
総合評価
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powered by ブクログ大学の課題図書として読了。サナトリウム文学という恋愛小説の典型例の枠組みの中で、しっかりと世界観が構築されている。 主人公の朔太郎がヒロインの亜紀との思い出を回想の形で振り返る。墓暴きや動物園デート、夢島での出来事で青春ストーリーが描かれており、2人の関係が純愛の形で深まっていく過程からは程よい甘さが感じられる。 その後の病院での場面では、感動の別れが描写される中で記憶や感情の永続性が強調される。これに関しても程よく胸が熱くなる感じ。 内容に関しての文学的価値は純愛や肉体関係の有無の考察にとどまると思われるが、他テクストとの関連やアダプテーションの観点からの考察の余地が多く残されている。 萩原朔太郎、北原白秋、夏目漱石、宮沢賢治、芥川龍之介などの近代文学作家の存在を仄めかす表現が多く、それが意味するものを分析すると、『世界の中心で、愛をさけぶ』という作品の理解に深みが出てくると思う。 映画・ドラマといった映像作品や舞台、海外翻訳、漫画などの多様なアダプテーションと原作との比較にも学術的価値が含まれている。 「セカチュー」以降の類似する恋愛小説作品(『君の膵臓をたべたい』等)との関連の分析も、恋愛小説の系譜の中で行われうると考えられる。 恋愛小説であるが、一つの読み方に固まらず、多様な読みと解釈ができる良い小説だと感じた。
13投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ死をしっかりと捕まえられる作品。 20年ぶりに再読。死は厳かであり、亡くなった方から負の感情は表れないなど、30代に読み直してハッとする部分もあり。当時号泣した記憶があったが、今回はそこまでではなく。やはり感情面は変化するんだなと再実感できた。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ平成の恋愛小説だな、と世代を感じた。 ベストセラーというのもわかる。 病めるときに寄り添ってくれる相方は本物だと思う。かたちあるものにとらわれず、何らかの形で幸福に昇華できたらいいな。
0投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ世界の中心で、愛をさけぶ 著/片山恭一 --- **あらすじ** 高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。 --- **感想** 映画を観て、ドラマを観て、小説を読んで、そして今回はオーディオブックで――久しぶりに「セカチュウ」の世界に浸りました。初めてこの物語に触れたときと比べると、感じ方は少し変わったかもしれませんが、それでも変わらず心を揺さぶられました。純粋な想いの強さ、美しさ、そして切なさが胸に迫ります。 特に印象深いのは、映像作品との結びつき。朔太郎やアキといった登場人物の姿が、映画やドラマの俳優陣のイメージと重なり、自然と情景が浮かんできます。平井堅さんの「瞳をとじて」や柴咲コウさんの「かたちあるもの」も、物語の感情に寄り添う名曲で、読後に改めて聴くと余韻が深まります。 オーディオブックには、過去に読んだ作品を新たな感覚で味わえる魅力があります。目で追う読書とはまた違い、声や音が感情に直接語りかけてくるようで、物語への没入感がより高まります。同じ作品でも、時を経て、異なる媒体で触れることで、まったく新しい体験として蘇る。そんな読書の楽しさを、改めて感じさせてくれる時間でした。
18投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログラブストーリーではベストセラーである本書を今更読んでみました。高校生の純愛、青春です。死別は悲しいです。でも号泣・感涙はありませんでした。
24投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生同士の恋愛をベースに死生観について描かれている。 最後アキが倒れるシーンは、昔映画のCMで見たイメージ通りですが、実際にはその前の病院を抜け出すところから少しハラハラドキドキという気持ちも合わさってグッと来ました。 医療従事者としては、病院抜け出すなんてやめくれ……………とは思いますが。笑 でも、死ぬ前にどこか行けたら、家に帰れたら、そんな気持ちもいつも側にあるのでやっぱり感情移入してしまいました。 当時はそんなに散骨もメジャーな話題ではなかった印象ですので、ここから広がったのかな? 好きな人と性交渉したいという欲は見えますが、具体的な行為に及ぶシーンは無いので万人に読んで欲しいですね。 意図したことかわかりませんが、初めにラジオで言ったことが…というのも大事なことだなと思います。覆水盆に返らずとは違うかもしれませんが、不用意なことは言わなければよかったといつも後悔が付きまといます。
1投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ昔の恋愛小説という感じがした。淡々と、それでも熱く愛し合う男女と、その別れと向き合っていく姿が描かれている。あんまり緩急は無いけど、話自体は短いので、ほどよい満足感。
0投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ結婚を目前としていた朔太郎と律子は17年前に出会っている。朔太郎の元恋人あきが白血病で入院中の病院に律子の母が入院していた時期が重なっている。あきを失った朔太郎が律子と一緒にオーストラリアにあきの遺骨を散骨しにいく。人を思う気持ちは量ることはできないし、それをどうすることもできないけれど、律子はあきの事を忘れていない朔太郎のことがまるまる好きなんだろうな。
0投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 恋人である朔太郎とアキ。2人の何気ない会話や日常、無人島でのキャンプの様子、病気に罹ってしまったアキ、そんなアキをオーストラリアに連れ出そうとする朔太郎という感じの話。 甘くて切ない。2人の出会いから別れ、その後が描かれている。 日常の会話とかが面白い。2人の絶妙な距離感というか、恋人同士だけどベタベタし過ぎてなくて家族というのが近い感じでそんな2人が会話から見て取れる。 2人の関係性が尊くて美しいなって思わせられた。純愛っていうのがピッタリだと思う。無条件で相手の事を愛していて隣にいる事が当たり前なそんな関係が憧れる。こんなに好きになれる人がいるっていうのがとても幸せな事なんだろうなと思った。 病院での2人の会話は辛かった。だんだん弱気になっちゃうアキを見るのが辛かった。 でもオーストラリアに行くのを計画し始めてから少し元気になって良かった。だからこそ生きてるうちに連れていってあげたかった。 朔太郎とおじいちゃんの関係性も良かった。 一緒に墓の骨を盗りにいったり、2人の会話とがが祖父と孫というよりも友人みたいなそんな感じが良かった。 大切な人の死んでしまっても想い続けていればその人の中で生き続けているんじゃないかなって思った。 先立たれた方はその人の悲しみを肩代わりしているっていうおじいちゃんの話もなんか心に残った。 甘くて切ない話だった。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
切なく輝く純粋な愛の物語 朔太郎と亜紀のオーストラリア行き、叶えてあげたかった。 でも、行けなかったからいつまでも美しく思えるのかな。 若くして別れなければならなかった二人。いつまでも心の中の何処かに亜紀ちゃんはいる事になった。それでいいのだろう。そしてそのまま亜紀がいない世界を生きていく。
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ純愛とはまさにこういうこと、っていうのが読んでいてひしひしと感じられた。 自分よりも大切な人がいるということは素敵なことだなと思った。自分もいつかそんな人と出逢って、守れるようになりたい。
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログこの歳になっても若い頃にさけんだ愛は美しい記憶としてどこか残っているもの。記憶の中の愛を少し思い出した。
0投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ20年前に大ベストセラーとなり、映像化した作品。 ドラマ版や映画版は観たことがないため、映像作品の方も観てみたい。 内容紹介では完全に児童書という印象を受けたが…むしろ小学生が読む内容ではないような気がした。 白血病を患った中学生の少女アキ。 アキと出逢い、恋に落ちる主人公朔太郎(さくたろう)。 2人の少年少女に押し寄せる過酷な現実。 恋愛や命の尊さが染みる作品。 自分より大切な存在ができる事がどれだけ凄い事なのか痛感した。
6投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ純愛とは考えさせられる一冊でした。初恋のままの相手と逢うことができなくなくなる喪失感の中を淡々と進む現実は自分は耐えられないと感じた。長澤まさみが演じた亜紀を観てみたくなりました。
0投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログ中高生のとき、図書室で手に取って夢中になって読んだ本。友人と話していて話題になったので、再読。あまりになにも覚えてなくて自分の記憶力に笑っちゃったけど、淡々と綺麗な言葉が並べられていて、その当時のわたしが好きな文章に違いないと思った。アキとサクのかけがえのない日々が、この本の中に閉じ込められている。わたしが大人になったからなのか、この本がそうなのか、わからないけど思ったより感情はのらなかったな。整頓された、しわのない真っ白なシーツという感じだ。
2投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思っていたよりも、アキが元気な時間が長く続く。このジャンルの小説は、序盤から病気になってしまうものを多く読んできたので、そのストーリー構成が新鮮だった。そして元気な時間が長いからこそ、前ぶれなく辛い日々が訪れることがリアルに感じられて、つらかった。 ラスト、未来へ進んでいく朔の姿が描かれていて、寂しくも前向きな気持ちで終われた。 アキと朔のこのやりとりが心に残った ーーーーーーーー わたしはね、いまあるもののなかに、みんなあると思うの。みんなあって、何も欠けてない。 だから足りないものを神様にお願いしたり、あの世とか天国に求める必要はないの。 だってみんなあるんだもの。それを見つけることの方が大切だと思うわ。 いまここにないものは、死んでからもやっぱりないと思うの。いまここにあるものだけが、死んでからもあり続けるんだと思うわ。 ーぼくがアキのことを好きだという気持ちは、今ここにあるものだから、死んでもきっとあり続けるね。 ーええ、そう。そのことが言いたかったの。だから悲しんだり、恐れたりすることはないって。 ーーーーーーーー これ以外にも、心に残る文章やグッとくる表現、儚い気持ちにさせられる文章がたくさんあった。たぶん自分自身が近しい人を亡くして、すぐ読むのは気持ち的につらいかも。でも少し時間が経ってから整理をつけていくために読むには、心から勧められる一冊だと思う。
3投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の彼女に対する愛情がこっちまで伝わってくるくらい大きくて、本当に大好きなんだなと思う純愛物語だった。 だからこそ、病で彼女を亡くした時の主人公の気持ちを考えると辛い。 立ち直るのにも相当時間を要したと思う。 ただ、最後には別の彼女を連れて亡くした彼女と真の決別をするシーンには感動した。 強く生きていくことを決めた朔太郎は立派だと。
4投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ死を受け入れ、残された人間はどのように生きて行くのかというテーマ 生の受難を受け入れてこそ、やがて訪れる死に意味があるように思う。だから、「生」を放棄してはいけない。残された者にはそれを精一杯生きてゆく責任がある。 実際に自分が最愛の人を失くす経験がなく、軽く読み進めたが、最後の2章は特に美しかった。数十年後に読み返して「生」に向き合う朔の気持ちを享受できるように成長していたい 大木いいやつやん
0投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ祖父の言う、残された方の悲しさは 亡くなった恋人の悲しみを 肩代わりしてるといる考え方がいいなと思った。
0投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ有名だったので読んでみました。切ないシーンもたくさんありましたが、あまり、感動はしなかったです。でも、充分楽しめました!
9投稿日: 2023.11.03
powered by ブクログストーリーは有りがちではあるけれど、朔太郎の祖父の、「大切な人の死」に対する考え方が自分にはない考え方だったので、ささった。
0投稿日: 2023.10.20
powered by ブクログ本当に、何も知らずにこの物語と出会っていたとすれば、どんな起承転結になるんだろう、ただ単にヤリたい盛りの高校男子の性春ストーリーなのだろうかって、思いながら読むのかな。 むしろ、そういう新鮮さを持って読み進めたいけどね、純粋に。何も知らずに本屋で手に取って。 と言いながら実際は、ブームから既に十数年も経過して、映画化されドラマ化され漫画化されアニメ化され舞台化されて、興味もなければ知りたくもない情報が勝手に耳に入ってしまっているこの状況で、 あえて今、古本屋で手にした22年前の原作小説を読む、っていう。 「助けてください」っていう名台詞、たぶんこのあたりで言うんやろなぁて気付きながら読む、っていう笑 ぼくの唇は世界中の誰よりも、彼女の名前を呼ぶのに相応しい形になっている。 叶えられないことばかりを望んで毎日を生きていくことの、、、。 こんなにも強烈に、恋人に恋焦がれて恋煩ってしまっている朔ちゃんが、アキと死別ではないカタチで別れていたとすれば、それはもう、凶暴化してたやろうな、朔ちゃんは。 狂気と憎悪のストーカーに変貌してたな、きっと。 恋人の死を受け入れず、吹っ切らず、立ち直らず、忘れず。味も色彩も無い世界から、戻ってこれて良かったね朔ちゃん。 てか朔ちゃん、中坊の頃から爺さんと一緒に飲んでたんかーい。
2投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ2008年07月05日 15:45 ほんとは、おすすめ度1か2にしようかと思ったんだけど、 最近、本を読まない人が増えている。 そんな人に読んでほしいという意味で、3。 まず始めに感じたことは、書き込みが足らなさ過ぎると言う事だ。 物足りない物足りない。あっという間にアキが病気になって死んでしまう。 気がついたら葬式の場面だった。 感情移入、出来そうな気がしそうで出来なくて歯がゆい。 せいぜい主人公(朔太郎)とおじいちゃんの関係の場面が良かったのと、 会話のテンポはまあまあ好きだったことか。主人公とアキのも含めて。 題名は、パクリとか言ってる人がいるけど、 題名くらいと言ったら誤解を生むかもしれないけど、これくらいなら別に良い。 問題は、中身であろう。
0投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ有名な映画の小説版。 映画すらみたことはなかったが、気になったので読んでみた。 病気の少女とその恋人。ありふれたお涙頂戴の定番ストーリーをここまで綺麗に書き上げることに感服。君の膵臓をたべたい、と同じものを感じる。 ひたすらに純愛、と私は言いたいが、これを気持ち悪い子供じみた物語だと思う人間もいるのだろうなとは思う。それでも忘れてはいけないことが散りばめられた青少年のバイブルであり、たとえ大人であっても忘れるべきではない言葉が多々あった。 ずっと共にいることは嫌いなところを知ることであり怖いとアキは言い、好きなところが増えて嫌いなところも好きになることだと朔はいう。 朔の理想を語るような子供っぽさに終始むず痒さを感じもするのだが、愛に生きようとするその青臭さに胸が熱くなったことも確かである。
0投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログ約20年ぶりの再読。「こんな話だったっけ?」と思うことがたくさんあって、再読もいいものだと思った。 最終章で、朔太郎が婚約者と学校に行く。そこで、アキの焼けた骨の灰をまく。そのシーンが切ないような、でも、朔太郎も吹っ切れたんだという思いの両方が伝わってきて良かった。 物質的なものがなくなっても、生き残った人間の心にとどまっていれば十分だと思う。
2投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後婚約者の人とアキとの思い出の場所巡ったシーンはなんか鳥肌立ったなあ。 こんなにも人を好きになることは果たしてあるんかとは思うけどね。 こう思える人と出会えることは素敵だね。 1番好きな人じゃない人と結婚して、ずっとその人のことを思いながら生活するって、不倫じゃなくて純愛
0投稿日: 2023.05.29
powered by ブクログ「ぼくにとってアキのいない世界はまったくの未知で、そんなものが存在するのかどうかさえわからないんだ」「大丈夫よ。わたしがいなくなっても世界はありつづけるわ」朔太郎とアキが出会ったのは、中学2年生の時。落ち葉の匂いのファーストキス、無人島でのふたりきりの一夜、そしてアキの発病、入院。日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は、彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが―。好きな人を失うことは、なぜ辛いのか。321万部空前のベストセラー、待望の文庫化。
1投稿日: 2023.04.01
powered by ブクログ14歳の僕にとって、防波堤の突端にある小さな灯台が世界の中心だった。 右手には静かな波を受ける大きなクレーンが並ぶ、左手にはフェリーの波止場。後ろには、遠洋漁業の船がずらりと並んでいた。学生服の僕は防波堤に座り、足をぶらぶらさせながら、外海へ向かう船を見ていた。 その灯台は、地図的には観光地の長崎市の真ん中に位置し、長崎港へ入ってくる船のランドマークになっている。そこから世界遺産であるグラバー邸やジャイアント・カンチレバー・クレーンや稲佐山が見渡せる。すり鉢状の長崎の街の底にある絶景ポイントなのだが、ほとんどの人は知らない。理由は、その地区は遠洋漁業の基地であり、工場の近くだからであろう。立ち入り禁止地区ではないが、一般の人は入りにくい雰囲気がある。でも、その街に育った僕らにとっては、そこは遊び場であり、何かと「じゃあ、あとで灯台に」と、そこに集まった。 部活の帰りとか、休日に何もすることがない時とか、集まってなにをするでもなくだべっていた。14歳の僕達には、語り切れないものをそれぞれが抱えていたからだ。また、独りでもよく行った。悩み多き年頃だったから、海を見て、単行本読んだり、鼻歌を歌いうたた寝をしたり…。他人のことなど考える術を知らず、世界の中心の自分のことさえうまくコントロールできない少年を、白い灯台が黙ってみつめていた。 夕方になると灯台に灯がつき、オレンジ色の海と交じり合う。その時間になると、酔ったおじさん達のちょっとした諍いや、やってはいけないことをする少年少女のたまり場になることもあったので、時々警官が見回りに来ていた。 「君たちはそこで何をしているのか、早く帰りなさい!」 振り返ると懐中電灯の光が、僕と彼女の目を刺した。初めてのデートは学校から防波堤の灯台まで行くのが定番であったのだが、その光でデートのシナリオは崩壊し、動転した二人は手をつないで逃げて走った。僕の青春物語の大事な一コマは、世界の中心で起こっていた。 『世界の中心で、愛をさけぶ』、つまり『セカチュー』を知らない人は当時誰もいない…というほどに売れた小説である。村上春樹の『ノルウェイの森(上巻)』を抜いたことでも話題となった。2001年に発売され、300万部のベストセラーとなったが、発売当初はほとんど売れなかったようだ。柴咲コウの雑誌の書評で火が付き、ドラマ化、映画化、舞台化され、今も読み継がれる青春恋愛小説。読んだ人も多いと思うので、人それぞれの思い出があるので、あえて内容にコメントしないが、原作は柴咲コウが主演する映画とは若干異なる。どちらが良いとか悪いとかはないのだが、原作はなんとなく僕自身が思春期を育った灯台のある港町を連想させてくれる。ベストセラーになったということは、読者の誰もが、自分の街で、自分の青春時代に、自分の初恋と重ね合わせることができる作品ということだろう。 2023年、今年、僕が最初に紹介する本であるのだが、今の大学生のみなさんが生まれた頃から幼稚園くらいの時に話題になった作品だから、読んだことがない人が多いと思い紹介した。コロナ禍でどうだかわからないのだが、青春の甘くて苦い濃厚な初恋が、今も昔と同様にあり、「世界の中心」であるそれぞれの場所で起こっていると信じている。人が人を好きにならないと何も起こらない。小説も、映画も、舞台も生まれないし、人生も淡白なものとなるであろう。勉強も就職も大事だが、素敵な出会いのある2023年となって欲しいと思う。 最後に、まったく関係ないのだが、柴咲コウと映画やバンドで共演した福山雅治が、あの灯台を曲にしている。アルバム「残響」に収録されている『18~eighteen~』の歌詞にも出てくる灯台が、僕の灯台だ(笑)。福山さんは隣町に住んでいたので、よく行っていたのかもしれない。いつかお会いしたら、聞いてみようと思う。
0投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログ14歳の僕にとって、防波堤の突端にある小さな灯台が世界の中心だった。 右手には静かな波を受ける大きなクレーンが並ぶ、左手にはフェリーの波止場。後ろには、遠洋漁業の船がずらりと並んでいた。学生服の僕は防波堤に座り、足をぶらぶらさせながら、外海へ向かう船を見ていた。 その灯台は、地図的には観光地の長崎市の真ん中に位置し、長崎港へ入ってくる船のランドマークになっている。そこから世界遺産であるグラバー邸やジャイアント・カンチレバー・クレーンや稲佐山が見渡せる。すり鉢状の長崎の街の底にある絶景ポイントなのだが、ほとんどの人は知らない。理由は、その地区は遠洋漁業の基地であり、工場の近くだからであろう。立ち入り禁止地区ではないが、一般の人は入りにくい雰囲気がある。でも、その街に育った僕らにとっては、そこは遊び場であり、何かと「じゃあ、あとで灯台に」と、そこに集まった。 部活の帰りとか、休日に何もすることがない時とか、集まってなにをするでもなくだべっていた。14歳の僕達には、語り切れないものをそれぞれが抱えていたからだ。また、独りでもよく行った。悩み多き年頃だったから、海を見て、単行本読んだり、鼻歌を歌いうたた寝をしたり…。他人のことなど考える術を知らず、世界の中心の自分のことさえうまくコントロールできない少年を、白い灯台が黙ってみつめていた。 夕方になると灯台に灯がつき、オレンジ色の海と交じり合う。その時間になると、酔ったおじさん達のちょっとした諍いや、やってはいけないことをする少年少女のたまり場になることもあったので、時々警官が見回りに来ていた。 「君たちはそこで何をしているのか、早く帰りなさい!」 振り返ると懐中電灯の光が、僕と彼女の目を刺した。初めてのデートは学校から防波堤の灯台まで行くのが定番であったのだが、その光でデートのシナリオは崩壊し、動転した二人は手をつないで逃げて走った。僕の青春物語の大事な一コマは、世界の中心で起こっていた。 『世界の中心で、愛をさけぶ』、つまり『セカチュー』を知らない人は当時誰もいない…というほどに売れた小説である。村上春樹の『ノルウェイの森(上巻)』を抜いたことでも話題となった。2001年に発売され、300万部のベストセラーとなったが、発売当初はほとんど売れなかったようだ。柴咲コウの雑誌の書評で火が付き、ドラマ化、映画化、舞台化され、今も読み継がれる青春恋愛小説。読んだ人も多いと思うので、人それぞれの思い出があるので、あえて内容にコメントしないが、原作は柴咲コウが主演する映画とは若干異なる。どちらが良いとか悪いとかはないのだが、原作はなんとなく僕自身が思春期を育った灯台のある港町を連想させてくれる。ベストセラーになったということは、読者の誰もが、自分の街で、自分の青春時代に、自分の初恋と重ね合わせることができる作品ということだろう。 2023年、今年、僕が最初に紹介する本であるのだが、今の大学生のみなさんが生まれた頃から幼稚園くらいの時に話題になった作品だから、読んだことがない人が多いと思い紹介した。コロナ禍でどうだかわからないのだが、青春の甘くて苦い濃厚な初恋が、今も昔と同様にあり、「世界の中心」であるそれぞれの場所で起こっていると信じている。人が人を好きにならないと何も起こらない。小説も、映画も、舞台も生まれないし、人生も淡白なものとなるであろう。勉強も就職も大事だが、素敵な出会いのある2023年となって欲しいと思う。 最後に、まったく関係ないのだが、柴咲コウと映画やバンドで共演した福山雅治が、あの灯台を曲にしている。アルバム「残響」に収録されている『18~eighteen~』の歌詞にも出てくる灯台が、僕の灯台だ(笑)。福山さんは隣町に住んでいたので、よく行っていたのかもしれない。いつかお会いしたら、聞いてみようと思う。ホッホホ~、まあ、そんな機会も訪れることもないだろうが、オ~ホッホッ! 今年もよろしく~ホッホホ!
0投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログ自分が擦れてしまっているからなのかありがちだなと思ってしまった 内容的にはさらっと読めたが没頭はできなかった 新しい作品ではないので最近の話の先駆けと考えればすごいのかな
0投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ2020/08/21 #世界の中心で愛をさけぶ #片山恭一 セカチューの虜になった私は、 映画・ドラマの順に制覇してきましたが、 遂に原作となった小説に辿り着き読み終える事ができました。 結論から言うと1番感動したのはドラマ。 小説よりも詳しく奥深く人の心を表現しているし、 小説よりも一つ一つの中身が深いです。 映画ドラマではカセットテープでしたが、 小説では交換日記になってます。びっくりしました! 映画を作成するにあたって、カセットテープに変更されていたと考えると監督流石です! ですが、小説も感動しますよ! 映画とドラマを見た後だったから、余計に感動したと思いますが言葉が美しいです。 「1人で生きる人生は、ただ長く退屈なものに感じられる。 ところが #好きな人と一緒だとあっという間に分かれ道まで来てしまうのである。」 「#死んだ人に対してワシらは悪い感情を抱くことができない。」 「#僕が生まれてきた世界はアキのいる世界だった」 PS 最近Kindleを購入してから、読みたい本があり過ぎて全然映画を見れてません。
0投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ映画もみたし、オーディオブックだとどうなんだろうと聴いてみました。 なんだか、しらけてしまいました。 若くないからかなぁ…。
4投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログこの本を読みながら、もう会うことのできない人たちのことを考えました。おばあちゃん、おじいちゃん、飼っていた犬、、、 死んでしまった人の記憶は、歳を経るにつれて曖昧になってしまうような気がして、時々とても寂しい気持ちになります。 それでも、無かったことにはならなくて、違う人と結婚しても、何十年経っても、ふとした時に思い出すのかなって今は思います。
0投稿日: 2022.12.29
powered by ブクログ冬休み1冊目 まだ身近な人が死んだりする経験がなくて共感出来るとかいうことは無かったけど、先に死ぬほうより死なれた方の方が苦しいんやなあっていうあっさい感想で申し訳ない。クリスマスに読む本ではなかったけど考えさせられるし、もし身近な人が亡くなったらこの本が染みるんやろうなあ
0投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログ生きている人間が先に死んでしまった人間の悲しみを請け負って肩代わりしている。逆の立場になった時、好きな人が悲しまないよう自分が好きな人の分まで生きないといけない。 理屈ではあるがなるほどなと感じることができた。 前向きに生きる大切さを作品を通して痛感した。
0投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わって最初に思ったのは、独特な世界観の話だなということです。話の区切りの部分につながりというものがあまり感じられず、どこか淡々としていました。 この本からは、「自分の愛した人間も時間と共に少しずつ忘れていき、そのうち新しい恋人ができ、悲しみから前に進んでいける」そういうものが感じられました。 正直、あまり泣ける部分というのはありませんでしたが、「アキの闘病シーン」や「アキを連れ出そうとしたものの、空港で倒れてしまうシーン」はなかなか読んでいて息苦しかったです。 ただ、ベストセラーの作品ということなので、私の解釈が甘かったのかもしれません。
1投稿日: 2022.07.15
powered by ブクログずっと一緒にいたアキが白血病にかかり、今までの幸せだった生活ができなくなり、死というものに実感した主人公の気持ちを考えるとかわいそすぎた。オーストラリアに行けないで死んでしまった場面もかわいそうで涙が出た。
0投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログなんとなく手にとってみた本。 恋愛ものなんて普段は全くと言っていいほど、興味が無く、ほとんど触れたことのないジャンルだったが読めば読むほどその世界観に引き込まれていった。 穢れのない澄みきった心を持つ朔太郎とアキの一組の男女が織りなす、その甘酸っぱく、切ない恋模様は、同世代の僕にとっても共感できる部分があった。 人を想う気持ちというのはこうも人を変えうるものなのだとしみじみと感じた。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログp108 「でも、こうやって英語の単語とか覚えてなんになるのかな」アキはひとりごとみたいに言った。「女性の大学進学率の増加と、離婚率の増加は比例してるんですって。勉強するほど不幸になるのって、なんかおかしい気がしない?」
0投稿日: 2022.02.02
powered by ブクログ3.6 →ドラマを見てから本を読んだため、大まかな結末は分かっていたのですが、ドラマと違う部分もあり楽しんで読めました! 2人が自然とお互いを想いあっているのがすごく素敵でした。友達もいい人だなあと感じますでも(TT)
1投稿日: 2022.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普通に面白かったけど、評価するとなると星3ですかね。良い話なんだけど、ただそれだけっていうか。 途中おじいさんが、愛している女性の遺骨を墓から取り出すシーンがあったけど、あのシーン入れた理由を知りたい。おじいさんは50年以上たっても遺骨盗むくらい女性のことを想ってたわけだけど、主人公はラストにアキの遺骨の粉をばら撒いてた。 この2人の対比は何かあるのか...?
0投稿日: 2021.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
過去に大きく反響を起こした本をいくつか探し、購入した内の1つがこの作品。 恋人のアキを失ってしまい、絶望していた朔太郎が過去に想いを馳せる話。 4章で、好きな人との死別を経験した祖父が朔太郎に語りかける場面がある。そこで私は、彼の「死」に対する考え方を目の当たりにし、なんて前向きで強い人間なのだろうと感服した。理屈っぽい考えではあるが、「今も心の中で生きている」というありきたりなものの一点張りではないため、説得力があり、少なくとも私はとても気に入った。
6投稿日: 2021.05.11
powered by ブクログ行き着く先は見えているので、それまでの過程を読んでいく作品 ではあるのだが、それほど内容や考え方に目新しさがあるわけでもない。 なぜこの本が有名になったのかはよくわからなかった。 パートナーが病気で死んでしまう系の先駆け的な本ということなのだろうか
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ一時期大ブームになった「セカチュー」。TVドラマを少し見て内容は何となく知っていたものの、 改めて本の形で読んでみた。 内容は非常にシンプルであり、朔太郎と亜紀の純愛のみと言っても過言ではない。 2人が高校生らしく、とても爽やかに惹かれあっていく様と 亜紀が死んでしまってからの空虚な心情が交互に書かれていて何とも切ない。 もう少し内容にボリュームがあってもいいのかな、とは思うが、 変にダラダラと書かれるよりかは良いのかもしれない。 終わり方も前向きっぽいので読後感は良い。 柴咲コウがどれくらい泣いたのかは知らないが、泣こうと思えば泣ける。 でも号泣と言うよりはホロリ的な。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ普通の感動系恋愛小説ではなく、いろいろ考え方とか人間の在り方も細かく表現されていて新鮮。 かつ、何も考えず泣ける部分あって不思議な気持ちになった。 田舎暮らししてみたい。。。笑
0投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログ泣くために読んだ本。 思春期に、「なんでみんな感動して泣くの?人の心ってなんぞや?」と思いまして、話題だったこの本を読みました。 ちょっとだけ泣けたのですが、 当時の「泣けます風潮」が好かんかったこと、 単純なストーリーが好みでなかったこと、 文体がイマイチ心地良くない、 と感じまして、星2つ! ちなみに当時、感想を聞かれたらもちろん「泣けた!」と言ってましたw
0投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ小学生ながらさくちゃんみたいな人がいつか現れると信じ込んでしまった。。 ドラマから原作、映画の順番で見たから、映像化されてるアキとさくちゃんが鮮明に記憶に残ってる
0投稿日: 2020.11.14
powered by ブクログ【メモ】 〝愛する人の死〟との向き合い方としては、示唆に富んだ物語だと感じた。 まだ祖父母やペットとの死別しか経験していないけれど、心を救ってくれそう。
0投稿日: 2020.05.14
powered by ブクログ話の時間軸の行き来や、未練たらたらな感じで、最後に明るい救いあの一歩があるかと思えば、新しい彼女?「君の膵臓が食べたい」のような吹っ切れもない。映画のほうが時間軸は整理されている。そんなにブームになるほどの純愛かなあ。
0投稿日: 2020.04.13
powered by ブクログせりふが多くて時々読みにくかったし、映画で見ていた先入観もありすぎたかとは思うけど、いい小説でした。 ここまで一人の人を愛せるってすごいな っていう月並みな感想になってしまうけど。 色々と考えさせられるところもありました。
0投稿日: 2020.03.15
powered by ブクログ◯読んだことなかったのでさらりとブックオフで購入。移動飛行機で読み切り。 たまたまたながら松本デーになったんだった。そうそう。さくちゃん!は印象に残ってるけど松本だったんか笑 映画も見たことなかったけどどう考えても長澤まさみかわいいだろ、って感じで映画見たくなったわ笑
0投稿日: 2019.06.23
powered by ブクログ映画などで観ていなかったので、泣けるかなと思っていたが、さほどではなかった。 君の膵臓をたべたい、の後に読んだからかな?こっちが先だろうけど既読感が…
0投稿日: 2018.01.29
powered by ブクログ中学生ぶり?の再読。ストーリーはほぼ覚えてたけど、中学生、高校生のみずみずしさ、雰囲気に改めて気付かされた。 切ない恋のパートに入る前の、なんでもない会話のやりとりが愛おしい。
0投稿日: 2017.08.01
powered by ブクログ恋愛ものは苦手だけど、ほろ苦いというより苦すぎる感じがちょうどよく読みやすかった 無駄に涙を誘うわけでなく、死ぬって何か愛って何か深く考えさせられた
1投稿日: 2017.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒロインが不治の病にかかるという、王道のラブストーリー。面白かったけど、泣くほどではなかった。ヒロインが亡くなった後の主人公と祖父の会話が説教臭くて、あんまりすきじゃなかった。
0投稿日: 2017.03.11
powered by ブクログとても純粋な恋愛の話。人の死をまっすぐに見つめさせられた本。亜紀が愛らしく、自分も亜紀に恋していました。だから涙が止まりませんでした。悲しいけれど、大好きな話。
0投稿日: 2016.07.14
powered by ブクログ思いがけず、「幻想郵便局」に続く「死」をテーマにした本に出くわした事に、若干びっくりしている。とっつぁんが亡くなって2年が過ぎた。とっつぁんの死については自分なりに納得しているつもりなんだけど、実はそうじゃないのかな。そんな風に思わせる一冊だった。
0投稿日: 2016.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「奥さんや旦那さんから見ると不倫だけど、二人にとっては純愛なのよ」 この本はいつか読んでみたいとずっと思っていた。だから読んだ。本は薄い、内容はもっと薄い。主人公がエロ思考すぎて気持ち悪い。 それでも売れた事実は否定できない。普段本を読まない人には読みやすくていいと思う。
0投稿日: 2016.05.29
powered by ブクログ小学生の時に初めて読んで以来、今になって読み直しました。やっぱり年をとると感じ方も変わるものなんだなぁと感じました笑。 他の方々のレビューを全部読ませて頂きましたが、本の方がいいと言う方、映画・ドラマの方が良かったと言う方に分かれているみたいですね。 私は、このドラマが放送されていた頃、見ていましたが、まだ幼かったため実際あんまり覚えていません。でも、幼いながらに、いいお話だなぁと思った記憶があります。それで小学生高学年で、小説を読み、感動しました。 今回読み直してみて、この本のテーマは、アキと朔太郎の2人の純愛ものだと思っていましたが、実際そうではなく、生きるとは何か、死とは何かを問いかけていて、先に愛する人に死なれた人間はどう生きていくのかをテーマにしているような気がしました。朔太郎の祖父は、他の人の妻となり、先に亡くなってしまった女性を長い間愛し続け、朔太郎も、アキのことを愛し続けた。 淡々と物語が進んでいて、あまり涙が出るようなお話ではないですが、言葉一つ一つに重み、ちょっとした疑問を持つ2人のやり取りを見て、なるほどなと思ったり、色々と考えさせられました。私も高校生ですが、朔太郎やアキのように、こんなに深く考えたことはないです笑。 物語の進行も、現在、過去と行き来していて、わかりやすかったし、アキが死んでしまったということがわかってから始まっているのも珍しい書き方だと思いました。 最後の5章の、朔太郎が婚約者を連れてやってくるところがとても印象的でした。 追記:2014.9.4 私は、本を読み終えてから、ドラマを見始め、今日見終わりました。本の内容と少し違う部分があったり、話の順序が前後していましたが、本の淡々さとは違い、私はあまり感動して泣いてしまうようなタイプではないのですが、涙が溢れ出ました。17年も想い続ける…ってすごい愛ですよね。原作の淡々とした感じも好きですが、ドラマの感動も良かったです。
0投稿日: 2014.08.28次の日に軽い虚無感に襲われる
読んだあとに「はぁ~」と溜息が漏れる小説。 なんともやるせない気持ちになる。
1投稿日: 2013.12.20一世を風靡した本です。
実は、先入観を抱いて読み始めました。つまり、大好きな「ノルウェイの森」のような感動を与えてくれるのだろうとワクワクしたのです。ところが読み始めてビックリ、陳腐な設定、陳腐なストーリー、陳腐な結末・・・。少女マンガでよくみるストーリーでした。 ひどく落胆しましたが、後年、ライトノベルを読み始めてわかりました。ああ、これはライトノベル恋愛小説だと。そう考えると結構良く出来てるなと思います。 恋愛小説は読みたいが、強烈なのじゃなくて軽く読みたい人にお勧めです。
3投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログ映画は観たけれど、原作は読んでなかったなと思い立ち、今更読んでみた。まさに王道の純愛ラブストーリー。10代だったらキュンときたのかなぁ。もうちょっと醜くて無様な生き様のほうが私の好み。
0投稿日: 2013.06.27
powered by ブクログ冒頭から結末が描写されている点で底辺から上がってくる印象で、変な意味で安心感があった。結末のその後、愛する人を失ってからのその後が作者の伝えたいことなのだろう。
0投稿日: 2013.04.24
powered by ブクログマスコミの宣伝効果や映画化もあって、本当によく売れた本。 本を日ごろあまり読まない人にとっては、非常によい本だと思いました。 320万部以上も売れたのも納得です。 文庫になったので購入。まず題名。 「世界の中心で愛をさけぶ」場面は、ありません。 「世界の中心」には行きませんし、「さけび」もしません。 映画化されたように映像になりやすいかなとは感じました。 文章も簡単ですし、少女漫画にありがちな切ない設定で、女性受けするのではないでしょうか。
0投稿日: 2012.11.22
powered by ブクログ別に本棚に入れないでもよいのですが、思い出してしまったので。 山田悠介『リアル鬼ごっこ』とともに、僕の中ではワースト1位。 ひどかった。
0投稿日: 2012.09.13
powered by ブクログなんで今さらセカチュー…って感じですけど、授業で使用したからです。 普段だったら絶対こういう本読まない…。 お話は予想通り、フツー。 他の小説等でも「愛する人の喪失」はたくさん扱われているテーマで、これだけがテーマの作品だとちょっと物足りなさが。
0投稿日: 2012.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
発売当時、話題になり一気に読んだが・・・ 正直、なんも心に響かず、泣けず。 ドラマがスゴく良かったので (ドラマは泣けたぁ~) 再び、読み返したけど 原作よりドラマの方が良かった。
0投稿日: 2012.03.21
powered by ブクログもう映画もTVドラマも8年前なんですね なんか懐かしかった 長澤まさみと綾瀬はるかとどっちが良かったか、改めて考えたけど、結論が出ませんでした^_^ ごっちゃになって思い出します^_^
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと前に買ったきり、話題作過ぎるから読むのが何だかムズムズしてほっぽっといた本。シンプルで分かりやすくて切ない話でした。
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
切ないけれど悲しくはない。悲しくは無いけれど心が痛い。そんなラヴストーリー。個人的に難病物は受け付けない部分があって、どこか白々しく感じてしまう。それでも、サクの言い回しとか構成とかスムーズで話に違和感がなく、大泣きするわけではないが指先に刺さった気の棘のようにチクチクと心を傷つけられた。死とか死生観に共感はできないけど、あの時に失われた自分自身の青春時代こそアキかもしれないと思うと、ため息が出てきた。てゆーか、高校時代にアキのような彼女が欲しかった……。って、結局、それかい。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ松本朔太郎と廣瀬亜紀の切なすぎる物語。原作は何年間も続いてる友情から愛情に気付いて、お互い惹かれあっていくが、彼女が白血病にかかり、亡くなってしまう。あきは、すごくいい子で、なんでこんなにいい子が亡くなってしまうのか、俺が死んだ方が、世界が正しく回る気がする。最後、看取るとき、お別れだねってあきが言うのが特に印象に残っている。また、あの世はあるのか?という問いも、考えさせられた。愛する人が死んでしまうから、あの世と言うものが作られたとあきは解釈していた。全くその通りなのかもしれない。見てきた人はいないのだから。
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログお~。これはなかなか。 4年前くらいに超大ヒットした映画の原作だと思われます。 普段こういう恋愛系のは避けている上に、同じく映画がヒットした「冷静と情熱のあいだ」でかなり手痛い思い出があるため、何でこの本を手に取っのか、自分の行動がいまいち理解できません、でした。読むまでは。 なかなかいい。よかった。 多分タイトルから想像して、「ま、恋愛モノか」と思い込んだのと、それと連想して「ま、恋愛モノか」と期待を下げたのと、内容も全く知らなかったのが良かったんだと思います。 予想に反して恋愛物じゃなくてしかもよかったですから。 恋人が白血病で死んでしまった高校生の男の子の話。 死んだところから、過去と現在が交互に語られるんですが、な~んか妙に達観してるんですね、彼が。 そういう性格がもうすでに「お涙頂戴」系から逸脱してていいんですが、読み進めるうちに、この本のメインは「死」であるってことが分かります。 ただ、死=悲しいじゃないんですね。 要は身近な人の死をどう扱うか、と。そういうのがメインなんです。 普通死を描く本って死に行く過程に重点が置かれてて、クライマックス=死、エピローグ=でもこれから彼女の分まで生きるのだ!みたいな。 これはそのクライマックスとエピローグのあいだの葛藤が描かれています。 考えてみればそうですよね。身近な人が亡くなって、簡単に「でもその分頑張るぞ」なんて割り切れませんって。 長い時間かけてその事実を受け止めて、その意味を見出して、その意味に納得して、初めて前に進めるんでないかと。 そういう意味ではとても現実的で等身大な話。自分の好きなリアリズム満載。 おじいちゃんが言う、「大切な人を失うのは悲しみではなく、自分が先に死んでしまったときその人が被る苦しみを肩代わりしてる」って言うのはすごいですね。 そこまで受け入れられるようになるまで・・・心行くまで葛藤したいですね。 ま、もちろん苦しみを背負わないのが一番ですけど(笑)
0投稿日: 2011.05.16
powered by ブクログ「わたしがいなくなっても、世界はありつづけるわ」 あなたがわたしの世界だった場合、それはどこへ行くのだろう。 例え世界はありつづけても、それはわたしの世界じゃない。 そう思い続けることを、きっとあなたは望んでない。 この物語で泣けて、私は私に安心した。
0投稿日: 2011.05.11
powered by ブクログ320万部売れたという大ヒット小説ですね。 今更読んだ(映画は昔観ました)わけですが~、映画なんか屁にもならないくらい素晴らしい小説。 映画はただキレイ事だけを並べ立てたような内容だったと記憶しているのですが、小説は空虚感というか愛する人を失う辛さが日常生活の中で淡々と述べられ、最後は涙なしでは読めません。 序盤の文章 「夢が現実で、この現実が夢ならいいと思う。でもそんなことはありえない。だから目が覚めたとき、ぼくはいつも泣いている。悲しいからではない。楽しい夢から悲しい現実に戻ってくるときに、跨ぎ越さなくてはならない亀裂があり、涙を流さずに、そこを越えることができない。何度やってもだめなのだ。」 もうこれでグッと心を掴まれました。 名作です。
0投稿日: 2011.04.17
powered by ブクログ大ヒットした映画の原作。 映画に感動した為、期待して読んだけど、何か物足りない感じが…。 映画の方が完成度が高い感じがしました。 似たような話だけど「美丘」の方が魅力的でした。
0投稿日: 2011.03.07
powered by ブクログ「世界の中心で、愛をさけぶ」に感謝したいのは、愛だとか恋だとか、どちらかといえば斜めに見てしまう自分を素直にさせてくれたことです。ストーリーについては、あえて触れません。多くの人に読まれたことが分かる気がします。 また、この作品から、文学、さらに演劇、映画といった文化芸術に対してのリスペクトを感じるとともに、登場人物たちが、そうした文学などを一層、現在の自分にとって大切なものにしてくれた気がします。 作中で表面的に見えてくるものだけでも、 萩原朔太郎 芥川龍之介 夏目漱石 「こゝろ」 「銀河鉄道の夜」<宮沢賢治> 「ロミオとジュリエット」<シェイクスピア> 「竹取物語」 「葛生」<詩経> 島尾敏雄 「出発は遂に訪れず」 「ジキル博士とハイド氏」<ロバート・ルイス・スティーヴンソン> 上記の作者や作品についても知りたいという意欲がわいてきます。 「ロミオとジュリエット」つながりで「ウエスト・サイド物語」の「トゥナイト」、 さらにラジオからは「真夏の果実」<稲村ジェーン>。 音楽については、さらに多くのアーチストたちが登場しています。 そして何といっても、海、花、風といった自然が言葉や音楽と渾然一体となり、読書が思い出となる、そんな素晴らしい一冊です。 文庫版には、映画の監督を務めた行定勲氏の解説が付いています。
0投稿日: 2010.04.01
powered by ブクログこの本は主人公の切ないラブストーリーが描かれていました。主人公は高校生の時に恋をした女の子と両想いになり、幸せな時を過ごす。しかしそんな二人を阻んだのは「白血病」という病気だった。女の子の方がかかってしまい、二人で行くと約束していたオーストラリア出発当日、体調を崩してしまいそのまま帰らぬ人になってしまう。切なすぎてつい涙が出てしまいました。
0投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログ初めて恋愛小説を読んだのがこれです。ドラマと映画の印象が強かったためあまり感動しませんでした。 「純愛」という感じではないと思いました。
0投稿日: 2010.01.29
powered by ブクログこの本を読もうと思ったのは、映画を見たからというのが理由です。この本を読むまでこういう純粋で感動できる恋愛の話を読んだことがなかったのですが、世界の中心で愛をさけぶをよんでからこういう系統の本も好きになりました。とにかく読んでいて、とても感動しました。自分もこういう恋愛がしてみたいなあと不謹慎ながら思ってしまいました。
0投稿日: 2010.01.20
powered by ブクログとても切なかったです。でも映画とドラマの印象が強いせいか、あまり感動はできませんでした。アキがなくなった後の物語の描写が素敵だと今でも思っています。
0投稿日: 2010.01.07
powered by ブクログ2006/9/4 読了 個人的にノルウェイの森を越える良さは見出せなかったけど、映画やドラマよりだいぶシンプルな作りで現実性があったのでちょっと高感度アップ。
0投稿日: 2009.11.12
powered by ブクログ「ぼくにとってアキのいない世界はまったくの未知で、そんなものが存在するのかどうかさえわからないんだ」「大丈夫よ。わたしがいなくなっても世界はありつづけるわ」 朔太郎とアキが出会ったは、中学2年生の時。落ち葉の匂いのファーストキス、無人島でのふたりきりの一夜、そしてアキの発病、入院。日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は、彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが-。 好きな人を失うことはなぜ辛いのか-。 紹介文より
0投稿日: 2009.11.01
powered by ブクログご存知、セカチュー。説明も不要か。いくつか話を区切れるが、どこがポイントになるかは人それぞれのように思う。文庫版は、単行本に対して加筆修正を行っていると書いてあった。
0投稿日: 2009.09.23
powered by ブクログこの世界の中心で愛をさけぶと言う本は、幼馴染の女の子が白血病になってしまうと言う本です。主人公は、そんな幼馴染の病気を受け入れ、幼馴染の病気のことを少しでも楽にさせてあげたいと頑張ります。でも、幼馴染の病気は悪化してしまいます。そんな幼馴染の最後の願いを聞いて主人公は空港に行きます。そこで、幼馴染は倒込んでしまいます。そして、幼馴染は帰らぬ人になってしまいます。この本を読んでとても感動しました。
0投稿日: 2009.07.29
powered by ブクログこのタイトルは作者のつけた題名 『恋するソクラテス』が売れそうに無かったので編集者がつけたものです。 言っちゃ悪いですが、この『タイトルもつけれらない作家が書いた小説』は中学生以下の特に本に慣れない人向けの本であるとしか言えません 前半と後半でテンションも違いすぎ。売れている本と面白い本は違います。
0投稿日: 2009.07.21
powered by ブクログ中学校でたまたま同じクラスになった朔太郎とアキは、高校生になり互いに恋に落ちていく。しかし出会って3年目、アキは白血病にかかり、日ごとに衰弱していった…。 過去と現在が交互に書かれていて、読み終えてから悲観的にはならないのが良かった。むしろ穏やかで純粋な気持ちにさせられた。 アキの死は冒頭で明らかになっているため、朔太郎との会話がとても切なく感じた。一緒に過ごした時間ではなく、お互いの気持ちが、いかに大切かをこの本に教えられたような気がする。
0投稿日: 2009.06.05
powered by ブクログ「ぼくにとってアキのいない世界はまったくの未知で、そんなものが存在するのかどうかさえわからないんだ」「大丈夫よ。わたしがいなくなっても世界はありつづけるわ」朔太郎とアキが出会ったのは、中学2年生の時。落ち葉の匂いのファーストキス、無人島でのふたりきりの一夜、そしてアキの発病、入院。日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は、彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが―。好きな人を失うことは、なぜ辛いのか。321万部空前のベストセラー、待望の文庫化。 * 今更ながらせかちゅーを読んでみた。 朔太郎の純愛を、アキと一緒の世界・アキのいない世界それぞれを風景の描写などを通じて描いている。それはわかるけど、全体的にどうもしっくり来なかった印象。アキ、ちょっとわがまますぎるでしょ。それにちょいちょい出てくる祖父の話、あれは作品内だと素晴らしいものだってなってるけど、ホントにそうなのかなぁ。自分の中では祖父のような人は最低な人に位置づけられるんだけど…。 恋愛モノは、誰もが多少の経験がある分、共感できるかできないかで作品の印象が変わってくると思う。 よかったなぁと思ったのは最終章の描写ぐらい(それも文章の締めくくりとしてよかっただけで共感はない)。 自分にはあまりヒットしない作品でした。 ※印象に残った文章 p205「考えるってのは、本来そういうことだ。これで充分だと考え尽くされることなんて、まずないと言っていい。充分だと思っていても、しばらくすると不充分な気がしてくる。不充分なところは、また考えればいい。そのうち少しづつ、自分の考えていることに実感が伴ってくる。そういうものなんだよ。」
0投稿日: 2009.05.08
powered by ブクログ時代を象徴するようなベスト・セラーなので読まずに通り過ぎることはできない。売れた理由は、タイトルが良かったのだろうか(間違いなく素晴らしいタイトル)? 中学2年の朔太郎はアキに出会い、恋に落ち、2人で思春期によくある冒険をし、高2の冬にアキを白血病で亡くす。世間では『純愛』と叫ばれたがこれが本当に純愛だろうか?思春期にたまたま席が隣同士になり、ふとした拍子に相手が好きになってしまう。恋愛は初体験だし、セックスなんてもちろんしたことはない。まあ、思春期にはよくあることだろうが、性的関心と恋愛感情がゴッチャになり、相手を愛していると思い込む。 恋愛小説の花道は、一昔前だと、恋人が『結核』か何かで死んでしまう。今の時代は、『白血病』だ。どうして、韓国ドラマみたいに、いつも『白血病』でなければならないのか?白血病とは美しい病なのだろうか? なお、第5章で、朔太郎は、10年後に婚約者と母校に戻り、アキに最後の別れを告げる。亡くなった恋人を優しく送り出してあげるこのシーンは、悪くない。
0投稿日: 2009.01.12
powered by ブクログ超今更だけど読みました。これはなんというか、第4章までは序章にすぎなくて第5章がいいですね。解説で行定監督も書いてますが。
0投稿日: 2008.12.30
powered by ブクログ今更感は否めないけど、好き好き大好き超愛してる。を読んでこっちを読まないのは片手落ちというものかなと思ったので。 モチーフは愛する人との死別。ある意味普遍的なテーマだよな。想像するだけでも苦しくてしょうがない。こういうテーマをひたすら前面に押し出している時点で、この作品の勝利は約束されていたのかもな。 が、この話、読んでいると残念な気持ちになる。 もっと掘り下げられるだろ・・・。なんかテーマとストーリーを用意して、後はその表面をなぞってるだけという感じなんだよね。 このような話で断トツに重要と思える叙情的な表現が不足してないか?特に直接的な言及が。情景とかで間接的に匂わせる心情はどうしても有り体な形状をとらざるをえないんだから、もっとサク固有の感情、言葉を直接描いてほしかったな。一番味わい深いと思った場面が祖父の50年間の純愛(?)だったというのが象徴的だわ。 ところで世界の中心って「地球のへそ」のエアーズロックという意味のほかになんか示唆はないのかな。タイトル仰々しいし何かあると思ってたんだが。 読む前には、「知覚的、経験的な世界ってのは自分を中心とした同心円状をとって拡がっているって点で、自分こそが世界の中心。んで、好きな人が出来たらその自分は彼女中心の思考(?)、生活(?)になるから、恰も彼女を中心とする太陽系的な何かができて・・・」とかタイトルから想像してたよ。ドンマイ(笑)
0投稿日: 2008.11.09
powered by ブクログ映画の前に見た気がします。 映画もドラマも強烈バックアップでやってましたが、 私は映画だけで終わっておいたほうがほうがよい気がしたかも。 人が亡くなるのは本当に悲しいことで。 それ事体は単純に別れの意味もこめて切ないと思いました。 背景部分も深く書いてあったので良かったですね。 これ見て死ついてちょっと考えた時期があって、 生きることとかについて親と話し合った覚えがあります。 そういえばこれからでしたっけ。 愛する方が病気で亡くなるお話が急増したのは・・・。 つい最近も何かやってましたね。 ケータイですっけ?あ、小説じゃなかったですね。(あえて・・・) 読むならあれよりよっぽどこちらを読んだほうがいいです。
0投稿日: 2008.10.31
powered by ブクログ随分前にものすごいブームで、でもそのときは読む(観る)気になれなくて。今更ながら借りて読みました。 なんていうか…書きたいこと・台詞があって書いたんだろうなぁ、ていう印象…; 流行りものに素直に賛同できないクセがついつい。でも読みやすいと思います。中高生に人気?なのは分かる気が。
0投稿日: 2008.10.04
powered by ブクログ周りの評価がとてもひどかったのが、逆に興味をひかれ買ってみました。 1ページ目から文章の下手さに嫌になりかけつつ(昔読んだことがある、素人が集まって小説を投稿し評価し合うサイトを思い出しました。たぶん、その中でもダメなほうだと思う)、なんとか最後まで読みました。文章が下手なだけならまだいいのですが、内容が薄いし登場人物像も薄いし、というか、なんというか。。。かなり覚悟して読んだはずなんですけどねぇ。 映画の監督らしき人が書いた解説がまたダメな感じ。
0投稿日: 2008.09.02
powered by ブクログ「わたしがいなくなっても、世界はありつづけるわ」 あなたがわたしの世界だった場合、それはどこへ行くのだろう。 たとえ世界はありつづけても、それはわたしの世界じゃない。 そう思い続けることを、きっとあなたは望んでない。 この物語で泣けて、私は私に安心した。
0投稿日: 2008.04.27
powered by ブクログ電車の中で読もうと思い購入したが、ついつい1-2日で読みきってしまった。 いわずと知れた純愛作品だが、読んでみるとやはり心を打つものがあった。多少の憧れを抱いてしまった感はある。しかし朔太郎が後に愛した女性と再びかの地を訪れるラストも、またよい。垣間見える現実感が、物語をより魅力的にしているのだろうか。
0投稿日: 2008.02.15
powered by ブクログ今更だけど、文庫出てたから読んでみた 泣く気満々で読んだのに、全く泣かなくてびっくりした 世界の中心はオーストラリアなのか。 あんまり好きじゃない。特にラストがいや。 アキの名前を亜紀じゃなくて秋って思って付き合ってたとか・・・・・ありえない。 おじいちゃんがいいね♪
0投稿日: 2008.01.28
powered by ブクログ次に読む本 映画見てないので先入観なく読めそうで楽しみだ ↓↓ 暗くてつまんなかったです
0投稿日: 2007.11.07
powered by ブクログ朔太郎はアキの両親、そして自分の父親と共にオーストラリアへ向かっていた。アキの遺骨と共に・・・。彼女と知り合ったのは中学2年生の時。その時は思いもしなかった、彼女が白血病で命を落とすなんて・・・。 ドラマや映画が流行っても全く見ることがなかったし、オーストラリア旅行に行った時にロケ現場?で話題も出てはいたのだが、今になってようやく小説で手に。中学生からの純情な恋愛、そして彼女の突然の発病と死。ストーリーとしてはとてもシンプルだけど、それが今の時代には受けたのかな。でも小説としては特に盛り上がる感じもなかったなぁ。空港のシーンはちょっとうるっときたけど。
0投稿日: 2007.10.20
powered by ブクログただメディア戦略が功を奏しただけで、至ってフツーの本。原作・映画・ドラマのなかで、原作が一番面白くなかった。
0投稿日: 2007.10.08
powered by ブクログ内容は今更語ってもしょうがない。映画は見たことがありましたが、小説は無かったので読みました。300万部以上も売れたんですね。内容的には文章は軽いし、心理描写も薄い。読書家の人が、なぜ売れたのか分からないと言う気持ちも分かります。 しかし頭を柔らかくして読めば、全体に漂う青さ・爽やかさ、この一見未完成な文章が逆に良かった様に思います。 そして何かを思い出させてくれる作品であった様には思います。最終章の数ページには、こみ上げてくる物もありました…。 でも、個人的には映画の方がいいかも知れない…。小説版は、主人公とアキの病気との戦いが殆ど描かれていません。先に映画を観たせいかも知れませんが、なんか映画の総集編って感じがしました。何の前触れも無く、章が変わったと同時に、いきなり病室の場面になったのはさすがにどうかと思った。それも作者の作意的な物なのだろうか…。でも、嫌いな小説では無いです。個人的に…なんか好きなんです。意味もなく「純」とか「青」とかが付きそうな話とか雰囲気の物が。余談ですが、読後に道路脇に備えられた花を偶然見かけて、思うところがありました…。て事で星4つ。
0投稿日: 2007.06.06
