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落日の王子 蘇我入鹿(下)
落日の王子 蘇我入鹿(下)
黒岩重吾/文藝春秋
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総合評価

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    現在の飛鳥には確かに本作のようなお話を妄想させる空気がある、今は放置されてただ静かにあるだけだが、人間の生きた痕跡が。入鹿の生臭さも、皇極の我儘ぶりも、山背の幼さも全部空想の中で動き回ることが許されるような。 飛鳥に出向かれる前にインプットとして読むのにお薦めです。

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    投稿日: 2025.05.27
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    644年、鎌足は三島(大阪府高槻市三島江か?)にいて天下の情勢を模索していた。 そういえば、高槻の古墳横の資料館に鎌足の烏帽子があったな。 、、、 面白かった!蘇我入鹿もいろいろ政治を考えて、まあ、独裁者を夢見ちゃったのかな。皇極天皇との関係は本当なのかな?どこまでが史実なのかがわからん。

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    投稿日: 2025.02.15
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    (上巻から続く)それはすなわち唐にならった律令制にもとづく中央集権国家化である。入鹿の苦悩は、大王家の血筋ではないが故に自分が絶対に大王にはなれないという現実である。唐では皇帝がすべての権力を握り、政を担うからだ。その問題を解決してくれたのが高句麗のクーデターである。一介の将軍が王を殺害し、中枢にいた貴族を皆殺しにして権力を簒奪する。入鹿に「これこそ我が道!」と気づかせる一件であった。 しかし一方で稀代の策謀家が虎視眈々と機会をうかがっていた。支那の兵法を知悉する男・中臣鎌子である。鎌子は入鹿に悟られることなく、水面下で着々と駒を進め、巨大なる敵を手中に囲い込んでいく。そうとは知らない入鹿は、野望の実現のために暴走の度合いを強め、目障りな山背大兄王の上宮王家を滅ぼし、更にはなんと・・・。そしてあの645年6月12日を迎える。巨象の倒れた瞬間は、野望に殉じた魂の咆哮が聞こえてくるがごとくであった。読後感に寂寥と悲哀を感じたのは私だけはあるまい。

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    投稿日: 2023.10.02
  • 皇極天皇との禁断の恋?

    乙巳の変は歴史の教科書で学ぶような蝦夷、入鹿父子VS中大兄皇子、鎌足という単純な対立構造ではなく、蘇我氏内部の本宗家VS分家の対立、次期大王を狙う皇子間の対立などが複雑に絡まり合って起きた出来事ということがわかる。日本書紀は勝者によって都合よく書かれたものという前提で、記述内容の矛盾や不自然な所はきっぱりと創作であると断じる黒岩氏の自信がすごい。半分は小説、半分は研究私見が綴られた作品でエンターテイメント性が少ない。同じような内容が何度も繰り返されるしつこさが、軽快なテンポを損なってしまっていて残念。

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    投稿日: 2018.12.02
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    『落日の王子 蘇我入鹿 上 (文春文庫)』では蘇我氏がクーデターで物部氏を失脚させて、政治の中枢を握るところまで、『落日の王子 蘇我入鹿 下 (文春文庫)』で、乙巳の変で蘇我入鹿・蝦夷親子が暗殺されて、翌年に大化の改新という政治改革が始る手前で終わっている。 蘇我氏が台頭して、入鹿・蝦夷親子が暗殺されるまでの過程が描かれている。古代日本史が好きな人に薦めたい本である。ただ、古代日本史の本を読んだことがない人、大学受験の日本史で古代史が苦手な人にとって、人物の略系図はあるが人物の解説がないという点で、難しいと感じる人がいるかもしれない。

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    投稿日: 2015.11.27
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    ついに山背大兄皇子の一族を滅ぼし、頂点に立とうとする蘇我入鹿。しかし、その陰で自分自身が誅殺される陰謀に気づくことはできませんでした。『日本書紀』の中でも最も劇的なシーンである「大化の改新」がついにやってきます。

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    投稿日: 2013.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    政治的支配者たる大王と祭祀の支配者たる皇帝の権威を併せもつ座に登ろうとする蘇我入鹿。その野望が中大兄息子=藤原鎌足による大化の改新に脆くも潰え去るまで

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    投稿日: 2012.03.22
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    これまでの蘇我入鹿の人物像は、自分の野望の為に権力を専横し、 鎌足と中大兄に滅ぼされたという印象しかなかったが、 どうしてそうなってしまったかが納得できるような国際状況、 生い立ち、人間関係などが語られていてとても楽しめた。

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    投稿日: 2007.10.13