透明性

マルク デュガン, 中島 さおり / 早川書房
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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ブクログレビュー

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  • yuudaionodera

    yuudaionodera

    ・気候変動が悪化して、人々が北欧地域で生活する一方で、ITは発達。
     Googleに行動履歴や閲覧履歴、生体情報という自分に関する
     個人情報を渡すことに承諾すれば、毎月暮らせるだけの収入をもらえて、
     一部の人を覗いて、googleのベーシックインカムに加入している世界
     Googleが国家と肩を並べている状態。


     主人公は、Googleの支配と環境問題への対策として、
     個人情報を人工的な体に写すことによって、
     不死を実現する計画を実行する。

    ・不死にする人は、精神的な価値や地球環境にやさしい生き方をしているか
     とかとか

     お金もってるかとか関係ない
     宗教も国も関係ない。まさに神

    ・ちょっと怖さを感じさせる。
     書かれている世界は、便利になればなるほど
     より人間らしさがなくなる
     
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    投稿日:2021.09.30

  • なー

    なー

    このレビューはネタバレを含みます

    設定は壮大だけど、詳細は粗い。鉱物でできた体に個人データを移すとかって具体的にはどうやるのかはスルーなのね…と思ったら、この方、SF畑の方ではないのね。オチにはちょっと肩透かしを喰らった。まあでも、お金持ちとか頭がいいとかじゃなくて、「地球に優しい生き方をしてきたか?」が再生の判断基準ってのが良いなあ。これを読んで、エコな生活をする人が増えると良いなあと純粋に思った。まだ間に合うと思いたい、宇宙船地球号。

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    投稿日:2021.07.13

  • アヴォカド

    アヴォカド

    ありそうな40年後。グーグルが個人情報を管理し自由意志を操作、環境破壊が進んで北欧にしか住めなくなった人類。今このまま手をこまねいていれば、そこにたどり着く。そういう意味では警鐘ではあるよね。

    個人的には”エンドレス・プログラム”は希望しないと思う、永遠の生命がほしいわけではないので。やはり、限りがあるからいいじゃないかな、限りは時には救いになることもあるんじゃないかな、と思う。続きを読む

    投稿日:2021.05.17

  • n2meee

    n2meee

    フランスの知識層が書いたなろう小説的な感じを受けました。近未来SFの形をした環境問題やデジタル化、拝金主義への危惧と批判など。

    投稿日:2021.05.16

  • あぱっち

    あぱっち

    このレビューはネタバレを含みます

    環境問題,グローバル企業によるデータの掌握,宗教問題,トランスヒューマニズム,ベーシックインカムといったまさに現代の問題がテーマになっている.不死の存在,預言者の誕生によって,市場第一主義の経済界,権利主義の政治・宗教を完全に解体するのは今の社会へのアンチテーゼであると感じた.タイトルの「透明性」はデータを完全に開示することによって個人が透明になるという意味だが,このような世界でも本当は不死の技術は存在しないということを誰も見抜けなかったというのは皮肉だと感じた.

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    投稿日:2021.04.14

  • けんけん

    けんけん

    Amazonレビュー送信済み、以下の通り…

    先日、とあるテレビ番組で、Google検索エンジンの便利さと、その裏にある企業側による個人データの(今のところ決して悪意の無い)収集、に関する報道を観て、自分の中で多少の畏怖を覚えた…。

    …この小説はもちろん創作物語、フィクションであり、あえてジャンル分けを強制するとすればある種SFの範疇に入るのではないかと思う。

    ただその背景は極めて「近未来」であり「いま起きている」或いは「数年後には起きている」かもしれない事象であるとも思わせてくれるだけの現実的な描写が物語の中に散見される。

    そのように私が感じた理由は、既に私たちがほぼ無意識に毎日のように使っている“検索エンジン”による「個人情報の集積(と活用)」という『手法』が既に確立されつつあると実感でき(まだまだ自分の閲覧履歴に基づく広告が配信されてくる程度であるが、それは時としてなんとも言えない気持ち悪さを感じる事がある)、またその『手法』を限りなく拡大していく事により、小説の中に描かれた「個人情報の集積」による〜ひとりの人間のコピー〜という膨大な作業が、演算と記憶という、そこで必要となる半導体技術の進歩をムーアの法則に則て考えれば、全く非現実的なものではない、と改めて気付かされ、驚愕をも覚えたからである。

    その様な自分の中での気づき、が、この小説を中盤以降読み進めていく事を堪らなく楽しくさせてくれた。また繰り返しになるかもしれないが作品の背景、情景、地球環境を含む世界情勢、というものが極めて現実的であり、全く飽きさせない。

    著者はこれまで主にドキュメンタリー等を手がけ、長編小説が本邦に公開されるのは今作が初めてだと言う。過去にエンジニアを経験したこともあるとの事で、その文体は文学的と言うよりも理論的、悪く言えば散文的ですらある。登場人物の感情の抑揚といったものもそこまでエモーショナルに伝わっては来ない。ただ、先に書いた様にその題材は極めて現実的、魅力的、興味を惹かれるものであり、読み進めていく事に何ら苦痛を感じなかった。

    大きな見方で、長い目で見て、これからの世界情勢、宗教も含めた人間観、世界観、という事を考えるにあたり参考としたい書籍でもあると思う。
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    投稿日:2021.03.29

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