
総合評価
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powered by ブクログ「小出裕章氏の「エーテル仮説」 」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51744813.html
0投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ原子力研究者である著者による、原子力発電所の矛盾を分かりやすく紹介されています。原子力発電のコスト収支、エネルギー収支、廃棄物の処理に関する問題等とても良く理解できました。あらゆる部分において見切り発車で進めてきた、日本の現状に呆れると共にそのツケを未来に廻すことに心が痛みました。自意識過剰で閉鎖的なムラ社会の中だけで、隠蔽されてきた問題にて引き起こされた大事故の事実に目覚めるべきであると感じました。
0投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログ素人にもわかりやすい説明。読みやすい。丸善で30分で立ち読み。 原子力エネルギーの学者だけに、説得力はある。危険のリスクとは何かを考えさせられる。 早くローコスト、安全で環境汚染のない新エネルギーや、バッテリーができないものか。 それとも人間が電気のない生活に戻る勇気を持つことができるか?
0投稿日: 2019.09.23
powered by ブクログ京都大学原子炉実験所の助教である著者が、原子力の専門家の立場から原発の危険性を訴えた本。 東北大震災後、テレビのワイドショーなどで福島第一原発についてコメントを発信する姿をよく見ていた。。 偉い大学の先生が、こんなにあからさまに「反原発」を発言して良いのだろうか?と思っていたけれど、ワイドショーなどの細切れの発言よりも、しっかりと解説してくれていて、納得。 ロシアのチュルノブイリの原発事故や、東海村のJOC臨界事故の例を挙げて、それでもなお原発を推進してきた国や電力会社の、認識の甘さや癒着ぶり、無策を糾弾している。 そして、福島の原発事故以後も原発を動かし続けようとする国や電力会社に警笛を鳴らしている。 高速増殖炉「もんじゅ」や六ヶ所村の核燃料リサイクル施設など、福島第一原発よりももっと危険度の高い核施設がある。 人間の命よりも優先されるものはないのだから、福島原発事故を教訓に、脱原発にシフトしなければならないと実感した。
0投稿日: 2019.02.19
powered by ブクログ東日本大震災から7年経ちますが、震災が起こってしばらくは原発反対運動が強くなるのは当然。それから数年も経てば、たいてい危機感はなくなり、政府も再稼働へ動く。この時に重要なのは、震災が起こった時にどのような問題があったのかウソではない検証可能なデータがあるのかどうか。それがないと、本当に原発は続けるべきなのか、安全なのか、リスクは何なのかなどを判断できない。のど元過ぎたあたりで2011年に書かれたこの本を読むことにしました。 本書では原発がないと本当に電気が供給できないのか?日本の原発技術は安全神話を謳えるほど優れているのか、どこまでの被ばくならば大丈夫なのか、など東日本大震災までは誰もが疑わなかった原発問題のウソを原発の研究者自らが暴くというもの。それだけに説得力があります。原発の未来を信じて研究してきた著者がたどりついたのは全くの逆だったということ。原発の技術は海外から買い取ったものであって自国で築き上げてきたものではないこと(なのに震災前は日本の技術は最高基準と言っていた)、原発はクリーンな電気でもなければ、安くもないということ(安全なレベルになるまで数百年から数万年かかるものを、過疎地に処理を押し付けている、放射能汚染物質を処理するコストが入っていない(仮に中和処理にかかるコストを乗せるともはやコスト的に破綻してしまう状態)などなど、色々知ることができます。 なぜそれなのに辞められないのか?不思議ですね。 信じる信じないは個人の自由として、明確なのは、いったん問題がおこったら取り返しがつかないくらいの惨劇になるということ。安心安全の視点で見るとリスクしかない、そこは目をつむってコスト面だけしか見ないとしても、入れるべきコストを省いているから安く見えるだけであって、決して経済的にお得な電力ではないということ。
0投稿日: 2018.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
p.118から「地球を温め続ける原発」という節がある。ここに、驚くような数字がある。 本書によれば、年間に日本の国土から、河川を通じて流出する水の量が約4000億トンである。それに対して、54基の原発から排出される温排水が年間に約1000億トンであるという。その温排水は、原発に入ってくる時よりも排水されるときのほうが7度も高温であるという。 本書のこれらの数値を用いて、たとえば温排水が海の表面で厚さ1mで広がるとすると、40年くらいで太平洋の何パーセントの海面を覆うのか、といった試算ができる。近年の海面温度上昇の実測値などと比較することもできる。
0投稿日: 2018.08.17
powered by ブクログこの手の『〜のウソ』『〜の真実』って、タイトルのものは、よくよく気を付けて読まないといけませんね。 まま、鵜呑みにするとろくでもない。 参考文献が一つも記されず、本書内の参考値のデータも同大学の何某教授によるだとか... まあ、そうですねって内容ももちろんあるけども、だから何だって言う内容が半々。 政府、電力会社を批判するのは分かった。あなたが何十年も前から原発反対を訴えたきたのも分かった。 で?だ。 この手の話題になると、そもそも論が止まらなくなるな。 始めちゃったから今更やめられないってのが、そのまんまだよね。止めるにも莫大な費用がかかるし、処分も出来ない物質だし、大手企業は生産ライン作っちゃって、そこで働く人の生活はどうすんの?なんて... さて、300年後かぁ。どうなってるんでしょね。300年前は徳川吉宗の時代かぁ。 政府が廃炉の責任なんて持てるわけないだろな。
0投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2011年刊。著者は京都大学原子炉実験所助教。◆原発批判派。以下備忘録。①原用地買収・廃棄物処理・事後の交付金を含めると原発は高コスト。②低線量被爆の危険・重篤度大、③電力会社がマスコミの大口スポンサー、トップとの密な私的関係。原発擁護報道は情報源・根拠に注意。「眉に唾」で丁度よし、④高熱源体の原発からの高温排水が海洋環境に悪影響を与えた可能性、⑤電力会社の公開情報の不足と疑義などは、割と既知情報。ただし、①ウランが石油・石炭等より枯渇危険度高、②上関原発の立地は瀬戸内海、③JCC臨界事故の素描は新奇。 原子力発電所に多大な問題、将来への禍根、莫大な費用が必要であることはもはや自明であり、如何に取り繕うともこのまま維持し続けられるものではないだろう。その上で、火力発電の問題、例えば、CO₂排出問題や石油依存度の危険、老朽化した火力発電所の解体と新設、その費用、また新設・設備更新による効率化、さらには小規模分散型発電システムに思いを馳せたいところ。そういう意味で、新書レベルでは本書は一読すべきものだろうなと感じる。 PS.原子力発電所建設には、補助金・電気料金への価格転嫁などで電力会社の負担が掛からない仕組み。電気料金高額化の要因でもあり、電気を食う産業、国内のアルミニウム精製産業の衰退の一因。
0投稿日: 2017.01.24
powered by ブクログ原発について分かりやすく解説。説得力あります。 原発は高コストだとか、原発を使わないでも電力は足りているとか、原発にこだわったために日本のアルミニウム製錬業や太陽光発電の技術が廃れてしまったとか、色々引用したいのですが、量が膨大になってしまいます。 一言でまとめると、原発を動かすと、原子力ムラという特定のムラの住民が儲かるので無理をして動かしているということです。 つまり、原発とは、99%の被支配層が1%の支配層を支えるという格差社会の象徴のようなものです。 99%対1%ならば、選挙になれば、99%が勝つなんて単純なものではありません。 民主主義による選挙は、平等に一人一票の価値があるわけではありません。 資本と権力のある人々は、大きな影響力を行使できます。それは、原発推進の広告であったり、御用学者や御用マスゴミを使った洗脳工作です。 或いは、2ちゃんねるに入り浸って廃人になったようなネトウヨ達を大量に集めてネット工作員を使うこともできます。 一見、脱原発派が多数派のようでも、選挙の結果や現実の政治という段階になれば原発推進派の思うがままになるトリックです。 しかし、仮にも民主的社会である以上、我々心ある一般庶民は原子力ムラのやりたい放題を見過ごしていていいのでしょうか。 本書のような本を読んで真実を知り、マインドコントロールを脱しなければなりません。 また、小出裕章さんのような良識的な専門家の著書を買って応援するべきでしょう。 間違っても、原発推進御用学者や御用マスゴミにお金を出してはいけません。 なお、本書は、Febeからオーディオブック版も出ています。 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20160725/p1
0投稿日: 2016.07.25
powered by ブクログ「原発は未来のエネルギー!」と、現在より強く強く信じられていた数十年前から一貫して原発の危険性を主張。 原発を回す代わりに我々は何を見ずに何を失ったのか。 もう一度原発問題を再考すべき時に外せない1冊。
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ原発の事情が詳しくわからない。放射線、放射能って何。 福島は大丈夫なの。 など原発の問題の事がわからない初心者には分かりやすく解説してある点が魅力的な一冊。是非手にとって読んでみてほしい
0投稿日: 2015.12.17
powered by ブクログこの本を読んでまだ、廃炉に反対する人は現実を見たくない人なんだろうと思う。それだけ辛いのか、もしくは、地に足がつかないほど浮かれているんだろうな。
0投稿日: 2015.12.15
powered by ブクログ原発のプロが書いた、原発の様々な問題。そして現在言われていることの多くが嘘であるということ。。この1冊は今の日本の様々な点で政府や既得権益者のために、情報がどれだけコントロールされているのか? これを改めて知る良い内容だと思います。
0投稿日: 2015.08.03
powered by ブクログ起きてしまった過去は変えられないが、未来は変えられる 私が原発は危険だと思った時、日本にはまだ3基の原発しかありませんでした。 …けれども絶望はしていません。 京大原子力実験所助教 2011年5月16日 上梓
0投稿日: 2015.07.15
powered by ブクログ先進国日本の資本主義が引き起こしている馬鹿げた企て。知らないことで信じるしかなくなり、根拠のない楽観的な見方が広まっていたことが311で露呈したことが明らかにされていた。一企業のためにこれまでこんなに理不尽なことが行われていたのだな・・・。
0投稿日: 2015.03.07
powered by ブクログ原発はウソだらけ。原発は有害無益。原発は100万年分の負債。原発は悲喜劇。 第4章あたりから衝撃事実の連続だった。僕は著者に全く異議はないです。でも今度は逆に「日本の原発技術が世界を変える」という本も読んでみたい。
0投稿日: 2014.10.14
powered by ブクログ原子力発電のことが分かりやすく書いてある 「脱原発」ではあるが、過激ではない どうであれ「必要悪」なんてないと思う 「何か起きたら即、死」のようなものはあって欲しくない もうすでに「負の遺産(核のゴミ)」をたくさん抱えているのだから 火力・水力で乗り切りつつ、新しいエネルギー(太陽光、風力、波力、地熱などなど)開発を頑張って欲しい 原子力発電=ウランの核分裂反応で出た熱で蒸気を作り「タービンを回して発電する」=後半の「」はどの発電でも同じ。 原子炉内のエネルギー=核分裂(ウラン235に中性子が当たる)+崩壊熱(核分裂によって生み出された放射性物質が出すエネルギー) ・核分裂=制御棒で止められる(中性子を止める) ・崩壊熱=放射性物質がある限り止められない、発熱率が0.1%になるまでに約1ヶ月かかる、直ちに止めても使用済燃料は10年以上に冷却し続けなければならない この「崩壊熱」により、ウランの燃料棒が溶けた=メルトダウンが起きた メルトダウン後、何かの拍子に水蒸気爆発が起きたら、放射性物質が飛び散る!!ことは今のところ起きていない 放射線を出すものを放射性物質 放射線を出す能力が放射能 放射性物質は放射線を出しながら壊れていく 放射能の強さは、時間とともに弱くなっていき、放射能の強さが半分になるまでの時間を半減期という 原子力教育を考える会=http://www.nuketext.org/genri.html
0投稿日: 2014.05.18
powered by ブクログこの本は僕の原発の入門書になりました。簡単な原発の仕組みやその危険性など簡単に説明し読みやすかったです。
0投稿日: 2014.03.13
powered by ブクログ原発の基礎知識の整理と今後の方向性の理解に役立った。放射能汚染による人体、環境への影響に関する、具体的な数字を用いた説明が有用であった。このような影響を踏まえて、技術的にサポートできるのか、経済性は見合うのか等を意識した原発政策を進めて欲しい。
0投稿日: 2014.02.24
powered by ブクログトンデモ本ってほどではないにせよ、原発関係の書物は、どうしても極端に振り切れているパターンが多いように思えてきた今日この頃。所詮個人的な意見に留まるレベルの話までがごちゃ混ざっているから、この中から自分で取捨選択して、使える部分と使えん部分の見極めが必要になってくると思われる。他の書と比べて、特にこの中で目新しい情報、ってのはあまりなかったけど、網羅的に、比較的良くまとまっていると思いました。
0投稿日: 2014.02.07
powered by ブクログ2012.9.4 推薦者:もな(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-175.html)
0投稿日: 2014.01.05
powered by ブクログ正直言って、何がホントで何がウソなのかは、最後は自分で確かめるしかないと思います。 そして、この本は、原発に関するホント・ウソを確かめる上で役に立つ本だと思います。 もちろん、すべてが事実だとは思わないし、中にはわかりにくいたとえもあります。 しかし、少なくとも著者が知る限りの真実を集めた印象は強いです。 そして、いかに僕が原発に対して無知であったか、よく確認できました。 そういう意味でもいい本でした。
0投稿日: 2013.12.07放射線の恐ろしさ
小出先生の本は何冊か読んでいますが,内容的には他の著作と重複する箇所もありますので, 既に小出先生の著作を読んでいる方には既知の内容があるかもしれません. ですが私が読んだ範囲内で他の著作には記載がなく,且つ非常に衝撃的だったことがあります. それは,茨城県東海村のJCO臨界事故で亡くなった作業員の方が,事故の後どのような経過を辿って亡くなったかということです. 放射線でDNAが破壊されるとヒトの身体がどうなってしまうのかということがよく判りました. 判りすぎて,ちょっと辛かったです... 原子力とはそういう技術なんだと,改めて思い知らされました.
2投稿日: 2013.09.28
powered by ブクログ原子力の専門家であり、放射線被害を受けた住民の側に立つ活動家が東日本大震災後に書いた本。 原子力発電所について私のような「普通の」人が知りたいと思うことに真摯に応えてくれている。 ただし、著者が指摘するのは政府や電力会社の無責任さだけではなく、私達「普通の」人の無責任さにも言及している。耳が痛いが、公平だ。
0投稿日: 2013.07.26
powered by ブクログただ、本書のような反原発派の勢力も事故後なので多いのですが、「原発には問題がない」とする原発推進派もいて、私の知識からでは何とも言えない状態ですが、国民一人ひとりが、日本、いえ世界や人類の未来を「原子力」を通して考えていくことが必要なのだろうと思われます。 原発の問題は、人体に影響があるのかないのかわからないほどわずかに飛散している放射能それ自体よりも、「原子力」に未来はあるのかだということだろうと思います。 また、現在拡散している放射能にしろ、「現在」においてはまだ死者を出していないかもしれませんが、安全な被曝量というのは存在しないということ。どんなにわずかな被曝でも、放射線がDNAを含めた分子結合を切断・破壊するという現象は起こる。 そして、現在飛散している放射能はわずかごく一部が飛びだしてしまったものにしか過ぎないということ。それだけで日本中が大騒ぎになっているわけだから、原発というのは本当におそろしいものであることが分かる。 また、原発はクリーンなエネルギーであるというのも嘘。「海温め装置」であるということ。 原発は機械。いつか壊れる。それを動かすのは人。いつか失敗する。原発は、必ず事故を起こす。「なにがあるかわからない」のが人間のなすこと。特にこのような日本という地震大国においては。 核などというものは決して人間の手によって操作できる代物ではない。原発の安全性をいくら高めて、仮に事故が起こらないようにしても、問題はその後。何百年も残る「死の灰」をどう処理、保管していけばよいのか。 私がニュースに寄せて書いた日記の内容と、皆さんの反応を紹介いたします。 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1668190&media_id=2 放射能の恐ろしさは、細胞が再生されず、人間の体が壊れていく、ということです。 1999年のJCO臨界事故についての悲劇についてですが、18シーベルトの放射線を浴びた大内さんの亡くなる筆舌に尽くしがたい様子が描かれていました。 2シーベルトという量を被曝すると、中には「死ぬ人」が出る。 4シーベルトで、二人に一人は死にます。 8シーベルト被曝すると絶望的で全員が死にます。 そんな、絶望的な放射線を浴びた大内さんは、救急車、ヘリコプターで運ばれ、大きな病院を次々と診察拒否されます。 しかし、放射線を浴びた当時の大内さんは看護師さんとおしゃべりするほど元気な様子であったといいます。 以下、本文を記載します。 恐ろしい内容なので、気分が悪くなる人もいるかもしれないので、戻りたい人は戻ってください。 ・・・・・・ 大内さんにはひとつだけ変わった点がありました。肌が少しだけ赤くなっていたことです。被曝8日目の右手の写真を見ると、海で日焼けしたようになっています。 ところが大内さんの手は、被曝一ヶ月後には皮膚全体が焼けただれたようになってしまいました。こうなってしまったのは手だけではありません。全身が焼けただれたようになっています。全身を包帯でグルグル巻きにされ、その包帯も体液ですぐにグジュグジュになり、何人もの医師と看護師で毎日それをとりかえる・・・。そういうことの繰り返しだったようです。 (中略) やけどをしたのは皮膚だけではありません。内側の肉も、骨も、内臓も、全部です。胃も腸も焼けただれている。細胞が再生されず、どんどん下血をして血液が失われていく。 毎日10リットルを超える輸血と輸液を繰り返しながら、日本の医学界は総出で治療に当たりました。天文学的な量の鎮痛剤(つまり麻薬)も投与されたそうです。 そうやって大内さんは苦しみながら83日間生きのびましたが、亡くなってしまいました。 ・・・・・・・ 本の中には、現在度々ニュースで出てくる、セシウムや、ヨウ素といった揮発性物質の説明もありました。 日本は唯一の被爆国で、核や放射能の恐ろしさを身にしみて分かっているはず。 『はだしのゲン』を読んでトラウマになった人もいるでしょう。 地震や津波、もしくは風評被害で、職や家を失い苦しんでいる人たちも多くいます。 そして、それによる自殺者の急増。 これからの日本はどうなっていくのか・・・ 原発を止めた後の経済はどうするのか・・・。 「復興支援」で日本中が「頑張れ日本」だけれども、どうしたらいいのか・・・。 政治のトップは、「国民全体の奉仕者」であることを忘れ、自己保身に走っているように見受けられます。それはノンポリの私でも分かりますよ。 菅早く退陣しろ。・・・といって、この国を建て直すことのできるトップはいるのか?ノンポリの私でも心配ですよ。 今まで、相当呆けてたようです。 この国、いずれ衰亡する序曲をたどってるんじゃないかと、非常に心配しています。
0投稿日: 2013.07.25
powered by ブクログ本日読破。なかなか興味深い本でした。古書店で購入しましたが、値段以上に価値のある本。大当たりでした。 今なにかと話題の原発。学校でも話題になることが多く、興味本意で読み始めました。正直わからない単語などもありましたがそれでも原発の危険性が十分伝わるものでした。 原発という電力供給源に頼りすぎ、2年前のような悲劇が起きてしまったこと。そして私たちがこれからどうすべきか、考えさせられるような本でした。 たくさんの人に読んでほしい。そう思います。
0投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログ被曝対策委員会お勧め本。遅きに失して読了。東日本大震災後間もなく発売され、またたく間に8刷されたが、その後は再刷されず、興味が薄れられていることが逆に不安。ただこの本で書かれている事実は2013年現在でも、まだ終息していない。原発が300万年先までの子孫に負の遺産を押し付け、誰が考えてもどうにもならない代物だが、、そこから抜け出せない状況が悔しい。せめて事故が起こった時に自分や周りの身を守ることを考えていくしかないのだろうか。この方法については第3章で書かれていた。忘れてはいけないのは福島の事故とチェルノブイリの事故は同じレベルであったと言うことだ。
0投稿日: 2013.03.23
powered by ブクログ原発についてのシステム、国の運営、危険性などについて非常にわかりやすく具体的に書かれていました。 原発事故によって今何が起こり、何をすべきなのか知るには申し分の無い一冊です。
0投稿日: 2013.02.11
powered by ブクログこの本を読んで自分の無知さを痛感した。 原発はCO2を出さずクリーンなエネルギーと 思っていた。 原発はコストが低く合理的な発電と思っていた。 今もそう思っている人がいると思う。 そういう人に一度読んでほしい本です。 小出さんが言われている「子供を守る」こと。 この思いは、正しいと思う。
0投稿日: 2012.12.27
powered by ブクログ内容が本当に衝撃的だった。 原子力に対する考え方の甘さを痛感した。 こんなものを引き換えにしてまで、電気を使っているのかと思うと複雑な気持ちになりました。 原子力発電所の今後について考えるための良書です!
0投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログ原発に対して全く無知な自分に反省。 デモだの原発反対だの言う前に最低限このくらのことは知っていなければならない。 何が本当で嘘か、もっと自分自身で学習していかなければと改めて思わされた。
0投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログ筆者小出氏は反原発の急先鋒の論者である。 原子力発電も火力発電も「湯沸し装置」だと言っておきながら、原子力発電は「海温め装置」だと言って、 原発のみの熱効率の悪さを論じてゐる。 否定論だけで、原子力を制御しようと言ふ科学者としての意欲、積極性が感じられない。 『「反原発」の不都合な真実』、『原発のウソ』『平和主義ではない「脱原発」』の三冊を連続して読んだが、益々自分の頭が混乱して整理が付かない状態である。
0投稿日: 2012.09.25
powered by ブクログこれまで自分の中で、明らかにしいようと思って取り組んでこなかった重要な課題について取り組み始めたという思いがある。 本書の記載がすべて真実であると仮定するならば、原発反対のデモ行動や経済界の反脱原発志向について理解ができる。 ただ、不安を感じ、絶望に打ちひしがれてしまったり、楽観的になりすぎてしまったり、盲目的に反対運動おこなったるするのではなく、時間の許す限り、冷静な解決に向かいうる一助を行う一市民となりたいと強く感じた。
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ原発の知識がほとんどない人でもすらすら読めるかと思います。 以前まで、原発は多少は危険なのかもしれないけど政府や電力会社が安全とうたってきたのでなんとなき大丈夫だと信じていました。地震が起こり原発事故が起こり…今、原発は安全だ、という人はどれくらいいるのでしょうか?政府や電力会社が今まで隠していた、目を逸らしていた事実がわかりやすく解説されています。
1投稿日: 2012.09.13
powered by ブクログマスコミ、政治家、電力会社、企業から発表される内容はすべて正しいわけではない。自分でも情報を収集し公正に客観的に物事を判断する必要がある。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログ会社にあったので読んでみました。 どんなことであれ、賛成論者や反対論者は、情報操作(情報の出し方の問題)しているので、7割程度の気持ちで読みました。 ここに書いてあることがすべて本当だと決めつけて読むのは危険なので。 しかし、もしここに書いてあることが全部本当だとしたら、原発はメリットがひとつもないうえに、負の遺産としか言いようがないですね。 電力受給は実際は足りているとか、(原発は簡単に停止できないので、稼働率を上げているけど、火力発電とかは稼働率が50パーセント以下とか。)原発を作れば作るほど儲かる仕組みとか、なんとも恐ろしい・・・。 最近確かに、なんとかなるんじゃね?っていう楽観的な雰囲気が漂っているように思います。私自身、毎日が以前と変わりなく過ぎていると、たった1年前半くらい前に、未曾有の大震災と、原発事故があったことをすっかり他人のことのように思っている自分がいることに気づきます。 放射能汚染の話も、最早「福島の話」として、意識に上がることも少なくなっていましたが、改めて福島の人だけに負担を押し付けてはいけないなぁと思い知らされました。 こうして毎日のんびり過ごしている間も、家に帰れない人がまだまだたくさんいるんですよね。反省しました。 原子力発電を取り巻く環境を知り、思ったことは、戦前、太平洋戦争に突入する日本みたいだなということです。 情報の隠蔽体質に加え、もはや、勝算がなくとも、走り出した列車は止められないという突っ走り感。 結局誰も止められないまま、大きな障害物にぶつかって、大惨事を出してやっと停止という末路にならないよう、マンパワーでも止めていかないといけないと思いました。本来なら福島がブレーキになるはず、なるべきだったんですが・・・。 それにしても、以前、推進論者の本を読みましたが、全然言ってることが違いますね。原発問題の場合は、客観的なソースに当たることが課題だと思いました。
0投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログ福島原発事故により、これまで政府が推進してきた原子力政策は口先三寸の嘘で塗り固められていたことが露見。 放射能の危険性、原子力政策のいびつな構造、東電のずさんな危機管理、隠蔽体質など、原発の安全神話が崩壊した今、知らなきゃいけないことが詰まっている。 エネルギーの未来を考えるにあたって必読の書。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログ原発は安全という神話。 今まで原発に関して無関心で、震災以降もそれを維持してきて 初めて原発の危険に関する本を読んだ。 きっと原発がいいなんて想っている人は少ないはずで、でも自分が 知らない間にそれがいつの間にか社会のシステムの一部になっている。 まずは知る事から始める。 無関心でいていいものとそうではいけないもの。 その後者に当たるのがまさに原発でないだろうか。
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログ上司がよかったと飲みの場で言っていたので読んでみた。 原発について無知だったが、ざっくり理解をしてテレビや新聞でも興味を持つようになった。
0投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログ75点。この本が出たのが2011年6月。その頃は、メルトダウンってやばいの?直ちに影響ってなんだ?といった感情的かつ主観的になるにもどうにもこうにも、みたいな。 で、少し年月が経った今はというと状況はもっと悪くて、政府はほとぼりが冷めるのを待つとばかりにしらばっくれ、開かれた有識者会議はデタラメ。そして無策のまま倒産するのがやだからと何も手を打たないままに原発再稼働。 専門知識を有した人の本や話を見聞きして即、原発は危険だ!もしくはその逆!とはもちろん思わないけど、情報を仕入れる必要はあるのかなとは思います。 今日も放射線は飛んでいるんだー。子供は誰が守るんだー。的な物言いには、賛成しないけど、何かあったら政府じゃ責任も対応もしきれんから原発やめるべきでは?はリーズナブルだと思う。ドイツ的な。 停電ならそこは対応・対策うてるけど、原発事故にはうてないから、みたいな。 保険をかけずに車には乗れない。 ではなぜ、そういう方向に向かわないのか。それって、専門的な知識ではなくて、例えば経産省など関係省庁、金融機関と電力会社の権益関係とかってどうなってんだよ、みたいな話っすよね。その辺をバンバン公表してクリアにしないと、原発のウソを、政府のウソを。 って言うとなんか過激な人みたい?!
0投稿日: 2012.06.20
powered by ブクログ自分で知ろうとしなければ、何も分からないと思って読んだ1冊。非常に分かりやすく、 原発の怖さや、今の状態、これからのことが書いてあった。 起きてしまったことは変えられないけれど、未来は変えられる。子どもたちのために、大人は出来ることを考え、実行していかなければならない。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログやっぱり、後のことは他人任せで何の責任も取らないということだ。事故が起きた時の対応、貯蔵され続ける核処理廃棄物、低線量の長期間被ばく、何一つしっかりしたプランがあるとは思えない。全く制御不能な技術は技術とは言わないだろう。生活に電力が必要なのは事実だけど、だからといって後先考えなしではすまない。
0投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログ本書は、原子力専門の学者による「反原発」の書だ。専門家だけにその内容は、強い説得力と迫力があると感じた。 「放射能」と「放射能汚染」についての内容や「核燃料サイクル」の実態、「福島での汚染農地の再生不可能の事実」「100万年の管理が必要な高レベル放射能」の実態等々、その内容は衝撃的ではあるが、昨年以来の福島原発事故関連の報道等で知っていた事実とあわせて、「やっぱり」という感想を持った。 本書を読んで、安定した地盤をもつ大陸国と違い地震国である日本には原発はあわないとの主張は正しいのではないかという感想を持った。 経済界には、コスト上、日本の原発は必要不可欠との意見を持つ人も多いようであるが、原発賛成派の人々は、本書の内容に反論するだけの材料を持っているのだろうかという思いをもった。 本書は、わかりやすい「反原発」の書であり、評価はできるが、読みようによっては「反原発パンフレット」のようにも思えてしまうところもある。すでに日本の原発は数十年の歴史をもち、地域経済においても大きな影響を持っていることは周知の事実なのだから、できれば「脱原発」の現実的視点も合わせて読んでみたいと思えた。
0投稿日: 2012.05.18
powered by ブクログ頷ける部分もある。特に、核のゴミのこと、原発は海水温め装置であることetc。 だけど、感情的に書かれているのが私にはあわなかったです。それだけ著者が熱い思いを込めて書いている、ということなのでしょうが。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログ自分たちの原発に対する認識の甘さを反省せざるをえない。 電力会社や政府に対しての責任追及だけでなく、普段の生活に密接した電気に関して、どれだけの人が危険性を知ろうとしていただろうか。 発表されている、放射線の安全な基準値にしてもそうだ。 その数値だけで、なぜ安全かそうでないかを判断できるのだろう。 判断するのは自分なのである。 一度身についてしまった贅沢で便利な生活を変えてゆくのは確かに苦痛が伴うかもしれないが、未来への安全を手に入れるには認識を変える必用がある。
0投稿日: 2012.04.21
powered by ブクログ120419 被曝、遺伝子異常。アルファ、ベータ、ガンマ、透過力。原子力損害賠償法。電力会社では賠償しきれない額。ウラン製錬、濃縮、加工。もんじゅ動かない、プルトニウム余ってる。
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログ放射性物質が持つ危険性、被爆が身体に与える影響、プルサーマル計画や高速増殖炉などの原子力政策、などのトピックについて、明快に解説される。原子力の危険性についてわかりやすく知ることができる。 ただ、解説される個々の内容について論評するだけの見識は評者にはないものの、テーマの取り上げ方・表現の端々に扇情的な面があることにすくなからず違和感を覚えた。
0投稿日: 2012.04.15
powered by ブクログかなり主観的、感情的に書かれており、冷静さにかける。 原発の放射能汚染の悲惨さはわかったが、他の犠牲との比較がない。
0投稿日: 2012.04.03
powered by ブクログ非常にわかりやすい文章で、難しい原子力の問題をだれにでもわかるように解説している。 ただ、このわかりやすさは怖い。 特に、放射線が人間に与える影響についての記述は非常に危ういものを感じる。「この線量で1000人に1人ががんで死ぬ。10倍の線量になれば100人に1人、がんで死ぬ」というような表現は、一見わかりやすく放射線の恐ろしさを読者に示すのだが、このように直線的に各種がんの発症率が上がると言い切ることは適切ではないだろうし、やわらかい言葉ではあるが、読者に与える印象と恐怖は強く、大きい。大変インパクトのある書き方なのである。 途中に遺伝子の修復機能の存在など、少しの安心材料を入れてあることも、全体に説得力を持たせるのに大変有効に作用している。これらのことから、本書はサイエンティストである著者が政治的な意図をもって著したものであると認識する。 ただし、著者の主張はあくまで穏やかであり、福島のものを食べるなとか、近づいてはいけないなどといった極端な書き方はしていない。むしろ原子力を利用しようと画策した結果、悲劇を招いた「大人たち」が汚染を引き受けて次世代に残さない工夫をする義務があるという、前向きな議論を展開する。この点、もはや逃れることのできない放射線の問題への現実的な対応を考えるうえでの一助になるとは言えよう。
0投稿日: 2012.04.03
powered by ブクログ難しい問題、原発。どうしましょうか? どうしょうもないんで、国民投票で決めたら? と、言ってもこの国には国民投票する法律もないという体たらく。 読んだ瞬間は要らん、と思いましたが、そんな簡単に事は進みますかどうか。要る要らんに関わらず、専門家は必要な訳で。 今時、いや今後原子力工学、学ぶ学生は激減するのであって。 お雇い外国人に任せるつもりですかね。 そんな無責任な国に成り下がっていいんでしょうかね。
0投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『できるかぎりの努力をしても、全てが「手遅れ」になる場合があります。それが原発事故というものです。もし万策尽きるとしたら、そう長くはない時間を一緒にいたい人とともに過ごすしかないでしょう。』(P83) すごいことがさらっと書いてある。 たしかに、去年の今頃は、万策尽きた気持ちになり、毎日張り裂けそうな気持ちで過ごしていた気がする。でも今は、原発関連のニュースも流れなくなり、安心できる状況なのか・・・と思いきや、冒頭から 『奇妙な「楽観ムード」が広がっている』と釘を刺し、放射性物質が漏えいし続けている現実、これまでの累積汚染、さらには最悪のシナリオとしての水蒸気爆発に言及しています。 今日(2012/3/23)の日経新聞で『原子力協定 トルコと合意 日本政府 原発輸出へ前進』のニュースが掲載されています。 老朽化した福島第一原発を稼働させ続け、事故後には米軍やアレバの支援が必要だった日本にそんな資格があるのだろうか。
0投稿日: 2012.03.24
powered by ブクログ題名はともかくとして、分かりやすい。 原発は安くもなく、安全でもない。 人類ってゴミを出しながら繁栄してるんだな。
0投稿日: 2012.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原発に関連して、放射能やそれによる汚染について自分たちはどのように考えなければならないか、を比較的明快に述べている。 理科が得意な人は理解し易い。 実は原子力がクリーンエネルギーである、ということがウソであることは述べられているが、どのくらいのCO2を排出しているか、までは触れられていなかったような気がする。ただそれを抜きにしても、原発がどのように人類に貢献しようとも、そのを覆すだけの悪癖となってしまうことは否めない、と感じた。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログ馬力はすごいけど、コントロールしきれず、事故ったら必ず死ぬ車に乗りたいか? おれは絶対嫌だ。 使い終わった後に処分もできず、何世代にも渡って面倒を見させるモノ。 どう考えてもこんなものを使うこと自体おかしい。 諸悪の根源は「金」だと思う。 電力会社は利益のため、マスコミは莫大なスポンサーマネーのため、使う側は円滑な経済活動のため・豊かな生活のため。 原発という打ち出の小槌を作り出し、甘い汁を吸わされた人々はなかなか後戻りできない。 しかし、現状と事実を直視すればそれが幻想だったことは明らかだ。
0投稿日: 2012.03.17
powered by ブクログ専門的な内容を出来るだけ平易に書いてあって読みやすく,一連の問題を知る一冊目としては最適だと思う.ただ,後半の主張で恣意的な表現が多いのが気になる.これだけを真実として受け取るのでは無く,いろんな意見を見据えるべきなんだろう.
0投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学院生時代から一貫して原発廃止を訴え続けた為に冷遇され、異端視されてきました。それでも、訴えを止めなかった信念の人、小出裕章さんの新書「原発のウソ」。これが紛れもなく真実だとしたら深刻すぎて残酷すぎて…恐ろしくてなかなか読み進められない。でも必読だと思う。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログ日本の全国民の是非読んで欲しい本。 みんな何となくわかっている、感じでいることを書籍として出版して下さったことに感謝。原子力は魅力的なのかもしれないが、現時点では解決できないことが多すぎる。だから採用してはいけないなかったことがよくわかる。 これを読んで原発を推進しようとする人はいないはず。 自分も特に深くは考えてこなかったけれど、自分の子供を始めとした未来を担う人たちみんなに謝りたくなった。 とことん議論をしていた孫さんや堀さんの議論はネット上で公開されていると思うから、もう一度見てみようと思う。きっと、当時と今の自分では感想が異なるはず。
1投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログ関連の他書と読み比べていないけど、 とにかく非常に分かりやすく書かれていた。 印象に残ったのが、原発の安全対策や廃棄物処理のための膨大なコスト、廃炉自体が巨大な廃棄物を生み出すという厄介さ。 読み進むうち、頭を抱えてしまう。
2投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ「低線量の被曝はかえって体にいい」とかとんでもない発言をしていた 専門家もいれば、原子力の平和利用を研究する過程で「そんなこと 出来やしない」と気付いて反原発を訴えるようになった専門家もいる。 著者は40年に渡り反原発を訴え続けている人である。同じように 反原発でも「放送禁止物体」と呼ばれる広瀬隆とは異なり、感情に 走る部分が少なく、分かり易く原子力の危険性を教えてくれる。 亡くなった高木仁三郎氏がそうだったように、この人も良心の研究者だ。 本書は専門用語も少なく、例えも理解しやすいので中学生からでも 読めるだろう。 放射性物質が人体に及ぼす影響、原発事故直後に嫌と言うほど繰り 返された「ただちに健康に影響はない」の欺瞞、日本の原子力技術の 低さ。政府と電力会社が塗り固めた嘘が、ぼろぼろと剥がれ落ちる。 「子どもたちの被曝を減らすために私が提案したいのは「大人や高齢者 が汚染された食品を積極的に引き受ける」ことです。」 ヒステリックな反原発のシュプレヒコールは薄気味悪いが、著者のこの 論には賛成である。そうしなきゃ、農家も漁師も生活が成り立たないのだ。 原発はクリーンでも、安全でもない。鎌田慧『原発列島を行く』でも感じた ことである。それをベトナムに輸出しようとしている日本って国は、何と 恥知らずなんだ。これにこそ、抗議すべきじゃないのか。
0投稿日: 2012.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原子力発所は何度か行ったことがあるけど、本当に間近まで普通に民家があった。要塞のような敷地内に入ると、目の前に広がる海、真上に広がる空、どちらも遮るものがなく、そこに無防備にそびえる原子炉建屋の光景に、異様な心もとなさを感じた記憶がある。 当時は「ミサイル攻撃でもされたらおしまいだなぁ」と思った。まさか地震と津波であのような大惨事になるとは思ってもみなかった。そもそも安全な土地に立てられているはずで、たとえ災害に見舞われても何重にも安全策がとられているはずだったのだから。 「朽ちていった命」に次いで、読んで思ったのは「人間は原子力を制御できない」。放射線医療のような人の役に立つ面もあるけれど、発電所のような大規模施設でひとたび暴走すれば人間の手に負えるものではないということ。プルトニウムの毒性が1000分の1に減るまで24万年かかるそうで、放射性物質が漏れ出せば影響は永久に終わらないということだ。 本書の前半は、昨春の段階で福島原発で起きていたこと、なぜ復旧作業が進まないのか、原子力、放射能とは何かが分かりやすく解説されている。 怖かったのは「安全な被曝は存在しない」のくだり。どこかで放射性物質が検出されるたび、ヒステリー状態になってしまうのは、やはり取り越し苦労ではないのだと思った。被曝から身を守る方法も書いてあるけれど、結局は「逃れられない」と思う。 後半は原子力発電を進めてきた国と電力会社の論理、電力会社がつぶれないわけ、原子力発電がエコでもクリーンでも安全でもなかったという「安全神話」の欺瞞をあばいている。 過疎地の海辺。福島原発の映像を見たとき、自分が見たあの風景とあまりに似ていて驚いた。原子力発電所が電力消費地の都会にない理由。安全な場所につくったのではなく、危険だから僻地につくったという、明白な事実を再認識した。 筆者は脱原発は可能だと説いている。★ひとつ分は、推進派の考えを知りたいと思ったので。 「起きてしまった過去は変えられませんが、未来は変えられます。」との前書きを読んで、どういう未来を選択するか、知らないで思考停止せず、考えないといけないと思った。ちなみに筆者は助教とのこと。やはり反体制で干されてきたのだろうか。
0投稿日: 2012.03.02
powered by ブクログ当時は原発関連について、かなり報道がされていた。 そして、一年でかなりの原発関連の書籍が発表された。この作品は分かりやすく、なぜ著者が反原発を主張するかよく分かる。 ただ、放射能や原発の問題を論じるにはこれくらいでは語りつくせないし、著者もやむ得ずこのくらいの内容に収めたのだと思う。そのような意味で評価を低くした。出版業界も500~600ページのハードカバーなってもいいからもっとじっくりと議論した書籍を発表してほしいという。 使用済み核燃料の処理問題は本当に重大な問題であるが、現在の世界が原子力に頼らないで今の経済水準を保つことは、技術的にまだ不可能だと私は思う。経済競争力が落ちた、GDPで中国に抜かれたなどと、経済ニュースに嘆く一方で、原発は嫌だというのは虫のいい話だと思う。 太陽光発電とか燃料電池とか言ってるけど、太陽光パネルを製造するのにどれだけの資源や電力を使用していて、それが再生可能エネルギーでペイするのに何年かかることか・・・おそらく十年単位だと思う。
0投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログ福島第一原発事故で一躍時の人となった京都大学小出氏の書。地震大国日本に原発を建設することがいかにリスキーで、狂気の沙汰であるかがよくわかる。原子力マフィアと化した官民あげての利益集団が、あくまでも自分たちの権益を守るためだけに原発を維持してゆく様にはあきれるしかない。日本を敗戦に追いやった旧帝国陸海軍の指導者層を彷彿とさせる。原発の今後を考える上でも本書を読んでおくべきだろう。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原爆の恐ろしさとイメージとの違いを知ることができた。 被曝すると細胞が再生されなくなり皮膚、内臓が焼け爛れていく。プルトニウムは人類が遭遇した最凶の毒物といわれる。 電力会社は原発を作れば資産が増える為、電気代を上げることができる。電力会社はレートベースという資産量10%をベースに電気代を決めることができる。 原子力発電には夜間の揚水発電という発電をおこなっており、トータルコストは高い。(水力発電の容量だが、30%の電気がロスする)高レベル放射能廃棄物の処分は100 万年かかる。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ2011年3月11日の震災以降,首都圏では放射性物質の飛散による「被災」のストレスを感じてきました.月日が経つにつれ,なんとなく「もう大丈夫じゃない?」という根拠のない安心感を抱きそうになりますが,論理的に考え,論理的に結論を出すことが重要だと思います. 本書を読む前は,過剰にあおった内容だといやだな,と思っていたのですが,実にまっとうで冷静な内容でした.その分,真摯に受け止め,きちんと考えていかなければならない問題だと感じました.
0投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログ久々にまじめな一冊。無関心でいることは罪だなと反省。知らないでいると精神的なダメージも受けないでいいから、と震災後も詳しい話はスルーしてたけど、真剣な同僚に感化されて読む。原発がないと日本経済は成り立たないから仕方ないよ、っていう意見に傾いてた私。これ読んだら「とんでもない!なんでも我慢するから、原発はやめようよ」と言えます。震災直後はあんなに節電、節電って意識してたのに今や電気も暖房も使いまくり。日本人はやり贅沢だよね。みんなで清貧、始めませんか?
0投稿日: 2012.01.20
powered by ブクログ原子力に関する様々な疑問に“いま最も信頼されている研究者”がわかりやすく答える本書は、現代の日本人の必読文献だと確信します。 『異端』と後ろ指を指されながらも警告を発し続けた著者に畏敬の念を感じます。 今、原発関係の中で、学者としてもっともこの人の言うことが信用できるのではないかと思われます。この本が出版されたのは2011年の6月のことなのでまた原発事故をめぐる話は動いているかと思いますが、事故に至るまでの経緯や『放射能』というものがいったいなんであるのか。そして、地震列島である日本に原発を建ててはいけないということが切々とつづられれております。 個人的な意見として、原子力発電はエネルギーの選択肢の一つとしてありうると思います。しかし、地球の大陸を動かしている『プレート』の境目が4つも入り組んでいるこの日本列島に54基も『国策』の名の下に原発を建ててしまったのが問題だと思うのです。 そして、この本でもっとも『なるほどな』と思った箇所は『原子力発電のコストは安くない』というところで、以下に私たちが『騙されて』来たのかが本当によくわかりましたしかし、作者の言うように『騙された側には騙された側の責任がある』というのも至極納得の行く話しで、そのツケを今後気の遠くなるような時間を費やして、私たちは払っていかなくてはならないのでしょう。 何度か一時帰宅を許された地域も、おそらく最終的には帰宅することは許されないだろうなと、僕は思っています。それでも『自主的に』戻ってきて生活を始める方は必ず出てくると思いますので今後どのような形で向かい合っていくのかということも私たちに突きつけられた重い課題であると今回この本を読んで、改めて再認識したしだいでございました。
0投稿日: 2012.01.10
powered by ブクログ原発のブラックアウトは絶対に起こらないと決めつけていて、事故が起きたのだから、やっぱり人災だなあ。 それにしても、原発が3基の時から、著者が40年間「反原発」を訴えてきたのに、今は54基もあるのが残念だ。
0投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログLCCO2、温排水の影響要確認 放射線医学は一般知識、やや誇張 ・当初から70年延長されている核燃料サイクル計画 ・15年も動かなかった高速増殖炉の再稼働が可能か ・余剰プルトニウムの再利用のためのプルサーマル・MOX燃料による安全余裕の減少 (先日、ロシアへの処理を断ったことが明らかになり、折しも今日、直接処分のコストを経済産業省担当課長が隠ぺいしていたことが明らかになった) ・もんじゅ事故時の冷却の不可能性 ・加圧水型原子炉(PWR)と沸騰水型原子炉(BWR) ・日本原発技術のコピー ・300年管理保証の疑問(可能か、足りるか(100万年))
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログ原発について何も知らなかったために読んだ1冊。 専門用語もあるが読みやすかった。 分かったことは、原発はなくてもエネルギーの量は大丈夫ということ。 そして、原発を止めたとしても、残った建設物や使用済み燃料などの処理が次の世代以降もずっと残っていくこと。 7章だけ読んでも著者の意思は理解できると思う。
0投稿日: 2011.12.27
powered by ブクログ読み進めながら静かに身体が冷えて行く。 余りに人の手に余るものを便利な儲かる仕組みとして手にしてしまった愚かなツケが今、明らかにされた。 愚か過ぎた、何も知らなかった。では済まされないが この事実を大人は知る責任がある。この先何百年も何千年も負の遺産を子孫に残すのだから。
0投稿日: 2011.12.23
powered by ブクログ原子力発電がいかに危険な無用の長物であるかを平易な言葉で説き、原子力が未来のエネルギーであるかのように見なしてきた日本人の迷妄を解く。 ・福島原発に起こりうる最悪のシナリオ「水蒸気爆発」と世界被曝の危険性 ・放射線がDNAを破壊すると、細胞を再生する能力が失われる ・最小限の被曝量でも必ず人体に何らかの影響を及ぼす ・電気料金が高いのは、原発の建設で増えた電力会社の資産額を上乗せ徴収するから ・原子力はクリーンでもエコでもない ・全ての原発を止めても、火力発電所でまかなえる ・放射性廃棄物はあと100万年管理しなければならない負の遺産 「致死量の放射線」や「急性被曝」と聞いても実際にどうなるのか想像できなかったが、1999年の東海村JCO臨界事故の犠牲となった大内久さんの事例を読んで血の気が引いた。本人・家族・医療チームの置かれた極限状態は想像に余りある。 原発は電力をまかなうための必要悪だと思っていたので、原子力発電所の代わりに火力発電所の稼働率を7割まで上げれば十分間に合うこと、石油より先にウランが枯渇することは目から鱗の情報だった。 総じて言えば、負の要因が極めて大きい上に人間の手で管理しきれない代物は排除すべき、ということである。 私は賛成派の意見を知らないが、著者の見解こそまさしく正論であり良識であると感じる。異端扱いされる著者のような研究者を、京都大学は守ってほしい。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これまた母校の研究者の著作。 昨今「〇〇のメルトダウン」とか言う目障りな書名が流行のようだが、この人の著作は信用できる。 電力会社から資金提供受けてナンボの原子力の学会で、ひたすら危険性を研究し訴えてきた学者たちの一人だからである。 原子力行政の裏事情も書かれているので、カテゴリを「政治」にした。 急には止められないんだろうけど、都合4度(広島・長崎・東海村・福島)も被爆を経験したんだし、日本は原子力卒業を目指すべきだろう。 しかし日本の政治はどうしてこう国際社会の潮流に逆行したがるのか? 戦前にも時代遅れの植民地拡大して痛い目にあったのに、今は時代遅れの自由主義改革にご執心。 東芝はわざわざアメリカのWH買収してまで原子力で稼ごうとするし、しかも国を挙げて原発輸出なんて。 クレイジーだぜ、日本。
0投稿日: 2011.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.11が起こる以前から核発電所の危険や廃止を訴えていた京都大学原子炉実験所 助教 小出 裕章さんの著書です。 いかに危険か、そしていかに嘘で固めた原発優秀世論かをしっかりと書かれています。 地球温暖化を止めるエースと思われている原発はその燃料や建設段階でいかに二酸化炭素を生むか、そして稼働しだしたら毎秒70トンという海水を7度高くして海に戻す地球温め器かとい事実。 300年という期間保存管理をする必要のある低濃度汚染のゴミ、そして高濃度の核汚染物質は100万年もの間管理しないといけないという恐ろしいゴミの山。 二酸化炭素を排出して未来の子孫に迷惑を掛けてはいけないと大合唱する以前に、アメリカ建国以前の時代からのゴミとなる300年もの低濃度汚染物や人類が果たして管理し続けられるかという100面年という先送り、そして今ある発電所の解体さえ方法論が無いという現実。 どう考えても核発電所は無用の長物であり、未来にこの時代の人間が恥ずかしいほどの贈り物を作ってしまったということ。 原発依存から脱却することは、今からでは遅すぎるぐらいであり、早くはないと言うことを全ての人が見つめ直すべきだと思う。
0投稿日: 2011.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原発の必要性、原発の仕組み、放射能のこと、 どれほどのことを自分は知っているのだろう。 原発について、怖さのあまり、知ることを避けてきた部分もあった。 国のスタンスや原発の必要性などについて、 疑問を感じさせてくれるいい1冊なのではないか。
0投稿日: 2011.12.13
powered by ブクログ「原子力の専門家」による「反原発論」。 原子力発電や、それによって起こっている被害についての解説は詳しく、その解説を全て「反原発」の論拠としている。 原発をやめる手立てとしては、「とりあえず止める」という案を提示している。 これについては、一理ある。 お金と同じで、電力は「あるから使える」のであって、「無ければ使えない」。 お金と違って借金もできないので、無ければ本当に使えない。 つまり困ったとしても、「困った」という被害しか発生しない。 (経済的な損失が生まれたり、困った果てに自殺する人は出るかもしれないが) ただ、論旨で首を傾げる部分はかなり多い。 例えば、「原発を全て止めても電力は足りる」と書いているのに、「我々はエネルギー消費を抑えるべき」と書いている。 一方で、日本は資本主義社会だと述べていて、高い電力価格が国際競争力の低下や産業空洞化を招いていると問題視している。 しかし、著者が主張しているような「エネルギー消費を抑える社会」では、国際競争力の低下は起こるので、これを問題にするのはおかしい。 また、原発は発電時には二酸化炭素を出さないが、発電以外の段階で二酸化炭素を出すと主張している。 これは当たり前だ。 太陽光パネルだって、風力発電だって、発電機を作るときは二酸化炭素が出る。 それぞれ設備の維持管理にも二酸化炭素は出る。 人間がウチワで扇いだって、二酸化炭素は出る。 そもそも、原発の問題に二酸化炭素までひっぱり出す必要はないのではないか。 これに関連して、原発が温暖化にもたらす影響についても触れている。 原発は発電エネルギーとは別に、放熱で1秒間あたり70トンの水を7℃も上昇させているという。 日本で年間1000億トンという表記があるので、計算してみると、これは原発1基あたりの量だと思う。 これだけ読むと、大変な気がする。 一方、Wikipediaによると、地球の海水は13.7億立方kmらしい。 これをトンに換算すると、1,370,000億トンだ。 なので、年間1000億トンの海水を7℃上昇させている日本の原発の放熱によって、海水全体で平均して上昇するのは0.0005℃である。(もちろん原発は日本だけでなく世界中にあるが、本書は日本の原発政策についてしか書かれていないのでここでは考えない) 仮に原発が普及した過去40年間でこの40倍の0.02℃の海水温上昇が起きていたとしても、それで地球やそれを覆う大気が何℃上昇するというのか。 もちろん、温度が平均化するまでの間は一時的に高温の海水が一部に固まって存在するので、それは生態系に影響は与えるだろうが、それは温暖化とは別の問題である。 総じて、本書は反原発を主張するための話の持って行き方にムリが目立ちすぎ、逆に「そこまで屁理屈を持ってこないと原発に反対できないのか」という印象が拭えない。
0投稿日: 2011.11.27
powered by ブクログこの本は、みんなに読んでもらいたいです。真実は何かを知るためにも。人間がきちんとコントロールできないものを、使い始めてしまったんですね。もんじゅや青森の再処理施設についても、考えさせられました。
0投稿日: 2011.11.25
powered by ブクログ・マジか!!(六ケ所村の)核燃料再処理工場に関する記述が事実だとすれば洒落にならないぞ。p156やp176 ・特に第7章は素晴らしい!
0投稿日: 2011.11.17
powered by ブクログ原子力の専門家による原発への警告。原発はクリーンでもエコでもなく、ましてや安全でもない。原子力発電所の前工程・後工程では大量のエネルギーを消費しているし、発電した電力の2/3は海に流している。リスクが高く非効率であれば、推進すべきではないのだろう。 起きてしまった事故は取り返しがつかないが、何とか押さえ込んで、これから先は原発を廃止する、という方向にすべきだろう。
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログ背筋が寒くなる 最近メディアではほとんど取り上げられなくなってきた福島原発の話。しかし、現実としては、全く解決のめどが立っていないのだろう。 それ以前に原子力発電所という物が、いかに危険で不要な物なのかをここまで分かり易く解説してしまうとは、本当に背筋が寒くなる。 食料問題もそうだが、こんなに間違った事をしてしまった人間というのは、また巨大地震などの天災により所謂”想定外”の自体が起きてしまった時には、今度こそ”直ちに”甚大な被害を被ってしまったとしても、自業自得と考えるほかない、と考えさせられる衝撃の一冊であった。 http://booklook.jp
0投稿日: 2011.11.11
powered by ブクログ大変読みやすくわかりやすい一冊です。 これ読むと原発がもうほんとうに怖くなって恐ろしくて嫌になる。 読んでおいた方が良い本だとは思うけど、著者が反対派の極地にいる人なので、 反対派でも推進派でもない、あるいは、どっちでもある人の客観的な本も読みたいです。
0投稿日: 2011.11.08
powered by ブクログ震災以後、いまだに収束の目途が立てられず、各地に影響を及ぼしている原発事故。本書では、今回事故を起こした福島第一原子力発電所の現状分析から始まり、放射能の本当の危険性、原子力推進派の欺瞞(ぎまん)と原子力行政のずさんさ、脱原発の可能性などを詳細に解説している。最悪の事態に備えて、日常生活の中で被曝から自身の身を守る具体的方法も記されている。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログ京大の先生。ニコニコ生放送で小出先生の番組を見てすごく読みたくなった。もともと希望を持って原発の研究を始めたけど、今は反原発の活動をしているんだって。真面目で誠実そうな人だった。 福島の作業員が着ていた紙の防護服は、プルトニウム239を防ぐためのもの。プルトニウム239はアルファ線をだしている。アルファ線は透過率が低いので、紙で防ぐことができる。 プルトニウムは人類が遭遇した最凶の毒物と言われている。核分裂反応が起こっている場所で発生する。 けれど、この防護服ではヨウ素131、セシウム137、ストロンチウム90を防ぐことはできない。 LNT:Linear Non-Threshold アメリカ 1950年~ 被曝の健康影響を調べる寿命調査 囲い込み 長期間 広島・長崎の近距離被爆者 約5万人 遠距離被爆者 約4万人 非被爆対照者 約3万人 『朽ちていった命』NHK東海村事故取材班
0投稿日: 2011.11.06
powered by ブクログこえーな放射能。 原子力のせいで電気代が高くなってんのか。 地球温暖化も原発が直接に海水の温度を上げてるのが、 わりと影響してるんだなぁ。 原発を止めれば、 今、稼動してない火力発電の52%のうち、 30%ぐらいを稼働させりゃ大体まかなえると。 くそも役に立ってないな、原発。 原発、アカン!
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログ原発系固め読み第七弾! 原子力研究者による原子力批判の本。よって脱原発のスタンス。専門家でも人によって見解が大分違うのだと知る。 福島原発について、放射能について、原発のシステム、開発背景、現在の原発事情について述べられている。 語りかけ口調で綴られた本なので読みやすい。万人向け。
0投稿日: 2011.10.31
powered by ブクログ反原発の著者が、原発の欺瞞や必要性のなさ、放射性物質の危険性をわかりやすく訴える。 「直ちに被害はない」とはいいつつも、たとえほんの僅かであっても影響がでる閾値のなさ、という話は興味深かった。 「クリーンなエネルギー」、「資源を持たない日本には必要」、「電力消費量の観点から見ても必要悪」といった、よく聞かれる理屈に対する反論にも納得できた。 特に、火力発電所があえて稼働率を落として原発の必要性を訴えている、という話は、いつか週刊ダイヤモンドで読んだことがあったが、また別の観点で知れてよかった。 もちろんある程度の有用性や価値も原発にはあるだろうが、それを補って余りあるリスクとコストがある、というのは誰しもよく分かるんじゃないだろうか。 いたずらに代替エネルギーを叫ぶのもアレだけど、もんじゅに費やした2兆円ちょっとや、高レベル放射性廃棄物の処理に費やすお金と時間を、太陽光パネルの研究に費やしていれば、また違った未来になってたかもしれない。
0投稿日: 2011.10.29
powered by ブクログ数年前の官民一体の原子力エネルギーの売り込みの記事を読んで日本も少しは経済上向きになるのかとホッとしていた自分が悔しい。つまり何の疑いの目すら持てなかった自分。そんな自分にも責任があると思って生きていかなければいけない、電力の恩恵は少なくともうけていたのだし。
0投稿日: 2011.10.28
powered by ブクログ原発をなめていた。 こんなに怖いものだと知らなかった。 過剰すぎる母親をテレビで見て『反応しすぎ』と冷ややかな目で見ていたが、それくらいの反応をしないとダメなんだと分かった。 政府や東電が言っている事のほとんどが間違っているのではないかと感じる内容で、本の内容全て信用するのは危険かもしれないが、知識として知っておいて損をするものではない。 そんな意味でも一度読んでおく事をお勧めする。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ読後に忌野清志郎のサマータイムブルースを聴いた。原発がいかに恐ろしいものか、今回の事故前から訴え続けてきたということでは小出さんも同じ。主義主張が終始一貫している。ブレていない。
0投稿日: 2011.10.23
powered by ブクログ非常に勉強になりました。 朝生でも話題にのぼるような方なので 助教といえどたぶん相当な権威であると想像できます。 そして、恐ろしくなりました。
0投稿日: 2011.10.23
powered by ブクログ111023by著者の評判 央寺芝阿 --- 12万部を突破したベストセラー『原発のウソ』! “安全な被曝量"は存在しない! 原発の危険性を訴え続けて40年、不屈の研究者・小出裕章が原発の恐怖を警告する。各地で行った講演やインタビューを再構成し、原発の最新情報などを追加して書籍化。 1949年東京生まれ。京都大学原子炉実験所助教。専門は放射線計測、原子力安全。JCO臨界事故などで、放射線被害を受ける住民の側に立って活動。著書に「隠される原子力・核の真実」など。 “安全な被曝量"は存在しない!原発を全部止めても電力は足りる、福島第一は今後どうなるのか?危険性を訴えて続けて40年“不屈の研究者"が警告する原発の恐怖。 --- 第1章 福島第一原発はこれからどうなるのか; 第2章 「放射能」とはどういうものか; 第3章 放射能汚染から身を守るには; 第4章 原発の“常識"は非常識; 第5章 原子力は「未来のエネルギー」か?;第6章 地震列島・日本に原発を建ててはいけない;第7章 原子力に未来はない
0投稿日: 2011.10.23
powered by ブクログ原発問題。 震災前の知識 - 原発はクリーンエネルギーです - 原発は核の平和利用です この本で書かれている事 - 日本にある54基の原発から7度高くなった海水が年間1000億トン放出されている - 高濃度使用済核燃料は、我々の子孫が100万年間監視する必要がある - 原子力発電所を最終的にどう廃炉したらよいのかわよくわからない - 「もんじゅ」にはすでに1兆円が費やされたが、未だに1kWも発電できていない - 「もんじゅ」で事故が起きたら即破局 (水ではなくてナトリウムで冷やすから) 原発は、ウソだらけ。
0投稿日: 2011.10.19
powered by ブクログ原発事故をきっかけに今、日本が抱えている問題に触れておこうと手に取った一冊。 原子力について、是非を問う前に自分が知っていることは何か?考えてみる。何も知らないのであれば、読んで損はない。非常に読みやすい。過去の事実や研究データ等を交えてわかりやすく書いてある。 何より、著者が原子力を研究してきた研究者であるので、根拠なく叫ぶ脱原発論者ではなく、説得力のある内容となっている。 日本が保有する原子力発電所の現状、原子力発電の仕組み、発電後の燃料の問題など読めば読むほど現実を知る。 途中、読まなければ幸せだったかもと思うほど、今の日本のずさんな姿が顕わになるように感じた。 勉強になりました。
1投稿日: 2011.10.18
powered by ブクログ原子力発電の怖さを思い知った。と同時に、自分がどれだけ無知で、騙されていたかも理解した。とても分かりやすい本であるので、一読の価値あり。というか、日本人なら全員が読むべき。
0投稿日: 2011.10.18
powered by ブクログタイトルの通り、原発はウソだらけだったんだと認識。原発は全然クリーンでもなく、エコでもないし、放射能もなんだかマスコミが説明するトーンとは全然違ってかなり危なそうだ。ただ筆者も指摘しているが、何となく流れているこの楽観ムードはなんなんだろうか・・・放射能は微量でも決して無害ではないし、既に原爆80発分もの放射性物質が流出している。そしてそんな原発がまだ何十基と国内で稼動しているという現実・・ もっと反原発に向けた全国民的運動への機運が高まってもよさそうなものの、相変わらず受動的というか、日本人はおとなしい。社会が成熟し、皆がある程度満足のいく生活が送れるようになり、上品になりすぎたんでしょうか。。もっと血気盛んに原子力で甘い汁を吸ってきた人間に物申していく気概が必要な気がします。アメリカでは「経済格差拡大」「緊縮財政」に異を唱え、何千人もの人がウォールストリートを占拠してます。動機を見れば、生命に影響がある分、はるかに日本人が抱える問題の方が深刻です。なんとも国民性の問題なのか、世界に呆れられるのも無理のないことだと思います。 といいつつ、そんなデモがあっても参加しないだろう自分がいますが・・
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ震災の前から、原発にはネガティブではあったけれど、改めて知れば知るほど、ヤバイ代物だと震えつつ、それ以上に、政府なのか人間そのものの業なのか、その罪深く浅い思慮に悲しい気持ちになる。子供達のツケで酒飲んでるみたいなもんだ。
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログ加工された情報ばかりに触れていると何を信じていいのかわからず右往左往してしまうので、原発事故以前からその危険性を訴え続けているという著者を信じて読んでみました。 原子力産業のしくみや放射能のことがよくわかり、中でも核のゴミの問題の深刻さを再認識させられました。 安全な地球環境を子孫に引き渡すことを最優先に、浪費社会の価値観を変えて新たな叡智を手に入れる他ないと結ばれています。
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログ小出氏の主張はYouTubeにアップされた数々の動画で、すでに耳慣れたものであった。彼の物静かな淡々とした語り口が印象的だ。時折舌鋒鋭く相手への反論を試みる際も、科学者としての冷静さを失わない。同じく反原発で名を馳せる広瀬氏の言説が過剰に熱を帯びるのとは対照的だ。小出氏の発言の通奏低音として聞こえてくる文明論的な立ち位置、科学者としての自責の念がわたしの共感を誘う。
0投稿日: 2011.10.05
powered by ブクログ原子力発電の恐怖。 3月11日の巨大地震と巨大津波以来、大打撃を受けた福島原発。 政府も東京電力も「ただちに健康に被害はありません」と国民を安心させるような”ウソ”を吐いた。 いや、譲歩すれば”ウソ”でもないのだ。 だが、「放射能によって破壊されたDNA情報は戻らない」という。 たとえ少ない量の被爆でも、必ず人体に影響はあるのだ。 しかも、恐ろしく有害な影響である。 放射線は、人のDNA情報を破壊する。 人はDNA情報を壊されることによって、再生能力を失う。 JOC臨界事故で激しい被曝を受けた被害者は、すべての機能の再生能力を失い、凄まじい苦痛の中亡くなったという。 そんな恐ろしい放射能を放つ原子力発電所を、日本はたくさん作ってしまった。 しかし、日本は第二次世界大戦後から原子力研究を外部的な圧力により禁止されていたのだ。それにも関らず我が国に原子力発電所がある理由をご存知だろうか? 原子力先進国のイギリスやドイツから、技術と原子炉を輸入していたのだ。しかし、日本では研究が禁止されていた為、進んだ原子力研究はなされておらず、我が国は原子力後進国とも言えるのである。 そんな国が直面した現状。 もうあと戻りは出来ない。 原子力発電の際に必ず生成される「死の灰」と呼ばれる放射能。 その廃棄の方法もないまま、日本ではたくさんの原子炉が未だ末路も見えずに存在している。 また大地震が来たら? 日本にあるのは福島原発だけではない。 日本は、恐ろしい”爆弾”を抱えている。
1投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログDAYS JAPANの記事を見て、小出さんの話をもっと聞きたくなって購入した本 原発研究者だからこそ、信頼できる情報 本当の情報、真実が知りたい 京大原子炉実験所の助教 最善の対策をして、解決する問題ではないかと期待していたが、冷却水入れるが、損傷あるため漏れて原子炉冷えず、汚染水がもれているというひどい状態にあるのだという恐ろしいことがわかった テレビや東電がちゃんと説明しないからほんと真実がわからない
0投稿日: 2011.10.01
powered by ブクログこれを読むと、脱原発に傾きたくなる「原発のウソ」を読んだ。 放射能の危険性や原子力発電の裏の理解が深まってとてもよかった。 放射線はDNAを直接破壊するため、がんや遺伝子障害の原因となり、一度に大量に浴びすぎると、JCOの事故で亡くなった方のように、細胞の破壊が修復を上回り死に至ってしまうそうである。DNAを傷つけるということは、若ければ若いほど細胞分裂は活発なので、被爆した場合影響が大きくなってしまう。 放射能は以上のように恐ろしいものだが、JCOの事故のように人為的なミスや、今回の地震のような自然災害により、放射能が拡散してしまうのが原発である。国土が広大なアメリカ、地震のない欧州のフランスに続いて地震大国の日本が世界第3位の原発を抱えているのはどう考えてもおかしい。 未来の世代が放射能により苦しまなくてすむように、原発はなくさなければならないと思う。 てなわけで、できることなら即原発を全廃して欲しいところだが、現実的には、原発関連で働いている人もたくさんいるわけで、耐用年数に達した原発から順次廃止という政府の方針は、妥当だと思うしかないのか。とはいえ、東海第二原発は、3・11で大きな被害を受けているんだし、耐用年数40年(これも原発の発電コストが、火力発電などに対し経済的であると見せかけるために長めに設定したっぽい)に至らなくても廃炉にして欲しい。
0投稿日: 2011.10.01
