
総合評価
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powered by ブクログ空白の叫びが良かったので、そのまま連続で貫井さん。 なんやかんやで3連続(冊数で言うと5冊連続) 多分これで貫井さんの積読終了かな? 新しいの仕入れなきゃw さて、久々にどう書いたらいいか悩ましい。 というのも、とてもいい作品すぎて稚拙な表現をするのが怖いし申し訳なく。 共感あり、衝撃あり、涙あり、どういう結末を迎えるのか、ハラハラドキドキの逸品でした。 貫井さんはほんとに凄いな。 だからこそ、やめられないのよね。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ 個人的には『八日目の蝉』の読後感と似てるかな。 内容は全然似てないんだが、うまく説明できないけど、なんか似てるのよ。 感覚なので反論は受け付けない。
13投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ相手の所有物を持つと、その人の感情を読み取ることのできる能力をもつ遥。その遥に救われたサラリーマンの主人公雪籐が、彼女の能力で1人でも多くの人を救いたいと組織を作っていくという物語。 世間的には怪しげな宗教として見なされる中で、宗教ではないと奮闘していく姿は本当に孤独な戦いとして描かれている。 並行して、娘が失踪した中年女性の物語も展開するが、この女性が遥とまさかこのように絡むとは!というのが想像していなかっただけに驚き。 貫井さんの作品は好きで良く読むのだが、多少毛色が違っていて面白かった。 ただ、ストーリーが分かってしまうと2度読みはしないかな。
0投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログぞわぞわ怖いけど、続きが気になる。 そんな感じで読んだ。 面白かった! 辛い時どう乗り越えるか、考えさせられるなぁ。
1投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ途中までかなりのハイスピードで読めたが、最後に近づくにつれ、不穏な雰囲気になり… 死にたいくらい辛い時、宗教に頼りたくなる気持ちにうまくつけ込んでくる人はどの時代にもいる。 事故で目の前で妻子を亡くした雪籐は仕事にも身が入らずミスを連発。だんだん周りの人達が自分を鬱陶しいと感じていることに耐えられなくなり、退職。 ここまでにも、すでに亡くなった妻と夢の中で会話している。 そこまでは全く無いとも言えないが、だんだん現実と理想の境界が無くなり、狂っていく様子が、恐ろしくよくわかる。 特に天美遥と出会ってからは、加速度的に変わっていく。 境界が無くなるのは、雪籐だけでなく、田舎からいなくなった娘を探しに東京に来るおばさんも同じ。 辛い目にあった人は、この境界線をギリギリのところで綱渡りしていると思う。 身内が亡くなるのは、本当に身を裂かれるような辛さなので、話しかけてしまうのは、そうだと思う。 周りに助けられて、何年も過ごし、だんだんその人の不在に慣れてくる。 亡くなったことを認めつつ悲しい気持ちも忘れずに。 雪籐はいいカウンセラーがいてよかった、と最初のうちは思っていた。 でも最後は違っていたことがわかる。 なんとも恐ろしい話。
0投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログ小説でも宗教じみた話は苦手なのですが…。また、直截に言って救われたがりの人も嫌いなんで、作中の人物にイライラしました。まあ、前向きに行こうや
0投稿日: 2019.04.01
powered by ブクログちょっと前に岬一郎の抵抗という本を読んだわけです。 これが結構あらすじが似ていて、特殊能力を持った人が 良い人で、それを熱心にサポートする主人公との ドタバタ劇、だったんだけども。 途中まで読んでいて、なにこれー、一緒じゃんかー、 展開も変わんないじゃんよー、と上から目線で読んでいたものの、 あっちはSFっぽくて、こっちはもうちっと情緒的というか、 他にも幾つかネタ元がありそうなのもあったりしつつ、 最後はええ話やね、って事になってた。 あと北条先生がエロい描写になっているのがフロイトあたりの 考えでは何か意味があるのか、この裏に潜むものは何なのか、 とか考えたけど、結局このおっさんもそういう人が好きって事なんか、 って勝手に納得した。徹底的に恋愛ネタを避ける主人公に むしろ溜まりに溜まったものを感じる。
0投稿日: 2018.11.30
powered by ブクログ交通事故で妻子を失い立ち直れずにいた自動車セールスマン雪藤はある時出会った物に触れることで相手の心を読める女子大生えくに出会い救われたと感じる。この救いをもっと他の人にも伝えたいという気持ちを持つ事で立ち直りかけた雪藤は遙と共に活動を広げていく…。宗教団体の立ち上げと成長、悩みと救いと言ったテーマをギリギリまで掘りつつも社会派小説にならずにまとまっている。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ死んでしまいたいぐらい辛い事があった時、人に縋りたい気持ち....気持ちは一時的には楽になるだろうけど 宗教は救ってくれやしない。
0投稿日: 2018.02.22
powered by ブクログ救済がテーマ。ダイナミックとは言えないストーリーを、この長さで飽きさせずグイグイ手繰りよせるように読者を導く手腕、貫井ワールドの真骨頂です。この作品も素晴らしいです。益々ハマっていきそうです。
0投稿日: 2017.12.01
powered by ブクログずっしり重たい、この雰囲気はまさに貫井さん。 もう大好きで心酔します。しかもテーマは新興宗教。 新興宗教団体が出来上がって、怪しい世界に変わっていく、そんなドラマかと想像してたけど、全然違った。 悲しみや苦しみの真の姿はこうなんだろうな、と。 2つの線が最後に繋がって、そのあたりは圧巻。 かなりの長編だけど、あっという間に読んでしまった。 貫井氏の「神の二つの顔」、のような独特な崇高な世界感がたまらない。
0投稿日: 2017.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「自分を救えるのは自分自身」 文中に出てくる言葉の通り他力本願ではだめなのだ。 ニーチェの言葉「弱い自分が強く生きる」を思い出した。 何かに依存することなく、すがるでもなく、自分の足でしっかりと立ち、現実を受け入れることがその一歩だと思う。 自分は悪くない、悪いのは周りだと他責的な言動を繰り返していると、次第に疑心暗鬼に陥り、いずれ自分で自分の首を絞めることになる。 主人公、雪藤も一歩間違えば子安のようになっていたかもしれない。道を外さなかったのは「コフリット」の人間の支えだと思う。 私自身を振り返ってみると、確かに煩わしい人間関係もあるものの、見てくれている人間がいる事のありがたみを感じなければいけないと思った。
0投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ新興宗教をテーマにした物語。 救いと狂気の揺らぎの中から、宗教の本質?に迫っていくような物語でした。 新興宗教やカルト集団がどのように立ち上がっていくのかが理解できる物語です 主人公雪藤は事故で妻子を失って絶望の中惰性で生きている人物。そんな雪藤が遥と出会ったことから、人生が変わっていきます。遥はその人の触れたものから気持ちを読み取ることができる特殊能力を持つ人物。たまたま雪藤の落し物に触れてしまったときに雪藤の心の絶望を理解し、共感することで雪藤に癒しをあたえます。 彼女によって救われたと信じた雪藤はこの経験をより広く人に知らしめたいという活動をすすめ、ついには「コフリット」という会員制の団体を立ち上げます。 新興宗教ではないと位置づけながらも、設立の想いから組織がどんどん肥大化し変貌していく中、自分の立ち位置を失い、狂気じみていく雪藤。 スタッフとの軋轢の中、疑心暗鬼になりながらも、ようやく開催にこぎつけた講演会で起きた悲劇。 再びの絶望からようやく気がついた真の「救い」。 といったストーリ展開です。 「救われたいと願っているうちは、決して苦しみから逃げることができない。自分を救うのは自分自身」 暗く重いストーリの中、最後の最後で「人のために笑うことができた」主人公が真の意味で救われた瞬間でした。
0投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログ新興宗教の様な団体が自然発生的に出来上がっていく様は、面白かった。深い悲しみがあった時に、同情ではなく共感が欲しいと思う気持ちがよくわかります。雪藤と子安嘉子の話が同時に進みますが、精神崩壊や救済について明暗でした。救ってくれるのもまた人ですね。
0投稿日: 2017.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公は、亡くなった奥さんとよく話す。でも普通は、こんなにリアルに会話は出来ないでしょう…と思っていたら、ちゃんと訳があったのだ。 そして、こんな風に、何人もの女性を心のうちにリアルに持っている人だからこそ、天美さんに代わって相談に乗れる資質があったんだなと思った。
0投稿日: 2017.03.22
powered by ブクログ絶望の度合いというのは人によって違うのだろう。 どんなことでも、例えそれが他人から見て些細なことだったとしても、心が深く暗い穴に落ちていくきっかけになる。 耐えられないほどの哀しみに襲われたとき、きっと人は自分を守ろうとするのだろう。 生き続けるための防衛本能が働き、気づかないうちに周囲に壁を作ろうとする。 今以上に傷つかないために、もうこれ以上に哀しまないために。 宗教というのは何だろう? どうして人は宗教にすがろうとするのだろう? 人は人によって支えられ、人を支えることで生きていく喜びを得る。 誰かに頼られること。 それは自分自身の存在意義にもなる。 宗教というものがよくわからないのだが、観念的なものだと思っている。 信じればそこに真実が見えてくる(見えているような気がする)のだろうし、信じなければ何ひとつ得るものはない。 だって形のないものだから、目に見えるものじゃないから。 ずっと雪藤が彷徨っていた世界は閉ざされた世界だった。 誰も入り込めない。誰の言葉も届かない。 自分で抜け出すしか前に進む方法はない。 自分をありのままに認めることは難しい。 普段でさえ難しいことを、まして雪藤のような状態では尚のこと難しいだろう。 「元気を出して」 「頑張って」 励ましの言葉が逆に人を追い詰めてしまうこともあるのだ。 ありのままの自分。 弱さも、狡さも、どんな自分でも受け入れる。 雪藤がようやくたどり着いた心境は、それまでが過酷だったからこそもう揺らぐことはないだろう。 光の見える結末でよかった、と思える物語だった。
0投稿日: 2017.03.20
powered by ブクログ雪滕の妻子を失った悲しみの描写が酷くリアルで、貫井氏の文体に自分の感性がぴったりハマってしまっていることを感じる。天美との出会いから、それに固執し、依存し、徐々にまた壊れていく雪滕の精神構造の様子が痛々しい。その精神構造破壊の進み具合が絶妙。相変わらず人物の描き方も卓越しているし、メーター振り切ってぶっ壊れている人を描くのも上手し。宗教の怖さではなくて、宗教にハマっていく人の精神構造が怖い。もっと言えば、誰にもその破壊の過程へと陥る可能性があるからこそ、身近に感じられて怖い。慟哭とは違い、最後に救いがあったのも個人的には素敵だと感じた(ここは賛否両論だろうが)。マスターありがとう。
0投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログ事故で妻子を亡くした雪籐は、偶然町で出会った美少女の天美遙の特殊能力に救いを求める。 彼女の力はやがて多くの人を虜にし、活動は膨れ上がっていく。 やがて宗教化していくが、そこには幾つもの壁が立ちはだかる。 2017.1.8
0投稿日: 2017.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本筋とは関係の無い娘が家出した母親の話が時々割り込んでくる。それが、本筋と交差した時に伏線が回収される、ってのはよくある話だが、最終的にその母親と主人公である雪藤の状況が見事に対比されているわけだね。 ミステリーとしてのどんでん返しも中々良いし、不幸からの救いの話としても味わい深い。
0投稿日: 2016.09.12
powered by ブクログこれまで宗教や占いを信じる人の気持ちがよく理解できなかった。でもこの本を読んだ後なら理解できる気がする。 何かに救いを求めることは悪いことではない。でも、自分を救えるのは結局自分自身しかいない。今の現状を嘆くのも前向きに捉えるのも自分次第なのだと改めて教えられた。
0投稿日: 2016.05.14組織について考えさせられます…
何なんでしょう?このイラッと感。 登場人物どいつもこいつも、いちいち 腹立たせてくれます。 ラスト、強引にイイ話しに持っていこうと してますけど…なんだかなぁ~。 いくら途中の内容に食い込むからと言って、 娘探しをしてたバアサンの話し、あんなに ページ数使う必要あったのだろうか? かなりムダ感のある話しが多かった。 これだけのページ数を使った割には、 伝えたかった事は内容が薄い。 「自分のことばかり考えるのはダメだよ」 って内容なのですが、残念ながら僕の心 には響かなかったなぁ。 まぁ、結構あっという間に読んでますけど ねぇ【笑】 ※前半で宗教や団体の興し方みたいなものを 速足で書きすぎたのかなぁ。 後半の後半では、無理やり終わらせた感が 半端ない(*'ε`*)
14投稿日: 2016.05.05
powered by ブクログ技巧派ベテランの力作なんだけど、ややマンネリ・新機軸無し、と評論家ウケがイマイチな2枚組アルバム、って感じ。クオリティは安定も、迫力不足は否めない。どこでひっくり返すのかな?とずっと期待してたのに最後までひっくり返らない。貫井作品にしては珍しくストレートです。
0投稿日: 2015.08.26
powered by ブクログ『こんなふうに思ったんです。悲しみってのは絶対に乗り越えなきゃいけないものなのか、と。悲しければ悲しいままでいてもいいんじゃないか、とね。 悲しいことや辛いことには、立ち向かっていかなかなければいけないように考えてしまうじゃないですか。それを克服して心の奥底にしまい込まなければいけないと、義務のように感じてしまいますよね。でも本当はそんな必要ないと思うんです。 どうしても乗り越えられない悲しみもあるんですよ。だったら、無理に乗り越える必要はない。乗り越えられないことを恥に感じる必要なんてないと、私は思うんですよね。』 最後の3章がすごい。 みんなが世界を見たいように見ているから、すこしずつ世界はずれていく。そのずれを直すことは非常に難しい。そんなことを考えさせられる作品。
0投稿日: 2015.07.22
powered by ブクログ貫井さんが得意な宗教モノです。 心に深い傷を負うと何かに縋り付きたくなるんですかね~。 周りが何も見えなくなってしまった主人公の行動が痛々しいです。それよりもっと痛々しいのは、あのおばさんなんですが。。。
0投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん、宗教の話? 人は弱った時に何かに頼りたくなるもの。人から言葉をもらって生きる自信をもつのは悪い事でないけど、結局、自分が前に進もうという気力がないと何も始まらない、って感じかなあ。 貫井作品の中ではあまり好みではなかったかも。
0投稿日: 2014.04.27
powered by ブクログ家族を突然の事故で失った雪藤は、その絶望の中から救ってくれた不思議な能力を持つ女子大生、遥を中心に教団をつくり上げる。どの様にして新興宗教、カルト教団などが発生するのか参考になる。専門的な解説は期待できないが、切っ掛けとしては十分である。続編として、小さな集団から巨大宗教に成長するストーリーを期待したい。
0投稿日: 2014.04.11
powered by ブクログ相変わらず、テーマの豊富な作家。これも、今までにない 分野。辛い、苦しい境遇から、人はどのように立ち上がるのか?読んでいてもきついものがあるが、最後で読者も救われる。読後感は良し。
0投稿日: 2014.02.14
powered by ブクログ人はみな誰かに依存して生きている。 誰かに救われたいと願っている。 でも自分を救えるのは自分だけなのだ。 そう教えてくれる本です。 悩んだときにまた読みたいです。
0投稿日: 2013.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の心は弱いんだなぁ、と再認識を繰り返しながら読み進んだ。 登場人物の誰もが、他人に依存している。 新興宗教に群がった人たちなので仕方ないといえば仕方ない。 出て行った娘、亜由美を支配し続けようとする母親の身勝手さに、彼女登場する度に辟易した。 北條メンタルクリニックは衝撃の結末だったが、貫井さんの本を読んだ満足感を一番色濃く味わえた瞬間でもあった。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
事故で妻子を失い、生きる希望を見出せなくなった男が、ある特殊な能力を持った一人の少女との出会いにより、生きがいとなる団体設立へと向かう。 新興宗教って、こんな風に出来上がり、膨れ上がり、空中分解していくんだな・・。
0投稿日: 2013.03.05
powered by ブクログロマンチックな話を想像していたのに、 内容は人の悩みと苦悩と苦しみからの脱出の話だった。 交通事故で妻と娘を亡くし自分一人だけが生き残った男、雪藤は、妻子を助けられなかったという自責の念から逃れられず、日々地獄の中にいるような生活を送っていた。 そんな中で知り合った女子大生・天美遥は、その人の持ち物に触れただけで、それまでのいきさつや持ち主の気持ちがわかるという特殊能力の持ち主だった。 彼女と話すだけでそれまでの苦しみが、ウソのように楽になった雪藤は、無欲な彼女を励まし、もっと多くの人の苦しみを解いてあげようとするようになる。 やがて娘が東京に出たまま行方知れずだという女性が現れて、なぜか真実がわからないと答える遥に対して不信感を持つようになり、恐ろしい事件へと発展する・・・。 詳しい経緯と人間描写は、以前にあめん坊さんが書かれているので、 私はサラリと述べておいた。 新興宗教というものはこんな形でできていくのかとまずは驚き、 次に特殊能力など無い方がいいと単純に思った。 どうしょうもないほど苦しい悩みを持った時、人は誰かに救ってもらいたいと思うものなのだろう。だから、教祖ともいうべき誰かの元には、人が集まるようになってくる。 だが、教祖も一人の人間であった。 この作品では、教祖である遥自身も自分の力をどこまで人に使えるのか、悩んでいるところが描かれている。 神から選ばれて特殊な能力を授けられたのなら、それを人のために使うのか、金銭目的に使うのか。無欲に人のためにだけ使いたいのに、ビジネスにしようと企む人も遥の周りに集まってくるのだ。 人が集まればどうしても金銭トラブルや人間関係で又地獄を見ることになるのだろう。これもみな人間であることの証なのだろうか。 新興宗教が人の苦しみを救うところに意義があるのなら、人が自分たちでまくトラブルは余計なものだ。苦しみを話して救ってくれる人が自分の近くにいるのなら、誰にも知らせずに、独占しておきたいと思った。
0投稿日: 2012.12.24
powered by ブクログ2012.11.15読了。 事故で妻と子を同時になくした男が、物に触れるとその気持ちを読み取ってしまう能力を持った女のコと出会い、その子を他の人にも知ってもらおうと奮闘する新宗教の興隆記?
0投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ交通事故により妻子を突然亡くし絶望からただ惰性で生きていた雪籐が特殊能力をもつ女子大生遥との出会いで救われ、遥の能力を人々の為にとコフリットを立ち上げ活動に生きる意味を見いだした雪籐の心の様子が良く書かれて面白く読めた。二人の周りに様々な人がが集まり、狂気の嘉子の異常性もスパイスになった。最後雪籐が自らの力で立ち直る姿に感動。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ悲しみを乗り越える必要はない。楽しい気分で心を上書きすればよい。楽しいとは、他人に喜んでもらえること。自分を救うのは自分自身しかいない。自分の為に楽しみをみつけよう。 この物語の主人公・雪藤が最後に悟ったことである。新興宗教めいた言葉であるが、宗教の教えなど必要ない考え方である。 「真沙子と美悠がいなくなったあの日以来、初めて人のために笑うことができた。」・・・涙がこぼれた。
1投稿日: 2012.09.25
powered by ブクログ妻と子を交通事故で亡くした男が、人の心を読む力のある女性と知り合い、救いを求めるあまり、宗教化へ突き進みやがて破局を迎える話。 人のエゴがたくさんのひとを巻き込んで本当に良いことが見えなくなっていくさまは怖い。あまり触れたくない部分をうまく書いていてそれほど不快感を感じずに読めた。
1投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公は狂ってしまったのかとおもったが,結末で救われた。 2011/11/25から読み始め; 11/18帰りの電車内で読了
1投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログデビュー作の慟哭も衝撃的で面白かったけど、それよりずっと洗練されて、重いテーマだけど読みやすかった。
1投稿日: 2011.10.12
powered by ブクログ処女作『慟哭』と通じるテーマである“救い””宗教”を描いています。ただ、”宗教”の部分は「慟哭」と大きく違い「内」から描かれています。テーマに比して重すぎない、だけど軽すぎない微妙なラインを渡りきった作品のように思いました。
1投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び著者が挑む。魂の絶望と救いを描いた、渾身の巨篇。
0投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ズゥーンと重たい方の貫井作品。やはり読んでいても なんだか精神的疲労を伴うのですが、それが決して 不快じゃないんだから、やはり凄い。 ミステリ作家の描く宗教作品の場合はどうしても カルトに寄ったものが多いイメージですが、今作は もうガチでテーマが救済だけあって、まるでイメージ したものと違ったのも自分にとっては良かったような 気がします。 本当の絶望の中から抜け出すという事。救済とは どういう事なのか。そして新興宗教というシステム。 様々な事が絡み付きながら、ゆっくりと静かに ストーリーは常に破滅ち終焉を孕みながら進んでいく様は ある意味圧巻で、ページを捲る手と目を休ませてくれません。 主人公の「雪籐」の視点のパートと、母娘関係の破綻から 家出した娘を探す主婦「嘉子」のパートが挿入されて、 展開されるのが少々疑問だったのですが、終盤にその 2つのパートが交錯し、この2人が繋がってくる時の 恐怖と驚愕は、流石ミステリ作家。救済をテーマにしながらも ただ重く描くだけではないところが流石。 500P越えの長編ですが長さを感じず、かと言って 軽く読み流せる訳ではない、貫井さんらしい楔を 打ち込むような作品。そして珍しく読後感は... 悪くないです。
1投稿日: 2011.07.03
powered by ブクログ事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び著者が挑む。魂の絶望と救いを描いた、渾身の巨篇。
0投稿日: 2011.05.07
powered by ブクログ宗教って客観的には受け入れがたいけど、信じてしまうと、周りが見えなくなるのかなぁ。でも落ち込んでいる時の的を得た一言が 救ってくれるのは確かです。宗教に限らず。
1投稿日: 2011.03.09
powered by ブクログ「救われる者と救われない者。」という帯に惹かれたが、内容は期待したほどではなかった。 新興宗教の設立に興味のある人は楽しめるかもしれない。しかし、信仰心や、何かを信じることに対する心の葛藤に興味を持っている人には物足りない内容だと思う。 また、筆者の得意技(?)の同時並行で異なる話を進行させ、途中で合体させるという方法を、この作品では中途半端で効果の薄い使い方をしているという印象が残る。
1投稿日: 2010.11.30
powered by ブクログ宗教法人ゴロの笠置という男の存在が、明らかにキーを握る男として描かれている割には、フツーのいい人で、そこがちょっと拍子抜け。2つのストーリーを平行して描いて行って、それが絡み合う。で、お決まりの「叙述トリック」。なんにせよ、スタイルを持つというのはいいことだと思いますが。
1投稿日: 2010.11.01
powered by ブクログ最後にようやく貫井さんがなぜ新興宗教を題材にしたのかわかった気がした。悲しみは乗り越えなくていい。この言葉は心に響く。(私はまだ幸運にもそんな目を逸らしたくなるような悲しみを抱いたことはないですが。)
1投稿日: 2010.09.07
powered by ブクログ宗教がテーマとなってはいるものの。愛する人を失った悲しみ、辛さ、思いやる気持ちを考えさせられる一冊。その合間にミステリーもあり、ひやっとさせられた。さすが貫井さん、トリックの挿入が上手過ぎる。
1投稿日: 2010.08.23
powered by ブクログ【明日の空】から始まって、貫井さんの作品を読み漁っています。今回は私が今まで読んだ『貫井 徳郎』さんの作品の中では、幾分暗く感じる小説でした。多少、『ホラー的要素』も含まれています。 目の前で妻子が焼け死んでいくさまを見ることしか出来なかった主人公の雪藤は、生きる糧を失い、それこそ『生きるしかばね』となっていた。そんな彼を支えたのが、カウンセラーの北條であり、亡くなった真沙子の幻影。ところが、物語が進むうち、どこまでが幻影で、どこまでが現実の世界なのか分からなくなってきた。 さらにもう一つの物語―亜由美を探す母の嘉子と遥がどこで重なるのか・・だんだん邪悪の顔を見せてきた嘉子と、純粋が手足を付けて歩いているような遥がどのような結果になるのか、この辺はサスペンスっぽかったです。 最後の締めくくりが、ちょっとあっけなかったなぁ、という気がします。そして、そのあと、二人はどうなるんだろう?と突っ込んでしまいたくなるのは私がやはり俗っぽいからでしょうかね~?雪藤さん?
1投稿日: 2010.08.17
powered by ブクログ新興宗教の誕生と発展を描いた中盤までは流石だが、終盤が駆け足気味になり消化不良。ミステリ要素は無くし「宗教」と「救い」だけを描いても良かったのでは?。テーマとあわせて考えるとラストが希望の持てるものだった点は良かった。
1投稿日: 2010.08.03
powered by ブクログちょっとなぁ…と思いながらも最後まで読んだ。新興宗教って書いてたから最初はてっきり慟哭みたくのめりこんじゃうのかなと思ってたら組織を作る側だった。 最後は感動できたし、おおっと思う箇所もあったし、それなりに楽しく読めたからいいかな。
1投稿日: 2010.07.12
powered by ブクログ帰国中に読んだ本。 よくできているとは思うけれど、感情移入ができず、なかなか読み進められなかった。重複が多く、くどい感じだった。
1投稿日: 2010.07.09
powered by ブクログオビ 『救われる者と救われない者』 前作に続き、新興宗教の話。 こうやって宗教ができるんやなあ 宗教のはなし
1投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログテーマは、デビュー作である「慟哭」と同じく、『宗教』。 夜想はさらに『新興宗教』に焦点を絞っています。 「慟哭」から14年 再び『宗教』をテーマにする …と帯には謳われていたが、今作のテーマは「宗教」ではないように思う。 あくまで1人の人間が悲しみや苦しみにどう向き合い、どのように生きていくのか、それらを主人公を始めとした登場人物を通じて投げ掛けているんじゃないだろうか。 デビュー作の「慟哭」以来、ほぼ全作品(文庫本に限るけど…)を読んできた貫井作品ではあるがその中でも重い作品だった。 雪籐の被った悲劇。「新興宗教」とはなっているが、要は組織作りの過程における葛藤や雪籐により新たな道を選択する遙。 ひとつひとつが丁寧に、そして表現豊かに描かれてているので物語の進行的には歯痒い部分もあるものの、それらの過程をじっくりと読ませることで結果としては最後に雪籐が導き出す答えにも得心のいく展開となっていた。 …まぁ、よくありがちで先き読みできてしまうトラブルが多いのはこの際置いとくとしよう。。 とにかく、目新しいプロットやギミックは一切ないので派手さはなく、『悪党たちは千里を走る』のような軽さも全く影を潜めている。 ただ淡々と流れる時間の中で「人の苦悩」にフォーカスしたヒューマンドラマとして心に残る作品だった。
0投稿日: 2010.03.17
powered by ブクログ[簡単なあらすじ] 主人公:雪藤は事故で家族を失い絶望の中で日々を暮らしていた。そんな中である少女とである。その少女は特別な能力を持っており、その能力で雪藤の悲しみに共感し涙をながす。雪藤はその少女によって立ち直ることができた。そして少女のすばらしさを他の人に伝えることこそ自分の使命として行動を始める。 貫井徳郎の新刊(文庫だけど)です。この人の初期作品である慟哭と同じ宗教を扱った物語ということが帯に謳われており、どらっとばかりに手にとって見ました。慟哭については、宗教は絡んではいましたが、どちらかというとミステリーらしいトリック(叙述的)が中心であり、宗教は闇の部分を強調する形で使われていました。しかし、本書では正面から宗教を扱っています。一般的に新興宗教が話題になるときはいろいろと騒動が起きたときであり、何であんな怪しい宗教にはまり込んでしまうんだろうと思うものですが、本書を読んでみると、なるほど、(すべての宗教がそうではないでしょうが)そんな感じで出来上がっていくのなら、熱心に活動してしまうのもわかるかなあなんて思ってしまいました。宗教といっても小規模であれば、お金やら権力やらは何もなく、ただ、救いを求めることが目的なんでしょうが、それが組織となったときにいろいろと壊れていくのだなあと。普通の会社にしても、ベンチャー企業が大きくなっていくことでおかしくなっていくことがよくありますが、おんなじ感じなのかなと。人が増え、組織ができることにより誰も求めていないにもかかわらず変わってしまうことがあるのかと。特に本書は登場人物に明確な悪意(犯人)というものが存在しない。にもかかわらず誰も望まない結果になってしまう。まあ、所詮フィクションですから、すべてがおんなじなわけではないですが、なんとなく組織論について考えてしまいました。爽快感というものはないですが、いろいろ考えさせられるよい本かと思います。ただ、ミステリーというくくりじゃないよなあ。
0投稿日: 2010.03.15
powered by ブクログ物語は、事故で妻子を亡くし抜け殻のように生きている主人公「雪藤」がある日街で「遥」という[ある特殊能力]を持った女子大生と出会う所から始まります。 「遥」は特殊能力のせいで、子供の頃から辛い思いをしていたが、父親の影響もあり「人を救う仕事をしたい」と願う純粋な女性でした。 ※[ある特殊能力]がある意味この本のキーポイントになるので、ここでは秘密にしておきます。 そんな「遥」との出逢いで妻子を亡くした辛さから癒されていった「雪藤」は「遥」の夢を叶えることが自分に与えられた使命だと感じ、「遥」を中心とした「人生相談を行う」ボランティア団体を作ります。 最初は顔見知りで初めた小さなボランティア団体でしたが、宣伝活動のおかげで有名になり人も多く集まるようになっていきます、そしてある男の加入によって「コフリット」という名前の宗教団体に発展していきます・・・ サブストーリーでは、娘に見捨てられてしまう母親が登場し、娘を捜しに東京に出てくる流れで「コフリット」と出逢うと・・・。 本当は宗教団体という言葉、体裁に違和感を持ちつつも大きな流れに逆らえず飲み込まれてしまった「遥」と「雪藤」はそこに生まれる歪みに思い悩みつつ動かされていき、その最後の爆発がサブストーリーに登場する母親の乱入となります。 特殊能力ゆえ諦念の感がある「遥」と必要以上の責任感で突き進む「雪藤」、そして無責任に「癒し」を求めている人、お金の匂いをかぎつけてハイエナのように群がってくる人などそこに絡んでくる数々の人間模様が物語を奥深い物にしています。 救おうとする側の迷いや戸惑い、逡巡などといったことがしっかりと描かれているので、「救い」「癒し」といった最近軽く使われる言葉をより深く意識することになる作品です。 ただ、さすがに500ページを超える長編なので中盤のたるみ~とくに「コフリット」立ち上げ当たり~がしんどいです。でもそこを超えて後半になると、展開が一気に変わってくるし終盤の「その後」でのちょっとしたトリックはさすがだと言えます。 ※トリックは気がつく人はきっと気がつくと思いますが・・・・ 宗教についての展開が誤解を生む部分もありそうですが、人が「救い」や「癒し」を求める一番のよりどころが宗教になっているのは疑いのない事実なので、ここはストーリーを支える土台になっているため避けては通れない題材だと思います。
0投稿日: 2010.03.05
powered by ブクログ本屋で表紙が気に入り、テーマも面白そうだったので買った本。 読んでみるとグッと惹きこまれはしないけど、すいすい読める。 素人でも想像の及びそうな範囲内で物語を進めているのかな。 それでも飽きがこないのがすごいけれど。 描写が巧いというより丁寧という印象を受けました。
0投稿日: 2010.02.06
powered by ブクログ突然の事故で妻子を失った男性・雪藤が、特殊な力を持った美しい女性・遥と出会い、その他愛の精神とそれを広める活動に救いを求めるが…という話。 正直、展開はありがちというか、まぁこうなるだろうなーと思うとおりに進んでいきますし、中盤から後半にかけての終わり方もやはり予想通り。 とはいえ、雪藤が遥に傾倒していく様や、活動に熱心になるあまりにどんどん視野が狭くなっていくところや、既存の宗教団体とは違う、と言いながらも、雪藤自身の言動がどう見ても宗教関係者のそれになっていくところなどは、さすがの一言。 それぞれの心理描写も丁寧に書かれているけど長すぎず、理想と現実のズレや、ちょっとしたすれ違いなんかがどんどんどんどん大きくなって、終盤に向けて加速していく様はある種の爽快感すら感じさせます。 特に娘を探す母親の常軌を逸した行動は、まさに狂気が垣間見えて怖い。 この人の作品の、この「読ませる」力、本当に凄いなぁと思いながら、一気に読みました。面白かった。
0投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログデビュー作『慟哭』で大好きになった貫井徳郎サン。 ここへくるまで何冊も読んだけど、『慟哭』以降で一番好きかな。 やっぱり、 人の内側の狂気を書かせたら天下一品ですね。 "普通"ってなんだ? "救い"ってなんだ?って考えさせてくれる、そんな面白さ。 不慮の交通事故で妻と子を亡くし天涯孤独となってしまった主人公雪藤は、 自暴自棄の生活を過ごすうち、 モノに宿った記憶を読み取る不思議な能力を持つ とても美しい少女、遥と出会う。 その出会いをきっかけに、 新しい道に踏み出すのだけど・・・・という話。 不思議な力を持つ見目も心も美しい少女、っていうのは ちょっと使い古された感じだけど この小説に限っては悪くない。 ってかやっぱり何が、誰が、マトモなのかなんて わかんないもんだよね。 みんな弱い心を抱えて生きてるんだよね って改めて気付かされる作品。 "救済"の意味をつくづく考えさせられた。 個人的には雪藤が遥を「先生」って呼び始めちゃうところがすんごい切なかったな。 後半にでてくるオバチャンの投入は貫井さんっぽくてさすが! 本当につらくなったらもう一回読み直したい作品。
0投稿日: 2010.01.06
powered by ブクログ貫井さんの小説は、個人的に合う合わないがはっきりするのですが、この本はとても楽しめました。話は重いのですが、最後には感動が待っています。
0投稿日: 2009.12.29
powered by ブクログちょっと特殊な能力を使って困っている人を助けたい。そういう思いのある女性と交通事故で妻と子供をなくした男性が出会い、人助けの活動を広げていくという話。主人公目線ではこの活動は「新興宗教」などでは断じてないので、読んでいるこちらもそんなつもりはなかったのだが、ふと我に返って客観的にみると、彼らの活動は「新興宗教」と思われても仕方ないよなぁと思ってしまうようなもので、私のまわりに主人公の男性のような人がいたら、引いてしまうだろうなぁ、と感じてしまった。 私は典型的な日本人なので、「新興宗教」には何か胡散臭いものを感じてしまうので。。。
0投稿日: 2009.12.27
powered by ブクログ作者のデビュー作「慟哭」にあったような、人の淀んだ心の気持ち悪さと壮絶さと見事さ、というものがなくなり、なんてゆーのかなー、こう、「理想はそうだけどさー」といいたくなるような、キレイなキレイな救いの話。 確かに、キレイでない心の内面も出てくるけど、それですら「不幸だから仕方ない」「こんな過去があるなら仕方ないよ」というような言い訳じみた説明が透けて見えるのが、かーなーりーイラっときた。 狂気ってそういうもの? 理性とか理由とか理屈とか、そういうのを根こそぎ倒して、すべてを破壊しつくすのが狂気でしょうが、といいたくなる。そして、それにつけこみ、弱すぎるものからなお搾取するのが悪徳宗教でしょうが、と。まあ、今回はずっと「宗教ではない」「人々を救いたいだけだ」と言い続けていたけれど、それこそ「宗教的なもの」だ、というのは、作中で何度も書かれていたわけだしさ。 まあ、自己救済がテーマであると思うから、実際は宗教は関係ないのかも知れないけれど、題材に「宗教的なものにすがらなければならない人々」を描くのであれば、もっと違ったアプローチがあった方が、もっとカタルシスがあったように思う。 うーん、なんか、貫井さんらしいダーティさがなかったなあ。そこがとても好きなのに、今回は残念でした。 でも、やはり読ませる力は大したもんだと思うので、★3つ。
0投稿日: 2009.12.26
powered by ブクログこの人のことだから何か仕掛けてあるんだろうとは思いつつ。 それよりも丁寧な心理描写に引き込まれた。 理想通りに進まない歯痒さ、本人だけが気付かない妄信や執着の怖ろしさ。 何が正しくて何が間違っているのか、何を信じればいいのか。 人間ってほんと主観の世界で生きているものだと思い知らされる。
0投稿日: 2009.12.02
powered by ブクログ新興宗教、とかって書いてあると、手に取りがちな自分。 のぞいてみたい世界の一つ。 その割に、フィクションで面白いものに めぐり合えることが少なくて悲しい。 この本では、目を引くような教義があるわけでもなく、 (というかそういったものは何もなく) ものすごく法外なお金を強要されるわけでもなく、 取り立てて悪い人も出てこず、 そういうところで、作り物めいて書かれていなくて、良かった。 物語として面白くなるか、というとまた違うんだけど。 おぉ、そう来たかという驚きも2,3か所。 でも、メンタルクリニックの先生の存在が フラットでいいな、とか思っていたらあんな展開。 なんでだったんだろう。
0投稿日: 2009.11.12
