
総合評価
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powered by ブクログ人との出会いで人生が変わる、変わるのはその人次第でもある。苦労して豆腐屋のお店を構えた男の人生とその家族、周りから手助けしようとする者、邪魔して商売を乗っ取ろうとする者、男の人生はその子供へと引き継がれていく。それぞれのが描く人情味とその都度の出来事で喜怒哀楽する様を描いている。跡取りの長男が賭博に誘われ賭け事から離れなくされた家族の苦難が待ち受けていた。父親は母親の無理を振りしきり長男を再教育のために奉公に出した。人はちょっとした事でも自分に都合の良い勘違いをする、勘違いが互いを疎遠にする場合もある。また、人は頑固で頑なになるとどうしても意地を通したくなることだ。誤解と勘違いからの仲違いは本人同士ではなかなか解決しない、必ず人情者(仲介者)を見つけ信じて仲介してもらうのも手だ。 気になった言葉は:「おふみさんて人はガキの頃から思い込んだらそれしかできねえ不器用な人だった」「不器用なばっかりにあんたら3人には優しい言葉も言えなかったのさ」
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ直木賞をとった時代小説を読みたかったので調べてリストアップしたうちのひとつ。 特別期待はせず読み始めたけど、面白い…どんどん読みたくなるタイプの小説…! 展開が早く、年月の経過も早くあっという間に数年後、みたいにサクサクとストーリーが進んでいく。 ただ展開が早すぎて、この人の話はここで終わり…?みたいな物足りなさは少しあった。 だけど内容が薄かったり軽かったりしなくてちゃんと面白い。 読み終わった気持ちは個人的には全てスッキリハッピーエンド!って感じではなかったけど、楽しい読書だった。 似てるわけじゃないけど、読んでて髙田郁の『銀二貫』を思い出した。 髙田郁が好きな人はこの本も好きかも。
8投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログ江戸時代の豆腐屋を描いた物語。 店をやるために京から1人でやってきた永吉と、その妻のおきみ。 そして子供達までを描いた親子2代の物語。 最初は江戸で認められないお豆腐を売るために奮闘する夫婦の物語が、 商売のお話がメインで、お豆腐屋さんというセレクトも含めて楽しく読んでいたが、 やはりこの物語の主題は子供たちが生まれてから。 それまで仲の良かった夫婦には明らかに溝が生まれ、子供たちも心身ともに成長をしていく中で やがて自我が芽生えて、しっかりと生きている。 家族を思いやるからこそ、相手とすれ違い、時にはぶつかることもある。 だけど、家族だからこそわかることや、家族だからこそ作れるものだってある。 人情ものではあるが、ストーリーの起承転結も細かく丁寧にあり、常にワクワクさせられる展開。 最後には心を動かされ涙する場面も。 あまり手にしないジャンルでしたが、非常に完成度の高い作品でした。
1投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『だいこん』を読もうと思っていたんだけど、こちらが代表作とのことだったので、ひとまずこちらから。 お豆腐屋さんの人情話ということで、期待大で読んだはいいけど、毒母の話。 私苦手なんだよねぇ…不器用だとかなんだとかで話を綺麗にまとめられても、散々家族、しかも子供を傷つけているんだし、気分が悪い。 しかも「京やで子どもを産むな」って、自分が死にたくないからとしか思えない。 栄太郎も母親の行動に辟易しながらも、賭場だの洲崎だので楽しい思いをして、随分勝手すぎるでしょ。 話の展開や、文章の雰囲気は好みだったから、『だいこん』に期待!
0投稿日: 2024.11.11江戸下町人情物の代表作
江戸下町人情物の代表作である。サクセスストーリーの第一部と残された家族の間の葛藤を描いた第2部が好対照をなしている。つい最近、豆腐の文化史 原田信男著を読んだので豆腐の作り方 関東関西の豆腐の違い 等、第一部は随分と興味深く読めた。逆に主人公の造形が欠点のない人物のように見えて深みに欠けるかな とも感じた。第二部はその逆で欠点だらけの登場人物たちが苦闘し 最後にどうにか収まる、という苦心の作品であった。
0投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ豆腐屋2世代の物語 面白く読めたが単純で感慨深い味わいはない。時代物って今の世になぜ存在するのだろう?
0投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ人って難しいですね。血を分けた家族ですらすれ違うんですもんね。 でもね、人って素晴らしいですね。 読んでて最後は胸が暖かくなりました。
6投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ中盤、家族関係が希薄になる部分で嫌な辛い気分になったが最後でまあ納得。解説の家族力という言葉に考えさせられた。
0投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログ4.6 江戸の人情物語、最高。 いちいち泣けるし、いちいち腹立つし、いちいち嬉しい。そんな感情移入ができる小説が私はだいすきだ。
0投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログ「山本一力」の時代小説『あかね空』を読みました。 「浅田次郎」作品、「佐伯泰英」作品に続き、時代小説です。 -----story------------- しみじみとした感動を呼んだ傑作人情時代小説 京から江戸に下った豆腐職人「永吉」と妻「おふみ」、そして子供たち。 親子二代の有為転変にかけがえのない家族の絆を描いた直木賞受賞作 希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の「永吉」。 己の技量一筋に生きる永吉を支える「おふみ」。 やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。 明るく気丈な「おふみ」の支えで、様々な困難を乗り越えながら、なんとか光が差してきた。 やがて、ふたりは三人の子に恵まれる。 あるときから、「おふみ」はなぜか長男の「栄太郎」ばかりを可愛がるようになる。 そして、一家にやがて暗い影が・・・。 親子二代にわたって人情の機微を描ききった、第126回(平成13年度下半期)直木賞受賞の傑作時代小説。 2007年、「浜本正機」監督で映画化。 主演で「永吉」役の「内野聖陽」は後半、物語の鍵を握る「傳蔵」役も演じる一人二役。 おふみ役は「中谷美紀」。 解説・「縄田一男」 ----------------------- 夢と不安を胸に、単身京から江戸に下ってきた豆腐職人の「永吉」… 深川で豆腐屋を始めようとするが、右も左もわからないだけでなく、言葉も違えば文化も違う、、、 そんな「永吉」とたまたま知り合った「おふみ」は、「永吉」の世話を焼く… 「おふみ」や周囲の人々の助けもあり、「永吉」は豆腐屋「京や」を開くことができるが、江戸庶民が口にする豆腐は固く締まったもので、上方のやわらかなものとは種類が異なっており、好まれなかった。 しかし、不器用な永吉に変わって、明るいおふみが外交的な面でサポート… 「永吉」と「おふみ」の苦労の甲斐があって、「京や」は、少しずつ軌道に乗っていく、、、 やがて夫婦となった「永吉」と「おふみ」は、協力しながら様々な困難を乗り越え、取引先も少しずつ広がっていく… そして、長男の「栄太郎」を授かり、その後も子宝にも恵まれた夫婦だったが、二人目「悟郎」が生まれた直後に「おふみ」の父親「源治」が事故で亡くなり、三人目「おきみ」の子守をしている際に「おふみ」の母親「おみつ」が事故で亡くなるという不幸が続く。 そんな身内の不幸が重なった後、「おふみ」はそれぞれの子どもたちに対する接し方が変わってくる、、、 「おふみ」から極端に甘やかされた「栄太郎」は我儘に育っていく… そして、「おふみ」から冷たくあしらわれた「悟郎」と「おみつ」は次第に疎外感を強め、「おふみ」、「永吉」、そして子どもたちとの関係に歪みが生じていく。 「永吉」から見れば親子二代の、「おふみ」から見れば「おふみ」の父母をいれて親子三代の物語… 本作品のテーマは”家族”でしたねぇ、、、 親子の間であっても、互いに理解し合えない、互いにすれ違い、又は勘違いをしてしまうことがあるんですよね。 第一部で、「おふみ」の「栄太郎」を溺愛する様、甘やかさて育った「栄太郎」の様々なトラブル(店の売り上げを持ち出して、女郎通いや博打通い… そして借金)に苛々させられ、「永吉」と「悟郎」、「おみつ」に同情しちゃうのですが… 第二部で、同じ事柄が複数の人物から、それぞれの視点で語られることにより、多角的に物語が描かれ、同じモノでも、同じ方向からでは見えないモノがあるんだなぁ と気付かされ、一人の目から見た事実が、必ずしも真実とは限らないんだよなぁ ということに改めて気付かされました、、、 「永吉」の目には写らなかったものが、他の人物の目から描かれることで、また違った意味合いを持って浮かび上がるという物語構造になっていて最後まで愉しめました… 機会があれば映画も観てみたいですね。 以下、主な登場人物です。 「永吉」 京から江戸に下った豆腐職人 「おふみ」 永吉の妻 「栄太郎」 永吉とおふみの長男 「悟郎」 永吉とおふみの次男 「おきみ」 永吉とおふみの長女 「源治」 おふみの父 「おみつ」 おふみの母 「すみ」 悟郎の妻 「平田屋庄六」 豆腐屋 「嘉次郎」 豆腐の担ぎ売り 「相州屋清兵衛」 豆腐屋 「おしの」 清兵衛の妻 「江戸屋秀弥」 江戸屋の女将 「西周」 永代寺の僧 「傳蔵」 渡世人の親分 「政五郎」 鳶の親方
0投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログ家庭の中にはさまざまな喜びと悲しみ、悔しみ、争いがひしめいている。 幸せそうに見える家族でも苦しみがある。 それは事実で、当事者は大きな心労を抱える。 小説とはそういう苦しみ、そして人間の業のようなものを描きながら、それらを否定しては生きてはいけない人間を慈しむ物だと感じている。 本作品は上方からやってきた豆腐職人が良き伴侶を得て、周囲の人々に助けられ努力の末成功する、そんな「良い話」で進みながら、家族間の思いの行き違いで家庭崩壊の道を辿るが最終的には家族が力を合わせて新しい道を進んでいく、というなんともベタなストーリーに思えてしまう。 話の中盤からのみんなに好かれていたはずの働き者で心優しい女房の変わり様、甘やかされた長男の愚れ方、彼に対する男親の仕打ち等、非常に乱れていく。 しかし、後半になると今までは夫婦の視点からだった話が子供達の視点から展開され、読者は(私は)、話が違うと思い始める。 この後半部分は中盤の伏線回収になっている。 なぜ男親は長男にあれ程危機感を抱いたのか、なぜ長男は賭場に出入りして荒れた生活をしたのか、なぜ弟は長男に従順なのかなどの謎が溶けていく。 まるでミステリー小説のやり方みたい。 ネットでは最後には涙が止まらない人情話、というふうな感想が多いのだけど、どうなんだろう、下町人情時代劇のテレビドラマ風だなあ。
1投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ初めて読んだ時代小説。若い頃、時代ものを敬遠していた自分が恥ずかしい。言葉遣いとか、古くさいんじゃないかとか勝手な偏見があったが、思っていたよりずっと読みやすかった。小さい頃から水戸黄門やら鬼平やらをテレビで見ていたから、実際には違和感ゼロ。 内容は、長屋に暮らす一家の話。どの時代でも、親子の絆と葛藤は同じようにあり、それを丁寧に描写したこの作品は家族愛を書いた作品が好きならきっと読んで後悔しないと思う。
0投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ東京の下町にあるその名も『深川江戸資料館』のなかで一日を過ごしているような小説。 『深川江戸資料館』とはは知る人ぞ知る、江戸の町並を等身大で再現してあり歩けるスペース。あたかも江戸時代にタイムスリップしたような感じ。裏だなあり、火の見やぐらあり、白壁の土蔵あり、掘割、船宿、屋台、長屋の部屋、お店の造り、店先の品物など芸が細かい。吹き抜けになっていて上からのぞくと江戸時代の上空から見たよう。 登場人物の生きた時代を宝暦12年からと、かっきりと切り取って、背景の歴史的事実も調べて書き込んである、真実味が増すではないか。 まして、テーマは家族愛。実に身につまされること、穴があったら入りたくなる。 京風のとうふを江戸で売ることになった職人の二代にわたる物語。何てことない題材をこれだけ読ませるのはたいしたもの。夢中になり、読み急いでしまった。
0投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログ「気苦労が続くだろうが、ちょっと恨んだり、ちょっと妬んだりしながら、それでも頼り合えるのが身内だ」と言うセリフが突き刺さる、家族力を描いた時代小説。
2投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログ第126回直木賞受賞作品 親子二代の家族の絆 やはり、家族とはいえ、いや、家族だからこそ、お互いの気持ちを理解することは難しい。 互いを思いやるが故にすれ違う気持ち。 しかし、最後はやはり家族の絆がしっかりと描かれています。 また、本作では、悪役は一人。他は悪役っぽかったりしますが、人情熱い人たちばかりでした。 ストーリとしては、 江戸に下った豆腐職人の永吉。そして、その永吉を手伝ううちに夫婦となったおふみ。 しかし、京の豆腐は江戸ではなかなか受け入れらません。 そんな中、二人が力を合わせてその苦労を乗り越えていくのが前半。 そんな二人には、長男栄太郎を授かってから、徐々に不幸と行き違いが... そして、次男、長女と3人の子供たちに恵まれるも、おふみは長男のみをかわいがり、その結果、家族の中はどんどん悪い方向へ。 栄太郎のダメさ加減が目立ち、ついには、ここまで築き上げてきた豆腐屋の店を手放すことになるのか... といった展開です。 すれ違う家族の想い、明らかになるそれぞれの本音。 そして、真の家族の絆 最後の最後はとてもスッキリ‼ とてもよかった。 お勧め
8投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上方から身一つで江戸へ下ってきた永吉が、深川の裏店で豆腐屋”京や”を開く。上方と江戸の豆腐の違いに悩みながらも、真摯に豆腐作りに打ち込み、やがて表通りに店を構えるまでになる。 それは、永吉の確かな腕と質の良い大豆を贅沢に使う製法だけでなく、おふみの明るく行動力のある支えや、嘉次郎のアドバイス、相州屋の女将の陰の支え、そういった人に恵まれたことも大きかっただろう。 しかし、その一方で、おふみの両親を含めた、永吉と家族の間には、不幸な出来事も多く、永吉が亡くなった後は、京やはどうなってしまうのだろう、、、と気が滅入る展開が続いた。 あとがきで触れられているように、著者の作品には『家族力』がテーマとして貫かれているようだ。この「あかね空」でも、深川で店を開き成功し、子供の代に引き継いでいく商いの様子を描きながらも、軸には永吉たち家族の変遷があり、それこそがメインテーマになっている。 第一部では、永吉とおふみ、おふみの両親、源吉・おみつとも良好な関係を結び、幸せな家族を築けたはずが、栄太郎が生まれてまもなくのトラブルから、永吉とおふみの間に溝ができてしまう。その後も、悟郎・おきみと子供が増えていく中で、源吉とおみつが不慮の事故で亡くなる不幸が重なり、永吉とおふみ、栄太郎と弟妹の間には埋めがたい溝が生まれて行ってしまう。 しかし第二部で、永吉やおふみの周りの人たちの言葉を通して、子供たちが思う二人とは違う姿や言動の裏にあった思いを知り、栄太郎や悟郎本人の言葉で、お互いの気持ちの誤解が解けていく。ああ、おふみのあの時の言葉はこういう思いだったのか。栄太郎はちゃんと悟郎のことが可愛かったんじゃないか。1つ1つ苦い記憶が温かな思いに置き換わっていく。 家族とは不思議なもの。誰よりもお互い近くにいるのに、他人どうしよりもお互いのことが見えていなかったり、お互いを大切に思っているのに、時としてそれがうっとおしく距離をとりたくなってしまう。他人には打ち明けられる自分の本心を伝えることができなかったりする。 永吉たち家族もそうだ。もし、栄太郎がケガとやけどで生死をさまよう状態になった日に、永吉がもう少しでもおふみの気持ちに寄り添うことが出来たなら、八幡様にすがることはなかったのかもしれない。おふみが、上方から一人出てきて、ようやく認められはじめた豆腐作りで、どうしてもお得意さんの信用を失うわけにはいかない気持ちをくんであげられたなら。永吉が歩んできた人生を思い、栄太郎ばかりを可愛がることで永吉が抱く思いを想像してあげられたなら。 その後のお互いの苦しみ、悟郎やおきみの寂しさは味わわずに済んだのかもしれない。しかし、どちらも悪いわけではなく、言葉にしなくても分かってもらえると言う、家族だからこその少しの甘えがあったのだろう。 本当は、永吉が亡くなる前に、もっとお互いに率直に思いを言葉にし溝が埋まっていれば良かったのだけど、せめても、子供たちが誤解を解いて、手を取り生きていく道が開けて良かった。 栄太郎とおきみにも良い伴侶が見つかりますように。そして皆に子宝が授かりますように。京やが長く続きますように。 それから、傳蔵は相州屋の息子、ってことですよね?あざのくだりもあったし、、、傳蔵自身は、気づいていたのだろうか?だから助けてくれたのだろうか??
0投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログサクサクと読みやすい文でした。 家族だから、わだかまること、思い悩むこと、素直になれないこと、でも最後は、家族だから許しあえたのかなと思いました。 良かったです。 全体的に、内容が暗めで、読んでいて辛かったです。
1投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログいいなぁと想像する人情話。 上方から江戸に来た豆腐職人が江戸で家族をもち、仕事や家庭における苦楽を描いた作品。
0投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ前半は豆腐屋のサクセスストーリーで面白かった。後半は博打、借金、複雑な家族関係から、誰もが善人でなくなる。ラストはやや強引に感じた。
0投稿日: 2020.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の展開がとても面白く、「どうなるのだろう?どうなるんだ?」と引き込まれ、読むペースもどんどん早くなっていった。 ただ、永吉とおふみが力を合わせて、豆腐屋が軌道に乗っていく前半に比べ、後半は不幸な事が多く、人が変わってしまったようなおふみをみるのがちょっと辛くなり、前半の興奮がなくなってしまった。でも、その崩れていく家族を取り戻すことができるのか?というのがこの作品のテーマの1つだと思うので、そう考えると非常に興味深く納得がいく。 おふみが悟郎の嫁であるすみに、「京やでこどもを産むんじゃないよ」と言った言葉の意味がわかった時、「あぁ、そうだったんだ」と気分が晴れつつも、おふみを思うととても切なくなった。 さくさく読めるし興味深いし、すごくいい作品でさした! ただ、前半が面白すぎたので、少し物足りなく感じました。
3投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログ演劇や映画を見ているかのように、安定感がありサクサクと物語が進むのが小気味良い。江戸の下町の人情あふれる物語。 まず、あらすじを見て、時は江戸時代だが、野心家の若者が単身で今でいうアメリカンドリームを追う物語だと思った。だが、実際は単純な苦労話というわけでもなかった。主人公や重要人物がコロリと亡くなる。世の中は誰がいなくなっても回っていき、そういうものだと思い知らされる。子供ができ、その子供が所帯を持ち、そうやって命のリレーは繰り返され人は暮らしていく。 前半は、よくある家族間の揉め事や諍い、言い合い、固執などを描き、イザコザがくじれたり、誰かに非があるように見え、その容量の悪さや人間の弱さに苛つく。 しかし、後半では各人の心を描写し、誤解や言い分が分かってくる。読者は読み進めていくうちに、時代背景の違いよりも、読者自身の家族関係のことを考えることになるだろう。そして、ラストに近くなるにつれ、今までの感情の安定感が少しずつ高揚していき、あっけなく終わる。そんな後ろ髪を引かれる作品。だが、後味は空のように広く清々しい気分になる。
0投稿日: 2020.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京都生まれの豆腐職人永吉の、親子2代にわたるお話。 いろんな人情噺が添えられていて、時代小説らしいさわやかさがある一方、メインの家族の話はおふみのえこひいきや長男栄太郎のダメダメな感じがなんともいえない。 それぞれのキャラクターの背景までよく描かれていて、気持ちよく、すんなりと読めました。おきみちゃんにいい縁談があるといいね。
2投稿日: 2019.12.15
powered by ブクログ100頁くらいまでは、フンフン面白そうな話と思って サクサク読めていたが、先の見える話の展開とか、 作りすぎてる感が目についてしまい 途中から急激に読む気が失せた。 どうも何かしら賞獲った物語は、私には合わないもよう。 あうあわないの話なので、他の人には面白いんじゃないでしょうか。 直木賞の本出汁。
1投稿日: 2019.08.30
powered by ブクログ自分ひとりで生きているんじゃないと思わせる小説。 自分も知らないところで誰から暖かい人情をかけられているかもと思ってしまった。それは既に亡くなった人かもしれない。
0投稿日: 2019.01.29
powered by ブクログ普段はほとんど読まない時代人情もの。当時の社長に薦められて。たまにはこういうのもいいかな、と思った記憶がある。
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価は5. 内容(BOOKデーターベース) 希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。明るく気丈なおふみの支えで、様々な困難を乗り越えながら、なんとか光が差してきた。やがて、ふたりは三人の子に恵まれる。あるときから、おふみはなぜか長男の栄太郎ばかりを可愛がるようになる。そして、一家にやがて暗い影が・・・。親子二代にわたって人情の機微を描ききった、第126回直木賞受賞の傑作時代小説。 2世代に渡っての話なので、少しずつ話が薄くなってしまうのは仕方ないか。母長男の関係に最後まで苛ついた・・・程のめり込んで読んだ。
1投稿日: 2018.03.05
powered by ブクログ☆5つはちょっと甘いかなと思いつつ・・・。 山本さんは2作目。前作「損料屋喜八郎始末控え」の感想に「これがデビュー作ですから、その後を期待したいと思います。」などとえらそうに書いてしまいましたが、いやはや期待を裏切らない出来です。乙川優三郎氏を押さえての直木賞受賞作というのが充分頷ける作品です。 実は中盤で少し破綻した感じがありまして、ややヒヤヒヤしたのです。母親の溺愛。それに対する長男の反発と逃避。このまま行くと物語が壊れるのではないかと。しかし、最期に綺麗にまとめられています。山本周五郎や藤沢周平のうまさには敵わないかもしれませんが、これはこれで一力節と言っていいような気がします。 今後がますます楽しみです。
0投稿日: 2017.11.08
powered by ブクログ著者の本を読んでいきます! この本の前に読んでいた「大川わたり」の内容が気に入り著者の本を読んでいます。 京で豆腐職人になった主人公が、江戸で京豆腐の商売をしていきます。その緻密で人情味溢れる進み具合は、いつもの江戸ものの進展具合よりもスムーズで心地よい。 やがて子供の代へと移り変わり、家族が結束することにより万々歳に・・あー良かった! まだまだ読んでいきます。
0投稿日: 2017.10.03
powered by ブクログ第126回直木賞受賞作です。 全体としてとても読みやすいまとまっている時代小説でした。 1762年のある日 江戸深川蛤町の長屋に住む桶屋の娘おふみは、 長屋に引っ越すつもりで京都から来た若者、永吉と知り合います。 永吉は京都南禅寺前の豆腐の老舗「平野屋」で修業を積んだ 豆腐職人でした。 平野屋の豆腐を江戸でも売ろうとしてやって来たのです。 借りた店舗で「京や」と名付けた豆腐屋を始めます。 永吉の作る京風豆腐は江戸豆腐とは、味も大きさも違っています。 江戸豆腐に慣れた人々には京風は馴染めないようで なかなか庶民に受け入れてもらえません。 そんなとき、商売仇である、豆腐売りの嘉次郎から 品質がいいし味もいい豆腐だから、 永代寺や老舗料亭に売り込むといいと、こっそり教えられて 売上も上がって行くようになりました。 忙しくなって、永吉はおふみにも手伝ってもらううちに いつしか2人は夫婦となります。 そして、栄太郎、悟郎、おきみという3人の子宝にも恵まれますが、 子供の入れ替えのように、 おふみの両親が急死し、おふみはすっかり気落ちしてしまいます。 1部では、「京や」のなりたち、 2部では、「京や」の後継者たちのその後 京都から体一つで上京し、築いた豆腐店を舞台に 夫婦の絆やすれ違い、家族としてのまとまりの難しさが 江戸情緒豊かに描かれていました。 家族は団結しなければ、いけない。 少しのほころびから崩壊も招くのだなと思いました。 母の愛も度が過ぎないのが一番のようです。 読後、おいしい豆腐が食べたくなり、 舞台となった地域、門前仲町をまた訪ねたくなりました。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログひとつの出来事に対し、人それぞれ見方、考え方、感じ方が違うことによって様々なドラマが生まれる。そんなことをあらためて考えさせられた本でした。
0投稿日: 2016.11.22
powered by ブクログ「親子三代にわたる家族の物語。『絆』という言葉には糸が含まれているが、人と人との絆は、まさしく糸のようで、人に出会い人を知るうちに、その縁という絆が縺れ絡み合っていく。そこから幾つもの物語が生まれるけれど元をたどれば絡まりあった糸の集合体なのだろう。隙なくよく作り込まれた小説」との感想。
0投稿日: 2016.03.02
powered by ブクログ深川を舞台にした時代小説。時代小説は初めて読んだが、江戸の言葉と京の言葉の掛け合いが面白かったし、先を読ませるような構成にはまり、一日で読み切ってしまった。 親子2世代に渡る人情劇は、話のテンポがよいことに加えて、登場人物がみな人間味にあふれており、読後非常に晴れやかな気持ちになった。 「なにがあっても連れ合いの身内のことを悪く言っちゃいけねぇ」っていうのは大事なことだなあとしみじみと感じた。
0投稿日: 2016.02.26
powered by ブクログ希望を胸に身一つで上方から 江戸へ下った豆腐職人の永吉。 己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。 夫婦となった二人は、京と江戸の味覚の違いに 悩みながらもやっと表通りに店を構える。 彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を 親子二代にわたって描いた時代小説。
0投稿日: 2016.01.06
powered by ブクログ上方から腕ひとつをたよりに江戸深川にやってきた豆腐職人の栄吉と彼が江戸で作る家族の物語。 本来、人を育むはずの愛情が、奔流のように流れ、血を分けたはずの人たちを飲み込んでいくところ(と、その行く末)も描かれています。 後に義父になる同じ長屋の源治が、栄吉が親と音信不通なことについて、江戸に出てくるまでに相当な苦労をしたと思うとしながらも、生活苦の中でも子どもを間引かなかったことに触れ、商いがうまく転がりだしたら親に便りをするようにという場面・・・ 相州屋のおしのが、こっそりと、おふみの花嫁行列を見送る場面・・・ 心にしみます。
0投稿日: 2015.10.02
powered by ブクログ初めて読んだ作品『ジョン・マン』が面白かった、山本一力。 過去の作品を読んでみようと思いました。 リストアップされていた題名の中から、直木賞を受賞したこの作品を、読んでみることにしました。 舞台は江戸中期の、深川。 長屋に、京からやってきた永吉という男が訪ねてきます。 この長屋で豆腐屋をやりたいという、永吉。 長屋住人の桶屋の娘おふみは、永吉に惹かれ、彼を手助けしようとします。 しかし江戸の下町で、上方の豆腐を売るのは難しくて・・・という始まり。 若い男女が、困難を乗り越えて豆腐屋を繁盛させていく・・・という話かと思って読み進めましたが、それだけではありませんでした。 夫婦、そして親子の間に生じる気持ちのズレ。 地縁の無い若者に反発する人もいれば、逆に、過去の思いを託して支援する人もいる。 豆腐屋の営みを通じて、人と人との間で絡み合う気持ち、そして行動が、折り重なるように描かれています。 大きく二部構成になっており、第一部が親の代、第二部が子の代の視点で描かれています。 同じ事象を経験していても、人によって受け取り方が違うということが、この描き方によって読者にしっかり、伝わる形になっています。 そして作品全体を通じて、謎解きの要素が織り込まれています。 「どうなっていくのだろう」と、先へ先へとページをめくりたくなる気持ちに押されて、読み進めました。 時代小説というと、歴史上の人物を扱った作品を読むことが多かったのですが、架空の市井の人物を題材にすることで、このような表現ができるものなのですね。 他にも魅力的な作品を数多く発表している作家さんのようなので、探して読んでみることにします。 『ジョン・マン2 大洋編』山本一力 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/406277951X .
0投稿日: 2015.06.10
powered by ブクログ古き良き庶民の生活が鮮明に描かれている。 上京して一から商いを立ち上げ、家族を作り、公私ともに様々な葛藤を乗り越えていく。その中で、昔の庶民の生活が、商い、家族関係、地域関係、賭博関係と、リアルに描かれていて、非常に面白かった。
0投稿日: 2015.05.13
powered by ブクログ愛情だけではどうにもならない、 むしろ愛情がゆがめてしまう部分もあるんやなあと 読んでいてつらい箇所もあります 夫婦でも家族でも、考えていることが同じになることはなくて すれ違いはどうしても出てくるやろうけど お宮さんにお参りするときは、旦那さんと同じことをお願いできていたらいいなあ
0投稿日: 2015.04.29
powered by ブクログ舞台は江戸深川の長屋。 直木賞作品と云うことであまり期待はしてなかったが 結構面白くて、あっという間に読めてしまった。 人情時代劇を見ているような感じ。 この時代が舞台の小説、私 意外に好きかも...。
1投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログ江戸時代に京都から江戸に来て豆腐屋を始めた職人の話。直木賞受賞作。 好みが違う江戸の人々に受け入れられるために、さまざまな努力をする。家族も持ち、商売も順調に見えたが、家族内での確執が生じ、それぞれの立場で悩む。 第2章は家族構成員一人ひとりの見地から話が描かれ、誤解しがちな家族がうまくやっていくことの難しさがテーマになっている。 全体的に読み易い小説だと思う。 海外住まいの私には、柔らかい豆腐が美味しそうで食べたくなった。
1投稿日: 2014.11.19
powered by ブクログ期待して読んだ時代物だったが、読み終えるとテーマは家族、かなり普遍的 そういう視点で見ると本作が傑出して読ませる作品になっているかは大きな疑問だった 第一部はテンポ良く物語りは進む 第二部は第一部と違って視点や時間が動き出し、推理小説の種明かし章的な位置づけかな こういう構成が必要だった理由はよくわからない、読みづらくは無いけど効果的とも思えなかった ラストの幕引きも盛り上がりに欠けこじつけ感もあり、説得力に欠ける 解説は絶賛してたし、直木賞をとったくらいだから一般論として本作は優れた小説なんだろうけど、私は楽しめなかった
0投稿日: 2014.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京から江戸へ一人で出てきた永吉が長屋で豆腐屋を始めて…。 二代に渡る人情話。 現実と同じで相手の想いが分からない言動にイライラさせられることが多かった。 四十過ぎてるけど私にはまだ早かったのかなあと思った。 願掛けを守るためとはいえ、子ども二人につらい思いをさせたおふみをどうしても許せなかった。自分の幼い頃と重なった。
0投稿日: 2014.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あたかもミステリーを読んでいるかのような。それにしても、最後に締めてくれた“傳蔵”さん。彼は相州屋の迷子(連れ去られた息子)に違いなかろうが、その感動の秘事を本人はもとより誰にも知れぬままであった。そのことが、切なくも物語を粋に仕上げているのかもしれないのだけれど。
0投稿日: 2014.06.25
powered by ブクログいろいろあるけど、家族でこころをひとつにしてやっていこう。 というような、終わりかた。 友人の勧めで読みはじめたのだが、よいところがよくわからないまま、読了。
1投稿日: 2014.05.29
powered by ブクログ豆腐屋の話 最初はうまくいっていたが、途中から目を背けたくなるくらい、嫌な展開が続いていく。 最後は綺麗にまとまる。 まとまる前に亡くなってしまった両親にも、兄弟が1つになったところを見せてあげたいなと思った。
1投稿日: 2014.05.13
powered by ブクログ江戸深川、豆腐屋一家のお話。家族間での葛藤が大変すぎました。直木賞受賞作らしいです。しかし、これといった印象的な場面が私的にはなかったような気がするかな。
0投稿日: 2014.03.31
powered by ブクログ一力さん追悼で読んでみた本作…結論として惜しい人を亡くしたと言うしかないだろう。読み始めは似たり寄ったりの人情噺か程度だったのだがさすがに受賞作は深みが違う、このお江戸深川に繰り広げられる豆腐屋伝記は読む者を苦汁が如くがっちり摑んで頁を読む手を離させてくれない程しっとりとした仕上げが施されているではないか。はらはらさせる親子兄弟の縺れた糸も最期にはすんと見事に解きほぐす筆力は賞賛に値するものだ。「死人に口無し」とは言うものの全うに生きたものには伝えてくれる伝がある、それが「義」。一力さんの言いたかったこと、しっかりと受け止めさせていただきました
0投稿日: 2014.02.21
powered by ブクログ江戸時代町人家族の日常を飾らず描いた作品。愛し合いながらもいがみ合う夫婦、その狭間でまたすれ違い兄妹たちの物語。 今際の際迄、思いは伝えることができなかったが、様々な人たちの助けがあり、きっと全ての思いは伝わった。 人の別れというのはきっと言葉で何かを伝えることによって成り立つものではなく、清い行動のみではなく、その人からあふれるドロドロとした感情からこぼれる何か美しいものによって、ある時全て得心する。そんなものなのかもしれない
0投稿日: 2014.02.01
powered by ブクログお正月にぴったりの爽やかな江戸市井作品。上方から江戸に来た豆腐職人が主人公で、『みをつくし料理帖』シリーズが好きな人には絶対おすすめ。
0投稿日: 2014.01.03
powered by ブクログ2014年01月03日 これで3度目になるのかな。新味や感動は薄れたけれども、私も年を経て、このつれない厳しい現実煮、やや諦めも納得もできるようになっているのかもしれない。見えることだけで終わらない世の中というものを改めて感じるわけさ。人はだれかに祈られて、だからこそ生きていられるのかもしれないね。何度読み返しても良書です。
0投稿日: 2014.01.03
powered by ブクログ江戸時代を背景に描かれているので、 読みにくいかと身構えましたが、そんな必要ありませんでした。 読んでると、豆腐が食べたくなります。
0投稿日: 2013.09.14
powered by ブクログ敢えて、読了前に。 この作品は、直木賞受賞作。 逆に、その受賞の際の選考委員の選評を合わせ見ることで、自分の感想 を答えあわせ。唯川恵さんの「肩ごしの恋人」と同時受賞。 破綻のない堅実さが、認められたところのようで、時代物というのも、大き かった由。 ただ、その選評でも話題になったとおり、この作品は、作者の身の丈を超 えてしまった感がある。別に、ネタバレを恐れる訳ではないが、第2部は、 不要だと思える。第1部で、京やのメオトのストーリーは完結する。 それで十分だと思えるし、破綻がなかったから大丈夫、と選考委員は言っ ているが、明らかに中盤辺りから、文章も構成も中弛む。それが過ぎると 書き急ぐ感もあるのは、第2部へのつなぎか。 華がないという点も指摘があるが、それは、この作者の持ち味だと思う。 時代考証のことも、触れられているが、この作品は、元より時代物とは異 なる。舞台装置を江戸の深川に持ち込んだ現代劇。 そう考えると、このような作品もありかなとも思えるが、直木賞を受賞し、 映画化もされた作品、という目で見ると、何か物足りない感じは拭えない。
0投稿日: 2013.08.30
powered by ブクログ京都で修行をした豆腐屋が江戸で豆腐屋を営む物語。126回直木賞受賞作品。 人情が溢れる物語でした。江戸と京都では好みが違い、なかなか売れない豆腐。夫婦が強力しあいなんとか軌道に乗ってくる。 子供も産まれ、幸せな日々だったのだが、二人目が産まれたこと(神様に一人でいいまお願いしたのに)で父が亡くなったと考えてしまう妻。三人目が産まれた後では母が事故で亡くなる。妻は自分が神様に約束したことを破ったことで両親が亡くなったと思い、長男を溺愛してしまう。 子供と夫婦関係のいざこざ、すれ違う感情。親子二代に渡る人情が伝わるような話でした。
0投稿日: 2013.07.15
powered by ブクログビジネス書と言ってもいいかもしれない。 江戸の風情、人情がよく書かれている。 最近に無く感動をした。 読み次がれていく作品である。
0投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログよくある江戸時代の人情ものだと思って読み始めた。 最初は上方の豆腐職人が江戸で一旗あげようと引っ越してきた永吉を近所の人たちが親切にしてくれて、そんな感じだったのだけど・・・ 永吉が結婚して、子供ができたあたりから、だんだん夫婦仲、家族観の行き違いが生じてくる。 特にある出来事から嫁のおふみが長男だけを猫可愛がりし、依怙贔屓がひどくなってきたあたりから、痛々しいくらいだった。 淡々とした語り口なだけに、正直読んでてすごく辛かった。 だけど最後には家族のいろんな人の視点から描かれ、一つ一つの行き違いを解き明かしてくれて、ほんとに救われた。 家族の大切さを改めて教えてもらった。
3投稿日: 2013.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情をあっちへこっちへと振り切らせる作品だった。 豆腐職人の永吉が中心人物だが、読み始めはこのまま寡黙な職人の一生を描くのかと思いきや、早々に結婚し、子供が出来、そこから物語は感情のすれ違いによる険しい展開へ様変わりする。 誰に肩入れすればいいのか、どこで落ち着けばいいのか、誰が正しいのか、実に迷わせる展開。ページをめくる手は嫌でも早まる。序盤の素朴で穏やかな時の流れはまるで別の作品のようにその流れを変え、そして最後はまた優しい描写で締めくくられる。人情もの長編の傑作だった。
0投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログ126回 2001年(平成13)下直木賞受賞作。時代小説。江戸深川で豆腐屋を営む家族の話。落語の人情話のように楽しめた。おすすめ。江戸の庶民話は好きだ。時代が違うゆえの非日常性の中に、現在にも通じる人の生き方を見出せるからだ。
0投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログ時の流れの中、色々なことがあり、人は変わっていく。 登場人物がイキイキと描かれていて、江戸の市井の生活も想像できた。 とても素敵な本。 後半少し飽きたのか、疲れてきたのか、よみきれなかった。
0投稿日: 2013.05.05
powered by ブクログ時代は江戸時代。京都から江戸(深川)に出てきた豆腐職人2代に渡る家族間の愛情、葛藤を描く直木賞受賞作。 現代においても同族経営は色々な難しさをはらむ。特に代が変わる際には、親戚・兄弟含めて揉めることが多々ある。それは今も昔も変わらない。
0投稿日: 2013.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京で修行した豆腐職人,永吉が深川の長屋で豆腐屋を開く,長屋の桶職人源治に助けられ,その娘おふくと結婚する.固い木綿豆腐が中心の深川で当初は苦戦した豆腐も寺や料亭などに認められ,表通りに店を出せるまでになる.永吉とおふくは3人の子供をに恵まれるが,次男悟郎,長女おきぬがうまれた直後に,父母が事故死し,おふくは次男,長女を疎ましく思うようになり,長男栄太郎を猫かわいがりする.甘やかされて育った栄太郎は,ライバルの豆腐屋につけ込まれ,大きな借金をつくる.ただの豆腐屋のサクセスストーリーではなく,家族の中での愛憎も重なるが,最後はそれぞれのわだかまりが解ける.善人と悪人がはっきりしすぎている勧善懲悪小説.特にびっくりするような展開はなく,予定調和で終わる.
0投稿日: 2013.02.13
powered by ブクログ京都から深川に出てきた豆腐職人2代に渡る家族間の愛情、葛藤を描く直木賞受賞作。市井モノであるが、年代がはっきりと示されていて、つかみが良い。物語の中心となる、夫婦間の行き違い、母親に溺愛される長男、それを原因とした長女のもがきは現代小説にもあてはまる。しかし、江戸、深川を舞台にしたことで、良く出来た人情物の古典落語を読むような快感が得られた。活字にされた江戸弁は自然であり、江戸の春夏秋冬が色彩を伴って甦る感じもした。大団円は気持ちが良い。ただし、ラス前のシーンで登場人物が突然素直になってしまう点は少し違和感があり、★4つとした。
0投稿日: 2012.11.12
powered by ブクログ子を産むと母親とは、こんなにも変わってしまうのかと思うと恐ろしい… しかし、とても良かった さすがです
0投稿日: 2012.11.01
powered by ブクログ京から単身江戸へ下ってきた豆腐職人が、夫婦で苦労を重ねながら店を繁盛させ、3人の子へと引き継いでいく。 さすが、直木賞はダテじゃない! ほんと、山あり谷ありというか、七転び八起きというか、波瀾万丈というか、 人生楽ありゃ苦もあるさ(by水戸)というか・・・・・。 安心してホノボノと読み進められるところが、ほとんどない。良い意味で。 話の展開がバタバタと性急すぎる気がしましたが、もっと長編(上下巻とか)でじっくり読ませてほしい内容であります。 あとストーリー中で、時間がチョコチョコ行ったり戻ったりするのが、ちょっと読みにくかったか。うん。 読後、豆腐が食べたくなること間違いなし。 (ちなみに小生は木綿派です)
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログしっかりとした組み立て・表現を備えた読みごたえのある、江戸・人情話の小説だった。久々に続けて読みたくなる作者に出会った。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ母からオススメされたけど、なんかムカついて読み終わった。 なんでも美談にしてんじゃねーぞ。って感じ。
0投稿日: 2012.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テンポがよく、ストーリーもすごく良い。主人公の気持ちにも共感できる一冊でした。ちょっと最後のほうが期待はずれな感じもありますが、それでもオススメの一冊です!
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログ江戸で京豆腐屋をはじめた永吉とその周辺の人達との心温まる人情話。今の自分の暮らしからは想像もできない位非常に暑苦しい人付き合いに最初拒絶反応が起こり、何度か読むのを止めようかと思ったが ストーリーの自然な流れに引き込まれ、あっという間に最後まで読めてしまった。 山本一力さんの人柄がそのまま滲み出ているような感じがした。
0投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前読んだ「吉原手引き草」の解説で、解説者が推薦していたので、手に取ってみた。平日なのに2日で読み終わるほど、一気に読めてしまった。江戸時代の人情小説。本当に「日本人」という感じの本。ただ、それが単なる勧善懲悪的な、長屋の人情もの、として終わっていないのは、登場人物が「完全なるいい人」じゃないから。 「けっこういい人なんだけど、欠点もある」という、現実的に共感できる人ばかりなので、反発せずに読めたと思う。 母親に甘やかされすぎて、賭博に手を出すようなろくでもない長男と、それでも「跡取りは長男です!」とかたくなに言い張って次男や長女をないがしろにする母親は、正直イラっとくるし、それを許しちゃう次男も「人が良すぎるだろう〜」って思ったけど、最後に次男がなぜ兄を許せちゃうのかを話した時に、まぁ納得がいった。 この本の中によく出てくる「おからの煮物」がおいしそうで、ついついランチに食べた。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ父に薦められて読んだ小説。 家族が家族として生きていくことの 厳しさ、難しさを痛感する。 それでも「人情」という言葉が持つ響きが、 この作品の印象を暖かくし、 読み手にじんわりとした読後感を与えてくれる。 豆腐が食べたくなること請け合い。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「すべての人生について」での浅田次郎さんとの対談を読んで,この作者の小説を読んでないことに気がついて,図書館から借用 面白いといえば面白いが。 2012/01/29図書館から借用;2/4から読み始め;2/7名古屋出張の途中で読了
0投稿日: 2012.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上方から江戸・深川にやって来た豆腐職人永吉と、長屋に住むおふみ。やがて二人は夫婦になり子供を産むが、少しずつ家族の歯車が狂ってゆく家族もの小説。 最初はとんとん拍子に幸せが舞い込んでくるのに、中盤からは大きな悲しみや些細なすれ違いが重なって、家族がバラバラになって行く。現代と違って皆同じ部屋で寝起きしてたはずなのに、後から「実は…」ばかり。本当は皆が皆、家族を愛していて寂しい思いをしているのに、とやきもきさせられてしまう。 最後はどんでん返しが起きたけど、時すでに遅しの感もあり、故人が浮かばれなさ過ぎて後悔の気持ちも募る。
0投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログ山本一力氏の「あかね空」読了。 10年前の第126回直木賞受賞作です。 京から江戸へ下った豆腐職人永吉とその一家の親子二代にわたる愛情と葛藤の歳月を描いたもの。 江戸の人情と筋を通す生き方に何度も涙腺が弛みました。 超オススメです。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ何年か前に観た映画の原作。「爽やかなファミリー・ムービー」という(非常におぼろげな)記憶とは裏腹に、中盤以降の殺伐とした家族の描写にひるみながらも読み進める。夫婦仲が壊れていく過程や、それに傷付く子供たち、すれ違いが高じて気持ちがバラバラになっていく家族の様子が淡々と描かれているのがリアルだと感じた。人生は必ずしも派手な起伏を伴うわけでなく、些細な出来事がきっかけで歯車が噛み合わなくなることが多々あると思うから。家庭を持たないお前が言うなというお叱りを受けそうですが、家族だから言葉は要らない、というのは幻想だなぁと改めて感じた次第。 家族が決定的に決裂してしまうかに思われた終盤で、絆を取り戻すお約束のどんでん返しがあるわけだが、そこで鼻白んでしまわないのは登場人物たちの回想が差し挟まれ、それまでに張られた伏線が丁寧に回収されているからだろう。アンチ・ハッピーエンドの私も満足。今夜の夕食は湯豆腐にします。
0投稿日: 2011.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
名作。 人っていうのは皆不器用。万事塞翁が馬、どこで心のすれ違いが起こるか分からない。読んでいる最中、おふみや栄太郎に嫌悪の感情を抱いてしまったが、それこそまさに心のすれ違い。そのような浅ましい思いを抱いてしまった己が甚く恥ずかしい。
0投稿日: 2011.12.07
powered by ブクログ人生と家族愛がテーマの超大作!! 上方の豆腐職人が独立して江戸へ。味や習慣の違いなど困難に立ち向かい、家族も得て立派な人生を送り始めるが… 人と人との繋がり・争い・すれ違い。相手を思う気持ち・相手への期待。 主人公の豆腐職人 永吉を中心に、家族・ライバル・長屋連中・お得意様、全ての人々が喜びと苦難の人生を生き抜く!
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログ引き込まれてどんどん読めたのだけど 大半が家族のドロドロとした愛憎劇でちょっとしんどかった。 人情話だけではないところがリアリティがあってよいのだけど 気分が重くなる内容が多いのが印象に残った。
0投稿日: 2011.11.12
powered by ブクログ京から江戸にやってきた豆腐職人の永吉。家族の嫌なところや確執に話が極端に向かいすぎか・・・ ともあれ江戸の人情や職人の気質、日本人の奥底にある心が清々しい。直木賞受賞作。
0投稿日: 2011.10.11
powered by ブクログどうしてもこの人の本が読みたくなって本屋の片隅においてある中古本から見つけて購入。 (本当は「菜種晴」を読みたかったのだが見つからず。) 山本一力さんは「だいこん」を読んでからファンになったんだけど、「あかね空」はそれよりもちょっと重たい。というか現実的だった。。 感情移入してしまうとちょっとしんどい。というか。。。 最初の感情移入はおふみだったけど、後半はおきみに。 ちょっとおふみは思い込み強すぎて途中から付いていけなかった。。(^^;) 一応最後はハッピーエンド(?)なんだけど、何だか「だいこん」ほどスッキリ出来ず。。★3つで… でも続きが気になって電車の中以外でも読みたくなってしまう本でした。 女性の人生記みたいなのに興味があるので、今度は「菜種晴」読みたいな~。
0投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログ(ネタバレ) 身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる不器用な永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構えるまでとなった。永吉夫婦と子供3人の二代にわたって描かれた人情もの。 序盤は夫婦二人のサクセスストーリー的な展開でこのままいくのかなと思ったら、最初の思いとはかけ離れた家族になっていく。おふみの下の子二人に対するやりようはあまりにも酷くて、それが彼女なりの家族の守り方なのだと、もう誰も死なないようにと切望するものだとしてもやはり割り切れないものがあったし哀しかった。 どんなに惚れた恋人でも、家族であっても、やっぱり他者であり、完全に理解することはできない。それぞれに辛い子供時代をすごした、栄太郎、悟郎、おきみが最後は手を取り合って店を守る姿は、突飛な感じもしたし、なんだかいきなりテレビの時代劇のようになった感じもしたけど、ストンとおさまってよかったよかったという感じです。庄六の小悪党ぶりも面白かったし。あと傳蔵 は、相州屋さんのいなくなった息子ということ…でいいのだろうか?
0投稿日: 2011.09.29
powered by ブクログ慎ましやかに直向きに生きる職人は言葉は少ないが、技と心意気でその生き様を魅せる。 ただ言葉が少ないが為に起こる疑念や思い違い。 掛け違えたボタンは衝突を起こすが、いつの日か経験を積み大人になった時に当時の親の気持ちや、未熟であった自分の気持ちに気が付く事が出来る。 もしかしたら今時には流行らないかもしれないが、こう言う頑なな姿には心を打たれてしまう。
0投稿日: 2011.09.17
powered by ブクログ初・山本一力作品。 時代小説好きな年配男性より薦められ、気になっていた。 結論から言うと、読みやすいと思った。主人公夫婦のキャラクターのせいか、成功物語であるせいか。 ただ、キャラクターの味がそこかしこで沁みてくるのに、展開と結末に疑問が残ってしまった。でも次に何を読もうか楽しみになる書き手さんだ。 特に女性が粋!良かったです。
0投稿日: 2011.08.21
powered by ブクログ学校の課題で読みました。 時代物ってあんまり読まないのですが、これはけっこうすんなり物語に入り込めました。文章が読みやすくていいです。
0投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログ登場人物がひとりひとり魅力的。 努力と周りの支えで商いを大きくしていく過程も面白い。 けれど、本人たちの気づかないところで、 助けになっている人たちが沢山いる。 そういう人たちの思いに感動するけれども、 世の中そう上手くいくものだろうかと思ってしまう。 特に話の終わらせ方には満足できない。 傳蔵と庄六のやりとりはあまりにもドラマ的な印象。 八幡さまの罰という理由だけで、母親の理不尽な言動を許せるだろうか。 母親の思いを知ったからといって、さんざん家族を裏切った兄を受け入れられるだろうか。 親子二代を一冊の話にしているせいか、展開が速くて淡白に感じる。 話の内容は濃いだけに残念。
1投稿日: 2011.07.06
powered by ブクログ江戸は深川で、京から出てきた豆腐職人の親子2代にわたる奮闘と家族模様を描いた人情物。途中からおふみの態度にはイライラさせられっぱなしで、フォローが最後のあれだけっていうのはちょっとなあ。たとえ家族といえどもちょっとしたことですれ違ってしまうというのをうまく描いている。でも、亡くなってからじゃ、言葉を伝えられなくなってからじゃ遅いんだよ・・・と言いたい。いつまでもあるようにみえて気がついたらなくなっているのが、親子の時間なのだから。
0投稿日: 2011.06.03
powered by ブクログ江戸に上がり豆腐屋となった永吉、妻のおふみ。その家族の物語。テンポよく展開し、あっという間に読了。山本一力の他の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログ豆腐屋を作り上げる一方で、ギクシャクしていく家族の話。最後には、過去がそれぞれの視点から語られて、謎解きのようにわだかまりが解けていく。食べ物の描写がうまくて、とても美味しそうに感じる。
0投稿日: 2011.05.19
powered by ブクログうーん、そんなにころころ人って亡くなるのかなあ。 この人の本も時代小説も全然読んだ事ないけど、ちょっと人の「死」を都合良く使いすぎなんじゃないかなあ。 おれ個人の小説に対しての[死」の扱い方とはちょっとあわなかった。 江戸時代の話だからそれが普通だったのかもしれないんだけど。 お話自体は良いし、読んだ後はすっきりしました。
0投稿日: 2011.05.13
powered by ブクログ時代小説。京から江戸へ下った、豆腐職人とその家族の話。泣ける人情話ということだったので期待したが、それほど泣けなかった。第二部でちょっと清涼感あふれる話あり。でも江戸の人は切符がよかつたんだろうねえ。
0投稿日: 2011.04.05
powered by ブクログ町人辛口ホームドラマかな。藤沢周平より山本周五郎路線に近い。思いのすれ違いが読んでいていらつかせるし、終盤までは切なさより哀しみが重く、主人公や主要人物をあっさり殺すなと思ったりする。出番は少ないんだが、二部で次男の嫁が組み立て直して気持ちの良いラストに繋がる。周平や周五郎に比べて設定を凝り過ぎという気もするが、芯は伝わる。しばらく追いかけてみます。
0投稿日: 2011.01.09
powered by ブクログ京都から移り住んで、江戸で店を構えた豆腐屋さんの三代に渡る人間ドラマを描いた小説。 時代設定がきっちりとされていて、江戸とか豆腐屋とか、京都とか、当時の実際の様子が、読んでいるだけでよくわかった。 三代に渡って不幸な出来事が続く中でも、家族を想い力強く生きる一家が印象的だった。
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ高田郁の本が面白い、と相方に薦めたら、読み終わった相方いわく「山本一力の「だいこん」にそっくりや」…これは一度、山本一力も読んでみなくては、と、まずは直木賞受賞作のこれを読んでみた。うーん、時代設定や、人情江戸モノってあたりは、似てるけど、やっぱり、男性目線かなぁ。わたしは、高田郁の文章の方が、人物描写が暖かいのと、より美味しそうなので(?)好き。
0投稿日: 2010.10.30
powered by ブクログ江戸深川の豆腐屋一家にまつわる話 永吉は江戸で馴染みのない京都の豆腐を黙々と作る。子育てで色々あって妻おふみも苦労。生まれた三人兄妹も、跡目だのなんだのでぎくしゃくしたり。悪党にも粋なのとそうでないのがいる。良い人ばかりでも良いことばかりでもないけれど、言葉に出さない部分でも人が繋がっていて、面白かった。
0投稿日: 2010.10.14
powered by ブクログ第126回直木賞受賞作 物語の設定は江戸時代。豆腐職人の永吉、そしてその妻や子供達の物語。 設定がかたいからつまんないかなぁと思ったのだが、そんなことはなく物語のテンポの良さにつられて一気に読み終えた。 キーワードは「家族愛」「家族力」かな。 家族ってお互い愛情を持っていながらもすれ違いがおきたり、誤解を与えたりしますよね。それをうま~~く表現している。 家族のあり方を考えさせられつつ、家族の愛情はすごい力をもっているなと感動しました。
0投稿日: 2010.09.18
powered by ブクログ親子2代に渡る 「商い」とは? 「人情」とは?を 問いかける 壮大なモノガタリ 時代背景が 江戸時代だが 現代に 置き換えても 「心」の リレーに 遜色は一切ない
0投稿日: 2010.09.04
powered by ブクログうーん、もっと素直な気持ちでこの作品を読みたかった。 山本一力という作家は知っていたが、作品を読むのは初めてだった。過去に週刊文春で毎週エッセイを書いていたが、そのエッセイを俺はとても嫌いだった。そんなことで作品を手に取ることをしなかったのだ。 その思いを割り引いたとしても、この作品は及第点以上のものだろう。ただ、ヤクザの親分である傳蔵についての件がなんともはっきりせず、解せない。 作品全体にさらっとした感じがなく、常にじめじめとした感じがするのは、以前読んだ作者のエッセイと同じ感じがして底深い嫌悪感を拭いきれなかった。
0投稿日: 2010.08.25
powered by ブクログ豆腐屋が売れるまでは夫婦や長屋や周りの人々の人情にニコニコしましたが、子供ができてからは夫婦の行き違いにイライラ…どっちの気持ちも分かるから切ない。
0投稿日: 2010.08.13
powered by ブクログ時代小説にはまって、これを読んだけど、くくりが違った。 ちょっと別格。 時代、歴史を見て現代と比較し、共通点を探し出し幅広く日本人に適用する”作法”を感じるというイメージを持って時代小説は読むようにしている。 だがこの作品んは過去にとどまらない。 現代にも通ずる人間性を見事にあらわしている。そのため江戸の話にも関わらず設定に親しみがわく。 さらには親子2代に渡るストーリーの期間の長さ。 完全に人情系だ。 おふみが最期まで夫を思っていたこと。 ずっと2人を見守ってくれていた町の仲間、そして子供達。 極めつけはせん蔵親分の粋なはからい。その場面でうるうるきた。 子供たちにも読ませたい。
0投稿日: 2010.08.01
powered by ブクログ豆腐屋が成功するまでは良かったけど、ダメな長男と、それを庇う奥さんにイライラしました。 納得できない。
0投稿日: 2010.07.04
powered by ブクログ第126回直木賞。 江戸時代の町人の暮らしを描いた話。 大阪から上京してきた豆腐職人が、江戸の豆腐とのギャップに苦しみながらも店を大きくしていく。家族も増えるが、夫婦、父と子、母と子、兄弟、それぞれの関係にすれ違いが生まれ、それを各人の視点で記述していく。 豆腐屋家族を支える脇役たちもいい味出している。江戸っ子らしい粋な話には思わず泣いてしまいそうになる。
0投稿日: 2010.07.03
powered by ブクログ京から深川へ出てきた豆腐職人。ここから物語は始まる。しかし、主人公だと思っていた永吉があっけなく亡くなってしまう。そうか、この小説は「家族愛」「人間愛」が大きなテーマなんだ。今死後(?)に近くなってしまった「義理」「人情」がたっぷり。この本を読むと心温まります。嫁にも読ませよう(笑)
0投稿日: 2010.04.29
powered by ブクログ皆一生懸命生きている。大変だったり幸せだったりをくり返し、一生懸命生きている。親子二世代に渡っての話だから、主人公が死んでも話は続いていく。人の一生って、こんな物だなーと感じた。 江戸の職人の生活がでているので、江戸情緒が感じられた。 真面目に頑張って生きている主人公を応援しながらよんだ。最後は正義が勝つので気持ち良かった。
0投稿日: 2010.04.02
