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日本人はなぜ日本のことを知らないのか
日本人はなぜ日本のことを知らないのか
竹田恒泰/PHP研究所
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総合評価

89件)
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    邪馬台国と卑弥呼を重要視すべきではない、と教えてくれた最初の本 邪馬台国の話は陳寿の三国志のみに出てくる。日本側の史料にはなく考古学的な発見もない。つまり中国側の史料になんらかの政治的な思惑からの捏造が想定されるなら、途端に信用が危うくなる話なのである。これに関しては記述では距離や方角が合わないとして九州だ近畿だと説が分かれている。実は陳寿には邪馬台国を遠くにある大国として誇張ないし捏造する理由があった。現在の中国共産党は言わずもがな、古代から中国にとって歴史とは政治の道具だ。事実関係など二の次で、ましてや海の向こうに住む蛮族のことを正確に記そうと真摯になったことはない。こんなものを日本の歴史好きはともかく、プロの学者まで陳寿のプロパガンダ本を真摯に書かれた書物と思い込んで熱心に研究しているのである。邪馬台国と卑弥呼のいかがわしさと陳寿の策略については牧村健志による「よみがえる神武天皇」に詳しい ともあれ、なぜ日本人は日本について知らないのかは、日本の建国事情が他国とは全く異なっており(世界の中で日本だけが違う)、日本独自の問題が存在するということと、そのことを政府も教師も生徒に教えてくれないということに起因する

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    仰るとおりだと思う。WGIPのせいで始まった偏向的な左翼化対応ももう終えていいだろう。そういう意味では教育というのは怖い。変な刷り込まれ方をしたら宗教よりももっと怖い。右傾化、全体主義化しない誇りの持ち方があるはず。歴史学と考古学を上手く組み合わせた国史の授業が必要になると思う。独自の価値観を醸成していくためにもそう思う。

    0
    投稿日: 2024.01.30
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    日本人の精神的気質の根底にある、日本人の価値観。大事にしたいと思う。主に自然観、死生観、歴史観にあるという。日本人として自分の国の建国の歴史を知っておくことは、日本人としての自分に自信を持つためにも重要だと思った。日本の歴史、特に建国の歴史を勉強できて良かった。

    2
    投稿日: 2023.11.04
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    この人の好き嫌いや発言内容はともかくとして、日本人が日本のことを知らないというのはあたっていると思う。今はどのように歴史教育がされているのか知らないが、少なくとも国の成り立ちや国に誇りを持てるような教育は必要だと思う。少なくとも英語教育に時間を取るくらいなら、自国の言葉で歴史や文化を学んだほうがよほど国際的な教養人になれるのではないか。

    0
    投稿日: 2023.05.15
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    神話→神国思想→天皇制イデオロギーという発想から、歴史叙述は考古学から始めるものと思っていたが、それは偏見であり、国際的にも異常なことであることは初めての気付きだった。 確かに、日本の歴史を学ぶにあたり建国神話を知らないというのは何かおかしい気もする。 著者のいう学校教育における「古事記」の学習も、日本の成り立ちを知るという意味では重要だと感じるが、一方で何か引っかかるものも感じる。右派、左派的思想についても自分は無知なので、今後とも様々な視点での歴史を学んで考えていきたい。

    0
    投稿日: 2021.09.03
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    ・日本は建国として世界最古の国 ・日本の歴史は2000年くらい ・日本最古の書物である古事記と日本書紀 ・古事記は国内向け、日本書紀は国外向け

    0
    投稿日: 2021.03.01
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    「いま地球上にある200近い国の中で一番古い、世界最古の国は日本である事を知っている日本人がどれだけいるでしょうか?」という書き出しで始まる本書。それどころか「自分が産まれた国はいつどのようにして出来たのか」という、世界中の国民が誰でも知っている事さえ知らない不思議に疑問を投じ、戦後の学校教育やマスゴミによって歪曲されたこの国の真実を明らかにしていく。子供たちに読ませるために自ら編纂した「中学校社会科・教科書のお手本」を披露し、国を知ること・国を愛することの尊さを説いていく本書は、日本人にとって必読の書と言える。

    0
    投稿日: 2020.12.12
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    他国では建国を祝うが、日本では建国を祝う文化はない。これは建国の歴史が古く、曖昧なことと建国の歴史を学校で学ばないことが要因であるかもしれない。日本書紀や古事記を教育の現場で教えることで、建国を祝う文化が芽生えると感じる。

    0
    投稿日: 2020.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    FeBeオーディオブックにて読了。前半は持論の展開でちょっと疲れたけど、後半の古事記の神話の世界&先土器時代~飛鳥時代(~710年)までを描く「子供に読ませたい建国教科書」がコンパクトで教養としてgood。

    0
    投稿日: 2020.07.26
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    日本の成り立ちについて 〇では日本の建国はいつなのか。正式な歴史書である正史『日本書紀』によれば、初代神武天皇の橿原宮(奈良県橿原市)での即位が我が国の建国で、これは紀元前660年、すなわち今から約二千七百年前に相当する。もっとも、これはには考古学界からは根強い批判があり、『日本書紀』には神話的要素が強く、特に建国に関する記述には信憑性が乏しく、認められないという。(p12) ☆こういうことを教えないのは本当にいけないよね。建国の歴史を教えなければ、日本に誇りが持てない。 自分の国についてもっと教えても大丈夫な国にしてほしい。 神武天皇の記述は、教科書にないらしい。教科書に出てくる最初の天皇は、第33代の推古天皇!しかも33代って書いていないらしい。それまでの32代はどこへ?? 〇歴史学は文系に属し、文学資料を扱う学問であるのに対し、考古学は理系に属し、遺物や遺構など人類が残した痕跡を主に物質的資料として扱う学問である。(p27) ☆このゆがみ。文学的資料を資料として認めないのが考古学。だとすると、永遠に建国の歴史は語られないわけだ。 〇教科書は古墳時代までは考古学で歴史を語り、飛鳥時代に入ると突然、歴史学で歴史を語りはじめる構造になっていて、勘の鋭い人は、古墳時代から飛鳥時代へのつながりが妙に不自然であることに違和感を持ったのではないか。 ☆私もその一人です。 〇文字のない時代に起きた建国を説明するには、神話をもって語る以外に方法はない。(p34) 〇初代神武天皇の即位日は正確に分からなくて当然であるから、日付を特定する必要があれば、『日本書紀』の神武天皇即位の記事に注目する以外に方法はない。 〇しかも、『日本書紀』は個人が書いたものではなく、天武天皇の勅命により国家が編纂したものであり、我が国の国史に該当する。 ☆ここがキモ。『日本書紀』が国史で、それもみんながもっと学ぶ必要あり。 〇『古事記』と『日本書紀』の違いは後に述べるが、いずれも国家が編纂した正式な歴史書であることに違いはなく、『日本書紀』の方が正史とされ、『古事記』は正史に準ずる歴史書とされている。」(p46) ☆『古事記』は海外向けだったのでは、とされている。 『日本書紀』・・天地開闢から41代持統天皇まで 『続日本紀』・・42代文武天皇~50代桓武天皇 『日本後紀』『続日本後紀』『日本文徳天皇実録』『日本三代実録』で、58代光孝天皇まで書かれている。これが「六国史」こうやって、正史は脈々とつながっているわけだ。本来は天皇紀は公開が前提ではないらしい。ぜひ公開してほしいものだ。

    10
    投稿日: 2020.03.21
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    日本の建国をしるには良い本です。 著者の言うとおり、これ程素晴らしい建国の歴史があるのに、現代人はまったくピンと来てないので、一読するのをオススメします。

    0
    投稿日: 2019.06.12
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    評価が低いのは本の内容が悪いわけでなく、単純に自分とは合わなかったから。 日本が世界最古の国家と知ってびっくり。非常に誇らしく思った。 しかし、その根拠の説明が長い。 古事記、日本書紀が事実を綴っているということを延々と語っている。 また、漢字を読むのが苦手なのだが、神話の引用部分に漢字が多い。 最初から5ページ読む毎に猛烈な睡魔に襲われた。 結局、途中の数十ページは飛ばしてしまった。 テーマは共感できるだけに残念。

    0
    投稿日: 2018.11.29
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    夫が図書館で借りたので、私も読んでみました。 私は大人になってから古代史に興味を持ち、講演を聴いたり関連本を読むようになって、その時に初めて日本が世界最古の国家であることを知りました。 一つの王朝が現代まで滅びることなく続いてきたという事実を知った当時はとても感動し、あらためて日本を誇りに思ったことはとてもよく覚えています。 誇りに思う、でいえばもう一つ、中国の冊封を受けていなかったことも以前からそう思っていました。 が、本書を読んで、一時期は中国に朝献し冊封を受けていた時期があり、その後脱却していたと知り、更に日本の気概に感銘を受けました。 損得勘定を抜きにして脱却を決意したワカタケル(雄略天皇)、その後の聖徳太子達もそうだけど昔の日本は政治駆け引きが巧くってすごいんです! その他、欠史八代については虚偽の系譜だと思い込んでいたし、出雲の神話から読み取れる和の精神文化についても考えたことがなく、邪馬台国不要論を論じるなんて斬新で、古事記の訳本解説本を何冊か読んできた私は、多少なりとも理解している自負があっただけに・・・まだまだ甘かったと反省しました。。 色々勉強になったのだけれど、その中で一番腹落ちしたのは、 「聖書やコーランに書かれたことは、史実であるかどうかはさておき「真実」とみなされている。同じように日本人も記紀に記されている神話は真実として認識するべき。史実性を追求する論争は意味がない。」 という考え方。 ノアの方舟とかマリア処女受胎とか、史実かどうかは問題視されないという事実を突き付けながら、神話の意味や価値、アメリカ等戦勝国の意図を丁寧に説明してくれたことはとても納得感がありました。 教科書に載っていなくても、記紀は現在発禁処分になった訳ではありません。 せっかくこうした知識を蓄えたのだから、また近いうち再読しようと思います。(訳本だけどね。。)

    1
    投稿日: 2018.11.23
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    "日本という国がいつどのように形作られて、今日に至るかを教えてくれる。 こんな歴史を学びたかったと思った。古事記や日本書紀を読みたくなること間違いなし。"

    0
    投稿日: 2018.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現存する世界最古の国家は日本。世界最古級の土器は青森県の大平山元遺跡出土の縄文土器。世界最古の磨製石器も日本から出土。これらは日本人が誇るべき事実である。しかし、なぜか日本の歴史教科書には記載がない。日本人の多くが知らない事実なのである。 特に、日本が世界最古の国であるということは重要だ。国家の成立要件には諸説があり次の3時期が考えられるが、いずれを日本国家の成立時期とみても、世界最古であることに違いはないのだ。 ①『日本書紀』による神武天皇の即位を以って建国とすると、紀元前660年(建国記念の日は、神武天皇が即位した日とされている)。 ②纏向遺跡の造営による大和王権の成立を以って建国とすると、3世紀前期。 ③律令国家の完成(701年の大宝律令)と、日本国号(702年の遣唐使)、天皇号の成立(推古朝または天武朝)をもって独立国となったと考えると8世紀頃。 国家としての日本の成立は、著者が言うように正史に基づくべきであろう。確かに、列島各地に口伝により伝えられた神話を纏めた『日本書記』(720年完成)に記載された国家の成り立ちは完全に神話の世界である。しかし、その神話も何らかの真実に基づいていると考えるべきというのは、尤もである。 日本人がなぜ日本に誇りを持てないかを考えたとき、"War Guilt Information Program" という、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)が行った自虐的歴史観を植え付ける洗脳計画と、それに加担してきた日教組(公立学校の教職員組合)の罪は大きい。教育現場の改善を強く望みたい。 このグローバルな時代に、日本人としてのアイデンティティーとそれを形成してきた日本の歴史の学びは非常に重要だ。ある世界的な歴史学者はいう。「12、3歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」と。世界一古い国家、日本も同じ運命をたどるのだろうか。

    0
    投稿日: 2017.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    確かにいつと言われたら分からなかったし、建国記念日の日もあやふやだった。日本が現存する最古の国だと知れた。

    0
    投稿日: 2017.01.27
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    んーたかじんのそこまでいって委員会のこの人のキャラは好きでよんだが、古事記と日本書紀を押し過ぎ。紀記の重要性を伝えたいのは分かるが、論理的でないところがよく見受けられた。 第二部の教科書も難しすぎる、高校レベルを超えてるぞ。冒頭の、日本の教科書の問題点の指摘は的を得ているし参考になった

    0
    投稿日: 2016.01.02
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    【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11101298

    0
    投稿日: 2015.07.08
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    以前読んだこの人の本は面白かったのだが。 これはちょっと辛かった。 日本大好き。OK。 日本人なら日本のことが好きで当たり前。というかそれが健全。OK。 ならば日本の成り立ちとか歴史を「きちんと」知ろう。それも、OK。 が、その肝心の日本の成り立ちについて、もちろん記紀をどう扱うかというのがものすごく大切なのは判るが、自分に都合のいいところだけいいように解釈してくような論法は、トンデモ香がしてしょうがなし。中国の書の取扱のと整合性もない。 後半の、自書の「歴史」本は、却って嫌らしくてとても読めなかった。

    0
    投稿日: 2015.01.12
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    日本は現存する唯一の古代国家 世界には190を超える国が現存するが、その中で世界最古の国家が日本であることはあまり知られていない。このことは、戦前までは誰もが共有していたことだが、戦後は国民の記憶の中から抹消されてしまった。老舗が創業何年と銘打つように、古い時代から継続してきたことは、大きな誇りである。私が世話になった小学校も幕末の慶応年間に創立された長い歴史を持ち、子供自分からそのことを誇りに思っていたことを今でもよく覚えている。長い歴史の中で、価値のないものは淘汰され、失われてきたが、本当に価値のあるものだけが守られ、今に継承されてきた。伝統には、必ず相当の意味や価値があるものなのである。世界の歴史は王朝交代の歴史だった。世界史の年表を見れば、国家は数十年や百年程度で成立と滅亡を繰り返してきたことがよくわかる。人類史上、400年以上国を守ったのは数えるほどしか例がない。ところが、その中で日本だけが、古代から続く王朝を守り、今も存在しているのである。そして、我が国の建国よりも前に合った王朝は、いずれも滅び、今は存在しない。では日本の建国はいつなのか。正式な歴史書である製紙日本書紀によれば、初代神武天皇の橿原宮での即位が我が国の建国で、これは紀元前前660年、すなわち今から約2700年前に相当する。もっとも、これには考古学界からは根強い批判が有る。日本書紀には神話的要素が強く、特に建国に関する記述には信憑性が乏しく認められないという。しかし3世紀前期に奈良県の三輪山のふもとにある纏向遺跡に前方後円墳が作られたことが大和王権の成立を示していて、その大和王権がやがて日本列島の大部分を統治する大和朝廷となり、以来、現在に至るまで王朝の交代がないことは、考古学界でも共通した認識になっている。このことから、日本の建国は、考古学の立場から考察し最も短く見積もっても1800年前となり、いずれにしても我が国は現存する最古の国家であることに違いはない。また、考古学者たちが主張する、大和朝廷の基盤となる王権が成立したことは日本書紀の記述とも一致する。ただし、日本列島の大部分を統治する国が瞬間的に立ち上がるとは考えられない。大和調停につながる小さな国家がそれよりも前に成立していたはずであるから、弥生時代の時間の流れが緩やかだったことを考慮すれば、1800年に数百年上乗せした歴史がある、と考えるのが自然であろう。ならば、我が国の建国はおよそ2000年もしくはそれ以上前と表現しても大きく外れることはない。日本の国の歴史の長さは、他国と比較すると理解しやすい。現存する国家の中で日本に次ぎ、二番目に長い歴史を持つのがデンマークである。10世紀前半にヴァイキングたちを統合した初代国王ごーむが建国したと伝えられ、現在の国王はごーむ王の子孫とされる。だが、それでもその歴史は千数十年と、日本の半分程度に過ぎない。次いで3番目が英国で初代国王のウィリアム1世がフランスから海を渡ってきてブリテン島を征服したのが1066年及び9百数十年前のことである。現在のエリザベス女王はその子孫とされる。ところで国連の常任理事国は英国を除いていずれも歴史が浅い。アメリカが独立戦争を経て英国から独立したのが1776年、フランスはフランス革命が始まった1789年、中国は毛沢東が天安門広場で成立を宣言した1949年、ロシアはソヴィエト連邦が崩壊して独立を宣言した1991年が建国の年である。日本国が2000年以上の間、王朝を守ってきたことは人類史上の奇跡と言っても過言ではない。 慶応義塾大学の大学院で憲法の授業をしているが、学生たちに日本はいつどのようにできたのか、と問うても応えられる生徒はほとんどいない。大学院でもその状態であるからまして全国の大学生や高校生は日本の国の成り立ちを知らないと考えてよい。この状況は国家の存亡にかかわる極めて重大な危機と考えるべきであろう。この事態を外国に置き換えてみると、日本の異常さがわかる。例えば、アメリカの教育を受けたのにもかかわらず、アメリカの独立戦争を知らず、初代大統領のジョージワシントンを知らないアメリカ人などいるだろうか。もしそのようなアメリカ人がいてももはやアメリカ人とは呼べないのではないか。アメリカ人なら誰しも建国の経緯をつまびらかに語ることが出来るはずだ。同じように、フランス革命について語ることが出来ないフランス人や、毛沢東を知らない中国人などいたらもぐりであろう。国民が建国の歴史を知っていることは、新しい国に限るものではない。日本に次いで古い歴史を持つデンマークや英国でも、国民は建国の歴史を雄弁に語ることが出来る。初代国王ごーむを知らないデンマーク人や、初代国王ウィリアム1世を知らない英国人などもいるはずがない。このように国民が国家、民族の歴史を熟知しているのは、国が力を入れて教育しているからに補完らあない。どの国も、自国の歴史は建国から丁寧に子供たちに教え込んでいる。ゆえにそのような国の子供は、自国の歴史を知り、時には外国人に説明することが出来るのである。同じように日本でも義務教育の現場では歴史を教えている、中学校の社会科には歴史の科目があり、日本の子供たちは確実に日本の歴史を勉強しているはずである。ところがなぜ、日本の若者は建国の経緯を知らないのか、その答えは、中学で使われている歴史の教科書の中身にある。なんと、中学の歴史の教科書には、どこにも我が国の建国の経緯が書かれていない。それどころか、初代の神武天皇も紹介されていないばかりか、天皇とは何かについても一言も説明されていない。これでは、子供たちが、日本はいつどのようにできたか、日本はどのような国なのか、わかるはずがない。 神話を教えない民族は必ず滅びる 世界的な歴史学者として知られるアーノルド・トインビーは12,3歳くらいまでに民族の歴史を学ばなかった民族は例外なく滅んでいると述べた。終戦以降、民族の神話を教えなくなった日本にとって、この指摘は民族の滅亡を予言する恐ろしいものである。そして、これは占領政策の一環だった。戦後、教科書に住みをぬらされたことからわかるように、日本は連合コクの染料を受けたことで、教育の内容は大きく変更せしめられ、建国の歴史を教えなくなったばかりか、日本精神についても教えることが出来なくなった。連合国が日本を占領した目的は一つしかない。それは、日本が将来にわたって二度と連合コクには向かわないことが内容に日本を骨抜きにすることである。連合国は財閥や群を解体したばかりか、日本人と新党の関係を断ち切り、建国と神話の教育を辞めさせ、日本人お心の中から日本人乗せ殷賑を抹消しようとした。染料が解除された後も、占領軍の意を受けた日本人が、その意識もないまま占領政策を忠実に実行しているのが今の日本の姿である。その結果が、中学の歴史教科書に如実に表れていると思う。占領軍のやり方は巧妙だった。もし占領期間中に徹底して日本が解体されたなら、1億の日本人が竹やりを持って戦っていただろう。天皇が廃止され、日本淳の神社が解体され、あらゆる歴史的な資料や異物が破壊されるのを、日本人が指をくわえて眺めることはなかったはずだ。そこで占領軍は100年がかりで日本を解体しようとしたのではないか。ゆでガエル症候群という言葉が有る。カエルを熱湯に入れると熱くて飛び出してしまうが、カエルをぬるま湯に入れて徐々に熱するとゆであがると言う、いきなり日本を解体しようとするとそれなりの反発があるが、100年がかりでゆっくりと日本を解体していけば、解体されつつあることに日本人は気づかないという作戦だったと思われる。そして、占領軍は的確に痛いところをついて来た。神話教育を辞めさせたのは、すでにそれだけで、ゆっくり時間をかけて民族を滅亡させることになるからだ。これは、日本民族が100年殺しの啓にかけられたようなもので、危機が迫っていることに気づくことすら難しい。現在の日本では、神話は非科学的なものとして、学ぶに値しないものであるかのように扱われている。しかし、それが近代国家の作法と思ったら大間違いである。近代合理主義のなれの果てと思えるアメリカですら、ギリシア神話や聖書を軸としたキリスト教神話の教育を徹底している。アメリカでは聖書を知らないとジョークの意味も分からないという。神話を丁寧に教えることは近代国家でも常識とされている。日本における神話の中心を担うのは古事記、日本書紀である。そもそも当該書物は初代天皇の即位で国が成立したことの経緯を記し、建国の精神を後世に伝えていくために約1300年前に完成した。国家が編集したわが国最古の歴史書である。従った、古事記、日本書紀を封印することは、おのずと建国の歴史を風化させ、建国の精神を失わせることを意味する。まっとうな日本人と言えるには、最低限、国の成り立ちくらいは知っておくべきだろう。本書では日本はいつどのようにできたのかを探求することで、日本の本質に迫っていきたいと思う。

    0
    投稿日: 2014.08.17
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    日本史教員です。改めて教科書を読んでみて、都合の悪いところの削除の多さや、学校の歴史教育の矛盾を強く感じました。 現場で私たちは何ができるのか。

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    投稿日: 2014.06.07
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    第Ⅱ部を読むだけでも日本の成り立ちに触れられるので一読の価値があります。 私見ですが、中央集権的な教育から、藩校の様な地域に根差した人間育成まで、教育の多様化について検討が必要だと思います。 教育を変えないとという点では賛成です。

    0
    投稿日: 2014.05.18
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    素晴らしいの一言。少し右寄りかな?という思いで読めば、多少断定的過ぎる記述も見受けられるが、全体的に言えば間違いなく良書です。 これはまず全ての大人が読むべきです。そしてその大人たちが子供達に教えなきゃいけない。 多分戦争の世代のおじいちゃんおばあちゃんは知っていることなのだろうが、今の世代は本書の内容など習っていないのだろう。ここには教育と、家族の分断という根の深い問題が関わっていそうだ。 話がややそれました。 いい本です。古事記と日本書紀を買いたくなりました。 毎年建国記念日に読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2014.05.06
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    日本という国の成り立ちが有史以前であり、天皇が先か、国家が先かも定かではない。日本書紀や古事記は、有る程度国家の体をなしてから綴られたものだが、作為的なものか定かではない。中国側の歴史もそう。そこで、聖書を持ち出し、事実かどうかは検証不可だが、これは、我々が選び取った真実だと。この論法は、正しいというより、仕方ない。そして、日本人として、理想を散りばめられる解釈だ。しかし、竹田さんの内在的論理はどこにあるのか。昔は大好きだったのだが、どうもこの人の口振りは、天皇制を新興宗教のように正当化するように、露骨で頂けない。もっとバランスよく事物を評価しなければ、いけないのではないか。

    0
    投稿日: 2014.04.17
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    記紀神話を虚構としりぞけてきた戦後の歴史学と歴史教育を批判し、日本の国の成り立ちについてわかりやすく解説した本です。 最後まで、著者が神話と歴史の関係をどのように考えているのか見通せないまま読み終わってしまいました。とくに、サルマーン・ルシュディの『悪魔の詩』の著者や翻訳者がイスラム原理主義者によって襲撃された事件についてのくだりは、いったいどのような意図で持ち出されたのか不可解です。もちろんそうした激しい信仰心をいだく人びとが世界中に存在することは事実なのでしょうが。

    1
    投稿日: 2014.02.24
  • 言われてみればの連続でした。

    自分の国を成り立ちを知りたい人におすすめの一冊だと思います。 前半は後半の内容を作るために史料と学説を整理した過程 後半は国史という授業をするならこういう教科書を使う という二部構成。 読んでみての感想としては。 日本の歴史の教科書は、客観的に証明できたことしか載せていない。 この本を読んで、ある意味、日本人の公平さが出ているのかなという印象。自分贔屓で作っていないところとか。もちろん、この本に書いてある理由もあるとは思いますが。 どの国の国史も自分の国に誇りを持てる内容にするのは当たり前の気がするし。たいていの国の国史に宗教がからんでいない国はないのだから、国史としては古事記、日本書紀をもっとからめられるのになと、日本史と国史の違いについて考えさせられました。

    2
    投稿日: 2014.02.18
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    世界中の人は自国の建国の歴史を知っている.しかし日本人は自国の建国の歴史を知っているだろうか? 日本の建国記念日はなぜ2月11日なのか,日本はいつどのようにできたのか.そしてそれらをどうして日本の教育現場では教えていないのか. 私たち日本人が日本を愛せるように,日本の建国の歴史を紐解く…… 前半は日本の建国の歴史を,後半は筆者が教えたい中学校での「国史」の教科書を紹介している. 私自身もヤマト朝廷から飛鳥時代までの流れは不自然だなぁと思っていたけれど,なるほどねと思わせる説明でした. 主に古事記と日本書紀に沿って説明がなされていて,たとえ科学的に否定されうるとしても物語として面白いと思いました. 聖書と同じようなものだと思うと,納得できます. 中国と日本に関係,「朝貢すれども冊封せず」というのはとても興味深かったです. やっぱりまだ日本は占領から抜け出ていないのだなぁと思わされました.

    0
    投稿日: 2014.02.01
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    日本史で、日本建国のことを書いてない、教えていないということに初めて気づいた。 勉強してて、何か違和感があったのはここだったのか。。。 古事記もちゃんと読もう。

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    投稿日: 2014.02.01
  • 日本人なら読むべきでしょう

    日本人として知っておくべき事が書いてあります。日本人として自立する、できる、ということを教えてくれます。 是非、皆で読んでほしい本の一つです。

    0
    投稿日: 2013.12.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本史を『国史』と言わないのはおかしいと著者は指摘していますが、確かにそうですね。一体誰目線だ!って思いましたし、指摘されるまで気付きませんでしたね。 記紀(古事記と日本書紀)を一つの宗教ととらえれば、日本史を『国史』と呼ばないのは、ちょっと納得します。特定の宗教を教えるのは公正な観点から見れば非難されても仕方ないでしょうが……それにしても日本の成り立ちを記紀に求め、それを教えていかなければならないとする著者の主張も理解できます。 日本の歴史のすごさをアピールしまくった本ですが、なるほどすごい。世界最大にして最古の古墳があったり、世界最長の歴史をもっていたり、武力に頼らずに領土を拡大したり、世界の常識とは並外れています。それだけで十分に読む価値があります。 「これだけ物のあふれる自由で豊かで安全で、しかも文化の香りの高い社会に暮らしていて、国を愛して何が悪いのか。むしろ、これだけの大きな恩恵を受けていながら、国を愛さない方がおかしいと私は思う。」 著者の考えに違和感を持つのは、ここです。これって、『アメ玉をくれるお兄さんが好き』と言う子供と同じ発想で、大人には通用しません。大人だと、『アメ玉をくれる』行為と、その行為をする『人』とを区別し、『アメ玉をくれるのは嬉しい(=好きだ)けど、くれるお兄さんが好きだとはイコールではない』と分かります。これは、アメ玉をくれる人なら誰でも好きになるのと同じで、さらに言えばアメ玉をくれなくなったら嫌いになります。 では、日本人は日本のことをどう思っているのか。僕自身がそうであるように、大半の日本人、特に若年層では、『日本に生まれて良かった』と思うけど、愛着とか、愛国心はそれほど高いものではないと思います。しかしながら、愛国心は高くなくても、著者危惧する『愛国心のない国は滅びる』という心配は杞憂に終わると思います。根拠はありませんが……。 従来の中学生の歴史の教科書を改定した教科書(案)が本書末に載っていますが、こちらの方がより上手くまとめてあり、良いものに仕上がっていると感じました。 僕の評価はAにします。

    1
    投稿日: 2013.11.08
  • 国の成り立ちを知らなかった自分が恥ずかしい

    古事記、日本書紀から国の成り立ちを読み解く。2600年もの長きに渡って同じ国体を維持しているこの驚異の日本にいながら、誇りを持てない日本人。神話の世界を単なるファンタジーとして捉えるのではなくて、この国がどうやってできたのか、そしてそれが現代の日本人の感性を形作っているんだということを教えてくれる本です。 前半はそういった内容を解説し、後半は教科書を書き換えるなら、といった構成になっています。国の成り立ちを学校の歴史の授業で教育しましょうという考えに賛同します。

    8
    投稿日: 2013.11.08
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    面白かった。日本人として読んで損はないと思う。すべてが正しいわけではないだろうけど考えると指針として良い本だと思う。

    0
    投稿日: 2013.10.22
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    日本は世界に現存する世界最古の国家であり、現存する唯一の古代国家である。今の日本があるのは、なりたちが影響していることを再認識した。

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    正直知らないことばかりだった。神武天皇が紀元前660年前も昔の人だったとは… 日本書紀が否定されると大きな弊害が起こると言います。論理的な意見だったので、日本書紀の偉大さを初めて知りました。

    0
    投稿日: 2013.07.25
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    「日本はいつできたのか」と著者が思う中学生向けの日本の建国についての教科書の2部構成。邪馬台国の無視や欠史八代への反論など少々乱暴に感じる面もあるけど、記紀のことを知るきっかけにはちょうどよいかな。

    0
    投稿日: 2013.06.16
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    少し偏りはあるが、日本人として知っておくべきこと。それは、日本が大きな紛争を経ずに、話し合い、つまり「和を以て尊し」という観念のもとに、1300年以上続く国家を作ったということで、この精神はやはり大切にしたいと感じた。

    0
    投稿日: 2013.05.12
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    「古事記」と「日本書紀」が日本を語るうえでいかに大切なものかということを、改めて感じた。戦後の歪曲した歴史観ではなく、記紀を基盤とした日本の成り立ちを教えるべきだと思う。果たして今の日本人に日本の建国を語ることができる人がどれだけいるのだろうか。また第二部の「子供に読ませたい建国の教科書」こそ本当に子供たちの教科書になるべきだと思う。

    0
    投稿日: 2013.05.03
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    なぜ日本人が日本の成り立ちを知らないのか、について書かれた本。 ネタバレですが、それはGHQが日本人から愛国心を削ぐような教育内容にしたからだとか。 個人的には日教組も一枚噛んでるのでは?と思う。 高校から大学にかけて毎年夏はイギリスに短期間で語学学校に通っていたけど、そこで自国の歴史を説明しなきゃいけなかったのに、国の成り立ちとか何も知らなくて大したことを言えず、悔しかった。 それに比べて、他の国の人はちゃんと話せるし、なおかつ誇らしげだったのを覚えてる。 この本を読んだ今なら難なく話せると思う。 あと、前から不思議だった「皇室ってなんで新嘗祭とかに参加するの?」「敗戦のときに天皇が人間宣言したけどなんで?神様って誰が思ってるの?」など、自分の中の疑問が気持ちよく解けた。 とはいえ、筆者の家系(旧皇室)もあるのか若干右寄りな内容に思えたり、同じことを何度か繰り返す部分があったので、少しマイナスの印象。

    0
    投稿日: 2013.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今年は集中的に「日本文化論」を読んでみようと考えています。 これは旧皇族竹田家に所属する作者が自分の原点に対して「誇り」を取り返すために書いた本。何から誇りを取り返そうとしているかといえば、アメリカ占領軍が壊してしまった「日本人の歴史観」からです。そして戦前の神国教育への批判から過剰に国史的な側面を排除され、誇りを持てなくするために(二度とアメリカに歯向かわないように)矯正された日本の戦後「歴史」教育からです。 つまりこの本は、こうして戦後から連綿と継続してきた根っこのない「日本史」が、いまの日本に、誇りも持てない自信も持てない「日本人」を大量に製造してきたとする立場で書かれています。 ゆえに戦後教育を学び、アメリカによる民主的資本主義に馴染んだ視点からすれば、かなり過激で、かなり偏向的な内容になっています。  それにしても、日本の若者が日本に誇りを持てないのに対して、他国の、特にアジア各国の若者から自信満々に、ある過剰な歴史、国史の共通基盤に乗る論調で、激しく日本を排斥される構図は、すべて互いの「国史」教育の差のなせるわざなのです。昨今、激しくなるばかりのこの歴史認識の摩擦に冷静に対応するためには、アメリカによって強制的に偏向された歴史観では無理な気がしています。日本の子どもたちを日本の独自性をしっかり理解し、落ち着いて対処できる大人に育てるためにも、日本の国史教育は改めなければならないという立場で共感しました。 でもそれは第2部の国史をそのまま採用しろという結論ではないので、今年は集中的に日本文化を学ぼうと考えています。 第1部は「日本はいつできたか」とした雑誌「Voice」の連載をまとめたもののようで、同じ話が蒸し返され、かなり読みづらいです。いささか偏執狂的な言い回しにみえてきます。 第2部は、その見解の上に日本の建国をいかに子どもたちに教えるべきかを示した「中学校 歴史」の教科書を想定しています。 論点をまとめると以下のようなもの。 ・日本は初代神武天皇を起点に考えれば約2700年、最も短く考えても 1800年の間、単一の王朝が治める世界最古の歴史を持つ国である。 ・国史である「古事記」「日本書紀」は好き嫌い、知不知にかかわら  ず、憲法、天皇制、国会、内閣に至るまで日本の社会基盤になってい る。 ・日本の教科書会社は主に考古学的な見地からのみ日本の建国を書き起 こしているが、文字資料によらない考古学だけでは建国は説明できな い。 ・しかし、文字資料にベースをおく歴史学の立場においても、文字文化 の始まる前に建国された日本国史は口伝に頼る部分が多く、すべてを 明らかにできない。 ・明快でないからといって「古事記」「日本書紀」を全否定するのはお かしい。神話的な部分と正史の部分があり、神話的な部分にも事実を もとに語られていると解釈しなければならない。 ・処女懐胎や復活の奇蹟を信じるキリスト教やアーサー王の伝説は許せ るのに、「日本書紀」の記述を頭から否定するのは歴史学の立場から もおかしい。 ・少なくても「日本書紀」を編纂された1300年前に大和朝廷が日本を 治めていた事実は曲がらない。 ・日本と中国の関係は聖徳太子が始めた「朝貢すれども、冊封は受け  ず」という独立国家の思想であり、少なくとも608年の第3次遣隋使 で、その立場を外交的に勝ち取っている。その時に歴史上初めて「天 皇」という言葉が使われた。 ・日本は世界でも珍しい平和的な和合による国家建国の歴史がある。武 力衝突、戦争よりも和合によって国家統一を成し遂げた。その中心に あったのは、信教の自由を認めた多神教の度量の深さと「和の精神」 であった。 ・多神教の度量の深さは「日本書紀」の神話的な深さに結集されている ・「和の精神」の和とは冊封による自己の主体を失って、他者と協調す る「同」とは持って非なるもので、自己の主体性を保ちながら協調す る、気高い国民国家であった。 ・中国のその時代、その時代の王朝によって支配される冊封による   「同」の道を選んだアジア諸国の王朝は、中華の王国の滅亡の歴史の なかで翻弄され、必ず滅びた。その中で日本は世界でも最も歴史ある 王朝を持つ独立国家としての歴史を今に続けているのである。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    2011年9月29日、初版、並、帯なし 2013年3月9日、伊勢BF 2013年12月25日津BF ダブり本

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    建国記念の日に合わせて読み終わってました。日本人は日本のことを知らなさすぎ。学校で教えればいいのに。いや、無理そうだから学校作っちゃえばいいか。いやいや、いやそれも難しそうだから塾か。なんて考えたりする。

    0
    投稿日: 2013.02.21
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    日本が、少なくとも1800年以上続く、世界で最古の王朝だと改めて気づいた。 なぜか、学校ではそれを教えられない。 愛国心と戦争とは別なはず、建国記念の日に日本の古代からの歴史を考える良い機会になった。

    2
    投稿日: 2013.02.11
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    ” 日本人が立ち返るべきは戦前や古代ではなく、縄文時代以降、悠久の歴史のなかで積み上げられてきた日本文明がその頂点を極めた維新前夜ではなかろうか。 日本人が維新前夜に立ち戻り、当時の気概を取り戻すことが「日本文明復興--ジャパン•ルネッサンス」なのである。 ” 英語を学ぶ時間があれば正しい日本語を学んでもらいたし、異国を旅するのもよいが、むしろ日本列島を隈なく旅してほしい、という著者の主張には納得できた。 確かに、日本の中核である天皇についてのことや、建国の歴史、民族神話、文化、価値観など「自国」のことについてこれほど無知な人民は、日本以外にはないのかもしれない。 と非常に反省させられる一冊だった。

    1
    投稿日: 2013.01.07
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    歴史神話と宗教を混同していたり、牽強付会な解釈をしていたりしており、あまり子供に読ませたい、とは思えない内容です。勿論、日本の歴史教育は徹底的に自国を嫌いにしようと言う意図に溢れた、大変偏った教育です。その点については合意です。

    1
    投稿日: 2013.01.05
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    あまりこう言った歴史の本は読んだ事が無かったが、面白かったですね。 自分の知識が全くない日本の成り立ちや、天皇の話。 この本を読んで1番学べたのは、日本がいつ出来たのか、世界で唯一、継続している国と言う事ですね。 正直、考えた事が無かったが、文字も無い時代から継続している国なんて世界に存在しませんよね。 そんな日本が、いつ出来たのかも知らない自分に問題がある事は良く理解出来ました。 著者は、教育が悪いと言っているが自分も大きく同意するな。 でも本来は自分の国を勉強しない自分が悪いんだよね。 とにかく、難しい天皇の名前は覚えられないが、こんな流れがある、と言う事を気付かせてくれた一冊ですね。

    1
    投稿日: 2013.01.03
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    日本の総選挙を見つめる中で、日本の建国の歴史への興味関心の低さを反省し手に取った本。建国記念日を知らない、祝わない日本人は多い様に思え、海外との比較でも確かに目立つ点。 筆者は、日本が世界最古の王朝であることについて、「日本書紀」と「古事記」を中心にして論じる。真実と事実の違いについての考え方は興味深く、真実は必ずしも事実ではないという点に歴史の深さを感じる。 国内、海外旅行を通しても日本の良さを痛感する今日この頃、他国の人に日本の歴史を紹介、説明できるようにしたい。

    2
    投稿日: 2013.01.02
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    僅かな資料、遺跡から、日本がどうやって成立したのか。その空白を埋める一冊。伝説でもいいじゃない。日本はこうやってできた国なんだよと他国の人に言えるようになりましょう。誇り高い自国の歴史を知ることは、楽しい。

    0
    投稿日: 2012.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルに対する答えは「ちゃんと学校で教えられてないから」って内容の本。 「日本史」という教科に疑問を持ち、後半は前半で示した著者の考えをもとにした「歴史の教科書」を展開しています。 ブログはこちら。 http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4352533.html

    1
    投稿日: 2012.12.14
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    なにもそこまで書かなくてもと思うとこが多々あり引いてしまう。 神話はあくまでも神話。史実ではなく物語として受けとめたい。

    3
    投稿日: 2012.11.27
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    伝説時代からの内容を勉強するのにいいと共に女系天皇について考える事ができる本。 日本史はもっと勉強すべきですね。近代日本史も含めて。 ちなみにこれを読むと、出雲の国、吉備の国が重要と言うことが分かります。 さらに彦崎貝塚が出てきて驚きます。

    1
    投稿日: 2012.11.07
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    国史ということを考えてみよう、と書いてあります。 日本国の成立について考えたことは、そういえば久しく無かったな。

    1
    投稿日: 2012.11.02
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    日本では、日本の建国の歴史について学ばない。それゆえ、世界最古の王朝である日本について誇りを持っている人はほとんどいない。 筆者はその広く語られざる日本の建国の歴史を、「日本書紀」と「古事記」を中心にして、その信頼性を確認しながら日本の建国から中国からの独立までを論じる。 国際化の時代と呼ばれる現代において、自国のことを誇りに思うどころか十分に語れない自分のことを恥ずかしく思っていましたが、日本の建国の歴史については、これで少しは誇りを持つことができそうです。 欧米の文化を吸収しようとするあまり、自国の文化は程度の低いものだと認識してしまっていた明治時代などでは、日本の文化に目を向ける人は少ないのも仕方ないと思う。 しかし、現代においては自国のことを知らず、誇りに思えず、外国人に指摘されてはじめて日本の素晴らしさを感じるのはもう許されないと思いました。

    1
    投稿日: 2012.09.29
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    〈簡易レビュー〉 明治天皇の玄孫が書いた本です。 歴史の教科書に書かれていない日本国の建国の秘密について書かれています。 第一章、第二章の2分割されており、 第一章では、記紀に基づいた歴史認識の仕方について。第二章では今の中学生のために作られた歴史教科書です。 〈感想〉 たしかに自分は日本国がどのように成立してきたのか理解できていませんでした。なぜ天皇陛下があそこまで敬われるようになったのか、長く続く天皇家はどこから始まったのか。それらを理解させてくれる本です。

    2
    投稿日: 2012.08.19
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    ほかの方の感想にも書いてありましたが、タイトルと中身のギャップがちょっとあるかなと思います。 日本という国がどうやって作られたのか?をもっと知るべきだという主張と、実際に学校で建国ストーリーを教えるなら・・・という具体例 の2部構成の本。 ・建国の歴史(真実)が教育されなくなり、愛国心が醸成されなくなったこと ・天皇の存在が、日本という国家を国家たらしめている(歴史的にいも憲法上も)

    1
    投稿日: 2012.08.10
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    第Ⅰ部「日本はいつできたのか」というタイトルに衝撃を受けました。 日本の建国について学校で勉強していなかったことに気づいたからです。 やや難しい内容も書かれていますが、日本人として知っておくべきことが書かれている本だと思います。

    1
    投稿日: 2012.08.09
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    新書で出版せずに論文で主張してください、との感想です。タイトルと中身は全然違います。結論は数ページ読んだだけで分かります。日本史(著者が言うには国史)の前半部分(紀元前から奈良時代くらいまで)に興味がある人向きです。漢字が多くついていけない人は、読む必要はないでしょう。

    1
    投稿日: 2012.07.08
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    「日本人はなぜ世界でいちばん人気があるのか」の方が面白かった。 日本の歴史教育についてちょっと批判し過ぎと感じた。

    0
    投稿日: 2012.05.27
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    事実と真実 日本史ではなく国史 古事記は、現代語訳なら読んだことがあるが、日本書紀はないなあ。 日本の建国は、文字のない頃だったから、ハッキリしないらしい。 中学・高校の授業で、まともな国史をしっかり教えることは大切。

    1
    投稿日: 2012.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本の内容を一言で言うと「日本人よ、誇りを持て」です。 歴史嫌いで、苦手でぜんぜん出来なかった私が言うのも何なんですけど、日本の歴史教育はどうかと感じます。日本人の罪も、誇りも、日本の恩人のことも習わないのだから。罪を本当の意味で学ばないから、諸外国としょっちゅう問題が起き、誇りを学ばないから、外に出たときに折れてしまうのではないかと思います。この本は「誇り」を持つための下地材みたいな感じでした。本当だろうか、嘘っぽいと私は思うようなことも何箇所かありましたが、外国に目を向けざるを得ない中で、自分とはなにか日本人とはなんだろうかを見つめなおす機会になるような本でした。 私は、日本が古い国だというよりも、中国が歴史の浅い国ということが驚きでした。考えてみたら、当たり前のことなのに新鮮味を感じました。日本が古い国というのは納得がいったのですが、日本書紀を聖書やコーランと同列に並べ後ろの二つがこうだから……という述べ方をしていたにはちょっと引っかかりを感じました。日本書紀はギリシャ神話とかに近くて、聖書やコーランと同列に扱うにはちょっと違うのではないかと思いました。 「愛国」についても述べています。愛国は中道で、こんな豊かな、大きな恩恵を受けていながら、国を愛さないほうがおかしいのだと。愛国についての内容は全面的に同意でした。国民が国を愛さない国は腐っていくと思います。国を愛せない者が、世界を愛せるはずも無く、世界を愛していない者が世界に目を向けるから、世界がぐちゃぐちゃになるのだと思います。「愛国心」を持つこと、これは江戸時代みたいに鎖国しているわけではない今だからこそ、必要なことだと思います。

    1
    投稿日: 2012.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「自分の国がいつできたのか答えられますか?」 オビのフレーズに答えられなかったので手に取りました。 2月11日、建国記念の日とは何を表す日なのかが学べました。 一方で読み物としてはかなりくどい。。です。 「日本書紀」と「古事記」は史実でであることを繰り返し記述。 若干無理のある点も感じました。 とはいえ、2000年以上続く古代国家は世界でも日本だけであるとするならば、私たちは奇跡の国に生まれたのかもしれないなと感じました。

    1
    投稿日: 2012.03.14
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    田の神である天皇を中心に作り上げられてきた日本国は、今や世界最古の国である。その国の解明は難解なものである。教科書には載らない新の情報が満載!! 実は「倭」は中国側が日本を馬鹿にした言葉だった!? 卑弥呼は中国の国史に一度しか出てこない信憑性がない人物だった!? 衝撃の最新情報を是非ともご覧あれ。 新座生協店舗内にあります。 生協学生委員会お勧めの書籍

    1
    投稿日: 2012.03.11
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    日本と天皇に誇りを持てるようになる。 30年近く生きてきて初めて知ることばかり。 小学校の授業でやるべき本だと思った。

    0
    投稿日: 2012.03.05
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    歴史は苦手で興味もあまりなかったが、思いのほか興味深く拝読した。そして、建国記念の日がどのような日なのかも知らず、考えたこともなかった自分が恥ずかしく思えた。読み進めるとやや右翼的な考えとも感じたが、それは自国を誇りに思い愛する気持ちが薄いからだろうか。そもそも自国のルーツをきちんと教育しない日本の教育が、日本への関心が薄い日本人を育ててしまっているのだろう。自分のなかで日本を軸にした歴史が理解でき、海外に行く前の今の時期にこの本と出会えて良かったと思う。

    0
    投稿日: 2012.02.29
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    旧皇族、明治天皇の玄孫が書いた本。日本書紀、古事記の記述を中心に世界最古の国家日本をもっと愛そうよ!天皇家が2000年統治する日本サイコー!って著者の考えをまとめた一冊。建国の歴史を義務教育で教える点、日本書紀、古事記を重要視する立場には賛成かな。中学生?高校生の時に読んだ古事記はくそつまらなかった記憶しかないけどσ(^_^;

    0
    投稿日: 2012.02.21
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    正月の帰省時に、父に勧められて購入した一冊。「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」とセットで読了。 考古学と歴史は分けるべきで、国史として記紀に記述のあることは、国史としては真実とするべきで、日本人ならそれを否定すべきではない、ということが伝えたいメッセージだと思われる。 確かに、処女マリアのキリスト出産は真実、とするしかなく、これを争うことはナンセンスだろう。マホメッドや釈迦の奇跡も然り。 後半部分は、具体的な教科書案であり、単なる批判だけでなく、代替案をきちんと示している点は、評価したい。 教育界が完全に左に偏っている我が国で、国史や紀元祭を復活させ、国の歴史を守っていくにはどうすれば良いのか、その点でも具体的な提言があれば、なお良かったと思う。

    0
    投稿日: 2012.02.17
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    あまりにも無知過ぎた自分に愕然とした。同時に、こんなにも日本が愛すべき国であるということを強く実感。日本をもっと知りたくなる。

    0
    投稿日: 2012.02.07
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    「日本は世界で最古の国家である」 それが素晴らしくて、誇りに思うべきことだ。 っといったことを何度も書かれている。

    0
    投稿日: 2012.01.28
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    そんなことを言われたって、神話の時代をこの目でみたことないもん。と思いつつ読んだ。歴史観はその人の考え方を反映する。 うーん、この作者に100%同意できないけど、こういう考え方をする人がいるとわかった。

    0
    投稿日: 2012.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本がいかにいい国であるかを章ごとでつづっている。 日本の良さを再認識できる1冊。 是非、国民みんなに読んでほしい。 緻密な取材に裏付けられた豊富なデータが必見。

    0
    投稿日: 2012.01.24
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    友人に勧められて読んだ本 歴史問題や諸々ありますが、色々すっきりします そして、まだまだ勉強せねば、とも... 日本人であるなら、知っておくべき歴史の入り口に立たせてくれます

    0
    投稿日: 2012.01.16
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    日本の民俗的な習慣と、その源になっているであろう日本書紀は好きですが、本書の「ホントだよ、ホントだよ、日本書紀に書いてあることは嘘じゃないよ。マリアの処女懐胎がOKならこっちもOKだよ」の連発に辟易としました。 なぜ政教分離が行われたか、なぜ現在の教科書に建国の歴史が出ていないのか。テーマにすべきなのはそこではないのかと思うのですが、「日本が世界で一番長く続く王朝」の主張に終始してしまっています。反米を唱えずに世論を変えたいということかもしれませんが、看板に偽りありの典型では。 期待していなかったので期待外れではありませんが、全体的に冷静さを欠いている印象で、コーランをめぐる殺人を引き合いに出して、日本書紀を否定するなら覚悟が必要だと。ちょっと恐ろしいです。

    1
    投稿日: 2012.01.16
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    前著「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」に続く一冊。前著よりも思想っぽい内容になってる。知識は荷物にならない!!

    0
    投稿日: 2012.01.15
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    日本の成立はいつか。律令国家の成立までが書かれています。日本史が好きで歴史の成績は悪くなかった方ですが、このように日本の歴史を教わった経緯はありませんでした。教育って、大事なんですね。幾ら自分が学校教育とは距離があったと思っていても、多分、学校教育だけじゃない。メディアの日本の捉え方・伝え方が、今まで片面だけ。或いは既得権益よりの表現過ぎたのだと思います。向こう暫く、日本を勉強します。日本経済は適正に定着され、アジアという世界にノウハウ輸出がされるはずですが、「適正に定着」部分の、最も無理なく、長続きするベクトルを握るためです。

    0
    投稿日: 2011.12.30
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    日本人でありながら、日本、そして日本民族のことをよく知らない自分に気づいたとき、まず手に取ってほしい入門書。 自分の国のこと、現在散々歪められてしまった国史の真実のこと、もう一度見つめなおし、学び直す気持ちにさせてくれる一冊です。 そして読むと腹が立ってきます。 日本は日本民族のための教育を取り戻さなければならないと思う。

    0
    投稿日: 2011.12.14
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    著者は明治天皇の玄孫。皆さんは日本がいつどうやってできたか知ってる?日本神話からのそんな話の一冊。多少、強引な感じは否めないが、嫌いじゃない。建国記念の日の由来とか知ってる?

    0
    投稿日: 2011.12.06
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    なかなか面白かった。日本の建国記念日は2月11日。日本書紀に神武天皇が即位した日が書かれていてそれを今の暦に換算した日らしい。しかも日本は世界で最古の国だった。2670年王朝が続いているのは日本だけで、二番目に長い国のデンマークですら半分の千数十年。・・・とまぁこんな感じでとにかく知らないことだらけでした。たまにはこういう本を読んで勉強していこう!そして、そろそろ日本もアメリカの顔色うかがってばかりいないで、日本人がちゃんと日本のことを誇りに思えたり、愛せるように、本当の歴史をちゃんと教育して欲しいな。(この本に書かれていることが100%正解ではないと思うけど)

    0
    投稿日: 2011.11.27
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    「日本人はなぜ日本のことをしらないのか?」というタイトルだが、そうなってしまったのは建国の歴史を教科書で教えていないからだ、というのが本書の説明であり、教科書の変わりに1800年を数える日本の歴史を改めて知らしめようとする書。だが、なぜ教科書に建国の歴史を記さなくなったのか、自虐史観に至ったのかは詳細には書かれていない。 ただ、やはり日本が様々な歴史を重ね、神武天皇を始として王朝を連綿と維持してきた国家だということは稀有な例であり、日清日露戦争を経て、第二次世界大戦と先人の様々な苦労の末に現存していることを我々は再認識すべきである。震災後の日本が問われているが、喉元を過ぎて、また享楽的・自己欲的な世相に戻りつつある気がする。自分の頭で考えるようにならないと。

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    投稿日: 2011.11.21
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    国際人であるためには、そもそも自国を知っていることが大前提。 小学校から英語教えるくらいなら、日本の成り立ちをしっかり教えようよ。 と感じる本でした。

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    投稿日: 2011.11.19
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    日本人としての誇りを再確認しました。 大和魂とは、あるいみ宗教的なところがあるのかもしれませんね。 だからGHQが教育規制をしたのでないかと。。 再度日本人が結束したら怖いのでしょう。。 話し合いで国を統一していった。宗教、信仰の自由も保障された。 やはり我々には「和の心」が血の奥深くに根付いている気がしました。 かなり精神的に優れた民族であったのではないかと思います。 日本人として考えさせられる本でした。ありがとうございました。

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    投稿日: 2011.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本人として、日本書紀・古事記の知識は持っておくべきだと思うので、この本を読んだ。 日本の皇室は、短く見積っても1800年間血統が続いてきたとのことで、世界で最も長く続いている王朝である(ちなみに、2位のデンマークは1000年)。 これは日本人が当初より、権威(皇室)と権力(執権・幕府等)を分離するという文化を持ち、権力を持つ者は変わっても、権威を持つ皇室はそのまま、という方式を選んできた、世界でも珍しい国だ、ということである。 この方式のメリットは、明治維新やアメリカとの戦争の後などの権力者が変わる時でも、日本国民が混乱せず一丸となって国難に立ち向かうことができる、という点である。その点は、私も素晴らしい日本人の知恵だと思う。

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    投稿日: 2011.11.15
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    日本史の話。記紀を基にした歴史観。論理的飛躍が多少感じられるところがあるが、国家の根本である歴史教育の重要性を再認識させられる。

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    投稿日: 2011.11.13
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    学生時代から歴史の勉強をさぼってきたものの、日本人なのに日本のことを全然知らないということが恥ずかしくなり購入(4時間で読了) 「日本人が日本を知って、日本を愛せるように」ということで、連合軍の占拠・統治のときから続く、現在の歴史教育について、どのような点が問題なのかということを、「現存する世界最古の国である日本とそれに対する日本国民の誇り」という切り口から、考古学・歴史学を持って解説してくれる良書。 構成としては前半が解説、後半がそれを元にした歴史の教科書となっていて、日本史を勉強してこなかった者としては、後半部分の方がスラスラと読めて面白く感じた。 また、文字の有無を境目として、文字がない時代は、発掘調査等から「実物」から過去を推測する学問=考古学。文字がある時代は、残された「記録」から過去を推測する学問=歴史学。ということ自体を知らなかったため、恥ずかしながらそういう点でも勉強になった。更には、両学問の成り立ちや役割で考えると、考古学は理系の学問、歴史学は文系の学問であり、それが現在どのような位置づけになっているのか、またはそれに対する弊害等についても興味深い内容であった。

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    投稿日: 2011.11.03
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    なぜ、自国に誇りがもてなかったのか、国を愛せなかったのか これまでの自分に対しての一つの答えが出た気がしました。 先頃の、某他国群との領土問題を考えるあたり自国に対する誇りが、この国にそれほど感じられなかった理由が、他国で、自国の国旗が燃やされても怒れない国民が多い理由が、いろいろと分かりました。 国を愛する、誇りを持つという当たり前のことができなくなってしまった 現代日本人が読むべき本だと思いました。

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    投稿日: 2011.10.30
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    学校で習った日本史の授業で、縄文・弥生時代と大和朝廷時代の間に断絶があることにずっと違和感を感じていました。 縄文・弥生時代は考古学で、大和朝廷以降は歴史学であるのを無理矢理つぎ足して建国の経緯をわざとぼかしてしまったのが今の歴史教科書だと言う著者の指摘を読んで、長年の違和感の正体がようやくわかったという思いです。 本書は2部構成でできていて、第1部では日本の歴史教科書に建国の経緯が語られていない問題と、「古事記」「日本書紀」を中心にした建国の歴史について述べていて、第2部は第1部での問題提起を踏まえた日本の成り立ちを中心とした歴史教科書の試論となっています。 いわゆる自虐史観の歴史教育については数々の問題が指摘されています。私自身も自虐史観の教育を受けてきた世代ではありますが、本書は日本人が自国を誇りに思えるような新しい歴史教育へ向けた第1歩となるような本だと思います。

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    投稿日: 2011.10.30
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    タイトルと実際の内容は随分違うのではないか? 日本人はなぜ日本のことを知らないのか? この質問には、この本は答えていないと思う。 日本は世界で最古の国家であり、そのことを誇りに思えと言っている。 日本が世界で最古の国家というのは、無理があると思う。確かに天皇家が太古以来ずっと続いてきたことは世界的に稀有なことだと思うが、そのことと最古の国家というのはつながらないと思う。 結局、この本は教科書でもっと日本の建国の話や神話を教えろと言っているのだ。タイトルで期待していたものとは、全く違う内容だ。

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    投稿日: 2011.10.15
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    以前この本の著者(明治天皇の玄孫)の本を読んだことがあり、日本の天皇の歴史についてわかりやすく解説されたのを記憶しています。 この本では、日本の初代天皇(神武天皇)やそれまでの日本がどうあったのかということを、伝承や口伝によるものをベースとして解説しています。 彼が指摘しているように、文字が無かったころの記録は、「言い伝え」が唯一の手段なのですね。 中国は4000年の歴史を持つとか、韓国は半万年(?)とか言われていますが、日本の歴史もどの程度あるのか、この本を端緒として今後興味を持ちたい分野です。 以下は気になったポイントです。 ・ヤマト王権がやがて日本列島の大部分を統治する大和朝廷となり、以来、現在にいたるまで王朝の交代がないことは、考古学界でも共通した認識になっているので短く見積もって1800年ある(p12) ・かつての4大文明は学問の世界では完全に否定されていて、考古学の成果により、同条件を満たす地域がいくつもあることが発見されている(p19) ・日本の歴史の教科書に登場する最初の天皇は、33代推古天皇であった、豪族同士の争いから初代天皇に即位するような書きぶり(p25) ・教科書は、古墳時代までが考古学で、飛鳥時代になると突然、歴史学で歴史を語り始める構造になっていて、古墳時代から飛鳥時代へのつながりが不自然になっている(p28) ・建国記念日を制定する法案は9回も廃案となり、最後には「建国記念の日」とすることで、反対していた社会党との折り合いがついた、「の」を入れることで、「日本が建国したという事実を祝う」との解釈も可能となったため(p31) ・2月11日が建国記念の日である根拠は、初代天皇の神武天皇の即位の日(紀元前660年元旦)であるから(p32) ・1300年前の政府が、そのように理解して正史に書き記した以上、それを政党として扱うのは当然である(p35) ・古墳時代から現在まで、天皇の任命なくして太政大臣、関白、将軍、内閣総理大臣等、政治の最終責任者の地位になった人は一人もいない、統治機構が変わっても国家の連続性は途切れていない(p45) ・古事記、日本書紀ともに国家が編纂した公式な歴史書である、日本書紀が正史とされ、古事記は正史に準ずる歴史書である、日本書紀は41代持統天皇まで、続日本書紀は、50代桓武天皇までの記述がある(p46) ・日本にとって最も重要な祝日である「建国記念の日」「勤労感謝の日(新嘗祭)」「天皇誕生日」がいずれも日本書紀を根拠にしているので、聖書が欧米社会、コーランがイスラム社会の基礎と同様に日本書紀は日本社会の基礎(p56) ・日本国憲法は、大日本帝国憲法の秩序のなかで成立したもので、その成立根拠は帝国憲法である(p59) ・日本は明治22年にはじめて成文憲法を持ったが、それ以前は成文憲法がなくても不文憲法があったはず、その中心は「日本書紀」である(p61) ・弥生時代の環濠集落が消えて巨大古墳が作られるようになのは、防衛施設が不要になった結果で、その背景には戦乱の世が終わり平和な世の中が訪れたことが影響している(p84) ・日本がなぜ話し合いで列島統一が可能であったかは、宗教弾圧をしなかったから(p112) ・中国王朝は、朝貢しない国に対しては、肯定に徳が無いためではなく、皇帝の徳を理解できない夷荻の側の問題であると切り捨てる、朝貢しない国を「化外の国」と呼んだ(p123) ・清代において、インド以東で清の柵封体制に入らなかったのは、ムガール帝国と日本のみ(p155) ・国際法によれば、国家成立の要件は、1)一定の国土、2)国民がいる、3)実効的政府あり、4)外交能力を持つ、の4点である(p161) ・日本で生まれた島の順序、淡路島、四国、隠岐諸島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、そして本州の8つである、これを大八島国という(p176) ・土器が使われるようになると、煮る・蒸す・炊くといった調理法に加えて、汁物の料理が可能になり、木の実のあく抜きも可能、効率よく栄養が摂取でき、貯蔵も可能になった(p180) ・7世紀になると古墳が作られなくなる理由として、646年に「大火の薄葬令」がだされて、豪族たちの巨大古墳造営が制限された、そして古墳よりも氏寺を建てるようになった、天皇の古墳も50メートル程度のものになった(p215) ・仁徳天皇は、「聖帝」と称えられ、歴代天皇が規範にすべき天皇像とされてきて、現在の皇室にも受け継がれている(p223) ・608年の第三次遣隋使において、天子の用語は使えないし、倭国王も使いたくなかったので、考え出されたのが「天皇」である、「東の天皇、つつしみて西の皇帝に白す」という文面が使われ、柵封体制からの独立を黙認させた(p228) ・702年の遣唐使は、我が国が対外的に最初に「日本」という国号を称した(p232) 2011年10月15日作成

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    投稿日: 2011.10.15
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    日本人はなぜ日本のことを知らないのか?本のタイトルそのままですが、日本の発祥について我々はちゃんと習っていないですね。最新の考古学上の発見や中国の古史と照らし合わせて原始日本の姿を浮かび上がらせます。天皇制と日本語を1800年維持してきたこと、誰も教えてくれませんでしたね。

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    投稿日: 2011.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルの「なぜ」が語られたのか?はたまた語られていないのか?イマイチ理解できなかった。そういう意味では違和感のあるタイトル。それはこの著者の前著もそうだったような気がする。 内容は日本書紀を基にした建国から14世紀頃までの歴史。 歴史において日本書紀における建国の歴史から教えた方がいいという話は共感出来る。というか僕も習いたかったと思う。どう聞いたって非現実的だし、「神話です」ってことで教えればいいんじゃないかと。 ただ、まぁ、ちょっとエロチックになっちゃうのが教えられない原因の一つなのかも。まぐわいがなぁ…その後日本を産むってのは非現実的だから問題無いような。 因みに前提知識の無い人は2部から読んだ方がわかりやすいと思う。 全体的に愛国心を強く感じる内容だが、それは著者が明治天皇の玄孫だからか?

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    投稿日: 2011.09.27
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    日本が世界最古の国家である。 世界で稀に見る、話し合いで統治が進んだ国家。 日本、天皇、建国に対して、もっと誇りを持って欲しい。 日本の教育では意図的に、日本人の誇りを持たせない様にしている。 巻末に、お勧めの歴史教科書の記述例がある。 子供に教えたい内容。

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    投稿日: 2011.09.23