
恥
太宰治/青空文庫
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総合評価
(1件)3.0
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太宰作品なのに、まさかの作家像が…
とある思い込みの激しい女性と、自虐的な作風が売りの作家との交流の物語。 冒頭から恥をかいたと憤る語りから始まり、最後にその内容が明かされるのですが、徐々に読者の気分を高めて焦らして「これは恥ずかしいなぁ」と苦笑いをさせられてしまう展開には感心しきり。 氏は人間の負の部分が分かっているというか、この場合であれば人が恥ずかしいと感じるためにはどうすべきかがよく分かっているという感じで、つい主人公に同情をしてしまいます。 それにしても、今回は氏の作品にしては見たこともない様な作家像が。 これが氏の本当の姿? まさかね…
1投稿日: 2015.01.08
