【感想】いかなる時代環境でも利益を出す仕組み

大山健太郎 / 日経BP
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
5
9
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 奨パパ

    奨パパ

    この本は大山会長からコロナ禍で閉塞感漂う日本企業へのエールである。

    町工場を19歳で引き継いでから年商8100億円の大企業に成長させた大山会長の経営学が詰まった一冊。

    目先の効率や売上を追うのでは無く常に本質、お客様目線を考えていたからこそここまで会社を大きく出来て、ニューノマルをチャンスに変える経営が出来るのだと思う。

    ここまでかというくらい社内の情報が書かれていて大変参考になるが、あえて共有する事で大山会長は日本の会社を元気にしたいのかな?とさえ思ってしまった。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.20

  • ryo20120410

    ryo20120410

    いかなる時代環境でも利益を出す仕組み

    360度評価と自己評価、上司評価の連動

    主任以上の約700人には、年初に課題論文を書いてもらい、それが評価の対象になります。論文のテーマは毎年変えており、ある年は「自部門における現状分析、課題解決、会社成長貢献のためのアクションプラン」

    続きを読む

    投稿日:2022.01.26

  • nary

    nary

    ・ユーザーイン:需要と供給のバランスで動く市場経済と一線を画すために、自ら需要を生み出す市場創造型の製品を生み出すアプローチ。実現のためにはRetailと直接取引を狙い問屋機能を持ったメーカーベンダーになることが必要
    ・ユーザーインの値付け(LED電球の例):原価から考えるのではなく、電気代を考えて、顧客が元を取れるラインから値付けする。そのうえでそれを実現するように開発する
    ・価格競争を続けることは不毛。ユーザーのニーズを掘り起こした新製品であれば、100円が相場のところ120円で販売しても売れる。そのため、新製品比率を高く保つ
    ・会社の新陳代謝を最もよく表す指標をKPIに据える。アイリスの場合は、それが新製品比率と経常利益率。
    ・ヒットしたら担当者の手柄、失敗したら議長の責任。こうしておくと社員はチャレンジします。
    ・根回し禁止。情報の偏在は開発力を減退させる
    ・流通経路が複雑であればあるほど、ユーザーのニーズが流通の都合でゆがむ。それをできるだけ少なくするには、上流化下流に手を広げ、ユーザーのニーズをダイレクトに広い、開発に生かす仕組みを作る。さらに、これまでの自社の強み以外のところにも進出し、ユーザー目線でリスクを取って製品展開をする。そうすれば、流通における主導力がますます高まり、外的環境に左右されにくい会社になります。
    ・生活者目線で「この値段なら買う」という価格を先に決め、そこから原価を積めるアイリスにとってユーザが期待する価格を実現するためのコストダウンは至上命題です。それを実現するには内製化が欠かせません。
    ・選択と分散。場所を分散させることでリスクを分散させ、また、情報を共有する(ICジャーナル)ことで分散した場所でもリカバリーが可能になる
    ・評価は自分ではなく、他人がする。価値観をそのように転換できると、社員は自らを客観視し、そこからぐっと成長を始めます。
    ・幹部が育たないのは単に情報量の差
    ・ICジャーナルは、日々の仕事の中で得た情報をもとに、各社員が自らの意思を伝えるように書く。知りえた情報をもとに何を考えたか、そこにはどのような意味があるのか。そこまで主体的に社員が考えて入力するから、集まった情報がいきる
    ・ホームソリューションからジャパンソリューションへ。生活者の不満・不便の解決に加えて、日本の課題解決へと事業の幅を広げる
    ・店舗は、売れ筋を棚に並べる経営から、長く滞在してもらうための楽しさなどをこれまで以上に追求するようになるでしょう。店で買う意味が問われてくる。ユーザインのイノベーションの多くは、業界の枠を超えるもの
    ・起業家精神の4つの資質
    1)構想力:どんな会社を作るか、何を目的に、どのような事業で世の中に貢献するのかを考える力
    2)説得力:事業の構想を社員と共有し、巻き込むために必要な力
    3)実践力
    4)結果責任:責任を取り切る覚悟
    続きを読む

    投稿日:2021.06.21

  • hare3

    hare3

    【めちゃくちゃ素晴らしい本】
    今までも経営を如何に上手くするか?という問いについては人並みにアンテナを張って来たつもりではあったが、こんなに本質的かつ明確な経営のエッセンスを沢山詰め込んだ本は記憶にない、異次元、安過ぎる。なんでもっと話題になっていないのかが分からない。

    表紙の赤は派手だがなんとなくメーカーだとかアイリスオーヤマには地味なイメージでも付いているのだろうか。

    もしかしたらある程度会計の理解や経営課題に相対する経験を積んでないと伝わらない部分があるのかも知れない。

    さて内容はというと、

    僅か19歳で会社を背負う立場になりオイルショックによる大きな挫折、曰く「死ぬような思い」を経験し、その後経営の姿勢を改めタイトルの「いかなる時代環境でも利益を出す」事を理念に掲げ、バブル崩壊やリーマンショック、更にはコロナ禍の中で確実に成長と利益創出を続けてきた経営者。

    その経営の中で何をどう考え実行して来たのか余す事なく語られているような本である。

    或いはまだその全貌は示していないのかも知れない。しかし本当にそう思わせる程、ただただ淡々と経営の要諦を実際のエピソード、事実と数値根拠を交えて立て続けに解説されている。

    よくあるビジネス本と違って、これだけの実績を上げながら自分語りや会社自慢で余分な贅肉のついたものとは一線を画する。

    あとがきにも、あくまで筆者のやり方であって、最適な経営手法は時代や企業それぞれに異なるものだとしており、個人的には今なお謙虚に探求者の姿勢で物事を考えているような印象を受けた。

    これまでの経営理論で説明できる部分も少なくないのだが、実際に長期に渡って日本企業がそれをやってのけていて、非常に具体的な説明を伴っているので説得力が違う。

    衝撃的だったのは、自分は読書して良い本だと思ったら、吉田松陰に習い紗録をするようにしているのだが、丁寧に読んでいくと重要な示唆が多過ぎてもはやメモが取れるような量ではないという事実である。

    完全に主観情報なので参考にならないが、恐らく経営の難しさに思いを寄せた経験のある方には少しは分かってもらえるのではないかと思う。

    具体的にどこが良かったかと言われると上述の通り選べるような本ではない。

    あえて僅かに切り出すと逆にありきたりに感じてしまうだろう。

    ただ少なくとも自分は全部吸収したと納得するまで何回も読み返そうと思った。

    以上です。


    続きを読む

    投稿日:2021.06.10

  • たつちゃん2

    たつちゃん2

    アイリスオーヤマ会長が書いた本。会社を大きくできた企業の取組、文化などがとても参考になります。ささいなことでも、とにかく情報共有を社内でしているなーと感じました。またユーザーとのコネクトがあり、それが社内に好循環を生んでいるとも思います。社会人として、参考にさせて頂きます!続きを読む

    投稿日:2021.06.04

  • pinkfish

    pinkfish

    日本の経営者でここまで考えている人は少ないのではないでしょうか。
    アクションを重視して、社員のために会社を動かす。
    業界は壊すためにある。〇〇業とか不要です。

    投稿日:2021.05.04

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。