
日はまた昇る
アーネスト・ヘミングウェー、高村勝治/グーテンベルク21
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総合評価
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改訂版を希望します
本書「グーテンベルグ21版・日はまた昇る」には、誤訳・誤用・誤変換などが散見されます。読書の興がそがれること甚だしい! 訳者の方は高名な文学者であり、下記のようなミス表記を繰り返すとも思えないので、これは電子書籍化の際の入力、あるいは校正のミスではないのか? 版元さんはすぐに改訂版を出すべし。せっかくの名著が泣いてます! 以下、私が気付いたおかしな箇所を列記。 「彼翌」……辞書等調べたが、どうしても意味不明。喫煙の場面なので、もしかしたら「比翼煙管」の誤変換かもしれない。 「こんばんわ」……小学生レベルか! 「Sバス」……もしかしたら、パリにそういうバスがあるのかもしれないが、たぶん「バス」の入力ミスでは。 「部情報を手に入れる」……これも意味不明。単に「情報」の入力ミスか。 「風が麦にそよいでいた」……そよぐのは麦では? 「風に麦がそよいでいた」だと思うけどなぁ。 「すばらしだったよ」……「すばらしかったよ」の入力ミスか。 「ロースト・ジェネレーション」……これは巻末の解説部分より。失われた世代なら「ロスト・ジェネレーション」じゃないですかねぇ。ローストだと「炙り世代」ですよ。 以上のような箇所が気になり、作品に没入できなかったのが残念! しかし内容は、やはりすばらしくて、一読の価値はあります。決して満たされることのない、不毛の愛にとらわれた主人公とヒロインの関係が切ないのです。虚無を感じさせる場面の乾いた筆致と、釣りや闘牛の場面での活写ぶり、それらの対比も見事です。
3投稿日: 2016.03.23
