深い
筆者十八番の「動物もの」短編集。熊、ニホンオオカミ、虎などのメジャーな動物ものから、ハイエナ、アザラシ、ハーテビーストなどが主人公の珍しい(?)話もあり、楽しめる。巻末の表題作「ほたる火の森」は、オオカミにさらわれ、育てられたという、インドの少女の話。人間界のことをまったく知らない少女が、育ての親の愛情により少しずつ変わっていく様は感動的。一読の価値があると思います。