
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
泣けた。 この話には2つの軸がある。1つは、過去をやり直せるとしたら自分の家族とどう向き合うかということ。もう1つは、自分の父親が今の自分と同じ歳のとき息子をどんな想いで育ててたかを知るということ。 普段ぶっきらぼうな父親が、自分の命とひきかえにでも息子を生かしてやってほしいと懇願するシーンが、グッときた。 少し性描写が余計だったかな、というので星3にした。
0投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログ最初から最後まで泣きっぱなしで読んだ。 重松清さんは、自分の現実や目の前にあるものを受け入れることで新しい人生がまた始まっていくんだと言う考えをすごく大切にされているのかな、と「卒業」を読んだ時のことを思い出しながら感じた。 わたしは3年前上京して一人暮らしになってから、自分の親を親としてだけでなく2人の大人として見るようになり、両親に対して抱く感情もかなり変わった。 そうなってから新たに発見する両親の見え方と、この流星ワゴンのストーリーが時々重なって、不思議な気持ちになった。 今はコロナでなかなか直接会うことはないけど、もっと電話やLINEをしてみようと思う。
4投稿日: 2021.05.11
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著者の代表作『とんび』『その日のまえに』に続いて三冊目。 不器用な父親と息子のストーリーの描き方が上手い。男性視点での家族愛、死、他人との心の交流、この辺りが物語の主軸となっている。自分と同世代の父親に出会う点では、東野圭吾の『時生』と重なる部分が多い。 子供の目線からでは決して見ることのできない親が親になる前の姿、非の打ち所のない人間のように見えていた親にも当たり前に存在する不完全な一面、子供が思い描いている親のイメージと一人の人間として人物のギャップ、近い存在であるからゆえにどうしても言えなかったひと言、ちょっとしたことから起こってしまった心のすれ違い、そういったものに気付かせてくれる作品だった。 今の自分の目に見えているものがすべてではない、そんな当たり前だけれど大切なこと教えてくれ、未来を信じる力をくれる一冊だった。
0投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログ初めて重松清さんの作品を読んだ。 とても良かった。 主人公のカズのどうしようもない切なさ 起こってしまったことは変えられないけど それでも 少しずつ、いろいろわかって やり直しのためにもがくことで 未来が1ミリずつでも良い方向にむかうなら。 良いと思った いま、を生きてる自分も たくさん、後悔があり やり直したいことももちろんある。 そう思った瞬間に 選び直して、少しだけ 良い方に向かえるように 行動してみるのも良い。
1投稿日: 2021.05.05
powered by ブクログ父と子がテーマなので、最後は泣きそうだったし自分に置き換えてもし子供がいじめられていて知らずに無神経な事言ってしまったらどうしようとか考えてしまって、あっという間に読んでしまいました。
0投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ大げさだけど死にたいほどに悩む事や諦めてどうでもいいやって自暴自棄になる事って誰にでもあると思うんです。 特に人間関係で親子等家族は近いからこそ言えない事や気を遣って遠慮してしまう場面が頻繁に起きてる。 主人公の置かれた環境は更に悲惨で妻の浮気・息子の受験失敗、家庭内暴力・果てには自分がリストラに遭って本当に死にたくなったある日に、5年前に自動車事故で亡くなった親子のワゴン車で人生の岐路だった日に次々とタイムスリップする。 勿論、現実を変える事は出来ないが主人公は妻や息子、父親との関係を客観的に見つめ直す事になり自分の足りなさや相手の気持ちを酌む様になり現実の世界に戻った彼は家族との関係修復に立ち向かう! 感動する・泣ける小説との噂を聞きつけて購入しましたが死者との交流や時間移動等現実離れした舞台設定に思った程の感動はありませんでした。ただ柔らかく優しく少し可笑しくもある純粋なストーリーに爽快感を覚えました。
0投稿日: 2021.05.01
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自分は好きだった! 解決より事実を知り、家族の心の内を受け止める事、それ自体が自分を変える術なのかもしれないなぁと思う。 自分も良く親が友達なら、なにか分かり合える点があったんじゃないかと考えるので刺さった小説だった。 ただ、一つだけ言うと主人公は死んでて欲しかった。 それだけが残念。 健太くんが凄い生意気可愛かった。
0投稿日: 2021.04.27
powered by ブクログ初めて読んだ重松さんの本でした。 読み始めも終盤も失速してしまいました。 性描写は、欲しいのかなという感じです。 小説よりも、ドラマの方が楽しめるかなと思いました。
0投稿日: 2021.04.15
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もう死んじゃってもいいかなぁ。。 と思った主人公永田さんの前に赤いオデッセイが止まった。 オデッセイの中から出てきたのは 5年前事故で亡くなった父と子だった。 その父と子と一緒にドライブで向かうところは 人生で大切な地点、分かれ道だった。 実際は変わらない現在の状態、 そこで何ができたかによって 気付き、違う見方ができ、 状況を受け入れることができる。 そんなドライブを自分でもできたら、 実際何を感じ どう行動し 過去であった大切な人に何を伝えることができるのか そう思い読んだ作品だった。 最後の健太くんがお父さんの所に 戻ってくるシーンが感動的で 最初から最後までの チュウさんとカズのやりとりが 実際の親子だったら、とても良い関係だと思った 「親子愛」がとても伝わる作品でした。
0投稿日: 2021.03.31
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子供は不登校で家庭内暴力をふるい、妻はテレクラで知り合った相手と外泊をし、自分はリストラされるという境遇に、もう死んでもいいと思っている38歳のカズは、5年前に交通事故で死亡した、橋本さん親子と出会い、彼らの運転するワゴン車に乗って、過去と現在の狭間で、自分達家族の人生を修正しようと試みる。 過去に戻って修正したつもりでも、事象そのものの結果は変わらないが、その過程で妻や息子の気持ちを理解し、関係の悪かった自分の父親のことも理解できたことで、自身の気持ちの持ち方、態度が変わり、そのおかげで家族関係も良くなりそうな気配を見せて物語は終わる。 橋本さん親子のワゴン車は、死にたいと思っている人の前に現れ、その人の人生の大事な分かれ目の時に連れていってくれる。 私が乗るとしたら、どの時点に戻り、誰とどういう関係を築き直したいか。そもそも、そんな、やり直したい時点がない人生なら最高だけど。
14投稿日: 2021.03.24
powered by ブクログ日常の、特に何かあるわけでもない日々を描いているのに、とても読みやすい、好きになる。カズの人としての成長を感じる、
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ想像以上にすごく良かった。心が暖かくなって、元気がもらえる、そんな話。重松清さんの本は初めて読んだけど、これからもっと読みたいと思えた。
0投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログマジで人生のバイブル 感動した涙止まらなかった 父親と分かり合えないこと多いけど、もしやり直せるなら、この現実とは違う世界を生きることができるのだろうか? 父親と同い年だったら朋輩になれるのだろうか それは、わたしが母親になるまでわからないかもしれない 母親になってから、父親の気持ちや母親の気持ちが初めてわかるのかも。 それまで2人には元気でいてほしい。 これからは、感謝の気持ちを持って接しよう。3人でいる時間をたくさん過ごそう。ご飯もなるべく一緒にたべよう。そう思った。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ人生が上手くいっていない男性が、死んだ親子とドライブをしながら、自分にとって「大切な場面」の時間に戻る。 ファンタジーのようで、読了後は「こういうことももしかしたらあるかもしれない」という気分になる。 家族愛や、今生きている自分の事を考えさせられる1冊。
1投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログ自分の父と重ねながら、また自分が父になったときのことを想像しながら読んだ。過去をやり直すというファンタジー要素がありつつ、もしかしたら本当にあるかもしれないと思わせるようなリアルな物語の設定に引き込まれた。これこそが重松作品の良さなんだろうと改めて実感した。 簡単には現実は変えられない、しかし、少しでも希望を持つことができるようになれば、現実を変えるきっかけになるのではないかと思わせてくれるような作品だった。
0投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ現実は変わっていなくても見方によって違う世界が広がってるんだなあ_φ(・_・ 2020/11/15 ★4.7
1投稿日: 2020.11.16
powered by ブクログ父と子は次第に会話が減り断絶していく。夫と妻もそうか。世間一般的に当たり前と言っては言い過ぎか。交通事故で亡くなった父子のオデッセイに同乗して過去の息子や妻と逢い、断絶していく未来を変えようとする。嫌いだった父が同年になって現れ、わだかまりが少しずつ解けていく様がおもしろい。嫌いだった訳でもないが、亡くなった父とこういう風に出逢えたらいいな。小学1年のとき、盲腸炎になり父が肩車して病院に連れて行ってくれたのを思い出した。
12投稿日: 2020.11.06
powered by ブクログいい話だった。そんな一言で片付けてはいけないけれど、突き詰めて言えばこの一言。 現実は辛い。死にたくなるようなこともある。でも、生きてこその毎日。悲しくなった時にまた読みたい。
1投稿日: 2020.10.25
powered by ブクログ人生には重大な岐路というものがある。 「分かれ道はたくさんあるんです、でもそのときは何も気づかない」 学校・職場での交友関係、家庭環境の形成、あらゆる場面において人は人生の岐路に直面し、その都度選択を迫られている。これを読んでいるこの時点でも何かしらの岐路に立たされているが、人はそれに気づかない。何か見落としているものはないですか、あなたの置かれている状況は本当に理不尽でどうしようもなかったものですか。 人生は選択の繰り返しで後戻りはできない。しかし、後からそれを巻き返すことができるかもしれない。 今なにかで悩んでいる人はラッキーです。あなたは橋本親子のワゴンによって未来から人生のやり直しをするためにやって来たんですから。 人生への悲観に一点の光を灯してくれる作品。
67投稿日: 2020.09.01
powered by ブクログ時空を超える不思議なワゴンに乗り、38歳自分と同い年の頃の父親と人生の岐路となった場所へ旅する。重松清さんの描く父親にはとても親しみと共感が持てます。不器用だけども子ども思いな父親。 ドラマでは親父を香川照之さん、主人公を西島秀俊さんが演じたそうですが、その2人を想像しながら読むことでより一層楽しむことができました。
9投稿日: 2020.08.23
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久しぶりの重松清さん。家族を巡るあたたかい物語だった。特に息子のいるお父さんは涙なしには読めないのでは。 昭和感のオヤジ感溢れるチュウさんが自分の父親に重なり、よく肩車してもらったな等と思い出した。 過去に戻ることはできても、最低な現実は変えることはできない。でも未来を知ることで、自分の気持ちだけは変えることができる。良いことも悪いこともひっくるめて受け入れることが、生きる歓びを味わうということ。 健太が成仏せず戻ってきたので、その後どうなるのか、気になった。でも最後、ルールや勝ち負けは自分で決めたらいい、というところで別に成仏しなくたっていいのかもね〜と思った。 自分も死ぬときになるべく後悔のないように生きていきたいと思うけど、どうだろう。今後辛いことがあっても、生きるということに一生懸命でありたい。
3投稿日: 2020.08.19
powered by ブクログ重松さんの本は心情表現がやっぱり上手。登場人物の心情がすっと伝わってくる。 過去は変えられないけど、現実の自分を強くしてくれる。そして、親子の絆は強い。どんなに心の距離が離れたと思っていても、やっぱりつながっているし、お父さんが子どもも思う気持ちは強い。
2投稿日: 2020.08.18
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良かったー!!! この作家さんの話って家族がテーマなちょっと重い感じの本が多い印象あったけど、まったくそんな事なかった。 スラスラ〜と読めてすぐに世界観にハマったわ。 岡山出身という事もあり、地元の描写はこの辺やろな〜と身近に感じて個人的にはすごーく楽しめた! 典型的なハッピーエンド!っていう終わり方じゃなくそれでも人生は続いていく〜、努力次第で上向きになるかも〜って感じもまた良し! 親父は嫌いやけどチュウさんは好きってのすごく分かる! カズと親父とチュウさん、橋本さん親子、健太とチュウさんとすごく好きなコンビ(?)が多かった。 人生に疲れたら赤ワインのオデッセイを探したい!
4投稿日: 2020.08.04
powered by ブクログうーん、個人的には実はそんなに刺さらなかった。 なにかきっかけがあって人として変わる瞬間があるのかなって思ったけど、「現実を変えようとすること」が主人公の一貫したものだった気がする。 まあ読み終えたのだいぶ前だからテキトー言ってるかもだけど。 それはそれでよいのかもしれないけど、なんか期待していたのとは違った。 もう少し良い意味で裏切ってほしかったな。なんかありきたりというか、展開が読めすぎてて。
2投稿日: 2020.07.15
powered by ブクログ二度目だけど、あんまり好きになれないんだよねえ、、。 登場人物の心情とか、その移り変わりが単純に思えちゃう。
1投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログどんな時も自分の感情次第なんだなと思いました。 苦しい時、投げ出したい時、死にたい時、思い出してみたいと思います。
3投稿日: 2020.06.28
powered by ブクログお互いに38歳の親子が流星ワゴンを通して出会い、強い後悔を抱く過去と向き合い、立ち向かっていく。 36歳で子供もいる私にとって、本当に身につまされる思いで読み進めた。息子もちょうどこれから高校受験。親父も60歳をこえ、いよいよこれから人生の終盤に突入する。そんな状況で、どのように親父と息子と向き合って関わっていくか。あらためて考えさせられた。 いずれにしても相手の人生は相手のものであり、自分の思う通りになどならないし、期待しても変わらない。変えられるのは自分だけであり、その人とどのような関係でありたいか、大切に思う気持ちを育みながら、自分自身ができることを精一杯やって向き合っていくしかないということだろう。何をやっても変えられなかった過去がそれを物語る。チュウさんの黒ヒゲと写真を残してくれたのも、息子との関わりに向き合いチュウさん自身が変わろうとしたから残されたのだと思う。簡単なようで難しいが、決してどうしようも無いものではなく、きっかけは一夜の流星ワゴン乗車のように、突然訪れるのかもしれない。
3投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログ重松清さんの作品はあまり多く読んでいないので、あくまでも今まで読んだ数冊だけの印象なのですが、いつも決してハッピーエンドではないのです。さまざまなことがあっても今の悪い状況が好転するわけではない。でもお互いの気持ちに気がついたり、思いやりの気持ちを持てたりして、少しだけ関係性が変化する。些細な出来事に一筋の光が見える。そういう重松作品が好きで、この作品もまさにそうだと思います。
3投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
11年ぶりの再読! 死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳の秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――? 『たいせつな場所だったことに気づいても、なにもできないんだったら意味がないじゃないですか』 『分かれ道は、たくさんあるんです。でも、そのときにはなにも気づかない。みんな、そうですよね。気づかないまま、結果だけが、不意に目の前に突きつけられるんです』 過去に戻っても未来は変えられないのに、行く意味あるのかなって、私も最初は思った。 以前はできなかったこと、、嫌いあっていた父と触れ合うことや、妻に本音で向き合うことができたから良かったんだよね。 『長いドライブを終えて、家族を好きだという気持ちを取り戻した。幸せになってほしいと素直に願えるようになったことが、僕にとっての幸せなのだと思う。』 いくら後悔していたことがなくなっても、サイテーでサイアクの現実に戻っていくなんて…私には無理だなぁ。(実際にその状況になったらまた違うのかな…) 結局は、自分で頑張らないとダメなんだ。 ファンタジーだけど、ただのファンタジーじゃない。
4投稿日: 2020.05.27
powered by ブクログラストでは胸が一杯になった。予測はついていたが。 カズ、チュウさん、橋本さん、健太くん、広樹くんにいとしささえ感じる。美代子はちょっとわからないが。 あなたが魔法を信じるなら、もしかしたら橋本さんに出会うかもしれない。最低の現実にうんざりして、もう死んだっていいやって思っているとき、不意に目の前にワインカラーのオデッセイが現れたら、それが橋本さんの車だ。・・そして連れていってもらえばいい。あなたにとって大切な場所に。って、読者に(私に)問いかけているようだ。その時の気持ちに向き合ってみようというんですね。 思い通りにならないのは現実・・だから受け容れる(受け容れれるのであれば)、認める、と訴えてくる。そういうことだな、と心打たれました。
14投稿日: 2020.05.25
powered by ブクログ以前ドラマをみて、たまたま図書館で見つけて手に取りました。どちらも面白かったです。 いずれも上手くいっていない父と子の模様が三家族分描かれてます。上手くいっていないにせよ、子ども想いの父親で。はて自分はどうだろうと思いながら。 タイムファンタジーものですが、過去は変えられなくても、未来は変えられる、ということでしょうか。
7投稿日: 2020.05.14
powered by ブクログうわっ!! ほんっとに一気に読んでしまいました。 ここ最近読んだ本で、一番おすすめです。 毎日の生活にちょっと疲れたとき読むと きっとすごい勇気づけられると思う。 ただただ涙が出るだけの感動話ではないです。
2投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログ「あの人は38歳の頃、どんなことを考え、どんなことに悩み、どんなことを夢見ていたのだろう」 「同じ星空でも、星座を知っている人と知らない人では、全然見え方が違う」 「大の大人と父が自分のことを呼んでいた頃よりも、今のぼくは年上なのに、あの頃の父の方がずっと大人に思えてしかたない」 「調子の悪い時にでるのが実力ちゃうんか?」 浪人時代の予備校講師の「高熱だろうと、腹が痛かろうと、不調だろうと、合格点を出せるくらいの実力をつければ問題ない」という言葉がふと思い出された。
2投稿日: 2020.05.12
powered by ブクログ人生何もかも苦しくなったとき、もう消えたいと思ったとき、せめてあのときに戻りたいと思ったとき この本を読んでみてください。
3投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もう、死んでもいいかな…と思っている主人公。そして終電で自宅の最寄り駅に着くと、古い型の赤いオデッセイがとまっている。導かれるようにそのワゴンに乗って旅をする。人生の岐路(過去)を再度体験できるんだけど、うん。よかった!主人公の人生は暗くって、『さふぁ~!』って読んだ後の爽快感はないけど、面白い本だと思った。きっと、チュウさんがいい味を出したからだろう。 ふと、友人がこの赤いオデッセイに乗っていたなぁ~って思い出して、久々に連絡を取ろうかと思った。そんな作品でした。
5投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ重松清第一弾 過去にタイムスリップしたり、死んだ人が現世にいるなど現実には起こり得ない、個人的に冷めてしまう苦手な設定(そういうことも想像力豊かに考えられるようになりたいのだが)。 しかし、題材となるのはその人の過去の何気ないワンシーンであり、そこに現実味があり、感情を移入できた。 何気ない日常の積み重ねがあるからこそ、そうでない何かが起こったときに感動したり心が動いたりするのだと思った。
2投稿日: 2020.04.14
powered by ブクログ知らないところで傷つけててたり、逆に気づかないだけで温かい愛情をもらっていたり、そういうことは自分に当てはまると思う。 親も人間だから、頑固になることはもちろんある。 しんどいときはどうしても自分中心に考えてしまいがちだけど、相手も同じように我慢したり、しんどくなってることを気づかせてくれた作品。 自分が我慢してるときは同じ分だけ相手も我慢してるっていう名言を思い出した。
3投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログ上手くいかない「父と子」。行き詰まってしまった関係に、最後にはほのかな救いがあってグッとくる。父親になったらもう一度読みたい。多分号泣しちゃうと思う。
2投稿日: 2020.03.18
powered by ブクログ『死んじゃってもいいかなあ、もう…。』 外出が増え、時には朝帰りの妻と、 中学受験に失敗し、いじめを受け引きこもりがちになった息子。 そんな“サイテーでサイアク”な暮らしの中、会社のリストラを受けた38歳のサラリーマンはふと、死んでもいい、そう思った。 そんな彼の前に現れたのは五年前、交通事故で亡くなった父子が乗るオデッセイ。 流れ星のように走る車は主人公の人生の分岐点へとタイムスリップする。 その“過去”で自分と同い年の父と出会った。 そして父と共に人生のやり直しに奔走する―。 時をかけるワゴンが出るなんてSF小説だなぁなんて最初は思った。 そんな設定なのにテーマはぶれることなく、しっかりと描かれている。 SFなのに過去をやり直すことができない、っていう所が逆に現実的でした。 その状態で主人公がだんだんと変わっていく様子に引き込まれたし、チュウさんとカズの関係も魅力的。 人生に、やり直しはきかない。 そんなことを感じる一冊。
2投稿日: 2020.03.17
powered by ブクログこの本を読み終わってから、ずっと連絡を取っていなかった祖父に手紙を書いた。まさにチュウさんみたいな人で、会うたびに文句を言われて、家を継げと言われて、あまり好きじゃなかったけど、もう祖父も歳だからちょっと歩み寄ってみたいと思った。返事は来ないかもしれないけど。 本当にいい本って、自分の考え方や、行動を変えてくれるものだと思うから、この本はすごく好き。
3投稿日: 2020.03.11
powered by ブクログタイムスリップして 過去をやり直すことなんて出来ない、 けれどこの物語にはリアリティがある。 なぜなら、この物語上でも やり直しは出来ていないからである。 変えられるのは今とこれから先の未来だけ。 当たり前だけど忘れていること、 忘れているけれど大切なことに気付けたら きっと私たちの生活は全く違うものになるかもしれない。 ほんの少しだけれど 私たちを勇気づけてくれるだけの 希望を見せてくれる物語。
2投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ重松清さんの作品をまた読みたいと思って、流星ワゴンを選びました。「夫」として、「父親」として、自分のこれからの人生を考えさせてくれました。
2投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログ人生を見つめ直して、一歩踏み出すことが大事ってことを伝えてくれる。父息子の関係も考えさせられる。自分と父親とは、自分と息子とは、って。家族の幸せってなんだろうね。大事に思ってても、一緒にいても、全て腹を割って話せるわけじゃないし。自分と同じ歳の父親、息子と話が出来たら仲良くなれるだろうなー笑。
2投稿日: 2020.02.02
powered by ブクログちょっと設定というか、ストーリーテリングはファンタジー要素があって、 もし、自分の過去を後悔の無いようにすることができたら。 結果自体を変えることは不可能だけど、そこに行き着くまでにどう動いて気持ちを整理していけるか、そんな「ほんの少しのやり直し」ができたら。 そもそも設定として、基本的にはもうすぐ死ぬ人や死んだ人?が対象のはずなのに、主人公は死なないというのも不思議だったけど、小説なので細かいとこはいいか。 生きているうちは、色々嫌なことや思い通りにいかないことも多いわけだけど、やっぱり死ぬときには、「いい人生だった」と後悔なく逝きたいよなあ。と思った。だから精一杯人生をやらないとなと思う。 重松清が描く人物像っていうのが本当に上手い。
2投稿日: 2020.01.05
powered by ブクログ誰にでも後悔している過去がある。過去をやり直すことはできないけど、捉え方次第で、それが今の自分の教訓になるのではないかと考えられると思わせた作品 男性目線で感情が書かれていて、面白かった
1投稿日: 2019.12.03
powered by ブクログ父そして息子。三世代のそれぞれの人生の挫折と断絶。その中からも生まれてくる希望。じわじわと感動する作品。 自殺を決意した男が出会うワゴン。交通事故死した父子が乗ったオデッセイに乗せられた主人公は過去の様々な場面に連れ戻される。 未来にならないと気づかないさまざまな選択肢と後悔。未来を知りながらも現実を動かすことはできないという苦しみ。ギリシャ神話のカサンドラの翻案ともいえるだろう。それに「クリスマス・キャロル」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を混ぜ合わせたようなファンタジー。 父であり息子でもある自分。なんとも身につまされる思いのある作品。 多分、今まで読んだ重松作品の中でベストワンだと思う。
2投稿日: 2019.11.15
powered by ブクログ流星ワゴン、ドラマを観たかったのに観れなかったので。鞆の浦に旅行したとき、ロケ地になっていたと聞いて読んでみたかった作品。読み進むうちに心が痛くなる。不幸な交通事故で亡くなった親子。将来がなくなった8歳の健太君と橋本さん。38歳の主人公と、同じ歳の父チュウさん。不思議な出会い。父子のすれ違った思いが、徐々に繋がっていく。壊れてしまった僕の家庭。やり直しは出来ないが、一からのスタートは出来る。希望の光が見えて再生を予感出来る。今ある生をいかに生きるかを考える。
1投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログあの時、こうしていれば… あの時、あんなことを言わなければ… 人生の分岐点はいつも過ぎ去ってから苦々しい後悔とともに思い出されるもの。そんな過去の分岐点に戻れたとしたら?僕はどのような行動をするだろう?愛する人に何と言葉をかけるのだろう? 交通事故で死んだ親子の乗るワゴン車『オデッセイ』に拾われて過去の分岐点へと人生やり直しの旅に出た僕は、何故か今の自分と同じ歳の父親に出会う。 過去に戻っても現実は変えられないけれど、父と子が、夫と妻が、すれ違ってきた思いを通い合わせようと、相手をしっかり見つめるならば、たとえ不器用でもそこから未来は少しずつ変わっていくのではないだろうか?過去へリープしてやり直して単純に現実を変えるストーリーではなく、あくまで変わるのは現実の自分の心だけ…あれ?こんな物語他にもあったような気がするけれど(「コーヒーが冷めないうちに」だったかな?でも「流星ワゴン」が先に出たんですよね。)、とにかくそういううまく行き過ぎない結末がリアルで納得がいきました。生きていればこそやり直しが出来るんですよね。ワゴン車の橋本さんと健太くん親子にはやり直しが出来ない点が切なすぎます。ユニクロのフリース、私も買ってこようかな。家族といられる一瞬一瞬の時間を大切にしたいと思いました。
1投稿日: 2019.10.17
powered by ブクログ今更ながらに「流星ワゴン」泣けてくるね。 親子の想いって深い。 過去には戻れないけれど、 いろんな過去を抱えて生きてきた。 最低最悪でも、きっと、私も生きたいと 思うだろう。
4投稿日: 2019.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父親と息子が同い年で再会して、関係を紡いでいく。親になったからこそ親の気持ちがわかる。やり直しの旅を案内する親子の2人もとても良かった。けど、主人公の家庭崩壊の原因を主人公のせいにするほど、悪い父親ではなかったと思う。むしろ、母親に問題がありすぎると思ったのは私だけ? どう考えても、母親の抱える問題は主人公のせいというよりは、もともとの気質で。昼間働いて帰ってきて、疲れている父親に多くを求めすぎじゃないかと思う。
1投稿日: 2019.09.21
powered by ブクログ世のパパ達を泣かせたらしい 「子育ては自分の成長歴をたどりなおす旅」と上野先生が言われています。共感する方はこの物語に感動すると思います。
0投稿日: 2019.09.04
powered by ブクログこの夏は読んだことない作家キャンペーンを続けている。 この著者と本も何年も気にはなっていたが読めていなかった。 設定としてリアルな現実とフワフワした非現実が交互にくるのは面白い。 読み終わった後は父親ともっとよく話をしなければなあと思う。 気になったのは各キャラクターの心理描写が単純に思えてしまったこと。 なので物語に深みが出ない。 メロドラマのような妻とのやりとり。 息子との薄い関係。 そこが残念に思えた。。
1投稿日: 2019.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家族、父と子。今が幸せでも不幸せでも、現在から振り返ると、あの日、あの時がもしかすると転機だったのかも。そういう岐路ってありますよね。過去は変えられないけれど、今の生き方を考えつつ過去を捉えなおすと、過去は変わるかもしれない。そして、今というこの時も、もう一度、見直してみれば、ひょっとしていろんなものが変われるかもしれない。 おとぎ話のような舞台設定でも、現実の厳しさを示し、それでいて、希望も持たせてくれる作品です。
1投稿日: 2019.08.18
powered by ブクログ父と息子の物語。信じるとは未来があるから、未来がわからないからできること。現実はサイアクサイテーのように思えても、信じて行動すること大切さと、男の不器用さを描いてる本。 読んでて千鳥が演じてるように思ってしまった。チュウさんなんて大吾ぴったり。
2投稿日: 2019.07.23
powered by ブクログ重松清の小説はお腹いっぱいだと感じ、遠ざかっていたタイミングでドラマを見て、重松清なのにSF要素あり!? 西島秀俊もカッコいいし、何より香川照之演じる親父が良い味出してて、原作も読んでみたくなり久々に手を出した作品。 本もドラマもどちらもオススメできる作品のひとつ。
1投稿日: 2019.07.19
powered by ブクログドラマも見ずに、本の厚さになんとなく尻込みして、ずっと積読でしたが、いよいよ読んで見ました。 重松さんの描写や表現が好きで、電車の中で読んでも泣くことがあるくらいなのですが、この話は…どんどん読めたけど、切ない部分も沢山あったけど、泣けなかった。。 同じ男親子でも、「とんび」の方がグイグイきた。 崩壊の原因が、ちょっと時代?を意識して狙った感があるからかな。 ドラマは上手くまとまってるのか気になって観たくなりました。
1投稿日: 2019.07.06
powered by ブクログ『流星ワゴン』重松清 主人公と同じような年齢になり、父になり、重なる部分もあり、引き込まれながら読みました。 自分が流星ワゴンに出会っていたら、どんな過去をやり直していたのだろう。自分にとっての流星ワゴンは何だったんだろう。 そんなことを考えます。 立ち直って頑張れている自分を褒めてもいいのかなと思いました。これからも自分を信じて頑張っていけます。
1投稿日: 2019.06.07
powered by ブクログなかなか重いテーマで強烈な印象の残るお話でした。ポイントは人生の分岐点はそのときにはそれがわからないということ。過去や人生は変えられなくても、死にたいとまで思っていた主人公のものの見方が最後には大きく変わる。特に行き詰まったとき、見方を変えるというのは大切。
1投稿日: 2019.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父親との関係回復が良かった。 父親との関係は良くも悪くも受け継がれていくものなのか。考えさせられる。 母親は、、、うーん。とんでもない。
1投稿日: 2019.05.19
powered by ブクログお子さんを持つ父親が読むにいい本です。 人生の分かれ道で選択によって運命が変わることを思い出させてくれます。
4投稿日: 2019.05.03
powered by ブクログ男性の作者さんの作品で こんなに心を動かされたのは初めてです。 切ない! けど希望も見える。 今まで重松清さんの描写が苦手だったのですが いやらしくなく、気持ち悪くもなく読めました。 (私が大人になっただけかもしれないですが)
1投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログこころ温まる話で、すぐ読み終わった。流星ワゴンにあえて、主人公もよかったし、やはり、小さな事に気づいていない人が多く、それに気づければ、人間関係もうまくいくのではないかなと感じた。
1投稿日: 2019.04.06
powered by ブクログ結構、前に読みましたが、今でも真夜中になると、駅前にもしかしたらあの親子が登場するのではと密かに想像していたのを今でも覚えています。 大人版のファンタジー小説のように感じました。 所々、気持ちが落ち込むような感じになりますが、読み進めるうちに本の世界観に引き込まれ、スラスラと読むことができました。後半はほろりと涙が出るくらい感動しました。 ハッピーエンドというわけではありませんが、自分とどう向き合っていくか?どうやって自分らしく考え、生きていくのか考えさせられました。 女性よりも男性の方がグッとくるのはないかと思いました。
1投稿日: 2019.04.05
powered by ブクログ2019.3.28 グイグイ読まされた。 14年前に文庫化されたみたいだけど、 その当時読んでもそんなに響かなかっただろう。 今読めてよかった。 読後、妻を愛しく感じ、優しくしたくなった。 暗くて辛いはずなのに、明るい気持ちになれた 良い本でした。
1投稿日: 2019.03.28
powered by ブクログこの子のためだったら、なんでもするから、って思える親に、私はなるだろうか。 自分の親は今までどんな瞬間に、そんな思いを持ったことがあるんだろうか。 あの人が今の私だったら、私が今のあの人だったら。 そんなことをよくよく考えるけど、これはとても疲れるし、誰かの共感を得られるものではない、から、どんどん疲れてしまう。 くたびれてしまうんだよね。
2投稿日: 2019.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死にたがってる人、死んだ人、死にたくなかった人が一つに交わって展開する不思議な話。 何一つ変わらないとも言えるし、全部が変わったとも言える、この後味の良さ。
2投稿日: 2019.02.20
powered by ブクログ後悔の場面を適切なタイミングでやり直せたら、と思った経験は誰にでもあるのではないか。でも、戻っても良い方に向かう行動はなかなか出来ないだろうとも思う。この物語では、それでも分岐点の場面を知らないよりはましだという。知れば、今後の人生における覚悟ができるから。逃げずに腹をくくって今に精一杯立ち向かうことが、充実した人生を送ることになるんだと教えてくれる。主人公の中年男の一雄が、現実に戻り覚悟を決めて人生を踏み出す場面が心地よい。ところで、幻に導かれて過去に戻り、やり直しの人生を経験するという構造が、重松の「なぎさの媚薬シリーズ」と同じと気づいた。調べてみると、「流星ワゴン」の方が先に書かれていた。この流星ワゴンからあのシリーズが生まれたのかもしれない。実際、なぎさシリーズに似た場面も出てくる。
1投稿日: 2019.02.03
powered by ブクログ童話っぽい設定ながらシリアスな家族関係を扱うのがウリかと思ったが、発想やキャラ設定があまりハマらなかった・・ 同い年の父親とコンビ組む着想は面白いが・・
0投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログスポーツセンターのエアロバイクのコーナーに置いてあったのを、行くたびにバイクをこぎながらちまちま読んで、やっと読み終わった。 分量も適当で、うまくまとまった素敵でちょっと切ない話だった。 重松さんの本をもうちょっと読んでみてもいいな、と感じた一冊。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ生きている限り、人生の分かれ道は日々訪れる。元はお腹の中にいた子だって、一緒に暮らしていたって、ほんの一部分しかわかってあげられない。それを忘れずに大切な人を気にかけていくことが大事なのだろう。 親であり、子供でもある時代の難しさややるせなさを見事に描いている。
2投稿日: 2019.01.15過去に戻れるのがいいことなのか・・・
過去に戻ることができても、未来(=現実)を変えることができないとしたら、それは辛いだけのような気もする。 でも、今作ではいったん過去に戻ったことで、これからの未来を変えていこうとしていて、その点が救いだった。
0投稿日: 2018.12.30
powered by ブクログ親になると重層的になる、というのは常に実感している。 重松氏の場合は父親、私の場合は次女を見ながらまず長女とが重なり、次に私が重なる。 母親への想いは、本書にあるように8割が不満。笑笑 寂しさ。 でもそこから、娘への接し方を学ぶ。 こういう時はこうすべき こういう時はこうしてはいけない そんなルールばかり伝えてきたのではないか 本書を読み終えてふとそんな気になってしまった。 そんなにルールを叩き込まなくても この子たちはもう大丈夫、 あとは自由に呼吸のしやすい環境を 作ってあげればいいのではないか。 そんなふうに思った。 この本に出会えて良かった。
2投稿日: 2018.12.22
powered by ブクログすでに起こった事実とその事実が起こる分岐点となった時点にタイムスリップすることによって確認し、自覚する旅。旅の引率者は、すでにこの世にない父子。 分岐点に立ち戻っても、起こった事実は変えられないという現実を前に、主人公はどうするのか?
1投稿日: 2018.12.21
powered by ブクログずるい。面白かったけど、ずるい。過去に戻って未来を変えられる期待を抱かせてそれでもなにも変わらないけど前に進む、とか都合良すぎる。父親との邂逅とか、ずるい。案内役の親子も不思議すぎるし、悲しいし、ずるい。でも一気に読んでしまった。面白かった。
1投稿日: 2018.12.10
powered by ブクログなんともマンガチックで、懐かしい響きを持ったタイトルである。この「ワゴン」とは、幽霊父子が運転するワゴンカーであり、ワインカラーのオデッセイのことでなのである。そしてこのオデッセイこそ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でいうデロリアンであり、一種のタイムマシンなのであった。 病床の父親とは、ほば絶縁状態。妻はテレクラに狂い、一人息子は受験に失敗し家庭内暴力に走る。そして会社が傾き、リストラの対象になる。・・・こんな最悪の家庭環境に追い込まれたとき、あなたならどうするだろうか? 主人公のカズは、もう人生なんてどうでもよくなり、いっそ死んでしまいたい気持で一杯になる。そして目の前に止まったワインカラーのオデッセイに乗ってしまうのだ。これがこのお話の始まりである。 前述した通り、このワゴンカーはタイムマシンであり、家族が破綻する以前の過去へと疾走して行く。どういう訳か自分と同年期の父親も、一緒にタイムトラべラーになっているのだ。 それから、悲惨な自分の現在(未来)を変えようと、何度か過去を改竄しようと試みる。だがどうやっても、過去は絶対に変えられない。 この小説でのタイムトラべルとは、過去の自分の体に、現在(未来)の自分の意識だけが憑りつくという方式であり、決して過去の自分に遭遇することはないようだ。そして現在(未来)に戻るつど、過去の自分にはそのときの記憶も、記録も全く残らない仕組みになっている。ただ稀にそれとなく、体験感覚が揺り戻されることがあるようだが、それが『デジャヴ』と呼ばれている現象らしい。 いわゆる「リプレイ」ものなのだが、絶対に過去は変えられないため、パラレルワールドの存在もない。 またかなり違和感を感じるのが、同時にタイムトラべラーとなる父親チュウさんの年齢である。息子のカズと同い年であるはずがないのだが、チュウさんは幽霊に近い存在と考えて、タイムトラべルと関連付けないほうがよいだろう。このお話はタイムトラべルと、幽霊を重ね合わせた物語なのだから・・・。 なにせ466頁もあるブ厚い文庫本だが、ストーリーの中味は非常にシンプルで、どこにでも居そうな三組の「父と息子」を描いている。まずはオデッセイを運転する幽霊の橋本さん父子、そして主人公のカズとチュウさん、もう1組はカズと息子の広樹である。 そしてこれだけの長編にも拘わらず、女性達はほとんど存在感がなく、父と息子の関係だけに終始しているのだ。この辺りの描き方は、女性読者には少し抵抗があるかもしれない。そこにこの作者の、父親に対する強烈な思い入れを感じた。 さて私自身の父親は42才で鬼籍に入っている。出来ることなら、私もタイムマシンに乗って、若かりし頃の父と一献傾けたいものである。 父子の愛憎とタイムトラベルという筋立ては、浅田次郎の『地下鉄(メトロ)に乗って』と良く似た展開である。ただ浅田次郎のように切ないエンディングではなかった。だからと言って、決してハッピーエンドとも言えない。 過去にこだわらず、「未来に向かって力強く生きてこそ、幸福への扉が開かれる」と言いたいのだろうか。
1投稿日: 2018.12.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「やり直しの時間」を通じて、見つめなおすチャンスを得た主人公。 死んだら楽になるのか、それでも生きていたらやり直しのチャンスがあるのか。 最低の現実も、見方次第なんじゃないか。 やり直しの時間でも、起こってしまったことは何も変わらなかったけれど、その事実に対する向き合い方が変わった。 今まで、見えなかった角度から見えた。 家族の、いつも傍にいるが故に、見えていない側面を見る、とか。 離れている親の、自分と同い年の頃と「朋輩」になる、とか。 現実にはそういうことはできないけれど、そんな風に立場を変えてみてもいいんじゃないか、と思えた。 起こってしまったことは何も変わらない。 でも、これからは。 勝ち負けのルールは、自分で決めて良いんだぞ。 子どもの心、親の心、そして自分。
1投稿日: 2018.11.25
powered by ブクログ重松清を初めて読んだ。 ドラマで少し見てて、気になっていたから読んだところドラマとはところどころ違うところがあった。 ただ、ドラマもこの原作も父子が大事なテーマであったし、おそらくあまり父親のことが好きでない男子にはとてつもなく響く小説ではないだろうか。 救いのあるエンドなのか、ないエンドなのか判断は人それぞれだと思うが、僕はかなり好きな終わり方だった。
2投稿日: 2018.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
過去に戻ったとしてもそのあと起こる現実は変えられない。ではそのことになにも意味がないかというと違う。 知らない方が幸せか。知った上で優しく受け止められるか。 自分の人生に置き換えてみたり、色々考えさせられる物語でした。最後まで読んで不思議と前向きな気持ちになれました。
1投稿日: 2018.11.08
powered by ブクログ主人公と同じ30代半ばの自分。 主人公に共感する部分も多く、しっとりとした気分になった。 現実はどんなに情けなく酷いものでも一歩ずつやっていくしかないんだな。と改めて思えた。
0投稿日: 2018.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
重松氏の本はビタミンF以来。ビタミンFも父親の話で今回も主人公と家族の話。自分のせいで今があるとしても、奥さんは主人公のせいではないかな。非現実だけど。ラストをどうとらえるか。
1投稿日: 2018.11.01
powered by ブクログあっという間に読み終えた。"死んじゃってもいいかな、もう…" と絶望の淵にいる主人公ほどではないけれど、私も少々落ち込んでいてすぐに物語に引き込まれた。 内容は設定からして、ものすごくフィクションで作り話。けれど、その設定を使って筆者が描こうとしていることは現実の親子問題そのもの。 私達は、自分と同じ歳の親には絶対に会えない。でももし会えたら、その人についていったいどれだけの発見や驚きがあるだろうか。友達として普通に話せたら、今よりどれくらいお互いの気持ちを伝えあう事が出来るだろうか。そして何より、親と子は家族であっても、自分とは全く別の人間なのだと気付くだろう。学校で出会ったクラスメイトと同じように、自分とは全く異なる性格で全く別の人生を歩んでいく生き物だと分かるだろう。 その時、親に対して抱いていた反発心や抵抗、お互いに理解し合えないことに対する苛立ちなどの感情はきっと柔らかく変化するように思う。 それほど簡単な事ではないかもしれない。けれどこの本を読むと、親や子どもに対する心の何かがきっと変化して、自分の毎日の行動も少し変わる。そんな本だった。
11投稿日: 2018.10.25
powered by ブクログ危篤の父親、こわれた夫婦関係、親子関係、会社からの肩たたき。 人生どん詰まりに陥った中年男が、 オデッセイにのった不思議な親子とともに、 過去の自分の過ちを紐解いていく旅に出る物語。 メインの軸は父親と息子のわだかまりの葛藤。父親は子供のことなにもわかってないし、子供は父親の気持ちはわかっていない。 いつか自分が父親になってわかる事は沢山あるのだろう。 同じ著者のとんびも似たような話だったような。 タラレバは無い人生。 主人公は夢の旅が終わっても、何か変わるようでも、結局は変わらずまた今までの地獄の日常にもどっていく。 人生は選択の連続とはよく言うものの、 後悔のない選択をし続けることなんてきっと無理なんだろう。 ストーリーの終わりも色々と考えさせられる。
2投稿日: 2018.09.29
powered by ブクログ面白くなかった。読み始めたので、我慢して最後までなんとか読み終えたという感じ。 リアリティーのないファンタジー小説なのだが、それにしても、そのファンタジー設定が取って付けたような、いい加減なもの(いろいろ矛盾がありそう)で、面白みにも欠ける。 湿っぽい親子関係ものはそもそも好きでない。 主人公の父親のような、軽薄で独善的で感情的な人物は大嫌い。 この人物の存在が、この作品に対する印象を最悪なものにしている。 「父親」でない私には、何ら共感するところのない話であった。
0投稿日: 2018.09.24
powered by ブクログ38歳の永田一雄は、長年断絶に近い状態だった父の永田忠雄の最期を看取ろうとしています。彼自身も、会社からリストラをいいわたされ、妻の美代子に離婚話を切り出され、中学受験に失敗した息子の広樹は暴力をふるうなどの出来事がかさなり、投げやりな気持ちになっていました。そんな彼のもとに、5年前に交通事故で死んだ橋本親子の乗る車が現われ、一雄自身が気づくことなくやりすごしてしまった運命の分岐点へと彼を連れていきます。 しかし、過去をやりなおそうとする彼の思いとは裏腹に、運命は定められた方向へと進んでいき、一雄は無力感に苦しめられることになります。しかし、そうした必死の抵抗を通して、しだいに彼は自分自身が奇しくも現在立たされている場所を、あらためて自分自身の運命として受け止めなおしていくことになります。 当代随一のストーリー・テラーである著者らしい話の運び方です。はじめは、登場人物たちの回し方に多少ギクシャクした印象を受けたのですが、単線的なストーリーとは異なる、登場人物たちの運命が奇しくも出会うことでそれぞれの生き方があらためて確認されるような読後感をいだきました。
4投稿日: 2018.09.21
powered by ブクログあったかい本読みたい時は重松清 西島秀俊と香川照之は多分あの役とあの役やったんやろなって思った ドラマ版は適役ってこと いつかドラマも見てみたい
1投稿日: 2018.09.21
powered by ブクログもし自分と同じ年齢の親にあったら、とは人間誰しも一度は夢想することだと思います。親が親である前、一人の人間として友達になれるのか、ただの他人になってしまうのか。僕はそんなことしか妄想しませんでしたが、この小説の面白いところは、そんなありえない状況が人生の岐路に立たされた中年男性の身に起こること。子供の頃はずっと遠い存在だった父親の姿の中から、同い年になったからこそ見えるもの。それはあるいは知らない方が良いのかもしれませんが、主人公の持つ厳しく強いだけだった父親像が少しずつ変化していくのは、とても温かく救いがあると思えました。最近読んだ宮部さんの「ブレイブストーリー」と同じく、「変える」ことより「変わる」ことのすばらしさが伝わってくる物語でした。僕がもし父親になれた時には、もう一度赤ワイン色のオデッセイに乗り込んで、その時だけの景色を見てみたいです。
1投稿日: 2018.09.10
powered by ブクログ親父と倅の物語。 後悔、悔恨の情。 あの時、ああしていれば、こうしていれば。数々の選択肢を経て、人は今に至る。 もし、今の自分の歳と同じ歳の父親に会ったら友達になれるか。 父親像がとてもよく描写されている。 交通事故で死亡した親子が運転する車オデッセイ。 親父が読んだら、どんな感想を持つんだろ。 良い一冊でした。
1投稿日: 2018.08.19
powered by ブクログ人生にやり直しはきかなくても、なぜ家族がバラバラになったのか考え直すことが大切なんだな。そうすれば再スタートできる。 あとがきを読んで、、 "父親になっていたから書けたんだろうな"に打たれた。 そうか、そうだよね。本って、父親ではない私をその目線に立たせてくれる大切なものだと思う。全部ではないけど私のお父さんはこういう世界を生きているのかなって。そう考えると少し、ほんの少し、今まで知らない部分のお父さんを知れた気がする。 年を重ねればやっと分かる、親の気持ちもそうなのかも。 なんで就職で家を出てはいけないの、なんで寂しいのワガママで私の将来は優先されないの、って ほんの数ヶ月前は思ってたことだけど、今思えばあの頃のお母さんも必死だったんだって思う。 お母さんもお父さんも今まで経験したからこそ言える言葉を私にかけていたんだろうね。 だから、だからこそ、自分で決めた道をしっかりやり抜いて、その姿をお母さんに見てもらいたいなと思った。
4投稿日: 2018.08.14
powered by ブクログ時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。時々ほろりと泣ける作品(T ^ T)読んでよかった。
1投稿日: 2018.08.10
powered by ブクログ人生の各所における起点があるということに気付かされた。 戻れはしないが、人生振り返ると、その時の対応 相手の心理の解釈が間違っていたことに気づく。 それを踏まえて、これからどうするかだ。
1投稿日: 2018.06.25
powered by ブクログ癌になり入院中に読んだので、「死」にがより身近なものとして感じられた。母娘は結構思ったことを言い合うが、父息子はそうではないんだな。 伝えたいことがあっても男としてのプライドや恥ずかしさが邪魔をして言えずに別れてしまうこともある。 それをやり直す。後悔をなくしてちゃんと成仏するという話。 死は辛いけれど、自分も大切な人との別れに備えてできる限り伝えるべきことは伝えておこうと思う。 この家族はきっと少しずつ関係が良くなっていくはず。 2018/05/12
1投稿日: 2018.05.12
powered by ブクログ父と子の関係に存在する微妙なずれ、 そのことによりそれぞれの結末を迎えた3組の親子の話。 過去を周り、それぞれの後悔を回収しにいく話ですが、 タイムリープものによくある、 「やり直し」をして未来を変えられる類ではない。 後悔をやり直して、もういいやと思えたところで、 現実の日に戻る。 そこからはじめるのは自分自身。 明確な救いや答えがあるわけではなく、 希望の兆しを示す、重松清さんらしい作品でした。
4投稿日: 2018.04.19
powered by ブクログ死んじゃってもいいかなと思うおじさんがワゴンで過去に行く話。こんな風に時間て意外と複雑にねじくれているのかな、そうだといいなと思う。 過去に戻ってやり直し系で安易なハッピーエンドなんかには重松清さんなら絶対にしないだろうな!と思っていましたが、さすが!な納得な終わり方。最後には救いというか、ささやかな明かりが見えて物語が終わるし、なんか読了感がいい小説でした。
5投稿日: 2018.04.14
powered by ブクログ読もう読もうと思いつつ、重松清作品の"身に迫る痛さ"に尻込みしてずっと後回しにしていたものを、今回やっとの思いで読了。覚悟していたにも関わらず、度重なる現実の滅多打ちにヒィヒィ言わされ、主人公と共に憤ったり悲しくなったりしながら、それでも最後には、冒頭とあまり変わりのない"サイテーでサイアクな現実"でも、それを受け容れて乗り越えようとする父親の姿に、仄かな爽やかささえ感じつつ読み終えることができた。淡々とした描写の中にさり気なく、時には明瞭に、人物の感情を表現する様は見事。そのあっさりさ故に突然胸を突かれて苦しくなるのが、そうそう、これこれ、これが重松清作品だよ、、、という懐かしい感じ。父子メインの話のため、女性の存在感は恐ろしく薄いが、特に気になるほどではない。ただ男女で感じ方が分かれそうな作品だなとは思う。今度は自分が親になってからもう一度読んでみたい。
2投稿日: 2018.02.23
powered by ブクログ息子は受験に失敗し家庭内暴力をするように、、、妻には離婚を切り出され。 会社にはリストラされ、病床の父親を見舞う振りをして御車代を貰わないと生活に困窮する。 もう死んでもいいかなぁと思った時、5年前に交通事故で命を落とした父子が乗るワゴンに出会う。 これまで読んだ重松先生のお話の中では一番好きな作品。 徹底的なハッピーエンドが待っているわけではないが、ほんのり優しい気持ちになれる。 やり直しの現実で人生が変わるわけではないが、やり直しの世界を体験したことで、主人公自身が少しずつ変わっていった。 少しずつ変わっていくことで、本当の世界、この本の終わりのその先は、きっと明るい未来が待ってるんじゃないかな?と勝手にほほえましく思いながら本を閉じた。
10投稿日: 2018.02.17
powered by ブクログあの時こうしていればという後悔。本当は実際にやり直すことはできないにしても、何気なく見過ごしてしまったその分岐点にもう一度戻って、やれるだけのことをやったら、その後の人生は心持が少しは違うのかも。 でもなんだかやるせない話でした。自分は親の子供であり、子供の親であり。親の心も子供の心もなかなかわからないものなのだなぁ。
2投稿日: 2018.02.06
powered by ブクログ過去のたいせつな日にいくという設定が考え深く素敵でした。現実はそう変わらなくても、ひとつひとつの出来事の重み?を知っているのと知らないのとでは気持ちの持ちようや人との接し方が本当に違ってくると思いました。
5投稿日: 2018.02.01
powered by ブクログ一度読み終えた本だが、再度読んでいます。 亡くなった家族や愛人は至るところに生き続けているという話を友人と話したのがきっかけ。 父はまだ健在ですが、今の自分と同じ歳の父に会って飲み明かしたい。そしたら今以上に父を理解できるのかな。なんて思える作品でした。
1投稿日: 2018.01.15
powered by ブクログ何が面白いっていうのが説明が難しいけど、読んでいて段々と引き込まれていった。 家族崩壊をしかかっている父親が死を意識した中でひょんな事から死んだ親子に出会い、過去に戻る。 大きな展開等はないんだけど、それでも面白いといえる作品。 なんとなく心が温まるといってよいのかもしれない。
1投稿日: 2017.11.06
powered by ブクログ重松さんの本は疾走に続いて2作目。 疾走でなんとなく自分には合わない感じがしたけどとりあえずもうひとつ有名どころを読んでみようと思って読んでみました。 父親と息子の関係がそれぞれ立場や考え方が変わり相手の気持ちも考えられる様になって修復されていく様子は自分の親父や息子とも重なるところがあって色々と考えさせられるものがあった。 でもテレクラ好きのセックス依存症みたいな奥さんの話は必要だつたのかなぁ? そんなの奥さんの性癖や精神的な病気の問題であってやり直すとかそういう問題じゃないし気持ち悪いだけだつた。よくテレクラで数えきれない見ず知らずの男とやりまくってた事実を知ってちんこがたつなぁ。
0投稿日: 2017.10.15
