Reader Store
その日のまえに
その日のまえに
重松清/文藝春秋
作品詳細ページへ戻る

総合評価

740件)
4.3
325
250
100
11
2
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    それぞれの病との闘い方や、残された人たちの生き方、奇跡が起こることはなかなか難しいことが、とてもリアルで切なかった。

    0
    投稿日: 2026.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    炎の積読消化シリーズ! ついに十冊目でゲス。 ゲス?(笑) 泣ける話と聞いてー。 ほら、最近空気乾いてるから。 潤い大事だから。 気合入れて涙腺刺激してみます。 人の死にまつわる短編集。 んー、最後の「その日のあとで」が好きじゃない。 そこまでは★3の中〜上だったけど、少し減点して★3の下にします。 ・ひこうき雲   小学生のお見舞い。 ・朝日のあたる家   先生。 ・潮騒   小学生の頃に住んでた町に。 ・ヒア・カムズ・ザ・サン   母子家庭。 ・その日のまえに   思い出の町に。 ・その日   その日。 ・その日のあとで   後日談。まとめ。 正直もっとガツンと来るかなーと、身構えてました。 「その日のまえに」と「その日」は危なかったけど落涙まではいきません。 まあ、ひとの心が不足してるんでしょうね。 最後に全部まとめて各短編をくっつけるようなことしてますが、正直余分だと思った。 連携させなくとも、それぞれ別個の話で良くね? せっかくね、それぞれが良い「余韻」を出してる話なのにさ。 そこは上手いなーって思ってた。 「余韻」って書かないことで生まれる味じゃん。 えっ、そこで終わっちゃうのってある意味ぶつ切りにして。 そして読者に考えさせ、想像させる技術じゃん。 下手したら意味がわかんなくなったり、ウザかったりされてしまう中で、上手く「余韻」を決めてるなーって感心してたのよ。 なのに。 あーそれなのに、それなのに。 回収しちまうんだもんなー。 書かぬが華の「余韻」なんだから答えを書いちゃダメじゃんよ。 そうそう。 「余韻」は無音のような音だから良いのに、そこを書くなよーって思ったのさ。 台無しじゃん。 だから最後の「その日のあとで」が嫌い。 その日のあとを書くのは良い。だけどそこで各話のその後を書いちゃ、せっかくの余韻がさー。 そこを書かずに「その日のあとで」を書く方法だってあったろうに。 あ。もちろん個人の感想なんで異論は認めまーす。 あそこはその後を想像に任せるのじゃなく、はっきり書いてくれて良かったっていう感想もアリでしょう。 俺はそっち派じゃなかっただけってことなんだけど。 うん。残念。 ホクホクのできたて唐揚げに握力自慢の5本の指の爪全部に黒い何かが詰まってる汚いオッサンがブシューってレモンを握りつぶして大量に汁をかけまくるぐらいに残念。 それと「朝日のあたる家」だけ仲間外れ感。 なんでこの話入れたんだろ。 なんか意味を読み落としたかなー?

    30
    投稿日: 2026.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一歳の娘を育てる私には、怖ささえ感じる話だった。 登場人物それぞれの死との、向き合い方。逃げられない、確かに近寄る死。今の自分に当てはめようとした時、想像するだけで辛く目を背けたくなる。やわらかい文体から、寂しさ、悲しさが伝わって身にしみる。ちゃんと健康診断を受けようと思った。

    2
    投稿日: 2026.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    だいぶ長いこと積んでたけど エイトさんのレビューを見てやっと! ⁡ 重松さんの作品、「トンビ」や「ステップ」は 映画やドラマでは見たことがあって、しかもめっちゃ好きだったのですが 読むのは初めて! てっきり長編だと思ってたら、連作短編でちょっと拍子抜けしちゃいましたが、とても良かった! ⁡ 誰にでも人生最後の「その日」は訪れる。 それは急に訪れる場合もあれば、余命宣告をうけて訪れる場合もある。 残りの命を生きる側、残される側、それぞれが「その日」と向き合わなければならない。 ⁡ 私ならどういう死に方したいかな〜って考えた。 前はピンピンコロリがいいと思ってたけど、だいぶ高齢ならそれがいいけど、そうでなければ私も余命宣告されて ある程度死ぬ準備が出来る死に方が幸せかもな~と思う様になった。 死ぬほうも辛いけど、残されるほうもそれ以上に辛い。 でも必ずその日はやってくる。 もっと大切な人たちとの時間を大事にしなきゃな~。 ⁡ 家族ものに弱いのでうるうるでしたが、読後はとてもあたたかな気持ちになれました ⁡

    90
    投稿日: 2026.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新年一冊目も大好きな重松清作品から。 と言うか、気づいたら読み終わってしまって、何て美しく人の心情を表現するのだろうか、、、と思わされる尊くて、愛しくて、切なくて、、、誰もが持ち得るであろう後悔や不安や諦め、人生の尊さと喜びと感謝、本当にこの一冊に様々な感情を抱かせてもらった作品でした。 私は同年代の人が多く出てくるこの作品に感情移入も止まらず、カフェで読みながら涙が止まらなくなりました。 こういう優しくて温かい気づきをくれる重松作品に改めて感謝!!そして今年もいっぱい彼の作品を読みたい。

    3
    投稿日: 2026.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少しずつ読み進めたいから、短編で独立しているようで繋がっている形式がとても読みやすかった。 いつか来る「その日」 昨日まで続いていた日、明日まで続くはずだった毎日を断ち切る死。 死を迎える側や見送る側の立場で描写されるその日を読んで死について改めて考えさせられる。 ありきたりな感想になってしまうけれど、読んだあとは日々を大切に生きようと素直に思えた。 重い題材だけど、決して悲しいだけではなく、読んだ後に暖かさを感じられる素敵な作品。読んでよかった。

    10
    投稿日: 2026.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰にでも「その日」はやってくるはずなのに、どこか他人事のように思いがちなんだよなぁ。 自分自身が、大切なひとが、家族が…ある日突然「その日」を迎えることだってあるんだと思うと、毎日を大切に生きなきゃなって実感する。 いろんな人たちの、生と死にまつわる連作短編集。 生きること、死ぬことを考えさせられるお話だった。

    3
    投稿日: 2025.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここまで泣いた作品は初めてです。 本当にこれ以上泣きたくなくて続き読むのが辛かったです。 お話自体は人の命の尊さとか儚さというか、一人一人の人生最後を描く短編集なのです。 本人目線だったり家族目線だったり、自分にも両親がいて子供がいて、小説と同じような状況になったこともあり、涙がぼろぼろこぼれました。 死にたくないなぁと思ったり、後悔ないように生きたいと思ったり...。 あったかい物語って言っちゃうとまた違う気もするんですが、読後感はほくほくした気持ちになれます。 とても読みやすいですしおすすめです。

    2
    投稿日: 2025.12.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後半とても良かったです。 亡くなってしまう側、残されてしまう側…それぞれの「その日」の前の向き合い方、そして「その日」の後の向き合い方が語られていました。 大切な人を失って絶対忘れないと思って日々を過ごして…でも以前よりは存在が遠ざかって、思い出すようになっていって…。 亡くなった側も、ずっと自分のことを忘れないで欲しいと思うのが愛か、忘れても良いと思えることが愛か…。 考えさせられた素晴らしい本でした。

    21
    投稿日: 2025.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    命を区切られた人とその周りの人たちの日々を描いた七編からなる連作短編集。 泣き疲れてしまった…。 “あとがき”を読んで、もともとは独立したお話を集めた短編集になるはずだったものを 重松さんが恩師の急逝をうけて全面的につくり直したことを知った。 どうしても、そうしたかった。と… 「生きること」と「死ぬこと」、「のこされること」と「歩きだすこと」を まっすぐに描いてみたかった。 そう書かれていた。 「生きること」「死ぬこと」「のこされること」「歩きだすこと」…… 私はいい歳をしてすぐに泣くけれど、まだ何もわかってないのかもしれない。 いつか わかる時がくるんだろうか…。

    19
    投稿日: 2025.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者、重松清さん(1963~)の作品、ブクログ登録は6冊目。 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 僕たちは「その日」に向かって生きてきたー。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。 ---引用終了

    96
    投稿日: 2025.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死や日常の終わりを描いたいくつかの短編のあとに、愛する妻が亡くなった「その日」とその前後を描いた三部作が語られる。 この本の根底に流れるテーマは死。連続の終わり。 この重いテーマを何本も短編で読んだ後に、ダメ押しのように語られる「その日」の話。 生命活動を終えた時点だけを死と呼ぶのではない。 その前、そしてその後を含めて死である。 悪性腫瘍の末期であることが告知され、遠くない未来に死(その日)が訪れることがわかり、家族での戦いが始まる。 そして、亡くなったあと(その日のあと)も周囲の人間のなかではその人は生き続ける。 故人に届くダイレクトメールを小学生の息子が大事にしまっておくシーンが象徴的にそれを描写する。 愛する人の一部がこの社会のどこかで生きているんだな、という感じがうまく描かれているように思う。 人間は死ぬ前からゆっくりと死に始め、死んだ後に時間をかけて死に終えるんだな、というのを実感する。 人生40年を過ぎて体に不調を感じることが増えるなかで読むと、死を身近に感じすぎてちょっと怖くなったけれど、感動的な話。 人間誰しも命にはいつか終わりが訪れることを否応なしに考えさせられることを通じ、毎年当たり前のようにおこなっていることも、あと何回行えるんだろう、大事にしなくちゃな、と感じるようになった。 日々の生活に喜びと感謝を見出していこうと思えた作品だった。

    3
    投稿日: 2025.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死について考えました。私はまだ、近い親戚も友達も亡くしたことが無い。けれど、たまにぼんやりと、自分の死が、周りの死が怖くなる。そんなことを思うからこの本を読んでみた。正解だったんだと思う。

    12
    投稿日: 2025.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    プロローグ 教室の廊下側の席に着くと、目線を窓側に向けた ガラス窓は半開きになっており、そこから 爽やかな風が舞い込んでくる その風の出入口に彼女は座っている 彼女の香りは僕まで届かない、なんとも近くて遠い そして、僕の想いも彼女には届かない 彼女は、艶のある唇で鉛筆を挟みながら、 いつも窓の外を眺めていた 本章 『その日のまえに』こういう本に出逢いたかった! 感動の★5 NSFMさんの本棚から あの冷静沈着にレビューを書かれるNSFMさんが 生涯トップクラスの感動! 屋外で読まないで! との文言で即断!!! 6編の短編小説 どれも共通しているのは、過去と現在そして死 それぞれの家族や友人が突然の“その日”によって 過去を振り返り、今を見つめ直し“その日”と 対峙する 『その日のまえに』 『その日』 『その日のあとで』の 後半3編の短編は、一つの小説 そして前半の3編が、折り重なっていく 重いテーマではあるが、決して対岸の火事ではない 後半3編は、泣きっぱなしであった 是非、家で読んで沢山泣いて欲しい 久しぶりの重松氏であったが、やっぱり泣いちゃいました 本作と出逢えて幸せでした エピローグ 放課後、校庭に出て空を見上げると夕焼けの空に ひこうき雲が一直線 僕のジグザグとしたこの想いとは対照的だ 飛行機とひこうき雲を追っていくと、グルっと 校舎側に目線が移動した やがて自分の教室に目を転じると 彼女はまだ、遠くの空を眺めていた 彼女の目には何が映っていたのだろう そして、彼女の目に僕が映ることは 決してないのだろう 今もそしてこれからも、、、                     完 後日譚 「もしかして、8さんですか!?」 社会人になって間もないある日、最寄り駅のホームで、とある女性に話しかけられた なんでも、件の“彼女”と女子大で親友となり その“彼女”から卒業アルバムを持参され しょっちゅう講義室で私の話を聞かされていたようだ その日、電話番号を交換して別れたが、その後 その女性とお付き合いをすることとなった お互い後ろめたい気持ちもあったのか、お付き合い自体は短命に終わってしまったが、今思うと 僕は、彼女に“彼女”を重ねていたのかもしれない そして、彼女は僕に何を重ねていたのだろう 復讐!?優越感!?それ以外の何か!? 彼女は“彼女”にお付き合いの件は伝えていたのだろうか 今となっては、少し甘くて、切ない思い出 本書を読むと、そんな睡っていた記憶の奥底の 小さな思い出を、ふと引摺り出させる 何とも不思議でノスタルジックな小説だ 彼女もそして“彼女”も今、何をしているのだろう そして僕は、彼女そして“彼女”が思い描く僕に なっているのだろうか そんな、どうでもよい自問自答を繰り返し 本書の最終頁を閉じた この後日譚は、蛇足だな 最後にため息をつきながら、そう思った(¯―¯٥)

    57
    投稿日: 2025.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    悠久の時の流れの中。 それぞれの人生を全うし、 あるいは道半ばで旅立っていく人。 そして、それを受け容れ見送る人。 そんな情景が静かに描かれる作品。 重松氏の文章は深くて優しい。 激しい表現はないけれど 読んでいると、深く胸に染みる。 「悲しみと不安では、不安の方がずっと重い」 つかみどころのない不安に対して、 悲しみには輪郭があるから 対応のしようがあるのだと。 妙に納得です。 私自身も経験があるけれど 大切な人の死に直面した時、 最も難しいのは、受け入れること。 そして少しでも前に踏み出すこと。 この作品ではそれが軽やかに優しく描かれる。 読み終えると、 今自分が生きていることに、 そして生かされていることに 感謝したくなる。 ひとつご注意。 電車の中などで読まないでください。 溢れだす涙の行き場に困りますから。

    54
    投稿日: 2025.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    重松清さん著「その日のまえに」 7篇全てが連関する連作短編集。 著者の作品は数年前に「木曜日の子供」を読んだが正直そこまで面白いとは思わなかったのでそれ以降暫く読んでこなかった。 今回は知人に紹介されて読了へと至った。 感想を先に書いてしまえばとんでもない作品だった。素晴らしすぎる。 300冊以上の読了とその感想をこのアプリに書いているが、その中でもトップクラスの感動と苦しさ、辛さ、切なさが終始胸に突き刺さってくる。後半は完全に物語に没頭させられてしまい何度も泣かされそうになった。涙もろい方が読んだら嗚咽が止まらないのではないだろうか? 電車の中や喫茶店等の衆人がいる環境で読むことは絶対に避けるべき作品。 何もかも素晴らしかったがその中でも特に秀逸なのが展開力。この短編同士が最終的に重なりあって「生死」というテーマを深く重たく感じさせられる。「生きる」という中には確実に身近で大事な人の「死」も含まれる。たくさんの何気ない日常が思い出に変わっていく、その最中が描かれていく物語の展開力に心の震えが止まらなかった。 描写力にも驚かされた。 「その日」のタンポポの綿毛の描写、これは日本人ならではの考え方なのではないだろうか?いたずらに粗末に綿毛を旅立たせる事と妻の死を連関させる、文学としか言いようがない。 綿毛はいつか飛んで種子がまた別の場所で花を咲かせるだろうが、ある心境の見方では今ある場所で今ある綿毛のままでいてほしい。今は飛んでいってほしくない、今は自分達の近くで同じ綿毛でいてほしい、読めば読むだけ今迫りくる「死」を意識させられてくる。 素晴らしい表現力。 この作品、自分に置き換えてみれば相当辛い物語。自分の女房がもし余命宣告を受けたならば、自分も女房の手を取って思いの詰まった場所場所を巡ってはその女房との時間を心に刻み込むだろうなと。 余命を笑顔で穏やかに送らしてあげたいと思えば思うほど、自分が辛く切なくなるのだろうなと。 「その日」の歯ブラシの描写、感情が崩壊するのではないかと思うくらい突き刺さってしまった。自分の女房も同じように色分けしてストックしているだけにまるで自分の事のように感じてしまった。 自分が先に死なない限りこの先大事な人の「その日」が確実にやってくる。 自分を保っていられるかな? 不安だ… だけど逆を言えば相手に同等の立場を与えてはいけないだろう。自分には子供がいないので少なくとも夫婦として暮らした女房よりは長生きして自分が看取ってあげねばならない。 そして共に刻んでくれたたくさんの思い出を常に心に宿すだろう。辛くて悲しいかもしれないけれど。 正解はない、答えもない。 その通りだと思う。 「生きていく」という事は喜びや楽しみも当然多くあるが、反面辛い事も多い。そう理解させられる作品だった。

    151
    投稿日: 2025.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    連作短編集。 連載を大きく改稿した単行本で、独立した短編としても読めるし、繋がった世界としてもさらに楽しめる。 生きること、死ぬこと、のこされること、歩き出すこと。それらに深く触れられる。 死という泣かせの常套句を扱ってはいるが、これほど素晴らしく表現されている作品はなかなかない。 ・ひこうき雲 小学6年生の時に入院した、嫌われ者の女子、ガンリュウ。時は流れ、40代になってから同じ街の介護施設に入所している、認知症の妻の祖母。 病気。生と死。言葉や態度。正直な気持ちと建前。じわりと胸を締め付けられた。 ・朝日のあたる家 マンション14階に住む、高校教師のぷくさん。夫を亡くして娘と二人暮らし。偶然出会った教え子の武口は写真家を目指す30歳。同級生の睦美がぷくさんと同じマンションに住んでることを知る。 毎日の繰り返し。永遠とも思える日々は、心を折る。一方で、前触れもなく突然終わる。どっちがいいのか。そんなことを考えさせられるストーリー。 ・潮騒 余命を宣告された俊治が向かったのは、もう30年も訪れていなかった、子どもの頃2年間だけ過ごした海辺の街。そこで再開した当時の同級生。2人で思い出すのは、当時の友達。 こういう過去の悔恨と今のやるせない感情を表現できるのって、ほんとすごい。じんわりと浸った。 ・ヒア・カムズ・ザ・サン どんぐりのような体型の母とそこ息子、そしてストリートミュージシャンの物語。 号泣。死の病は泣かせの鉄板だけど、きちんと泣かせてくれる描写ができるのはやはりすごい。同じ素材を与えられても、これだけ心震わせてくれる作家は多くないだろう。 焼き鳥とか、ラストとか、もう最高。 ・その日のまえに 歳を重ねるのって、いいよね、って思わせてくれる。 不安のほうが悲しみよりも、っていうのがすごく思慮に富んでいて良かった。 「朝日の当たる家」とつながる。 ・その日 号泣。 子どもたちと話すシーン、歯ブラシのシーンが特にたまらなく刺さった。タンポポのエピソードも好き。 「潮騒」、「ヒア・カムズ・ザ・サン」と重なる。 ・その日のあとで 翌日以降も、生活は続く。 郵便受けに届くDMで生きた証を感じるというのは体験してみないとなかなか気づかない、絶妙な表現だと思った。 婦長の山本さんとか花火大会とか、つながりも良い。

    29
    投稿日: 2025.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死と向かい合わせな局面ではあるものの、 本人よりも残される方が辛いのかもしれない、と感じる場面があった。 日々後悔がないように生きることなんて無理だろうけど、その時を迎えた時 一緒にいてくれる誰かがいるといいな

    2
    投稿日: 2025.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昨日の続きに今日があり、今日の続きに明日がある。過去から未来は繋がっていて、当たり前のように続くと思っている日常。 いつかは訪れる『その日』 そして、その日のあとも続いていく。 素晴らしい連作短編。 当たり前に続くと思う日常を大切に思いたくなる1冊。

    4
    投稿日: 2025.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    友人に「泣けるから読んでみて」と勧められて、まぁ、と思いながら移動中に読みました。移動中に読まなきゃよかったです。泣きました。 「その日」を迎える短編が最後にゆるっとオーバーラップ。どの話も温かくて、けれど寂しくて、涙なしでは読めません。 私は若い頃に「その日」を迎えており、病室に泊まり込んで管が刺さった母の痰が少しでも取れるように、加湿器の位置を変えたり、モルヒネの影響で意識が混濁し、意味不明な事を言ってる母の背中を泣きながら摩っている状況がフラッシュバックし、「あの日」一生忘れる事のできない出来事でした。 その日の前に、後悔がないように生きたいものです。

    9
    投稿日: 2025.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    忘れてもいいよは悲しいなぁ。 自分の奥さんにそんな手紙残されたら号泣どころじゃ済まないわ。最初は絶対忘れてほしくないもんなぁ、絶対最後まで覚えててほしいし何なら再婚だってしてほしくないし、でも色々考えたあげく最終的な結論がそれっていうのは本当何とも言えない悲しさがある。カフェで読んでたから泣かなかったけどいい小説だった。

    1
    投稿日: 2025.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分に関わりのある人のその日(人の死)を前に人々が何を思い、成していったかを綴った短編集。最後の物語は、それに加えて「その日」と「その日の後」も綴られている。 涙、涙で読み進んだ小説だった。 特に、二人の息子のいる妻のその日の物語は、「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」で描かれていて、特に印象深かった。前編に出てきた登場人物が出てくるのもよかったし。 「その日のあとで」、亡くなった妻が何度も何度も書き直した夫への手紙が、息子達の未来を託すとかの内容でなく、 「忘れてもいいよ」 のただの一言だったのが印象的だった。 死期を悟った時、私自身、または親族がその日を迎える前にどう思い、どう行動するかを考えさせられる物語だった。 しばらくして、もう一度読んでみようかな。。。

    1
    投稿日: 2025.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    またまた、職場の友人から貸してもらった。 その友人も、通勤電車でのみ読書を楽しむ人。 電車の中で、泣きそうになった、と言うので。 確かに、涙が。 朝から泣ける。 でも、残念ながら、文体は私には合わなかった。 それに、ちょっと、「いかにも」ってのが、気に入らない文章とか、句読点の使い方が少し気になる。 でも、いい話だ。 文中にあったように、余命がわかって、「その日」の準備をするほうが、覚悟が出来ていいのかな。 その人がいなくなっても、世界は、街は、日常は何も変わらず時を刻む。それは残酷か、それとも優しさか。 絶望を背負ったまま生きていけるほど人間の心は強くないから、 とあった。 それは、その通りだ。 いなくなってしまった人のことを思って泣いた毎日も、気づけば日常の中で、その人のことを思い出しても涙が出ない自分がいる。

    1
    投稿日: 2025.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    目の前にある死に向き合う心情を描いた短編集。 「その日」が来るまで過去を見つめ直し、人生の意味を考えるその時間は不思議なほどゆったりとした時が流れていた。 過去を見つめることは人生を見つめることであると感じさせられた。そして自身が死を迎えた先の未来を思うことの切なさに心が打たれた。周囲の人間としても死に向き合う大切な人との残された時間、過ごしてきた時間を大切にすることで自分の生きる意味を考えることができるのだと気付かされた。 自分はまだ身近な人間の死に直面していない。 いつか来るであろうその時に目を背けず歩んでいきたい。また、自分もいつ死が来るかはわからない。大切な人との大切な時間に感謝をし、するべきことしなければならないことを見つめ直したいと思う。

    1
    投稿日: 2025.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても悩んだ時、本や映画に縋った。 その一冊がこれ。 終わってないから。まだ。1番大事なことは終わってない。だから間違っても間違ってもやり直せるのよ。

    1
    投稿日: 2025.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死を意識する人の話が続くのかなって思ってたら、最後はその後まで描かれてて涙が止まらなかった しかも別の話の登場人物まで出てくるという、にくい構成でした 人の生き方とかつながりに、ぐっと心を持っていかれる一冊でした

    1
    投稿日: 2025.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    無垢な子供が誰かの死に初めて向き合い、無垢が故の過ちに後悔する話。 人の死を経験したことのある大人と、誰の死も経験していない大人の話。 自分の死と向き合うこととなった父親のやるせない回顧の話。 最愛の妻が死んでしまう「その日」の前、「その日」、「その日」の後の、家族の話。 様々な視点で、自分の経験・記憶とも照らし合わせながら、人の死について向き合える良い本だと思った。 子育て世代に一番刺さる本かなと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の中で一番大切な本です。 死という、重いテーマでありながら、心理描写が非常に丁寧に描かれており、心に響きます。この本を読むと1日1日を大切に生きたいと思わされます。

    1
    投稿日: 2025.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生きることと死ぬこと。残された人や残された人生を考える人、そして大人と子供。いろんな人がそれぞれの立場での葛藤が丁寧に描かれていて、心に染み込みます。最初はただの短編小説だったのが、後半になって接点ができ、最後は全てが繋がっていくことに読んでいて思わず声が出てしまいますし、涙も止まらなくなります。悲しい物語なんだけど、いいお話でした! 是非あとがきまで読んでみてください。そこまで読んでやっとこの小説に終止符を打てる気がします。そしてなんだかトシくんを思い出すのは自分だけかな。

    5
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「その日」は、すべての人に等しく訪れる。 本作は短編集ではあるが、後半に収められた一編が、この本の核心といえる。 そこでは、“人がこの世を去る日”を「その日」として捉え、 「その日の前」、「その日」、「その日のあと」という三部構成で描かれている。 死は、誰にも等しく訪れる避けがたいものだ。 しかし、もしその準備をする時間が与えられたとしたら――それは不幸ではなく、むしろ幸福と言えるのかもしれない。 誰しも「いつか伝えよう」と思いながら言えなかった言葉がある。 感謝の気持ちや謝罪、大切な人への想い。 だが、そうした言葉を伝える「その時」が、必ず与えられるとは限らない。 余命を告げる病は、残酷であると同時に、そうした時間を“用意してくれる存在”とも言える。 余命宣告を受けた人は、「その日」までの時間を、自らの人生の“最終章”として生きることができる。 これまでの人生を振り返り、思い出の奥底に眠っていた記憶と向き合い、自分なりの集大成を形にしていく。 悲しみや痛み、恐怖や苛立ち——それらを抱えながらも、「その日」という明確なゴールがあるからこそ、人は前に進む覚悟を持てるのだろう。 綺麗事だと感じる人もいるかもしれない。 それでも私は、この作品をすべての人に読んでほしいと思う。 ここまで「死」と「生」をまっすぐに見つめさせてくれた作品はなかった。 そして私は、いつか訪れる「その日」を、少しでも前向きに迎えられる自分でありたいと思う。

    1
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    命の終わりにどう向き合うのか。 最後まで諦めないということがベストとは限らなくて、受け入れて、寄り添うという優しさもあるよなぁ…もし自分が死んでく側だったらむしろそっちの方がありがたいかもなぁ…なんて、色々考えさせられた。 電車で読んでたら途中からは涙が止まらなくなってきてあわてて中断。お家でゆっくりかみしめながら読みました。素敵な夫婦、素敵な家族、素敵な友達。泣けるけど悲しいだけじゃないのが良かった。

    0
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人にはいつかやってくる死へのカウントダウンという重いテーマだが、周りの人達の感情をストレートに描写しながら穏やかに表現する書き方はとても心に響き涙が止まらなくなった。大事な人との最後はいつ訪れるか分からないがその時までをどう過ごすか、後悔の無いよう生きていきたい。

    0
    投稿日: 2025.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生の転勤に立った普通の人の、普通じゃない一日を描く。重松清の物語に登場する人々は普通の人だ。知り合いにいそうな人々の生活がなぜこんなにも魅力的なのだろう。 周囲にいそうな人が、大切な存在を失う日。誰にでも起きるが、人生で何回も起きるようなことではない。

    0
    投稿日: 2025.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    家族の余命、、とても考えたくはないけど日々を過ごしているとこの毎日が当たり前ではないということをついつい忘れそうになる。 この物語を読んで、改めて家族との毎日を大切にしようと心から思った。 子供達に和美の余命を告げるか告げないか。 夫婦で話し合う中での和美のセリフ。 「わたしね、最後の最後のもうギリギリまで2人の元気な顔を見ていたいの。ママは治るんだって信じてる顔を見せてほしいの、少しでも長く。悟ったような顔は似合わないって、あの子達には」 「子供から希望を奪う権利は、親にもないと思う」 後悔なく過ごして欲しいから子供達にも告げるべきではないかという夫の気持ちもよくわかるが、母になった私にはこの言葉がとてもよく沁みた。 子供達は、真実を知らないながらもきっと子供ながらに気づいていることがあるハズ。だからこそ、真実を聞く必要はない、母親がいなくなるかもしれないなんて事実を小さい体で受け止めるのは酷だと思う。 それよりも子供達には最後まで笑顔でいて欲しい。 希望がある中でそっといなくなりたい。私も和美と同じ事を思うなと感じました。

    1
    投稿日: 2025.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    いつか誰にも必ず訪れる「その日」 自分が余命宣告された場合、妻がされた場合。 それぞれ考えながら読んだ。 一日一日を大切に生きなければと思った。

    0
    投稿日: 2025.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作中にある 蝉は地上に出てきた時を成虫というのではなく死装束と言えるのでは というくだりに最近考えている 自分は上手く死ねるのかという感覚にぴったり合い身につまされました 人生100年時代にあるとはいえ誰でも死にます その日を迎えるために歩いているとも言えます 若くして亡くなる方の無念さ喪失感はそれとは異なり 何故あなたが 何故自分がという恐怖が伝わり 時として本を閉じて そしてまた開いてを繰り返し了読しました 優しい文体に救われ 今日もまた最後の日に近くなることを思いました

    10
    投稿日: 2025.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    泣ける。グッとくる。 ベタなストーリーだが、それがまた良い。 30代男性、子持ちには、読んでいてちょっと辛い。 読んで損はない。 人生は思うようにはいかない。それを教えてくれる。

    1
    投稿日: 2025.04.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    Audible。 妻の手紙にガツンときた。 人生は儚く短い。 やりたいことを元気でやれる、今のうちに。

    2
    投稿日: 2025.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2016/8/8読了。2025/4/5再読。 久しぶりに読み返して、ぼんやりこんな話だった気がするなと思い出した。連作の形になっていることに最初は気づかず、途中からあれ?と気づいた。まだ人の死に触れたことのない小学生の、無垢がゆえの残酷な行為だったり、子を突然亡くして受け入れられずにいつまでも子を探してしまう母親だったり。余命宣告を受けて「その日」に向けて準備を進めていく夫婦など、悲しいんだけど悲しいだけで終わらない連作集。あとがきまでがセットという感じ。

    0
    投稿日: 2025.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰にでも訪れる、その日。 出来ればそんな日は訪れてほしくない。悲しくて辛い思いはしたくない。誰だってそうだ。でも避けることはできない、その日。 今自分にできることは、来たるべきその日に向かって、1日1日を大切に生きること。自分にとっての大切なひとを、より大切にすること。 どうしたって悔いは残るだろうけど、それでもその悔いを少しでも減らしていきたい。悲しみは大きな波となって自分を飲み込もうとするだろうが、共に過ごした何気ない日々は何よりも大切で、愛おしいものだったことには変わりない。

    0
    投稿日: 2025.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第26回天満橋ビブリオバトルテーマ 「最愛の人に贈りたいこの1冊」で紹介した本です。 2012.12.12

    0
    投稿日: 2025.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度も涙腺が崩壊しました。 「その日」がいつ来るかはわからないけど毎日を大切に過ごそうと思えました。 短編のお話が最終的に繋がっていくところがよかったです。

    1
    投稿日: 2025.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    重松清さんは、子供の頃の(大人になったら大人もなのかも)言葉にならないモヤモヤやしがらみがを描写するのが上手だなあ

    1
    投稿日: 2025.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編集、とあるのにバラバラだな、と思って、その日の前に からその前の短編も全て繋がり始めた。 ひこうき雲 小6で癌で亡くなったクラスメイトと、90歳まで生きて認知症になり、施設で不安定な「生きすぎた」妻の祖母。神が選んだのか? 朝日のあたる家 高校教師のぷくさん、旦那を突然だけど亡くしている。昔の教え子武口と睦美。睦美は万引き依存で、旦那からDVを受け、朝日が怖い。始まるのも終わるのも怖い。コンビニのバイトで万引きを隠蔽していた武口と睦美は逃げ出す。日々を続けることはすごいことだぞ、とぷくさん。 潮騒 俊治は癌で余命三ヶ月。ふらっと昔小三、四の頃住んでいた街を訪れる。薬局で昔の友人石川に会う。昔、共通の友人オカちゃんが海に攫われて死んだ。オカちゃんの誘いを当日断っていた俊治に石川はひとごろし、と言った。母親は海を彷徨い続け、みんなで助けようとした。思い出話の後帰りの電車、オカちゃん三人の乗る電車が見えた。三人は会えたのだ。潮騒は砂に沈む音もある。 ヒアカムズザサン 女手一つで育てた母が癌になった。でも検査結果すら息子は中々聞けないでいる。最近毎日母が聞いているストリートミュージシャンに会うと母のがんを告げられ、一緒に歌を聞く。ビートルズのヒアカムズザサン。 その日の前に その日 その日の後で 妻和美は余命宣告された。「その日」の前に夫婦二人で新婚当初の街に来た。住んでいたアパートには、朝日のあたる家 の武口と睦美が住んでいた。 亡くなる直前に息子たちに母と会わせた。 潮騒 で癌だった俊治は亡くなっていて、友人の石川から主人公のイラストレーターに初盆の花火のポスターデザインを頼まれる。ひこうき雲 で主人公と同じクラス委員だった山本美代子は看護師になり、和美を最期まで支えてくれた。和美は美代子に手紙を託していた。一文、「忘れてもいいよ」。「その日」に病院で見かけた、ヒアカムズザサンの母は亡くなったと美代子から聞かされる。最後は息子二人と花火大会へ行く。消えた花火の輪が、残って見えた。

    1
    投稿日: 2025.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    身近な人の死をテーマにした連作短編集。 死がテーマというより、 親の、妻の、友の、自分の死を前にした時の 子の、夫の、自分の、友の想いがテーマ。 こういう作品は、読んでおいた方がいい。 僕たちは誰もが、早かれ遅かれ、多かれ少なかれ、まずは遺された者として生き、そして、いずれは遺して逝く者となるのだから。 さすがの重松作品。

    9
    投稿日: 2025.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「その日」はいつか来る。温かい別れの物語でした。今を生きる大切な人にもいつかその日は来て、それが明日なのか、明後日なのか、数年後なのかは分からない。それまでに何ができるか、何を伝えられるか、その後に何を思うのか…。生を死を考えさせてもらいました。

    0
    投稿日: 2025.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    身近な人の「死」について、周りの人々がどのように受け入れていくのか、どう感じ、どう過ごしていくのか、重松清さんのわかりやすい口調で書かれた短編集。 特に印象的だったのは「朝日のあたる家」。主人公は女性高校教師であり女子中学生の母親のぷくさん。彼女は、娘が8歳の時、35歳で旦那を亡くしている。旦那はある日突然心不全で亡くなって、直前の健康診断でもとても元気だった。 でも彼女は、突然家族を失ったことに対して「あっけない」という言葉を使っており、旦那が亡くなった後の日常がこんなにもすんなりと流れていくものだと思わなかった、と言っている。経済的にも、精神的にも、まわりが心配するほどの上り坂や瓦礫の道ではなかった、とも。 本当にそうであろうか。私は突然死で残された家族はより辛い思いをすると思う。なぜならば、遺族には後悔が残るからだ。本作では、ぷくさんが安定した仕事に就いていて旦那さんも生命保険に入っていたと書いてあるから、旦那さんの備えが良かった可能性が高い。そして、家庭円満で普段からわだかまりがなかったこともあげられる。何より教師であるぷくさんがタフで寛容な人である可能性は高い。この時点で、普通の家庭なら残されるであろう要素が本作品ではたまたま解消できていたことが考えられる。もっとこうしてあげられれば、あの時笑顔で送り出していれば、喧嘩せずにいれば…などと後悔が残るのが普通である。突然死は本人が辛い思い時間をする時間は少ないが、周りの人に残す爪痕は大きい。心の準備をする時間、後悔のないように生きている人は少ないのだ。 しかし、私たちは死に方を選ぶことはできない。そしていずれ死ぬ運命を避けることはできない。死を意識するなら、周りの人のことを一番に考えたい。どうしたら周りが一番苦しまないか。悲しみの総量が減るのか。考えて備えていきたい。

    1
    投稿日: 2025.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死生観について考えさせられる深い話だった。自分の大切な人、あるいは自分自身に必ず訪れる「その日」にどういう気持ちで向き合うか。自分の大切な人と自分自身の生きてきた意味と死んでいく意味を考えるときがきて、「生きること」「死ぬこと」「のこされること」「歩きだすこと」を考えるときが来る。誰にも訪れる「その日」のことをよく考えていきたい。

    2
    投稿日: 2025.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつかくる「その日」「死」、運命を変えられないことは残酷でもあるけど、それを受け入れ前に進んでいく家族の愛に触れられました。「その日」が来たとしても風呂に入って歯を磨く日常は繰り返さなければならないし、窓から見える景色も変わらずそこに在る。自分だけが時間に取り残されないように変わらない日常と共に前に進んで生きたいと思いました。大切な人との「その日」と重ねながら読むと自然と溢れる涙を抑えられなかった、とても心に染みる大切にしたい作品です。

    1
    投稿日: 2025.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく悲しいけれど、深い作品でした。久しぶりに重松清の小説読んだけど、やっぱりいいなー考えさせられる。これは大人向けの小説だと思うけれど誰しもがいつかは考えることになる「大切な人の死」というテーマがこの一冊に詰まってる。 短編集にはなっているが、物語の最後で前の話に出ていたキャラクターがひょっこり出てくる工夫もされていてなんだかホッコリしました。 これは何年後かにまた読み返してもいいかもしれない。年齢を重ねれば重ねるほど味わい深い小説かもしれません。

    0
    投稿日: 2024.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死を前にした時の透明になっていくという表現が印象に残っています。 残されたものと去るもの、どちらも切ない。

    4
    投稿日: 2024.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    忘れてもいいよ。 凄く悩んで伝えたかった言葉。 考える時間もなく突然いなくなってしまうと、おかちゃんの母親のように現実を受け入れることが難しくなってしまうかもしれない。 答えが出なくて不安に押しつぶされても、心構えできるんだ、と受け入れるしかないのかな。 重松清さんらしい作品でした。

    12
    投稿日: 2024.12.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    先に旅立った人の想い、 残された家族の想い、 そのどれもが本当に複雑で、 ただ悲しいだけじゃない。 「忘れていいよ」 この一言に涙が止まらなかった。 愛とは相手を解放することなのかも。 すごく辛くて淋しいのにどこか晴やかで、 涙は止まらないけど時折微笑みが混ざるような、 不思議な温もりがある。

    3
    投稿日: 2024.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「その日」 全く意識せずに生きている人間の一人でした。 結婚6年目、子どもも小さくて毎日をやり過ごすのに必死な毎日に、急に降ってきた「その日のまえに」。オーディブルで聴きました。 その日は誰にでも来る。これだけは必ず。でも、その日がいつ来るかは誰にも分からなくて。 本の登場人物たちと一緒に、少しだけ人の死に触れて背筋が正される思いだった。 大切な人を大切に。愛を言葉に。1日は今日しかないからたくさん笑顏でいよう。そんなありきたりなことだけどすっかり忘れていた大事なことを、本を通して思い出させてもらった。

    1
    投稿日: 2024.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夫が癌になった時の気持ちを思い出しました。あの時、夫は自分は死ぬまでの時間を考えることができる、突然死や事故死じゃないからと言ってたのを辛く思っていたけど、ホントにそうだと思います。幸い夫は寛解しましたが、再発リスクがあるので今は平凡な日々のありがたさを感じています。

    2
    投稿日: 2024.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こんなんずるいじゃん、電車の中で何回か泣きそうになった。 余命が明らかで、死ぬ日が概ねわかっている人の方が幸せなのかもしれないなって思った

    1
    投稿日: 2024.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人は皆、「その日」が来る。永遠に生きれるかのように思いがちだけど、確実に来る。そんな、その日、その前、その後が描かれている短編集。改めて日々の生活は永遠に続くことはないと認識させれた。辛いと言うより、じんわり温かい涙が滲み出てくる作品かな。

    2
    投稿日: 2024.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み進めるにつれ、それまでの話が連なっていく。 お母さん。 お母さんを思い出したよ。膵臓癌の告知を受け、3ヶ月経たないうちに亡くなった、それまでのことを。その日のことを。今に続く、その日の後のことを。 わかる。わかる。 そうか、そういう考えもあるのかと。 そう思いながら、思い浮かべながら読み進めた。 お母さん。いつも心に浮かんでるわけじゃないけれど、忘れるわけがないよ。

    0
    投稿日: 2024.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死と生について、考えさせられた! いつも、同じように一緒に居られると思っていたことの、普段の生活がどんなに幸せなことか! 人は、いつか、死なないとならない現実が突き刺さる 残された人は、どのように暮らせばいいのか 読みながら自然と涙が出て、優しい気持ちになった

    2
    投稿日: 2024.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは涙腺刺激します。 電車で読むには要注意。。 ただただ泣けるだけじゃなくて 前向きな言葉に会えるのもいいところ。

    36
    投稿日: 2024.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    泣いた。 本編読了後、あとがきを読んでまた泣いた。 今でもストーリーを思い浮かべただけで涙が出る。 大切な家族や友人の死に直面した時、人は何を思うのか。 「悲しい」と「寂しい」、それ以外の感情が沢山あるのだと知った。 一瞬で終わる突然の死ではなく、緩やかな死を待つ間、その人と共に過ごした日々を思い出す。 そして、その人が居なくなった後の人生を想像する。 自分が遺される側で読むか、遺していく側で読むかによって、また印象が変わりそうだな。

    2
    投稿日: 2024.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    子供ができてからの再読。 かつては遺された遺族目線で読み、今回はこの世を去る死者目線で読んだ。 有限の時の中で、誰に、何を、どのように残していけば良いのか。そんなことを考えるきっかけになる話だと思う。久しぶりに本を読んで、泣いた。

    18
    投稿日: 2024.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「死」をテーマにした短編小説で、一見するとばらばらの物語なのだけれど、物語につながりがあっておもしろかった。 あまり本を読んで泣いたことはないのだけれど、涙が出てしまった。 自分が子どもを出産してから、生きることや死ぬことについてよく考えるようになって、このお話を読んでまたさらに考えた。今やっておくべきことはなにか、とか、後悔のないように生きるためにはどうすればいいのか、とか、いろいろ。 自分や身近なひとの「その日」はあまり考えたくないけれど、イメージしておくことは大切なんだと思う。

    5
    投稿日: 2024.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大切な人の死について。 わかっていても泣いてしまう。 突然の死ではなく、徐々に病に蝕まれていくその日に向けてどう過ごすか? 色々考えさせられるし号泣した。 その日は予告されることもあるし、突然のこともある。 どちらでも日々を大切に過ごさないといけないと考えました。 素敵な作品でした

    6
    投稿日: 2024.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死にゆく者とそれを見送る者を題材にした連作短編集。 私は緩和ケア病棟で働いている訳ではないですが、外来で関わる事もあり、物語にどんどん引き込まれて時には涙しました。 色々「死」について考えさせられる作品で、オススメです。

    10
    投稿日: 2024.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死だけなく、遺された者がどのように死と向き合うかについてゆっくりと時間をかけて書き綴られた作品。 死と向き合い続けるのは難しく、遺された者も死者を忘れないようにと無意識に自分を縛ってしまう。 妻の手紙の一言は、家族と向き合い続けてきたからこそ遺された家族が前を向けるようにと想いを込めたと思うと涙が止まらなかった。 忘れてはいけない、お前の愛はそれほどだったのかと責められていると感じてしまっていたから、なんだか許しを得たような気持ちになり、心が軽くなった。 思い出も色褪せていい、時間は進んでいくのだから 本当に読んでよかった作品だった

    1
    投稿日: 2024.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    命の儚さと大切さを教えてくれる作品。「その日」が事前にわかるからこそ、準備できることもあれば辛くなることもある。本人はもちろんだけど、家族の気持ちになると自然と涙が溢れてくる。読んでいる最中も読んだ後も、家族に対して優しくなれる作品。ストーリーとしても、短編が連続した後、最後の作品で色々回収され、シンプルに面白い。読んでよかった。

    0
    投稿日: 2024.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「死」を題材とする作品というのは、気軽に書けるものではないと思う。重松さんはこの短編のすべてを体験したわけではないだろうけど、どの短編も心にしみてきた。後半三つの作品は短編達とリンクしていてよかったが、それがなくても充分な良さだった。涙を誘われた

    0
    投稿日: 2024.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死を扱うテーマであるものの、そんな中でも前向きに生きることや日々大切に生きることを学ばせてくれる本です。

    0
    投稿日: 2024.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい分かりやすい題材の短編小説だった。 末期がんに罹患した余命いくばくかの人物が死ぬ「その日」の物語。最終話で短編の全ての人物が登場し一つのストーリーになる構成は秀逸。 今までの日常が癌により突然奪われる悔しさ、絶望感、後悔。その後で、どうにも変えられない現実を受け入れるまでの心情描写はリアルで読んでいて苦しさすらあった。 「その日」がいつ訪れるのかは誰もわからない。日常を大切に生きたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Amazonで「泣ける本」で検索して購入。 不意に訪れる家族の死を前にして、いったい何ができるのか…。 大切な人の病気や死で涙を誘うロードラマです。

    24
    投稿日: 2024.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     本書は、「死」と向き合う7篇の連作短編集です。テーマは重いのですが、人が抱える悲しみや辛さを、大きな優しさと温かさで包み込んでくれ、じんわりと心に染み込んでいくような物語でした。  死にゆく人と残される人それぞれの想い、すでに亡くなっている人との遠い記憶‥。生と死の狭間で揺れる心情が、繊細に丁寧に描かれます。身近であるがゆえにリアルで、自ずと我が身に置き換え考えざるを得ません。  日々忙しい人も一旦立ち止まり、生きる意味を考える‥そんなきっかけをもらっているようです。  当然ながら、意識しないにせよ、誰もが「その日」に向かって生きています。だけど、これまた当然ながら、「その日」がいつなのかは誰にも分かりません。人は「その日」が分かったら、生き方を変えるのでしょうか? 急に残りの「生」が味気なくなる気もします。逆に、分からないからいいのだとも言えますね。  足掻き、もがき悩むのが人間だと分かっていながら、その弱さをなかなか認めたくないのも人間なんでしょう。「死」はドラマでもミステリーでもなく、日常なんですね。  どんなに命を大切にしても、唐突に失われる理不尽さもあり得ます。だとしたら、「その日」を迎えるまで、いろいろな人・事・物に感謝しながら、素直に、面白おかしく、丁寧に生活したいと思いました(優等生的模範回答?)。

    85
    投稿日: 2024.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おすすめ小説って紹介されてたので買った一冊。 死に関する話でした。 死ぬ人はその日までどう過ごすのか、それを見守る人達はどう乗り越えていくのか いろいろ考えさせられました。 どの話も悲壮感がなく前向きなラストで良かった。 最後の3話はその日までの過ごし方が理想的なんじゃないかと感じた。 連作短編と書いてあったがどうこの短編が繋がるのかと思いながら読んでいたが、見事に最後の3話で繋がったのはスッキリする。 自分もいつか迎える死 いろいろ考えた小説でした。

    13
    投稿日: 2024.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    感動する本のオススメで選んで読み始めた 短編の小説で何人かの余命宣告をされた人間模様を書いていて、最初は何が感動的なのかなぁーと思いながら読み続けていると最後のタイトルにもなっている『その日のまえに』から一気に今までの登場人物を含めた話展開になっていき、そこからのお話が涙を止める事が出来ない話展開だった 病気で死ぬ事は私には嫌だけど、感謝したい周りの人達に恥ずかしくて伝えられない気持ちを伝える事が出来てから、準備してから亡くなる事ができると思うと、嫌だけど少しだけ、ほんの少しだけ死の恐怖から抜け出せる事が出来るのではないかと思えたお話でした

    3
    投稿日: 2024.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    亡くなる人と、それに向き合う人の連作短編集 以下、公式のあらすじ --------------------- 僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。 --------------------- 収録は6編 ・ひこうき雲 ・朝日のあたる家 ・潮騒 ・ヒア・カムズ・ザ・サン ・その日のまえに ・その日 ・その日のあとで ・ひこうき雲 小学校の頃住んでいた、飛行機の滑走路のある街 小学生の頃に同級生の女の子 渾名ガンリュウが病気で入院し、クラスで作成した寄せ書きと共にお見舞いにいったお話 ・朝日のあたる家 高校教師が朝の日課であるマラソン中に教え子に出会う カメラマンを目指す傍らのコンビニバイトの帰りだという また、たまにコンビニに来る他の教え子が結婚し今のマンションに住んでいるという しかし、その子は過去に万引きで捕まった事があり…… ・潮騒 シュンは癌で余命宣告を受け、小学生の頃に住んでいた海の街を訪れる 当時、海に誘われたが断った後に行方不明になった同級生オカちゃん そんな事故の後、「ひとごろし」となじった石川との会話 ・ヒア・カムズ・ザ・サン 母子家庭の高校生男子 母が最近路上ライブをしているアーティストにご執心 また、母は健康診断の再検査の診断を受ける ・その日のまえに 余命宣告を受けた妻と、結婚当時に住んでいた街を訪れる ・その日 妻の亡くなる日 ・その日のあとで 「その日」から3ヶ月後 前半の4編は「死」を迎えるという共通点はありそうだけど、「朝日のあたる家」は例外だなぁと思いながら読み進めていくと 後半の3編でそれぞれの繋がりが明かされる 「朝日のあたる家」の武口と入江、一緒に暮らしているのだなぁと何だかしんみりする 「ひこうき雲」の委員長も、その経験だあったからこそ、その道を選んだのだなと感慨深い この歳になると、いつ何が起こってもおかしくはない 毎年人間ドックは受けているけれども、それで絶対に病気が見つかるわけでもないしね なので、「もし自分が亡くなるとしたら?」を考えてしまった 以前は、ピンピンコロリが周囲にも迷惑をかけないし、自分も苦しむことがないのでいいかと思っていた でも、人間生きていれば何かとあるわけで、前もって死ぬ準備ができる方がいいのでは?という考えにもなってきた もし私が明確な余命宣告を受けるような病気になったとしたら きっとSNSとかにも情報を公開して、会っておきたい人達には会うだろうし 家の整理や、近しい人や親しい人に形見分けのような事もするだろう そして、幸いなのか不孝なのか両親は未だに健在なので、実家に帰る気がする 残った家族はどうするかとかも考えたりもしたけど、結局はなるようになるし、なるようにしかならないと思って考えるのを辞めた やはり、重松清は過去を振り返る物語が上手いなぁ 郷愁や感傷もあるけど、どうしようもないもどかしさもありつつ それでいて結局は未来に少し希望がある終わり方にするイメージがある もし私が亡くなっても周囲の人達がそれなりに前を向いて生きていってもらえたらなと思う

    7
    投稿日: 2024.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長くを共にする人は、特別で何でもないような日常も気付けないだけであって失った・失うときにどれ程、大切ものだったかを感じさせられる。 だからこそ、大事な人との時間に感謝しながら日々生きていきたいと思わされた。 日々に退屈してる人には是非読んで欲しい この人の小説には、温かみがあり泣きそうになってしまう。大好きな作家さんです。

    4
    投稿日: 2024.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全体的に悲壮感はなく、その日が来るまでどのように過ごすか、生きるかというのがそれぞれの立場や年齢で表現されている。 ヒアカムズザサンの息子は感情剥き出しでなんとかしたいという思いが伝わってきたので良かったが、後の話は淡々とその日が来るのを受け入れていたような気がする。

    12
    投稿日: 2024.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    変わり映えのない毎日に嫌気がさしていた日に読みました。スタバで読んでたら号泣。家でゆっくり読むことをおすすめします。明日は何をしようかな?健康がいちばん。

    12
    投稿日: 2024.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全部人が死にます。 精神が不安定な方は読むのをひかえたほうがいいかもしれません。 「極上の一冊!! これは泣く!!」 の帯も違うキャッチコピーの方がよかったんじゃないかなあ。 多分、私が読むのには若すぎたのかな。 身近な人の死とまだあまり遭遇してないから。

    2
    投稿日: 2024.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    うむ、ついつい涙腺が緩んでポロリと来ちゃうわけだけど、いや怒涛のように来るもんだからもうお腹いっぱいというかね。しかもそれぞれの話を繋げていたりして芸が細かいんだけど、それがまたこういう泣ける話には合わないというか、ここは不器用に攻めたほうがじんわり来ると感じるタイプだったな自分は、と思いました。 にしてもだ、表題作の夫にしても、いやそこまで妻を大事にできるのか、ということの方にビビる。他の人たちも大体ができた人ばかりなもんだから、それがグサッときてしまってこれがまたイマイチのめりこめない理由かもしれぬ。

    3
    投稿日: 2024.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    病気をきっかけに遺してゆく人と、遺される人たちの切なくも希望に満ちた物語の連作。 予想もできないほどはるか彼方にあった「死」の存在が、ある日突然目の前にやってきた。 その時がきたら、わたしはどんな気持ちになるか想像しながら主人公と物語を進めていった。 「その日」がきたら、悲しい出来事で終わらせず遺してくれたたくさんの思い出も持ち続けたい。 いつ来るか分からない「その日」を考えるよりも、一緒に過ごせる今を大切にしたい。 読んでよかった、、、

    6
    投稿日: 2024.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「その日」がいつ来るのか。 一寸先かも知れないし、10年後かも知れない。 一生来ないと信じて疑わずに過ごす毎日が奇跡のように感じる。 神様は優しくない。遺された側の心の重石の重さ、触れ方、避け方の葛藤が痛々しくて切なくて温かい。 いつのタイミングに読んでも後悔しない作品。ライフステージが変わったタイミングで読み返す一冊になった。

    5
    投稿日: 2024.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいて胸が苦しくなる場面がいくつもあったけれど、必ず訪れる死と当たり前の日常を過ごせる幸せについて考えるきっかけになった。

    1
    投稿日: 2024.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あらゆる形で『その日』と向き合った人達のお話。人が人を想う気持ちが美しくて、とても切なくて何度も泣かされました。読後も清々しい気持ちになれる素敵な作品なんですが…、やっぱり「自分だったらどうするだろう?」を考えてしまうわけで…。世界で1番大切な人がもし…なんて、ちょっと想像しただけでも気が変になりそうで、ひどく悲しい気持ちになりました。それでも『その日のあと』を生きて行かなければならない事、思い知らされました。

    8
    投稿日: 2024.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私は基本的に短編集を好んで読まない。 世界観に没頭する前に話が終わってしまうのが、どうしても歯切れ悪さを感じて…。しかし本作『その日のまえに』は重松清さんの一貫した想いが伝わってくる短編集でした。 簡単な概要を綴ると、「その日」を告げられた人や周りの人々が「あの日」を振り返りながら生と死を考える短編集になりますが、そのような言葉で纏めるのが申し訳ないほどに読後感を表現し難い作品でした。 重松清さんは初読みで名作の『きみの友だち』に惚れ込んだこともあり、本作『その日のまえに』は前半の数編でしんどさを感じていましたが、表題作『その日のまえに』に辿り着いてから作品全体の構成と意味にようやく気づけました。これからお読みになられる方は、一つ一つの編を大事に味わって頂けたらなと思います。

    64
    投稿日: 2024.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本作のテーマは、自分自身や自分の愛する人の生きてきた意味と死んでいく意味を考えること。 「その日」を迎えることは寂しくて、重くて、考えたくないことだけど、「その日」に向き合うことは、きっとこれから自分自身や、他者に対して、優しく接するきっかけを与えると思いました。 本作は短編集ですが、後半の「その日の前に」、「その日」、「その日のあとで」は、小説や映画で滅多に泣かない私も、涙しました。 以下、散文的ですが、感想です。 ■その日 その日に近づいていく和美さんの、言動が泣ける。 残された子供たちが成長していくことを想ってホームヘルパーさんには、子供たちの苦手なものや和美さんが作らなかったものを作れる人を雇ったり…自分が亡くなった時に着る喪服に、旦那さんを茶化すメモを入れたり…自分の歯ブラシは捨てておいて、自分がいなくなった日常を、家族が受け入れやすくなるようにしたり… 和美さんが、自分がいなくなった世界での、自分の大切な人たちのその後を考えての、言動が泣ける。 ■その日のあとで 「その日」を見つめて最後の日々を過ごす人は実は幸せなのかもしれない、って。 自分の生きてきた意味や、死んでいく意味についてちゃんと考えられるから。 後に残される人にとっても。 そして、それは答えが出なくてもいいのだと思う。 そのことに向き合って、考えることが答え。 死んでいく人にとっても、後に残される人にとっても。 死んでいった人のことは忘れていく。 けれど、かならず、いつだって思い出す。 残された人が、死んでいった人のことを思い出した時、「おかえり」って温かく迎えてあげたい。

    28
    投稿日: 2024.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    大切な存在が亡くなる経験がある私でも、それらはおばあちゃんだったりおじいちゃんだったり、天寿を全うしただけのことだった。もう現実社会で会えなくなるのは悲しいけれど。生物である以上、自然なことである。  しかし、この小説は「どうしてあなたが?」と思わざるを得ない年齢での「死」の宣告。そこから周囲がどのように生きていくのかを描いた短編小説。  今まで、子を亡くした親が1番悲しい存在だと思っていた。甘かった。幼い年齢で親と生き別れた子供たちこそが、究極に悲しいのだと確信した一冊だった。  物語の終盤までは、読まなければよかったと思うほど悲しすぎ、恐怖すら感じた。最終章でやっと冷静に読了できた。  

    1
    投稿日: 2023.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2023.12.10 内容を全然知らずに偶然手に取った一冊。 個人的な大失敗と重ねあわせ、そしておとつい急逝された妻の叔父の苦しまずに亡くなったこと、この本で述べられる生と死を見つめるまなざし。 いろいろと考えさせられるタイミングでこの一冊をあっというまに読んでしまい、生きること、死ぬこと、家族、いろんなことを考えさせられた。 まだ間に合うならこの本を人生を変えた一冊として心に刻んで生き直したい。まだ間に合うだろうか。人は死んで評価が定まるという。その死を見つめないで、あるいは目を背けて生きるほうが簡単だけどそれで良いのか?と自省している。

    6
    投稿日: 2023.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    思っていた内容とは違っていたけど後半は涙腺崩壊するところだった。短編が最後には繋がっていき読後はスッキリする。『死』を直面したらどうなるのか想像できない。『その日のまえに』以降は和美さんになったつもりだったけれど、残された家族のことを思うとまた泣けてしまった。

    0
    投稿日: 2023.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の死 死の世界を感じて日々を生きる 生死に思いをはせる その日までどう過ごしたいか、すぎていった日々の大切さ

    0
    投稿日: 2023.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルの通りいつか訪れる「その日」に向けてみんな生きていく 残された私たちは時々思い出しながら、センチになったり微笑んだりしながら、生きていく 各物語の登場人物が最終話にそれぞれの人生を背負いながら登場する 死に代わりはないけど、でも事故などの突然死よりはやっぱりいいのかな それでも後悔は残るんですけどね そういえばカオルさんはどうなったんだろな

    0
    投稿日: 2023.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死を目前にした人たちやその家族が、どう受け止め過ごしていくか その日が来た後も続く生活を、どう受け止め過ごしていくのか そういうことが書かれた本

    0
    投稿日: 2023.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初の重松清作品。 死がテーマにも関わらず読後は何故か温まるそんなお話だった。後半の章では話が色々と繋がり、別の視点から前半の話に触れている構成。 誰にでもある「その日」をどう迎えるか。そして、その後も悔しいくらい変わらない「その日のあと」。人間の強さと脆さをも感じられた。

    2
    投稿日: 2023.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    典型的な余命宣告感動ものの短編集……と一言で収めてしまうのは少し勿体無い、あまりに繊細で心を抉る心理描写が散りばめられていた。 理不尽な運命に晒されて途方に暮れる人たちの、心にぽっかり空いた穴をいろんな角度から、エグすぎるぐらい丁寧に美しく描写している。 なんでそんな事までわかるの?なんで??って終始なってた。とにかく心理描写が繊細で上手い。 そしてこの短編集の話全部に共通するけど、奇跡とかそういうの起こらないんだよね。 現実は理不尽で残酷で、奇跡なんて起きないし何も変わらない。それでもそんなどうしようも出来ない現実を目の前にして、それでも進んでいく、生きていく人たちの力強さや美しさが描かれている。そういうところがいいなってじんときた。 ただやっぱ、余命宣告だらけでちょっと飽きる。 みんなガンだし。変わり映えしなさすぎて途中からちょっと冷めた。 心理描写すげぇなって思って最後まで読めたけど、それがなければ確実に読むの飽きてた。なんかもう少し別角度のお話が欲しかったかも。

    0
    投稿日: 2023.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編7編収録。ヘビーな内容もあり。読後、いろいろ考えさせられます。 ラスト3編は、末期がんの妻がなくなる「その日の前に」、なくなった「その日」、「その日のあとで」という仕掛けの連作。 こんなに読みやすい文章を書ける作家はそんなにいないと思うけど、ネーミングセンスがイマイチだと思う(この作品に限らず)。高校教師の「ぷくさん」とか、ちょっと笑ってしまった。

    10
    投稿日: 2023.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    余命宣告にまつわる人たちの短編小説、短いので深みがないなと思って読んでいたらなんと「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」で繋がるので驚いた。

    0
    投稿日: 2023.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「その日」のことはずっと目を背けてきたけど、自分は決して無関係ではないのだと改めて突きつけられたような感覚でした。 決して明るいばかりの話ではないですが、暗いだけの話でもありませんでした。 考えるきっかけをくれる本でもあり、いつか訪れる「その日」を支えてくれる大切な一冊です。

    4
    投稿日: 2023.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰もが何時か訪れる「その日」。同じクラスメイトや友人、家族等大切な人を失う事の辛さや心境、余命宣告を受けその日が来る前までに過去の思い出の地への訪問等、もし自分が余命宣告を受けたと考えた場合、同感する場面等も多くありました。登場人物が最後には何らの関連性がある展開もあり、特に読み進むにつれて、中盤以降は没頭している自分がいました。いつかその日が来るまで、大切な人と悔いの残らない日々を過ごし行こうと、改めて思いました。

    9
    投稿日: 2023.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     人が亡くなる「その日」は誰にでも訪れる。 それが「不意」であるか「予告」があるかの違い、「早い」か「遅い」かの違いはあっても、いつか訪れるという点は万民に平等なのである。だから、この短編集は特別な悲劇ばかりを扱ったものではなく、成長や進学や結婚や繁栄や出世を目指して平凡な幸せな日々を送っている多くの人が普段意識していない「終わり」に目を向けなければならない時を普通のこととして書いている。 「その日」が事故などで「不意」に訪れた場合の悲しみとやるせなさは大きすぎる。亡くなるほうも、残された人も愛する人に「今までありがとう」も「今までごめんなさい」も言えなくなってしまったのだから。  癌などで「その日」が予告された場合の苦しみと悲しみも大きすぎる。自分に残された時間があと僅かと知る時のショック。人生の予定を次々キャンセルして行かねばならないやるせなさ。愛する人にそのことを告げる心の痛み。そのことを知った家族の悲しみ。その期間は辛くて悲しい。  だけど、一つ不謹慎なことを書くのを許して頂きたい。 『その日』で、癌で亡くなっていく和美の主治医から夫の元へ「いよいよ今日だと思います」という電話があり、夫、二人の息子達が、悲しいが心の準備をして和美のベッドの周りに集まった。和美の両親も遠方から覚悟して病院に訪れた。そして、愛する人たち皆んなに見守られて和美は息を引き取った。  このシーン、実は赤ん坊が生まれるシーンに似ていると思った。「いよいよです」と連絡があって、家族が集まる。人は生まれる時と亡くなる時は独りである。この世界と別の世界を渡る孤独な旅路を愛する人達皆んなが見守る。生まれる時と亡くなる時、正反対のシーンではあるが、そこに涙を伴う温かさがあるというのは共通である。 こんな亡くなり方が出来た和美さんは幸せであった。こんな見送り方を出来た和美さんの家族も幸せであったと思う。  そうではない亡くなり方をする人もいる。 『潮騒』でのオカちゃんは、小学生の時に海で一人遊泳中に、誰も見ていない時に波にさらわれてしまった。その時に「一緒に海行こうぜ」と誘われていたのに行かなかった俊治は自分にも友達にも責められ苦い思いをしていた。が、30年後くらいに癌で余命宣告を受けた時、ふと思い出してその海辺の町を訪れたことがきっかけで、同級生と再会し、送り火のような「花火大会」のきっかけになった。そしてその花火大会には縁があり、和美さんを亡くしたばかりの夫も参加することとなった。  ずっと昔に独り孤独に亡くなった人が結んだ友情。良かった。ほっとした。  ここで、もう一つ不謹慎なことを書くのを許して頂きたい。 「お葬式って実は同窓会っぽいところもある」と思う。ある人が亡くなったことを悲しんで集まった人達の中で、とっても久しぶりに会った友人を見つけ、そっと微笑んでしまうこともある。 「友達を残してくれてありがとう」と心から感謝したこともある。  亡くなった人のことを霊だとかなんだとか怖がって言うこともあるけれど、幽霊でもいいから会いたい人っているよね。

    97
    投稿日: 2023.06.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後あたりで登場人物がつながっていくシーンが良かった。 死生観について考えらされる本であったしストーリーも感動したから読み応えがあった。

    3
    投稿日: 2023.06.07