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ギャンブルレーサー(1)
ギャンブルレーサー(1)
田中誠/講談社
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総合評価

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  • どうにもならないほど品性下劣なのだが、、、

     本作に出てくるキャラクターの大半が箸にも棒にもかからないほど品性下劣である。中でも主人公の関優勝はその品性下劣の代表格。選手としては一流でタイトルにこそ恵まれないものの特別競輪(現G I )の決勝に9回も乗っているが、稼いだ金の大半をギャンブルに費やし、本業の競輪でも他人に乗っかって旨い汁を吸うことだけを考え、相手には見返りを渡さないというどうにもならないキャラクターで、そばにこんな人間がいたらさぞストレスがたまるだろうと思われる。  ところが、時折弟子のウリ(売二)、金作、武蔵(桐山)にだけは先輩競輪選手・師匠として良い面を見せる(本っっ当に時折なのだが)。 (以下ネタバレ)  中でも23巻の地元西武園ダービー準決勝は白眉。展開に恵まれてウリと同じ準決勝に乗れた関(競輪では先行選手とその後ろにつく選手が上手く連携を取れば他者に対して有利になれる。従って連携を取れる選手と一緒のレースに乗れるのは有利な展開)。3位までに入れば決勝進出という場面。スロースタートの展開でウリと離れてしまった関だがレース途上でウリと併走する形になる。前方側方が囲まれてしまったウリは師匠である関に競りかけて位置を奪おうとするが、ウリ、関ともに着外となる。  関の人格からすると罵倒しそうなものだが、関はウリを見やってポンと肩を叩いてにやりと笑い「ど~~~だ オレッチだってそう簡単に飛なねえだろう! まっああいうところで横を一発で決められねえ様じゃまだまだだな ゲッハッハ」というのである。このシーンはちょっと感動ものだった(他が酷いので相対的によく見えるだけだがw)。  本当に時おりだがこう言う場面があるので本作は人気漫画とは言えないまでも続編の「ギャンブルレーサー 二輪の書」とあわせて18年もの長期連載となったのだろう。  ちなみに筆者は競輪はやったこともないし今後もやろうとも思わない。本作をきっかけに競輪をやろうと思う人もそういないだろうw。そこが競輪界にとって残念なところだろう。「モンキーターン」をきっかけに競艇をやるようになった人がけっこういるのとは好対照である。

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    投稿日: 2014.08.27
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    競輪好きな人も 競輪を全く知らない大多数な人も 漫画好きならとにかく必見 人間の本音以上の本音と 他に類をみないギャグセンス シンプルすぎるのに魅力的な絵 もっと有名でも良い

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    投稿日: 2007.11.09
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    元競輪選手の作者が、実名ばっちり、人間の欲望丸出しで、描いている作品。競輪の用語は少々難しいですが、全巻読めば、かなり通になると思います。主人公の冠をもつ実際のレースもあります。

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    投稿日: 2006.07.11
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    とっつきにくい競輪という競技を知るにも最適だけど、ギャンブル狂いの人もギャンブル嫌い の人も風刺する毒気ある連載初期は特に優れたギャグ漫画である。

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    投稿日: 2005.02.05