Reader Store

総合評価

48件)
4.0
13
18
14
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     この巻は油田開発で苦労する話である。お金ばかりかかってなかなか発見できないので、撤退せざるを得ないような状況まで追いやられる。その一方で、プライベートの恋愛もスムーズにはいかない。

    48
    投稿日: 2025.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    妻を亡くした独身50代男性と未婚の30代女性の関係をあえて家族にも隠しながらしているなにか気持ち悪さみたいなものを感じた。 仕事では有能な主人公もプライベートになるとダメダメで、それが一種の人間くささといえばそうなのだが。 なんだかもやもやする巻でした。

    0
    投稿日: 2025.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山崎豊子『不毛地帯』新潮文庫 読了。極寒と砂漠、二つの不毛地帯。シベリア抑留から帰還した元大本営参謀が商社マンとして第二の人生を歩む社会派小説。戦闘機選定争い、自動車会社提携交渉、そして石油開発。作戦力と組織力で商戦に挑んでいく。社長に引導を渡した際の主人公の出処進退が鮮やかだ。

    0
    投稿日: 2025.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    オーディブルで視聴。 鮫島にやられっぱなしの印象。 最後の方で、最終巻で少し明るい兆しが出始める予感だけが救い。

    0
    投稿日: 2024.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ☆4.2 壹岐は戦い続けてる。 しかし、女に溺れる人間らしいところも見えて、決して不毛なだけの人生ではないのかとも思える反面、この弱さは、私個人は見たくなかった。 二人の関係がこのまま、何もなく終わってしまうのか次巻が気になる。 石油開発もまさかの失敗とか、あるのかもしれず彼の人生最期の仕事がどう結末を迎えるのかも、実に興味津々である。 これは紙の本を手に入れて、正解だった。 書物はやめられない。

    12
    投稿日: 2024.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「実は、君を専務に昇格させるのには、わしもそういう方面のことも含めて、いろいろ考えに考えた末、決断したことや、最後に決断に至ったのは、何やと思う?」 「全く見当がつきかねます」と応えると、大門は、 「壱岐君、君にやったら、騙されてもかまへんということや」 「私が社長を騙す?そんなことありようはずが…」 「君は次期社長有力候補の最右翼というわけや、わしとの距離が近くなればなるほど、今は考えてもいないことを考えるかもしれん、実力があればあるほど、男というものは、思わんことを考えるもんや」 君になら騙されても仕方がないと云いながら、大門は底知れぬ力量を持った壱岐を危惧し、改めて忠誠を誓わせたのだった。 中東の乏しさは、苛烈な自然が人を押し潰しているようだったが、東南アジアの乏しさは、人が人の下で喘いでいる乏しさであった。

    1
    投稿日: 2024.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壱岐さん、いつの間にこんな人脈が?というのが続き、ブラックな側面も書き切ってくれるあたりにとても人間味を感じさせる。

    0
    投稿日: 2024.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    専務に昇格した壱岐。フォーク、千代田の提携交渉は足元を見られ、東京商事の鮫島に油揚げをさらわれてしまう。次に用意された舞台はイランの油田開発。近畿商事の実質ナンバー2として、社内だけでなく政界にも元参謀の経験をもとに切り込んでいく壱岐の今後に期待。このシリーズ、読むにつれ壱岐はカラチ、テヘラン、ナイロビで苦労を重ねた「沈まぬ太陽」の恩地を思い起こさせ、何事もスマートにこなす鮫島は同作品の行天四郎を連想させる。最後に壱岐、鮫島の2人にはどのような結末が待っているのか。

    0
    投稿日: 2024.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中東のオイルビジネスと物語の舞台とスケールがどんどん大きくなり、読み応えが増してくる。商社マンとして国益とも言える大きなプロジェクトに臨む振る舞いや周到な準備、根回しなど生々しく迫力もあった。最終巻でどういうエンディングになるか楽しみである。

    0
    投稿日: 2024.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『不毛地帯』第4巻 妻・佳子を不慮の事故で失い、単身、アメリカへ行き、アメリカ近畿商事の社長となった、壱岐正。 アメリカ自動車メーカー・フォークと千代田自動車との提携に奔走するが… 副社長・里井により、担当を外される… 資源に乏しい日本の先々を考え、原油を確保する道を探していた… フォークと千代田との提携は、東京商事・鮫島の暗躍によって… 副社長・里井の壱岐への嫉妬はみっともない。 壱岐にまかせておけば… 自らの功としようとするばかりに、壱岐の意見を聞き入れなかったために。 昭和の会社とはこんなものなんだろうか⁇ 息子・誠の壱岐への態度は受け入れられない。 シベリア抑留中のことも、近畿商事入社後の時期戦闘機導入戦でのことも… 壱岐がしてきたことは何も知らないではないか… 近畿商事で働き続けていることだって… 川又が亡くなって、1番苦しんだのは、壱岐なのに。 家族のためを思い、昼夜働き続けてきた父に感謝すべきだろう。 父の想いをわかろうとしてほしい。 最後にはわかりあえるのだろうか、壱岐と誠は… 昭和の時代とはいえ、突然、家を訪れたり、近くまで来て電話をしたり、もう少し相手に対して、配慮があってもいいと思うが… 千里とはどうなるんだろう… しかし、長かった… が、面白い。 いよいよ最終巻。 最後は、壱岐がすべて商戦を勝ち抜き、スカッと終わって欲しい。

    16
    投稿日: 2024.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    舞台が中東になって、話がどんどんデカくなり、かつ、これまで以上に利権も複雑で厄介になり、信念やモラルに野心と政治とお金と個人的感情とがグデグデに絡み合っている中をなんとかして出し抜こうとするお話。まあ言ってみればオスの縄張り争いの延長なんだけど、とにかくタイヘン。各方面の意見調整の様子は、渋いタヌキじじい的工作とアクロバティックな離れ業とのミックスで、しびれます。 こんな仕事してたら、ワークライフバランスとか、男女平等とか子育てがどーとか絶対言ってられないね~。ハハ。(←完全に他人事) 商社の人たちって、1泊3日でヨーロッパ出張とか行って、朝日本に戻ってきてその足で出社とかのハードスケジュールも全くないわけじゃないとか聞くけど、そもそも体力の劣る女子にはハードル高い仕事ですね。 エネルギーがどんなに大事か、そして日本にとってその確保がどんなに大変か、ということを読んでいてひしひしと感じて、胸が苦しくなった。 そういうことを普段まったく考えずに当たり前に電気やガスを使って暮らしている人が(私もそうだけど)多すぎるだけに、無理解が招く問題も多そう。さらにお金が招く嫌な人間関係もとっても多そう。 大変な仕事です。 前巻で、朔風会元ソ連抑留者の会で献身的に働く谷川大佐が「今のように物資は豊かでも、精神的な不毛の中に生きる方が、生き辛いと話し合っていたんだ」と言うシーンがあったが、「不毛地帯」というタイトル、実に含みがあって、商社マンの生きざまを描いたこの小説には非常にふさわしいと思う。 読む前は、単純に砂漠の中の油田のことを指しているのかと思っていたけど。 いやしかし、よくこんな話書けるなあ。戦闘機から自動車産業の再編からオイルマネーまで、それぞれに別々に膨大な取材が必要じゃないかと思う。彼らのおかれた状況や背景のいちいちが私にとっては未知のことだらけで、非常に興味深いです。 あ、そうそう、前巻でとかく目障りだった陶芸家の女だが、やっと手に入れた壹岐という男は、はっきり言って付き合って楽しい男では全然ないということが分かってきて、しかも日陰の女扱いをされるのが不満で(当たり前だ)、なにかとイラついていて、ちょっと意外な展開で笑ってしまった。 かわいそうと言えばかわいそうだけど、勝手に横恋慕しておきながら、奥さんとニアミスした時にものすごく嫌な態度をとっていた器の小さい女なので、まあしばらくは苦しめばよかろう!笑 どうでもいいが、「おしゃれ」の代名詞的に出てくる「パンタロン」が完全に死語で、パンツの一種なのはなんとなく分かるが、正確にはどういう服なのか知らなくて調べてしまった。ベルボトムのことだったとは・・・・

    3
    投稿日: 2023.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自動車メーカーの資本提携は、ライバルの東京商事に持っていかれ、主人公の会社は辛酸を舐める。 そして、次なるビジネスは、中東における石油開発。第二次世界大戦は石油に始まり石油に終わったため、主人公は会社の利益ももちろんのこと、国益のために石油開発に積極的に携わる覚悟を決める。 そして、開発のために国内の機関とは連携せず外資と資本提携を組む。 成功すれば青天井の利益が出るが、失敗すれば莫大な損失となり、会社の屋台骨を崩しかねないため、社運、命をかけた、まさにビッグビジネスである。 主人公は、これが商社での最後のビジネスと覚悟を決める。

    0
    投稿日: 2023.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    元軍人参謀の壹岐正が復員後巨大商社でのし上がっていく話のシリーズ4巻。 日米自動車メーカーの合弁交渉を経て石油商戦へと突入して行く。壹岐も専務へ昇進し近畿商事No.3となりニューヨークから東京本社へ転勤する。

    0
    投稿日: 2023.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     山崎豊子「不毛地帯 4」、2009.3発行、557頁。第4巻は自動車、石油に関する話。壹岐正は専務に昇進、近畿商事のナンバー3に。秋津中将の娘、秋津千里との仲は進展するも壹岐の態度は煮え切らず。娘や息子、社員などに2人のことを隠そうとする姿勢が。千里への思いやりが感じられないし、自分勝手。仕事に関しては決断力があるが、女性に関してはぐずぐずしてダメな男に設定されている。次の最終5巻でどうなるのか・・・。

    0
    投稿日: 2022.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自動車編からいよいよクライマックスの石油編へ。 実際はどうか分からないが(100%とは言えないまでもだいぶあるのだろうが)、石油というのはもろ政治だというのが率直なところ。 資源開発であるし、動くカネの膨大さからしても、まあ当然か。

    2
    投稿日: 2020.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容紹介 拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。 商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。 大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。 酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、 ついに昭和31年、帰還を果たした。 その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、 第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。 地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。

    1
    投稿日: 2019.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1~4巻までの感想。 山崎豊子さんの取材力に感服。 シベリア抑留、航空機、車、石油等、商売と政治の絡みが描かれており今はどうなっているのかと気になった。結局人は金と地位を得ると固執してしまうものなのか。ただ、壹岐さんは違った。国益のために奮闘し、運も味方して事業に成功した結果会社を辞めた。でも亡くなった奥さんのことをもっと考えてほしかった。仕事も家庭もどちらも考えることはやっぱり無理なのかな。

    0
    投稿日: 2017.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    弱小自動車メーカを外資とくっつける話がメイン。里井副社長が壹岐に嫉妬して横からごちゃごちゃやって挙句心臓病で倒れて合併も東京商事に一杯食わされてちゃんちゃん。大佐の娘との老いらくの恋が意外に長くて面倒、要らんパートだと個人的には思ってしまう。。。

    0
    投稿日: 2017.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     2009年の改編後全5巻になったらしく。。  ブッ⚪︎オフで買った5冊のうち、3巻と4巻は内容が重複していたという悲劇。。 29章のみ読了。  石油の鉱区入札という国益を揺るがすビッグプロジェクト。  公社との合同入札グループから脱退、日米合弁という途轍もなく大きなことをやってのけることができるのか。  環境の変化や時代の流れについていけず、自分の利益優先の考え方しかできず、論理的ではなく感情的に捉えて、「非国民」とか「国賊」とかゆう頭の固い人って今も昔も変わらずいるんやね。。  いよいよ最終巻へ。

    0
    投稿日: 2015.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自動車会社の提携話を土壇場でひっくり返されたり、イランでの石油開発に苦労したり、と商戦の裏側のとてつもない熾烈な闘いを描いている第4巻。 ストーリーとして、最終巻でのフィナーレに向かってゆきます。 それにしても想像するだけでも大変な世界・・・

    0
    投稿日: 2015.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アメリカの大手自動車会社との提携もライバル会社にかっさらわれ、次に浮上してきたには、イランの石油採掘。が、公社の思惑通り、他の総合総社とも共同事業で権利は微細に抑えられる。次なる一手出ようとするも、大博打の感は拭い去れない。千里との関係も、最終巻に向けてどうなるのか?

    0
    投稿日: 2014.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自動車会社の提携、イランでの石油採掘、色恋話に戦争の記憶、ライバルの心臓病やトローリング。話がかなり拡散してきた。登場人物が多く、文体は読みやすいのに読みにくい。長すぎてだんだんとだれてきた。それでもだれさせる手前で色恋話が入ってきたりして絶妙。主人公に全然魅力は感じないけど。

    0
    投稿日: 2014.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壱岐正の勤める近畿商事はいよいよ石油開発に挑む。 壱岐は専務に昇格し、社内での地位をますます高めてゆく。しかし昇進すればするほど周囲との確執も大きくなり、里井副社長と激しく対立する事になる。 石油開発ではイランの油田の開発権を得るために、日本の商社グループを抜け、アメリカの会社と組んで落札を狙うという、ある意味日本を裏切ったとも受け取られかねない決断をする。一方、千代田自動車とフォードの提携では東京商事の鮫島の暗躍もあり、敗れる。そこでもすぐに次の手を打ち、千代田自動車とユナイテッドモーターズの提携を画策する。 この巻でもっとも印象に残ったのは、中東の不毛地帯での石油利権を巡る争いだ。五菱商事の上杉や近畿商事の兵頭があらゆる手段を駆使して石油に関する決定権をもつミスターXに会おうとしのぎを削る。砂漠、土漠の乾いたすさまじい自然の描写も、まるで自分が砂地獄に迷い込んだような気分になる。 展開も早くスラスラ読めた。 本来は正義感の強い人間でありながら、商売のために手を汚さざるをえない壱岐が哀れになってきた。

    0
    投稿日: 2014.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「不毛地帯(4)」山崎豊子 社会小説。黄色。 舞台はアメリカ自動車産業から中東の石油掘削ビジネスへ。 ハイリスク・ハイリターンの事業に挑む心の裏には、先の戦争におけるエネルギー政策の失敗という苦い経験があるのだった。 仕事とは、何のために為るのか? 会社員の使命感とは何なのか? (4)

    0
    投稿日: 2014.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    嫉妬に狂う里井が憎たらしいいこと。 失敗していい気味みたいな。 油田開発の話も良く調べて、まとめたなと。。。 商習慣やら、入札やら、、、 こんだけ登場人物多くて、どう頭のなかで整理しているのか。

    0
    投稿日: 2014.01.05
  • 糸へん商社の奮闘

    2009/07/21記録 (4巻編成の第3巻のレビューです。) 三連休を使って読了。 アメリカ近畿商事の社長として、 単身赴任をする壱岐正が、日本自動車業界の外資提携 を実現させるべく東奔西走する姿を描く。 里美副社長との確執はますます根深いものとなり、 お互いにとって排斥したい存在となっていく。 二人の思惑は最後まで合致することは無く、 意外な展開でこの商戦は一旦幕を閉じる。 後段では、五菱商事の上杉と近畿商事石油部長となった、 兵頭良一郎が話の中心となり、 中東を舞台とする石油開発への話へストーリーは移っていく。 関西糸へん商社と揶揄される近畿商事が、 鉱区開発権をめぐって社内外の営業を展開するも、 財閥系商社の高い牙城の前に屈せざるを得なくなり、 壱岐正の中に不屈の思いが燃え始め、その顛末は、 最終巻へとつながることとなる。 2~3巻を一気に読み通したせいか、ちょっと疲れた。 少し休憩して石油の世界に浸ろうと思う。

    0
    投稿日: 2013.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    油田の入札についてがメイン。これまでの戦闘機受注や自動車会社提携において企業の利潤追求して来た主人公が、国の資源安全保障のためと掲げ石油に注力する。 企業のためから国のためへ、参謀であった原点へと回帰する姿は納得できる。

    0
    投稿日: 2013.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3巻よりは、読みやすかったです。ブクログで検索したら5巻まであったから、まだ最終じゃないんだ、と思っていたら、やはり4巻で完結しました。シリーズが違ったのかな? 本の内容ですが、今回は『油が出るか、出ないか』の緊迫感があり、良かったです。それに里田も壹岐から離れて冷静になったようだし。ただ、壹岐がキレイ過ぎて、やっぱ嫌だ。そこまでキレイを通すなら、秋津とも、最後までキレイでいてほしかった。

    0
    投稿日: 2013.04.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千代田自動車とアメリカ・フォーク社との資本提携は、フォークからのたった1枚のビジネス・レターで交渉の打ち切りが決定された。 そこにはライバルである東京商事・鮫島の暗躍があった。 新規合弁会社の設立を強引に押し進めようとする里井副社長と、あくまでも千代田の利益を損なわないよう交渉を行う壹岐。 商社のことが何もわからない僕が読んでも、2人の力量の差は歴然としていると思った。 里井副社長には心臓病の不安があるため、この時点で専務である壹岐が実質的に近畿商事のナンバー・2になった。 そして、壹岐は資源に乏しい日本の将来を見据え、石油確保の手段を模索しはじめた。 イランのサルベスタン鉱区に入札することを決め、日本石油開発公社の吉良総裁に資金援助を申し出るが、鮫島らの策により、出資比率10%という納得できない結果を突きつけられることになる。 この公正を欠く出資に甘んじ、公社グループについて資本参加にとどまるか、あるいは公社グループを離脱して外国の石油会社と組み、独自に国際入札に挑戦するか。 壹岐は悩んだ末に、アメリカのオリオン・オイルと組んで鉱区を入札する方針を打ち出した。 国賊呼ばわりされかねないこの決断を、「公社グループが落札できなかった場合の“安全弁”」と言ってのける壹岐の口の巧さに感服! 商社に入って、壹岐はいろいろな仕事で手を汚してきたけれど、その心の中にはいつも「戦争の過ちを2度とくり返してはいけない」という強い意思があるように思える。 朔風会への協力を惜しまないのも、石油の確保を願うのも、根底にはそのような思いがあるからで、壹岐のそういう真っ直ぐな態度はすごく尊敬できる。 壹岐にとって、商社マンとして最後の仕事になる石油開発はどうなるのか? 最終巻も一気に読めそう。 −−−−− 唐沢さんの「WANDA」のCM、最後に岸部四郎さん(里井副社長)が出てくるのがおもしろい。

    0
    投稿日: 2013.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ゴルゴ13ではないが、石油事業に伴う高いリスク など、商社業界の勉強になります。自分は英語話せないんでなれないけど。

    0
    投稿日: 2012.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第4巻読了です。 自動車会社の日米提携に加えてイランでの油田開発もストーリーに加わり、主人公を取り巻く世界がどんどん重たくなっていく様子に迫力がズンズン伝わってきます。 現実の日本の商社ってこんなにドラスティックなストーリーを描きながら進んで行っているのかなと想像してしまいます。 油田開発にあたっては真の国益に向かって進んでいく強さに期待して次の第5巻を読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2012.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本に戻ってきた壹岐。 今度は油田開発に乗り出す。 戦争時に燃料の重要性を感じている壹岐は、 その思いも人より大きいが・・・ 物語も終盤、砂漠という新たな不毛地帯を舞台にして どのような結末を迎えるのか・・・次はいよいよ最終巻。

    0
    投稿日: 2012.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    現在であってさえも、コレを巡って世界のあっちこっちで利権やら紛争やら何やらと大騒ぎの「石油」にお話が移行しました。  KiKi は外資系の会社でのお仕事が長かった関係で、米国とか西欧諸国、そしてアジア諸国(除く共産圏)とのビジネスっていうのはそこそこ関与する機会があったんですけど、さすがに中近東っていうのは相手にしたことがないので、オイルビジネスの描写はかなり興味深く読むことができました。 ただ、第3巻でもちょっと感じてはいたんですけど、この第4巻に至って、ものすご~く違和感があったのが、壱岐さんにしろ里井さんにしろ、大手商社のナンバー2 or 3の割にはやっていることがプレイング・マネージャー的だなぁ・・・・・ということです。  これは時代の違い・・・なのかもしれないんだけど、何て言うか、組織で仕事をしているっていう感じがあんまりなくて、個人技で仕事をしている・・・・そんな印象なんですよね。 まあ、根回し的な、交渉的なことっていうのは最後は組織の上の方の人たちの顔やら繋がりやら何やらかにやらで動く部分が多いのは事実そうなんだけど、かたや副社長、かたや専務という肩書を引っ提げている割には KiKi なんかがイメージするマネージメントっぽさがない・・・・・とでも言いましょうか?? これが兵頭さんクラスの人たちだったり、壱岐さんにしても、いくら社長のお声掛かりと言えども嘱託職員に過ぎなかった頃であればまあ、こういう動き方・働き方もさもありなんと思えるんだけど、これが財閥系商社を向こうに回して台頭してきた日本でも指折りの大商社という設定の中で、しかもいわゆる「経営陣」というポジションにいながらにしてこの動き方っていうのはアリなんだろうか??とちょっと疑問符がついちゃうところがあるように感じました。 そしてもう一つ。  あの時代に石油を確保するということは国益にかなうことであったということ自体を否定する気はないんだけど、何となく壱岐さんが「国益のために・・・・・」というモチベーションで動いているっていうのはちょっと綺麗ごとに過ぎるんじゃないかなぁ・・・・・と。  まあ、この物語で性格づけられた壱岐正というちょっと理想的に過ぎるきらいのある人物設定だとこうならざるを得ないのはわかるんだけど、天邪鬼の KiKi としてはどうしても胡散臭さを感じちゃうんですよね~。   まして、この物語の中でも描かれているように、本来ならその「国益」をもっとも追及していて欲しい政治家の皆さんにとって石油というものは「利権」「覇権」の対象ではあっても必ずしも「国益」なんていう高尚なレベルのものとは言い切れなかったわけですし・・・・・。  KiKi はねぇ、「国益」という言葉にはもともと懐疑的なスタンスをとりがちなんですよね。  これっていわゆる「目くらましワード」の筆頭だよなぁとさえ思っているぐらいで・・・・・(苦笑) さらに、さらに・・・・です。  兵頭 & 壱岐陣営がいわゆる国策プロジェクト(公社とか商社数社による共同プロジェクト)から離れ、インディペンデントの米企業と組んで油田開発に応札するという流れにしても、政治家を丸め込む(言葉は悪いけど ^^;)ための方便として、「国策プロジェクトがとれなかった時のためのセイフティ・ネットが必要です。」的なことを言っているわけだけど、それが最初にあったわけじゃなくて、その国策プロジェクトでのポジショニングに納得できないというところから、そこから離脱して外資と組むという選択をしているわけで、そこで見え隠れするのは「国益第一!」というような哲学では決してなくて、「わが社の利益追及」「財閥系商社にとってかわりたいという欲」以外のナニモノでもないわけです。 KiKi はそこのこと自体はビジネスである以上、必ずしも悪いとは思わないし、あの方便自体も間違っているとは思わないんですよ。  それに近畿商事がある意味で軽視されたいきさつを見れば「ナニクソ!  今に見ておれ!」と思ったというのもよ~く理解できます。  でも壱岐さんがここで敢えて「国益のために・・・・・」なんていう綺麗ごと発言をするあたりに、このキャラクターの矛盾と言うか、必要以上にこのキャラを美化しようとしている限界みたいなものを感じてしまいました。  まあ、KiKi はこの物語が描く時代の元軍人さんに対する世間の目の厳しさ・・・・・みたいなことが必ずしも理解できているとは思わないので、現代人感覚での評価に過ぎないことは百も承知なんですけどね。 ・・・・・とは言うものの、やっぱりこの物語は面白い!!(笑)  残すは最終巻です。 (全文はブログにて)

    0
    投稿日: 2012.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ようやく4巻読了。 フォードと千代田自動車提携の話題から、石油発掘に転換してきた。 物語の中でもうっすら書かれているけれど、壱岐正は、なぜ商社で働いているのだろう?どういうモチベーションなのだろう?とここにきて疑問に感じることが多くなった。 それにしても、この取材力というか表現力というか、そこにいたかのように(もちろん〝そこ〟ってないんだろうけど)書かれていることが、読んでいて脱帽する。作家ってすごい。

    0
    投稿日: 2012.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    色々な葛藤や、どれだけ真剣にやっていても時の運によって仕事の流れや人生の流れが大幅に変わってしまう… ああ一体、最終巻はどうなるのか!? 少しは幸せになってほしいのだけど…

    0
    投稿日: 2011.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20110612 仕事は堂々と進めているのに、女性関係は何となく男らしく無く感じる。真面目な男だから?

    0
    投稿日: 2011.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    不毛地帯、第四巻。 フォーク千代田の提携と、石油開発を中心に物語はすすみます。 前巻からエキサイトしていた里井副社長ですが四巻でも多いにエキサイトしてくれちゃってます。 というか、この巻の影の主役は里井副社長だと思っています。 病気の上に、完全に冷静さを欠いてしまった里井さん。なんでもかんでも「壱岐のせい」「壱岐の差し金」。大門社長から見ても困ったさん。 そしてこの時の大門社長は、実に頼りがいのあるワンマン社長だったんですがねー・・・。 角田常務も含め、会社内の人間関係はドロドロ。でもそこが面白い。 エキサイトサトイさんは置いておいて、兵頭を筆頭とする、次世代を担う熱き商社マンたちが石油開発に向けていよいよ動き出す! ストーリーはドラマで見たので知っているのに、目が離せない展開・・・・いよいよラストの五巻!

    0
    投稿日: 2011.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい話だった。 抑留されたときの描写の迫力がすさまじく、脳裏に当時想像した映像がこびりついている。 著者の作品はどれも読んでいて絵が浮かぶ。 内容もボリュームもかなり読みごたえがあった。

    0
    投稿日: 2011.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい。 世界をまたにかける商社マンは格好良い! 政治をまきこみ仕事をとる。 これぐらいのスケールの仕事をしてみたいものだ。

    0
    投稿日: 2011.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    商社では異例の,石油開発をはじめようとする近畿商事。 現地スタッフの努力。環境の悪さは想像以上。 それでも壱岐は石油の重要性を自身の敗戦の経験からも知っており, 今後の核となることを直感している。 軍人上がりからついに会社のトップ2へ。 秋里との関係もきになるところだ。 商社にまつわる綿密な取材だけではなく, 男女の機微にいたるまで,筆力に舌を巻く。

    0
    投稿日: 2011.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1960~70年代のアメリカの自動車ビックスリーメーカーが日本へ進出しようとせん時代を背景とした場面。 日本市場を虎視眈々と狙い日本の自動車メーカーとの提携を模索するアメリカの自動車。 株式で外資乗っ取りを規制する経済産業省。 表側では日本経済を守るという名分を打ち出しつつも、したたかに自社の利益拡大・外資の日本進出を促進する総合商社。 外資からの資本参加を頑なに拒む日本自動車メーカー。 外資の日本進出すらも自分たちの利権にしてしまおうとする政治家たち。 さまざまな思惑が絡まって、日本のマーケットが国際化されていく物語は今から見てもなかなか面白い。

    0
    投稿日: 2010.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千代田とフォードの提携の続き。 そんで、石油開発に流れていく。 なんか、一つのことを決着せずに次に流れていた感じがあって、すっきりせんかった。 実際の仕事ってそんなもんなんかもしれんけど、きっちりとした区切りがなかったのは、なんだかな~って感じ。 料亭で食事(会議?)してる最中に、新聞で知らされるって・・・根回しってか、調査が足りないようにオレは思う。結局、3巻中盤からかけてやってきたこの話は、尻すぼみ感MAX。 八束が次に向かって動いてるところが、注目かな。 あと、個人的に兵頭めっちゃ好き。

    0
    投稿日: 2010.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマを見ていなかったので、自動車編の終わり方にはびっくり。 そして実際の秋津千里さんに会ってみたい。

    0
    投稿日: 2010.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    里井のジェラシー、鮫島の強引なやり方にも負けず、 壱岐が石油開発というプロジェクトを通して、国益のため に腐心する姿が目に浮かぶほどの文章力。素晴らしい。 いよいよクライマックス!!

    0
    投稿日: 2010.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマを少し見ましたが なかなかよくできてますね。 しかし 副社長の里井の、壱岐に対する嫉妬心 すごいですね 2009/10/27

    0
    投稿日: 2010.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山崎豊子著。1976年。国内の千代田自動車とフォーク社の提携交渉を進める傍らで、日本の将来のエネルギー不足の懸念から、石油確保の道を模索し始める。油田開発と自動車提携交渉という大プロジェクトを平行して進行させる壱岐は近畿商事ナンバー3ともなり、副社長の里井との対立も深まっていく。

    0
    投稿日: 2010.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「そんなこと心配しなくていいんだよ、会社で借りられるし、お父さんのことだ、贅沢なのを買わないから金の心配はいらないよ、総務部に、手頃なのを探して貰うことにしているよ」

    0
    投稿日: 2009.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマが始まる前は、唐沢寿明ってどうなの?と思ってたけど、意外と大丈夫な感じがしてきた。竹野内豊はけっこう合ってるかも。シベリアはずいぶん端折られてたけど、最後の油田までドラマではやるのかなぁ。油田ロケとか大変そうだけど。

    0
    投稿日: 2009.10.28