【感想】「指示通り」ができない人たち

榎本博明 / 日経プレミアシリーズ
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
1
6
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • まるまり

    まるまり

    読了。職場にいるなかなか仕事が出来ない人達。複数指示が通らない、融通が気がするコミュニケーションが取れないなど、この本では発達障害という言葉は全く出てこなかったですが、明らかに発達障害ですよね…。働く上でこういうことが困るよなぁと改めて実感です。続きを読む

    投稿日:2024.05.17

  • 喜餅/Kimochi

    喜餅/Kimochi

    【概略】
     「指示をしてもその通りにやってくれない」という言葉の裏には、様々な要因が含まれている。本書では、悩める指導役である上司から著者が事情を聞き取り、分類をし、その対策を示すものである。

    2024年05月09日 読了
    【書評】
     このタイミングでこの本を読むことができてよかった。上司や先輩といった指導・アドバイスをする側だけでなく、指導される側にとっても読んでおくとよいと思ったね。そして同時に(言葉を選ばずに言うと)「こんなひどい人達ばかりなのか。大丈夫なのか日本は」なんて思ってしまったよ。まぁ、本に挙げられる事例というのは、尖ってないと選ばれないのは理解しているけれども。
     自分の中に言語化されていない箇所、そこを補完してくれたような気がする。メタ認知・非認知といったもの。今までの自分は、知識を積み上げていく過程で抽象的な要素(本質ともいう)を抽出し、他事への応用することができるはず・・・という感じで理解していて。でもその知識を積み上げるための能力の改善や、知識を受け入れる器の部分を育てる点(メタ認知や非認知の部分)について思いを馳せることが不足していたね。
     笑ったのが「『指示通りしか動かない』なんて、贅沢ですよ。指示したことを理解すらしてくれない」なんて感じのくだり。読解力というか理解力というか、そんなレベルなのか?!採用されている事例の子達って大卒とかじゃないの?!なんて感じなのよね。その背景にあるのは、読書不足(本そのものを読むことというよりも、文章を読むことということ)にあるそうな。確かに相手の言ってることを全く理解できていない人が多かったりもする。こちらの質問に対して全く見当違いな返答をしている姿を見たこともある。そういうものの背景には、読む量が圧倒的に不足しているのだね。学校で学ぶコトって、やっぱり意味があるのだよねぇ。
     メタ認知・非認知という点、非常に興味深い。メタ認知は、著書内でも「振り返り力」という表現がされていた。確かにそうだね。地図の上で、目的地があったとして、重要なのは「今、自分が地図上のどこにいるのか?どちらの方角を向いているのか?」な訳じゃない?不足しているところ、伸ばすべきところというものを自身で振り返っていく。解釈をもっと広げることで「自身」と「行為」を切り分ける。仕事への注意を、人格否定ととらえずに、自身を振り返る、そういった第三者的な視点を持つってことだよね。「勉強」という行為は、このメタ認知を磨く、またはメタ認知を使いこなせているかを確認できる格好の行為だよね。非認知は、世間的にはEQという言葉の方が有名なのかな?ココロのタフさ、とでも言えばいいのかな?自分にとってはこの非認知の部分を鍛える必要があると思うね。困難をご機嫌に楽しめるぐらいじゃないと、これから乗り切れないと思うもの。
     そして驚愕だったのが、最後の部分にある超絶簡単な問題に対しての選択問題、その(中学生や高校生の)正答率。ま、まぁさ・・・うっかりミスということもあるからさ・・・って思うのだけども、こんな読み違いをしちゃうなんて・・・そりゃ堀江さん(ホリエモンさん)あたりは「バカばっかりだ!」って言いたくなっちゃうよなぁと思ってしまった(笑)
     厳しく残酷な世界に突入しちゃったなぁと思う。自分ももう、厳しく言い過ぎるのはよくないと自覚してる。頭ごなしに相手(の意見)を否定しちゃダメだし、「話す技術」を指導してはいるものの、コミュニケーションスキルにおいて最も重要なのは「聞く力(ずっとこちらが黙ってウンウンと聞くだけじゃないよ。理解して適切な返しをするまでの力ね)」だと思ってる。だから「ほめる」(というよりも、変化・成長しているところをしっかりと言語化して伝える)ことの重要性は痛感してる。でも、一歩外に出ると、そんなことをお構いなしに斬りかかってくる人は、いる。厳しいよねぇ~・・・空手で言うところの拳を鍛える・身体を(殴られ蹴られ)鍛えるという稽古をせずに試合、または喧嘩しちゃうことになるのだもの。ある意味、弱肉強食だ。もちろん、だからといって「お前のためを思って」というお気軽な錦の御旗を掲げ、相手にやり過ぎてはいけないのだけどもね。
     チームビルディングに向けて必要なスキルを会得することって、案外と自分のような立場の人間には必要になってくるかもなぁ。ファシリテーションを強化できるからね。
     読んで本当によかった。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.10

  • さとー

    さとー

    各テーマのやりとりが想像できて、面白かったです。先輩や上司の困りごとは時代だなぁと思いながらも、下の世代も意識してほしいなぁと思いました。

    投稿日:2024.05.08

  • とまと

    とまと

    論理的とまではいかなくても、筋道たてて考えることができない人がいるというのには驚いた。
    身近にそんな人たちがいるが、なぜ仕事ができないのか、対象が変わっただけで同じ問題を何故クリアできずにミスを繰り返すのか理解できなかったが、仕方ないのだな。続きを読む

    投稿日:2024.05.04

  • 嘆きのマートル

    嘆きのマートル

    認知能力の低さが仕事の出来に直結する。
    現在の中年世代が考えるよりもはるかに未熟な若者が増えてきていることで、「当たり前のこと」に差が生じてきているのだろう。
    そこは中年世代も理解をしなければいけない部分である。
    そんな未熟な大人になるように育ってしまう社会の環境をどうにかしなければならない。
    未熟な大人を育ててしまった側にも問題があるのだから。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.02

  • r

    r

    タメにはなるが、先に個別具体の話をして、後から体系的な整理の話が始まる書き方なので、少し散漫な印象。

    投稿日:2024.04.28

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。