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鉄道員(ぽっぽや)
鉄道員(ぽっぽや)
浅田次郎/集英社
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総合評価

251件)
4.0
84
94
47
10
2
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    人は人のなかに生きている そして、からだはなくなっても生き続ける 浅田さんが自ら「奇蹟」をテーマにした短編集であると位置づけているが、「奇蹟」の大元にはそうした「人が人を想う」というものがあるのだろう

    0
    投稿日: 2015.08.30
  • なにかが、どこかが、自分と重なる・・・

    本を読むことで、感動した事は何度もありましたが、涙が流れたのは初めてです。短編集ですが、すべてが素晴らしい。・・・切ないです。

    0
    投稿日: 2015.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2007年4月26日読了。 8作の短篇集。作者解説によると「奇蹟」がモチーフだという。表題作は、いつも駅に立ち続ける駅長の物語。これだけ書くと面白そうだとは決して言えそうにない。現状、これまでの生い立ち、そして「奇蹟」は起きる。 解説者の解説では、短篇の評判は四派「鉄道員」「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」にわかれたということらしいが、たしかに4作どれも良くてかなり泣いてしまったけど、印象的なのは「鉄道員」は含むけど、むしろ他の話。 「悪魔」 家庭教師として来た男に不信を抱き、家が崩壊していくのはこの悪魔のせいだと思い悩む少年。少年の目で見ると確かにそう思えるかもしれないのだが。やるせないなぁ。(でもある意味少年萌え話だと思った私ですが?) 「ろくでなしのサンタ」 よくわからない世界でも、感情移入ってできるものなんだ。 「オリヲン座からの招待状」 崩壊しそうな夫婦がどうにかなりそうな話としてではなく、むしろ彼らの子どもの頃の思い出話として印象的。その背後に年老いた映写技師と妻の姿が映る。 逆にあまりわからなかった話。 「伽羅」 つまりこの女性は幽霊ってこと?

    1
    投稿日: 2015.06.20
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    今さらながら読んだ、浅田次郎の短編集。表題の「鉄道員(ぽっぽや)」は映画のほうを先に知ったのだけれど、こんなに短い短編だったとは。他の作品にも言えることだけれど、浅田次郎の短編の切れ味はすごい。もっと長く書けるはずのテーマを、ずばっと核心だけ残して提示する。まるで手練れの板前が、刺身の本当にいいところだけをさっと切り出してきたような鮮やかな手捌きである。一気に読まされるが、後になんとも言えない深い余韻が残る。ああ、もっと読みたいのに…。そんな気にさせられる。実は彼の長編は苦手で、読み切れない。短編の方が断然面白いと思う。

    0
    投稿日: 2015.04.30
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    素晴らしい短編集だ。『ラブ・レター』が特に良かった。こういう愛もあるんだなと、感動した。もちろん『鉄道員』『うらぼんえ』もいい。いずれも人情あふれる作品で心の力いただいた。

    0
    投稿日: 2015.04.11
  • 泪がとまらない

    映画化された表題作『鉄道員』を読みたくて購入した。 もちろん感動的でうるうるで泪が止まりません。 その他、特に印象深かったのが『ラブ・レター』であった。 異国の地で働く売春婦の話であるが、死期がせまりある男性に ラブレターを送るのであるが、はたしてその男性とは・・・ 読むほどに、泪が止まりません。 感動のラストシーン、心が洗われる思いです。 その他の作品もどれも感動的で、泣きたい方にはうってつけ!!

    0
    投稿日: 2015.04.09
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    こんなに素敵な短編集、久しぶりに読んだ。 著者が短編を鍛えるためにガリガリ書いたというように、選び抜かれた文章には無駄がなく、すっと心に入ってくる感じ。

    1
    投稿日: 2015.01.12
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    平凡な人々に奇蹟が起こる物語。鉄道員・ラブレター・角筈にて・オリオン座からの招待状・・・哀愁漂う作品で、暖かい余韻が残りました。

    0
    投稿日: 2015.01.11
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    鉄道員は映画になった位、有名な話です。 ラブレターがとても印象的でした。 会ったことのない女性への想い、受け取ったお礼の手紙の内容等、とても良かったと思います。

    0
    投稿日: 2014.12.03
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    これは文句なしの5つ星です。 この本は、8つの短編で構成されていますが、1つ1つの物語が深い。短編でここまで書ける人は、そういないと思います。 思わず涙する場面がたくさんあるので、外で読む場合は注意が必要です! 私の中でのヒットは「ラブ・レター」、「悪魔」、「角筈にて」、「うらぼんえ」です。

    0
    投稿日: 2014.11.02
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    浅田次郎が好きだ、と言っているくせに、まだ読んだことのなかった…というか、ついに読めたのがこの作品。小さな奇跡の詰まった掌編集である。「鉄道員」も「ラブ・レター」も「角筈にて」も「うらぼんえ」も、読んでいて涙しそうになる。その中にあって「悪魔」の気持ち悪さが逆に引き立って感じた。

    0
    投稿日: 2014.10.29
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    会社に戻る前にしばらくの間、外苑の銀杏並木で酔いを醒ました。 「かまわないわ。考えても仕方ないでしょう」

    0
    投稿日: 2014.10.15
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    うーん、この短編集は好みではないです。 それでもぐっと来るところもあったし、1冊だけで合わないと決めつけることはあまりしたくない。 浅田次郎さん、色々な作風があるようなのでもう1度、まったくちがう作品を読んでみたいと思います。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-155.html

    0
    投稿日: 2014.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014年の54冊目です。 高倉健さん主演の映画のイメージが強くある表題作ぽっぽや。読み始める前は、このぽっぽや「鉄道員」は、長編作品だと思っていました。それくらい高倉健さんの重厚感が作品へのイメージを先行して形づくっていたようです。実際は、短編作品でした。主人公の幌舞駅長の乙松に私が感じたイメージと高倉健さんへのイメージには隔たりがありました。しかしながらその読み始めた時に感じたGapは、次第になくなり小説の中の乙松の不器用な生き方に共感を感じ始めました。この不器用さが高倉健さんの演技で完璧に表現されているんだろうと思いました。(繰り返しですが映画は見たことありません。) 他の作品で心を引きつかれたのは、「ラブ・レター」です。中国人あ女性が日本で働くため、会ったことも無い男性と偽装結婚をします。その戸籍を貸す男の心情を描いたものです。高野吾郎は歌舞伎町の裏ビデオ屋の雇われ店長。歌舞伎町で20年メシを食ってる男。足を洗おうと思いながらもこの世界での生活を続けている。親しいやくざに頼まれて出稼ぎ外国人の女の偽装結婚相手として自分の戸籍を50万円で貸していた。その女が病気で死に、仏さんを引き取りに行くことになった。その時が彼女との初めての対面だった。冷たい霊安室が、、。中国から来たその女の名前は康白蘭。偽装結婚して高野白蘭となっていた彼女は、死の間際に、吾郎に手紙を書き残していました。 高野吾郎さんへ 昨日の夜、急にお腹が痛くなって、救急車で病院来ました。・・・とても悪いようなので、中国の家と吾郎さんに手紙を出すことにしました。・・明日はもう書けないと思います。 結婚ありがとうございました。謝謝。吾郎さんと結婚してたので入管にも警察に行きませんでした。ずっと働きました。組の人もお客さんもみんなやさしいです。ずっとここで働きたいです。謝謝。それだけ。海の音きこえます。吾郎さん聞こえますか。みんなやさしいけど、吾郎さんがいちばんやさしいです。わたしと結婚してくれたから。謝謝。多謝。おやすみなさい。 白蘭。」 そしてもう一通の最後の手紙 「大好きな吾郎さんへ。誰も来ないうちに、こっそり手紙書いています。私きっと死にます。・・写真いつも持っています。毎日忘れないように見ているうちに吾郎さんのこと大好きになりました。好きになると、仕事つらくなります。仕事の前にいつもごめんなさいといいます。しかたないけど、ごめんなさいです。がんばって仕事してお金返したら、吾郎さんと会えますか、吾郎さんといっしょにくらせますか。そう思って一生けんめいしごとしました。でも、もうだめです。・・・・吾郎さんにあげられるもの、何もなくてごめんなさい。だから言葉だけ、きたない字でごめんなさい。心から愛してます世界中の誰よりも。吾郎さん。再見。さようなら。」これ以上書こうとする涙がとめどなく流れて止まらない。彼女の最後のお願いは、死んだら吾郎さんのお墓に入れてほしい。吾郎さんのお嫁さんのままで死んでもいいですか。でした。 こんな切なく涙が止まらなくなる「ラブ・レター」なんて読んだことありません。この文章書くために作品を読み返しましたが、涙が止まりません。この作品も映画化されたり、テレビドラマ化されています。幸いにも私は見たことがありません。これからも絶対に見ないでいようと思います。私だけのラブ・レターとしてしまっておきたいと思います。

    0
    投稿日: 2014.09.04
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    直木賞を読もう! そう意気込んだ今年の夏。さまざまな作品に触れてきた。 その一貫で目をつけたのがこの作品。 映画(観たことはない)でヒロスエがやってたやつだよなあ、と手にとった。 そして、驚いた。 名作鉄道員は、こんなにも短かったのかと。 作者浅田次郎は、こんなにも素敵な短編たちを作っていたのかと。 短いからこそ、ひとつひとつのフレーズや、展開や、登場人物のことばに、力がこもっている。 寒い寒い北海道の、それでいてあたたかな人々の心が身に染みて、電車の中なのに泣いてしまった。 すごくすごく暖かい物語だった。 その他の短編も、自分にとっては甲乙つけがたかった。 強いて言うなら、角筈にての久美子みたいな女性になりたいと、感じた。

    0
    投稿日: 2014.08.29
  • いい作品

    映画にもなりましたよね。テンポよく進み、こうなるんだろうなと言う期待を裏切らない。本を読んで初めて涙が止まらなかった作品です。

    0
    投稿日: 2014.07.15
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    文庫本 鉄道員 ぽっぽや ラブ・レター 悪魔 角筈にて 伽羅 うらぼんえ ろくでなしのサンタ オリヲン座からの招待状 全8篇 「ぽっぽや」は映画になって有名ですが、読んでみてこんなに短い作品なのかと驚きました。 どの作品もとてもよかった。 「ラブ・レター」なんて感動したし・・・素敵なお話。 「角筈にて」も涙・・涙でございました。 「うらぼんえ」なんて・・・もぅ 浅田さんってなんでこんなに素敵なお話書けるんだろう? 大好きだ。

    1
    投稿日: 2014.06.15
  • 腰を落ち着けて読みたい短編集

    短編集は空いた時間にすぐに開けるのでReaderと相性が良いと思うのですが これはしっかりと腰を落ち着けて 情景をを思い浮かべながらじっくりと読みたい そんな本でした ファンタジックな設定の中にしっかりと人が描かれた物語ばかりで 浅田さんの底力を感じました

    2
    投稿日: 2014.06.01
  • 『角筈にて』にじーんときました

    表題作『鉄道員』がやはり秀作。でも私は『角筈にて』が一番感動した。中年男性に人気らしいけど私はこれが好き。この短篇は東京の新宿あたりの古い地名が懐かしくて、それが感情を盛り上げる。『ラブレター』はあざとくて好きじゃない。中国人売春婦は日本人に感謝なんてしない。たどたどしい日本語がわざとらしくて白けた。『オリヲン座からの招待状』もノスタルジック。『うらぼんえ』は話としてはつらいんだけど、登場人物に魅力を感じる。さすがにどの短編も文章はすばらしくて、安心して読める。

    0
    投稿日: 2014.03.26
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    意外と読んでなかった浅田次郎。 死、死者、生者。色んな想いが起こす奇蹟。 非現実的な出来事も、 「こうだ」 という巧みな筆致で 「そうなんだ」 と思わせる説得力。 どの作品も短いながらも磨き上げられており、 誰でも感情がうねる作品がひとつはあると思う。

    0
    投稿日: 2014.03.25
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    浅田次郎珠玉の短編集。切なく優しいトーンの作品から、少年の視点で描かれたミステリートーンまで様々な趣向の作品群。その根底には人は弱くて情けなくてもどこか愛しいものであるという作者の優しい視線を感じることができる。

    1
    投稿日: 2014.02.21
  • 久しぶりに再読!

    普通の本も持っていますがリーダーで持ち歩きたいので購入。 短編集ですがどれも読みごたえがあっていいですね。 初読の時は"ラブレター"が一番泣けたんですけど再読してみると表題の"鉄道員"が一番泣ける。 この人の小説は私の中では江戸前小説って位置づけで粋で不器用な生き方をしている人達を描かせると天下一品ですね。 無粋で俗な私とは真逆。 だから浅田次郎の小説が好きなんでしょうねぇw

    3
    投稿日: 2013.11.20
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    [高倉健芋] 高倉健が主演の映画を日本人なら一度は見ておくべき。田舎の駅員の暮らしを描いた作品。第23回日本アカデミー賞の最優秀作品にも受賞されてます。 佐賀大学 : 紅のおい

    0
    投稿日: 2013.10.23
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    どの作品も単純でなく紆余曲折した人生を描いている。その中で共感できる話も多いし、そんなものなんかなあ、なんて思う作品もあり短い文章の中にそれぞれの人生を垣間見せてくれる。表題作の鉄道員は、電車の中で読むにはちょっと・・・。いい作品でした。

    0
    投稿日: 2013.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これだけの舞台設定、登場人物を書き分け、全てホロリとさせるとは。でも、やはり、ラブ・レターでしょう。今更ながら、浅田次郎、読まなくちゃ。

    0
    投稿日: 2013.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心をつかむ本だった。浅田さん本人の体験を元にした内容だから、登場人物の設定や言葉に強い説得力があった。短編で感動したのは初めてでした。

    0
    投稿日: 2013.09.12
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    誰しも心に封印してきた記憶があると思う。そんな記憶を一つひとつ開放してくれるような短編集だ。設定も趣も異なる8つの物語が、様々な方向から心を打ってくる。思いもよらず涙をこらえた物語がいくつもあって、自分に驚いた。

    0
    投稿日: 2013.09.01
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    『大人の御伽話』の短編集。コトバとは裏腹に、決して奇麗事で済ませられない一癖も二癖もある人間や、人生に疲れ気味の中年男性、ザラザラとした人間関係が背景にある主人公達が織り成す時に残酷ですらあるお話はメルヒェンと呼ぶにはあまりに現実的。しかし、惨い、切ない展開故に最後は人の持つ哀情(愛情)を的確に描き出す浅田次郎という作家の筆力はさすがと舌を巻かずにはいられない。表題作『鉄道員 ぽっぽや』は仕事人故に家族を犠牲にしてしまった後悔を背負った主人公の生き方は『昭和』という時代の哀しい幽霊なのかも知れない。

    1
    投稿日: 2013.08.31
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    まるで昭和のオムニバス映画を見たようだ。 どの短編にも不思議な懐かしさがあり、疲れた心を癒す奇跡がある。 疲れ果てた主人公たちが、過去を回想し、助けを求めたときにミラクルは起きる。それは不器用ながら実直な主人公たちへの神のプレゼントなのだろう。

    0
    投稿日: 2013.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    俺は、ポッポヤとしてしか生きられない。 娘を病で亡くした日にも鉄道員の仕事をし、それ以降も一人で北海道の片田舎の駅を守り続けた。 でも、廃線が決まった。 そんな駅員のもとに、彼の娘が成長を追うように小さい姿、小学生、中学生ぐらいの姿で現れ、主人公と少しの時間を一緒に過ごした。 少女が主人公の娘だと気付いたときのあたたかさに感動した。 その他の短編も、人が生きていく苦しさ、その中に見える一筋の光をほんわりと描き出している。

    0
    投稿日: 2013.08.18
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    個人的には当たり外れが大きい短編 やはり映画化されてるものはいいんだけど、そうでないものは「で?」といった読後感 当たりの鉄道員とかラブレターはもっと長編で読みたい 短編としては角筈が好きかな そういえば、浅田次郎ってあんまり読んだことないなぁ

    0
    投稿日: 2013.07.23
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    表題の長い物語と思ったら、短編集だった。 ぽっぽや を読んで、その見事な物語の短編が 心に切り込んできた。 苦しいことや哀しいことがあり、始まりがあり、終わりがあり。 そんな中での 駅長の一生が 映し出される。 うまいなぁ。 映画で見たけど、この短編のキレ味は何とも言えない。 ラブレター 不条理とはなにか と大上段にかぶらなくても 実に巧みな構成で、不条理を描く。 それでも、優しいと思う 白蘭がすごい。 悪魔 少年時代には 大人の世界がわからないが 壊れていく中で 悪魔が存在することを 願わざるを得ない。 少年の おさない 憧憬。 角筈 幼なじみと結婚して、商社で働いていたが あることが起こって、アルゼンチン支店長となる。 新宿にある。角筈。その地名が古い街の名前だった。 伽羅 ブティック伽羅を食い物にする 服飾メーカー。 お嬢ちゃん育ちでは、手に負えない職種なんですね。 うらんぼえ 子供埋めないちえ子が、離縁される。 親族もないちえ子に、おじいちゃんが啖呵を切ってやってくる。 ろくでなしのサンタ 大きなスヌーピー、シクラメン、豚まんが サンタの贈り物。 少しの心の動き オリヲン座への招待 京都 西陣 という地名は ないけど 西陣と呼ばれる。 幼なじみで結婚したが、二人は 時間が経って 別居し、それぞれ パートナーができた。 そんな二人に オリヲン座からの招待状が届いた。 オリヲン座は 仙波留吉とトヨが ずっと維持してきたのだが 閉館することになった。 この短編集のキャッチフレーズは 「あなたにおこる やさしい奇跡」 小さな奇跡は 心の中で 巻き起こす。 やはり、ぽっぽや が一番よかった。

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    映画は見ていないのですが、 原作がこんなに短いとは思っていませんでした。 短編集だったのですね。。。

    0
    投稿日: 2013.07.05
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    第117回直木賞受賞作短編集。★★★★★ 「鉄道員(ぽっぽや)」「ラブ・レター」「悪魔」「角筈にて」「伽羅」「うらぼんえ」「ろくでなしのサンタ」「オリヲン座からの招待状」 ローカル線「幌舞線」の終着駅・幌舞駅の駅長である鉄道員。定年退職と同時に路線廃止の時を迎えようとしていたある日、一人の少女が現れる。優しい奇蹟の始まり。 「ポッポヤは涙のかわりに笛を吹き、げんこのかわりに旗を振り、大声でわめくかわりに喚呼の裏声を絞らなければならない」 たった40P足らずの短編だが、写真で切り取ったように絵が浮かび人生が浮かぶ。浅田次郎の短編は読んだことがなかったが、これほどキレのある短編はそうない。他の短編も至極。

    0
    投稿日: 2013.07.03
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    浅田次郎食わず嫌いしてたけど、 鉄道員もよかったし、うらぼんえもよかった。 オリオン座からの招待状も!

    0
    投稿日: 2013.06.12
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    数少ない何度も読んでいる本の1冊。 鉄道員、角筈にて、うらぼんえ 3作品は毎回涙が止まらなくなる。 浅田次郎さんが紡ぐ温かい言葉が琴線に触れる。

    0
    投稿日: 2013.06.04
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    117回 1997年(平成9)上直木賞受賞作。表題作含め8つの社会派短編集。要所で現実のスパイスを効かせてあり、我が身に例えてハッとさせられる。でもハートウォーミングで心地よく読める、おすすめ。表題作の他に『ラブ・レター』と『オリヲン座からの招待状』も映画化されている。すごい。 収録作:鉄道員(ぽっぽや)/ ラブ・レター(チンピラ)/ 悪魔(小学生)/ 角筈にて(商社マン)/ 伽羅(きやら)(洋服営業)/ うらぼんえ(主婦)/ ろくでなしのサンタ(無職)/ オリヲン座からの招待状(大手会社員) ※( )内は主人公の職業

    1
    投稿日: 2013.05.07
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    映画の高倉健さんのイメージが強く、小説も映画もそれぞれ別ものだが、それぞれが一つの作品として確立された珍しい作品。

    0
    投稿日: 2013.04.17
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    8話からの短篇集。どの話も情景が目に浮かび、映像を自分が実際に目の当たりにしているように感じる。 すごく温かみを感じる、感動の一冊。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    内容紹介 娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた―。心を揺さぶる“やさしい奇蹟"の物語…表題作はじめ、「ラブ・レター」「角筈にて」など8編収録。第117回直木賞受賞作。(解説・北上次郎)

    0
    投稿日: 2013.04.09
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    読んだきっかけ:上司にもらった かかった時間:3/12-3/17(6日くらい) 内容:面白かった。藤沢周平みたいなイイ感じの、泣かせ短編集です。 中でも1番は鉄道員かな、やっぱり。物語そのものはそんなにぐっとくるものでもない(ストーリーだけ聞いてもふうん、という感じかな)のだけど、描写や背景がすごく巧く書けていて、読んで想像してぐっときます。 次点はラブ・レターです。 そりゃ、こんな手紙もらったら泣くわ! ってな設定。そしてまたどこにでもありそうなチンピラが主人公という舞台設定。(著者がモデルだそうですけど)。 今更ですが、浅田次郎さんにはハマってしまいそうです。 他にも短編集はあるのかなぁー。

    0
    投稿日: 2013.03.31
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    浅田次郎としては2作目。 1作目の「椿山課長の7日間」がかなりよかったので、期待して読んだが、全体的に気持ち悪い話が多かった。 不倫とかそういったモチーフも多く、安っぽくなってしまっている気もする。

    0
    投稿日: 2013.03.13
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    表題になってる、ぽっぽや、はよかった。あとは好みじゃなかったかなー。でも、ぽっぽやもかなり切ない話やなー

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    8短編集。全部が全部素晴らしい!とは言えないけど、概ねあたたかくて、素敵な物語が多かった。さすが。でも“悪魔”ははっきり好きじゃないし、伽羅もまずまず。それを差し置いても、表題作の素晴らしさは圧巻だし、ラブレターとかうらぼんえもかなり好きです。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    表題作「鉄道員」は、娘が死んだ日も、妻が死んだ日も駅を守りつづけた男に死んだはずの娘が現れる。鉄道員として人生を全うした不器用な男を肯定的に描いているが、自分の家族がそんなときに仕事を続ける男に対して、私は決して感情移入はできない。世代の違いだろうか。娘がけなげに父に食事を作るところなどは涙を誘うが、センチメンタルな部分に訴えただけのお涙ちょうだい小説。次の「ラブレター」は会ったこともない偽装結婚の相手が書いたラブレターをきっかけにその相手に感情移入していく主人公。意味不明

    0
    投稿日: 2013.02.13
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    雨の日も雪の日も、男はその駅で旗を振り続けた。 北海道・幌舞線。 かつて栄えた炭鉱の町は今や見る影もなく、来たるべき廃線の日を迎えようとしていた。 孤独な駅長の定年と共に… 「したって、俺ァ、ぽっぽやだから。」 「俺がせんかったら、誰がキハを誘導するの。」 *** 何年前でしょうか。映画で話題になってましたよね。長編だとばかり思っていたので、意外に短くて驚きました。 読む人はハンカチを用意することをおすすめします。笑 表題作の他にも7つの短編が収録されています。 お気に入りは「伽羅」と「角筈にて」。雰囲気が好きでした。どれも人情や縁、人の想いに胸の詰まるようなお話です。

    0
    投稿日: 2013.02.06
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    よかったです。浅田さんの作品ははじめてだったのですが、これから読んでいきたいと思います。私はどの短編がよかったという感情は生まれなく、全部いいと感じました。まだ人生経験が浅いから、でしょうか。

    0
    投稿日: 2013.02.03
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    作者は人の人情や感情の描写が、すうっと入ってきて、読んでて物語の中に入り込みやす。読み終わったあとには心があったまります。

    0
    投稿日: 2013.01.28
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    映画は公開当時観ていたので、 何だか懐かしくて購入。 浅田次郎サンってみなしごだったの? 孤独感の描写が胸に沁みる。

    0
    投稿日: 2013.01.20
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    1本が1時間かからない程度で読める短篇集。どれも目頭を熱くさせてくれるので、電車など公共の場で読むのは注意

    0
    投稿日: 2013.01.13
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    映画化したことでも有名な「鉄道員」を含む短篇集。それ以外にも、映像化作品が多数収録されています。 どれもサッと読め、けれど心が温まるような話ばかり。個人的には表題作の「鉄道員」よりも、ひしひしと迫る怖気と息苦しさが異色の「悪魔」、著者の実体験が下敷きとなったという「角筈にて」、そして地方の風習と祖父・孫間の愛情をどこか切ない筆致で描いた「うらぼんえ」が好みでした。 ■収録作品 「鉄道員」……まもなく廃線となる北海道幌舞線。鉄道一筋に生きたその終着駅の駅長の前に、雪深いなか何度も不思議な子供が現れ……。 「ラブ・レター」……偽装結婚相手の妻は、一度も会ったことのない中国人女性だった。留置所を出た日、彼女の訃報を知らされた男は身元引受人として初めて彼女に会いに行く。 「悪魔」……一代で巨大な財を築いた家に生まれた少年は、優秀だが厳しい若い男性家庭教師に学ぶことになった。しかしその家庭教師がどうにも好きになれず……。 「角筈にて」……幼い頃父親に置いて行かれた経験のある主人公。親切な親類夫妻と屈託ない彼らの2人の子供と共に育つも、彼の心の中には父の面影が消えず残っている。成長して敏腕商社マンとなった彼だが、とあるプロジェクトの責任を取って海外へ左遷されることに。部下達に送られて飲んだ場所は、図らずも父と別れた「角筈」だった。 「伽羅」……急激に成長を遂げたアパレル界で、毎日営業にてんてこまいな有名メーカーのトップセールスマン。売り上げのためにはあくどい方法も辞さない彼だが、ある日知人に紹介され「伽羅」という名の個人ブティックの美人オーナーに出会い意識に変化が訪れる。 「うらぼんえ」……夫の不倫相手が妊娠した。そんな折に久々に訪れた夫の実家で、子供を作る気がないのならと暗に離婚を迫られる妻。天涯孤独で孤立無援の彼女の元に訪れた、最強の助っ人とは。 「ろくでなしのサンタ」……出所日はクリスマスだった。迎えに来ていた母と家へと帰る途中、青年はふと留置所で一緒だった男性を思い出し、なけなしの手持ちをはたいて買ったプレゼントを持って彼の妻子が住むアパートを訪ねる。 「オリヲン座からの招待状」……長い間関係の冷えていた夫婦の元に、2人の郷里の映画館から閉館記念上映の招待状が届いた。久しぶりに向き合って語り合い、思い出話をし、当時の懐かしさと共に湧き上がってきた想いは……。

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    投稿日: 2013.01.08
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    短編集だとは知りませんでした! 浅田次郎に興味を持ちました。 ・鉄道員(表題作) ・ラブ・レター ・悪魔 ・角筈にて ・伽羅 ・うらぼんえ ・ろくでなしのサンタ ・オリヲン座からの招待状

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    投稿日: 2012.12.29
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     あまりにも美しく、かなしい珠玉の短篇集。  『ラブ・レター』『うらぼんえ』『オリヲン座からの招待状』が特に好きだ。

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    投稿日: 2012.12.27
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    短編集なんだけど、全てが心に残る作品ばかり。 読み終わったのは、1年以上前なんだけど、凄い印象に残っている。

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    投稿日: 2012.12.25
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    直木賞を受賞した短編集。収録作は、映画・映像化された『鉄道員』、『ラブ・レター』、『角筈にて』、『オリヲン座からの招待状』など名作揃い。 ここまでクオリティの高い短編集は読んだことないです。

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    投稿日: 2012.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短篇集の3話の途中まで読みました。 とりあえず「鉄道員」は読めたのでいいかと思って終了。 世間ではこういうのがウケるんだなぁ~という印象。 私にはまだ誰かと死別した経験がないので、あまり共感する部分がなかったのだと思います。

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    投稿日: 2012.12.11
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    とても短編集とは思えないくらい、ひとつひとつの作品が長編小説のように感じたのは、なぜだろう。やはり、ポッポヤが好きだが、原作が短編小説であることを知らなかった。どことなく、北野映画のような雰囲気を感じた。「うらびんえ」「オリヲン座からの招待状」も好きだ。「ろくでなしサンタ」が作家自身を描いた作品であるという事実には驚いた。浅田次郎作品、初めて読んだが、良かった。

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    投稿日: 2012.10.25
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    会社の同期から浅田次郎を薦められて、最初は短編がおススメということで読みました。 個人的には「ラブ・レター」と「オリヲン座からの招待状」のタイトルがお気に入りです。どのお話も、心がほっこりするようなものばかりでした。

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    投稿日: 2012.09.09
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    8つの心が揺さぶられる物語 「鉄道員」は何度読んでも泣けてしまう。「角筈にて」は浅田次郎の実体験、父に対する想いが詰まった内容だと感じる。その他、「うらぼんえ」や「ろくでなしのサンタ」などこの本は疲れた時に何故か読み返してしまう魅力がある。

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    投稿日: 2012.05.14
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    作者あとがきより 「あなたに起こる やさしい奇蹟」 が、当著のキャッチコピーだったらしい。 成程、上手い。 しかし、その”やさしい奇蹟”から抱いた思いは、何故だろう、ただ空しいだけであった。 人って誰だって老いたり挫折したり辛かったりして心が弱ってしまった時、やさしさを求めるんだよなぁ。疲れ果てた心に訪れる奇蹟は、とっても温かくて、いや泣けるぐらい温かいんだろう。 でも、そういった奇蹟にすがってはいけないんだとも強く思う。 だからこそ、空しい思いが込み上げてきたのかな。 表題作「鉄道屋」よりも「オリヲン座からの招待状」の方が、当事者の心のうねりが劇的でグッときた。

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    投稿日: 2012.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幽霊を見る人、奇跡を起こす人、ここに出てくる人たちはみんないい人たちなんだなぁ。この汲々とした世の中でそんな人は居ないし会ったこともない。当然おれも違う。多分損ばかりして生きてきたからこんな奇跡みたいなことにであうのだろうなぁ。あやかりたい。

    0
    投稿日: 2012.04.05
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    8篇からなる掌篇。浅田次郎が蒼穹の昴完成後に手がけた掌篇。 まず鉄道員は北海道の廃止が決定している路線の終着駅の駅長さんの物語で実に誠実、不器用な仕事一筋の昔風の男が上手く表現されている。娘も妻も看取ることが出来なかったが吹雪の中脳溢血で倒れ死に至る夢の中で娘が姿を変え(幼児、小学生、女子高生)会いに来る。ラブレターは会ったこともない中国人女性と偽装結婚するが裏ビデオで拘留され釈放後にその彼女から生前書いた手紙が届く。角筈はエリートサラリーマンが堕ちて行く中、角筈の昔ながらの飲み屋に部下と行く。その下町で自分を捨てた死んだはずの父と出会う。

    0
    投稿日: 2012.02.27
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    実は映画化されたぽっぽやだけじゃなくていろんな話が入ってる短編集。 感動系が多い。 一番よかったのはおじいちゃんが帰ってくる話でしょうか。 短編集だし読んですっきりするので気軽に読めます。 はじめて浅田次郎を読む人にとっつきやすくていいんじゃないかな? おもしろいよー

    0
    投稿日: 2012.02.26
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    方言に濁点がなくて違和感 仕事にかまけて!って言われても仕方ないけど、男の人としてはかっこいい気もしなくもない

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    投稿日: 2012.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泣くと聞いて期待したが泣けなかった。でも、感動はした。個人的には「ラブ・レター」と「鉄道員(ぽっぽや)」がお気に入り。「ラブ・レター」最後の文で感動が押し寄せてきた。「鉄道員(ぽっぽや)」は少女の正体はすぐにわかったけれど、それでも感動できた。乙松さんのセリフが好きだった。浅田次郎の作品は「椿山課長の7日間」に続いて2作目だが、「鉄道屋(ぽっぽや)」のほうがずっとよかった。

    0
    投稿日: 2011.11.23
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    収録作品 ●鉄道員 ●ラブ・レター ●悪魔 ●角筈にて ●伽羅 ●うらぼんえ ●ろくでなしのサンタ ●オリオン座からの招待状 よく、「泣ける作品」に名があがる鉄道員。 自分にはあんまりでした。 一番良かったのは、うらぼんえかなぁ~ もっと、自分が大人として深みがある年齢になれば、 また感じるものも違うかもしれない。

    0
    投稿日: 2011.11.18
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    再読。 「あなたに起こる やさしい奇蹟。」 初版の帯にはそんなキャッチコピーがついていたらしい。 8つの短編集がそれぞれ違う色合いを見せて、著者の幅広さに驚かされる。でもどれも根底にあるのは「さびしさ」と「それを乗り越える」ということな気がした。 人から見れば「どうして?」と思えることでもその人なりの信念があって、それに人が気付くのはかなり後のこと…そんなところが、さびしい。 でも気付いた瞬間から変えられるものはある、そう思える部分があるのは、温かい気持ちになれる。

    0
    投稿日: 2011.11.13
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    長編だと思ったら短編集だった。通勤電車の中で読んだが涙が出そうになった。「鉄道員(ぽっぽや)」以外の作品も”いい話”が多く、素直に面白かった。浅田次郎の作品は、まず読みやすい上に胸にグッとくるポイントを作ってくれる。たぶん自分の感性と合っているのだろう。

    0
    投稿日: 2011.11.10
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    短編集、ポッポヤ。初めてよんだ。解説を読みながら、奇跡にまつわる短編集だったんだなとわかった。最後の短編、「オリオン座からの招待状」が一番好き。ちょっと心がホロリとくるような展開ばかりでした。

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    投稿日: 2011.10.22
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    すすめられて読んでみました。電車の中で読んでいたのに、思わず泣いてしまいました。「鉄道員」もよかったけど、「ラブレター」もよかったな。「うらぼんえ」のおじいちゃんもいいな。

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    投稿日: 2011.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当にどれも珠玉の短編。浅田ワールドに泣かさせるとわかっていながら、まんまと泣かされるのだけれどそれもまた心地いい。「鉄道員」も良かったけれど、会ったこともなくお金の取引で偽装結婚した裏ビデオ屋の雇われ店長・吾郎と中国からの出稼ぎ女性・白蘭の1通の遺言とも言えるラブレターに始まる純愛物語が素敵だった。

    1
    投稿日: 2011.10.06
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    これはファンタジーだ。やはり「ラブ・レター」がよい。そのほかにも父親がテーマの作品が多く、心の琴線に触れた。こういう直球のほうが作者の技巧が素直に生きていいかも。

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    投稿日: 2011.09.26
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    ジーンとくる短篇がいくつか入っている。タイトルの鉄道員よりも波長が合うのが多かった。これらが浅田次郎の個人の体験が少しは絡んでるということなので、引き込まれたのかもしれない。僕は、中でも「ラブレター」が好きだなあ。

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    2011/8/22 読了。 短編集であり、映画化もされた表題作が思っていた以上に短いものであったことが一番の驚きであった。 一貫したテーマは人智を超越したもの・力、一言でいえば「奇跡」である。そこがあまり私にはしっくりこなかったように感じるが、気に入ったものもちらほら。

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    活字が頭に入りにくくなっていたのでリハビリにいいなと思って読み始めて、やっぱり読みやすかった。いちばん好きなのは「うらぼんえ」かなあ。最後の子供を産みたいってゆう3行が好きっていうかなんかいい。

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    投稿日: 2011.08.27
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    この文庫に入ってる短編、全部ステキです。 通学中読んでて危うく満員のJRで泣きそうになりました(笑)

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    投稿日: 2011.08.13
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     映像化された原作が多数の短編集です。浅田次郎といえばこの本が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。こころに沁みる話ばかりです。    浅田次郎は「映像化されものを見て、原作を読んだ気になっている人が多い」と、講演で言っていました。映画を見た方も、ぜひ原作の良さを味わって欲しいと思います。

    0
    投稿日: 2011.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫本出版各社が夏休み前に実施するフェアを楽しみにしている。ピンと来た作品に大きく丸を付ける。本屋に行って、手に取って、しばらく持っていて、 馴染んだものを買う。その一冊目が同氏の「夕映え天使」だった。読み進めるうちに、スイッチが入った。あれも読んでいないと思った。それが、「鉄道員」である。原作も映画も目にしてはいなかった。何度か、健さんの雪のホームに立つ映画の1シーンのポスターだけは記憶にあった。讀み始めると、健さんが正に主人公の乙松駅長として、イメージされたまま、ページの線路は空白になった。ついでに、DVDを借りた。既視感を催すシーンが多かった。評価の星をひとつ増やした。

    0
    投稿日: 2011.07.11
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    10年ぶりくらいに読みましたが、 おそろしく泣けてきました。 なんか、有り得ないって一言で片づけらんない。 こんなこと、あっていいじゃないか。 いや、ありそうな気がする。 そんなことを思いながら、読みました。 前に読んだときは圧倒的に「鉄道員」がよかったですが、 今読んでみると「うらぼんえ」も「角筈にて」もいい。 もしかしたら10年後には、違う作品をよく感じるのかな。 なんか楽しみになってきました。

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    投稿日: 2011.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 「鉄道員」。娘にやられた。口がプルプルするほど泣いた。 「ラブ・レター」。また泣いた。底辺の人のきれいな気持ちはたまらない。 「悪魔」。いきなり何の冗談かと思った。本気で怖い。グロい。 「角筈」。歌舞伎町の旧名らしい。お父さんを待ち続けたやさしいみなしごエリート。 「うらぼんえ」。おじいちゃんもっと復讐してくれたらよかったのに。主人公に同情。泣いた。

    1
    投稿日: 2011.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画も見たんですが、正直いうと冗長というかあざとい感じを受けましたw 浅田 次郎さん原作の極道懺悔録というマンガは 凄い面白かったんですけどね。けっこうマンガの原作良くやってますよね。

    0
    投稿日: 2011.06.20
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    小学生のころの国語のテストの問題に「鉄道員」収載の短編が出題されていた。不覚にも試験中に泣き、テスト後に親に買ってもらって続きを読んだ…懐かしい。

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    投稿日: 2011.05.23
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    ちょっと癖のある短編がそろっています。 自分には合いませんでした。いまいち、情景がぴんとこないもの、面白さがわかってきたころに終わってしまったものといった印象が残りました。 2010読了

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    投稿日: 2011.01.06
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    文体よどみなく、構成無駄がなく、秀逸な短編集。 小説の舞台背景を現実的に正しく理解できるのは、本当は若しかしたら私より二まわりほど上の年代(ってどの年代だろう)の人たちかもしれないが、後世でもこの背景を理解できるよう、文化が継承できていれば尚幸い。

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    投稿日: 2010.12.19
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    あとがきにもあるように「奇蹟」をモチーフにした短篇を集めた短編集である。 どの作品も心があったまるような話で、いいなーと思った。 今の自分としては「オリヲン座からの招待状」が一番いいなと思った。 解説にもあるとおり好みはわかれそうだ。 何年後に読んだら好みも変わるのかな。

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    投稿日: 2010.12.12
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    映画化されたオリオン座からの招待状も含む浅田次郎の短編集 浅田氏独特の人を惹きつける文章力の魅力が満載 心温まり泣ける一冊

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    投稿日: 2010.12.09
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    いろいろいい短編のはいった本だ、というのが印象だ。 一番気に入ったのは、「角筈にて」なのだが、 解説の北上次郎氏にいわすと、中年男性に人気があるとか。 って、おいらは、もはや中年かい・・・

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    投稿日: 2010.11.12
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    北海道の廃止寸前のローカル線の終着駅駅長である主人公。鉄道員一筋に生きてきた彼も定年退職の年を迎えようとしていました。生れたばかりの一人娘を病気で失い、また妻にも先立たれ、孤独な生活を送っていた彼に、突然訪れた幸福な奇跡。移ろいゆくローカル線への思慕と仕事にかける男性の寂しさが胸をうちます。

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    投稿日: 2010.09.25
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    短編集なのだが鉄道員が一番好き。 どの話も懐古的な物悲しさがただよってる。いい雰囲気! 電車の中で読んでたので涙堪えるのに苦労した。

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    投稿日: 2010.08.17
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    かな~り前の話題作、いまさらですが読みました。 やっぱり、面白かったです。とっても良い本でした。 表題作の「鉄道屋」もモチロン良いですが、「角筈にて」が 私は一番好きだと思います。涙なしには読めません。もうひとつ 「うらぼんえ」も好きです。 人情に厚い、温かい人たちがたくさん出てきて、哀しいのだけれど 優しい気持ちになれます。「角筈にて」のおじさん、お父さん、 「うらぼんえ」のおじいさん。みんな愛すべき素敵な人たちです。 それと、「角筈にて」の妻のような人に、私も憧れます。あぁ、 妻とはこうあるべきなのかな、と思いつつも私にはなかなか無理 そうですが。。。 「悪魔」は薄気味悪い話です。ちょっと他のお話と毛色が違って、 なんだか太宰治っぽい世界です。私のイメージですが。 単行本の作者あとがきも素敵でした。浅田次郎の本はいくつか 読んでるし好きですが、さらに好きになった気がします。

    0
    投稿日: 2010.08.17
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    「もう一度泣いて」みることができる一冊。カフェで読みながら涙をこらえるのが大変だった。 それぞれ全く違う内容の短篇たちだけど、その物語の中で生きる人たちに起こる「小さな奇蹟」が読み手を温かい気持ちにさせてくれる。 浅田氏の著作はどれも生きている人の息遣いがとてもよく伝わってきて好きだ。物語の構成や文体もこっているのでその辺も読みどころだと思う。

    0
    投稿日: 2010.08.17
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    これぞ短編名作集。この中で映像化されたのが結構あったみたい。 もっと長編にして読んでみたかったかな。

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    投稿日: 2010.08.02
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    なんかどれも良い話だった! 心がほっと温まる感じ。 浅田次郎さん、良い作家さんだな〜。 他の本も読んでみよう。

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    投稿日: 2010.07.29
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    ・鉄道員 もう泣かせようってのがミエミエで内容もベッタベタなんですが、乙松さんが高倉健かと思うと「自分、不器用ですから」のフレーズと相まってもうほんと……泣けるっ!! ・ラブレター ずいぶん都合のいい男の妄想じゃないですか。 これヨメが不細工な中年だったら涙の一つもこぼれないんでしょ?ペッペッ! ・悪魔 特にないわ。なんもない。 ・角筈にて 男前な上司にじーんとくる。良いお父さんなんだか悪いんだか…って悪いか。 ・伽羅 ・うらぼんえ ・ろくでなしのサンタ ・オリヲン座からの招待状 ひとつひとつ感想を書く必要もないです。親子の愛だ人情だをなんの疑いも無くドストレートに書かれているもんだから、逆に疑ってしまうわ。「ウッソ、それで終わり?」みたいな。 泣かせる作品って、私には合う合わないが激しいです。シンプルだと物足りないし、狙ってると反発してしまうし、技巧的だと覚めてしまうし。 10.06.21

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    投稿日: 2010.06.21
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    堅苦しく、自分を抑える乙松駅長。自分の私事を後にし、公を先にして感情を殺してきた駅長の悲しみ。 あえて表現を抑えるがゆえにひきたっている。 彼は非情を責められはするがそれを黙って受け入れる。しかし周りはみな彼の悲しみを知っていて、さりげなくやさしさを表す。 鉄道線自体の終了、では全て犠牲にした彼の仕事はなんだったか、報われないとも思えるが、その終了が彼の人生の終了と合わさって悲哀の色合いを濃くしている。 皆優しくはしてくれるが、しかしそれは、他人としての気遣いで、彼らの人生は彼らの上にある。駅長と痛みをわけあるものはいない。 死んだ娘が労わりの言葉を持って迎えにくる。最後が彼にとって幸せだったことが、悲しくも幸い。

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    投稿日: 2010.05.26
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    『ラブ・レター』 偽装結婚した中国人女性が死亡し、生涯独身のアングラな主人公は金をもらってその手続きにでかける。 会ったこともないのにだんだんと思いが募り、その「妻」の遺骨とともにカタギとして故郷に帰ることを決意する。 主人公がはじめて会う死体を前に号泣するところに感動した。 すさんだ主人公の心がだんだんとピュアになっていく様に感情移入して鳴きそうになった。

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    投稿日: 2010.04.14
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    表題作の『鉄道員』は 短いしオチも読めるけど泣いたー でも『伽羅』まで読み終えて 『うらぼんえ』読んでる途中から 全く頭に入ってこなくなって放置… 浅田さんの小説、特に短編は、続くとしんどい 毎回毎回おもしろくてズシンとくるから 他のかたのレビュー見たら 『うらぼんえ』も泣いちゃう話っぽいので ちょっと放置してからまた読みます 【4/1追記】 やっとこさ読了 残りもまぁいい話でした 正直おなかいっぱい 『うらぼんえ』のじいちゃんはずるい 「じいちゃん…!!!!」思た

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    投稿日: 2010.02.25
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    あの有名な鉄道員、実は短編集の中の一つだったことには驚いた。 娘が死んだ日も、妻が死んだ日も、鉄道員としての職務を全うするためホームに立ち続けている。 そんな男にある日起きる奇跡とは・・・

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    投稿日: 2010.02.05
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    1999年1月25日-鉄道員(ポッポヤ) http://sinsei.coolblog.jp/nnnoblog/index.php?UID=917271660

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    投稿日: 2010.01.31
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    表題作が映画化したのが数年前。 うちの親の本棚にあるのを最近見つけたので読んでみた。 短編集で「鉄道員」から始まる。次が「ラブ・レター」。 そこまで読んで、これは通勤電車で読むものじゃないなって思った。 せつねえ〜って泣きそうになるから。 自分にとって良いのか悪いのかよくわからん。 個人的に元気な時でないと読めない話。人生について考え直さないといけないのではという気になる。つか、そういう時期にいるので必要以上に重く感じるんだな。 残りの話もその系統だと、直接自分に関わりがない事でも深刻になってしまう今の私には受け止められない(笑) 単純に今は娯楽として本が読みたいので、続きは数年経ってから読もうと思う。

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    投稿日: 2010.01.11