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人間失格
人間失格
太宰治/青空文庫
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総合評価

2件)
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  • 冷静に、抜け目なく、面白い小説です

    再読。晩年に心身ボロボロの状態で自身の思いの丈をぶつけた手記的な作品、という印象でしたが、全く異なりました。 言うなれば(生意気ですが)冷静そのもの。 主人公の持つキャラクター性は、世間一般に知られる著者の性格とはきちんと一線を画している様ですし、物語は伏線を張るなどしてリーダビリティにも気を遣っていた様子。ましてやコミカルな描写まで抜け目なく挟まれており、まさか人間失格でちょっと笑わされてしまうとは! 氏がどんな心境で本作を執筆されたかなど知る由もありませんが、作家の気迫と矜持は見せつけられました。 すげえ。

    6
    投稿日: 2014.04.15
  • 自分は人間失格だと思ったら

    最初、手に取ったときは、そんな心境だった。 自分より、傷つきやすくて、繊細な人間はおらず、これだけ世の中に絶望している人間もいないと思っていた。 そんなとき、こんな大胆なタイトルの小説があり、こんなタイトルをつける小説家がいるのだなと思い、どれだけのものだろうと読んでみようと思った。 どうせたいした内容ではないだろうと、期待もせずに。 。。。と、初めてこの本を読んだ頃(中二!!)を思い出した。 ええ、私なんて、何も知らない、何も感じていない、ただのガキんちょだと思いましたよ。 厭世的(笑)な気分はあっという間に吹き飛び、もっともっと読書をしてみたいなと思うきっかけになった本。 全ての中二に読んで欲しい本だと思います。 でも、大人になって読み返すと、もっともっと、心の機微が伝わります。 読まずには死ねない本の一つですね。

    6
    投稿日: 2013.09.24