
総合評価
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powered by ブクログ登場人物の厚みがすごい。ディテールもしっかりしていて、世界観に入り込みやすく一気に読んでしまった。 日常での非常事態としてリストラを取り上げていて、この視点は面白い。確かに追い詰められるし、パニックにもなるよな。
0投稿日: 2016.04.03
powered by ブクログさらっと読め、まぁまぁ面白かった。名古屋編はちょっと笑った。 もともとは妻が雑誌の書評で見つけたもの。「神様からひと言」と一緒に出ていた。最近文庫になり購入。
0投稿日: 2016.03.12
powered by ブクログ2016.03.04 垣根涼介氏のイメージとは違う世界観だが 相変わらず登場人物が良い! 彼女もそうだが特にプロデューサーの黒川!! ただ、今のところ主人公に愛着が湧かない。 ちょーと冷静過ぎじゃないか… ♪david&steve gordon drum medicine
0投稿日: 2016.03.04
powered by ブクログ利益をあげるっていう考え方とか、人員削減ってわたしの仕事とはかけ離れているものだから、新鮮だった。でも結局はどんな仕事でも、その人の人となりというか、生身の人間同士の関わり合いとか信頼が大切にされてるし、後に残っていくものなんだな、と思った。 クスッと笑える愛すべき見栄っ張りたちが出てきます。 何考えてるかわからない薄ぼんやりした美人の美代ちゃんがかわいらしくて好きで、登場するたびにちょっとうれしい。
0投稿日: 2016.01.31
powered by ブクログリストラコンサルタントの奮闘記。 たった10年前の話だけれども古さを感じる。 続編がたくさん量産される二時間ドラマ。
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログリストラ請負会社に勤める主人公。 そんな会社がフィクションだと思えないほど 生々しさのある物語だった。 テーマとは裏腹にただただ暗い物語じゃなくて 読みやすくて、すぐ読み進めてしまった。 一人一人の話に清々しいものを感じて 読後感はよかったかな〜〜 いろんな生き方考え方、働くことへの姿勢。。 続編も読んでみたい!
0投稿日: 2015.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リストラ…。 宣告される方も嫌だけど、宣告する方なんて、もっと嫌だなぁ。 主人公の真介はリストラ請負会社のクビ切り面接官。その仕事が嫌いではない。そこそこやりがいも感じている。真介が面接する相手は、それぞれタイプがあって、なかでも“オモチャの男”は傑作です。ここまで自分のやりたいことを通せれば、それはそれでアッパレというか幸せというか。こういう場合、下手に物分かりがよいと損をするのではないかしら。 リストラを宣告されて、自分の人生を考え直すそれぞれの登場人物達の前向きさに元気をもらえます。
0投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログリストラ会社:日本ヒューマンリアクトに勤務する真介が主人公 彼の目線だけでなく、リストラの面接を受けた側の視点が交互に切り替わっていく 垣根さんは車や南米、アジア、銃、マフィアというイメージが強かったけれど、こんな作品も生み出せてすばらしい。 飄々としたイメージの真介だけど、どこか憎めなくて、真介の恋人となる陽子も年上の貫禄だけでなく愛嬌を感じる。 彼の作品に登場する女性は、みんな愛嬌がある。 怒っているシーンでもどこかかわいさを感じたり、懐の深さを感じる。 陽子と対照的な美代も、美しく軽い感じはあるものの、心になにか芯があることを感じた。 シリーズになっているとのことなので、次作を読むのが楽しみ。
0投稿日: 2015.10.20
powered by ブクログリストラを進める中からでてくる人間の本音。それを進めることをなりわいにする主人公に感情移入ができた。厳しい主題を、堅苦しくなく描いており、良かった。
4投稿日: 2015.09.27
powered by ブクログ主人公・真介が引き出すのは、面接相手のプライドや憤りの奥にある、社会人としての矜持。オーダーメイドのスーツを仕立てるような、彼の仕事ぶりが小気味良い。 10年前、初めて読んだ30代の頃と違って、耳の痛い部分も増え、(リストラに至る前に、社員を正しく分析し導く人間が社内に必要なんだよ!)と言い訳したくもなる。 働き盛りで読むことをお勧めします…
0投稿日: 2015.09.13
powered by ブクログ様々な業界の企業で行われる「クビ切り」を 請負う会社で働く男の話。 主人公の容貌はジャニーズ系の顔した優男。 もしそんな男に会社を辞めることを勧められても 正直いい気はしないだろう。 (そもそも主人公本人も自身で 何様だと感じている。) それでもこの作品自体に後味の悪さが 残らないのは、この主人公自身に情があるから。 退職を勧められた側に改めて ベストな選択を考えさせる余地を与え、 実際やめることがベストだったりする。 相手が好みの女性だったり 同郷の人間だったとすると 私情を混ぜつつ仕事をする。 友達になりたいかと言われれば 微妙だけど(笑)、好感の持てる主人公である。
3投稿日: 2015.08.29
powered by ブクログ明日がないのは「俺たち」ではなく「君たち」! 村上真介の仕事はリストラ候補者の面接を行い、退職を納得させること。 そんな仕事を専門に請け負う会社に勤めている。 真介が面接官として向き合う人々との関わり方は…
0投稿日: 2015.08.18
powered by ブクログ中学生くらいの頃読んで挫折したけど、大きくなってすこーしだけ働くってことが近くなってから読んだらすごい面白い!社会人になったら更に面白そうだからもう一回読もうっと。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログクビ切り面接官の話。 主人公が相手を説得させる手段というかやり方が今研修でやってる考え方と一緒でなんだかとってもフクザツな気分。 うまいやり方ってやつは毒にも薬にもなるんだなぁ。
0投稿日: 2015.06.02
powered by ブクログリストラ請負会社の有能社員の仕事と恋愛を長編ながらも節に分けて、読みやすく、飽きにくく、シビアさとユーモアを兼ねた物語。物語の中に、後々へのフラグもあり、過去の人物との繋がりもあり、飽きが全く来ません!リストラを依頼する側の会社も現実の大企業から、系列会社までオマージュしていて、各業界の仕事内容や厳しさも分かってサラリーマンとしては勉強にもなり、共感も多い物語。逆に一匹狼の学生時代では読んでも、何も思わなかったかもしれません。世の中を知れる一つのキッカケになるシリーズだと感じます。
2投稿日: 2015.01.05
powered by ブクログ再読。連作短編集です。 リストラ面接官の主人公の目を通して、さまざまな業種のさまざまな状況、立場にいる「働く人」に出会えます。 「働く」って一言でいえば、ただの四文字なんだけれど、そこに含まれる意味や定義を表現しようとすれば、とても難しいですね。 生きがいややりがいを一番に優先する、お金を得るため…人によって違って当たり前。 生きるために働くのか、働くために生きるのか…色々考えさせられました。 どちらがいいとか悪いとかは、もちろん決められないし、決めるべきではない。その時の状況でどちらも経験することもあるかもしれないし…。 物語は魅力的な人物ばかりで、サクサク読み進められます。 個人的には、三章の「旧友」が好きです。彰子のような妻になりたい。 主人公真介と年上の恋人陽子の関係性も好ましい。 続編「借金取りの王子」まで読了。
1投稿日: 2014.12.23
powered by ブクログ・あらすじ リストラする人のはなし ・かんそう 最初ん~って思ったけど、いいね。感情移入してしまう。グッとくる。
1投稿日: 2014.12.11
powered by ブクログリストラをする側の話なのに、される側の人達が個性的で。負けるものか!で会社に居続ける人・泣き落としにかかる人・早期退職をして再就職先がひどくて激ギレする人いろんな現実が詰まっている作品でした。
1投稿日: 2014.12.06
powered by ブクログリストラ勧告を請け負う会社のサラリーマンが主人公の作品。 登場人物がみな生々しく書かれており、読んでいてそれぞれの人間に引き込まれていった。
1投稿日: 2014.12.06
powered by ブクログ個性的なキャラクターの登場と独特な描写、そしてこだわりのある考えや表現はこの作者ならではのものだ。自分の考え方をかなりの圧力で押してくる感じだ。だからといって気分が悪くなるわけではない。しばらくはこのシリーズに付き合って行きたい。変化していくのか、あるいはこのままなのか?
1投稿日: 2014.11.11
powered by ブクログ81 人は何のために働くのか。 リストラ請負会社の社員がみる、リストラされる人たち。 そこには不甲斐なくリストラされる人間もいれば、組織の都合でリストラされる優秀な人間もいる。 人生の岐路に突然さらされる彼らを、どう見るか。
1投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログ数年前の実写ドラマを思い出しながら。 組織にしがみつく戦士たち。名前の前に肩書を名乗る戦士たち。 簡単にはあきらめない。
1投稿日: 2014.11.02
powered by ブクログ日本ヒューマンリアクトという首切り会社で働く村上真介。 存在しそうであり得ないと思うリストラのアウトソーシング企業。 対象者と面接し、希望退職者を満たしていく。 しかし、彼は対象者の人となりを含む背景をも理解しようとし、面接に臨むところに人間味を感じる。 自分自身がリストラ対象となったらどうしようなんて考えたことがないが、会社に対してどんな価値を提供できているのか、給料に見合う価値を出せているのか? 客観的に自分を棚卸ししていくことも必要だなぁ。 シリーズものの小説のようだが、短編集的に展開されるので、スピード感もあり、且つ人物描画がうまいのでどんどん引き込まれる。 次作の借金取りの王子も早速読んでみよう。
3投稿日: 2014.10.10
powered by ブクログリストラ面接官の真介と当然簡単には受け入れられない面接者の間にある物語が面白い。真介も魅力的。 著者の場合はワイルドソウルが面白すぎたので、これも十分面白かったのだけれど、期待が大きすぎたかもしれない。
1投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログひたすらに垣根涼介。壮大な冒険活劇でなく、海外でなく、日本のしかも会社のしかもリストラをめぐる物語。これはもはやわたしにとってはストレス解消の読書ではなく、仕事とは、みたいなハウトゥー本。キャラクターの魅力と、相変わらずの車への情熱はさすが。解説にもあったけど、女性主人公のハッピーエンドって真実の愛に目覚めるとか、駆け落ちするとかが定番だったけど、最近は仕事を選ぶ、実家へ帰り家を継ぐ、事業を立ち上げるとかのパターンも見受けられるってあって、確かにそれらがハッピーエンドとして捉えられてるって面白いよね。
1投稿日: 2014.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんな話?と思ったが、どんどん引き込まれていった。 --- 「私はもう用済みってことですか!?」リストラ請負会社に勤める村上伸介の仕事はクビ切り面接官。どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、何故かこの仕事にはやりがいを感じている。建材メーカーの課長代理、陽子の面接を担当した真介は、気の強い八つ年上の彼女に好意をおぼえるのだが……。恋に仕事に奮闘するすべての社会人に捧げる、勇気沸き立つ人間ドラマ。山本周五郎賞受賞作。
1投稿日: 2014.09.13
powered by ブクログ2014年15冊目。(6/3了読) S氏より借用。GW中に読んだ小笠原小説の作者の他作品。 リストラ請負会社の社員を中心とした連作シリーズ一冊目。 散見するお色気シーンは正直鼻について不要と感じたけど、それ以外は読みやすく、面白かった。
0投稿日: 2014.07.13
powered by ブクログ読んだタイミングが、会社で色々と思うことがあり鬱窟としていた時だったのがよかった。 とても痛快で、そしてフィクションであるとはいえ、他社に勤める人たちのシビアな世界を感じることができました。 人のクビを切るということを仕事にする、と一見とても暗いテーマなのに、物語全体はとてものびやかで明るくてテンポがいい。その明るさのなかに、希望がいっぱいつまっている気がして、なんだかとても好きな物語でした。
6投稿日: 2014.07.01
powered by ブクログリストラのアウトソーシング会社に勤めている人の物語です。読みやすく展開にも無駄がなくなって一気に読めます。何気なく買ったので得した気分です。
0投稿日: 2014.06.29
powered by ブクログ人生には何度か大きな変化が訪れる。 進学、就職、結婚、出産、病気など。 自分の意思とは無関係に起こる、会社の人事は色々な人の人生を左右する。 その渦中に放り込まれた人たちの人間模様。せつない。 エロい場面は要らない。ので☆1つ減
0投稿日: 2014.05.16
powered by ブクログ主人公はリストラ請負会社の社員。色んな人と面接をし、時には罵られ、恨まれ、とあまり相手からよく思われない。けど真介はこの仕事にやりがいを感じている。色んな登場人物が出てきて、それぞれか自分の未来を見据えてベストな選択をしていく。それが読んでいて心地よい。陽子と真介の関係も気になるところ。
0投稿日: 2014.05.14
powered by ブクログ首斬り専門の会社に勤める主人公を通して、面接者の人生、決断を見聞きすることで人生の悲哀を感じる作品。 今までであったことのない作風についつい続きが読みたくなる作品。 首斬り専門の会社の面接官と面接者とのやり取りが絶妙でした。 深い作品でありながら、軽いタッチで書かれている。でも、ジワジワと考えさせられる。そんな作品でした。 主人公の面接官と面接者が恋人になるなんてなかなかないシチュエーションですが、この作品では自然と受け入れられてしまう。 なんとも言えず、いつの間にか乗せられてしまう。 早く続きを読みたい!
0投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログなかなか面白い。ハッピーエンドが良かった。光秀の定理からこの作者を読もうと思って二冊目。次は何読もうかな。
0投稿日: 2014.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池井戸潤氏の本を読み始めてから、企業小説が結構好きなことに気付く。垣根 涼介氏は初。何の先入観も持たずに読んだ。 本作は、リストラ請負人が主人公の話。ダークヒーローとも言える。自身のサラリーマン時代を下敷きにして書いたという。主人公・真介の仕事はクビ切り面接官。様々な企業から、様々な理由で、リストラの面接を請け負う。恨まれ、なじられることもあるが、何故かやりがいを感じてしまっている自分がいる。 面談の対象者には、建材メーカーの課長代理を務める41歳の女性、元高校の同級生であるメガバンクの行員、玩具メーカーの「オタク」男、コンパニオン派遣会社のアラサー女子、音楽プロダクションの両極端な性格の2人の男・・・など、実に様々で、どのストーリーも、真介の目線、面談される側の彼らの目線と、交差しながら進んでいくのが絶妙だ。そして、真介は、解雇通告をストレートに伝えるのではなく、自己都合退社を会社の人事部の代わりに通告する。それも、彼らの「痛い」とこを巧妙に突きながら。。確かにヒトに忌み嫌われる仕事かもしれない。けれど、彼も淡々とこなしているのではなく、一人一人に「気持ち」を入れながら対話していることに気付く。 決して冷徹なわけじゃないし。なんだか真介は魅力的な男なのだ。 そして、面談の相手でもあった41歳の陽子と御互い惹かれあうように恋人になるんだけど、その陽子もとても素敵な女性。自分の仕事に誇りを持っていながらも、決してひけらかさない。傲慢でもないんだけど、譲れないところもある。カッコいい40代だなーって思った。でも、8個年下の真介との恋愛は結構情熱的。企業小説でありながら、割と性描写も多い。 wikiで調べてみると、著者はミステリーや冒険活劇ものが作風として多いらしい。ミステリーはひとまず置いておいて、これはシリーズもので続編もあるらしいので読んでみよう。
0投稿日: 2014.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2014/3/4 リストラ請負会社の社員が主人公。 ワイルド・ソウルとは違って日常に近い世界。 それでも割と多めのセックス描写有りで、うっかり父親と本を共有してしまったことを後悔した。 それならワイルド・ソウルも共有すればよかった。 あっちの方が断然面白いのに。 という後悔で☆1個減った。 4つでもいい面白さだったんだけど。
0投稿日: 2014.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
男性作家さんの書いたこういう本。共感できない。。。 だって、主人公が課長(もう社長?)島耕作みたいなんだもん。 そんな人に会ったことのない私。 願望にしても気持ちが入らなすぎる
0投稿日: 2014.02.19
powered by ブクログリストラ請負会社の主人公(面接官)とリストラ対象の被面接者との話。 被面接者は複数登場し、主人公、被面接者双方の立場からストーリは進む。 面接対象の人達のひどい仕打ちの表現が現実味があって怖い。 例えば、 人材能力室という窓も電話もない地下二階の部署に送り込まれ、朝から晩まで「自分は能無しです。銀行には不要な人間です」とノートに書き付けることだけを命じられている元支店長もいる。 ストーリーも現実的な展開で、全体的に身近に感じる面白い小説だった。
0投稿日: 2014.01.13
powered by ブクログクビ切りの面接を仕事とする主人公の話。特に前半は個性的な人物が色々と登場してきて面白かった(^-^)/
0投稿日: 2013.12.30
powered by ブクログヒートアイランドシリーズですっかりファンになった垣根さんの作品。 主人公は、クビ切り代行業者に勤めるサラリーマン。その主人公の前に、各章ごとに現れる、会社から追い出されようとしている登場人物達。 それぞれの章で、在り来たり結論に至らないところが、垣根さんの作品らしく感じた。 ラストの意味深な女性の登場は、次回作への布石なのか、気になるところ。こちらも、ヒートアイランドシリーズ同様、読み続けることになりそうだ。
0投稿日: 2013.12.02
powered by ブクログやっぱり垣根さんいい!と改めて思わせてくれた作品です。 今回は再読ですが、テンポのよさと妙にリアルな社会人の悩みが うまく絡み合って非常にいいです。
0投稿日: 2013.11.23
powered by ブクログ別な要素も加わって、まだグチグチ言ってる私に… 「タイムリーな本があるよ!」と、旦那が一昨日貸してくれた本(右) 『君たちに明日はない』は、 大人な小説です…。
0投稿日: 2013.11.20
powered by ブクログ登場人物がみな良い!40overの独身女性に希望を与える作品だな、こりゃ 性描写も結構あるからお子様は見ちゃだめよ!!
0投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ2013/10読了。 リストラ請負会社の社員と様々なキャラクターの被面接者とのやりとりが面白い。 感情や雰囲気の描写における言葉のチョイスにとても好感がもてます。 垣根作品初体験ですが、また読みたい作家です。 続編あるみたいなので買ってみよう。
0投稿日: 2013.10.06
powered by ブクログシリーズの中では一番面白く無く感じた。 このシリーズは大体途中までが良いのだが、最後があっさりし過ぎている気がする。 読み始めた時のワクワク感が最後まであれば、スッキリと終われるのだが何と無く消化不良に陥る本だった。
0投稿日: 2013.10.04
powered by ブクログリストラ代行会社が各会社でリストラをする際のエピソードを綴ったヒューマンストーリー。特に盛り上がるわけではないのだけれど、ふふっとほくそ笑む程度の軽い短編集でしょうか。電車の中や寝る前に軽く読むのがBEST。
0投稿日: 2013.09.14
powered by ブクログ大分前に購入して積んであった本を発掘。面白かったです。 企業として首切り(と言うか自主退社)を行う集団ってのはありそうな話だなと思いながら読みました。人員整理だったら大企業ならまず幹部から減俸と役員整理をしたらいいんじゃない?とは思いますが。終身雇用と言う幻が消えた今、企業も働く個人も利益を追求しないと生きていけない。う~ん、他人事じゃない。なかなかシビアな話です。 主人公の彼も、ヒロインの彼女たちも共感はしませんがまあこういう人も居るだろうな、と思いながら読みました。面白かったです。が、次は読むか…微妙だな。
0投稿日: 2013.09.04
powered by ブクログつながりのある短編集。 解雇勧告をされても、最後はみんな前向きになっている、次のステップに進もうとしているところが気持ちよかった。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ各登場人物からの目線でストーリーが進んでいき、心情が泥臭く表現されている。 非常に面白かった。同じ場面でも、違う登場人物の目線で描いているため異なる描写を楽しめた。 登場人物の人間観察の過程が気に入った。 この作者の別の本も読んでみたくなった。 あとがきに書いてあることが非常に共感できた。 「人間の存在価値は人は持っている内面の世界、つまりは、その人が自分の目に見える世界をどのようにとらえているかという、本人の自意識そのものにある。自意識のフレーム。」
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ様々な職業の登場人物を通して、「はたらくとは?」に対する答えを織り交ぜて描かれている。しかしそれは職業が違えど、働いている人なら誰でも思い当たる節はあるのではないかと考えさせられる。「仕事が人を変える」まさにその通りだと思った。
0投稿日: 2013.08.11
powered by ブクログ面白くなくはなかったけど、文章の端々に「これおもろいやろ」って言いたがってるのががんがんきて途中でギブ。
0投稿日: 2013.08.01
powered by ブクログ初の活字読破 印象的だったのは、 「点と点が繋がって線になる さらに点を繋ぐことで、面になる」 という一文
0投稿日: 2013.07.24
powered by ブクログ小説新潮で何度かこのシリーズの短編を読んで面白かったので、この作品を読んでみました。正直男女関係の部分はいらないけど、村上の過去がわかって面白かったです。
0投稿日: 2013.07.09
powered by ブクログリストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。 クビ切り面接という、働く社会人の一番惨めな場面に出会うこの仕事にやりがいを感じている。 自分にとって働くこととは? 会社にとっての私の意味は? 会社だけが人生じゃない。 忙しいのが有意義ってわけじゃない。 自分の人生、型にはまってもしょうがない。 どうにかなるさ! 明るい文体で働き、恋する社会人に元気を与えてくれる作品。
0投稿日: 2013.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっと主人公にそつがなさすぎるかなあ。 それこそ何かの主人公っぽいっていうか… リストラされる側の様々な事情や人生、 それらのものは読ませてくれたなあ。 一応連作短編集なんだろうなあ。
0投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログ言葉の使い方がうまく、その言葉から、イメージができる。 人に対する評価が、こなれている。 わずかな言葉で、表現する。 すごい筆力ですね。 リストラをアウトソーシングする会社。 この設定が、実によく考えたものだ。 その中で、仕事とは、会社とは、を問いかける。 怒り狂う女。 ラクビー出身の営業。体力で仕事をする。 いわゆる体育系。人徳がない感じなのだ。 陽子のイメージが、41歳で、村上真介好み。 感情が直裁で、素直。仕事が好きで、のめり込むタイプ。 表情がいいねぇ。 おもちゃの男。 子供のママ、大人になった。 コミュニケーションが出来ない。天才と異才の間の人間。 旧友。 この物語は、みんながアツイ。 自分が納得できる仕事を求める。 銀行って、大変だね。 八方ふさがりの女。 ディッキーがいい。爽やかを絵に描いたような。 会社は、自分の持ち物でないという表現がいい。 会社で、仕事しても意味がない。 去りゆく者。 外で評価されることと自分が評価することは違う。 陽子は、地味だが、スポットライトを浴びる。 真介の軽そうで、筋が通った生き方が、清々しい。 何と無く、真介 ガンバレと言いたくなる。
0投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログ現代の人情噺。 会社内の遣り取りなどは時にリアリティあったり。 リストラというネガティブなテーマを扱いながら、柔らかい雰囲気に仕上がっている。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログ文章のリズムが良く、時間や量を気にせずスラスラと読める。 リストラをされる人の仕事感や人生観が面白いし、時には心に刺さることもある。 読了し続編が見たいと思った。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログサラリーマン小説を始めて読んだ。自分の内面や心理的状況が詳しく画かれているので面白い。続編も出ているので読みたい。語彙が非常に豊富なのでこんな表現の仕方があるのかというのも勉強になる。
0投稿日: 2013.05.04
powered by ブクログリストラ請負会社の面接官である主人公が、リストラ候補者達と織成す作品。主人公である真介の一挙手一投足を見て、改めて当日までの準備と段取りが全てを決めると感じた。
0投稿日: 2013.04.28
powered by ブクログリストラ屋です。1・2とも良かったです。ストーリーとキャラで ずんずん読ませる。捻った言い回しなんて必要ないんです。 まあうち自営業なんですけどね。おもそろかったです。
0投稿日: 2013.04.17
powered by ブクログリストラ請負会社にて、面接官として働く真介。 仕事柄か冷めたキャラである真介が、陽子をはじめ被面接官である様々な人間との出会いによって、変わっていく様子に注目した。 自分の過去の挫折を思い返したり、 最後の章では少しながらも人間臭さが出ていた点が良かった。 サラリーマンもの?は滅多に読まないが、本作はサクサク軽快に読めた。
0投稿日: 2013.04.12
powered by ブクログリストラ宣告会社に勤める33歳の主人公。この不況下において企業はスリム化を図るべくリストラをアウトソーシングする。映画でもあったが、マイレージ・マイライフと同様である。様々な状況で人間模様や追い詰められた個人の性格が浮き彫りになる時でもある。仕事の出来る人ほど、その会社に先が無いのが解ると辞めていき、出来ない人間ほど、会社にしがみつく。 なかなか面白い作品である。
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リストラ請負会社に勤める村上が担当する、様々な社員たちの葛藤、主張、抵抗、革命の話。 サクッとするっと読める短編。
1投稿日: 2013.03.20
powered by ブクログ昔就職活動の際に読んだのをふと思い出して再読。 人生の中での仕事の位置づけ、仕事に対する価値観、仕事での人間関係など、考えさせられる一冊。
1投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログこの小説はリストラに関する業務という、重い仕事に携わる主人公の話だ。しかし読み終わってみると、喜怒哀楽のあるサラリーマンのドラマとして爽やかな読後感が残った。
1投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ主人公はリストラ請負会社に勤めるクビ切り面接官。重い題材ですがスッと読めます。キャラが魅力的で心に残るセリフがたくさんあり惹きこまれます。恋愛話しも面白い。続編気になります。
1投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
企業のリストラを支援する会社に勤務する主人公と、リストラ対象となる人々の物語一言に「リストラ」と言っても、そこには様々な物語が存在する。色々考えさせらる作品です。
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログ久々に垣根氏の著書。久々に読んでみたが、テンポもキャラクターも魅力的で相変わらず、自分のツボにハマる作品が多く読む前から楽しみな作家さんのひとり。 続編もあるので、続けて読もうと思う。
0投稿日: 2013.02.20
powered by ブクログリストラ請負会社という設定に驚き。 容赦なく首切りをする、あるいは対象者に肩入れして上層部に叛旗を翻す という事はなく ある意味淡々と準備し面接し仕事を処理していく。 ”仕事とは””会社に対しての自分の価値とは”を考え直すのはいいかも。 主人公とその恋人に共感がもてなかったのでイマイチのめり込めなかったのが残念。
0投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ親戚に貰った本。自分からはおそらく手にしなかった本だけど、読めて良かったと思う。 解説にもあった通り、言葉の選び方が正確で隙がない。作者の意図通り、読者が読み込むように道を示してる。 登場人物が他の小説に比べて、より魅力的なのも特筆すべき所だろう。 真介がいい男に見えすぎての贔屓目かもしれないが、陽子や日出子、美代子もそれぞれの良さが押し付けがましくない形で表現されている。 作者は概して気の強い女、さばけていて、常識を備えつつチャーミングな(容姿というより仕草が)女性がタイプだろうと想像がつく(笑)。 また、首切り(リストラ)面接という舞台装置もこの小説では重要な要素だ。 『仕事』のやりがい、生きがいと表裏一体になったルーティンであったり”腐り”であったり、時には社内の対人関係など。 表立っては中々つつけない内容を、主人公、真介がズバズバ指摘することによって人の醜さや情けなさが表面化してくる。 その結果、人物にきれい事だけじゃない人間らしさを与えて、小説としても頁だけじゃない厚みを増してくるといった様子だ。 最後に陽子は、偶然出会ってしまった真介の昔の恋人の存在を彼に伝えたのだろうか。 伝えてなければいいと思う。お互いに傷つくかもしれないから。 おそらく彼女の性格からいってそんな野暮な事はしないだろう。 さぁ、『借金取りの王子』でも読むかなぁ。
1投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログシビアな題名だなぁ、としみじみ。 実際に村上真介のような仕事をしてた知人は、一社終わるごとに心身共に磨り減っていた。小説の世界では、その辺りは気楽に読み流せて楽しめた。 最近でこそ、40代50代の女性をオバサン扱いしない風潮があるが、そのハシリかしら、と思う恋人の設定は、オバサン世代としては微妙ではあるが、嫌ではない。 File2の『オモチャの男』、時々、中途半端に大人に成りきれてない困った男性を見かけるが、どうせなら、徹底的に子供のままの緒方のほうが良い。大の男が人目も憚らず、泣いて自分の思いを通そうとするなんざ、現実ではまず見られないが、ひょっとしてそうできたら良いなぁ、と思っている男性諸氏もいるのかしら。 文章のテンポも良く、上記のように小説ならではの設定も楽しめ、想像力も刺激され、満足。
0投稿日: 2013.01.10
powered by ブクログ辞職勧告に応ずる者、応じない者様々ですが、対象者の次の道を切り開いていくというところにこの仕事の魅力があるのかなと。続編もあるようで楽しみです。
0投稿日: 2013.01.03
powered by ブクログリストラ請負会社に勤める主人公とリストラ対象者達の人間模様が描いた連作短編集。特に”八方ふさがりな女”は真介が惚れてしまうのではとハラハラ。それだけ真介、陽子にすっかり感情移入させられた。サラリーマン小説最高、続編2作も絶対読む!
0投稿日: 2013.01.01
powered by ブクログリストラ業務請負会社の若手社員が主人公。こういう会社が実在するのかは寡聞にして知らないが業務内容は対象者を絞った早期退職制度の説明代行の様な仕事である。但、それ程あくどい手管を弄する訳ではない。主人公が担当した業種も異なる5つのリストラ面接を巡る人間模様が描かれている。読み易いんだけど、面接担当である主人公、美人アシスタント、元リストラ対象であった年上の恋人、学生時代の友人…全般的になんかしっくり来ない。面接対象である人々の人生模様も感情移入する程ではない。取り敢えず続編『借金取りの王子』までは読む予定。
0投稿日: 2012.11.28
powered by ブクログ様々な人間ドラマ 思い知らされることも多かったが、良かった(^∇^) 借金取りの王子という続編があるらしい(^∇^) 引き続き読むことにしようo(^_-)O
0投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログ一言で言えば、軽い。故に読みやすい。リストラ請負人が主人公だが、決して暗くならず、良い意味でエンターテイメントに消化されている。脇役も大切に掘り下げている。NHKのドラマを見ればよかったと後悔。続きが読みたい。
0投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログリストラ請負人が主役の連作短編集です。主人公 村上真介の眼をとおしてうつるリストラ対象者から、これまでの会社人生についてのあれこれを考えさせられるとともに、これからの元気をもらえらたような気がします。
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ危機に直面してしまうという意味では、冒険小説のなかだけでなく、人生という意味では働く先がなくなってしまうという状況も日常的には最大の危機。そういった意味では、他人事とは思えないテーマを扱っていて興味深いです。 スピード感重視で、もう少し掘り下げてほしいと思うのですが・・・特に「八方ふさがりの女」や「オモチャの男」など宙ぶらりん感が漂っていて。 この本をよむことが、経営する側と労働する側、仕事と労働、といったことを自分なりに考える時間を登場人物と共有する場になっていることがおもしろいです。 リストラをアウトソースする会社って、好景気になってしまった場合、存在が危うくなってしまうのではないか?などと考えつつも、最後はこの会社自体の人員削減に直面する見せ場がくるのではと、つい期待してしまいます。
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ垣根涼介さん5作品目。 ワイルドソウルや午前3時のルースターで冒険アクション作家のイメージが強い。 クビ切り職業集団“日本ヒューマンリアクト㈱”の真介面接官。 会社から不要と判断され、自主退職を迫られる登場人物にも それぞれの人生が懸かっている。 奥田英郎さんの伊良部シリーズに少し似てるかも。 時折挿入されるsex描写は読者サービス?
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ仕事と作業。会社と社員。社会に対して、自分の中ではっきりとした哲学がないままにこの本を読んだ。かなりの衝撃だった。主人公や登場人物は平凡。その中で会社の社員がどのような生き方をするのか、これがおもしろい。本当に好きな仕事をするためには何を犠牲にしなければならない?自分が今考えていることは、会社全体からしたらどのような利益がある。仕事と作業。自分にはまだまだ未熟さがあることに気づかされました。まだ就活の歳ではないけど、この本に出会えてよかった気がする。ほんと、いつ活きるのかはわからないけど。もう一回社会人、就活生になったとき、この本を読みなおした自分がどんな感想を持つか、少し楽しみになりました。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログ面白かった。 久しぶりに一気読みしてしまった。 働くことは楽ではないし、もう仕事なんてしたくないと思うこともしばしば。 でも、この小説を読むと、もう少し頑張ってみようかなと思えた。 全ての働く人達が元気をもらえる作品です。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログすごいスピードで読み切ってしまいました。 設定がしっかりしているので、章ごとに新鮮な気持ちで読めました。 続編もあるとのこと、読んでみようと思います。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ☆☆$$面白かった。読みやすし、主人公に共感できた。$$会社に依存する姿勢は、改めないとなあって感じ。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログリストラ請負会社というのが世の中にあるのかどうか分からないが、実際にあったらちゃんとビジネスになりそう。 リストラをして、人員削減を図りたい会社はリストラ対象者と向き合わなければならない。 そして当然の如く、対象者は猛烈な反発をすることになるのだが、これを人事部がやっていたら、担当者の胃に穴が孔いてしまうほど大変なのだ。 実際前の会社では、私自身が本社の指示に従い社員の1/3をカットするための面接(実際には引導渡し)をしたのだが、そのときの苦悩といったらない。 これを代行してくれる会社があるのなら、ぜひ頼みたいと思ってしまう。 そんな会社が担当する様々な会社と、その会社からはじき出されてしまう人の人間模様が描き出されている。 退社を迫られた人のそれまでの会社への思い入れと、会社からの評価、そしてはじき出された人のその後の運命といったものが上手く表現されている、今の時代ならではの作品かもしれない。
0投稿日: 2012.09.20
powered by ブクログリストラ請負会社に勤める主人公・村上真介33歳。 不景気のあおりを受け瀕死状態に陥った会社に乗り込み、退職金の上乗せ&部署の閉鎖・統合や過去の不正で脅しをかけるなど、アメとムチを使い分ける巧みな交渉で、次々と退職者を増やしていく(なんと恐ろしい会社)。 リストラを宣告する人と、される人の双方の悲喜交々を中心に、話は展開する。 リストラ対象者が、仕事を続けるか辞めるか、必死に考え苦悩する姿はなんとも言えず切ないが、なぜか滑稽で親しみある個性的なキャラクターが際立っているせいか、今日的な重いテーマにかかわらず、すらすら読めてしまった。 本筋とは別に、主人公・真介が、リストラ候補者の建材メーカーに勤務する8歳年上の陽子(41歳)と出会い、恋愛関係になる伏線が、いい感じで面白い。 シリーズ化となっている、続編「借金取りの王子」、「張り込み姫」も読みたくなる。
1投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さらさらーっと読めた。働くって…と考えさせられるけど後味は悪くない。 時代は少し古いけど、いろんな業界でいろんな立場で働く人の様子が垣間見れて勉強になった。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログオススメの理由 就職のためのビブリオバトルということで就職とは真逆のリストラ、再就職をテーマにした本から学べることがあると思うため 推薦者のページ ⇒
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ「リストラ最有力候補になる社員にかぎって,仕事と作業との区分けができていない。つまり,自分の存在がこの会社にとってどれだけ利益をもたらしているのか。」 「が,やりがいという意味では間違いなくある。年収も大事だが,おれが今言いたいのはそういうことじゃない。収入は仕事に対する当然の報酬だ。だが,やりがいじゃない」 「仕事とプライベート。その二つの世界を流動的に動いていく意識。二人にとって,仕事とは単なる職業ではない。立場も含めた生き方そのものなのだろう。…仕事とプライベートの間に明らかに段差がある。それが自分の限界ではないかとも思う。あるいは,単なる勤め人と,会社を経営する者との違いかもしれない」 「才能はさ,商品じゃねえんだ。ナマの人間の体の中に詰まっているんだ。そいつが見てきたものだ。感じてきたものだ。つまり,そいつ自身そのものなんだよ。だから才能も人間として扱うのが当然だろ。…そんな罰当たりな仕事ぶりをしばらく続けてみろ。結果,知らぬ間に何人もの赤子を殺しちまうんだよ。それでも生き残るやつは生き残るなんてたわごとは聞きたくないね。だったらてめえがその立場になってみろと言いたいよ。それでも同じ台詞が言えるのかって」 「親切とか,優しい,ということではない,おそらく。つまるところ,イメージングなのだ。相手の立場になって付き合えるかどうか。そうすれば自然と涙は出る。飯だって奢る。その共感性の高さがつながりを密にする。相手を,信用させる」
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログおもしろかった。読みやすくて楽しくて、身につまされるところもあり。ドラマにもなったよね。もっと早く読めばよかった。
0投稿日: 2012.07.14
powered by ブクログこの作品!エンターテイメント作品と見ればすごくおもしろい!!です 読む前はシリアスな社会派ストーリーかと思っていたのですがユーモアありホロリありの作品になっています http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-155.htmlより
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログ面白かった。 それぞれの人間性がちゃんと描写されていて、感情移入して読めた。 みんないろいろなことを思って、働いているんだな。 続編も読もう。 でも実際に真介みたいな人はあまりいないだろうな。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ数年前に読んだもの。リストラがうまくいき過ぎじゃないのと思った記憶が。さすが小説って感じで。 リストラする側と言っても、その会社の偉い人だとか人事部とかじゃなく、リストラ請負業という第3者からの目線なので、それほど暗くも重くもない、ドライな感じだった。
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログリストラ請負会社社員が主人公の小説。 様々な職種・立場の人たちに退職を勧める中での人間ドラマが面白い。 リストラがどんどん身近になっている今の世の中、読んでおいて損はないと思う。
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の職業はリストラ。 つまり、顧客である企業の中からリストラの対象となる人物を決定し、 自主退社を促す…説明しているだけで重い空気になる仕事。 そんな主人公とそのリストラ候補者たちを描いた一冊なのだが、 1章ごとにスポットライトのあたるリストラ候補者が替わることもあり、 テンポよく読め、雰囲気も重くない。 いくら自分が出来ない人間だとか、失敗して落ち込んでいても 「でも私には!」「私だって!」と根拠はともかく どこかで自分に期待している、自分を信じている自分がいる。 リストラの対象となり、自主退社を促されるということは そのような自分を支えているものを取っ払われるようなものだ。 そういった状況においては何も隠せないし、誤魔化せない。 人の本性が全面に表れる、そういった場面をベースにおいており 登場人物一人ひとりがイメージしやすいからこの小説は面白い! 個人的には、常に直球勝負。自分の仕事にプライドを持ち、 会社にではなく仕事にしがみついている陽子のキャラが好き。
0投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログリストラ請負会社のクビ切り面接官の真介が主人公の人間ドラマ。 とても個性的な、でも現実に存在しそうな登場人物に心を鷲掴みされた気分。また、繊細な言葉選びによって、グイグイ引き込まれていきました。場面設定としては、決して明るい話では無いのですが、真介の仕事への思い、面接者の方々の様々な葛藤が「私だったら…」「もし、友達で相談されたら…」とついつい現実の世界にストーリーを持ち出してしまう一冊。 読み終わった時に何故かエネルギーを貰える本です。それぞれの章が「この人たちの人生は、これからも続くんだろうな」と思える終え方も(人によっては、尻切れトンボかもしれませんが)個人的には、アリ!だと思いました。
0投稿日: 2012.05.27
powered by ブクログ裏表紙から独立した短編集と思い込んでいたのですが、実は連作短編集でした。 「体言止め」、「助詞抜き」、と言った小難しい理屈は判りませんが(巻末の解説に書いてあった)、テンポ良く読めたので私には合っている作品なんだと思います。 それぞれの短編の中でリストラの憂き目に遭ってしまう人たちのその後はあまり書かれていないのがちょっと残念。 それとも別の作品で書いてあるのかもしれないけど、出来ればこの本の中の別の短編でサラッとでも書いてあってくれた私的には満点でした。
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログあとがきにて、垣根さんが『小説は、魅力的な人物像を描くことがもっとも重要だと、私は考えている』といっていて、この作品が気に入った理由がわかった気がする。
0投稿日: 2012.05.18
powered by ブクログ「ワイルドソウル」を読んだ時もそうだったが、やはり垣根さんの文章はとても読みやすい。内容も面白い。リストラ請負会社の社員がリストラ対象者との面接を通じて、登場人物の内面をきっちり書き上げている点がいい。 続きも読んでみよう。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログリストラ請負会社の社員と、彼が面接官として出会うリストラ対象者の、面接前後数日間の話。 どの人もすごく人間臭くて、だからこそ、誰もがいろんなことを考え、悩み、決めながら生きてるんだってことがリアルに感じられた。 最後の10ページぐらいがちょっと切ない。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ辞めさせることで見える次の人生もあるものなのか。何はともあれ、ああいう面談には呼ばれたくないよw 内容は想像していたものではなく、読みやすく面白かった。
0投稿日: 2012.05.01
