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スローフードな人生! -イタリアの食卓から始まる-
スローフードな人生! -イタリアの食卓から始まる-
島村菜津/新潮社
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総合評価

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    偉大なワインは決して一人なんかでは飲まないだろう。 ワインがあれば世界中で会話が生まれる。 食べて飲んでそこに友がいる。人生には一番大切なことじゃないかね? 現代社会にあふれかえる加工食品は、過去の人類の願望の産物であることをよく踏まえたうえで、我々はそのどこが問題なのかをよくよく論議していく必要があるだろう。 「全ての市場で売られているものは、いちいち良心に問うことなく食べるがよい。地とそれに満ちているものとは、主のものだからである」コリント人への第一の手紙 カタツムリの強さ、のろまに見えて柔軟性と強靭さに富むパワフルな生き物

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    投稿日: 2018.10.18
  • スローフード。それは、食文化である。お袋の味であり、郷土料理でもあり、食を大切にする心である。

    サブタイトル通りイタリアのスローフード、スローフード運動を基軸に話は進む。海外の食文化や、食を通した人々の息づかいが感じられるようで楽しく読んだ。食とは人間における永遠の一つのテーマである。スローフードは、ファーストフードの反対語ではない。人それぞれの形はあるが生き方、人生観も内包する。日本でもスローフードは以前からあった。いわゆるお袋の味と言うものか。読み終えて急に手料理を作りたくなった。家族と囲む食卓はなんと楽しいものであるだろうか。それは、人生の宝物だろう。

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    投稿日: 2017.04.27
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    前々からメモっていた本を手に取ってみた。 奇しくも、食品偽装問題やら、和食の無形文化遺産など 時事的にも『食』が取り上げられていたので、 そういった事象を時々頭に思い浮かべながら読んでしまった。 イタリアの食文化を通してスローフードとは何かを紹介している著書。 ファーストフードの対義語のように使われるが、 均質化した食文化を見直そうという趣旨。 所謂、地産地消などの取り組みもこの考えに当てはまるのだと思う。 経済原理を組み込み過ぎて、均質化して、即席で、楽しむという事を 欠いたものは食事だけでなく、生活の至るところにある。 それに警鐘を鳴らしているのは理解できる。 しかし、イタリアの食旅みたいなもので紹介されても、 確かに興味は持つが、実際日本でどうしたらいいのか 或いは経済と切り離す上でどういう生活スタイルを築けるか といった具体的な今後の展望の話が少なかったように思う。 もっとなんでこうなって、どうしたらいいのかを学術的な側面も併せて 食文化について知りたいと思った。

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    投稿日: 2013.12.09
  • スローフード運動とは?

    ファーストフードを支える社会に異議申し立てをする運動のあれこれについて、町興しや子供の食育に参加してみたりしながら生活の中の食を見直す、イタリアンやロシアンの美味しそうなルポルタージュ本。

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    投稿日: 2013.10.29
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    スローフード運動とは、個人をがんじがらめにしてゆく「ファーストライフという名の世界的狂気」から、人間性を回復すること。 それは、食を通じて五感を養い、気づきをもたらすこと。 つまり素材・味・食べ方・食がもたらす感覚的メッセージ・分かち合う人々に気を配るといった質の高い食生活を実現することからはじまるのだ。 スローフードという運動の根底にある人間の心・活力の回復を端的に示す話として「山羊神父と風変わりな男たちがつくる山羊のチーズ」は印象に残った。

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    投稿日: 2011.02.22
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    食事をともにする場面では各地のいろいろな料理やワイン、チーズなどが紹介され、もちろんそれぞれがおいしそうで、その場所を訪ねたりイベントに参加したくなりますが、それにもまして印象に残るのは、人と人が食事をともにして同じ時間を過ごすこと、一緒に食卓について同じものを食べ、飲み、語り合うことの楽しさ、おもしろさ、意味深さ。「スローフードとは何ぞや」みたいな正面切ったリクツっぽい話は最初に少しだけ、その代わり要点を突いたものがあるだけで、あとはスローフード運動のさまざまな側面が、それに携わる人々の話や姿を通して展開されていきますが、これがとにかくおもしろい。 実は本書を読んだのは私自身が外食チェーンという、まさに味の均質化を推進する側で仕事をしていて、そのことにいろいろな疑問や違和感を感じている時期だったので、地域のローカルな食材や料理を愛で喜び、多様性を幅広く享受することを力強く肯定する本書の内容がいっそうこたえました。日本でも全国にそれぞれの地域を代表するおいしい料理や食べ物が健在で、しかもそれらを簡単にリーズナブルに楽しめるような方向に進んでほしいものです。おぉそうそう、酒もね(笑) 詳細は⇒ http://hoch.jugem.jp/?eid=286

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    投稿日: 2009.10.22
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    はじめまして!  布ナプキンのお店 Prinful-プランフル 店長タナカです。 時間に追われて、 おなかが満たされればなんでもいいと、 買ってきたものをそのまま電子レンジでチン。 作る楽しみ、食べる楽しみ。 改めて感じる一冊です。 手で調理した食材を、香りでおいしさを創造して楽しみながら 変化を目で見ながら、味見をしてお気に入りのお皿に 盛って食卓を彩る。 食材をそろえてイチから作ることが、 自身や家族の食の安心安全につながり 食の豊かさを生むのではないでしょうか。 お店はこちら→ http://prinf.lead-in.co.jp 店長タナカのブログはこちら→http://prinful.jugem.jp

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    投稿日: 2009.07.27
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    スローフード、スローフーダーとは何たるや、難しい言葉を使わず、一気に頭に入ってきて、わかりやすい。イタリア人をさらにイタリア人にしたような人物の魅力たっぷりに、自然やおいしさの感動そのままに書かれていた。すっかり「スロー」に魅力を感じでしまった。

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    投稿日: 2007.01.18
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    かつて、「大きいことはいいことだ」って言うCMがありました。昭和40年代でしょうか?高度成長期にあり、つつましいことを美徳とした戦前戦後の生活から豊かな生活への価値観の転換の意味があったのかもしれません(CMは単にチェコレートのCMなんですけど(^^;) スローフードと言うと、どうしても言葉につられて、ファーストフードの対極的な意味に捉えがちで、決して違ってはいないけど、もう少し目指すところは意味が深く哲学的なのかもしれないと感じます。 スローフード推進者にだって、忙しく飛び回るように仕事をしている人もいるし、中にはファーストフードで食事をする人もいるのではないでしょうか?それがいけないと言うような排他的な考えがあるとは思えないと言うのが読後の感想です。今、口にしようとしている食べ物の価値をもう一度考えてみよう、、そこからスタートするのかなと。豊かさを時間の中に見つけようと言うことかもしれない。 味噌は熟成に1年かかり、地方地方の特徴が残っている・・・と言うことならスローフードにマッチした食材と言う事で、味噌関係者の中にはスローフードを歓迎する声も聞かれるが、確かにそういう側面を持っていながら、本当の意味は、味噌と言う表面的な価値観のマッチングだけじゃないぞって言うのが見えてきたような気がします。オートメーション化されたなかでコンピュータが制御して大量に造られる味噌、、、それでもスローフードかどうか、、そんな事を考える時間こそがスローフードの意義かもしれない。2003.5.13

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    投稿日: 2004.12.21