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流星ワゴン
流星ワゴン
重松清/講談社
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総合評価

1647件)
4.0
512
625
364
50
11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「タイムマシンがあるなら、過去or未来どっちに行く?そこで何する?」 僕は過去に行って今の僕と同じ年齢のお父さんに会いに行く。きっと仲良くなれるし、今とは違った形でお父さんと話してみたい。 未来に行って宝くじの当選番号見るより価値があるんじゃないか???? 星3.7

    4
    投稿日: 2023.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人気作家ながら、なんとなく手が出せずにいて、これが初めて読んだ重松作品。 聞いてはいたけど、文章が非常に読みやすく、話の中に入りやすかった。 内容はファンタジーではあるけと、リアルな部分はリアルで、誰でもどこかに思い当たる部分がありそう。 オデッセイの親子がその後どうなるのか、他にも同じような旅をさせてくれる存在はあるのか、その点だけは気になるけど、他の本も読んでみようと思えた。

    0
    投稿日: 2023.08.20
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    父親になるってどういうことなのだろうかととても考えさせられるような作品でした。 物語は38歳の主人公がリストラや妻との離婚調停、息子の引きこもりを経験し、人生に絶望した時、とあるワゴン車に出会うところから始まります。 そのワゴンを運転しているのは、事故で不幸にあい、現世に未練を残している親子。その親子は主人子を過去の大きな分岐点に連れて行ってくれます。その分岐点ではなぜか、その時代にはいるはずもない38歳の父親もいて…というお話。 父親という役割は子どもが産まれた瞬間から始まる、ある意味特殊な経験のように思います。そして、小さい頃に見た親の背中というのはどこか大きく頼もしく見えてしまいがちで、そのギャップに悩む人も多いのではないかなとも思います。 本作はそんな父親としての未熟さを優しく肯定してくれるような作品であると思いました。未熟であっても、自分の考えや意見を押し付けるのではなく、妻や子どもを1人の人間として尊重し向き合うこと、その大事さを本作で感じました。 最近、親友に子どもが産まれたこともあって、親友も父として、頑張ってるんだろうなと想像すると少し微笑ましくなりました。私も父親になり父親として行き詰まった時に、本作をもう一度広げたいと思います。

    31
    投稿日: 2023.08.19
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    とてもとても面白かったです。どんなに身近に見てきているつもりでも心のうちを全てわかるわけではなくて、親子って難しい。あまり本を読んで泣くタイプではないのに気づいたら泣いてました。子供の気持ちはわかっても親の気持ちはまだわからないので、親になってからまた読み直したら違う面白さが出てきそうだなと思いました。

    3
    投稿日: 2023.08.04
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    読みやすくておもしろかった 細かい描写がリアルで想像しやすい 今はまだ息子という立場でしかないが父親という立場になった時に読んだらまた違った感想になりそう

    3
    投稿日: 2023.07.19
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    いつからこうなったのか?最低最悪の人生…… もう死んでしまいたい…… そんな時、真っ赤なオデッセイが横つけし、橋本親子が乗車をうながす。時空を超え人生の分岐点へとつれていってくれる。それでもやり直しは、叶わない辛い旅。 人生ってどこから歯車が狂ってくるのかな?順風満帆にみえててもちょっとずつズレて、気づけば戻らなくなって、見て見ないふりをしてしまうものなんかもしれません。家族や周りの人と向き合うことの大切さ、あとは些細な声がけが大事ですね!

    16
    投稿日: 2023.07.18
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    父親としての自分と息子としての自分。 それぞれの役割を絶妙に表したヒューマンドラマ。 3組の親子が出てくるが、どれも絶妙な味を出しており、吸い込まれた。 父であり、息子である今、読めて良かったです。

    2
    投稿日: 2023.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり評価されていたので読んでみたが、やはり重松清の各作品というだけあって、ある傾向に沿って物語が展開していくように思えたが、個人的には何か物足りず、劇的な展開の方が好きなのであまり面白くはなかった。 個人的な見解をするなら、「根本的には何も解決してなくね」というキモチが抑えられず、もちろん父子のリアルな関係を三者三様で描いて進んでいく様は、新鮮で、特に「自分と同年齢の父親」というのは新しく斬新だったが、「いかんせん都合がよすぎやしねぇか」といういう場面が何度あり、なかなか物語の登場人物に入り込めなかった。主人公の子に対する態度や、言動には終始はらはらしたし、チュウサンの態度や言動も、なんだかなぁといった感じだった。美代子は言うまでもないし、橋本さん親子のやり取りも何か薄いものが感じられたし、健太に関しては、なんであそこでいかないのか謎すぎる。そもそも小2であの言動は無理がある。 登場人物全員が、世間的には「リアル」というのだろうが、個人的には終始「なんだかなぁ」といった感じでした。 もちろん、自分は父親ではなく、大学生のみなので親になったときの子に対する思いや、親に対する感謝、人生を振り返りいろんな考えをめぐらすには若すぎるが、いろいろと「なるほどなぁ」と考えさせてくれるお話だった。

    1
    投稿日: 2023.07.11
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    テレビと同時に読んだから内容がごっちゃになりました。小説とドラマではかなり違う。そんなに泣ける話でも無いし、これで本当に本の雑誌大賞? やり直しができるわけでも無いし、過去に戻って何の意味があるのか?親子関係ってこんなに熱い?友達みたいな親子?妻が数えきれないほどテレクラして平気? 伏線回収してるのかな?泣こうと思って買ったのに、どんどん気持ちが冷めていきました。タイムマシンのリアル感もないし、作り事感が満載でした。

    1
    投稿日: 2023.07.08
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    父親の立場で読むと自分の姿と照らし合わせて、初心に戻れる。子どもが産まれてすぐの頃を思い出させる作品だった。

    2
    投稿日: 2023.06.15
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    父と息子に焦点をあてた作品。 現代社会や人間関係に悩んでいるときに読むと何か感じるものがあるのではないかと思う。主人公が過去に戻って後悔を清算しようとする物語である。登場人物がとてもユニークでおもしろいが、この登場人物間の関係や互いの気持ちが徐々に変化していくところに注目したい。仲良しそうな親子の秘密が明かされたときは胸を締め付けられた。また、親と子供の気持ちのすれ違いが言語化されているのでスッと頭に入ってくる。 リアルで幻想的、美しく汚い、儚くて生々しい、最後は泣ける、そんな小説だった。最後の解説まで読んでほしい。

    1
    投稿日: 2023.06.09
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    最後まで感情移入できなかった 妻の不貞…無理 なんで許せた?? 自分が女だからかな?男の人にはグッとくるものがあるのかな

    5
    投稿日: 2023.06.02
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    親子とは何か? 個人的な見解だが、重松清さんの作品は祈りに近いと思う。特に短編だとその傾向が顕著で、序盤から中盤にかけての重苦しい描写の割に、ラストはあっさりと拍子抜けするようなハッピーエンドであることがあって少し物足りない。 しかし本作はSFではあるものの、妙に現実味のある登場人物たち、そして希望は残るものの、取り立てて『ハッピー』になるわけではないクライマックスが良い。 ただ、今教習所に通っている身としては、橋本さんの、「免許を取って1週間後に息子を乗せてドライブして事故」という死因がいくらなんでもあり得ないと思うので★5は付けない。

    2
    投稿日: 2023.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とんびの後に読んだ。 主人公の父が、とんびに出てくる父と似ていた。不器用だけどまっすぐで優しい。作者のお父さんはこんな感じなのかな。 こちらもまた、父と子の親子の物語がテーマとなっている。バックトゥーザフューチャーのように現実をやり直すことができるのだが、変えることはできない。というのがリアルで良かった。でも、気持ち次第で少しずつ変えることができるという希望が持てるラストだった。

    2
    投稿日: 2023.04.24
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    高校生の時?に読んだ本。 色々読んでて覚えてない本があった中で数少ない覚えてる本、そして初めて?こんなに本で泣いたって記憶がある。

    2
    投稿日: 2023.04.12
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    仕事がなくなり、家族も崩壊寸前。もう死にたくなった男が、過去に飛んで再追想するSFチックな作品。 幸せな家庭だった過去がどうしてこんな未来になってしまったのか。ああすればよかったと主人公が後悔しながら、過去の空間の家族と対峙する。 最後は過去空間で起こった出来事が引き継がれるシーンが少しだけ顔を覗かせる、希望をもたせるラストだった。

    0
    投稿日: 2023.04.01
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    今のサイテーな人生を変えるために過去をやり直す。 『バックトゥザフューチャー』みたいですね。 何もかもが嫌になって、投げやりになって、でもいざ死ぬのかと思うと怖くなって。 マーティみたいに強く真っ直ぐ突き進むのはとても難しい。 どこで何を間違えたのか、どうしてこうなってしまったのか。 やり直せたら、違う選択ができるものなのか。 違う道を選べば、思い描く未来になるのか。 事故死した親子とのドライブ。 ファンタジーな設定なのに、どこかシビアというかリアリティがあるというか。 家族って何かなと考えさせられる作品でした。

    4
    投稿日: 2023.03.31
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    哀しいのと淋しいが入り混じった作品が第一印象。 作中の将来を知ってるのに変えられない現実に居合わせるのは、辛いの一言。 死んでもいいかなぁ…から少しづつ前向きに生きて行こうとする変化が応援したくなる。

    8
    投稿日: 2023.03.28
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    著者の作品、ブクログ登録は3冊目になります。 著者、重松清さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 重松 清(しげまつ きよし、1963年3月6日 - )は、日本の小説家。 少年時代吃音で悩んでいたことも後に作品に反映させている。早大教育学部卒。 『ビフォア・ラン』(1991年)で作家デビューし、『ナイフ』(1997年)、『定年ゴジラ』(1998年)などで注目される。『ビタミンF』(2000年)で直木賞を受賞。主に現代的な家族の姿をモチーフとし、日常の中に潜む社会的問題を浮き彫りにする。少年少女の悩める心、成長の姿を扱った作品への評価も高い。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして-自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか-?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。 ---引用終了

    17
    投稿日: 2023.03.03
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    生きていると、どうしようもない現実がやってくることがあります。でもきっとそれは、数々の分岐点の中で、自分が選んだもの(そのつもりはなくても)なんだと思いました。人間は過去には戻れないし、未来を知ることもできません。でも、「今」という、自分の進む道を変えられる瞬間が、私たちには平等に与えられているのですね。 過去を後悔するのではなく、今できることを少しずつで良いからやっていこうと思います。 再読でしたが、やはり素晴らしい作品だと感じました。

    0
    投稿日: 2023.02.21
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    主人公のカズや妻の美代子に共感しながら読めるのは、自分が親であり、妻であるから。今この本に出会えてよかったと思う。さらに歳を重ねてから読むと、チュウさんに共感できるようになっているのだろうか。

    1
    投稿日: 2023.01.20
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    小学校、教室後方の文庫本棚に置いてあった。 Hなシーンを男子が読みまくり、そのページが開きやすくなっていたのは良い思い出。 数年後、作品としてしっかり読んでも楽しめた。

    2
    投稿日: 2023.01.08
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    良い本だと思った! 「人生のやり直し」は誰もが一度は考えるのでは無いかと思う。 自分の人生が終わりが見えた時にオデッセイに乗ってみたい。 親子関係については、誰かの親にならないと共感できないところもあるんだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2023.01.08
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    「伊藤くん A to E」柚木麻子作→「流星ワゴン」 誰の父親でも、チュウさんに通じることはあるんだろうなぁ、と勝手に思ってみたり。 思い通りにならないタイムスリップに、もどかしさを感じてみたり。 重松さんが後書きで、「この作品を父親に捧げたい」と言っているところが、凄く心地よく、爽快な気持ちにさせてくれました。 伊藤くんみたいな、クズ男は…でてこなかった。

    13
    投稿日: 2023.01.04
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    読んでいるうちに、年末にふさわしい一冊だなと思って読んでいたが、年を越してしまった。 重松清氏の作品を読んでると、私の感覚的なことなのだが、展開の表現方法が筆者の実年齢よりいきなり上に転じたり戻ったり感じることがよくあり、ちょっとバランスに違和感を感じることが多々ある。悲惨な結末で終わらなかったのは救いだがハッピーエンドではない。どうやって終わらせるのがよかったのかと読後しばらく考え続けている。

    1
    投稿日: 2023.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    キャラメルの舞台版を見て原作を買ったけれど、10年くらい積んでいた……。 改めて読んでみたけど、うーむ、読むのが辛い。 文章自体は読みやすく、すいすい読めるが、主人公の辛い現実をこれでもかと見せつけられ続ける。 辛い。 ラストも結局、辛い現実はほぼ変わらないまま、変わったのは主人公の心持ちで、そこだけが唯一の希望の光である。

    2
    投稿日: 2022.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    秀作。 重松清さん、親子ものうまい。 こんな設定、思い付くものなのか。素晴らしい。 親も、子供も、妻も、お互いのことは分からない。それを前提に接することが大事だと思う。

    1
    投稿日: 2022.12.24
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    「死んじゃってもいいかなあ」と思っている時に出会った5年前に交通事故に遭った親子と主人公の時間の旅。 完全にファンタジーなのに、なぜかリアル。 著者も「父親になっていたから書けた」といっている通り、親であるからこそ共感できる内容に思える。 どこかでかけ間違えたボタン。 でも、「正解」も「不正解」もない選択肢。 その中から選び取っていかなければならない人生をやり直すことはできるのか? タイムリープっぽい話ですが、リアルな感じが面白い。 ただ、主人公の妻、美代子には全く共感できなかった。 このキャラクターだけ何か浮いてる気がする。 号泣はしないけど、時々ジーンとする。 これも、親になってからわかる感情なのかも。

    2
    投稿日: 2022.12.01
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    ビタミンFに感動して また重松清さん作品を読んでみたけど ちょっと期待が大きすぎて、、、 設定はとても面白いし この先どうなるんだろ?とワクワクしながら 読むんだけど、ん~なんというか。 こんな難しい家族の問題抱えてるのに、そんな あっさり解決する?え、そのままいく?って 拍子抜けしました。 なんか共感が出来ないまま、おいてけぼりで 終わってしまい悲しかったです。 チュウさんのキャラがきつすぎて 最後まで慣れなかった(笑) でも、重松清作品には またチャレンジしたい!

    1
    投稿日: 2022.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が親となって読んだ作品。親は子供の幸せを願い、親の愛情があっての自分だと認識させらた。 色々な悩みを最悪の解決策で解決するのではなく、困難に立ち向かうストーリーが胸に響いた。

    1
    投稿日: 2022.11.22
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    何か切なくて僕はリアルすぎて感動するけど良い話だとは思わなかった。時空を超えて…あの日の自分ならどうしてたのかなぁ。

    1
    投稿日: 2022.11.16
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    いい話なんですが、 設定とか これから感動させますよ、 泣かせますよ、 といわれているようで、 一歩引いてしまいました。

    1
    投稿日: 2022.11.12
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    強くオススメしたい作品。 涙がポロポロと出ました。 会社にリストラされ、妻に離婚を突きつけられ、家庭内暴力を振るう引きこもりの息子を持つ38歳の主人公。 ふと「死んじゃってもいいかなぁ」と思った時に5年前の交通事故で命を失った父子が運転するワゴンに乗せられ、主人公の運命を決めた過去に戻る。 そこで主人公が目にしたもの、出会った人を通しながら不器用な親子3組の愛が描かれています。 文中に “どんなに辞書をめくっても、自分の心を表す言葉が見つからない” といった表現がありました。 子供の頃だけでなく、誰もが1度は感じるもどかしさ。 お互いに思い合いながらも、すれ違う父子。 子供の視点では気付かなかった父の弱さ、小ささ。 その全てが大変切なく表現されていてクライマックスに到達する前に泣き出してしまいました。 言葉数の少ない父と息子だからこそ、成立する物語。 過去に戻っても、現実は大きく変わっていないところも好きです。 とにかく、おすすめです。

    7
    投稿日: 2022.11.03
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     綺麗な作品だったな、と思う。  重松清といえば、個人的に教科書のイメージがある。教科書に載るほど、よく練られていて、心情表現や描写が難しすぎず、丁寧。教科書以来の重松清に選ばれたのは、この流星ワゴンだった。  ストーリーを思い返してみれば、特に大きな変化も、劇的な描写もない。人生を諦めた主人公が、ワゴンに乗り、過去をなぞる。ただそれだけだ。描かれているのはどこにでもあるような日常で、されどどうしようもなく苦しくなってしまう日常で。もしかしたら主人公のような人は、この世界にたくさんいるかもしれない。そう思うような日常の中で、細やかな心理描写が描かれている。  きっと現実を生きている人間なら、誰しも感じたことがあるだろう。焦燥が先走って、空回りして、本当に言いたいことが言えない。想像の自分より現実の自分はうんとうまくいかなくて、後悔ばかりが募る。主人公がたどるやり直しも、最初はそんなものばかりで、立場や状況は違えど、その気持ちには共感するところばかりだった。  現実は2度とやり直せない。いくら想像しても、後悔しても、結局自分が行ってしまったことは変えられない。当たり前でいて、残酷な真実を、この本は突きつけてくる。それでも、生きていこう。そんな風に思わせてくれる何かがこの本には宿っている。

    2
    投稿日: 2022.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父と息子の関係は母と娘である私には感情移入し難い。母と娘だったら絶対にこうはならないという確信もある。 でも性別を超えて親と子として見れば、やっぱり幸せになってほしいと願い、自分より早く死ぬなんて耐えられない苦痛だと分かる。 現実は変わらないとしても、自分が今出来ることを少しでも言動や行動に乗せれば後悔はグッと少なくなる。 合ってるか間違っているかは分からないけど、真摯に向き合い、少しでも良いと思う方に動こう、と背中をそっと押してくれるお話だった。

    1
    投稿日: 2022.10.18
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    なぜかわかりませんが最後の方は涙が止まりませんでした。 しかも新幹線で。 親子それぞれの気持ちが分かるようでわからなくでも共感するという不思議な感覚でした。

    1
    投稿日: 2022.10.09
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    昭和と平成における家族の形  重松清氏らしい、感動の一冊だった。たまには小説も読まないと、頭が摩耗してしまう。  斎藤美奈子氏が「解説」で指摘するように、本書は、家族社会学の分析に打って付けの一冊でないかと思う。主人公の永田一雄は、昭和30年代後半生まれの営業マン(妻の美代子も同い年)。年代はLabボスの尾久土さんとほぼ同じで、管理者の父親の一世代上にあたる。父親の忠雄は昭和10年代前半生まれで、瀬戸内で不動産からサラ金まで幅広く手掛けた実業家。一雄の息子である広樹は平成1桁生まれで、管理者の一世代上の年代に当たる人物である。  本書内ではとかく「現実」の単語が頻発するが、この3人が観念する「現実」の捉え方は、微妙に違う。まず忠雄は、ひたすら「理想」に生きている。「気に入らないものは、嫌い」であり、自分の理想にそぐわないものは暴力で片を付ける。そこには、存在論としての「現実」がある。一雄は「夢」に生きている。理想的な家族を夢見心地で享受し、結局は破壊される。実際に彼は、「夢」の中で「現実」をやり直している(だから忠雄が「魔法」と言うと、違和感を覚えたのである)。そこには、認識論としての「現実」が幅を利かせている。広樹は「虚構」に生きている。理想に敗れた広樹は、虚構の中で自分の殻に閉じ籠り、忠雄とは異なる、自己における合理的判断を欠いて、過度な暴力行為に走っている。見田宗介や大澤真幸(『不可能性の時代』)の議論と合致した現実感が、本書には体現されている。  ただ主人公の一雄も、妻の美代子も、「虚構」の家族を演じている。昼はテレクラの情事に現を抜かす美和子は典型的だが、一雄も、表層的な問題解決にだけ執心し、自分の本音を押し殺して、広樹に声をかけている。そこには同時に、一種の「ナルシスト観」が表出している。「やり直しの現実」でその一部が解消され、「虚構」ではない「現実」を取り戻すことで、一雄家族の再生が描写されているが、一雄のナルシスト観は拭い切れない。この一雄の「ナルシスト観」、管理者にもよく思い当たる節があるので、余計に共感できたのかもしれない(一方で、一雄の美代子への当たりがキツイように、女性読者からは共感を得られないかもしれない)。  管理者の現実の家族を思い起こすと、「虚構の果て」のような、そんな家族だったようにも思えてくる。父親の威厳などどこにもない、友達のような関係。でも、お互い腫物に触らぬよう、気遣いしながら家族を「演じてきた」向きがある。気のあうことだけを語り合い、その他は知らぬふり。「父親の背中」など感じたこともなければ、一雄や広樹のように父親に反抗したこともない。学校の友達関係がそのまま家族空間にも延長されたような、そんな関係であったように思う。今思えば、本音というのがよく分からない関係しか築いてこなかったことが、人間関係の構築の仕方を難儀にさせているように思えてくる。  終わりに、本書における健太の扱いに疑問を感じるところ。オデッセイに乗車する一雄、忠雄、橋本さんは、角度は異なるものの「現実」を受け入れて、夢の世界から現実へと帰っていく(帰ろうとしている)。しかし健太のみ、結局「成仏」できずにオデッセイに戻ってきてしまう。個人的には、健太も橋本さんも成仏し、一雄と忠雄が「現実」に戻るという筋書きが良かったが、ここらへん、どうもしっくりこなかった。解説コメントをお願いします。

    1
    投稿日: 2022.10.02
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    親子の話であり、後悔の話。 後悔した先にどうするのか。 過去に戻って変わらぬ現実を変わった心情で追体験できる。誰もがそうできたらいいの、と思う。 今の心情であの時、あの頃にいけたら。 きっと違う結果になったはず。 でもそういう間違った結果含めての今であり、 この小説の中でも結果は変わらない。 カズの過去の旅は、ウイスキーの小瓶とおにぎりを持ったままの後悔の追憶の旅に過ぎなかったかもしれない。後悔は決して悪いことじゃないのだなと思った。

    1
    投稿日: 2022.09.29
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    昔へ行けたら、何が変わるのか、どこを変えたらいいのか。  いい歳をして、そんなことをちょっと考えてしまった本であった。

    1
    投稿日: 2022.09.22
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    会社を辞めてこれからの余生の過ごし方に悩んでおるときに遭遇した本。タイミングとしてとても重く感じた一方でまだまだやれると元気をもらった。

    0
    投稿日: 2022.08.31
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    人生のやり直し。 皆一度はやりたいと思ったのではないだろうか。主人公も人生の分岐点に飛ばされ、過去の修正を図るのだが… 結末は言わないが、やっぱり現実は甘くない。けれど、得るものはある。だからこそ、人は変わろうとするし、強くなれるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2022.08.27
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    現実と夢を混同してしまった。重松清らしく広島の方言が出てきて、とんびのヤスさんを思い出した。カズはこの不思議な体験を通して、親や命のありがたみを知ったのではないか。この先苦労がいっぱいだがカズなら乗り越えられるだろう。

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

    0
    投稿日: 2022.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父と子の心暖まる物語。話の展開が面白く、一気に読み終えた。父にとって自分がどんな子であったか、また、子にとって自分がどんな父でいられるか、考えさせられることも多かった。 ただ、読み終えてから改めて振り返ると、やや違和感が残る部分もあった。 特に、不特定多数の人と浮気を繰り返す妻も、心を閉ざして暴力的になった息子も、物凄く大きな問題を抱えているのに、どちらも、主人公である「僕」に主な原因があったわけではないというような発言をし、その発言を主人公も全く疑いなく受け入れているように見える部分には、大きな違和感が残った。 厳しい見方かもしれないけれど、自分のどこに問題があったのかもう少し掘り下げて考えてみなければ、また同じようなことを繰り返してしまうのではないかと感じた。 それも、主人公の今後の成長に委ねられているということかもしれないけれど、やや物足りなさが残った。

    1
    投稿日: 2022.08.11
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     何度も、繰り返し読んだ。絶望的な状況をリアルに描写してる分、胸が張り裂けそうになった場面も少なくない。  登場人物を通して、僕らの親子に対する考え方や思いはどのように変わるのだろう。前途に光が見えない人も、現実に向き合う一歩を踏み出すかもしれない。現実に向き合う勇気を、あるいは与えてくれる作品ではなかったか。  自分が誰かの親になった時、この作品はそれ以前と全く違った形をもって展開されるだろう。その時点でこの作品には、魔力がある。

    0
    投稿日: 2022.08.05
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    三組の父と息子が登場し、過去へ戻って大切な場所を巡る物語。 役割を全うしようとする父親。変えられるのは現在だけ。

    2
    投稿日: 2022.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近は読んで楽しい小説を好んでいたので、本書の主人公カズの状況の描写は読んでいてしんどい。中学受験の失敗が確定している息子広樹、37歳として登場する父親チュウさん。父と自分、自分と息子、親子のコミュニケーションの難しさをシビアに描いている。ワゴンに乗って過去を追体験できるも未来を変えることはできない。息子や妻への対応において、決して間違ってたとはいない言動も、今思えば他の手段もあったかもと追体験させられるのは残酷。 「相手があなたじゃだめなの」と一見無茶な原因でテレクラ通いをする妻の描写がリアルに感じる。

    1
    投稿日: 2022.07.18
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    ー過去も、現実も変わらない。だけど、向き合うことはできる。 〈あらすじ〉 何の希望も見いだせない現実にもう死んでもいいやと思っていた。その時、目の前にワゴンが停まった。そこには5年前に交通事故で亡くなった親子が乗っていた。不思議なワゴンに乗せられ、時空をも超えて、ワゴンは僕の後悔と対峙する。 〈感想〉 とても良かったです。 親と子って本当に唯一無二の関係だなぁと思います。 寄り添って欲しいし誰よりも分かってほしいと思う反面、素直になれない、必要以上に傷つけてしまう。 過去に戻ってどれだけ失敗を取り戻そうとしても、現実は変わらない。 でも未来は誰にも分からない。だからこそ、どれだけ今の現実に、大切な人に、そして自分に向き合っていけるかなんだなぁ、と思いました。 今の毎日にちょっとだけ勇気をもらえる本でした! 私はワゴンに乗らずに成仏したいなぁ!笑

    2
    投稿日: 2022.07.06
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    生きていれば、後悔することが少なからずある。後悔を抱えたまま死を迎える人も。そんな人の前に現れるワインカラーのワゴン車、オデッセイ。吸い寄せられるようにその車に乗れば、もしかしたらあなたにとって、大切な場所に連れて行ってくれるかもしれないーー。 子の心親知らず、親の心子知らずというか、親子間のコミュニケーションの大切さを実感する物語だった。現実は厳しく、やり直しはきかないかもしれないけれど、前を向いて歩く勇気をもらえる、素敵な話だった。

    4
    投稿日: 2022.06.28
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    人は絶望すると全てを投げ出したくなる。それに立ち向かうのはとても大変で負けてしまうことのほうが多い。そんなどこにでもいる一人の男の人生を変えるファンタジー要素のあるストーリーは自分の好みでまた読み返したくなる話でした。

    1
    投稿日: 2022.06.14
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    作品の内容と被るかもしれないけど、自分の人生の要所要所で読む本。両親との関係にずっと悩んできたから何かこれを読んで解決したいのかもしれない。

    1
    投稿日: 2022.06.06
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    現代の懊悩、闇と罪と病を抱えたバージョンの「クリスマス・キャロル」というところかなぁ。 38歳、というタイミングも自らに置き換えてみると実に感慨深いものがある。 数年前にこの世を去った自分の父が、もし38歳の時に今の自分と出会ったら、という設定を想像してみると世の男の子にとって、そして自分が父親になっている同年代の男性にとって、非常に複雑なシチュエーションだと思う。 それは単にエディプスコンプレックス、とか心理学をかじった者はすぐ一般論にしてカテゴライズしたくなるんだけど、やはりこういう心の奥に抱えている大きな荷物ってのはひとりひとり違うんだよね、重さもその大きさも。

    4
    投稿日: 2022.05.29
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    亡くなった親父、高二、中3の息子のことを考えながら読んだ。 過去の分岐点に戻る、そこに同い年のチュウさんがいる設定がチュウさんとの関係をどんどん近くしていく書き方なのかと感じた。カズとチュウさんへの気持ちの変化が気持ちよかった。 父子の物語、最高です。 重松清さんの作品は『とんび』に続き2作品目。

    2
    投稿日: 2022.05.21
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    ゆっくりじっくり読んだ。よかった。長めの小説なのにはちゃんと理由があった。みんなみんな、いまを生きる自分と向き合わなきゃいけないわよねと思わされた。

    2
    投稿日: 2022.05.21
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    ジワジワと子供が成長するにつれて、自分が子供だった頃や、その頃の父親は何歳だったのかな、なんてことを考えるようになった。 流星ワゴンの後書きに子供が出来てから時間が重層的に流れるようになったと書いてあった。なるほどなと思う。 子供が10ヶ月の頃、離乳食を妙に嫌がる時期があった。ちょっと嫌いなものが口に入ると「オエッ」とえずいたりするようになった。本当に吐いたこともあった。食べ物から逃げるように、部屋の隅にハイハイして行っておもちゃを手にしたりもした。 それを見ては、おいらも父親に好き嫌いをするなと無理矢理食べさせられては、吐き気と戦っていたことを思い出した。嫌いなものは口の中の滞在時間を減らすと食べられた。つまり(できるだけ)噛まずに飲み込む。 自分の子供がオエッとなるのを見ると、それを思い出す。 離乳食を嫌がったのは、過ぎてみればほんのわずかな期間だけのことだった。今は、きっちり食べるようになった。

    2
    投稿日: 2022.05.17
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    人生をやり直してスカッと逆転成功!な奇跡が起こることはほとんど無く、どうあがいてもこの未来は変えられないのかもしれないという苦い展開がずっと続いていく。 けれど、不思議と読めてしまう作品だった。 心理描写がしっかりと書いてあるので、主人公の心の動きがわかりやすい。 「知ってしまうと信じることができない」が印象的で、ワゴン親子やチュウさんとの出会いを経てそんな人生でも変えようと生き直す主人公を気づいたら応援していた。 チュウさん嫌われすぎて可哀想だなとも思ったけど、親子だからこそここまで捻れてしまったんだろうなぁ。少しずつ主人公に思いが届き、関係が変化していってくれてよかった。

    0
    投稿日: 2022.05.15
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    僕と年齢の近い父親が登場する。カズ,チュウさん,橋本さん。彼らがそれぞれに抱える悩みやもがこうとする姿が,自分の事のように感じられる。知らぬ間に様々な選択肢を通り過ぎていて,もしかすると少しずつ修正不可能なところに来ているのかもしれない。ワゴンのように過去には戻ることはできないので,今からの生活の中で目の前にある選択肢を見つめていこうと思う。本当に身につまされる物語だ。 「分かれ道は,たくさんあるんです。でも,その時には何も気づかない。みんな,そうですよね。気づかないまま,結果だけが,不意に目の前に突きつけられるんです。」橋本さん

    1
    投稿日: 2022.05.07
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    父子の難しくて不器用だけど、暖かくて真っ直ぐな愛情に感動した。。。子育てする時、親は育ち直しの機会だと聞いたことがあるが、人生で親にも子にもなれる時期ってすごく難しいことだなと思った。登場人物みんなとても素敵。重松清さんの名作中の名作だと思う。死にたいと思ってしまうことがあっても、この作品を思い出せば、生きていることの有難みを教えてくれると思う。

    1
    投稿日: 2022.05.04
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    読んどって結構しんどかった。けど呼んでよかったって思える本やった! 私と両親が同い年やったら仲良くなれとったんかなーって考えた。多分仲良くなっとると思う。

    1
    投稿日: 2022.04.27
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    死んだ親子とドライブしながら、主人公自身の人生を、振り返りつつ“今”の生き方を示唆しているように思えた。立ち止まって、考えて、目の前の大切なことに気づき、自分ができる事をする。大切な人たちのためにする。 この行動の原点を探す旅のようであった。 今を生きる大切さ 親の子に対する重層的な想い 『とんび』の後に読んだ、ファンタジー要素があり話が一連になかなかない繋がらず、感動という点では物足りなかったが、気づきのある内容ではあった。

    1
    投稿日: 2022.04.20
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    死にたくなった時に、車に乗せられ過去に向き合い、さらに反りの会わない父親の若い頃にもふれあい、息子との関係を考える。 現代の家族の問題を考えさせられた。

    1
    投稿日: 2022.04.04
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    希望が少しでも残るエンドで良かった。 でも、家族を作りたくない理由がふんだんに詰め込まれた物語だなと思った。 これらの絶望を味わないで人生終われるのであれば幸せだろう。絶望のきっかけが結婚や子供をつくることであれば、その道を通らない選択をしたいというのはあまりにも厭世的なのだろうか(穿った目)。

    1
    投稿日: 2022.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名前は知っていたが、どんなストーリーなのか全く知らなかったため意外な話でびっくりした。 一気読みできるような内容でなかったので、読み終わるのに1週間かかってしまった。だがそのぶん考えさせられる部分が多くあった。 話は事故死したある親子の話から始まる。初めはこの親子についての話なのか?と思ったがそうではなかった。橋本さん家族よりもっと悲惨で暗い家族の話だった。 中学受験に失敗し、引きこもりになった息子、夜な夜な出歩き浮気を繰り返す母親。リストラされ職を失った父親。私だったら誰の立場であっても死にたいと思うだろう。そんな光を失った家族の前に現れたのが、橋本さんのオデッセイだった。 この小説で一番いいと感じた点は、未来は変わらないという所だ。 ファンタジー小説にありがちな、「未来を変える」設定ではなく、どうあがいても何も変わらないという現実的な部分が好きだった。一見無意味に見えるこの設定も、主人公にとってはとても重要なことなんだなと思った。 だが、途中途中の性描写が気になった。この部分はいるのだろうか? 結末もハッピーエンドだろうなとは思っていたけど、あまりすっきりする終わり方ではなかった。私にはすべてがうやむやなままに終わっているように感じられた。

    0
    投稿日: 2022.03.25
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    もう死んじゃってもいいかなぁ… 人生どん底の主人公・38歳のカズこと永田一雄。妻は浮気、長男は中学受験に失敗、中学でいじめに合い、引きこもり、家庭内暴力。そして、自分はリストラ… 5年前に交通事故で亡くなった、橋本さんと健太くんの親子が、ワゴン車に乗って現れる。 時空を超えて、過去の大事な場所に行き、その分岐点に立たされる主人公。 あの時は… 上手くいかなかった理由が全て分かる。 サイアク、サイテイの現実は変わらなかったけれど、現実を受け入れ、未来に歩きだそうと前向きになったカズと家族の未来に少し光が。 カズと自分と同い年の父・チュウさん、橋本さんと健太くん、2組の父と子。 父と子。お互いの考え、思いはなかなか伝わらない… 最後にはお互いに思いをぶつけ合い、分かり合え、チュウさんは安らかな眠りに… カズは広樹といい関係をつくっていくだろう、カズとチュウさんのような。 橋本さんと健太くんは本当の親子のように、楽しく オデッセイでドライブしてるんだろうなぁ〜。 人生に疲れた人を探して。

    1
    投稿日: 2022.03.13
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    初めて重松清さんの長編を読みました。父親の目線と心情を描くのが上手、素敵だった。自分の父親と父親になった自分。同い年の二人が、時を超えて素直な思いをぶつけ合える。あとがきにもあるように、重松さん自身も「父」だからこそ、そこにスポットを当てて繊細に描けた作品なのだと思う。心が温まりました。

    1
    投稿日: 2022.03.09
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    親の心子知らず 子の心親知らず 更に妻と旦那も…知らず って感じやな。 こんな現実あれば、死んでもいいかな?って思ってしまうのも分からなくはない。 そこで、出会う赤ワイン色のオデッセイ…幽霊になるんかな?その親子に連れられて人生の岐路なる場所へ。 やり直しは難しいし、成功するかも分からんけど、こんな場所に行かせて貰えるだけでもありがたいかも? 別に私の人生がボロボロって程ではないにしても、誰でもそういう人生の岐路に帰って、やり直したいってのはあるんとちゃうかな? その時の選択が後になると正しい…ちゃうな…良い方向に向かったとしても、その時点の選択があかんかっても仕方なし。何が正しいとか正しくないとかないと思う。 生きることは、失敗から学ぶものだし、失敗なしに成功もない。 でも、やり直しは、そう簡単ではないのも確か。小さな事からコツコツとしかないんやろな。 主人公、やり直す気なら、頑張って! こんな作品は、ある程度、年季の入った人でないと楽しめないのかもしれない。 ある程度、生きて、色々あって…でないと。

    45
    投稿日: 2022.02.27
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     後悔しながらも未来を変えれるという思いを持つ大切さをこの本を通し改めて感じました。  私たちには常に様々なプレッシャーや恐怖が纏わりついていて、それでも毎日が過ぎていく中でもがきながら時に自分を見失ってしまう時があると思います。 その毎日に本当の意味でそこに正解はなく、だからこそ私たちは常に安定を求めてしまうかもしれないです。 しかし、私たちが変わらずとも環境や、その他の人間は大きく変化するのが運命であり、上流から下流に流れる川のように止めることは出来ません。 だからこそそんな毎日に少しの希望と自分の意思を持って生きていくことに安定と幸せがあるのではないかと感じました。 話はとても重かったですが文章の書き方や構成が素晴らしくすぐに読破できました! もし良かったら読んでみてください!

    3
    投稿日: 2022.02.17
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    うーむ。ぐっときた所もなくはないのですが…何だろう。 「男のロマン」って感じですかねー。登場する女性たち側から書いたら、どんな物語になるんだろうと考えてしまいました。

    3
    投稿日: 2022.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同著者の「青い鳥」がとても良かったので、それではと、長く敬遠していたこの一冊を手に取る。   想像どおりの内容。 苦手な家族小説。 中盤からは早く終わって欲しくて、流すように読んだ。 ありがちな不幸に見舞われた男が、再起のための不思議な体験を与えられる物語。 この作品が好きな人には申し訳ないが、主人公に対し「ラッキーで良かったね」という感想しか持てなかった。   セックスの描写は必要だったのだろうか? 無意味に思えた。   子供と奥さんの気持ちはもっと掘り下げて欲しかったな。

    24
    投稿日: 2022.02.06
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    あまりにもフォローしている方々が読んでいるので、重松作品を読んでみた。 分厚くて重い内容なのにサラッと読めてしまったのが不思議。幽霊が導く設定は他でもみたような気がしたが、主人公の生活が可哀想になるくらい悲惨。それに気付かなかったことも辛いし、途中まで将来を変えられる道があったのに、変える勇気が無かったことも歯痒い。お互い嫌い合っていたと思っていた父親と仲直りができたことと、自分の家族にも向き合えることができたのが救いとなる。導いてくれた幽霊の親子は成仏できないのだろうか?

    31
    投稿日: 2022.02.01
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    4.2 →家族の在り方や、両親の存在の大きさを考えさせられる話でした。様々な親子の形があり、私自身ももっと感謝の気持ちを伝えていかなければいけないと感じました。 すごく心に残る作品です。オススメです‪☺︎‬

    4
    投稿日: 2022.01.31
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    「分かれ道は、たくさんあるんです。でも、そのときにはなにも気づかない。みんな、そうですよね。気づかないまま、結果だけが、不意に目の前に突きつけられるんです。」 まさにそうで、サイテーでサイアクの現実が突きつけられた気に、「あの時....」と後悔しても何も変わらなくて、少しずつ始めていくしかない。 親子にはいろんな形があるし、親だって間違えたりするけれど、子供は父親のせいにできる中で責任を担おうとしてくれている、父親って本当はかっこいい。

    0
    投稿日: 2022.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自身の重松清2作目 1作目は教科書に載っていたカレーライス カレーライス同様、父親の描写が上手い。 2児の父になった今、共感できるところがたくさん合った。 自分の父も厳しく、自分は父の望むような生き方はできていない。そんな自分は主人公の気持ちに、より一層寄り添うことができた。 最後もハッピーエンドで終わらないところが好き。ハッピーエンドではないが、主人公が前向きになっている、物語の初めと終わりで気持ちが全然違う、妙にスッキリした終わり方だった。 自分の息子が37歳ごろを迎えた時に、もう一度読みたい。

    0
    投稿日: 2021.12.11
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    久しぶりに再読 重松清さんの最高傑作だと思う SFチックな要素を織り交ぜながら、時空をこえて行ったり来たり 親子、夫婦、いろんな形があり、時代や空間によって考え方もいろいろ いいことばかりではない現実も、時空を越えることによって考え方も変わり、前向きになれるところがすごくいい

    0
    投稿日: 2021.12.08
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    477ページとなかなか分厚めだが、読続感が切れず2h×3日ほどで読了 冒頭で、「読んだことある!」ってなったけど、再読だったのだろうか?それともドラマ観てたのかな? 全然思い出せん… ちなみに読続感という単語は今作った 『気が付いたら読み続けている感覚』とでも定義しましょうかね 集中力とか気力とかだと微妙にニュアンス違うんだよな 主観的なものというより受動的な感じ 別に食べたいわけじゃないけど、目の前にお菓子があったらついつい食べちゃう、って感覚に似てるかな? なんか感じたことをツラツラと文章にしようとして、書いては消してを繰り返し1日経ったわけですが、『父親の最期の教え』とか『子供がいくつになっても父親は父親』とか『父親も父親として子供と一緒に成長していくものだ』とか、それっぽい文章書こうとしてるだけな自分に気付いたり、支離滅裂になってたり「あれ?結局俺は何を言いたいんだ?」と… そして収束した感想は『父親って大変だなぁ』だった それなりに感情も揺れた気がするんだが、結局は何も感じなかったのかもしれない とは言え、一貫して『父親・親子』と『死の淵』というフレーズは頭から離れなかったので、これらで何となく察してください ああ…本の感想ってほんとに難しい あ、夜の営みシーンが妙にエロかったのは印象的だったw 本作のように、今の俺とタメ歳の親父、つまり俺が6歳の頃の親父が現れたら…って考えてみたが、当時の記憶なんてほとんどないから不毛だった まぁ、病気と未婚を突っ込まれるだけだな 一応、「遺伝性ではないらしいから責任は感じなくていいぞ」とだけは伝えてツンデレアピールしておくか 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ ----- 作品紹介原文 死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出 逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

    0
    投稿日: 2021.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全てうまくはいかないが全く希望がない訳ではない物語の主人公らしい終わり方で良かった。 タイムリープもので、過去の場所に来たのに何をしても起こった未来は変えられないというのが面白かった。 わかり合うという事がどれだけ難しいか再認識させられる。立場や時代、自身の信念など理由はあるのだろうが、相手がどのように受け止めるかはその本人しか分からないというもどかしさ。 結果が変わらないのに理由だけわかる事を無駄ではない、という考えの境地にまだいけない。

    0
    投稿日: 2021.11.24
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    確か過去に読んだ?けど覚えてなかった バックトゥーザフューチャーのように過去の自分と同い年の父親と出会えるなんて最高だろうね だけどあたしは女だから、男性が読むともっとクリーンヒットしたのかな 全父親におすすめ?特に30代で息子を持つ人? SF要素もそんな苦手に思わず読み切れた それよりも後書きで書いてた「xy男とは何か」が読みたくなった

    0
    投稿日: 2021.11.09
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    悩んだり、頑張ったり、結果が違ってがっかり出来るのは未来を知らない者の特権なのだ。 もう起きてしまった現実は変えられないけど、これからどう生きるかは自分で決められるのだと気付かされた。

    0
    投稿日: 2021.10.26
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    はじめは、SF小説はどうも苦手だと思い読んでいた。 でも、この小説はありきたりなものではなかった。 流星ワゴンに乗った者は、過去に戻って未来を変えられるわけではない。原因を知って、未来を受け入れる。 サイテーの、サイアクの、もう、めちゃくちゃでどーしようもない現実。ここから始めるしかない。現実は、最初のページと何も変わっていないのに、明日から頑張ろうと思わせてくれる小説。 本当に、流星ワゴンは存在して、それに乗っている人がいるのかもしれない。そう思うだけで、自分の生き方が少し変わる。 

    2
    投稿日: 2021.10.16
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    人はみんなやり直したい過去とか戻りたい過去があるけど、やっぱりやり直しの未来を生きることは出来ないんだなって痛感した。 死にたい、辛いって思ったこと、今までに何度もあるけど、結局は過去を変えたり楽しかった頃に戻ったりすることなんて出来なくて、死ぬまで未来を生きていく、という方法しか残されてないんだよね 1番楽しかった時、戻りたい時はいつかな~って考えながら読んだ

    0
    投稿日: 2021.10.10
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    結果は変えられないけれど、それからどうするかで未来は変わっていくのだなあと実感。色々な親子愛、沁みました。

    0
    投稿日: 2021.10.04
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    幸せになろうと努力したり、支えてあげているつもりが上手くはいかない。何もなく前に進める人なんて少ないんだろうな。だめになってもそこからまた始めるしかない。その後が知りたい。

    2
    投稿日: 2021.09.30
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    過去は決して変えることができない。 しかし今という時がいつだってかけがえのない大切な瞬間の連続だと気づいた時、未来をその手で変えていくことはできる。

    0
    投稿日: 2021.09.16
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    泣きました。 苦しくもなりました。 あたたかくもなりました。 今を大事にしたいと思いました。 お空に行ってしまった大事な人を思いました。 逢いたいなぁ。

    1
    投稿日: 2021.09.11
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    テレビで、西島さんと香川さんの演技に泣き 小学校を卒業できない幽霊坊やに泣き 泣きすぎて、しばらく、ホウバイジャケ!と言われるだけで涙腺かゆるみ、難儀でした。

    0
    投稿日: 2021.09.10
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    テレビドラマで放送していたことで、原作を読んでみようと思い購入しました。因みにドラマはまったく見ていません。ドラマのCMで放送していることを知った程度です。 父と息子の人間関係には、表現し難いわかりあうような分かり合えないような部分があるというものを感じ、ちょっと興味深く感じました。 人それぞれ、人生の岐路があり、その岐路はその人にしかわからない苦悩もあり・・・。自分では見えないものに少し気づかせてくれるようなものを感じました。重松さんの作品は家族を通して描かれる、葛藤、苦悩というものをいつも感じ、作品を読みながらいろいろなことを考えてしまいます。

    12
    投稿日: 2021.09.05
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    家族の狂った歯車を過去に戻り直すのではなく、狂った原因を知り、未来を受け入れ、新たに歩む。不思議と暖かく、心が優しくなる傑作です。

    11
    投稿日: 2021.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近は重松清にはまっている。親が放置してた本を拝借。伝えなければ伝わらないこと、聞かなければわからないこと、見なければ見えないことが、積もり積もって人はすれ違うのかな。現実では流星ワゴンには乗れない。お話のように「あの時はこう思ってたんだ」なんて後出しで言うことも聞くこととできない。でも、それぞれが大切なことに気づくまでの葛藤が、流星ワゴンに乗ったことになるのかなあなんて。サイテーサイアクのもうめちゃくちゃな現実でも、そこからやっていくしかないんだなって、覚悟を持つために寄り添ってもらえた感じがした。

    5
    投稿日: 2021.08.19
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    父と子のディスコミュニケーション、夫と妻のすれ違いによる夫婦の離婚の危機、人間の深層心理がよく分かった。子から見た父、父から見た子の気持ちってこんなにも違うんだとよく分かった。人生にはやり直しはきかない、未来は分からない、しかし未来が分かってもやり直しできないもどかしさ、人生は難しいと思う。父と息子の照れくささ、ひび割れた親子関係、生にしがみつこうとするチュウさん、登場人物の面白さも本書の魅力だと思う。

    2
    投稿日: 2021.08.15
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    タイムトラベルものなんだけど、どう頑張っても現在を変えることができないのが切ない。 ものすごく後悔してる過去に戻ってもう一度経験するのって辛すぎる。自分だったらどうするだろうって考えさせられた。 最後は前向きなラストで良かった。

    2
    投稿日: 2021.08.12
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    夜な夜な怪しげな外出を繰り返す妻、中学受験に落ちて公立中学に通いいじめを受けている息子、リストラで仕事を失った主人公となかなかの苦境。 そんななか、5年前に交通事故で亡くなったという親子との不思議な出会いから、過去に戻る体験をしてうんぬんという話。 過去を変えられるならという希望を持たせつつも、結局はドン底に落とされても、受け入れてがんばるしかない、という至極現実的な話だった。父親というところにフォーカスしてたということですが、主人公とその父との関係も悪く、なかなか辛い話で読んでてしんどかった。

    5
    投稿日: 2021.07.23
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    死と生について考えさせられた。何もかも上手くいかなくなって、死んじゃっても良いかなぁ、と思うことってきっと誰にでもあるんじゃないかな。ワゴンに乗って大切な過去の空間に戻っていく。過去の世界でもう一度過ごして、同じことを繰り返すのか繰り返さないかはその人次第。違う道を歩んで決して現実が変わることがなくとも、後悔だけは綺麗に消えて、不思議とスッキリとした気持ちになれる。永田さんと広樹君、橋本さんと健太君、永田さんとチュウさんの親子関係がメインテーマになっていた。親って嫌いになっても縁を切りきれなくて、やっぱりどこかで繋がっている。たとえどんな形であれ、親子という関係に変わりはない。最初は美代子が知らない男に会いに行く理由が全く理解できなかったけど、「あなただからこんなことできるの」という言葉を聞いて、少し腑に落ちた。うまく言葉にできないこと、どうしても無理なことって沢山あるのだなと改めて感じさせられた。

    1
    投稿日: 2021.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

     重松清さんの本を初めて読みました。  だいぶ前に放送された本作のドラマ化を家族が絶賛していたのが印象的で、けれどドラマに疎い私は本作のドラマを一度も観たことがなく、それならいっそ原作を読んでしまえ!と思いきって購入したのがきっかけでした。  結論からいえば、とても面白かったです。終盤はずっと涙を流しっぱなしでした。  取り返しのつかないほどの絶望的な状況から始まった物語が、オデッセイでの旅を続けていく中で、少しずつ……本当に少しずつ、小さな希望を見出だせるようになっていく。残酷な現実とすこしの光。その絶妙なバランスに感服しました。  私はわかりやすいハッピーエンドをよく読むので、このお話も、「タイムスリップを続けていくうちに少しずつ歴史が変わって、旅が終わる頃には幸せな家庭になっていく」ものだと思っていましたが、そんなベタなご都合主義ではありませんでしたね(笑) でも、これが一番すとんとくる、そしてカズたちの今後に想いを馳せることができるような、きれいな最後でした。  この作品は、登場人物たちの人間的な弱さ、脆さ、卑怯さ、そして大切な人への深い愛情を生々しく描いた作品だと思います。それでいて、ひとりひとりがとても愛おしいです。  カズがもしチュウさんの隣で永遠に眠るときが来たなら、そのときにはきっと「お父ちゃんの肩車、好きだったよ」とチュウさんに伝えることができるのだろうと思いました。

    2
    投稿日: 2021.07.18
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    家族をテーマとした重松清さんの作品にまた感動させられました。 父親と息子の関わり方とか、親にしか分からないこと、子供にしか分からないことなど、色々考えさせられました。 ファンタジーな話でもあったがリアリティーも持ち合わせてる不思議な作品でした。

    3
    投稿日: 2021.07.04
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    人間って本当に弱くて、なんて不器用なんだろう。 わかってるつもりで何にもわかってない。 人間臭さが漂ってきそうだった。 今回は途中で読み進めるのを躊躇うほど。 はたまた電車内で夢中になりすぎて降りるのを忘れてしまうほどに没頭してみたり。 パラレルワールドに巻き込まれてみると、厳しい現実の見方も変わるかもよ。

    11
    投稿日: 2021.07.02
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    後悔なく人生を終わらせることはできるのか。後悔から目を背け、正当化し、自分を納得させることもあるだろう。でも、自分が歩んできた人生だ。後悔するできごとも自分の選択の結果だ。目を背ける必要はない。後悔している自分をも受け入れ、少しずつでも前を向いていきたい。この本は、答えはなくとも光が見える希望の作品でした。

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    投稿日: 2021.06.20
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    本屋さんの講談社の春フェアで、ブックカバー欲しさに購入。 でも、買って良かった。胸が苦しくなる場面もたくさんあったけど、チュウさんの方言のセリフがとても人間臭くて言葉が胸に染みる。 父と息子の関係が、2つ描かれていく。 言葉にしてうまく書けないけど、どちらも親子としての絆、かけがえのない絆に心が熱くなった。 自分の親、子供達との関係も、いつどこで崩れるか分からない、急に失われることだってあるかもしれない。良かれと思ったことがそうでなかったり、なかなか今気づけることばかりではないだろうけど、 過去に戻れる力はないからこそ、後悔しないように絆を大切にしていかなければと思った。

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    投稿日: 2021.06.19
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    「いつまでも読んでいたい」「読み終わりたくない」と思いながら読んでいた。 人生には、自分が気づかないターニングポイントがいくつかある。日頃の何気ない日常を大切にして、周りに感謝しながら生きていこうと思った。

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    投稿日: 2021.06.09
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    仲違いした父親の危篤、破綻した夫婦関係、息子の中学受験失敗、会社からのリストラに見舞われ、人生に絶望した38歳の永田一雄。そんな彼を交通事故死した父子が乗る不思議なワゴン車が拾う。このワゴン車は人生の岐路となっ た所へと連れて行ってくれる。 親子の絆を描いた物語で、自分が親になった時に分かることがあるのだろうなと思いながら読みました。 最後の何も変わらない日常でも、変わろうとする努力をしようとする姿に感動しました。

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    投稿日: 2021.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんて作品なんだ。 亡くなった人と旅をし、変えられない現実世界を変えようとする。 現実にはありえないストーリーですが、ここまで心を打たれるとは... 著者の作品は「とんび」以来でまだ2冊目を読み終えたところです。 父と息子、旦那と嫁、家族... 自分と重なる部分もあり、読み始めてすぐに本作の虜になりました。 説明 内容紹介 死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――? 「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。 38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。 僕らは、友達になれるだろうか? 死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。 内容(「BOOK」データベースより) 死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 重松/清 1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1999年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。話題作を次々発表するかたわら、ライターとしても、ルポルタージュやインタビューなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    投稿日: 2021.06.01