
総合評価
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powered by ブクログ「ん」という文字はいったいいつから、どういう目的で使われるようになったのか? 普通に昔から使っていただろうって? しかし、例えば「源氏物語」の原文には「ん」が使われていない、いやこの当時は「ん」という文字がなかったから使えなかった。 そんな事ないだろうって? 「鳶」という鳥がいますが、なんと読みます?「とび」? では、「鳶がクルリと輪をかいた」と言うときなんと呼びます?「とんび」ではないですか? なぜ「とび」と「とんび」があるのか?不思議じゃないですか? 著者は日本の仮名のできる過程を古くは奈良時代にまで遡り、「上代特殊仮名遣い」の起源とその目的から語り始めます。 文字が中国から伝来した仏教の今日を読むため、しかも中国語ではなく、その原点のサンスクリット語と同じ発音で読むために、その音の微妙な違いを表すために漢字が活用され、イやエといった現代では一文字、一音で表される文字が嘗ては微妙に違うバリエーションがあり、それを漢字を使い分ける事で表現していたというところから解説していく。 途中、そういう仏教の歴史的な話になってしまうところがあるが、それも含めてとても興味深い。
6投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ言語オタクの真骨頂の塊(褒めてます)。 どこの世界でもこだわる人はホントに突き詰めるなあ。まさか「ん」で新書一冊語るとは。この一冊が書かれるために読まれた文書はどれくらいになるんだろう。
2投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ実はこの本過去に挫折していて、3回目の挑戦。 2時間くらいで読了。 今年は少しサンスクリットを勉強していたので、連声とかその辺は分かるようになってて感動。成長してる! でもやっぱり空海とか最澄のあたりは難しい。 とりあえずフランス人の前で「んー」は言わないようにする。
0投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログタイトルに惹かれ手に取る。改めて考えてみると「ん」は不思議な存在。五十音表記だと仲間はずれのように表から飛び出しているし。 東京メトロ「日本橋駅」のローマ字表記が”Nihombahi”とnがmとなっているのは知らなかった。(欧米の慣用表記では「m」「b」「p」の前は「n」ではなく「m」を使うらしい。) 「ん」誕生の歴史は、なかなかに興味深い項目もありましたが、こちらの知識不足で完全には追えず。無念…。
0投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログ万葉仮名以降、日本語において「ん」の発音や表記がどのように変遷してきたかを1冊かけて解説した本。「ん」にも種類があって昔は使い分けていたといった興味深い話題がどんどん出てくるが、中でも空海が果たした役割が大きかったとのこと。おかざき真里「阿・吽」を読んでいて、空海と最澄の生涯についてイメージできるようになっていたので、わかりみが深かった。「阿・吽」ってそういうことだったのかと。本書をこれから読む人には併せて読むのをおすすめしたい。
0投稿日: 2019.04.01
powered by ブクログフランス人から見た(が聞いた)日本語の「ん」に始まり、『古事記』などの上代から日本語の歴史を追う。 万葉仮名、空海、最澄、サンスクリット語、上田秋成と本居宣長、「阿吽」の文字、幸田露伴。 話題は多岐にわたり、日本語と日本文化への知的好奇心が刺激される。 「そもそも日本語とは何なのか?」その問いかけが日本語への理解を深める。
0投稿日: 2019.01.24
powered by ブクログ「ん」について、歴史文学を通じて分析した本。平安後期までは、「ん」が書籍上は存在しなかったこと、その後も江戸中期までは、濁音と同じく「ん」も好まれなかったことは初めて知った。面白かった。
0投稿日: 2018.11.27
powered by ブクログ「ん」についてひたすら考察している本です。平安時代に片仮名や平仮名が生じますが、まだその頃は「ん」という文字はありませんでした。「ん」は時代がだいぶ降ってから現れたそうです。語の形が変化する過程で「ん」が入り込むのですが先人は「ん」という音を表現する文字を持っていなかったため「イ」や「レ」の文字で表現していました。興味深い。
0投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ書店で見かけて以来前々から読みたかった『ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書) 』を、電子書籍で購読。 五十音図から一文字だけ仲間はずれのようにされている「ん」の文字に関して、ひらがな書きとカタカナ書きの字体・字形の成立の歴史的変遷だけでなく、万葉仮名から文字の使い方で知ることの出来るこの文字の発音の歴史的変遷や、文字が内在している意味・概念の歴史をも解き明かしている良書。日本語に興味のある方には必読の本である。 なお、内容に多少専門的知識のいる書籍名なども含まれているので、一般的な教養という範囲をやや超えた内容の本でもあることに留意しておきたい。
0投稿日: 2016.01.20
powered by ブクログ「ん」の歴史についてものすごく詳しくて、 面白かった! 国語でもやればいいと思う。※ 「ん」は始めは無かった。清音と濁音を繋ぐ音。 ここでも日本人の曖昧さが表れた。 いい悪いではなく、こういう文化なんだよ。
0投稿日: 2015.09.10
powered by ブクログ[ん、ん?、ん!]日本語においてはそれから始まる言葉がなく、五十音図においてもポツンと一人ぼっちをかこっている「ん」。この音と表記はどこから来たのか、そして日本語においてどのような役割を果たしているのかを、様々な文献や先行研究から明らかにする一冊です。著者は、ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを務められた山口謠司。 それこそ意識することなく音に出しもすれば書きもする「ん」ですが、振り返ってみれば空海や最澄、さらにはサンスクリット語の世界にまで遡る、非常に奥深いものであったことに驚かされました。若干難解な部分もあるのですが、まさにそれこそが「ん」というものが日本語における不思議な存在であることを示す一例なのかもしれません。 「ん」がどう生まれ、捉えられてきたかという点も興味深いのですが、短いながらも読み応えがあったのは終章に当たる「ん」の日本語における役割の部分。言語が情緒と有する関係を紐解きながら、「ん」に思わず愛着が湧いてしまうような結論が導かれていました。 〜もしも、日本語に「ん」がなくなったとしたら、我々はおそらく日本語のリズムを失い、日本語が持つ「情緒」と「システム」を繋ぐ糸を断ち切り、日本のしっとりして深い文化を、根底から崩壊させることになるのではあるまいか。〜 読んでいる間、何度かゲシュタルト崩壊に近いものを経験したのはこの本が初めて☆5つ
0投稿日: 2015.08.12
powered by ブクログ「ん」を表記する仮名は当初存在しなかったため、中国語の読みを表す記号が工夫されてきた。 密教思想が「ん」の思想的重要性を育む(cf. 阿吽、の吽)。 撥音は口語に多く見られるため、庶民にまで文字が普及したことは、文字「ん」の必要性を高めた。 和歌の世界では濁音は嫌われ、濁音に付随するとされた撥音も嫌われた。そのため、仮名表記では、「ん」を飛ばして書く習慣があった(とんび→とび、とか)。
0投稿日: 2015.05.02
powered by ブクログ「ん」という文字が生まれ、広く使われるようになった経緯を紹介。 関連して空海がもたらした阿吽の思想、濁音を嫌う日本文化、研究者譚などが織り込まれる。 わかりやすく書いてあり、まったく素人の私でも親しみをもって読むことができた。 面白くなってきたのは7章からだが、「ん」ついて色んな方面から話題を提供する代わりに、その奥深さを伝えきるにはページが足りていないように思う。 特に「ん が意味する薄明の世界」は突然降ってわいたような印象。 はいでもいいえでもない曖昧さ、日本語の清濁を繋ぐ役割、と興味深い内容だけに、さらに踏み込んだものが読みたかった。 謎に挑むというよりは歴史概観と話題提供の趣が強い。 読書メモ: http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2015/01/blog-post_13.html
0投稿日: 2015.01.13もう一歩踏み込んだものが読みたい
「ん」という文字が生まれ、広く使われるようになった経緯を紹介。 関連して空海がもたらした阿吽の思想、濁音を嫌う日本文化、研究者譚などが織り込まれる。 わかりやすく書いてあり、まったく素人の私でも親しみをもって読むことができた。 面白くなってきたのは7章からだが、「ん」ついて色んな方面から話題を提供する代わりに、その奥深さを伝えきるにはページが足りていないように思う。 特に「ん が意味する薄明の世界」は突然降ってわいたような印象。 はいでもいいえでもない曖昧さ、日本語の清濁を繋ぐ役割、と興味深い内容だけに、さらに踏み込んだものが読みたかった。 謎に挑むというよりは歴史概観と話題提供の趣が強い。 読書メモ: http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2015/01/blog-post_13.html
0投稿日: 2015.01.13
powered by ブクログ「ん」について。あんまり期待していなかったものの、存外面白かった。 「ん」の誕生とか誕生以前の表し方とか、突き詰めていくとこんなにも面白いのかと。国語学っていいかもしんない。
0投稿日: 2014.10.26
powered by ブクログ面白かったー。「ん」の起源、発展をめぐる謎。歴史のロマン。日本語から歴史とか文化を考えるってことに知的好奇心が刺激された。少し話がとっちらかってる感じがしたけど、何度も読んでちゃんと理解したいと思える本ではありました。
0投稿日: 2014.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
○タイトルに釣られて迷うことなく手に取りました。新潮新書のおなじみの表紙に輝く「ん」の一文字がなんとも。しかし内容はいたって真面目、さまざまな文献にみられる「ん」の用例、「ん」に関する学術的な研究などをひも解きながら「ん」に迫ります。 ○「ん」といえば、五十音表のすみっこにいるものです。「ん」だけは「あいうえお」に属さない感じがするし、日本語には「ん」から始まる熟語はありません。こうして考えると、「ん」はなにか異質な感じがします。その異質なものを、人びとはどのように文字にしようとしたのか。そして、「ん」ができたあと、学者は「ん」をどのように捉えてきたのか。この点で、この本は「あ」とか「み」では有り得なかったのですね。 ○面白いと思ったのは、なんといっても「ん」の表記法の変化です。例外もあるのですが、おおむね唇内発音は「ム」、舌内発音には「ニ」、喉内発音には「イ」というような使い分けが平安初期にはあったといいます。ついで、「イ」や「ニ」が「レ」、「ム」が「ゝ」というような記号に置き換えられてゆきます。言葉をなんとか文字にしようとする、人の試行と失敗の歴史、人の営みのようなものを感じられる本だと思います。人の営みを見ると言うこと自体は珍しくないのかもしれませんが、それが「ん」を通してできるというのがなんとも面白いところです。
0投稿日: 2013.10.16
powered by ブクログん、は確かに特殊だけど、歴史的にも言語学上特殊なようで、なかなか面白かった。音としては存在したけど、表す文字がない、または書かないなんて事を苦労しながらしてたなんて、興味深いですね。やや言語学的な説明もあるので難しさはありますが、知識として読んでおいてもいい本かと。
0投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、かっては存在しなかった「ん」。「ん」とはいったい何なのか?「ん」誕生のミステリー。
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログ五十音の中で確立したのがもっとも遅い「ん」。古文書では発音しても表記しなかったり,別の字で表したりしていて,「ん」はかなり謎に包まれている。明快に解いてくれるかと期待して読んだが,釈然としない。 文献でわかる一応の事実は次のごとし。 11世紀までは「ン」はなくて,唇内撥音(m)は「ム」,舌内撥音(n)は「ニ」,喉内撥音(ng)は「イ」が使われた。 ひらがなの「ん」は初出が12世紀だが,現在と同じように撥音を表すために使われたかどうかははっきりしない。 本書では空海とか最澄とか本居宣長とか幸田露伴とかいろいろ出てくるが,結局「ん」についてはよくわからないということがぼんやりながらわかった程度だった。筆者の「ん」への思い入れもよくわからない。 「もしも、日本語に『ん』がなくなったとしたら、我々はおそらく日本語のリズムを失い、日本語が持つ『情緒』と『システム』を繋ぐ糸を断ち切り、日本のしっとりとして深い文化を、根底から崩壊させることになるのではあるまいか。…『ん』は、じつは言語としての問題以上に、より根源的な日本の精神や文化を支える大きな礎石だったのである。」(p.186)と本書は結ばれるが,なんでそうなるのか,まったく理解しがたい。なんじゃそりゃって感じ。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログちょっと難解もありますが、「ん」は古事記の時代人はなかった、「ん」と阿形吽形、本居宣長と上田秋成の「ん」をめぐる論争など知的好奇心をくすぐられ面白いです。
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
≪目次≫ 第1章 「ん」の不思議 第2章 「ん」の起源 第3章 「ん」と空海 第4章 天台宗と「ん」 第5章 サンスクリット語から庶民の言語へ 第6章 声に出してきた「ん」 第7章 「ん」」の謎に挑む 第8章 「ん」の文字はどこから現れたか 第9章 明治以降の「ん」研究 第10章 「ん」が支える日本の文化 ≪内容≫ 「ん」は平安期にサンスクリット語の仏教の経典を読むところから生まれ、平安末期から表記にも現れるようになった。 それ以前は、「m」「n」など発音上はあったが、表記できなかった(しなかった)という。 また、表記は「レ」点の様なところから生まれたらしい…
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ『日本語の奇跡―「アイウエオ」と「いろは」の発明』の続編のような書だが『ん』の発音や表記、意味について言及した書。 空海について多くの頁が割かれており、また、その内容も面白かった。 膨大な文献から、歴史的にも「ん」の有り様を解説されているが、なんとも難しかった・・・。 しかし、歴史の中でも「ん」について、多くの方が論じているのは興味深かった。 それらの考察をこの書にまとめてあるので、非常に内容の濃い本となっている。 現代では、あまりにも無意識に使われている「ん」が、こんなにも深く語られていることに驚きだった。 ---------------- 【目次】 第1章 「ん」の不思議 第2章 「ん」の起源 第3章 「ん」と空海 第4章 天台宗と「ん」 第5章 サンスクリット語から庶民の言語へ 第6章 声に出して来た「ん」 第7章 「ん」の謎に挑む 第8章 「ん」の文字はどこから現れたか 第9章 明治以降の「ん」研究 第10章 「ん」が支える日本の文化 ----------------
0投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログ読みにくい。本当に研究者が書いた文章なのか。章分けを見直し、各節ごとに説明の主題を絞り、意味を明確にすべし。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログ発売以来気になつてゐた一冊であります。やうやく読む。 「ん」といふのは、長い日本語の歴史から見ると、新しい文字ださうです。 たとへば『古事記』には、文字どころか「ん」と発音する部分は皆無だとか。 しかし現実には「ん」の音がない筈がありません。それを表記する必要から、西暦800年くらゐから「ん」「ン」が登場したのだと著者は語ります。 「ん」の起源をたどると、空海とサンスクリット語まで遡るとは思ひませんでした。最澄・安然・明覚...多くの先達が「ん」のために力を注いだのあります。感謝。第三章-第五章のあたりや第七章の論争の話などはコーフンしますね。予想以上に力瘤の入つた書物であります。 「ん」の音は下品として好ましく思はない人がゐるのは、どうやら今に始まつたことではないらしい。文字の登場が遅れたのも関係がありさうです。著者の仏人である奥様は、著者が「んー」といふと抗議するらしい。耳障りなのでせう。代りに「ムムム」と発すれば問題ないとか。 ここで唐突に思ひ出すのが、故ちばあきおさんの漫画であります。彼の漫画における会話文には、極力「ん」を廃してゐるやうに思はれます。 相槌で「うん」とでも言ひさうなところは「うむ」とか「む」だし、「○○なんだ」は「○○なのさ」となります。バントのサインをイガラシくんに確認にいくと、「む。ちと危険だがな」と中学生らしからぬ返答。 ちばさんも、「ん」の音を嫌つてゐたのでせうか... http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-245.html
0投稿日: 2011.12.06
powered by ブクログん~。。難しかった。 国文学の歴史、日本語の歴史のついてなかなかしっかり書かれていたと思います。 途中から難しくて更々流してしまいました。 興味だけで買ってみましたが意外にしんどかった。
0投稿日: 2011.10.30
powered by ブクログ五十音外にある「ん」。 古代には表記されなかった「ん」。 その謎の解明に。。。 と思って読みましたが、「ん?」という感じ。 ただ、真言での「阿」「吽」のくだりが、しっくり来たかな。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログなぜか家に2冊あったw 日本語の「ん」って数学の「0」と同じだよね いやー改めて考えると。
1投稿日: 2011.07.07
powered by ブクログ[ 内容 ] 日本語には大きな謎がある。 母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、決して語頭には現れず、かつては存在しなかったという日本語「ん」。 「ん」とは一体何なのか? 「ん」はいつ誕生し、どんな影響を日本語に与えてきたのか? 空海、明覚、本居宣長、幸田露伴など碩学の研究と日本語の歴史から「ん」誕生のミステリーを解き明かす。 [ 目次 ] 第1章 「ん」の不思議 第2章 「ん」の起源 第3章 「ん」と空海 第4章 天台宗と「ん」 第5章 サンスクリット語から庶民の言語へ 第6章 声に出して来た「ん」 第7章 「ん」の謎に挑む 第8章 「ん」の文字はどこから現れたか 第9章 明治以降の「ん」研究 第10章 「ん」が支える日本の文化 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2011.05.22
powered by ブクログ帯に惹かれて衝動的に購入。 niho'm'bashi、na'm'ba、などなど前からなんで'n'じゃなくて'm'なんだろう?と思っていた疑問が鮮やかに解決しました。 他の章の話も面白いです。 んんー、日本語って奥深い! そして難しい!
0投稿日: 2011.04.12
powered by ブクログ全体的にとても興味深くおもしろかったです。ついつい自分で例を口にしては「ほう」と言ってしまいます。ただし個人的には途中の空海とのかかわりあたりが若干退屈というか先が見えないというか…果たしてこの章はここまで詳しく長きにわたって解説されるべきものなのだろうかと思ってしまった。若干冗長に感じて読了までに一旦時間をおいてしまいました。
0投稿日: 2010.11.14
powered by ブクログ昔の人が「ん」をどう書き表すかにこれほど四苦八苦していたとは意外でした。発音に関しては、中国語をかじった事のある自分にとっては非常に面白く読めました。
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログ一学期に何人かの生徒が読んでいたので興味を持った本。「ん」を軸に国語の歴史をたどるけっこう真面目な本であった。特に面白いのは空海・最澄を軸に仏教の宇宙観と「ん」(阿吽の「吽」)について書かれた章と、江戸時代の国語研究論争について書かれた章。それにしても、空海という人は凄い人なんだな。この人についてもきちんと読んでみたい。
0投稿日: 2010.09.03
powered by ブクログ『天才と呼ばれる空海とて、時代という制約があった。』 「n」なのか「m」なのか。なぜ「ん」から始まる言葉がないのか。名実ともに日本語における最後を飾る「ん」の謎に迫る。「ん」の成り立ちがここまで仰々しいものだとは知らなんだ。読み物というよりも、学術書レベルで綴られている。漢文にアレルギーのある人には、ちょっときついかも。
0投稿日: 2010.08.20
powered by ブクログいわゆる読み物を期待して買いましたが、結構マジメな本でした。おかげで「ん」の成り立ちについては、普通の人よりかなり詳しくなった自信はありますが、話が固すぎて日常会話で使うのはムリです。
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログ雑多な内容がまとまりなく、あらかじめ決められた枚数にとりあえず押し込んだ、新書らしいといえば新書らしい本。 イチイチウラを取らなきゃいけないような信頼性のなさがそこかしこで見受けられるので面倒。 タイトルの勝利。
0投稿日: 2010.08.08
powered by ブクログ「あいうえお」の50音表は、どこから来たのかわかったのはよかった。はっきりしてるわけじゃないんだろうけど。
0投稿日: 2010.08.02
powered by ブクログ●構成 はじめに 第一章 「ん」の不思議 第二章 「ん」の起源 第三章 「ん」と空海 第四章 天台宗と「ん」 第五章 サンスクリット語から庶民の言語へ 第六章 声に出して来た「ん」 第七章 「ん」の謎に挑む 第八章 「ん」の文字はどこから現れたか 第九章 明治以降の「ん」研究 第十章 「ん」が支える日本の文化 あとがき -- 日本語を使用する人であれば誰でも知っている「ん」。しかし「ん」は五十音表外からはみ出して存在し、また「ん」から始まる日本語が存在しないなど、あいうえお五十音の埒外に置かれているように見える。では何故そのようなことになったのであろうか。突き詰めて考えればそれは、「ん」という文字の起源を探る必要があるのではないか。また、日本語において「ん」はどのような役割をしているのであろうか。 著者は本書で、上記の疑問点に答えるため、記紀をはじめとする上古の時代の日本語(この時の文字は、中国大陸からやってきた漢字のみである)における「ん」系統の発音から出発する。そして「ん」の系統には三つの発音、すなわち「n」、「ng」、「m」の三音から成りそれぞれ使い分けていたこと、しかし初期は日本だけでなく中国にも「ん」や「ン」の文字が存在せず、「イ」「ニ」「ム」で代用していたことやそもそも「ン」の発音は表示の際には省略されることが少なくないこと、平安時代に空海が唐から持ち帰ったサンスクリット語の文典を起点として仏法思想の中から次第に「ン」の文字が形成されていったことなどを解き明かす。そして最終的には現代の発音のように、三種類の発音が「n」の一種類に収斂していくのである。 あまりにも身近で、考えようとも思わない文字にも様々な深い歴史があることを、この本は教えてくれる。 -- 【図書館】
0投稿日: 2010.07.15
powered by ブクログそうだったのか!と思うところがいろいろあって、とても面白かった。(主の中古の)古文で「ん」は表記されないということに、前々からどういう事なのだろうと疑問を感じていたのだけれど、突き詰めて調べたこともなかった。「ん」という表記が実はいろいろな発音をひっくるめたものだということ、濁音や撥音は「下品なもの」だという言語感覚があったこと等々、なるほど!という知識の連続であった。ただ、まん中あたりで力を入れて論じられる密教との関わりは、正直論旨についていけなかった。「ん」と仏教思想がどう密接につながっているのか、にわかには理解しにくいのだが、これは私の知識が浅いためだろう。
0投稿日: 2010.06.19
powered by ブクログ言葉の成立は国の文化史、歴史と深く関わっていることがよくわかった。奈良平安時代の先端文化であった仏教の影響は今では想像もつかないほどだったのだろう。mとn区別、空海のサンスクリット語経典導入、本居宣長の国粋主義日本語純粋論による濁音撥音の否定、リエゾンによる「ん」の発生、和歌の中の濁音撥音回避、漢文内の「ん」による調子、阿から始まり吽で終わる宇宙論、
0投稿日: 2010.05.14
powered by ブクログ日本語には五十音図というものがあるが、そのなかで「ん」だけは、特別な位置にある。それには理由があるという。実は「ん」は、平安時代までは存在しなかったそうだ。もともと日本には文字がなかった。中国から感じが伝わり、万葉仮名というものがつくられた。そしてさらにひらがなやカタカナが作られ、 日本独自の発展をとげていった。 本書は仏教文化と共に発展してきた経緯を追いながら、「ん」に焦点を当てて、実に興味深い話が展開されている。 「ん」という文字の出来上がる経緯がわかると、その後の言葉遣いについてもうなづけることが多々ある。 なるほど~!
0投稿日: 2010.05.10
powered by ブクログ目の付けどころは素晴らしいのだけれど、読み物としてはどうなんだろう?私には難し過ぎて、読んだそばから忘れてしまいます。全体的なニュアンスの感想を一言。「やっぱり日本語って難しい言語なんですね」
0投稿日: 2010.05.03
powered by ブクログ五十音図の外側におみそのようにくっついている「ん」とはなんなのか。書店で目について買ったものだが、思いのほかおもしろかった。「ん」は書き言葉大衆化の推進力だった、「んー」は「イエス」と「ノー」を保留してリズムを整えるなど、へーがたくさん
0投稿日: 2010.04.17
powered by ブクログ「ん」は なんば、さんが、たんき それぞれで発声が異なると言うことを別所で聞いたことから、興味をもっていました。 昔の日本には「ん」がなかった、など興味深い内容が載っています。
0投稿日: 2010.04.13
powered by ブクログ昔西遊記を読んだ際にインド⇒中国の仏教伝来の話はがっぷり 四つで取り組んだので、「ん」を創造段階は無理なく読めました。 (空海の知識は「漫画にほんの歴史」レベルだけど) ただ、江戸時代以降の話はイマイチ。 著者は中国文献の研究者であるようなので、引用ばかりで考察の 浅い江戸時代の国文学の件はいらなかったと思う。 仏教の本質を伝えるために「ん」が創造された、という事実は かなり熱いです。 私自身は宗教っ気0だけど、絵を観るにも本を読むにも一定の 宗教の理解は必要だなあ、と再認識しました。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログん、の話。 もうちょいテーマを広げていくかと思ったけど、ほとんどが「ん」の登場の歴史。仏教とか和歌とか国学者とかかなりディープな内容になっております。言語学は嫌いじゃないからなんとか読めた。きれいな日本語について考えた。 地元のJUSCOで購入。
0投稿日: 2010.03.19
powered by ブクログ2010.02.28 日本経済新聞で紹介されました。 2010.03.07 朝日新聞で紹介されました。
0投稿日: 2010.03.01
