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支倉凍砂, 文倉十 / 電撃文庫 (6件のレビュー)
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総合評価:
tamtam3
前巻に引き続き良かったです
段々とコルのあるべき立ち位置に物語と自覚が追い付いてきて、展開が安定してきたところですね。緊迫感は薄め。美味しいところがたっぷりの1冊です。
投稿日:2021.07.19
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jube
ミューリのシリーズで一番面白かった。コルとミューリだけが使う紋章をつくる、それと月を狩る熊。この流れで出会う、巨大な黄金の羊ハスキンズ。この羊爺さんとの会話がとても気に入った。ラストはうまくまとまって…大団円。 まあ、確かにホロの話よりは弱いが、これはこれで面白い。そういえば、ロレンスとホロもニョッヒラを出て追いかけて?きてるんではなかったか。あちらはどうなっているのだろう。続きを読む
投稿日:2020.10.03
hanemitsuru
ミューリとコルの旅も5冊目となりました。 前ヒロイン、と呼んでしまうと怒られそうなほど現役のホロとロレンスも旅立って、青臭いのとおっさん臭いのの2組の旅をほぼ同時に読み進められるというとても贅沢な状…況です。最近やや刊行ペースが落ちてきて待ちきれない…と感じていたら、「狼と羊皮紙」のコミカライズ版が新たに刊行されるというサプライズまでありました。 ここまで重たい話が多かったように思えますが、今回はやや明るい話。「香辛料」のほうの22巻の最後の短編が、この巻の直前くらいの時期にミューリ達がラウズボーンで巻き込まれたスラップスティックだったので、そんな雰囲気を引っ張ってきたということもあるのかもしれません。この巻でもミューリそっくりの毛並みの子犬も出てきましたし(名前つけてやってくださいよ…)。 この巻で改めて取り上げられたのはミューリとコルとの「続柄」。もちろん夫婦や婚約者でもなければ、兄妹でもない。 2人がたどり着いた結論は…普通だと男女逆みたいな気がします。ミューリがコルの騎士、なんですね。 信仰とそれを護る者なので、理屈としてはあっているんだけど、ミューリは自分が騎士でいいのかなあ…。あと、図柄はやっぱりそっぽを向いた狼になるんでしょうかw。 作者が後書きで自慢をしていましたが、ミューリが可愛いのは相変わらずです。 ここに至ってその可愛さも年齢相応になってきました(中学生くらいのイメージかな?)。今回は見習い騎士のローズ君を手玉に取るさまがまさに中学生女子的な感じです。「からかい上手の高木さん」的なイメージでしょうかね。(ローズが)「私に惚れてるから」って言い切るあたり、こういった面では最早コルの手には負えないだろうことは誰が見ても明らかです。嫌味を感じさせないのはその底抜けの食欲から見て取れる育ち盛り感のおかげかな。 シリーズ全体の行く末を決めそうな「月を狩る熊」にまつわる設定は、よくぴったり嵌まるものを考えたものだと感心しました。「香辛料」のほうの「今読んでるのは実はホロの日記」(かも)といい、月を狩る熊の目的や現状も、後付け設定に間違いはないと思いますがうまいこと考えたものだと思います。 宗教改革~ピルグリムファーザーズ=月を狩る熊対応でコルとミューリの目的がそれなりに一致したわけですし。 でも、あんまり風呂敷を広げちゃううと、現在の年間1冊ペースではラストまで読めないような気が…。 ちゃんとミューリが最後まで笑っていられると(そしてミューリの娘に付ける名前は何になるのか読めると)いいなと思います。続きを読む
投稿日:2020.09.24
きったん
今巻のコルとミューリはいつにも増して可愛かったです。事件は起こるんですが、2人の絆がより増すほっこりするエピソード。月を狩る熊の話が少し出ますが、新展開でかなりワクワクしました。
投稿日:2020.06.09
Mu
これは、好きだなあ。とても好き。 シリーズ5巻目。 コルとミューリの物語はシリーズ最初はとても苦しいお話が多かったのだけど、ここに来てぐっと胸に響く、読み終わって心地よい余韻の残るお話になってきて、…とても良かった。 相変わらずコルは世事に疎く正しいことに拘るけれど、その愚直さ故に得られるものもあるのだ。 ロレンスとはまったく異なるやり方で、それでも最後まで全てを正しく解決しようとする姿勢はとてもコルらしい。 うん、いいね。 でもミューリにとってはコルは相変わらず危なっかしくてほっとけない母性愛を刺激される感じなのだろうなあ^^ それにしても二人だけのエンブレムの件は胸が熱くなった。 薄明の枢機卿とその騎士だもんなあ。 そして月を狩る熊と教会を巡る謎。 この先どこかで二人はその真実に行き当たるんだろうか? これからも楽しみ。続きを読む
投稿日:2020.06.07
コノハ
このレビューはネタバレを含みます
絶賛進行中である宗教改革の波に呑まれた、哀れな騎士団を救おうと頑張る話。サブストーリーとして、「月を狩る熊」についての言及が少しあって、それには心が躍った。何故殺しをおこなったのか、何故歴史から姿を消したのか。少しずつではあるが掘り下げている以上、答えは用意されているはず。『香辛料』から引っ張って来られている謎なので、どんな答えが用意されているのか、楽しみだ。 物語のオチは正直あんまり爽快感もないし、コルとミューリの関係性を表す言葉にも腑に落ちないというかそれじゃ満足せんだろうと思ったけど、『羊皮紙』を貫くコルの宗教改革に似合う、王国・教会共に変化を及ぼす良いオチだったのかなとも思う。テーマが大きすぎて主人公格二人の冒険から離れている感もあり寂しいが。月を狩る熊とか新大陸とか面白いネタは転がってるので、(先延ばしでなく)主軸に花を添えてくれたらいいなと思っている。
投稿日:2020.05.20
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