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秋の森の奇跡
秋の森の奇跡
林真理子/小学館
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総合評価

40件)
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    いったいいくつの「生きている証」が欲しいのかな。母親への想いに嘘はないと思うし、壊れていく母を看るのはとても辛いことだとは思うけど。

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    投稿日: 2023.12.24
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    42歳のキャリアウーマンである裕子。夫は有名中高一貫校の教員。申し分ない安定した暮らしであったのに、親の認知症や夫の不義理に弱り果て不倫をしてしまう。一度目は後悔に終わったが、二度目は……。夫がいる以上、恋愛は「不倫」と呼ばれてしまうが、裕子が求めるのは真の愛情。 「愛するということは生きること」、というシンプルな言葉が思い浮かぶ。親の老いゆく姿、また、もう若いとはいえない自分の姿、それらに抗うかのように沸き起こる、愛されたい愛したいという欲望は、実は私にもある。ひとりの中年の女性が丸裸にされるように綴られているが、とても上品で純粋な物語。

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    投稿日: 2022.04.16
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    不倫がなぜ刹那を持つのかわかったようなわからないような 不倫はこうして発生するのか、と、浮気と不倫の違い、遊びと本気が、わかったようなわからないような ただ、女も男も、既婚の真剣な恋があるのだな、と思いました。これは既婚者側の主人公の立場で思うもので、その娘だったら最悪なことですが、、小説なので。ひとえに不倫は罪、とも言えない感情があるのかもしれん、と思いました。多分、不倫している女性の気持ちをすごく秀逸に描写されていると思いました。小説なので楽しかったです。 お母さんのくだりは、キュンとするものがあった… 例えば、幼い子供のように、お母さん、お母さん!と心で求めてしまう。お母さんが、子供の頃のように自分を綺麗だと褒めてくれる。娘であることが嬉しいと思いました

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    投稿日: 2022.04.03
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    親が認知症になって、老いが恐ろしくなってまだ若いうちに(既婚だけれど)恋愛する、という話。 全く共感できないし突っ込みどころも多いけれど読んでる時なーんにも考えなくていいのでよい。

    0
    投稿日: 2020.12.21
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    主人公独特の偏見が入り混じっていて、少しいらいらはしたものの、話の展開自体は悪くなかった。大人の恋愛って感じで、僕は嫌いじゃなかった。

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    投稿日: 2020.06.17
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    うーん... 介護問題はリアル。それと人妻の不倫を繋げちゃうなんて、さすが林真理子だなって感じ。 主人公には全く共感できない。なんだかなぁ...としか言えない

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    投稿日: 2019.10.02
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    中年女性の葛藤に共感する部分と違うだろう、っていうのと突っ込みながらスラスラと読み終えた。ワインやブランドの服の細かい説明も著者の得意とするところだなーと感心しながらも実際にこんな感じの人たちが都会の働く女性には大勢いるんだろうな、、とも。 同世代としては、自分には現実起こらない、逃避できる小説ということでは楽しめたかな。

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    投稿日: 2018.04.06
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    久しぶりにつまらない本を読んでしまった。最後に何かあるのかと期待したが、それもハズレ。タイトルと内容の関係が意味不明。何一つ共感出来ず、作者の意図がまるで伝わって来なかった。

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    投稿日: 2017.02.13
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    夫はダメだけど自分はいい。 ものすごく自分本位な解釈をする女性。 でも、女性って、こんな考え方をするときがあるんだよなぁ。

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    投稿日: 2016.09.24
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    日々確実に、平等に年を重ねているということ。 それを忘れられている、まだ娘でいれることは、何よりも贅沢だということ。

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    投稿日: 2016.02.25
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    アラフォーの働く女性の恋愛ものと、言っていいのかどうか? 少し、インテリの学校教師のご主人と、可愛い一人娘が、居て、自分のインテリア家具の仕事も、充実していて、お金の不自由も無い生活。 まして、まだ40代で、周りの男性からも、口説き文句は、日常茶飯事の事。 ドレスアップして、颯爽と、仕事にも生きがいを感じている自分にも、陶酔している主人公。 それが、母親の認知症が、発端で、兄や兄嫁の確執とで、娘を連れて、自分が、母親の介護をすると、言ってしまい、ぎくしゃくしていた主人とも、別居生活となる。 ここまで、読むと、普通一般より少し、家が、あることや、兄妹の居ることで、恵まれているが、その相談するにしても、口説かれた男性に、話して、そのまま恋愛体験へ行ってしまうのは、作者 林真理子氏のアイデアなのか? 普通、可愛い娘も居てたら、自制すべきところであるし、親の介護は無理であったとしても、最後の終わり方に、この主人公の女性 裕子の女の性が、描かれているが、、、 不倫に対して、賛否両論あるだろうが、きっと、子供は、そこのところを、見抜いてしまって、成長した時に、主人公はつらい人生が待っているように思われる。 後、20年も経ったときに、きっと、この女性は、今の不倫相手の新井氏と、別れているだろうと、思いたいし、人生、自分中心に、世界は回らないと、思う。 こんな女性もいるかもと、考えさせられた本であった。

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    投稿日: 2014.06.25
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    なんだかんだ言ってリアルで面白くグイグイ引き込まれて 一気に読了。 全編を通しとにかく不倫の話、 とはいえめくるめくロマンチック、心は乙女の純愛夢物語、という気もするし どろどろ小汚いおばはんの不倫劇にたいそうな言い訳を連ねているだけとも思える。 結局そのどちらも真実なんだろう、と思うと 人間ってほんと愚か。でもそこが人間らしさか。 ただ、やっぱり普通の冴えない主婦が 冴えない不倫をするんではこうはならないと思うので 軽く読みたい恋愛小説に大切なのは、等身大プラスαくらいの こういうちょい小洒落た、よくありそうで実際はそうそうない っていう世界観。 そこにまた親のボケ介護というテーマのチョイスが絶妙なくたびれ感で その辺さすが。面白かった。

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    投稿日: 2014.03.25
  • どうかなぁ

    介護って生活を一変させてしまいますよね. 対人関係の見たくない部分がでてきて. その中で安らぎを求めてしまうのも分からないではない. でも,その結末で・・・?

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    投稿日: 2013.12.08
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    不倫の描写がリアルで不快。祖母が病気で大変な時に、父が週刊誌に載ったときに、もし母がこんな風に不倫をしていたと知ったら私は母を嫌いになると思う。

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    投稿日: 2013.08.31
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    んー。ラストは賛否両論ありそうだけど、女の業を感じますね。 40歳を過ぎた既婚女性の試練。容姿の衰え、親の痴呆の始まり、夫の不倫疑惑、自らの恋・・・。 フィクションではあるけれど、いくつかは「いずれ行く道」なだけに、ゾッとするものがありました。特に、親が呆けていく様子は読んでいて切なかったです。

    0
    投稿日: 2013.06.13
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    42歳の主婦が恋愛する話… 真の恋愛小説、と書かれていたが、真の恋愛と言うよりただの不倫話だった。 しかし文章は面白かった。

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    投稿日: 2013.04.18
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    42歳の裕子は、自身も仕事を持ち、夫は名門私立の教師、10歳の娘もいわゆるお嬢様学校に通うという、順風満帆な家庭を築いていた。ところがあるパーティーで夫が発した言葉を耳にした時から、裕子の中で何かが崩れ始める。同時に持ち上がった母の認知症発症、久しぶりに自分を熱いまなざしで見つめる男性の出現…自分はどこに向かっていくのか…。 42歳とは思えない裕子の精神的な幼さといおうか、短絡的、感情的なところにいささかうんざりしてしまった。それともそれが42歳という年齢の女性の焦りの表れなのか、だとしたら私にはまだ理解できなくて当然かもしれないが。結局何の成長も解決もしないままのラストにも不満が残った。

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    投稿日: 2012.09.04
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    タイトルに惹かれて買ったが、 ああやはり林真理子作品だな、といった感じ。 きらびやかな世界と、介護に悩むリアルな世界をスリリングに駆け抜ける主人公に魅力は感じたが、こんなにも激動の日々を送っているのに、どこか淡々としている感じがしたのは生真面目な敬語を使っていたから? 書簡体小説好きな私としては途中何度かメールのやりとりでストーリーが進む場面が、うまく本の中の世界と切り離されて表現されていて、そこは表現方法として秀逸だったように思う。

    0
    投稿日: 2012.06.27
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    43歳。仕事と家庭を両立し、美しさも保っている人妻が夫にふと不信感を抱く。 親の老いや、兄夫婦との確執、浮気等、昼ドラのごとくドロドロ…。 最後の描写がやけに生々しいし、不要な気がする。

    0
    投稿日: 2012.06.27
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    久しぶりに林真理子さんの本を読んだ。仕事、家事、育児、さらに母の介護と、夫でない男との恋愛の並行。なかなか忙しい内容のはずなのになぜか淡々としすぎていて全体的に印象が薄い。主人公の気持ちはわからなくもないけど、あれ?結局最後はこうなっちゃうんだ…とガッカリ。

    0
    投稿日: 2012.03.20
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    不倫の話だが私は認知症のお母さんの描写がスゴイリアルだと思った。祖母がそうなのでどうしても親に重ねてしまう…なぜかこの本を読み母を大事にしたいと思った。

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    投稿日: 2012.03.17
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    介護問題がリアルに書かれている。確かに自分の親が老いていく姿を見るのはつらいけど、そんな時にそばにいて自分を支えてくれる人がいたらすごく救われると思う。この主人公はそれを愛人に求めてしまったけど、私は愛人ではなくて夫に支えてもらいたいなと思った。

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    投稿日: 2011.11.09
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    10月20日読了。SonyのReaderにて。輸入家具店の店長として働く一児の母・裕子。母親の痴呆の始まりをきっかけに、何不自由なく幸福だったはずの人生・夫に不信が芽生え始め・・・。二十台を越えた女性は、男性よりもはるかに「自分の生物的な機能は衰え始めている・自分は死に向かっている」ことを意識せざるを得ないものなのだな。もちろん自分は女性ではないが、絶えず「自分はおばさんだから」と自嘲しながらも男性にほめられることや恋愛の駆け引き、思いやりのある言葉を求めてやまない主人公の心情はとてもリアルに感じられる・・・。逆に男性の描写は不自然に感じるが、まあ男性の書いた小説に不自然な美少女がいっぱい出てくるようなもんか。

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    投稿日: 2011.10.20
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    女性の三十代には2度の本厄がある。 ちょうどその年代には、人生に大きな影響を及ぼす何かが起こりやすいのだという。 自他共に、心身ともに。 良くも悪くも。 そして多くの場合は後者の確率が高い。 私的に、これは結婚というシステムが及ぼす影響が大だと思っている。 自分の人生に関係してくる他人(しかも複数人)が一時に増える。 血のつながりがあってすら何もない、なんてことは少ない。 それが他人ともなれば何もないほうがどうかしている。 そして昨今の初婚(平均)年齢が上がっていることを考慮すれば、 諸所の理由は割愛するとして本厄のピークは三十代後半~四十代半ばあたりにシフトしているのではないかと思われる。 親、家族、夫婦、親子。あらゆる局面で顕わになる問題。 子として、親として、妻として、女として。。。葛藤は尽きることなくあなたを苛む。 ズルイなぁと思うんですよ。 そんな人生の荒波のただ中にぽーんと放り込まれてもがき苦しんでいるときに 力強く腕を引かれなんてしたら。 優しい言葉と仕草で求められなんかしたら。 出来すぎた偶然。 最初からその人を求めるように仕組まれた必然。 それはあなたにとっての奇跡。 ・・・なんて陳腐な。 でも最高の時間でしょう。 少なくともその人といる時間、あなたは確実にヒロインでいられる。

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    投稿日: 2011.10.03
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    林真理子さんの小説は、ほとんど読んでいるけれど、これはイマイチだった。私とほぼ同年代、同じ年頃の娘をもつ主人公の設定に興味を持って読んだが、ほぼ共感できず。親の介護問題では多少共感できたけれど。自分もかなり恵まれている方の人間だと思うがこの主人公の設定には、それでもありえないだろうと思ってしまう。 だけど、実際に林真理子が描く世界に出てくるような女性たちが、東京にはたくさんいるんだよな。

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    投稿日: 2011.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は40代の女性。 女性としての自分に、自信を失いかけている。 実の母は、認知症の初期段階。 娘としては、母親が壊れかけていることを受け入れることができない。 信頼していた夫は、どうやら自分を裏切って他の女性と不倫関係にあった過去をもつらしい。 許せない。 幸せな家庭をもっていると思っていたのに、 ある日、その幸せはほころびはじめる。 こんなのはイヤだ、こんなはずじゃなかった。 主人公は、夫以外の男性にやすらぎを求めるようになる。 そして、お互いに自分の伴侶を裏切りながら、「ずっとずっと続けていこう」と誓いあう。 真の愛を手に入れた、ということですかね? それが「奇跡」ということ?? ずいぶんわがまま勝手なような気がしますが・・・・。 もっと他に、心の逃げ道ってつくれないのかな。 確かに、自分の母親が、同じような立場になったら、 それを現実として受け止めるのはきっと難しいと思う。 だからといって、娘までいるのに、 他の男に走った主人公の行動には疑問を持ちます。 将来もっとつらい現実に向き合うことになると思うよ。 何年も夫婦生活を続けていると、 誰しもが心の奥底にもつようになる願望か? 「介護」に関する部分。 きれいごとが並べられているだけの気がします。

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    投稿日: 2011.02.01
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    林真理子さんの作品に出てくる女性は みんな傲慢で、計算高くて、ずるくて… でも嫌いになれない なぜなら自分もそうだからって いつも思っていました。 どの林真理子作品を読むときも 今回はどんな女性なんだろうと わくわくして読みます。 今回もそうでしたが 少し期待はずれな感じもしました。 私は今回の主人公の女性には嫌悪感を 抱いてしまいました。 介護をめぐっての兄・兄嫁との問題 自身の不倫、夫の過去 正直読んでて気持ちいいものではなかったです。 でもやっぱり林真理子さんの作品 とても惹きつけられます。 コスメティックのほうが私は個人的にすきです。

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    投稿日: 2011.01.09
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    101222*読了 初、林真理子作品。自分がいつか経験するかもしれない、でもまだまだ未知の感情、体験を味わわせていただきました。親も老いていくんだなぁ、介護のことも考えとかないとなぁ、と現実を知らせてくれた作品。

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    投稿日: 2010.12.23
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    輸入家具店店長の裕子は四十二歳、夫、娘と何不自由のない毎日を送っていたが、実母が認知症になったことから、その人生が大きく暗転する。母親の介護を巡る実兄との諍い、夫の隠された過去への不信感から逃れるように、裕子は妻子ある男との関係を深めていく。不倫ではない、浮気でもない、真の恋愛を求める裕子にとって、その男は、人生の秋に巡り会う“奇跡の恋愛相手”となるのだろうか。魂が触れ合う真の恋を、裕子は掴むことができるのだろうか。絶妙な舞台設定とハプニング続出のストーリー!“林真理子恋愛文学の最高傑作”と呼ばれる珠玉の純愛小説。

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    投稿日: 2010.04.26
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    林真理子の書く女は、傲慢だったり身勝手だったり、女の嫌な部分をまざまざと見せつけてくるけれど、みんな強く逞しくて、嫌いだけど好きでした。 今回の主人公はその強さや逞しさがない。 夫との距離、兄弟との亀裂、認知翔の母と介護、不倫…と昼ドラ的な要素をきちんと組み立てているところは小説として面白いのだけど、主人公は自分以外に対してとても厳しい身勝手な女性に見えてしまいちょっとうんざり。 …でも現実ってこんな風に誰にも魅力がないものなのかも。もしそれを伝えたかったのだとしたら怖い話だと思いました。

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    投稿日: 2010.02.18
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    40代の女性の悩み・・・介護問題、家庭と仕事との両立、夫の浮気疑惑、そして本人の不倫、リアリティがありそうで、どこか現実的ではなかった。

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    投稿日: 2010.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公、裕子と新井の気持ちはこれからどうなるんだろう。林真理子さんは後編を書くとしたらどんな展開にするんだろう。純愛、プラトニックはこの世にないのだろうか。永遠に変わらない気持ちもないのだろうか。それは個人の気持ちの有りよう、持ちようなんだろうか。自分が納得する答えは残念ながら得られなかった。

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    投稿日: 2010.02.09
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    読み終え、題名に「秋」と付けた理由を考えていた。 人生を季節に区分するなら、主人公の女性の年齢は「秋」だったのか。 夏よりは弾けず、かと言って何もかも朽ちる冬でもない。 それでいて実り多き「秋」の年齢なのかもしれない。 この本を読んで思うことは、家族とは一体何なのか。 生まれてから既に用意されている家族と、この先自分の意志で作る家族。 その両方の中で揺れ続けなくてはいけない。 そして自分が作る家族、それが必ずしも確固たるものでない可能性もあるのに。 でもきっと始めてしまうんだろう。 答えが出るのはずっと先のこと。 自分が冬を迎える時にわかることなのかもしれない。

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    投稿日: 2010.01.12
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    輸入家具店店長の裕子は四十二歳、夫、娘と何不自由のない毎日を送っていたが、実母が認知症になったことから、その人生が大きく暗転する。母親の介護を巡る実兄との諍い、夫の隠された過去への不信感から逃れるように、裕子は妻子ある男性との関係を深めていく。不倫ではない、浮気でもない、真の恋愛を求める裕子にとって、その男は、人生の秋に巡り合う‘奇跡の恋愛相手‘となるのだろうか。魂が触れ合う真の恋を、裕子は掴むことができるのだろうか。絶妙な舞台設定とハプニング続出のストーリー。‘林真理子恋愛文学の最高傑作‘と呼ばれる珠玉の恋愛小説。 う~ん・・・。とうなるラストでした。だいたい、結婚している人の恋愛物語が得意でない私がどうしてこの物語を手にとってしまったのか・・そこから考えるところ。主人公の裕子にはもちろん、共感できるところはないし、二人出てくる相手もまったく・・だし・・。ただ勉強になったのは、介護という現実。そしてその現実を目の前にして夫婦、兄弟、義理、がどう変わってゆくのか、これはとても参考になりました。現実は厳しそうです。

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    投稿日: 2009.11.29
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    どっぷり浸かりました。 林真理子ワールド。 母親が痴呆症になったら・・ 読みながら想像したら涙が出そうになってしまった。 母を大切にしたいと思う。 最近、人を好きになれないと感じていただけど、純粋にこの人を好きと思える人と巡り合えるようにしたいと思った。 なんだか、この小説で得られることの本意ではないかも知れないけど。 今の自分に照らし合わせてみると。

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    投稿日: 2009.11.06
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    パートナーに対する不信感や、親に対する愛情とその形…。現代の日本に起こっても不思議ではない環境が、結婚するって本当に難しいと未婚の私に思わせるような気がしました。

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    投稿日: 2009.11.06
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    ◆あらすじ◆ 輸入家具店店長の裕子は四十二歳、夫、娘と何不自由のない毎日を送っていたが、実母が認知症になったことから、その人生が大きく暗転する。 母親の介護を巡る実兄との諍い、夫の隠された過去への不信感から逃れるように、裕子は妻子ある男との関係を深めていく。 不倫ではない、浮気でもない、真の恋愛を求める裕子にとって、その男は、人生の秋に巡り会う”奇跡の恋愛相手”となるのだろうか。 魂が触れ合う真実の恋を、裕子は掴むことができるのだろうか。 絶妙な舞台設定とハプニング続出のストーリー! ”林真理子恋愛文学の最高傑作”と呼ばれる珠玉の純愛小説。

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    投稿日: 2009.10.24
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    親の介護、夫への不信感・・・人生の過酷さに主人公の身に突然訪れた男との出会いは、新たなる不幸への入り口か、それとも奇跡のような真実の愛への始まりなのか。恋愛小説の第一人者が問いかける、究極の純愛小説

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    投稿日: 2009.10.22
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    不倫の話。って言い切っちゃうと、抵抗感のある人は読んでくれないかも。でも不倫の話なんだよね。 でもどろどろしてるわけじゃなくて、そこに親の介護っていう内容も含まれてくるから、一人の女性の苦悩の話っていう感じのほうが強いかな。

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    投稿日: 2009.10.20
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    テーマを大きく分けると、 親の介護問題、不倫、夫への不信感。 介護に関しては身近に感じられたが、 あとのテーマには共感は得られなかった。 同じ40代女としては甘えてるとしか思えない。 文庫の帯には、 『背徳の純愛物語』と書かれていたが、 純愛とは思えず。 ただ、この作者の文章は、 感情抜きにして引き込まれるものがあることも事実。 作品の終わり方は何だか曖昧で、 続きを書いて欲しいと思った。

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    投稿日: 2009.09.13