【感想】一汁一菜でよいと至るまで(新潮新書)

土井善晴 / 新潮新書
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
7
8
6
2
0

ブクログレビュー

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  • psushi

    psushi

    【動機】タイトルに興味をひかれて

    改めて「食事をすること」とはなんなのか、を見つめ直していたときだったので、料理への心構えのようなことも思い浮かべつつ、

    フランスや大阪で修行をした話を含めて、いまの著者の考え方を形づくっていっただろう経験・出来事をおもしろく拝読しました。続きを読む

    投稿日:2024.04.19

  • 四畳半主義者

    四畳半主義者

    ホカホカのご飯と具沢山の味噌汁、彩りある食卓は「一汁一菜」で十分と著者は言う。「一汁一菜でよいと至るまで」に歩んできた、料理研究における第一人者の軌跡。

    投稿日:2024.02.14

  • 291

    291

    このレビューはネタバレを含みます

    ほとんど終わりかけのところで紹介してあった、高校で講演をしたときの高校生からの感想「家庭料理のない家もあるのだから、家庭料理の話をしないでくれ」というコメント。それに対して土井氏が「ご飯を作ってもらえないなら、自分で作ればいい」と返したと書いてあって、なんだか急に冷めた。土井氏の言う家庭って、結局は自分が育ててもらったような家庭のことしか想定していないんだろうなと。

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    投稿日:2024.02.12

  • asw

    asw

    先日読んで素晴らしかった「一汁一菜で良いという提案」の後に書かれた、そこに至るまでの料理家・土井善晴さんの経験や哲学をつづった本。本書も同様に良かった。
    有名な料理家の土井勝さんの息子で、子どものころから料理を志すのが当然と考えて育った。フランス料理を学ぶためにスイスやフランスへ修行に行き、帰国し日本料理の道に進む。そこでは繊細な調和のとれた美しさや旬より早い食材が良いとされた。
    テレビの料理番組に出演し、父の料理学校の後を継ぎ、町おこしレストランのコンセプトづくりやレシピ書き、調理指導など、さまざまな仕事をして感性を磨いてきた。その中で気づいたことが印象的である。例えば、
    「食事とは、自分で判断し、他社との関係を健全に維持することで、人品をはかられ自身の生きていく力を育てる場になる。つまり、食事は、そもそも自立していなければ実現できないのです。」「調理場や道具をきれいに手入れしておけば、不思議なことに、仕事に追い込まれたときに道具が味方してくれ、自分(の仕事)を守ってくれていると感じるのです」などである。
    一汁一菜とは、家庭料理の簡潔なかたちであり、そこが原点でもあるいっぽうで、一汁一菜さえ整えれば何とかなるという著者の考えである。本当にそうだと思うし、家で誰かが作ってくれる料理には、その人の愛情が詰まっているのだ。それを食べることの幸せをかみしめていきたい。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.09

  • watashino-honndana

    watashino-honndana

    このレビューはネタバレを含みます

    興味深く読んだ。料理家の家に生まれた人で父は「土井勝」
    子供の頃からこの道に進みと決めていたようだ。
    父のことから始まり家庭環境、そして料理を通して出会った人々の逸話と著者が体験した料理の道が書かれている。
    とても真摯に料理に向き合っているのが文章から感じられまたフランス料理、そして日本料理の真髄(とまではいかないかもしれないけれど)とその意味とか、素人でもわかりやすく読み取ることがわかって色々と感じるものがある。

    著者の真面目でひたむきな性格、家庭料理のあり方に行き着くまでのことが書かれているように感じた。
    「一汁一菜」...納得ですね。
    料理のハードルを下げて家庭料理のあり方みたいなものを
    日本料理(懐石)とフレンチを紐解きながら書いた本...
    という感じかな〜と思う。
    読み応えありました。

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    投稿日:2024.02.06

  • kun92

    kun92

    偉大な料理研究家を父に持ち、フランス料理、懐石料理を棍詰めて習得した果てに行き着いた、家庭料理。
    それが土井先生の素晴らしさ。

    料理は難しいが、難しく考える必要はない。

    美味しく作ろうとする必要はない。
    美味しくできる。

    一汁一菜で十分であり、必要。
    特に味噌汁は、何をやっても味噌が美味しくしてくれる。

    なんつか。
    肩肘張らずに、おいしさに身を委ねよう、という気になる。

    ただ、雑誌のコラムのまとめなんで、一汁一菜が最後にちょっと出てくるだけなのが、少々残念。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.30

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