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原発のウソ
原発のウソ
小出裕章/扶桑社
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総合評価

178件)
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    3.11の大地震がきっかけで、3度のうつ病のぶり返しをしてしまったので、 極力メディアから情報は避けていたのだけど、 最近元気になってきたし、いつまでも無知でいるわけにもいかない。 そんなことを考えていた矢先、 池袋のリブロで売れ筋上位ランキングに並んでいたので、衝動的に購入しました。 一言で言うと、原子力の専門家が、 \(^o^)/オワタって言っている本。 そんな印象を抱きました。 シーベルト?ベクレル? 東京在住の俺って被曝してて、30年後くらいに白血病で死ぬの? それくらい無知な状態から読んだ自分にとっては、 分かりやすく原発の大惨事を、説明している良書でした。 「どうしたら、この危機から脱することができるの?」 という問については、明確な答えは書かれていません。 ですが、私くらい原発問題に対する情報を得ていない人にとっての 入門書としてはいいと思います。 原子力の怖さや、原発の仕組み、いったい何が起きたのか? 子供たちはなぜ被曝の被害が、大人よりもひどいのか? 上記については詳しく書かれていますので。 この本を読んで分かったことは、いかに自分が無知であったか。 そして、自分の身は自分で守るしか無いなっていうことです。 以下余談になります。 先日、ずっと芝居を一緒に作っている友人と 彼女の取材した東京電力社員(福島に増援経験済み)の インタビューを元にラジオドラマを製作しました。(2011.9.21現在 未完成) 貴重にも、現場でいかに、壮絶なことが起きていたか知ることが出来ました。 私個人としては、 長生きするつもりはなかったですし、太く短く生きれればいいと思っていたので、 動機が他の人とは違うとは思いますが、諦めからの楽観視をしていました。 あるいは、事実を知ることによる絶望を避ける、 人間としての防衛本能だったのかもしれません。 ですが、 自分の子供の世代・・・自分と愛する人の子どものことを考えると この問題とは向き合わざる得ないということに、気が付きさせられました。 それは、本によって、また恋人によって。 前述したとおり、私自身は、被曝について、構わないと言うか、諦めていたのですが、 この本を読んだ感想と共に、そのことを恋人に話したら、 「長生きして!」と叱られてしまいました。 もし、彼女との間に子供を授かったら・・・たしかに、それを考えると 楽観できる問題ではありません。 私にできることは、数多とあるという情報から、 信憑性が高い情報を選んで防衛することくらいしかできませんが、 それでも、やらないよりは遥かにいい。 そう考えるようになりました。

    0
    投稿日: 2011.09.24
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    恥ずかしながら今回の原発の事故があるまで、原子力発電について知識もなければ関心もなかった。 この本を読めば、いかに国、電力会社がいいけげんか、そして放射性物質の怖さがわかる。 必読。

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    投稿日: 2011.09.17
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    「安全」と言われて推進されてきた原発の実際(危険な側面)について、 長らく原子力研究に携わってきた著者がまとめた一冊。 社会に対する、とても真摯で誠実な警句という印象を受ける。 内容は福島第一原発の今後に対する見解から、原子力・放射能の基礎的な知識や防御策、 さらには原子力エネルギーの未来に至るまで、網羅的な構成。 科学者としての立場から、原子力を用いることの困難さ、恐るべき危険性を述べていく。 一例として、溶け出した燃料が地下水脈と接触してしまえば、水蒸気爆発が生じ、 チェルノブイリを遥かに越える「地球被爆」という規模で、放射能がばらまかれてしまう、 という記述を見たときには戦慄が走った。 一方で、この書籍は、原発・原子力というイシューを「科学」という枠組みだけで扱うことの限界も示している。 原発を建てるかどうかという選択は、電気をどう確保するかという問題であり、 我々一人ひとりのライフスタイルの問題に直結していく。 著者も「科学者」として語ることが出来る、ギリギリの線を何とか探っているように読める。 ところどころに出てくる、「…かどうかは、私にはわかりません。しかし…」という文言。 科学は何かを判断するときの材料や基準を(一応)提供してはくれるが、 それだけで何かが決まるというものでもないのだろう。 その先は政治に任せるべき、なのかもしれない。 原発をめぐっては様々な見解がある中で、この書籍もあくまで一つの見解に過ぎないということには留意が必要だろう。 平行して、原発にポジティブな見解を述べる人々の文章にもあたってみると、 原発のみならず、科学がどこまでモノを言えるのか、といったことも学べるかもしれない。 いずれにせよ、目を通しておいて損のない一冊。

    0
    投稿日: 2011.09.15
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    震災後の東京電力、原子力安全委員会、政府の発表や説明は、到底納得出来るものではありませんでした。 福島第一原発でいったい何が起きていたのか、なぜあの様な嘘だらけの会見が連日続いたのか、この本を読んで理解出来た気がします。 最近では、奇妙な楽観視ムードが漂っていますが、危険な状況に変わりはないそうです。 一刻も早く、この国から原発がなくなることを願います。 もし、“原発はないのが一番だけど、電力確保の為にはなくてはならないのかな” 等と、曖昧な意見を持っている人がいたら是非読んでみて下さい。 僕も、この本を読む前はそう思っていました。

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    課題のために購入。誰が読んでも理解できるように噛み砕いて説明してあって、読みやすかった。まとめてきなもの

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    投稿日: 2011.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    福島でなにが起きたか、なぜあんなことになったか、そして今後どうなるかがわかりやすく書いてあります。テレビのニュースをみても新聞をみて、なんか変だ、と思っている人は一読してみてください。経過および原発問題の背景がよくわかると思います。

    0
    投稿日: 2011.09.11
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    福島第一原発危機と、原発をめぐるあらゆる問題について、非常に簡潔な言葉で網羅的に解説されており、ベストセラーになっているのも頷ける本。内容の濃い新書。

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    投稿日: 2011.09.08
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    そーいや、リーマンショックのときから「生き方の選択」って言ってたよなぁ。どんなに痛い目にあっても、結局「のど元過ぎれば熱さ忘れる」んだ。まだ過ぎてないんだけど。

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    投稿日: 2011.09.04
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     ま,とにかく,この辺で原発(原子力発電)から撤退しましょう。医療への利用のための研究までもやめる必要はありませんが。  原発が止まっても電気はあまっています。1年間のうちのホンの数時間の需要ピークのために,「また,もしも近くの原発が…」と,ドキドキしながら過ごすのはバカげています。だって他の発電方法もあるのだし,原発にこだわる必要はありません。  原発が安くないのももうみんな知ってしまいました。本書にも分かりやすく書かれています。  これまでは,推進したい人たちが,自分たちの都合のいい情報だけを,大金はたいて何度も繰り返し流し続け(しかもそれが私たちの税金だったり,自由競争のないなかで取られた電気料金だったりする),あれやこれやと言っていただけだったんですから。  今回の事故以前から,最も冷静に現状を分析し,判断し,発言してきた著者の姿勢から学ぶべきものは多いはずです。  <「安全は被曝」は存在しない>という段落だけでも読んでみてください。「低レベルだから大丈夫…」ということは,まだ科学的な結論となっていないことがわかるでしょう。

    1
    投稿日: 2011.09.02
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    原発は、CO2を出さないが、放射能廃棄物を出し続ける。 クリーンなんてことは絶対ない。 原発について、推進論者がついてきたウソがよく理解できる本だとおもいます。

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    投稿日: 2011.09.02
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    とてもわかりやすい。まずは現実を知ることから。被爆の様子が生々しくてやるせなかった‥。こんな小さな島国でとてつもない恐怖と隣り合わせで生活してるんだね‥。

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    投稿日: 2011.09.01
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     なぜ原発に未来がないのか。40年にわたりその危険性を訴える原子力の専門家が伝える。  4月、政府は放出された放射性物質は「チェルノブイリの一割程度」と発表したが、著者はすでに原爆80発分の「きわめて膨大かつ危険な量」の「死の灰」が飛び散ったと警告する。年間被曝限度量が引き上げられたが、福島県内の学校の安全基準である一時間「3.8マイクロシーベルト」は、年間20ミリシーベルトに換算される。この数値は、原発作業員が白血病を発症した場合に労災認定を受けられるレベル。子供にまで、「汚染の現実」に合わせた安全基準が適用される、本末転倒の事態となっている。  青森県の六ケ所再処理工場は原発100年分の「死の灰」をためこむ。「もんじゅ」は、原子炉を水でなくナトリウムで冷却する。しかしそのナトリウムは水に触れると爆発する危険物質。今回のような事故が起きた場合、「何の対処もできないまま破局を迎える」という。 (「週刊朝日」 2011/9/2)

    0
    投稿日: 2011.08.30
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    とりあえず、知ることから始めろ。元担任からすすめられ、読んだ。今回の震災で、私の知らない世界は、考えなければいけない世界になった。この本には、現実が詰まっている。個人的には、そう思った。

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    投稿日: 2011.08.30
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    自分達は原発について知らなすぎた。隠されていたこともあるが、きちんと目を向けなければならない問題だった。本書を読んで、それでも原発が必要だとは誰も思わないだろう。日本人は全員が原発について、今での政府、電力会社の取り組みについて、知る必要がある。

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    扶桑社の人がわざわざ会社まで送ってくれた本。 読んでよかった。安全な被ばく量など存在しない、と。 電力業界のことは知るほど、ばかばかしくなる。 子供を守るのは大人の責任だ。

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    「被曝の影響を受けにくい大人・高齢者が汚染食品を引き受けよう」 「電力不足は原発停止のせいではなく、火力発電所などその他の施設が打撃を受けたため」

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    投稿日: 2011.08.23
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    原発関係の著作を最近多数出されている専門家の方の著作です。 ニュースで言われていることの真意を専門家の方の切り口から、どのようなことが起きているかを解説しています。 原発原発って、何がどうなのか実際よくわからない...という方、 ニュースを見すぎていろいろな人の話を聞きすぎて何がなんだかわからなくなってきた...なんて方には情報整理する意味でも有意義な本だと思います。 今の日本には恐ろしいことが起きている、ということはよくわかります。 次にどんなアクションが必要なのかは、国の提案を待つよりも、個々人で、家族ごとに熟慮することが今はベストなのでしょうね。

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    投稿日: 2011.08.22
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    原発の危険性が分かりやすく書いてあってよかったけど、『解決策=原発を止める』の先がもう少し提示されているとよかった。 あと止めるための方法はどうすればよいのだろうか?世論の形成しかないのだろうか…

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    投稿日: 2011.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

      電気料金のウソ、安全神話のウソ、人体に影響ありませんのウソ、再処理工場のウソなどわかりやすく解説している。  印象に残ったところは、  「被害を福島の人たちだけに押し付けてはならない」の項で 私は40年間危険な原発を止めようと努力してきました。しかしとめることはできませんでした。その責任が私にはあります。「安全だと言ってきた政府と電力が記者が悪い」と思うかもしれません。しかし、だまされた人にはだまされた人なりの責任があります。というところ。  今日実家に帰ったら、母(77歳)がこの本を読んで、「原発は二酸化炭素でないなんてうそばっかり、まただまされた。」と怒っていた。ちなみに前にだまされたのは、国民学校の時。教科書に墨ぬらされたとか、日本の歴史を教えたもらえなかったとかよく怒っていた。

    0
    投稿日: 2011.08.16
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    福島の親戚の家に行くと、原発の本がずらりと並んでいました。 「学校ちゃんと行ってない人でも、この辺りの人はみんな原発に詳しいよ」と叔母は言います。 ニュースは見ていても、ネットで情報を集めていても、どこか楽観的な気持ちのあった自分が恥ずかしくなりました。 本書にも書かれている通り、政府や電力会社に責任があるだけでなく、私たちは自分の使っている原子力発電についてもっと知るべき責任があったのだと思います。 この本は、震災以降の原発の様子、放射能とは何か、どういう風に対処すればいいか、といったことから、原発の危険性、未来のエネルギーについて書かれています。 原発を知る入門本としても、とてもわかりやすいです。 放射能にこれ以下であれば安心、という値が存在しないことを始めて知りました。どんなにわずかな被曝でも、放射線がDNAを含めた分子結合を切断・破壊するという現象は起こるのだそうです。 原発の危険性は知っているつもりでも、必要悪だと思う気持ちが欠片もなかったといえば嘘になります。 まず代替案が、というのが頭に浮かびますが、本書でも例に出されているように沈没しかけた船に乗っているのに「代替案がなければ逃げられない」とは言いませんよね。それほどに切羽詰まった状況にある現実をしっかりと認識すべきなんですね。まして、原発がなくても火力発電が復旧すれば大部分の電力は補えるそう。 そして、原発から出る高レベル放射性廃棄物は、100万年もの管理が必要なものだそうです。国家はおろか、人間が生きているかすらわからないような先まで負の遺産を残すことにもっと危機感を抱くべきだったんだと思います。 「起きてしまった過去は変えられませんが、未来は変えられます」という言葉が、とても胸に刺さりました。 ・被曝はあらゆる意味で危険であり、除染しないよりはした方が絶対にいい。「過剰反応」と言われようと、子どもたちのためにより安全な環境を求めて対策を行っていくことが必要です。 ・子どもたちの被曝を減らすために私が提案したいのは「大人や高齢者が汚染された食品を積極的に引き受ける」ことです。学校給食などは徹底的に安全にこだわらなければなりません。 政府は「暫定基準値」を設けてそれを超えた食品を出荷停止にし、超えなければ「安全」と見なしていますが、それは明らかなウソです。「レべルが低いから安全」なんてことは絶対にありません。

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    投稿日: 2011.08.14
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    日本の原発には安全神話があった。つい数ヶ月前までの話だ。しかし何が起るかわからないのがこの世の中だから、絶対に安全だとか言うのは科学者の態度ではない。そして、例えば北朝鮮が暴発して日本列島の原発めがけてノドンミサイルを打ち込んできたらどうなるの、とか、恐れずに被害予測や対応策を発信することも、科学者の役割だと思う。 本書は原子力の研究者が鳴らす警鐘の書。特に「放射能の墓場を福島第一近辺に作るしかない」という提言とか、ただ溜め込むしかない放射性廃棄物の話とか、説得力のある言説がテンポよく心に刺さってきた。私は感情的な反原発には組しないけれども、核兵器を持たないが故に再処理技術に遅れた日本が原発を造り続けることは無理がある、ことはわかる。 原発を危険と見る立場では最右翼の方が勢い良く語っていく本だから、ある程度批判的に読む必要もあるだろう。例えば原発止めても電力は大丈夫、の部分とかは、老朽火力発電所の再稼動について検証した上で語るのが科学者の立場だと思うのだが、どうだろう。

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    投稿日: 2011.08.14
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    この本に書かれているように、原発を止めても、ほぼ電力は大丈夫だと分かった。今日8月14日は気温が35度を越えている、昨日も一昨日も同じだが、節電は叫ばれているが、電力不足やましてや停電はない。何のための原発で、なぜ我々はここまで現実を知らなかったのだろう(知ろうとしなかった)うまく知らされないようにされていたのだろう。原爆に続く二度目の被爆、このことから一人一人が考えを一つにして脱原発だ。

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    投稿日: 2011.08.14
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    思想なく、公平な判断が出来る人間だと自負している。が、原発はやはり要らないのではないかと思わされた。原発の怖さを改めて知らされる。目を背けずに読むべき必読書。ただ一冊ではなく、より多くの意見に耳を傾けて判断する必要がある。

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    投稿日: 2011.08.08
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    原発に関する議論は、既存メディアを見ているだけでは決して理解することはできない。ネットの言論と小出先生のような筋金入りの専門家の意見を自ら拾い上げて理解する必要がある。そうすれば自ずと何が真実で、誰が誰のために嘘をついているのかが明らかになる。 3.11以降の日本に生きる私たちは、これから長い年月を厳しい現実に向き合っていかなければならない。本書はそのような、本来日本人が知るべき真実を厳しく追及している貴重な1冊だ。 http://booklive.jp/product/index/title_id/127544/vol_no/001

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    投稿日: 2011.08.07
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    原子力発電に関する、「知らぬが仏」の内容を明快に解説してくれた本。原発に関して、自分たちは今まで「知らぬが仏」の心境で、現実を知ろうとしなかった事を反省すべきだろう。

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    投稿日: 2011.08.07
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    一部の人間の利益のために、100万年先の未来に続く危険すぎる負の遺産を作り出したことに、激しい憤りを感じる。と同時に、事実を知ろうとする努力を怠り、国や電力会社に騙されたままのんのんと生きてきた自分にも憤りを感じる。何をすべきかを考えよう。

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    投稿日: 2011.08.05
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    受入れられますかね、⇒「汚染されている事実」をごまかさずに明らかにさせたうえで、野菜でも魚でもちゃんと流通させるべきだということ。できますかね ⇒「子供と妊婦にはできるだけ安全と分かっているものを食べさせよう。汚染されたものは、放射線に対して鈍感になっている大人や高齢者が食べよう」  とにかくすべてを明らかにさせるということに同意、ほんとうに原子力にはお金がかかるのであれば、だましもいいところだ!ということになりますね。

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    投稿日: 2011.08.04
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    まっすぐに正論を分かりやすく書かれていて読みやすかった。 原発は実際には火力よりもコストが高いなど、いろいろ初めて知ることが出来た。 いかに政府や保安院の今までの政策が嘘ばかりだったのかがよく分かった。

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    投稿日: 2011.08.03
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    本当にちょっと考えればどれだけ危険かわかりそうなものなのに… 目先のことしか考えてこなかった政府・電力会社の責任は重い、重すぎる。 我々も知らなかったでは済まされない。もう福島だけの問題ではないのだから。

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    投稿日: 2011.08.03
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    一般向け新書ながらこれまでの想いを凝縮してタイムリーに書き下ろした渾身の一書と思いました。 様々な書籍・雑誌などから原子力エネルギーは危険なものであると知りながら、2度のオイル・ショックや現在でもある石油価格の上昇など石油産出国や石油メジャーの行うエネルギー支配構造からの脱却の観点から、国のエネルギー施策として仕方がない部分もあるのかなと漠然と思っていたことに対する痛烈な批判であった。 もとより福島第一原発の事故は第一義的には天災であるが、天災への備え不足(免責事項があった関係で?)や度重なるミス・ジャッジ(例えば、即時海水注入をためらう)、故意(あるいは無知?)の沈黙(例えば避難指示に重大な過失がある)など、その結果引き起こされた甚大すぎる災厄に対する責任は万死に値するといっても過言はない。「ただちに健康被害を引き起こさない」と言い(将来の発癌リスクが高まるとは言わないで)、SPEEDIの結果を公表しないなどその不誠実すぎる言動は、今後、数十年先に明らかになるであろう癌発生リスクとどのように向き合うのだろうか。メルトダウンの可能性が指摘された初動時に広範囲で「逃げろ」と言わず(例えば他で事故った場合でも逃げろと言わないということがよお~くわかりました)、放射線測定値が高まった後に(=被曝してから)避難指示を出すと言っている政府・東電関係者は、その犯罪行為に対し、刑事責任があると考えている。おそらくは、パニック防止や対外的思わく、賠償金額と天秤にかけたものと思われるが、フランスなどは国外退去、アメリカは80km避難を自国民に指示していたわけで、そうした判断の結果責任はきっちり問われる必要があるだろう。 マスコミに登場する御用似非学者は、飛行機に乗った場合の被曝量やレントゲン検査の被曝量と比較するが、短時間被曝云々と言う前に、毎年健康診断を受診しなかった場合の癌発生リスクや、飛行機に乗った人への癌発生リスクの研究蓄積をそもそも持っているのだろうか?例えば今回の事故で統計的に100万人に0.01%発生リスクが上がるとすれば、100人ということだがこれは立派に多い数ではないのか。10人でも同じことだ。被曝量にしきい値はないとはそういうことである。 そうした犯罪的に不誠実な面々が造り上げてきた原発ムラはもはや解体して、相応の責任を取ってもらうしかないのではないか。 現状ではエネルギー供給の観点から早急に原発を無くすことはできないかもしれないが、仮に段階的に脱原発を行うにしても、残る原発の運用も、「想定外」と言い訳していた現在の原子力行政・企業にどれだけの運用能力があるのか非常に疑問であり、正直無理であると思う。(アメリカ海兵隊の放射能対応部隊は、いつも「想定内」で対応するそうである)やらせメール問題に代表されるように首長や保安院と電力会社のずぶずぶな利益関係や、高給取りな割には無能な采配を続ける電力会社トップをみるにつけ、いっそ海外を含めた第三者機関の介入が必要なような気がする。原子力利用のその暗黒面を知る立場にありながら備えを怠り、最終的には権力におもねり扇動し、欲に目がくらんで、小賢しいだけの、結局は天に唾をしていた愚者どもはその重い責任を取った上で即刻退場してもらいたい。 そもそも今日の原子力エネルギー繁栄は行政だけでなく、国からの資金投下を求める町村や多大な電力を享受する都会といった構造的な利害関係であり、「安全」「CO2が出ない」などという言葉に愚かにも「安心」していたわれわれが他人を全面的に非難できる立場でもないが、ウランが枯渇して使えなくなるかもしれない原発を大量に造り、以降、高レベル放射能廃棄物を100万年単位で残さざるを得ない責任をどうすれば果たすことができるだろうか・・・。 かたや、CO2削減が求められ、一方で原子力エネルギーを拡大しようとする諸外国を前に、資源が少ない(とされる)日本の取るべき道の答えは簡単ではないかもしれない。だが、少なくとも今の原子力ムラ構造を解体し、知恵の総力を結集すべき時にきている。著者の語る通り受け入れるべきことももちろん必要だが、グローバルな社会において個人努力だけでは限りがあると同時に、古来より節制や倹約が長期持続することはありえず、よりダイナミックな視点で、今後、どのような舵を切り、不死鳥となって甦れるのか、日本の本領発揮の大舞台となってほしいと思う。 脈絡なく感想をつらつらと書き散らしてしまいました。だが、本書は3・11後、感じていたマスコミの垂れ流す「大本営発表」の強い違和感をいろいろと解きほぐしてくれたよき解説書なので、どんな意見がある人にせよ、もれなく一度は手にとってほしい一書だと思います。負の局面をプラスに切り替えることができることを望むばかりです。

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    投稿日: 2011.08.02
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    わたしたちは原子力発電に頼っているにもかかわらず、その実情を何も知らされていないし、知ろうともしなかった。 現に私は原子力発電なしではこの電力不足は免れないと思っていたし、原子力発電は今後も必要だと考えていた。 しかし、この本を読めば原子力は日本にとって害でしかないとわかる。 誰とは言わず、原子力の問題に直面している日本人すべての人に読んでもらいたい一冊。

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    投稿日: 2011.07.29
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    もっと知っておかなければならないことがある…と思った。日本の原発産業の事を考えれば、決して中国の高速鉄道の事故を嘲られない…やってることは、ほとんど同じぐらいグダグダな為体なのだから…

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    投稿日: 2011.07.26
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    日本は3.11以降放射能に汚染された国になってしまった。 そして、日本人はこれから放射能とともに生きていかなければならない。 そんな日本人全員が読むべき本である。 この本を読めば原子力発電は日本にとって百害あって一利なしということがはっきりと分かる。 日本人に今本当に必要な本である。

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    投稿日: 2011.07.25
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    原発は火力などに比べて低コストだ、というウソ。ただひたすら電力会社が儲かる為に仕組まれた料金設定。その事実を知るだけでも、十分に読む価値のある本だ。

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    投稿日: 2011.07.25
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    C0295 大手マスコミみたいなことはせずに、逃げ道は絶っています。即時、全廃です。ちょっと、根拠が薄いのが残念ですけど、分かりやすく語ってます。提言なのですが、給電能力とかコスト構造を開示して、ウソなら罰則として欲しいです。補償費用も料金に乗せるなら、電力会社の従業員や関連企業も電気代を払うように法制化するべきです。でも、本当の最悪というのは、追加で女川、福島第二原子力発電所も揃って吹き飛ぶ可能性もあったことでは。

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    投稿日: 2011.07.25
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    本当に何十年も、一人で戦ってきたんだろう。 ブレない意見と、まっすぐな正論、、に聞こえるけどなぁ。 推進派の方々よ、あなたたちの意見が聞きたい。 小出さんの意見に真っ向から反論し、世論を納得させうるだけの理論を、我々に示してくれるのだろうか。 しかし、我々にもやることはあると小出助教は言う。広瀬隆さんの著書と最後は同じ。 まず、我々のエネルギー消費を考えること。 そこがスタートラインだ。

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    投稿日: 2011.07.25
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    根本的に原発は「悪」なのだ。それをクリーンエネルギーだのなんだのと国や企業は喧伝してきた。その結果が今日の福島での悲劇だ。 決して原発はクリーンではない。廃棄物の処理や生態系への影響など問題は山とある。本書を読んで原発の負の面を理解すべきだ。少なくとも原発は必要だと声高に唱えることはできなくなるだろう。 正直わたしも原発がなくては電力供給がおぼつかないだろうし、また新産業として採算性があるだろう、などと以前は考えていた。だがやはり原発の利点と負の面とを天秤にかけると、脱原発派にならざるを得ない。 原発は「悪」であって、「必要悪」でも勿論、ない。

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    投稿日: 2011.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3.11震災による福島原発の破局的状況を抱える現在において、本書がベストセラーとなるのは当然すぎることだろう。とにかく解りやすい、一気呵成に読める。原発破局の実態が、客観的事実に裏づけられつつ簡潔明瞭に解き明かされいくコンパクトな全7章182頁。 終盤の6章で取り上げられる、浜岡原発や上関原発、六カ所村の再処理施設、高速増殖炉もんじゅ等の問題点などにいたっては、その終末的実態にただもう暗澹とするほかない。 初版三刷、いま話題の本ではあるが、さらに広く読まれることを期す。 負の遺産//原発  -2011.07.20記 <放射能とはどういうものか> ◇放射能の怖さは、DNAを破壊し遺伝子異常を引き起こすこと。 JCO臨界事故では、被曝者の細胞が再生されず、全身が焼けただれるようにして亡くなった。 ◇今回の事故で、すでに原爆80発分の放射性物質が飛び出している。 いま問題なのは内部被曝。ベ-タ線やアルファ線は、進む距離は短いがエネルギ-が大きい。 体内の細胞に付着すると、そのごく近傍の細胞に継続的に影響を与える。 <放射能汚染から身を守るには> ◇人体への影響はLNTモデル-=線量の増加に伴い危険性が増える-で説明される。 原発推進派はこれを認めず、一定量以下の被曝なら影響ゼロとの立場を取る。 だが、人体に影響のない被曝はない。最近では低線量被曝がむしろ危険度が高い、との研究も出ている。 ◇事故での被曝を防ぐには、まず事故の場所から遠ざかること。 風向きと直角の方向に逃げる。雨を避ける装備やマスクなども必要。 国の発表は過小評価なので、ネットなどで情報ル-ト開拓をする必要。 ◇文科省の「20ミリSvまで安全」は狂気。 表土除去など被曝を少しでも減らす方策が必要だ。 汚染されたゴミは原発周辺に送るしかない。また周辺の農地はすでに再生不能。気の毒だが、もう住民は元に戻れない。 ◇放射線は若い人ほど影響を受け、50歳以上ではガン死の可能性が劇的に下がる。 汚染された食物は隠さず流通させた上で、大人が引き受けるべき。 ◇原発を容認した大人にも責任があるのだから、被害を福島だけに押し付けてはならない。 周辺住民の重荷は社会全体が共有し、支える必要がある。 <原発の“常識”は非常識> ◇原発の運転により、日本国内にある死の灰は広島型原爆の80万倍に及ぶ。 国は原発の危険性を分かっていたので、原賠法で電力会社の賠償責任の上限を設定。電力会社に建設を促した。 ◇電力会社の利潤は、市場原理ではなく資産で決まる。 原発は作れば作るほど資産になるから、電力会社は建設をやめない。一方で電力料金は高騰する。 ◇「原発は低コスト」は嘘。 再処理や開発費用を加えると火力より高い。ウランの採掘や濃縮で多量のCO2も排出。 さらに、発生した熱の3分の2は水に伝わり、海に捨てている。こんな原発のどこがクリ-ンなのか。 <原子力は未来のエネルギ-か?> ◇化石燃料枯渇への恐怖が原発推進を容認してきた。 だが石油可採年数は増加。むしろウランの方が先に枯渇する。 <「石油がダメだから原発」は誤り> ◇資源不足を解決するべく始めた核燃料サイクル計画も失敗続き。 もんじゅは1兆円を注ぎ込んで1kwも発電していない。実用化は無理だろう。 ◇プルトニウムを処理するために、MOX燃料対応の原発-大間原発-を建設中だ。 原発の問題をクリアするためにまた原発。悪循環から抜け出せない。 <地震列島日本に原発を建ててはいけない> ◇地震多発地域に原発を54基も作ったのは日本だけだ。 浜岡原発は、必ず起きる東海地震の想定のど真ん中。 今回の停止を、津波対策のみならず全原発の安全対策検証の契機にするべき。 ◇六ヶ所村の核燃料再処理工場には大量の使用済み燃料が集まる。 本格稼働すれば日常的に放射性物質を廃棄することに。コスト減でフィルタも取り付けられない。 ◇高速増殖炉もんじゅの冷却材はナトリウム。空気に触れると火災が発生する。 水に触れても爆発するから、消防車も使えない。地震で施設が破損したらすべてが終わる。 <原子力に未来はない> ◇原発は、先進国では縮小傾向にある産業。その上、日本は原発技術の後進国だ。原発は止めなければいけない。 実は全原発を止めても、火力の稼働を7割-通常5割-にするだけで必要量は賄える。 ◇核のゴミは、六ヶ所村では300年監視が必要という。 もう、原発で得たエネルギ-より、処理のデメリットの方が大きいではないか。 ◇代替エネルギ-の開発と普及を考えよう。 日本はかつて太陽光発電では世界トップの技術を誇った。 一方で、エネルギ-大量消費を前提とした生活を考え直す必要がある。

    0
    投稿日: 2011.07.18
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    今まで原子力発電所についてあまりにも何も知らなかった(知ろうとしてこなかった)私にとって、衝撃的な一冊。 技術的にはものすごく難しいことだろうことを、一般の人にも分かりやすく解説してくれている。 ここに書かれていることがすべて真実だとしたら、日本は、世界はいったいどうなってしまうのか…

    0
    投稿日: 2011.07.16
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    小出氏が従来より展開している論の要約。 一般向けの新書なので専門的な話はあまりない。 原発の危険性についての入門書という位置づけで。 個人的には「隠される原子力・核の真実」の方がためになった。

    0
    投稿日: 2011.07.16
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    10万部 著者は、京都大学原子炉実験所助教。原発の危険性を訴え続けて40年。3・11後、信頼できる科学者の一人として注目を集めている。 わかりやすい言葉で、原子力や放射能の危険性が説かれています。「なぜ、これまで原発を止めることができなかったのか」について知りたい方にも。

    0
    投稿日: 2011.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原発について、わかりやすく書かれています。放射能とはどのようなものかも含めて書かれているので理解しやすいと思います。 さすがに「すでに広島原爆80発分の死の灰が作られてる」は度肝を抜かれます。 本気でエネルギーについて考え直す時が来たと感じます。

    0
    投稿日: 2011.07.14
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    原発事故以降にいろいろ調べたのでそこまで目新しいことを言ってるわけではないと思ったけど、わかりやすくまとまっててよかった。 書籍という形になってると両親もすんなり納得して読んでくれるのでありがたい。 長年原発に反対して声を上げ続けていた方と思うと頭が下がります。

    0
    投稿日: 2011.07.14
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    最近、原発の本を様々読んでいるが、より細かい情報が書かれていました。 日本は、原発をどうしようとしてるのかが気になるが、日本以外の国が原発の危険性や効率のことを今回のような調査を始めて、反原発の流れになると日本を撤退をせざるをえないのかもしれない。起きたことはしかたがないが、本書でも記述されていることだが、原発に対してのより深い知識をえることで、自己防衛の重要性を感じた。

    0
    投稿日: 2011.07.14
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    放射線は低レベルでも遺伝子に多大なエネルギーで持って損壊を与える。 だから、色んな病気を人間にもたらす。 やっぱ、原発はヤダ。

    0
    投稿日: 2011.07.13
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    東日本大震災の原発関連図書の一冊として読みました。 福島県の一部の放射線量がチェルノブイリ事故の時の避難区域と同じレベルだということは知らなかったので驚きました。 代替エネルギーに関しての説明が少なかったのが残念です。

    0
    投稿日: 2011.07.10
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    読めば読むほど原発は怖いと感じた。 そして著者は早く原発を止めるべきだと提唱し、 代替案はそのあとでも平気で、 次世代のために現代人は電力消費を抑えるべきだと言う。 しかし、それで経済発展は大丈夫なのだろうか。 この失敗を教訓に技術を進歩させるという考えはできないのか。 結論が、贅沢をするな、人類が生き延びる価値はあるか、 エネルギー消費をしろ、とか希望が見えない。 諦めに聞こえる。 人類の叡智を信じるのなら、希望を見出さないと 科学者とはいえないのではないだろうか。 後戻りする歴史などないことを知らないのだろうか。

    0
    投稿日: 2011.07.10
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    危険性を訴え続けて40年 “不屈の研究者”が警告する原発の恐怖 “安全な被曝量”は存在しない! 原発を止めても電力は足りる! いま最も信頼されている原子力研究者の、3.11事故後初の著書 著者の小出裕章氏は、かつて原子力に夢を持って研究者となることを志した。 しかし、原子力を学ぶうちにその危険性を知り、考え方を180度変えることになる。 それ以降40年間、原子力礼賛の世の中で“異端”の扱いを受けながらもその危険性を訴え続けてきた。 そんな小出氏が恐れていたことが現実となったのが、2011年3月11日に起きた福島第一原発事故だった。 原発は今後どうなる? 放射能から身を守るにはどうすればいい? どのくらいの「被曝」ならば安全? 原発を止めて電力は足りるの? など、原子力に関するさまざまな疑問に“いま最も信頼されている研究者”がわかりやすく答える。

    0
    投稿日: 2011.07.10
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    最後の章を読んだとき、ああ、日本はもうとりかえしもつかないことをしてきてしまったことを痛感する。原発が稼働すればするだけ、処理しようもない「核のゴミ」が増えつづける事実。この一点だけとっても、もうおしまいにしないといけないということが理解できるはず。

    0
    投稿日: 2011.07.04
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    原発は百害あって一利なし! 言い切るぞ、私は! この期に及んで原発推進なのは、無知か利権か核兵器持ちたいかだけ。

    0
    投稿日: 2011.07.03
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    原発に未来がないことが理解し易く説明されています。日本が如何に危険な方向に向かいつつあるのが分かりました。これを読んでそれでも原発を推進すると言える人はいるのでしょうか。福島原発の問題が起きてなくとも遅かれ早かれ原発の問題は起きていたと思いました。

    0
    投稿日: 2011.07.02
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    「原発の影響を完全に払拭するまで、全ての日本人が英知を結集して、長期にわたる対策を講ずる必要がある」とする著者の記述の視点が印象に残る。次世代に安心して日本を引き継げるよう、出来ることから頑張るしかないと思う。

    1
    投稿日: 2011.07.02
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    原発の怖さは十分にわかったが、読んだ時期が悪いためか、Twitterなどで知ったことばかりだった。「では今どうすればいいか?」が知りたかったが、ほとんど書いていなかったので自分が期待していた内容とは違っていた。 ただ、内容は非常にわかりやすい。

    0
    投稿日: 2011.07.01
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    原発事故に関して知っておきたいことが一通り記載されている. あれほどの大災害が現在進行形である中,どんな分野に属する人でも原子力に関する知識と意見を持つ必要があるだろうと思い,手に取った. 原発肯定派否定派に関わらず,自身の考えをリファインするのに役立つと思う. 原発を責めることだけが正義であり,それで市民としての責任を果たしている,というような安っぽい感じではなく,今すぐにはどうしようもない原発と向き合った上で,原子力脱却を提言していることに説得力を感じた. 疑問に思った点として(批判ではないです),現在は経済活動が下火なため,急激に,というわけではないが,それでもやはり電力需要は増え続けている. また,国際会議で定められる二酸化炭素排出量削減目標は年々厳しくなるし,現時点で原発を全て止めても電力はまかなえる,というのは正しい見方なのだろうか. こうした疑問は次のステップとしていきたい. *追記 電力需要は日本に関しては横這いに近いみたいです.

    0
    投稿日: 2011.06.30
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    原子力に夢を持ち、研究に足を踏み入れた人間で、だからこそ真の危険性を知り、自分の考えを180度変え、脱原発を40年もの間 訴え続けてきた小出教授が、震災後に書き下ろした著書です。福島第一原発のこれからや、放射能とはどういうものか、原発の常識は非常識、原子力に未来はない、など、原子力がいかに負の遺産であるか、とてもわかりやすくかかれています。私たちが、自分の子供たちの未来に このような負の遺産を残してはいけないということを、深く考えさせられます。頭が悪い私にでも理解できた、原発の仕組みや電力会社のカラクリ。たくさんの人に読んで欲しいです。

    1
    投稿日: 2011.06.29
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    とても勉強になった。とにかく一度読むべし。 そもそも原発を歓迎した国民は少ないのに、いつの間にか原発は沢山建っている。日本は民主主義なのに民意は一向に国策に反映しない国だよね・・・。

    0
    投稿日: 2011.06.29
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    地震が起きた後で、あるいは原子力損害が生じた後で、「だから言わんこっちゃない」と、後出しじゃんけんのように論じるのは、ある意味、無責任だと思う。特に、原子力事業者の事故発生時の運転責任や、その後の必ずしも誠実と言えない情報開示だけを問題視していくと、本当は誰にどの程度の責任があったのかを見失ってしまうように思える。そういう点で、できるだけ事故発生前に公にされた文献を読むべきなのだが、それでもこの本は、専門知識のない一般大衆向けに、事故発生までの経緯を分かりやすく説明しているので、少なくとも専門家である著者の目には、何がどのような問題として映っているのかが、要領よく伝わってくる。また、放射能が人体に与える影響について、NHK東海村臨界事故取材班「朽ちていった命~被曝治療83日間の記録」(新潮文庫)の一読を勧めていて、なるほど、そちらを併せ読むと、病院でレントゲン写真を写す際の物々しさの理由がよくわかってくる。惜しむらくは、原子力損害賠償法の解釈が間違っているのではないかということ。「賠償措置額1200億円」というのは、電力会社の賠償責任の限度ではなく、付保義務の最低額なのではないかと思われるのだが…。一方、もし著者の指摘どおりなら、これは大変な問題だという点が2つ。使用済み核燃料再処理工場は、平常運転として、段違いに多くの放射能を環境に放出するものだという点が1つ。もう1つは、原子力発電所は、日本の河川の流水量の4分の1に相当する温水を、排熱のために海水中に放出しているという点。後者は、その分量からして、地球環境のバランスに悪影響を及ぼしていない筈がない…。う~ん。

    0
    投稿日: 2011.06.28
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    311の大震災で、福島原発が大問題となりました。 私たちは、どれほど原発のことを知っているでしょうか? 小出先生は、40年前に原発ができた時から、原発反対運動を続けています。 その間、世上の流れは、原発を推進する方へ舵取りされてきました。 ところが、未曾有の天災と人災により起こった福島原発事故で、世界中が覚醒しはじめています。 ドイツは、すでに原発を廃止することを国が決めました。 なぜ日本が原発を推進してきたのか? この本を読めば、よくわかります。 これは、日本人なら必読の本です。

    0
    投稿日: 2011.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    起きてしまった過去は変えられないが、未来は変えることができる。 今日本に生きている全ての大人に読んでもらいたい1冊。 単なる原発批判ではない。人としてのあり方を考えさせられる。今こそ考えなければならない。

    0
    投稿日: 2011.06.24
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    一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。 http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-884.html

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    投稿日: 2011.06.24
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    シンプルに原発の危険と不要さを説明している。 なんでそんなものをこれまで作ってきたのか? という疑問がわく。

    0
    投稿日: 2011.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ原発が危険で廃止しなければいけないのか、ということがコンパクトにわかりやすくまとめられています。全国民の必読書。

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    投稿日: 2011.06.22
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    既知のことも多かったですが、原発事故のことなどが非常に簡潔にまとめられており一度は読んで欲しい本。小出先生の講演を生で聞いてみたいと思いました。

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    投稿日: 2011.06.22
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    40年間近く反原発を訴え続けてくれた不屈の原子力学者でありながら、その根底に流れるものはとても優しく穏かで深い人間への愛です。原子力学者としての人間、そして子供への深い愛が、先生を動かしているのだと思います。国民全てに読んで欲しい名著。

    0
    投稿日: 2011.06.21
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    特別に反原発でも原発推進でもないが、客観的に事実として原発の危険性を訴える本はないだろうかと思い手にとってみた。タイトルは「あぁとにかく全否定するのかな。」と思わせるものの、内容としては簡素な言葉で科学的な事実を突きつけ、だから原発はやはり危険だという結論を出している。知っている知識も多いながら、こうしてまとめられるとなるほどと思う。特に個人的には今最終処分の件が気になる。フィンランドのオンカロもそうだが、結局は人間が作り出した原子の力によって人間が苦しめられているように思えてならない。

    0
    投稿日: 2011.06.20
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    一人の学者の方の良心に基づいて、 原発についての見方が示された本。 放射能の怖さ、一般に語られている原発なくして電力供給は 賄えない、という論説のごまかしと、 原発を放棄したばあいに覚悟しなければいけないこと、 がとても腑に落ちる冷静な言葉で語られる。 原子力を志し、そのおそろしさを知り、以来原発反対派の立場で 活動を続けてきたという著者の言葉には、 行動の裏付けのある説得力がある。

    0
    投稿日: 2011.06.19
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    電力会社の利益構造と電気代と法律が、原発推進することと関係あることにまず驚き。今後、福島の処理にどれだけの人が携わって、どれだけの投資が必要か考えると、やはり他の原発動かすのも含めて、核の後処理の全うな方法が確立されない今原発に頼るのは後世に負担をかけるだけの赤字国債に似てる気がする。

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    投稿日: 2011.06.18
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    原発と放射線について、とても分かりやすく易しい文章で書かれています。具体的な事実をもとに危険性と問題点を示してくれています。海への環境破壊。放射性廃棄物の処理の問題を棚上げしてきた問題は大きすぎます。読んでおいて損はない本だとおもいます。 ただ石油はまだあるからどんどん使えばいいというのはしっくりきません。たとえco2が温暖化に影響がなくてもです。一方通行な過剰なエネルギー消費構造はやはり変えていく必要があると思います。変えられる可能性がでてきているのだから。

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    投稿日: 2011.06.16
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    これまでネットでみていた情報、テレビで見ていたドキュメンタリーで知ったことが、この本を読んでもっとよくわかった。とてもわかりやすく説明されていた。ことの重大さは十分理解できたが、必要以上に怖がらせる内容ではないため、落ち着いて読めたのもよかった。

    0
    投稿日: 2011.06.14
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    本書の構成は、 第1章 福島第一原発はこれからどうなるのか 第2章 「放射能」とはどういうものか 第3章 放射能汚染から身を守るには 第4章 原発の常識は非常識 第5章 原子力は「未来のエネルギー」か? 第6章 地震列島・日本に原発を建ててはいけない 第7章 原子力に未来はない 福島第一原発事故で、すでに原爆80発分の放射能が拡散してしまったそうで、 まだ事故が収束していないことを考えると、最終的にはもっと増える可能性がある。 政府は、放射性物質が検出されても 「ただちに健康に影響を及ぼす量ではありません」 と繰り返しているが、どんなにわずかな被爆でも危険であるということは、 国際的な研究グループがみな認めている。 例えば、アメリカ科学アカデミーの放射線の影響を見当する委員会は、 「被爆のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない。 最小限の被爆であっても、人類に対して危険を及ぼす危険性がある」 と結論づけている。 誰にも管理できない「核のゴミ」を大量に垂れ流す原発を止めても困らない。 原発はすべて止めるべき。 以上が、小出先生の結論。 今、一番知りたいエッセンスが盛り込まれ、文字数も多くありませんので、短時間で読めます。

    0
    投稿日: 2011.06.13
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    現在問題になっている原発について40年もの間研究し、反体制、反原発者として戦ってきた学者。 福島がこういう状況になって改めて原発というものを知ろうとした時、あまりの情報の少なさに呆然とした。 そんな中で作者の声はアンダーグラウンドからじわりじわりと響いてきた。最初はラジオの片隅から。それも地方局。 そしてインターネットにのり、やがて大手メディアへと反原発者の声として京都大学原子炉実験所小出助教(講師)が広く知られるようになっていった。6月現在、小出氏はもはやネット上の神のような扱いをされているが、実際には彼はそれを望んでいないことが、この本を読むことではっきりと伝わってくる。 氏が望んでいるのは面子や名声や収入の増加ではなく、真に「原発をいますぐ54基止めてくれ」という願いだけだ。 氏が言うように「今すぐ原発をすべて止めても、日本は電力不足にならないか」や「電気代が高騰するのではないか」などといった不安からくる疑問にすべて答えている。 なぜ危険か。なぜやめるべきなのか。なぜ都会に作れないものを人口が少ないからといって地方に負担と危険を押し付ける形で建築してきたのか。 ただし、地球温暖化などの問題については現在世界的基準とされている二酸化酸素による地球温暖化説に疑義を呈しているので、これは意見が分かれてくるだろう。 僕は専門家ではないので判断はつかないが、ここから見えてくるのは、このようにして「科学」というものがいかに曖昧な定義しか構築できないかということ。 モノの見方、角度、各々の利益と不利益によって定義が180度変わることがあるというもの。それが現在扱われている「科学」となってしまっているということ。 それはたぶん、科学を真摯に研究し続けてきた熊取6人組にとっては悲しい限りなのだろうと推測する。 科学はデータ化され、実証されるものであるはずなのだ。経済や私営企業や政治や行政の意見で左右されるようなものではないはずだ。

    1
    投稿日: 2011.06.12
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    40年にわたって原発の危険性を訴え続けている京大原子炉実験所助教授、小出裕章氏による書き下ろし。被曝量の影響にしきい値はないとして、その危険を訴える。具体的な数字とあまりに杜撰な原子力施設の現状に憂鬱になるが、ここで思考停止してはならない。よく学んで考え、行動しなくては。

    0
    投稿日: 2011.06.12
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    ウェブに流れていた、小出先生のプレゼン動画を見て興味を持ち、この本を買いましたが、内容は同じでした。しかし、2回繰り返したことで、内容がするりと入ってきたのでOKです。電気の安定供給のために原発も必要悪としか思っていなかった自分の思考停止度を改めて恥ずかしく思いました。

    0
    投稿日: 2011.06.12
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    今、福島の子供たちが晒されている現状を思うと子を持つ親として涙が出る…国民全員が責任を持って考える義務がある。マスコミがいかに無責任か、是非読んで考えて欲しい…

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    投稿日: 2011.06.08
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    長年「反原発」を貫いている著者が【原発・原子力って何?】を、分かりやすく、丁寧に説明しています。 「豊かな生活を支える」電力を供給する原発、あまりにも大きい代償でした。

    0
    投稿日: 2011.06.07
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    「安全な被曝は存在しない」(閾値”しきいち”)なんて存在しない。 安全な地球環境を子供や孫に引き渡したいのであれば、その道はただ一つ。「知足」しかありません。 これが一番大変なんだよなあ~・・・。

    0
    投稿日: 2011.06.07
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    一気に惹きつけられて読みました。私は今までも、原発を安全だとは思っていませんでしたが、かといって恐ろしい事実を直視しようとも思いませんでした。今、福島第一原発の事故を目の当たりにし、何が事実かを知らなくてはならなくなった時、TVや新聞は「ひとつになろう」「頑張ろう」と言うばかりで本当のことは伝えてくれませんでした。この本に事実がわかりやすく書いてあります。この国難に小出先生がいらっしゃることに感謝しています。

    0
    投稿日: 2011.06.05
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    311以後の初の書きおろし。 こちらのまとめを読んで読みたくなった。 小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判がわかりやすすぎる!(文字おこし) http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65737210.html

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    投稿日: 2011.06.01