【感想】先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち

金間大介 / 東洋経済新報社
(106件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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3

ブクログレビュー

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  • ucchi-chiba

    ucchi-chiba

    根拠のある内容と研究に裏打ちされた内容。著者の軽妙な語り口もあり非常に読みやすかった。私自身も教育に携わっている。これからは生徒には気になる部分にメモだけでもしてみて。と伝えようと思う。

    投稿日:2024.04.10

  • へぇぇ

    へぇぇ

    実感として、今の若い人は「いい子」が多いなとは思っていた。
    が、ここまで周りに気を遣っているとは…。

    今の大学生は、皆の前で褒められるのを嫌う人も多いらしい。目立つこと、横並びの関係から外れることを凄く、凄く恐れている。
    ゆえに自分の意思を示すのが苦手。だが、社会貢献したい気持ちはある。ただし、それも周りにお膳立てしてもらうのが前提。なぜなら自らの意思で社会貢献したいですと言って社会貢献させてもらうのだと、貸しを作ったことになるから。

    …気持ちは分かる。自分は普通にしているだけなのに、誰かが自分を見つけてくれて、凄いね偉いね可愛いねって言ってくれたらどんなにいいか。
    なろう系小説が30~50代くらいに売れている(らしい)のを見ると、世代を問わずこういうタイプの人は増えているのかもしれないが
    (異世界転生とかもチートスキルで無双するストーリー多いですよね、あとは目立たない主人公がなぜか溺愛されるとか)
    ですが本書を読むと、若い世代は特にこういう傾向が強いことを感じる。
    確かに、SNSがこれだけ発達した中での学生生活には苦労も多いだろう…。

    では、こんな大学生が社会人になるとどうなるのか?指示待ち社員になるのである。
    こういった世代にどう接していくのがいいのかというと…それは本書を読んでいただくとして。個人的にはなるほどなと思った。
    そして著者のゼミ生が本書を読んだらショックを受けたりしないかと、ちょっと心配になりました。(笑)
    続きを読む

    投稿日:2024.03.26

  • ちーちーまるお

    ちーちーまるお

    軽い口調と著者が時間をかけて収集したデータベースの解説が心地よい本でした。現代の若者が見えている世界観を大人の感覚に落とし込んで、ハッと気付かされることの多い本でした。そんな若者たちの雰囲気を生んでしまったのもまた大人たち。挑戦し続ける大人として最前線に立っていたいものです。続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • hiba_fun

    hiba_fun

    ■読んだきっかけ
    自分の傾向を掴むため
    オフィスで人と話すのが怖い。話してる自分を見られていると感じると、心に浮かんだ言葉を振り払って調子のいい無難な発言をしてしまう。

    ■印象
    「先生どうか皆の前でほめないで下さい」という心理状態の理由
    ①「良いことをしてほめられる」と「ダメな自分になってはいけない」といった自分へのプレッシャーを感じるから。

    ②ほめられた直後に、周りからの自分像が変化したり、自分の印象が強くなったりするのを怖がるから。そのため、人前じゃない所で1対1でほめられるのはストレスが減る。

    ■後日
    本書を読んでから数年後の今、人の評価を気にしなくなった。
    本書を読んで共感し心を痛めていた過去の自分に声をかけるとしたら2つだ。
    1つめ。「自分がしたミスや周りからの評価によって、自分の価値が上下することはない。自分の価値は自分で決められる。」という言葉を繰り返し唱えて欲しい。
    2つめ。お前が悩み傷つき考える中で不安や後悔を感じることはあると思う。けど今振り返ればそんな事もあったなと受け入れられているよ。一生懸命悩み続けてもいいからどうか生きていてくれ。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.20

  • ともこ

    ともこ

    読みかけの本のタイトルを見て、
    高校生の長女が、「分かるわぁ」と共感してた。
    嫌いな講義は本書の結果とは合致しなかったから、
    それほどひどいいい子症候群ではなさそうだけど、
    こういう若い子、多そう。
    と思いながら読み進めて行ったら、
    最後に特大ブーメラン返ってきた感じ。
    そらそうやね。
    人にやってほしかったら、まず自分がやれって事だ。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.11

  • べるく

    べるく

    なるほどなあと納得しながらも、「これ、自分の中にもあるかも⁈」と若者の親の世代にも関わらずドッキリする部分もあった。

    周辺を見るとこのような傾向は、大学生どころか、どんどん若年化しているような気がする。本書の内容を頭の片隅において彼らと接することで、不毛なイライラやお互いの溝を多少は避けられるような気がした。続きを読む

    投稿日:2024.02.09

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