったようで白石の鬱陶しさが軽減され、より楽しめるようになりました。ついでに真面目だった赤木君もだいぶ毒されてきています。もう少し育つといいツッコミ役となるでしょう。 (Ⅱ)トリックは、けっこう複雑です。いや、バカ騒ぎで道筋が見えなくなるタイプのバカミスと言えるかもしれません? (Ⅲ)今回も充分楽しめました。 /田舎の刑事の夏休みの絵日記:炎天下、その優れた推理力をバミューダパンツ一丁で逃走中の白石追跡に使う黒川。《白石君を怒鳴って、雑用を片づけて。こんなことだけ続けて私の人生は終わるのかなあ》p.32。とか思っているときに他殺死体が発見されどうやら双子の刑事が容疑者となる。ミステリのシリーズでは必ず一度は出てくる双子もの。 /田舎の刑事の昆虫記:HKKフーズの研究施設である養蜂場から巣箱が盗まれ、黒川たちは怒りっぽい蜜蜂に遭遇する。 /田舎の刑事の台湾旅行記:なんと黒川と妻が台湾旅行、中国審査で「斉藤寝具店」と口走る。《人間はね、自分の住んでいる地域で一番高い場所に上って、そこから見える範囲から出たらいかんのです。》p.115 /田舎の刑事の闘病記:《このままでは殺される、自分はいつかこいつに殺されてしまう。》p.167。白石へのストレスで倒れてしまった黒川はセキュリティ設備が異常に充実している、政治家や芸能人御用達の大きな病院に運び込まれる。終始説明的な会話の中、小さな不審事を追う。  /田舎の刑事の動物記:白石より賢いと思われるボスザル「ヌエ」VS時代劇のようなしゃべり方をする白石より変人的な動物学者日吉教授の抗争に警察が巻き込まれる。 /田舎の刑事の冬休みの絵日記:不正軽油捜査中廃車爆発事件。サンタクロースは謎の解明に役立つか? ■田舎の刑事についての簡単な単語集 【赤木忠志/あかぎ・ただし】新人刑事。真面目で熱心、天然記念物級の朴念仁。だんだん毒されていってるフシもある。 【課長】意外に黒川を頼りにしている。 【香山/かやま】暴力団担当の刑事。顔が怖い。 【警察署】《この田舎の警察署は本当にひまなのである。》趣味とお仕事p.224 【黒川鈴木/くろかわ・すずき】主人公の刑事。巡査部長。既婚。子供なし。酒もタバコもギャンブルもしない。パイナップルの載ったハンバーガーは許せない。推理力は優れているがメンタルは弱い。 【黒川夫人】この作品でもっとも魅力あるシーンを作ってくれる人物。お笑い番組をクールな表情で観ているがちゃんと楽しんでいる。おっとりマイペースでものに動じないタイプ。黒川が恥をかくシーンのシャッターチャンスは逃さない。夫婦の会話は一服の清涼剤? 【刑事課】《ここじゃ刑事課は何でも屋でしてね》趣味とお仕事p.230 【白石高作/しらいし・こうさく】刑事。黒川の部下。無能で図々しく大雑把で考えなしの歩く捜査妨害。《うん、これは白石を殴ってもいいよな、グーで。》趣味とお仕事p.178。《彼は生まれついての反面教師としてのオーラというか、空気をかもし出している。》趣味とお仕事p.225。《バカもここまでくると指摘したほうが小さい人間のような気までしてくる。》趣味とお仕事p.254。黒川の妻いわく《本当にいいコンビですわね》動物記p.132 【泥棒】《泥棒という人種は、しばしば凄まじい底力を発揮して障害を乗り越えるのだ。》趣味とお仕事p.30 【野呂慶介/のろ・けいすけ】東京の警察署から来た刑事だが特に偉そうな態度は取らない。 【プラスチック製手錠】鍵がないので切るしかない。 【宮下】交通課。 【メガロ・オンライン】黒川がハマっているネットゲーム。黒川は結果的にネカマになっている。キャラクタネームは「コロナ」。 【論理】《黒川はこういう犯人は苦手である。こいつの執念は黒川がよりどころにする論理的な思考の対極にある。》趣味とお仕事p,237 【ワサビ】農産物盗難事件が相次ぐ中、ワサビはノーマークだったが本ワサビはけっこう高額なので被害額は大きい。

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    投稿日: 2024.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作を読んでから他にも色々と読んできたおかげか、今作は特にモヤっとした感情もなくすんなり楽しむ事が出来ました。というか、今作は黒白お互いに腹黒さを感じる感情の描写がほぼ無かったような気がします。だからかもしれません。 あと、奥さんが前作と比べてだいぶ「普通」になったと感じることができたのも大きかったかなと思います。前作はどうしても奥さんのキャラクターが「マサルさん」や「ボーボボ」に出てくるようなギャグマンガチックなキャラクターに見えてしまって、この作品の作風とミスマッチしているように感じていました。 しかし今作は最初こそ突飛な登場でしたが、それが事件解決のきっかけになったり、主人公との旅行では事件の顛末の聞き役になっていたり、病院で主人公以外の登場人物と普通のやり取りをしていたり、果ては"女の子"らしい怒りを見せたりと、前作では謎のままだった奥さんの「普通」な一面を今作で見られた事で、徐々にミスマッチ感が薄れたのだと思います。 今作の中では「夏休みの絵日記」が一番好きな話でした。全ての行動に意味があって、それが一つに繋がっていく過程が面白かったです。

    1
    投稿日: 2022.03.24
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    面白いし、好きなシリーズなんだけど… 黒川さんが奥さんや白石君だけじゃなく赤木くんにまでいじられるようになって、可哀そうになってきちゃいました。 前作は何も考えずに楽しく読めたのになぁ。 相変わらず、さりげなく挟まれる雑学が良いですね。 硫酸ピッチはこの本で覚えました。

    0
    投稿日: 2017.08.22
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    このシリーズ初めて読みました。文体が超好みです。 刑事の黒川鈴木さんは常に丁寧語。 行動がまったく読めない妻やバカな部下に翻弄され 胃を痛め半泣きになりつつ事件を解決します。 孫かわいがりのあまり小学校の遠足スケジュールに 無理やり警察署見学を組み込んじゃう署長や、 「自分を第一に考えろ」という祖母の教えに基づき ハチまみれのバルコニーに上司と同僚がいるのに しれっと鍵をかけて避難する常識人の赤木、 そして白石&妻のツートップという布陣が強いです。 短編連作という形態で心地よく読めます。

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    投稿日: 2015.02.12
  • やっぱり、黒川鈴木には....

      前作のレビューでは、「主人公の黒川鈴木に、松重豊氏がダブってしまい」とかきました。本作を読んでみると、”コメディを一生懸命演じている松重豊”が浮かんできます。作者が後書きでも書いているように、前作よりキャラクタが動き回っている印象です。でも、なにかあれば、黒川鈴木刑事(私の脳内で松重豊氏)が、些細なとっかかりから推理をして、ビシッとしめてくれる安心感があります。  全体的にはライトなミステリですが、前作と合わせて、キャスティングを妄想しながら読むと楽しいとおもいます。

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    投稿日: 2013.12.31
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    (収録作品)田舎の刑事の夏休みの絵日記/田舎の刑事の昆虫記/田舎の刑事の台湾旅行記/田舎の刑事の闘病記/田舎の刑事の動物記/田舎の刑事の冬休みの絵日記

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    投稿日: 2013.02.02
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    田舎の刑事、黒川鈴木が主役のユーモアミステリー第2弾。 今回も相変わらず緩い世界観の中で起こる事件を解決する。 そして相変わらずユーモア溢れる登場人物たち。主役の黒川は周りにいじられどんどん可哀想になっていくし、嫁はどんどん黒くなっていくし、部下の白石はどんどんバカになっていくし… しかしミステリーの部分はしっかりしていて、推理部分とギャグ部分のメリハリが効いてる。 笑えて、それでいてしっかり読める良作。

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    投稿日: 2012.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    深夜ドラマ『刑事黒川☆鈴木』の原作本第2弾。と思ったら、この本がネタになってたドラマはなかったので、これを原作にしてドラマが作れるかも。 相変わらずの脱力系・笑えるミステリでした。 キャラクター小説です。私は大好きですが、真面目なミステリを期待すると違うかも。 Hネタはないので、子どもにも読ませられます。

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    投稿日: 2012.08.30
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    「田舎の刑事の趣味とお仕事」に続く第2弾です。 いやぁ、今回も笑いました。 黒川・白石の掛け合い。 黒川・黒川の奥さんの攻防(黒川さん攻め込まれてばっかりですが)。 真面目な部下の赤木君もなんだか順応してきた感じで、色んな意味で成長してきてます。 課長もただのマイペースかと思いきや、黒川に対してなんか黒いし(笑) 黒川さんが不憫です。まぁそこが面白いのですが(笑) 主人公なのに壊れすぎなんですよね・・・ 今回は前作よりも事件がスケールアップしてます。 殺人事件もあるし、台湾で事件に遭遇!なんて事も。 このシリーズ、ただの脱力系ではなく、ミステリーとしてもちゃんとしてます。事件を解決する時の黒川さんはカッコイイんですよ。 でも私は正直事件はどっちでもよくて、キャラ同士の会話の方が重要。むしろ「もっと会話を増やしてくれ!」って感じかも。 神出鬼没の奥さんには、今回も笑いました~。

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    投稿日: 2012.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田舎の刑事シリーズ第二弾。1冊目の最初の話のように、ずっとゲーム世界と現実世界の話が続くのでなくて良かったです。 脇役がどんどん頭角を現して(!?)くる。 最初は白石だけだったのが、アレ?なんだか奥様ってすごいよね?とか、赤木もかわいそうに、何か黒くなってきた。 そして、やりたい放題の署長(お孫さんのまどかちゃん命)、温厚な課長。 課長、癒やし系…と思っていたら、黒川さんに対して、ちょっと黒く… 変わらないのは白石。何があっても白石は白石だな~

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    投稿日: 2012.04.18
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    黒川鈴木刑事の第2弾★ 次第に奥さんからの風当たりが強くなっていきます(笑) そして、グローバルに活躍?と見逃せませんね。白石くんは相変わらずのバカっぷりです!

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    投稿日: 2012.04.15
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    田舎の刑事シリーズ第2弾。脱力系コミカルミステリというジャンルであるらしい。 主人公・黒川さんの可哀想な感じがパワーアップしてます(笑) でも事件はパパッと格好よく解決しちゃうので、日常と非日常のギャップが面白い。 ちなみにドラマの板尾創路も、トリックを暴くところは無駄に格好よくやってて笑える☆

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    投稿日: 2012.03.02
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    前作同様、主人公黒川鈴木刑事を中心に、白石刑事、赤城刑事、黒川嫁が中心となって織りなすコント型(?)ミステリ。 作者さんには申し訳ないのですが、ミステリ部分よりコント的なところを期待して読んでしまってる自分がいたので、謎解き部分はあんまり興味持てず、登場人物達がいかに面白おかしく立ち回るかに着目して読んでしまいました。 その点で言えば、前作と同じくらいの面白さはあるのですが、人間贅沢なもので前作以上の刺激を求めてしまうのが人の性というもので… 個性的なゲスト的キャラクターも出てきましたが、前作以上のインパクトは得られず。 それでも十分楽しませてもらいましたけどね。

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    投稿日: 2012.02.07
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    ますます好調、田舎の刑事トリオと署長に黒川さんの奥さん。マンガというより、漫才の台本のような気がしてきた。今回は「台湾旅行記」、「動物記」、「冬休みの絵日記」がおもしろかった。「闘病記」は謎解きがちょっと複雑すぎて、白石くんではないが、「ぎゃあ、頭が、俺の頭が割れそうです」。「台湾旅行記」で提示される謎、”誘拐されたアメリカ人の男の子が見た看板はどれか?”をメールから推理する謎解きは楽しい。「黒後家蜘蛛の会」の「ロレーヌの十字架」を思い出した。謎としては「台湾旅行記」のほうが上質で一級品だが、残念ながら、海外向けに翻訳するのはむずかしい一品だなぁ、おもしろいのに。

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    投稿日: 2012.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前に読んだ『田舎の刑事の趣味とお仕事』の第2弾です この時も書きましたが、わたしこういうミステリー好きなのです 主人公の黒川鈴木は、田舎にいる、ドラマ『相棒』の杉下右京みたい ちょっとした犯人の言葉や仕草で、事件を解決していくのですよ 『相棒』と比べると、廻りの人たちはかなりゆるいのですが いい味といいヒントを出しているのは同じかなぁ ただ、創元推理文庫は文字が小さくて 目が疲れるのが難かなぁ・・・

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    投稿日: 2012.01.27
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    前作にも増してギャグとミステリが冴えています。推理力は抜群なのにいじられキャラの主人公・黒川にしろ、無能で能天気な部下・白石にしろ、神出鬼没の毒舌家の黒川夫人にしろキャラクターの個性が楽しいです。しかもギャグの中にサラリと伏線を忍ばせているのですから。そうそう、黒川夫人の毒舌の奥のそこの向こうに、ちらりと愛が見えた気がしますが気のせいですかねえ。なんてこと思えるほどキャラクターが面白いんですな。 コメディミステリというかスラップスティックミステリというか、そういうジャンルは好きなんですよ。泡坂妻夫や我孫子武丸、倉知淳、東川篤哉などなど。ミステリといえば陰惨なイメージも強いのですが、笑いに包まれたのもあり。それがミステリの奥深さなのか。

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    投稿日: 2012.01.23
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    なぜかのれずに読み終えることができず、断念。きっと今読んでも楽しめないだけなのかもしれない。また、別の機会に読んだら楽しいかも。ドラマはおもしろく観ています。

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    投稿日: 2012.01.23
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    某田舎の警察署の刑事課を舞台にした「脱力系刑事モノ」の第2段。 主人公たちのやり取りが面白い。 相変わらずほんわかとした(殺人事件などもあるにはあるが)内容であります。

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    投稿日: 2012.01.10
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    なんでも屋と化している田舎の刑事課の奮闘記。 前作と変わらずユーモアたっぷりで刑事・黒川の推理が冴え渡っています。 【田舎の刑事の夏休みの絵日記】のどかな田舎でついに他殺体が発見。ビニールシートにくるまれ水を掛けられた死体の謎。 この事件では署長の娘が描いた絵日記の役割が絶妙です。 警察署のおかしな状況には笑いましたが、こんな非常識なことが事件とこんな風にかかわってくるのに唸りました。ラストのオチも利いてます。 【田舎の刑事の昆虫記】この事件は黒川が犯人をじわじわと追い詰めていくのが楽しいです。あばあちゃん子が多い田舎の警察署もおもしろい。 【田舎の刑事の台湾旅行記】誘拐事件の真相は小ネタ程度。そういえばわたしも見ました。黒川夫妻の海外旅行がおもしろいです。 【田舎の刑事の闘病記】ペットボトルに関しては犯人があんな風に言ってしまうことに疑問です。 【田舎の刑事の動物記】雑なトリックですが、殺猿事件と思っていたのが、おもわぬ真相です。そして思わぬ捕獲作戦に笑いました。 【田舎の刑事の冬休み絵日記】またもや絵日記が解決の大きなヒントになります。これには犯人の証拠隠滅の仕掛けがすごいとおもいました。そして黒川の硫酸ピッチの講義は興味深かったです。

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    投稿日: 2012.01.10
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    前作にもまして、各キャラクターが伸び伸びとドタバタを繰り広げて、会話を読んでるだけで楽しい。そのドタバタがきちんと事件のネタと絡みつつ展開していくので、ミステリとしても充分満足のデキ。 黒川刑事が涙目になるたびに、愛おしくてしょうがなくなる。で、黒川夫人の忍者ばりの神出鬼没&毒舌にほれぼれ。

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    投稿日: 2012.01.07
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    「もう人生の重要な部分で一生分のハズレを引いていますから」 「あのう、どうしてそこで私の顔を見つめるのですか」

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    投稿日: 2012.01.06
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    「田舎の刑事」シリーズの第2作。前作同様、キャラクターたちのくりひろげるドタバタが愉しい。ギャグ描写のなかに巧妙に紛れ込ませた伏線やロジックなどミステリとしての骨格も見事。それにしても黒川夫人が素敵すぎる。

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    投稿日: 2011.12.24