Reader Store
福家警部補の挨拶
福家警部補の挨拶
大倉崇裕/東京創元社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

142件)
3.5
14
53
58
8
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったです。 私は「月の雫」が良かったと思います。 面白いとは思ったのですが、先に犯人が解っているので、どうしても犯人に肩入れしてしまいます。 殺人を犯すのには、それなりの理由があり、殺される人にもそれなりの悪いところ(脅しなど)が描かれます。 福家警部補が事件を解決するお話だ、ということは分かっているのですが、解決してしまうと、なんとなく心にモヤモヤが残ります。 ということで、★-2にしました。 ですが、もちろん、続きは読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2014.01.15
  • モヤモヤしてしまう。

    面白かったです。 私は「月の雫」が良かったと思います。 面白いとは思ったのですが、先に犯人が解っているので、どうしても犯人に肩入れしてしまいます。 殺人を犯すのにはそれなりの理由があり、殺されるほうにもそれなりの悪事(脅しなど)が描かれます。 福家警部補が事件を解決するお話だ、ということは分かっているのですが、解決してしまうと、なんとなく、心にモヤモヤが残ります。 ということで、★-2にしました。 ですが、もちろん、続きは読みたいと思います。

    1
    投稿日: 2014.01.14
  • 気軽に読める倒叙ミステリーです

    テンポもよくサクサク読めました。ただその分解決までが急ぎ足な気がします。他の方のレビューにもありましたが犯人の自白があっさりし過ぎな感じもします。短編なので仕方がないでしょうか…。 しかし、そんな不満も福家警部補のキャラクター性で解消されてしましました。今後のシリーズ展開に期待大です。 余談ですが、連続ドラマ化されるのですね。私としてはキャストがあまりしっくり来ないので不安ですけど…。

    1
    投稿日: 2014.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマ化と続編刊行で気になったので、借りてみました。この作者の本は初めて。コロンボへのオマージュだというこのシリーズ、舞台が日本ということもあって、私は古畑任三郎の方が似てるなあと思いました。しつっこいところも、一風変わったキャラクターもね。 倒叙ミステリにこだわりはないんだけど、どんでん返しがしづらい、難しい手法なのはよくわかります。それでも「オッカムの剃刀」のラストなんて、ううんと唸らされる出来。面白い!これはぜひ続編を読まなくちゃ。 ドラマは檀れいとのことですが…ちとイメージ違うな。山田真歩とかどうだろう。しょっちゅう警察手帳探してるとこなんて、目に浮かぶんだけどなあ。切れ者っぽい美人じゃなくて、童顔でちっちゃい女優さんに演じて欲しいところ。

    0
    投稿日: 2013.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これといった予備知識もなく購入、読了しましたが、案外拾い物、というのが率直な印象です。 作者の経歴等見れば納得ですが、倒叙モノのポイントを押さえています。作品によって出来不出来はありますが、最近あまりこの手のものを読んでいなかったこともあり、いい物を見つけた、という感じです。他の作品も読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2013.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なかなか面白かった。 犯人が最初からわかっており、福家警部補がどのように解決していくのか面白かった。 ただ伏線というか、あーこれが犯人のミスだなというのがわかりやす過ぎる気がする

    0
    投稿日: 2013.11.20
  • コロンボというより古畑に近い感じ

    と言ってもコロンボも古畑も小説では読んだ事ないですがw 一見、刑事に見えない福家警部補が鮮やかに事件を解決する小説。 まず事件が起こり、読者は犯人も手口も知っている状態でスタート。 それから福家警部補が追い詰めていくって感じです。 推理もいいし辻褄も合っていて福家警部補のキャラも立っているんですけど、もうひとつパンチが足りないかな。 短編というのもあって謎解きが急ぎ足で犯人が諦めるのも早いし・・・ これからもっと面白くなるかなーと期待も込めて続編も購入しました! 出来れば長編にチャレンジして欲しいですね。

    5
    投稿日: 2013.11.20
  • 犯人はもうわかっています

    表紙につられて購入しました。 まず、犯行の状況が描かれて、事件が発覚。 福家警部補が登場して、些細な疑問から事故が事件に昇格。 犯人を追いつめていきます。 一見刑事とは思えない福家警部補が魅力的。 謎を解き明かすサマもですが、どんな一面を持ってるんだろう?と読者を惹きつけます。

    9
    投稿日: 2013.11.04
  • 和製+女性「コロンボ」

    「コロンボ」とか言っても、最近の人はわからないかも?要は最初から犯人はわかっていて、探偵役がいかに犯人を追い詰めるかを楽しむ形式のミステリー。 全4編収録で、各事件のおもしろさもさることながら、福家警部補のキャラクターが徐々に解き明かされていく感が楽しい、気軽に読めるミステリー。

    4
    投稿日: 2013.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『挨拶』『再訪』と一気に読みました。刑事コロンボが大好きなので、「刑事コロンボ、古畑任三郎の系譜 福家警部補」というフレーズに惹かれたのですが・・・失礼を承知で書きますが、読めば読むほどコロンボの二番煎じでしかないという感が拭えません。主人公が警部に見えないというやり取り、犯人を追い詰めていく心理戦、どれも本家には敵いません。それと特に気になったのは『再訪』の中の「相棒」。まさに「忘れられたスター」のオマージュですね。それはいいのですが、オマージュが強すぎて冒頭ですぐオチが分かってしまうのってどうなんだろう・・・。コロンボを知らなければ楽しめたと思います。

    1
    投稿日: 2013.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「福家警部補の挨拶」   刑事コロンボへのオマージュ、コロンボファン必読書。コロンボファンなら、それぞれの作品がコロンボのあの作品が元ネタかな?と、二重に愉しめます。ジリジリと犯人を追い詰める福家警部補の執念、追い詰められる犯人の焦燥感をお楽しみください。  某国営放送で、永作博美主演でドラマ化されたようですが(見逃した(泣))、原作のイメージにピッタリかも・・。

    1
    投稿日: 2013.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    愛すべき女性版「古畑任三郎」登場! という帯に釣られて買った。 注意書きにも犯人が追い詰められる様をご堪能下さい とあったのでググッとハードルが上がってしまったのだろう。面白かったし四編目の「月の雫」は古畑っぽいかなと思った。でも表紙の絵はあまり好きじゃないし、シリーズものだが続編を読むかは検討中。とりあえず続編は定価じゃなくてもいいかな。

    0
    投稿日: 2013.10.01
  • 不思議な女性、何度でも会いたくなります。

    倒叙探偵物では、古畑任三郎がすぐ思い出されるが、この女性も負けませんね。いい性格しています。楽しめますよ。実本で3巻まで読んでいます。作者が早く次の単行本を出してくれるのを待っています。

    1
    投稿日: 2013.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見た目も存在感も地味な福家警部補だけど、 実は切れ者。  淡々と捜査し、じわじわと犯人を 追い詰めていく様は確かに女性版「古畑任三郎」 ただし脇役に面白いキャラがいないので、全体的に淡白な印象かな? 女性刑事モノって何故か美人の設定が多い気がする。 頑張れ福家警部補!

    0
    投稿日: 2013.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    刑事のとぼけた見かけと明晰な頭脳と粘り強い行動力。そして冒頭で犯行が分かり、刑事が犯人を追い詰める。 まさに刑事コロンボのパターン。冴えない中年が、どのようにして福家警部補というキャラクターとして蘇ったのか、興味があるところだ。 作品そのものも、凝っていて楽しく、一気に読み終えた。

    0
    投稿日: 2013.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めに犯人の描写がされ、犯人と犯行過程が判った上で警部がどのようにして犯行を見抜くのか?警部と犯人のやり取りで暴いて行く「倒叙形式」で展開して行くミステリー短編集。主人公は何と!女性で小さくて小太り。とても「警部補」とは見えない和製「刑事コロンボ」。作者が大の「コロンボ」好きなので妙に納得するも、丁寧でテンポの良い文調は読んでいて画面のようにイメージが伝わります。「刑事コロンボ」、「古畑任三郎」好きな方は是非!

    0
    投稿日: 2013.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者が、刑事コロンボの大ファンということで、 倒叙形式で書かれた作品。 倒叙形式で書くのは、犯人の心理描写とか、 事件発生から解決に至る背景描写とかが、 結構難しいのではないかと思うのですが、 無難にこなしています。 一作目の「最後の一冊」では、まだ、 福家警部補のキャラ設定が少しブレていますが、 それ以降の作品では、登場する際、 規制線の所で止められると言うお約束の 設定が確立したようです。 それにしても、比較的に若くて警部補なので、 キャリアなのだと思うんですが、どうなんでしょうかね?

    0
    投稿日: 2013.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これはなかなかイケる。ちょっと主人公は超人過ぎるぞ。もうちょっと弱点があったらもっとイケるんじゃないだろうか。

    0
    投稿日: 2013.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    流れるような手順で犯人を追い詰めていく完璧な警部補福家。と書くと、なんか嫌な人物を思い浮かべてしまうが、パーフェクトでありながら何処と無く憎めないキャラクターである福家の活躍にうーむ、と唸らされてしまう。 ストーリは短編形式で、軽く読めてしまう。 僕が一番好きなのは、『最後の一冊』というストーリーで、図書館を守ろうとするために人を殺した館長と、その館長を追い詰めていく福家巡査補の戦いが、妙に心惹かれる。 多分、トリックがどうというより、人間の描き方が上手いのだと思う。だから共感できるし、話に入り込んでしまうのだと感じた。

    0
    投稿日: 2013.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初に犯人が殺人を起こすとこが描かれて、その後、福家警部補が捜査に乗り出す。福家警部補はあっさりと犯人の目星をつけて、あとは動機や証拠を固めていくだけ。 4つの短編が載っていて、最初の一編を読んだ時は物足りなさが勝ってたけど、だんだん福家警部補のキャラになじんできて、おもしろく読めた。 続編が出てるので読もうっと♪ 別の人のあとがき?で、作者がコロンボの熱烈なファンで、本作を書くに至るまでの経過を知った。すごいな。

    0
    投稿日: 2013.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    娯楽としては、まあまあ面白いんじゃないでしょうか。刑事コロンボをかなり意識した作りとなっていますので、コロンボが好きな方なら楽しめるかと。連作短編集なので深みはないです。

    0
    投稿日: 2012.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    刑事コロンボや古畑任三郎のような倒叙形式ミステリ短編集。 主役の福家警部補は、映画好きでお酒の強い小柄な女性。現場に行っても警備の警官に止められ中に入れてもらえず、警察手帳を探すうちに馴染みの鑑識に入れてもらう。ただ、能力は抜群でちょっとした矛盾から事件性を見抜き犯人を追い詰める。 ミステリ的にはセリフなどの矛盾等の伏線は読みやすい。それでもキャラクターが良く出来ていて面白かった。続編も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2012.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    直前に読んだ本が“田舎の刑事の趣味とお仕事”だったため、キャラの薄さが異様に気になってしまいました。 主人公の福家警部補が女性...っていうのにはビックリしたけどね。 (残念ながら、活かされていませんでしたが) 作者はコロンボのノベルズ版の翻訳もされていたということで 本作も倒叙物(短編集)でところどころ“ニヤリ”とする場面がチラホラとありコロンボファンのオイラとしては十分楽しめました☆ が、残念ながら個々の作品の出来に差がありすぎるのよ。 たとえば、最後の“月の雫”はコロンボのオマージュとして最高レベルだと思うんだけど、2作目の“オッカムの剃刀”はパクリにしか見えないんだよなぁ~。 でも、他の作品も読んでみたい作者さんではありますよね。 てな訳で☆3です。

    0
    投稿日: 2012.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2007年版本格ミステリ第8位。初めて読む人だなぁ。倒叙ものの短編4編。解説によると刑事コロンボが大好きな人だそうだ。ちゃんとした倒叙ものを読んだの、初めてかも。面白かった。どうしてこんなに分かるんだ!とも思うけど、ちゃんとおかしいところは筋道立てて説明があるし。福家警部補、かっちょいいわー。シリーズとして続きがあるそうだ。しばらくこの人、要チェックだな。

    0
    投稿日: 2012.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本書は、正月にNHKで放送されたドラマの原作本である。 倒叙形式という刑事コロンボでおなじみの手法で綴る 四編の短編集である。  まずは、解説が素晴らしい。最初に読めば本書への 期待が高まり読む気を膨らませるし、読後に読めば本 書の余韻を味わうことができる。  倒叙形式では、犯人が誰かという意外性で勝負がで きない。犯人と探偵との息の詰まる攻防が見ものであ る。

    0
    投稿日: 2012.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者が屈指のコロンボファン(二見文庫のノベライズ版の原作者だそうで)であることから、まんま日本版女性版コロンボだった(笑) 小柄でかわいらしい外見とは裏腹に、空気を読まない言動でねちねちと犯人を追い詰める様は、時に犯人に同情!?してしまうほど。 続きも出ているということなので、ぜひ読みたいと思わされた。 確か永作博美さん主演で、NHKがドラマ化もしてたはずなので、そちらも機会かあればゼヒ。

    1
    投稿日: 2011.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    倒叙ミステリは好きなので面白かった。 犯人を追いつめていくくだりがもう少し驚きがあれば、と思う。 少し迫力が足りないかな。 私が一番驚いたのは福家警部補が女性だということ(笑)

    0
    投稿日: 2011.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    倒叙ミステリってこんなに面白かったのか、と目から鱗な短編集。古畑任三郎も好きだったんだから、そりゃハマるに決まってるのに、意外と敬遠しがちなジャンルだなあ。何でだ。 いつも警官バッチをどこかに忘れたり見つけられなかったりで、やたら足留めを食らう小柄な女性警部補が、犯人が残した些細な綻びを手がかりに一気に事件解決! 予想以上にその追及がロジカルで、かなり楽しめました^^ 同情の余地のある犯人に対するアフターケアもバッチリです(笑)。 わたしメモ↓↓ 最後の一冊(本への愛情ゆえの殺人、空調の謎、二つの合い鍵の謎、雨が犯人を決定付けた) オッカムの剃刀(復顔のエキスパート、失踪した妻、煙草、足跡の上の鍵、犯人はどうやって被害者を誘導できたか、無用な殺人で足が付く) 愛情のシナリオ(女優、ワインとミネラルウォーター、コーヒーに睡眠薬、指の火傷、冷蔵庫のバナナ) 月の雫(蔵元、樽の中に漂う死体、広げられた扇子、職人ゆえの墓穴、犯人しか見えない光景、) 犯人の視点で犯行の顛末を語り、その後福家警部補が真相を見抜いていく倒叙ミステリ。

    3
    投稿日: 2011.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『刑事コロンボ』『古畑任三郎』タイプの、最初に犯人が分かっていて、探偵役がそれを追いつめるミステリ集。些細な描写が伏線になっていて、読み応えがある。

    0
    投稿日: 2011.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    倒叙物にこだわった短編集。刑事コロンボファンの作者らしく、「ここは権力の墓穴だな」とか「逆転の構図だな」と、セリフの一つ一つが同じコロンボファンにはたまらない。もちろんそれだけでなく、ストーリーもしっかりしていた。最後の種明かしも意外性があり、倒叙物の醍醐味が詰まった作品ばかり。またあくまでも犯人目線にこだわった物語の進行が、警部補のキャラクターをより魅力的なものとしている。二作目を読むのが楽しみだ。

    0
    投稿日: 2011.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    コロンボを髣髴させる倒叙形式の本格ミステリ。 個人的には福家警部補のキャラクターをもう少し描いて欲しかったかも? ミステリとしての出来は上々。 シリーズの続きが気になりますw

    0
    投稿日: 2011.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    刑事コロンボが大好きでしょうがなかった少年時代を送った作者が放つオマージュ作品。 コロンボとか古畑任三郎が好きな方ならお楽しみいただけるかと。ていうか、まんまあの手の作りを踏襲しております。 冒頭で犯人が殺人を犯し、それを探偵役である福家警部補がだんだんと追い詰めていく・・・という。犯人側の気持ちになって読めるタイプのあれですね。 ただ、コロンボ(あるいは古畑某)と違うのは福家警部補が可愛らしい女性で描かれているところ。これはこれでおもしろいんですが、やっぱり中年男性特有の(性的な意味ではない)いやらしさみたいなものがないのでちょっとあっさりさを感じてしまいます。やっぱりねちっこく犯人を追いつめていかないと!!w

    0
    投稿日: 2010.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    コロンボ風の短篇(4篇収録)。可愛らしくてあんまり警察官らしくない福家警部が、あっさりさっくり事件を解決します。永作博美主演でドラマ化しました。 とにかく軽くすいーっと読めます。 文体にクセがないというか味気がないほどだけれど、ひっかかりもなければ後味の悪さもなく、そこそこ面白く読めます。 でも、数日したら忘れると思います。 2010/7/12 読了

    0
    投稿日: 2010.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現場を検分し鑑識の報告を受けて聞き込みを始める頃には、事件の真相が見えている? おなじみ刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、4編収録のシリーズ第1弾。福家警部補は今日も徹夜で捜査する! 最初から犯人が明らかになっていてそのトリックを暴いていく、いわゆる倒叙ミステリーの短編集。作者は子どものころからの「コロンボおたく」という。どの話も面白く映像化に向きそう。でもそれにはやや薄い主人公のキャラの色付けが必須かも。 (C)

    0
    投稿日: 2010.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長―冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、四編収録のシリーズ第一集。 《ブックデータベース より》 ①最後の一冊 貴重な本を私財をなげうってまで蒐集し、後世に誇る蔵書を持つものの、来館者も少なく経営難に陥った施設図書館が舞台。 創設者の先代の死去により、図書館を相続した息子の現オーナー・宏久は、自身の借金を清算する算段も含め、施設売却するという。本への愛を貫くため、館長・祥子は宏久殺害を決意する。 ②オッカムの剃刀 元科捜研主任として活躍、退職後の現在は大学講師をつとめる柳田。同大学で柳田を師事しながらも、彼の厭わしい過去の秘密をネタに自身の出世を目論む准教授・池内。 柳田は、地位と名誉そして、過去の秘密を守るため用意周到に計画し、池内殺害を謀る。 ③愛情のシナリオ デビューが同時期で常にライバルとしてマスコミをにぎわせてきた女優・マリ子と恵美。今後の人生を賭けたオーディションに執着する恵美は、マリ子のスキャンダルのネタをつかみ、役を獲得しようと躍起になっていた。長きにおける冷戦に終止符を打つかのごとく、マリ子は恵美を殺害する。 ④月の雫 蔵を酒を愛し、品質にこだわった日本酒を製造することに熱意を燃やす谷元、片や徹底した機械化を図り大量生産への道を選択した佐藤。どちらも二代目ということで、低迷する「日本酒業界経営」を乗り切るために画策していた。 そんな中、販売店を買収することで、谷元酒造の経営を逼迫させ、「乗っ取り」を目論む佐藤の動向を察知した谷元は、ついに佐藤を殺害する。 先日読んだアンソロジー 『川に死体のある風景』のなかの一編に 著者作品があった。 そのときに、惹かれるモノがあり、 いくつか買いだめたのだが、 その中の1冊が本作となる。 幼い頃から、「刑事コロンボ」をこよなく愛し、 シリーズをドラマや映画で観、 小説家としてデビュー後には、ノベライズ本まで 手掛けたという大倉氏。 そう、 本作は、「コロンボ」同様、 冒頭で犯人視点から犯行の経緯が明かされ、 その後、担当刑事が真相を手繰り寄せ、 犯人を追求していく形式をとっている。 実は、わたし、「コロンボ」に詳しくない もちろんその存在や、いくつかの映画作品を、 ○○ロードショーや、×曜洋画劇場などの 2時間番組で、 当時は父が鑑賞していた横で、 しかもおざなりに観ていた印象がある程度。 なので、同じ形式を呈しているモノとしては、 「古畑任三郎」シリーズの方が 格段に馴染み深い。 (今思えば、脚本家・三谷氏も「コロンボ」をリスペクトしていたのかも?と思い当るけどね) ・・・前置きが長かったが、 本作、 犯人となる人物は、どの章でも、 「それなりの地位」を持ち、 「完全犯罪を目論む」 ある程度の知性を持つ。 探偵役には、 警視庁捜査一課・福家警部補。 肩書きで先入観を持ってしまいがちだが、 なんと、女刑事。 童顔で身長152㎝ほど。 一見して刑事に見られることはなく、 聞き込み先で訝しがられること間違いない。 しかし、酒にめっぽう強く、 いつも冷静に推理し、 相手の中に“するり”と入り込む不思議な雰囲気と 話術を持ち合わせ、 見当をつけた“犯人”を落とすべく証拠を探求していく。 クールな仕事ぶりながら、 「冷たい印象」ではない。 多くを語らない姿勢から、 まだまだ彼女の魅力はつかみきれないものの、 キャラクターへの肉付けは、 今後のシリーズへの期待として (すでに第2弾が出てるので・・・) とっておいてもいいかなと思う。 作品の性質上、 「犯人当て」を楽しむのではなく、 「追求していく仮定」や、 「隠された犯行動機」なんかを 辿ることに楽しみを覚えるのだが、 個人的にはとても好きだった。 「面白さ」も 追求されたものではなく、 【発展途上】な気がするし、 本シリーズ続編も含め、 これからも著者を追いかける予定 《2010年5月10日 読了》

    0
    投稿日: 2010.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    所謂倒叙ミステリの短編集。コロンボや古畑任三郎のパターンですな。犯人側の視点で描かれる為、ミステリを成り立たせるポイントが判り易く、ミステリ的魅力が際立っています。推理の飛躍も倒叙だと気にならず、面白みになるんですね。 また福家警部補のキャラクターがいいです。殺人課の警部補に見えない小柄な女性、飄々としながらも切れ者。おとなしく見えてしっかりと他の探偵達に負けず劣らずの変人ぶりが素敵ですな。

    0
    投稿日: 2010.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    NHKのドラマ版みて、おもしろいかもと思い購入。 コロンボみたいな逆転型ってことなんですが、けっこうすんなり読めたミステリーでした。

    0
    投稿日: 2010.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再訪から先に読んだけど、1話完結の倒錯ものなので、順番関係なく楽しめる。福家警部補はやっぱり良い味出してます。アルコールが強いところもいいわ^^続編切望。。

    0
    投稿日: 2009.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    コロンボ型の推理小説。 犯行と犯人が明示されるのであとは、どこからそれが崩れていくかを安心して眺めることができる。 どきどき感はないけど、丁寧にほころびが崩れる様が、地味にカイカン。 これ、火サスとかでシリーズにすればいいのに。

    0
    投稿日: 2009.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お正月に、NHKで『オッカムの剃刀』が永作博美主演で放映された。これがあまりにつまんなかったので、否つまんないというか、話の骨組みは良いのに、細部が練られていないというか…、ともかく、これは原作が悪いのか製作者が悪いのか、と思って読んでみた。結論、ドラマの作り方が悪い。脚本も演出もダメ。永作博美が可愛いだけ。どうして話の筋を変えちゃったのか、その所為で犯罪が犯罪として成立しなくなってしまっている。それはともかく、小説は読みやすく、面白かった。トリックは単純だし、解明のキッカケも、天候とか忘れ物とか偶然の要素に頼りすぎていて、推理小説としては詰めが甘いと思うけれど。コロンボさんには及びませんね。(2009-02-19)

    0
    投稿日: 2009.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマから先に入ったので、永作博美のイメージでひたすら読んでいました。「古畑任三郎」以外にも倒叙もののドラマはあってもいいかなと思うので、大歓迎です。原作も、コロンボ好きな著者の作品とあって、なかなかよろしいかと。

    0
    投稿日: 2009.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『最後の1冊』   売られようとする図書館で起きた殺人事件。元オーナーの望んだ最後の本が・・・。 『オッカムの剃刀』   元監察医の犯罪。殺された大学教授。 『愛情のシナリオ』   女優の死。オーディションの結果の謎。 『月の雫』   造り酒屋で起きた殺人事件。 2008年12月28日購入 2009年1月15日初読

    0
    投稿日: 2009.01.18