
総合評価
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powered by ブクログ倒叙ミステリ短編集の第3弾 短編集、とは書いたものの、収録作品は短編2つに中編1つの計3作です みどころは犯人たちの描く人間模様、たまりません もちろん倒叙ミステリとして、探偵役の福家警部補が犯人を追い詰めていく……といった本筋があってこそではあります でも、決定的な証拠を突き付けて事件解決!といったシーンがメインの面白さではないなぁと そこに至るまでの犯人たちの描写、これこそがこの巻の面白ポイントでした お気に入りは冒頭で書いたところの中編にあたる『少女の沈黙』 犯人である元ヤクザ菅原がとても魅力的 あまり任侠物の作品に触れずに生きてきましたが、これは素直にかっこいい人だなと思えました
1投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログコロンボの日本版といった感じ。 犯人は読者に明示されていて、謎解き役の福家警部補が閃き観察眼から証拠を固めてゆく。 福家警部補はコロンボと違い、ヨレヨレのコートを着ているわけでなく小柄、童顔で縁無しの丸メガネを掛けた警察官には見えない女性。 1話目はかつて一緒に同人誌を出していた出版社営業部長を殺害した漫画家のお話。 2話目は解散した暴力団の元ナンバー2が解散を不服とし誘拐事件を起こした元組長の次男を殺害するお話。 3話目は息子を交通事故で無くし自身もその事故で車椅子での移動を余儀なくされた母親とその夫が行う悪人刈りのお話。 2話、3話の犯人は福家警部補に追い詰められながらも警部補のキャラクターを好ましく思っている感じが伝わり楽しく読ませていただきました。
0投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログ3作品を収録。こらまでとは違った展開の作品があったからか、短編よりも犯人の心情がより細かく描かれているせいか、シリーズ既刊2冊とは少し雰囲気の異なる印象だった。 とくに「少女の沈黙」は印象深い。仁義を重んじるヤクザ。現実世界とは乖離した、任侠映画のような古くさい美徳が、不思議と犯人を魅力的に見せてしまう。
4投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「禁断の筋書(プロット)」 仲良しのままでいれたら、こんなことにはって思う 同じものが好きで同じものを追いかけていてもいつか道は別れる 残された方が何が出来るかー編集の道に入った真理子は正しかったけど、復讐だけが目的になっちゃうと悲しい 色んなところから綻びは出る 「少女の沈黙」 これは殺される方が悪いーって言っちゃいけないけど、変われないと困ることがたくさんあって、立ち止まることがいいことにはならない。あと子どもに怖い思いさせちゃダメだし…この子は 守りたくなる少女の気持ちがわかっちゃいけないんだろうけど、色んな人が守ろうとしたものが彼の人柄なのかも 生きるの難しい 「女神の微笑み」 1番怖い犯人 そして、英雄になりやすい犯罪者 罪に問われなかった悪人に罰を こうならないように、最初にちゃんと罪は暴かれて罰を受けなくちゃならん 最後が怖すぎる
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大倉崇裕さんの『福家警部補』シリーズ第3作。今回も動機の面で興味深い3編が揃っている。倒叙ミステリは犯人のキャラが立ってこそ面白い。 「禁断の筋書(プロット)」。漫画家として成功したみどりの前に、かつての同人誌仲間である真理子が、出版社の営業部長として立ちはだかる。みどりは、生殺与奪を握る真理子を殺害した。同情する面はあるが、もちろん殺してよいわけではない。 「少女の沈黙」。先代組長の意思に従い組を解散し、元組員の就職先確保に奔走する菅原。情に篤いようで、元ヤクザらしく手段を選ばない冷酷さも持ち合わせる。元ヤクザとはいえ四課が絡んでくるが、淡々と応じる福家警部補。 「女神の微笑」。銀行強盗計画を決行直前の3人組が、車内で爆殺された。作り話とはいえ被害者に同情はしないが、犯罪者だから殺してよいわけではない。何だかこのシリーズにそぐわない派手な犯行と、犯人像という気がするが…。 倒叙ミステリには、犯人側と捜査側の根競べという面があり、福家警部補シリーズも真犯人の根負けを待つという展開が多かったが、今回の3編に関しては、最後の最後に詰めの証拠を突きつける、というパターンになっている。 とはいえ、それらの証拠は偶然の要素が強く、白を切り通そうと思えば切り通せたのでは? という気がしないでもない。かといって、明確すぎる証拠では興醒めすしてしまう。倒叙ミステリとしての匙加減の難しさも感じた。 通常のミステリに対し、倒叙ミステリは作家としても難易度が高い。おそらく、トリック物よりも。前例が多くはない故に、挑む作家も多くはないのだろう。失礼ながら、メジャーな存在ではない福家警部補シリーズの、末永い存続を祈る。 それにしても、「女神の微笑」のオチはどうよ。さすがに、福家警部補もはらわたが煮えくり返っているのでは。続きはあるのだろうか。
0投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ福家警部補シリーズ第三弾。3編を収録。少女の沈黙では、ヤクザ者の悲哀が描かれており、犯人を応援したくなった。今回も冴え渡った福家警部補の推理。犯人がジタバタしないのがいいと思ってたら、後藤夫婦は逃亡ですか。
25投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ初めて大倉崇裕さんの本を読んだが とても面白かった! 犯人が犯行を行うこところから物語が始まるので犯人がわかってて読み進める。 どんどん読み進めたくなる本だった。 このシリーズ全部読みたい!
1投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2016年 文庫 .禁断の筋書 犯人は漫画家みどり 営業部長で高校からの友人を殺害 この友人がちょっと..意地悪すぎるので 犯人に同情した .少女の沈黙 犯人は元ヤクザの菅原 解散した組の親分の娘が誘拐され その誘拐犯等2人を殺害 この殺された2人も 余り可哀想には思わず.. 菅原に逃げ延びてほしいと思った こういう人情味厚いけれど 人を殺す犯人を容赦なく 追い詰める警部補 .女神の微笑 爆弾犯の車椅子の犯人と夫 仕事人の様な動機 この話が一番面白かった (犯人と警部補の対決が) 「また会いましょう」で終わったので この犯人は又でてくるのかも.. 今回の話でわかったのが 福家警部補は.. 手帳や物 小銭の管理 整理整頓が まず出来ないだろうということ ヤクザのNo.3にも 一目置かれているということ 恫喝等にもビクともしないところ お汁粉が好き
0投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログ今回は3つの事件を収録。 ほんと…コロンボさんと一緒で 犯人に感情移入して読んでいると 福家警部補の行動にイラッとするわ( ̄▽ ̄) 組を解散したヤクザの若頭が 手下を守るためにとった行動の話では 犯人を追い詰めつつも どこか温かみが感じられたり 単純に正義を振りかざすだけでは ないようなところも。
3投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログ久しぶりに福家警部補シリーズを読了、言わずもがな倒叙モノであり、犯人視点で物語は語られ、周到に計画実行された完全犯罪が、いかにして綻び、福家警部補がいかにして犯人を追い詰めていくのか?こここそがこのシリーズの醍醐味である。 作者大倉氏の元々の「コロンボ」愛が、このシリーズを生み出す根源であったのは周知の事実であろうが、シリーズが進むにつれて、物語としての完成度、福家警部補のキャラ造詣、読者目線から感じる犯人への思い入れ、いずれも益々のレベルアップを遂げている。もはや本家、亜流、いずれとも比肩しうる最強の探偵(警官)と呼べるまでの成長を遂げていると思う。以下作品ごとにダラダラと…ネタバレあると思われます、ご注意してお進みください。 「禁断のプロット」 女性マンガ家が、かつては志を共にしていた女性編集者を殺害、計画性はないものの、物語を紡ぐことを生業とする彼女だからこその隠蔽工作。事故にしか見えない現場から、微かな違和感を発見し犯人を追い詰めていく福家警部補。パターン通りに進んでいくが、福家警部補のオタク趣味が十二分に発発現されて楽しい。シリーズの共通項として、犯人はいずれも頭脳明晰であり、殺害に至る動機も同情に足るものであり、犯人目線でストーリーは進む。読者にとっても犯人を追い詰める福家警部補は恐怖なのだ。その恐怖感の盛り上げがシリーズを重ねる毎にますます巧みになっている。そんなところから突っ込むのか?福家警部補の観察眼、推理力の成せる技なのだが、終幕においては犯人を追い詰めての逮捕となるものの、寂しげな横顔を見せる福家警部補に、ちょっと安心する。彼女もツライ気持ちを抱えての捜査なのかな?福家警部補の心象描写は一切描かれないため、想像でしかないが、そうであって欲しい。 「少女の沈黙」 今作の犯人は元ヤクザ、組の解散に伴いかつての組員達の自立を見守りつつ社会復帰 の手助けに奔走している最中に…どうしてもヤクザを抜け切ることができない者が引き起こした誘拐事件を、犯人を殺害することで揉み消し、かつての敵対組織との軋轢を交わしつつも、恩人への義理を忘れることなく、ヤクザならではの地頭の良さ、人脈、ハッタリと度胸、全てを駆使して、かつての仲間達の社会復帰へ向けて動き続けていく。この犯人をヒーローにしてちょっとした中編が完成してしまいそうなキャラ造詣であった。しかしながらその前に福家警部補が立ちふさがる。 毎回福家警部補の多様性には驚くのだが、ヤクザとの人脈まであろうとは!またこのシリーズでは異質な警察内部での縄張り争いまで散見され、その象徴たるイヤらしい警官も登場する。その犯人より悪役な警官をやり込める福家警部補、底の知れない恐ろしさを読者に見せつけてくるのだが、犯罪者たるヤクザを相手にする以上、このような背景作りが必要だったのかもしれない。 殺害事件に関わる最も重要な事案「誘拐された少女は犯人の顔を見ていたのか?否か?」この問題は終幕になっても明かされないのだが、だからこそタイトル「少女の沈黙」が光る。終幕において、犯人と福家警部補が並んで歩きだすシーンはとても映像的に映え、清々しいものであった。今回の短編集では白眉であった。 「女神の微笑」 今作の犯人は老夫婦である、実行役は夫、頭脳は車椅子の妻、なんと現代の必殺仕事人夫婦である。法で裁ききれない悪人を密かに罰して命を奪ってきた老夫婦。ひょんなことから銀行強盗犯の犯行を予見してしまい、その犯行を未然に防ぐために犯人を爆殺する。お見事な手腕である。しかしまたしても福家警部補の嗅覚が老夫婦を捉える。 福家警部補の宿敵となるような人物を想像する時、やはり性別は女だろうと思う。非常に魅力的な犯人であった。そして予想外の結末である。今シリーズにおいて予想しえない展開であるが、期待値は爆上がりであった。この作風の中で再登場するのだろうか?いやして欲しい!ファンならば必ず思うことであろう。
4投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログ★やっと終わったよ。(p.330) ・中編くらいのが三話/プロにはなれず今は編集者になっているかつての仲間三浦真理子に仕事を妨害されていると思った漫画家河出みどりは。/組解散を認めず暴走し少女を誘拐した栗山次郎を力づくで止めた菅原巽は仲間たちの生活を必死に守ろうとしていた。尊敬に値する相手ではありました。/銀行強盗を企んでいた三人組を爆死させた老夫婦、後藤喜子と後藤秀治。喜子は福家との対戦を楽しんでいた。/こういう倒叙系ミステリは犯人をいかに魅力的に描けるかが勝負だと思いますが、今回の三編は皆充分でした。 ■福家警部補についての簡単なメモ(全巻通して/★は重要語) 【設定】倒叙系ミステリ短編集。それぞれのジャンルを極めたような人物による事件が起こり、刑事に見えない頼りなさそうな福家登場。その時点でたぐいまれなる観察眼である程度犯人の目算がついているようでもある。その後福家による様々な人物への聞き込みがあり犯人にじわじわ近寄っていく。容疑者に対して情報と疑問を小出しに開示し圧力をかけ心を折る。 【麻生孝史/あそう・たかし】爆弾事件の被害者にして、宝石店強盗未遂事件の容疑者。三十歳。 【阿東/あとう】菅原巽の元の舎弟。組解散後は黒柳印刷で働いていた。二十一歳。 【天宮祥子/あまみや・さちこ】江波戸図書館館長。先代オーナーを尊敬し宏久が売却しようとしていたのを止めた。 【網山聡/あみやま・さとし】爆弾事件の被害者にして、宝石店強盗未遂事件の容疑者。三十一歳。 【新井信宏/あらい・のぶひろ】玩具の企画専門会社「スワンプ・インプ」社長。過去に丸吉のソフビ人形の複製をしていたことを西村に嗅ぎ付けられ殺した。 【安藤安吉/あんどう・やすきち】禁酒して一年ほどたったが。断酒道場で麻生孝史といっしょだった。 【池内国雄/いけうち・くにお】城北大学医学部教授。犯罪学の研究チームでカービングの研究をしていた。ヘビースモーカー。柳田に殺された。 【池尻】飯森組の組員。病的なまでに痩せた身体に長い手足、青白い顔。解散した栗山組の構成員を取り込もうとしている。とりあえず阿東、今池(いまいけ)、梅園(うめぞの)に接触した。 【石松和夫★】福家の同僚。捜査一課警部補。中年警部補で最近疲れが取れにくい。 【板垣★】昨年配属された機動捜査隊員。柔道の元国体選手で大きい。強度の下戸。 【市田珠子/いちだ・たまこ】江波戸図書館の事務員。死体の第一発見者。 【井上】新人巡査。 【今井圭造】腕のいい強盗犯。殺しはしない。 【岩澤ゆかり】柿沼恵美の行きつけペットショップニノミヤのアルバイト。 【岩島/いわしま】漫画月刊誌「ルル」を発行している出版社、湧泉社のカメラマン。 【薄/うすき】福家と須藤両警部補の会話に生枝だけ出てきた。ムササビの親子を連れてきたとか言ってるので未読だがたぶん「いきもの係」の登場人物かと。同じ世界のようだ。とすると須藤友三はあっちの話でペアになってる人物かと。 【内海珠雄/うつみ・たまお】漫才師。山の手のぼり・くだりの一人。天才肌。大洋芸能所属。 【映画】レンタルビデオショップ「タダヤ」で福家が興味を示した映画は、頓田十絽兵衛監督の「偽金万歳」、小柳信二郎監督の「借金地獄は蜜の味」、近田三角主演の「沈黙の合気道」。うーん、B級っぼさいっぱいや。 【江波戸康祐/えなみと・こうすけ】ミナト製紙創業者。江波戸図書館設立者。本を愛していた。故人。 【江波戸宏久/えなみと・ひろひさ】江波戸図書館の現在のオーナー。売りたがっている。天宮祥子に殺された。 【榎木牧夫/えのき・まきお】金沢の競馬仲間。 【遠藤孝司/えんどう・たかし】火の玉タクシー運転手。内海=山の手くだりを死ぬ直前に運んだ。 【大城加奈子/おおしろ・かなこ】藤堂の秘書で愛人。 【大友哲/おおとも・てつ】燭台コレクター。商社勤務で世界中飛び回っている。 【大野育子】クリーニング店「コメット」店主。歴史は長い。トラブルを起こさない、が社是。 【岡山勝己/おかやま・かつみ】ニコニコローン社員。スキンヘッド。ドクロマークのジャンパー。 【奥村紀之/おくむら・のりゆき】マックスジャパンパーサー。 【オッカムの剃刀】オッカムの言葉《実在物は必要以上に増殖されるべきではない。》p.81。乱暴な言い方をすると《物事は単純に見ろということだ》p.82 【小野木マリ子】女優。柿沼恵美を殺す。 【カービング】復顔術。 【柿沼恵美/かきぬま・えみ】女優。四十七歳。デビュー作は「女怪盗六〇四」は福家も繰り返し観ていた。オーディションのライバル小野木マリのスキャンダルを探しだしおどす。 【金沢肇/かなざわ・はじめ】菅原巽の元舎弟。今は竹内組所属。クスリをやっている。 【川上直巳/かわかみ・なおみ】元フリーの調査員。かつて原田明博と組んで探偵と強請屋で稼いだ。 【川崎吉光】両国演芸場オーナー。パッとしない芸人たちのために赤字続きの昼の部を続けている。夜の部はメジャー芸人たちが登場するので常に大入り。一世を風靡した山の手のぼり・くだりも今は昼の部芸人。オールナイト興行もあり福家はその常連さん。 【河出みどり/かわで・みどり】漫画家。かつていっしょに津谷芥子野黒(つやけしのくろ)というペンネームで同人誌活動していたがプロにはなれなかった三浦真理子が湧泉社コミック部門営業部長となり自分の生殺与奪権を握ってしまった。福家いわく傑作『大きな犬と太い犬』『四十二歳の犬』『アメリカ帰りの犬』『茶色くなった犬』『つぎはぎだらけのぬいぐるみ』、三浦真理子との同人誌時代の共著『犬猿の猫』などの作品がある。《福家に対しては、無言こそ最大の武器だ。》ということに気がついた。第三巻p.120。 【川本典明】城北大学の学生。池内に教わっていた。 【熊本敏/くまもと・びん】熊本酒店の社長。谷元酒造の製品販売を打ち切った。 【栗山邦孝/くりやま・くにたか】比奈の父。組の解散を決めた先代組長の息子。百キロを超える巨漢だが太っているわけではないド迫力。その彼が福家からは恐怖に似た感覚を受けた。次郎は異母弟。 【栗山啓三郎/くりやま・けいざぶろう】栗山組三代目。組解散を決めた。菅原巽はその右腕とと言われた。 【栗山次郎/くりやま・じろう】栗山邦孝の異母兄弟。組解散に不満を抱いており飯森組に抗争をしかけようとしていた。そのために邦孝の娘比奈を誘拐して脅した。 【栗山比奈/くりやま・ひな】邦孝の娘。次郎に誘拐された。 【黒柳/くろやなぎ】黒柳印刷の社長。解散した組の組員に働く場を与えてくれていた。 【計画】喜子《そう。完璧な計画は、カンペキゆえに失敗するわ》第三巻p.339 【警察官】福家《警察官は結果がすべてです。》第三巻p.188 【拳銃トリオ】両国演芸場に出ている芸人。婦人警官ネタばかりやる。福家よりも警官らしい。 【江部優/こうべ・ゆう】人気のあるベテラン漫画家。手島寅雄のことを気に入っている。『サラリーマン犬蔵』やそのスピンオフ『ボンクラ先生』などがある。 【小寺浩二/こでら・こうじ】模型塗料メーカー「クレオ」の営業マン。新井に商品サンプルを持ってきた。 【後藤三吉】段ボールハウス住人。今井や田所の知人。 【後藤秀治/ごとう・しゅうじ】爆破事件の実行犯。《年を取ると、簡単に気配を消せる。社会の主流たり得ない者は、存在自体を軽んじられるようになるのだ。》第三巻p.334 【後藤秀夫/ごとう・ひでお】秀治、喜子の息子。二十五年前の交通事故で亡くなっている。 【後藤喜子/ごとう・よしこ】秀治の妻。爆弾をつくった。頭脳明晰。二十五年前の交通事故で車椅子生活に。福家のことが気に入ったようだ。対戦相手として? 再登場はあるか? 《楽しかったわ。また会いましょう》第三巻p.430 【小堀秀雄/こぼり・ひでお】ミナト製紙総務部。 【鷺山良一/さぎやま・りょういち】闇金「ニコニコローン」社員。威圧感がある。 【佐藤一成/さとう・かずなり】「剛腕佐藤」と呼ばれる東京酒造組合副理事。五十一歳。佐藤酒造は機械頼りの粗悪品しか作っていない。谷元酒造を買収しようとして谷元吉郎に殺された。 【島田ハナ】マニア向け玩具専門店「島田商店」の店主。お茶の水にある。 【志茂/しも】組織犯罪対策課の刑事。階級は巡査部長。なぜか栗山組を目の敵にしている節がある。 【ジャイガー2000】河出みどりが愛飲している栄養ドリンク。一本二千円とお高い。福家たちが飲むのはジャイガー500がせいぜい。 【上司★】福家がしつこく質問するときなどにときどき使う言い訳。「うちの上司は細かいもんで」とか。実際はどんな人物か不明。 【城北大学】犯罪学の特別課程がある。 【白石滋記/しらいし・しげき】バー「リッジ」勤務。アルバイトから始めて三年でようやくカウンターを任された。二回出演したので準レギュラー。 【新開栄/しんかい・さかえ】京都の古物商。辻の能力を買っていた。二回出演したので準レギュラー。 【菅原巽/すがわら・たつみ】栗山組元組員だが福家の対戦相手の中でももっとも尊敬に値する人物かもしれない。三代目栗山啓三郎の右腕と呼ばれていた。足を洗うが組解散後も舎弟だった者たちには影響力が強い。皆が更生するために働き口を探すなど苦労している。《菅原が挑んでいるのは、およそ勝ち目のない戦いだ。だが、負けるわけにはいかない。》第三巻p.245。もともと勝ち目が薄いうえに相手が福家やからなあ・・・。《ヤクザの度量は虚勢の張り方で測られる。》第三巻p.283 【須崎知彦/すざき・ともひこ】小野木マリ子のマネージャー。 【須藤友三/すどう・ともぞう】警部補。元は捜査一課だったが負傷して現在は総務課所属。二岡が駆け出しの頃可愛がってもらった。栗山邦孝が格闘を挑んだが手も足も出なかった強さ。読んでないですがどうやら「いきもの係」の主要登場人物のようです。 【外山菊男/そとやま・きくお】映画監督。 【曾根卓夫】駐車場経営。五年前、蔵に所蔵されているものを辻に売った。二十歳で亡くなった息子の誠は藤堂と友人だった。 【染谷初美/そめや・はつみ】三浦真理子の部下。死体の第一発見者。 【高橋孝雄/たかはし・たかお】カメラマンを十五年やってるベテラン。喫煙者。自己紹介の前に福家が自分に用があり、かつ刑事だとわかった数少ない人物。福家をモデルにして写真を撮りたいと思った。 【高山】マックスのサービススタッフ。 【多々見正一/たたみ・しょういち】福家を刑事だと見抜いた数少ない人物の一人だが捜査一課とまではわからなかった。特撮ヒーローもの「マスターレンジャー」の人気キャラであるマスターピンクの制服を倉庫から盗み出した。 【立石浩二/たていし・こうじ】漫才師。山の手のぼり・くだりの一人。大洋芸能所属。努力型。 【田所均/たどころ・ひとし】とあるマンションの住人。 【田村拓郎/たむら・たくろう】谷元酒造の蔵人。 【谷元吉郎/たにもと・よしお】谷元酒造の社長。採算よりも、よい酒を作りたいタイプで自他ともに対し厳しい。 【月の雫】谷元酒造のつくる名酒。 【辻伸彦/つじ・のぶひこ】美術骨董の世界では知られており全国を駆け回り掘り出し物を見つけ出してくる目利き。藤堂の原稿(盗作だった)を手に入れ強請に使ってきた。《いまど携帯もパソコンも持たず、メモだけを頼りに日本中を飛び回っている》第二巻p.53。このやり方もいいかもしれません。 【筒井】城北大学心理学科教授。 【津村栄吉】警察を退職して十年。ヒマだ。 【手島寅雄/てじま・とらお】漫画月刊誌「ルル」編集者。身長百九十三センチ、体重九十二キロの巨漢だがメンタルは弱い。 【手帳】福家は大事なときには手帳を取り出してメモを取る。記憶力よさそうやし必要ない気もするけどなんかの儀式かもしれない。 【寺口豊彦/てらぐち・とよひこ】巡査長。 【寺沢透/てらさわ・とおる】漫画月刊誌「ルル」を発行している出版社、湧泉社のカメラマン。 【土井昭輔/どい・あきよし】柿沼恵美のマネージャー。 【藤堂昌也/とうどう・まさや】脚本家。 【遠山/とおやま】菅原巽の元の舎弟。組解散後は黒柳印刷で働いていた。三十二歳。 【特急こだま・ひかり】山の手のぼり・くだりの師匠。 【殿山大五郎】殿山書店店主。江波戸康祐を尊敬していたようだ。ランドール・コルスコ作品集の第七巻を入手し天宮に連絡してくれた。 【鳥島秀/とりしま・しゅう】爆弾事件の被害者にして、宝石店強盗未遂事件の容疑者。二十三歳。 【永田】マックスの乗員。 【中谷良平/なかたに】マックスの船長。 【中西友也/なかにし・ともや】谷元酒造の見習いだったがクビになった。 【中野茂】マックスの乗員。 【鍋谷五郎】全国八十店舗を展開する「リカーショップ ウェアハウス」の社長。 【二岡友成★/におか・ともなり】機動鑑識班刑事。福家が来るまで誰にも現場を触れさせないよう目を光らせている。 【ニコニコローン】街金と思われる。社員は鷺山とか岡山とか出てきた。 【西村浩】新井信宏を恐喝し殺された。 【日塔/にっとう】警部補らしい。 【野田平三/のだ・へいぞう】三浦真理子の住むマンションの下の階の住人。 【則武太郎/のりたけ・たろう】佐藤酒造の警備員。 【畠山茂/はたけやま・しげる】カメラマン。 【初田昌子/はつた・まさこ】文具店店主。山の手のぼり・くだりの漫才が好きだった。 【花園】マックスの三等航海士で衛生管理者の資格を持つ。 【浜田晴彦/はまだ・はるひこ】菅原が面倒をみた栗田組構成員の最年長。五十九歳。 【原田明博/はらだ・あきひろ】ハラダ警備保障の社長。かつて探偵事務所が経営不振だった頃川上直巳と組んで探偵と強請屋で稼いでいた。 【ピナクル】池内がすっていたたばこの銘柄。比較的珍しい。 【檜原剛/ひのはら・ごう】飯森組の実質的なナンバー3。組に入って十三年め。今年四十歳になった。身長百九十二センチ金髪。誰もが道を開けるおそろしさだがなぜか福家には頭が上がらない。 【広川太郎】交番巡査。昇進試験勉強中。 【福家★/ふくいえ】警部補。女性。縁なし眼鏡。ショートカット。身長百五十二センチと小柄。三十歳超だが二十代のうっかりすると就活生くらいに見える。鈴のような声。おっとりとして頼りなさそうでパッとせず油断を誘いがちな外観。だが、頭の回転が速く言動が次々に切り替わってゆき犯人や周囲はなかなか追いつけない状態で煙に巻かれている間にしつこくじりじり真相へと近寄ってくる、犯人にとってホラー的な刑事。完徹数日も平気なタフさも持つ。ボディブローやジャブだけで勝負に勝ってしまうタイプ。酒に強いことが判明。病院は苦手。映画はかなり好きなようだ。テレビ番組も意外に観ている。漫才にも詳しく一家言ある。特撮系にも詳しいらしい。オタク的な嗜好があるようだ。《あんた、面白い刑事やな》第二巻p.119。《どこか人を安心させる力を持っているようだ。》第二巻p.189。《やれやれ、あんなんに狙われたら、犯人もたまらんで。》第二巻p.228。《いったい何なんだ、あいつは。》p.204 【富士宮/ふじのみや】菅原巽の元の舎弟。組解散後は黒柳印刷で働いていた。 【藤本路子/ふじもと・みちこ】河出みどりのアシスタント。 【藤山照子/ふじやま・てるこ】最近編み物にこっている。公園で爆弾事件の被害者三人を見かけていた。 【ブルーマン】特撮もののようだ。来期の造形を新井が中心になって進めている。 【細田理恵子】河出みどりが信奉しているベテラン漫画家。 【マスターレンジャー】特撮ヒーローもの。 【マックス】豪華客船をイメージしたフェリー。 【松中】ニコニコローン社長。いまだ姿はみせていない。 【三浦真理子/みうら・まりこ】湧泉社コミック部門営業部長。元は漫画家志望で津谷芥子野黒(つやけしのくろ)というペンネームで河出みどりといっしょに同人誌活動していたがみどりしかプロになれず編集者になった。営業畑だけに売り上げ第一主義で良作も平気で切り捨てるが辣腕でどんどん出世していまや河出みどりの生殺与奪権は真理子が握っている。「ヘビ女」と呼ばれている。 【右田謙三/みぎた・けんぞう】俳優。 【三室勘司/みむろ・かんじ】俳優。身長一八〇センチ。暗がりでは恐怖を与えるタイプ。 【森藤サブロウ】レンタルショップ「タダヤ」店主。 【矢崎良太郎/やざき・りょうたろう】大手量販店アルバイト店員。高い偽造技術を持っている。 【柳田嘉文/やなぎだ・よしふみ】城北大学講師。通称「教授」。担当している「犯罪学総論」はとても人気が高い。五年前まで科警研科学捜査部主任。 【山の手くだり】→内海珠緒 【山の手のぼり】→立石浩二 【吉田瓜男/よしだ・うりお】爆弾事件のあった東側の通りでレストランを経営している。佐藤さんからの予約がキャンセルされた。 【吉野利香/よしの・りか】女優? 【ランドール・コルスコ作品集】江波戸康祐が生前集めようとしていたが第七巻だけ手に入れられなかった。 【リッジ】バー。ピナクルという銘柄のたばこを店の前の自販機に入れており、店にも置いている。池内、辻とお得意さんが殺された。 【レンタルビデオショップ「タダヤ」】→タダヤ 【渡辺良進/わたなべ・よしずみ】漫画月刊誌「ルル」編集長。編集畑出身でえいぎょうばた出身の三浦真理子とは折り合いが悪かった。
1投稿日: 2023.03.14
powered by ブクログ福家警部補シリーズ第三弾。 どうしても下の名前を明かすつもりはないらしい。 今回は3本立てで、一編が長め。 犯行の動機・理由がそれぞれ方向性が違って、別の味わい。 「倒叙ミステリ」なので、犯行そのものは最初に見せられるけれど、それにまつわるストーリーは、徐々に明かされていく形になる。 二編目の、組が解散したヤクザの話が良かった。 想像もつかない世界だが、ヤクザから堅気になるというのは大変なことらしい。 特に若者は、多分家庭に事情などあり、居場所が無くなって行き着く先の一つが暴力団だったのだろう。 若いから、ヤクザ気質は根元まで染み込み、なかなか消えない。 カタギになっても、周りは前科者を見るような色眼鏡である。 彼らの行く先を先代から託された菅原は、その使命を達成するまでは捕まるわけにはいかないと思う。 任侠、だなあ・・・ 『禁断の筋書(プロット)』 元は漫画同人誌を一緒に出し「大手」だった二人、河出みどりと三浦真理子。 河出だけが大手出版社にスカウトされ、人気漫画家になる。 真理子はみどりに復習するために出版社に入り、潰しにかかるが・・・ 『少女の沈黙』 先代の意向で解散した「栗山組」 解散に反対だった先代の次男・栗山次郎が、嫡子の栗山邦孝の娘を誘拐し、元構成員を動かそうとする。 菅原さんは・・・刑務所でも模範囚になるんじゃないかな。 『女神の微笑(ほほえみ)』 意外な幕引き。 法の目をかいくぐった悪人に制裁を。 それを痛快に思うこともあるけれど、それは相手が到底手が出せない巨悪とかで、別の方法で手を回して、みたいな場合かなあ・・・個人的に。 細かい個人の事件に仕返し代行して殺して終わりとか、なんだかこの老女は鼻につく。
5投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログ【私なんて、まだまだです。目の前に殺人犯がいるのに、逮捕できないのですから】 今回も、肌がヒリつくような犯人と福家の対決に大満足。 気になったこと。ネタバレもちょっと噛むかも。(本分で言及されているのならすみません、僕が読めてないだけです) 一編目。 タクシーを降りてこけたあとで杖を拭く描写がある。 そして、部屋に入った玄関のところで、杖を拭こうとしたが雑巾がないのに気づき肩を貸すよう頼む場面がある。 最初の杖を拭くところは持ち手や側面を拭き取り、玄関のシーンは杖の「底」を拭こうとしたのではないのではないだろうか。 そして結局肩を貸したため、杖の跡が廊下につかなかった。 福家は階下の人の「音がしなかった」ことから杖ではなく第三者が肩を貸したからと推理した。 しかし、杖の跡がないことからも、それは言えるのではないだろうか。 仮に事故だとして、本人が自分で拭き取っているから杖の跡がついてないということも言えるが、しかし、玄関に雑巾はなかったのだ。ならばどうやって杖を拭いたというのだろう。 タクシーを出たところで使ったハンカチが、その時汚れているため、これを玄関で使ったとも考えられる。 あるいは、本当は玄関には雑巾があった(被害者の嘘)とも考えられる。 それでも、その日は雨上がりであったため、ハンカチであれば泥から、雑巾であれば濡れていないかなどから、杖をなにで、どこで、拭いたのか考えられないものかと思った。 考えたところで結局「音」が決定的になるんだけど。
0投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ08月-03。3.5点。 福家警部補シリーズ。短編2編、中編1編。 中編は、解散した暴力団の話で容疑者がなかなか の「漢」。ラストは老人が容疑者、またいつか出てきそう。 追い詰め方がなかなか面白い。いきもの係とは違うアプローチだが、興味深い。
0投稿日: 2021.08.04
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福家警部補三作目。 ちょっと長めの短編集。 漫画家の話、ヤクザの話に、犯人に逃げられた話。 漫画家の話では福家警部補のオタクっぷり全開で面白かったが、 ヤクザの話は犯人の男らしい感じが良かったかな。 ちらりちらりと、見えそうで見えない福家警部補の過去が気になる。 ヤクザの若頭や、仲間の警部補と何があったのだろう。 いや、それよりも、福家警部補が捜査で出会う目撃者や証言者たちの人生を ほんの少し変えていくのが気になる、というか楽しい。 しかし、財布を忘れたり、部下の携帯電話をバッグに入れてしまったり、 警察手帳を食堂のトレイにのせて返してしまったり、 ボケ具合が増してないだろうか?
2投稿日: 2020.12.01
powered by ブクログシリーズ第3弾。 「禁断の筋書(プロット)」 衝動的な犯行にしては上手く偽装したなという程度では、福家警部補の目は誤魔化せないよなあと、ニヤニヤしながら読んでしまった。 「少女の沈黙」 元組員の男も福家警部補の足元には遠く及ぼないという清々しささえ感じてしまう攻防戦と結末。 「女神の微笑」 後藤喜子。好敵手現るって感じ。 犯人当てだけがミステリーの醍醐味じゃない。ということが胸に沁みいる作品。
1投稿日: 2020.11.22
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毎回のやり取りにちょっと飽き飽きしていた前作だったが、 今作は福家警部補のキレっぷりが光って面白かった。威圧感なども出てきて存在感が増している。 最後はこの先も読みたくなる文章で締められており、次も早く読みたい。
0投稿日: 2020.11.04
powered by ブクログ福家警部補がいつの間にか普通に質問をするだけで容疑者にプレッシャーを与えられる凄腕感を醸し出すようになっていた。 「少女の沈黙」では容疑者の心情を理解しつつも刑事として真実を追求するハードボイルドな雰囲気がとても良かったなぁ。
1投稿日: 2020.10.25
powered by ブクログ福家警部補シリーズ第3弾。 3話からなる短編集。 小柄で目立たない福家警部補がサクサク事件を解決していきます。 古畑任三郎形式で一匹オオカミの福家警部補が犯人を追い詰めていくのですが、とにかく頭が良く誰にも屈服しない様子等読んでいて楽しいです。 本作最後のお話では犯人も天才肌であり、そんな犯人との対決では楽しそうな一面もあったので、また次回作が楽しみになりました。
0投稿日: 2020.07.04
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福家警部補シリーズ第3作。 禁断の筋書(プロット)…人気作家。かつて親友で、同人誌を一緒に書いていた編集者を殺害する。相手がコンビ解散を恨んで潰しにかかってきたからだ。被害者の家で、足の骨折による風呂場での溺死に見せかける。 少女の沈黙…解散した暴力団。組長の次男が長男の娘を誘拐する。身代金は、かつての構成員を集め、ライバル組を襲うこと。№2だった菅原は、次男と、今は別の組に乗り換えた男を殺害し、仲間割れに見せかける。 女神の微笑…老人後藤。彼は車椅子の妻とともに、銀行強盗を計画した男たちのバンを爆破した。二人はかつて化学肥料の会社を経営していた理系。福家たちが調べて見ると、過去にも後藤夫妻が関係した、未解決事件があった。どうやら二人は法で裁かれなかった人々を殺害しているらしい。 安定のシリーズ。いろんな職業?の生活の様子も書かれているし、面白い。最後の後藤夫妻はびっくりした。てっきり強盗団に過去の恨みでもあるのかなーと思ってたら、私刑人だった!結局二人は逃亡したし、続編もあるのかな。
1投稿日: 2020.03.22
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再読だったみたい。全部内容を知っていた話だった。第1話は多分ドラマでもやっていたのを見た気がする。第2話の元ヤクザさんは気の毒すぎるね。本人はあれで満足なのかもしれないけど…。殺された人たちはホントに社会の害悪だしねぇ。守った元組員たちがちゃんと生きて行ってくれるといいね。3話目の夫婦はまた出てくるのかな?
1投稿日: 2020.01.22
powered by ブクログコロンボや古畑任三郎の女性版ですね。 刑事らしくない刑事。 シリーズ3作目。 5作全部読みました。 シリーズはまだまだ続くのかな。
0投稿日: 2019.11.02
powered by ブクログシリーズ3。中編3編。福家警部補のキャラがより一層立っている。それに伴って「あの作品」へのオマージュ度も高い。3つとも解決編があっさりしていたのが少し残念。特に一番長い2編目はあっけなかった。3編目の最後は今後に続くものを感じさせる。
0投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログ文庫化されてから、ずいぶんと遅ればせながら、福家警部補の3冊目です。 「禁断の筋書(プロット)」「少女の沈黙」「女神の微笑(ほほえみ)」と、長めの短編3編が収録。 倒叙物って、犯人への共感が大きくなるほど、そして探偵の実力がすごければすごいほど、探偵を鬱陶しく感じるんですね。 これまでの2冊では、そんなことあまり思わへんかったけど、「禁断の筋書(プロット)」と「少女の沈黙」を読んで、はじめてそんな風に思いました。 それから、これまで、その鋭い観察力と推理力、犯人の追い込み方に比して、どこか抜けてるとさえいえる普段の言動の数々は、福家警部補自身が周囲を油断させたり、距離を詰めるために、意識してやってる(演じてると言い換えてもいいかな)のではと思ってたんですけど… 今回、読んでるうちに、「もしかして、これは意識してやってるんではなく、呼吸と同様、普通に素でこういう言動なのでは」と考えると、それはそれで、改めて福家警部補にそら恐ろしささえ感じましたね。 オビにある「福家警部補は今日も無敵です!」に大きく大きく頷いてしまうのでした。 最後の一遍、「女神の微笑」は、これまでのシリーズの他の作品とは一線を画す趣で、今後に一つ楽しみができた感じがします。
0投稿日: 2019.02.03
powered by ブクログ福家警部補が活躍する『倒叙ミステリ』の傑作、第3弾。 今回は、中短編3編のシリーズもの。 かつては元同人誌仲間で、今は雑誌社の営業部長に力を握られる漫画家。 先代組長の遺言により、組解散後も組員の面倒を見る元幹部。 決行直前の銀行強盗計画を知り、それを阻止するエンジニア夫婦。 それぞれ味のあるストーリーで、どれも興味深い内容になっています。 倒叙ミステリゆえ、犯人は最初から分かっていますが、なぜ福家警部補が、そこに至ったのかが読みどころ。 至る所に伏線があり、振り返って『なるほど』と、うなずかされます。 次回作にも期待。
2投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〇 総合評価 ★★★★☆ 童顔で小柄な福家警部補が活躍する倒叙ミステリのシリーズ第3弾。第1弾はそこそこ面白かったが,第2段で,話の展開,倒叙としての犯人の追い詰め方に不満があるとして厳しい評価をしていた。しかし,第3弾はうって変わってどの作品もなかなかの完成度を誇る。 倒叙ミステリは,よほどうまく書かないと意外性はない。形として刑事(探偵)対犯人の構造になるので,主人公と犯人役のキャラクターが大きなポイントとなる。福家警部補は「コロンボ」や「古畑任三郎」に比べるとやや個性がないと思っていたが,シリーズを重ねることで,女性であったり,小柄で童顔といった特徴以外に,さまざまな分野に造詣が深く,特にサブカルチャーに造詣が深いオタクで,事務処理能力や整理整頓はともかく,犯罪捜査については極めて有能。暴力団からも恐れられているとかなり個性が出てきた。この作品では犯人約が,漫画家,元暴力団幹部,元会社経営者の技術者(法の目を潜り抜けた犯罪者を殺害している)といった前作に比べ魅力的な設定になっている。これらの犯人対福家警部補という構造はなかなか面白い。福家が犯人のめぼしを付けるポイント,犯人の追い詰め方もいい感じに描かれている。このシリーズの逆転は,最後,犯人に犯行を認めさせるポイント。この部分が今まで弱かった。この作品でも,ブローチを使った罠,ダイヤにより凶器に傷があったこと,車のウインドウの故障により指紋が残っていたこと…まぁ,及第点ギリギリといった感じ。最後の部分だけでなく,主人公と犯人の魅力,話運びの上手さで読ませるという仕上がりになっている。心に残るような作品ではないが,さらっと読む分には不満の無いデキ。★4としておきたい。 〇 禁断のプロット ★★★☆☆ 漫画家の河出みどりが,かつて一緒に漫画を描いていた友人であり,現在は敏腕編集者として自分を干そうとしている三浦真理子を風呂場での事故死に見せかけて,殺害する。福家警部補は河出みどりのファンだった。福家は,階下の住人が杖の音を聞かなかったこと,ふろ場の水の残り方から三浦真理子が倒れたときは風呂場の出入り口はしまっていたのに,発見時には開いていたと推理したことなどから,三浦真理子は殺害されたと考え,河出みどりを疑う。三浦真理子の靴やペンに指紋がないことなどから,普段から手袋をしている人を疑う。河出みどりは普段から手袋をしていた。ペンの置き方から右利きの人間がいたと推理する(三浦真理子は左利き)。福家は,河出みどりが殺害の後,指をケガしていて,普段と別の指で指紋認証をしていたことなどで,河出みどりをゆさぶる。最後は,細田理恵子と河出みどりの二人しか持っていないブローチを使って河出みどりに対し罠を仕掛け,決定的な証拠を得る。久しぶりに読んだ「福家警部補」シリーズの短編だったが,話運びが上手く,思いのほかたのしめた。相変わらず,最後の決め手となる部分が分かりづらいという欠点はあるが…。★3で。 〇 少女の沈黙 ★★★★☆ 元暴力団の幹部,菅原巽は,自分の姪を誘拐した元組長の息子である次郎を,かつての組の仲間で今はクスリを売っている金沢を利用し,チンピラの仲間割れに見せかけて殺害する。殺害現場を発見したのは交番のお巡りさん。福家は,殺害された次郎がジャケットを着ていたことから,目上の者と会おうとしていたのではないかと推理する。金沢は競馬でかなり設けており,誘拐の手伝いをする必要がない。誘拐された比奈という少女が一人でさらわれたとしか思えない状態でさらわれたことからも疑いを深める。窓に置かれたランタンにより,比奈の発見が早まったことから犯人は優しい人間だと推理し・・・菅原を疑う。ホームレスが金沢のハズレ馬券を車から盗んでいたことなどから,金沢と次郎の共犯関係を疑う。比奈に菅原の面通しをするが,比奈は菅原を庇って別人だという。その後,元暴力団員で菅原を慕う浜田という男が,自分が金沢と次郎を殺害したと自首してくる。菅原はかつてライバルだった飯森組の檜原の厚意で国外への逃亡を企てる。空港で福家は菅原と最後の対決。次郎と金沢を切ったドスには,ダイヤのような固いものでついた傷があった。その傷は菅原の指輪のダイヤでできた傷だった。この決め手で菅原は犯行を認める。これはなかなかの作品。犯人の人物像もいい。倒叙モノらしく福家が菅原を追い詰めていく小道具の切れもいいし,最後の決め手もスマート。★4で 〇 女神の微笑 後藤秀治と喜子は,犯罪者を完全犯罪で殺害していた。今回は宝石店強盗未遂犯を爆殺する。福家は,レストランに不自然な予約があったこと,その影響で爆破の影響が少なかったことなどから,単なる誤爆ではなく,爆殺事件があったと考え,爆殺現場の近くにいた元技術者の後藤夫妻を疑う。福家は後藤の家に捜査に行き,後藤夫妻が三帆銀行の名を知らないはずなのに,その名を出したことで疑惑を深める。福家は後藤夫妻がよく行く公園での捜査,宝石店強盗未遂犯の仲間で爆弾を作る技術があると思われる安藤という男の知人の捜査などをする。福家は後藤夫妻についての調査を石松という刑事に依頼する。そして後藤夫妻がこれまでも法の目を潜り抜けた犯罪者を始末していた可能性があることを知る。その後の捜査により,後藤夫妻が宝石店強盗事件の話を公園で唇を読む方法により知っていたことに気付き,後藤夫妻に伝える。最後の決め手は指紋。犯行に使われた車 は窓が壊れており,完全に閉まらなかった。その部分に後藤秀治の指紋が残っていた。後藤夫婦は4課が連行するが,支援者の助けもあり,警察の手から逃亡する。福家のもとに「楽しかったわ。また会いましょう」というメールが来て終わり。これもなかなかの作品。決めてが指紋という点がやや不満だが,犯人,特に喜子が魅力的な犯人として描かれている。★4で。
0投稿日: 2018.08.11
powered by ブクログ今や生殺与奪の権を握る営業部長となった元同人誌仲間に干される漫画家、先代組長の遺志に従って我が身を顧みず元組員の行く末を才覚するヤクザ、銀行強盗計画を察知し決行直前の三人組を爆弾で吹き飛ばすエンジニア夫婦ー過去数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験は、殺人事件に際しても活かされる。福家警部補はどこに着眼して証拠を集めるのか。
0投稿日: 2018.05.27
powered by ブクログ中編3編。 毎度毎度、手帳を探すシーンや警察に見られないシーンがお約束のように出てくるが、だんだん鼻についてくる。キャラ付のためには必要なんでしょうが。 この3編の中では少女の沈黙がいいかな。切ないね。 一度くらい、福家警部補の裏をかいて、逃げおおせる人がいても面白いかな。
0投稿日: 2018.01.31
powered by ブクログ「再訪」に続く第三集。 今回収録されている三作品は全て中編ということもあり、前回より少し読み応えがあります。 ”元同人仲間に干される漫画家”、”先代組長の遺志を重んじる元ヤクザ”、”法に変わって犯罪者に鉄槌を下すエンジニア”。程度の差こそあれ、それぞれに手を汚す理由があり、読んでいると切なくもなってきます。 パズル要素は少なめで、どちらかというと人間ドラマに主眼を置いているのですが、福家警部補の飄々とした様子を思い浮かべながら読むと面白い作品です。 収録されている作品のうち、個人的には”少女の沈黙”が好きです。 この物語は、元ヤクザが、元組員に誘拐された2代目の娘を救うために行動します。完全犯罪を目論むというものでもなく、偽装といってもそれほど強くはないのですが、それがかえって潔く映り、ミステリとは違う面白さがあるんですね。ヤクザ相手に一歩も引かない福家警部補の振る舞いも良いですね。 一方で、”女神の微笑み”というお話の結末はちょっと、腕を組んでしまいます。 巻末の解説には、警部補のライバル登場、というような書き方がされているのですが、何というか自分の中で物語が解決しないんですよね。 ライバルといっても、福家警部補の裏をかいて逃れたというわけじゃないですし。 また、全体的に犯人を追い込むのが少し雑かな、という印象も受けました。 それだけ犯人側の工作が甘いということなんでしょうけど、ミステリですし、もう少し手順を踏んでもいいのかな、と。 とはいえ、今回も面白い作品でした。 前回より少し長いので、これまで短編を読んできた方にとっては変化があって良いのではないでしょうか。 オススメです。
3投稿日: 2017.11.11
powered by ブクログ3篇の中編集.変わらず,粋な倒叙手法を楽しめる.刑事コロンボへのオマージュではあるが,しかし,単なるオマージュに終始せず,業を背負った人という存在への積極的な賛歌,あるいは救いのようなものを,福家警部補の冷徹な為人から感じる.
0投稿日: 2017.08.20非情のライセンス
例によってコロンボオマージュが満載。このところこのシリーズは、福家さんのスーパーウーマンぶりが目立ったけど、今作は信じがたいほどのスーパーではないのでよかった。 (この小説の)犯罪にはそれぞれ理由があり、ついつい犯人側に感情移入してしまうし。そう思わせる誘導が大倉様のうまいところ。今回もそれが顕著。アニキィ、逃げ切ってくれ~!と最後まで思っていたが・・・。 非情なり、福家警部補。
0投稿日: 2017.08.04
powered by ブクログキャラクター小説なんだろうが 犯人側の矜持とも言える罪を犯した理由が 明らかになった時、重く心に突き刺さる。
0投稿日: 2017.04.10
powered by ブクログう~ん、面白いです。 福家警部補のキャラが、中々掴みにくいんですよねぇ。福家警部補のセリフは、頭の中では低めのだみ声っぽい感じなんですが、作品中で福家警部補が話すときに“鈴の音の様な”と言う形容が有るんで、だみ声では無いのかと思ったり、なんとも掴みにくい。なんでもお見通しだし、サブカルチャーから、マル暴の裏の世界まで、色々通じていたりと、なんとも不思議。 それでも、彼女の捜査能力は驚異的。それでも、今後も出てきそうな犯人も出現して、今後の続編に期待大です。
0投稿日: 2017.02.04
powered by ブクログじつに面白かった!収録作品は「禁断の筋書」「少女の沈黙」「女神の微笑」。とくに「少女の沈黙」は中編ともいえる長さ。福家の追求から逃れる犯人との知的格闘はいっきに読ませます。また本作はヤクザモノとしても面白いです。最後の「女神の微笑」ではライバルともいえる人物が登場。次作以降どう絡んでくるのか気になります。いずれにせよ「楽しかったわ。また会いましょう」
1投稿日: 2017.01.26
powered by ブクログ福家警部補は好きな探偵役の5本の指に入る人物です。しかしこのシリーズは倒叙型のスタイルなので、福家警部補自身の描写は少ないのですね。犯人側もしくは事件の関係者から見た福家警部補の姿が描かれるだけです。おっとりしているようなとぼけているような様子からズバズバと犯人を切り崩していく姿は痛快にしてかっこいいのですが、今作では福家警部補の怖さが際立ちました。もしや天然ボケやら容姿への無頓着さもわざとなのではないかとさえ思わされました。 もう勘弁してあげてと読んでいるこちらが音を上げそうになる容赦のなさは、どこからくるものなのか。「職務ですから」と答えそうな気もするのですが、そこも気になるところ。しかしその真相よりも、話ごとに出て来るマニアック(オタク的)趣味の発露やあらゆることに動じない姿を楽しむことにしましょう。
0投稿日: 2017.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このシリーズ好きです。でもこれが最後っぽい。 福家警部補のように、ぐうの音も言わせない証拠を丁寧な言葉で突きつけられると、犯人はさわやかに降参できそう。たぶんないけど、自分が逮捕されるようなことがあればこんな刑事さんに逮捕されたいです。 短編と長編の間の中編というのかな、読みやすいボリュームで大満足でした。できれば続編を。。。
0投稿日: 2017.01.19
powered by ブクログ福家は今日も警察バッジを無くしては制服警官に怪しまれ 借りパクしたボールペンで鞄を満たし 三徹目を優雅にキメ 犯人に肩透かしと鋭い足払いを食らわせる。 今回は少しロジック部分が弱かった気もするけども、人情味ある犯人たちとの哀愁漂うドラマが描かれる。
0投稿日: 2017.01.16
powered by ブクログシリーズ3作目。 ここまでと同じクオリティに加え、主人子のキャラクターやがより深化していく様や、準レギュラー陣が肉付けされていく楽しみもあり、とてもよかった。 しかし、先にドラマで観てしまったこと、続編がしばらく出なそうなことと、内容に関係ない部分が気にくわなかった。 4-
0投稿日: 2017.01.05
powered by ブクログだんだんと犯人を落とす決め手が雑に…犯人は手強くなっていってる感もあり、そういう点では読み応えあり。
0投稿日: 2016.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やはり面白い。福家警部補がワンパターンであるのに対し、犯人が様々で、個性的。次はどんな人物が犯人として登場するのか、と楽しみである。 本作は他の作品とのコラボがあったり、最終的に犯人が捕まらなかったり、という点でも面白かった。最終話のラストはテレビよりよっぽど良い。
0投稿日: 2016.12.26
