【感想】戦略の要諦

リチャード・P・ルメルト, 村井章子 / 日本経済新聞出版
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
7
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1
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ブクログレビュー

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  • Masaya

    Masaya

    「ミッション」、「パーパス」は無意味であるの表紙に興味を抱き読んだ。パーパス経営など言われているが、パーパス作りが目的化する状況もあったため。
    骨子は最重要の課題を設定して集中して対処することを主張。≒戦略と位置付けている感じ。
    目標設定は戦略でないと繰り返し書かれており、その通りだと痛感。売り上げ目標が先に設定され「頑張って達成するぞ」的な会社なので余計に。
    後半は課題形成におけるプロセスも過去事例を交えて書かれており、非常に参考になった。経営に関する書籍を読んできている人は最終の第五部だけ読んでも意義がありそう。
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    投稿日:2024.05.02

  • まつを

    まつを

    戦略策定という抽象度が高いと考えられるものを、具体的で“ちゃんと腹落ちする”考え方で進めるためのガイドしています。戦略というエグゼクティブ向けで抽象度の高いテーマを、以下に実践的に進められるか、という内容だと思います。
    課題ありきの戦略立案の進め方を提唱しています。ただ中盤の、課題をいかに捉えるかとか、戦略を立てるための自社の強みをいかに捉えるかor構築するかという内容は、それほど独自性のない内容に思いました。
    一方で、いかに芯を食った戦略を立てるために議論していくか、という『戦略ファンドリー』の項については、独自性もあり実践的で、高揚感のある内容で参考になります。
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    投稿日:2024.04.26

  • tabutaka

    tabutaka

    レビューはブログにて
    https://ameblo.jp/w92-3/entry-12849226569.html

    投稿日:2024.04.21

  • とおる

    とおる

    前著「良い戦略 悪い戦略」の加筆版といったところ。事例が豊富なのは良いのだが逆に読み切るための分量も多くてややしんどい。最終章の「戦略ファウンドリー」で、実際に経営幹部たちが戦略を検討した事例が書かれているのが参考になった。後で手のひら返しにならないようにするためのコツまで書いてあって実践的。続きを読む

    投稿日:2024.04.05

  • yakko

    yakko

    素晴らしかった。
    困難だが解決可能な最重要ポイントを見つけて、そこにリソースをぶちこむ
    現状を鑑みない理想だけの目標はクソ

    投稿日:2024.04.04

  • こへ

    こへ

    このレビューはネタバレを含みます

    備忘録:
    ・1章 戦略自動作成機は存在しない
    └戦略のは組織の命運を決するような重大かつ困難な課題解決をするために設計された方針と行動計画の組み合わせを意味する。
    戦略は組織が直面する課題を特定し理解することから始まる

    効率的な戦略は直面する課題を洗い出し、さらにリソースの制約状況を考慮しそこに野心が加味されるところから生まれる。

    ・第8章 アナロジーとリフレーミング
    戦略はある種問題解決。問題を理解していないと答えを出すことができない。直面する問題を理解するカギは診断プロセスにある。
    診断にはアナロジー(類推)とリフレーミング(再構成)、比較、分析が有効。

    アナロジーとは直面する課題とよく似た状況を探し、両者の類似性や共通性を手掛かりに現在の課題を理解する手法。
    リフレーミングももう1つの診断に役立つツール。どの切り口から見るか?を指している。


    ・第9章 分析ツールの活用は慎重に
    破壊的イノベーションへの対応が遅れ敗北した企業の問題は、
    A.対応には莫大なコストがかかりそれに見合わない
    と判断
    B.対応に必要な技術力、財務的な体力、組織体制が備わっていない
    C.現在のエコシステム全体を破壊してしまう


    ・第14章 目標が先ではない
    良い戦略目標は戦略を立てた結果であり、目標が先ではない。
    明確な目標設定は意思決定にすぎない。目標を決める時企業は何をするか、何をしないかを選択したことになる。こうした明確な目標は経営幹部がどこに時間とエネルギーを集中させるか、どこに企業のリソースを配分するかを決定づける。

    良い目標の特徴は、
    ①問題を整理して曖昧さを解消し解決可能な単純な形で定義し直す
    ②達成する方法がわかっている、または達成する方法が見つかると合理的に予想できる
    ③明確な選択肢を示し、焦点を絞り、意見対立を解消し、何をすべきで何をすべきでないか理解する助けとなる
    ④必ずしも全員が賛成するとは限らない

    ・第16章 現在の財務実績は過去の戦略の結果である
    イーロンマスクはテスラの株式を非公開化を目指したことがある。(その後に撤回)動機としては、

    上場していると四半期ごとの財務報告が重圧となりある四半期にとって適切でも必ずしも長期的には正しくない判断をくだすことになりかねない。

    ジョブズから学びたいなら彼がやらなかったことから学ぶと良い。
    ①常に業績指標にフォーカスすることによって事業を成功に導くことはしなかった。
    ②主な成功要因に連動するインセンティブを設けることによって業績改善をすることはしなかった。
    ③あらゆるレベルの社員が参加してコンセンサスを醸成し、将来展望や価値観において一枚岩となることにより戦略を立てることはしなかった。
    ④ミッション、ビジョン、目標、戦略をどうするかに頭を悩ませて時間を無駄にすることはしなかった
    ⑤戦略的成長目標達成のために買収することはしなかった
    ⑥規模の経済を追求して利益率を高めることに興味がなかった

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    投稿日:2024.03.26

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