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米澤穂信 / 角川文庫 (142件のレビュー)
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総合評価:
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大庭葉蔵
「鏡には写らない」が特に好きだな。 優しさって、ただ他人に寛容なだけで、美点ではなくそれが良くも悪くもなる性質だと個人的に思ってる。 けど奉太郎は優しさってよりかはすごく人を思いやれる人に感じた。 真…に他人の立場に立つことのできる人は、すごく憧れる。続きを読む
投稿日:2024.04.10
ヒロ
このレビューはネタバレを含みます
多分10年ぶりぐらいに古典部シリーズ読みましたが、すぐに「そうそうこんな感じだったな」と懐かしい気がしました。 古典部シリーズ全体にも通ずるものですが、今作はミステリよりも青春小説要素強めですね。 ・箱の中の欠落 箱の数が多いこと自体を見抜くのは難しい気はするけど、おおよその筋道ぐらいはなんとなく見当はつく気がします。 一見穴がない的な評価がされていましたが、この学校の選挙管理制度はむしろ杜撰すぎるのではと言う気がします笑 ・鏡には映らない これは真相を当てるのはかなり難しいと思いますが、この本に収録された話の中では一番面白かったです! そういや折木が井原に嫌われてる設定あったなと思い出しました笑 すっきりするオチでよかったです! ・連峰は晴れているか 小説だとかなりあっさりした分量ですが、アニメ化された中でもかなり好きな話です ミステリーとしての難易度はかなり低いんですが、折木の人柄が滲み出ていることもあって、なんとなく印象に残る話なんですよね。 ・わたしたちの伝説の一冊 ミステリ要素は薄かったですが、青春ものとして面白かったです。 まやかの退部にこんなドラマがあったとは… しかし漫研の人たち高校生にしても人間が出来て無さすぎではなかろうか笑 野球部の場合は団体競技なのでわかりますが、漫研なら別に誰が漫画描こうか誰が読むだけだろうがどうでもよくないですか?笑 ・長い休日 これまたミステリ要素は薄めの作品ですね ほうたろうがなぜほうたろうになったのか、的なエピソード0感のある話ですが、お姉さんの言い回しオシャレすぎです笑 ほうたろうの気持ちはまぁわからんでもないですが、あまりに極端な方向転換は不器用というか子供っぽいですね。 ・いまさら翼と言われても タイトルと冒頭部分で予想がついたとおりの内容でした。 千反田の気持ちがわかるかと言われると少し複雑です。 あぁ言われてどうしていいのかわからなくなるというと、本気で継ぐ気が合ったならそう言えばいいだけなので、これまで千反田家を継ぐと言っていたのも単なる思考放棄の賜物だったように思えますが、千反田の置かれていた境遇を考えるとそれも止むを得ないことなのかなぁとも思います。 私の如き下賤のものには高貴なる家の事情はわかりませんね。
投稿日:2024.02.23
なお
「鏡には映らない」、「長い休日」、「いまさら翼といわれても」が面白かった、というよりはド好みだった。 シリーズ6巻一気に読んで、奉太郎への好感度が爆上がってる。彼、いい子すぎやしないだろうか。そして何気に家事ができるのポイント高い、、、。 「いまさら翼といわれても」、思った以上に直接だった、タイトルがいい。ここで終わるか、、、!という感じがとてつもなかったけれど笑 続編出たら間違いなく読む。果たして「いまさら翼といわれても」の、あの続きがあるかはわからないけど。 米澤さんは、一作目の「氷菓」を昔読んだきりだったけど、一気に大好きな作家さんになった。 今後、他の作品も制覇したい!
投稿日:2024.02.12
8833aries
2024.2.12 やっと読めた。タイトルの意味が分かって、「ふぉーん」となる。一番好きな話は「鏡には映らない」かも。古典部シリーズはアニメの印象が強くて、えるを中心に物語が展開していくイメージだった…けど、今回えるはほとんど出てこない。摩耶花の方が出ずっぱりで、その摩耶花が語る章が読みやすくておもしろかった。 前に古典部シリーズを読んでから随分時間が経ってしまったので、ところどころ忘れていたりで…。もう一回読み直すか、せめてアニメで補完したい…。 ってか、ホータローってちゃちゃっと簡単に料理ができるタイプの人間なのか。冷やし中華のスープ?たれ?なんて、私はレシピがないと作れないんだけど。続きを読む
Riho
奉太郎の過去の話はやっぱり少し辛い。 表題の話がやっぱり印象的。今まで描かれなかった千反田えるの苦悩が描かれて、苦しむ千反田への寄り添い方がすごく奉太郎らしくて。表題の表現がすとんと落ちてきた。
投稿日:2024.02.06
きはを
古典部シリーズ最新作。表題作を含めた全6編が収録されている。今まで謎に包まれていた(?)奉太郎やえるなどの登場人物の掘り下げが行われて、この時期にこのタイミングで読むべき作品だと感じた。 「箱の中の欠落」は神高生徒会選挙の不正投票にまつわるお話。私の中学では、他の学年は9クラスにも関わらず、私の学年だけ7クラスしか無かったことが思い出された。子供の数も変わるが、学校が「ある」事実は変わらない。当たり前のことに気づいて、謎解きとして昇華した手腕は流石…。 「鏡には映らない」は伊原が語り部。中3の卒業制作で奉太郎の班が手抜きをし顰蹙を買った事件を思い起こし、その真相を探るお話。奉太郎に対してあたりの強かった伊原が、「何か理由があるのではないか」と推理(?)に奔走するのは新鮮で面白かった。卒業制作にこんな悪意ある仕掛けを施すなんて、恐ろしい女子もいたものだな、「熱海に罪はない」もんね。 「連峰は晴れているか」はひと足先にアニメ化されていたような…?ヘリコプターが好きな英語の先生についてだが、本当は…。 「わたしたちの伝説の一冊」。またまた伊原視点のお話。文化祭以降、漫画研究会の権力争いは熾烈を極め、それに巻き込まれていく伊原。他が誰も言わないから、だんまりを決め込んでいるから自分が意見を言っただけなのに、矢面に立たされ責められる。学生時代特有の人間関係の悩みは、引きずれば引きずるほど泥沼化していくので、伊原が漫研を退部したのは「英断」だと思う。時間は有限…。 「長い休日」は奉太郎がホータローたらしめる「やらなくていいことはやらない」の原点となったお話。何でも文句を言わずに頼み事も聞いていた小学生の奉太郎は、同級生にも先生にも、自分が便利に使われていたことに気づき、絶望したのだと思う。 「お互い様だから手助けしようと思っても、相手もお互い様だと思ってくれるとは限らない。感謝して欲しかった訳じゃない。」 それでも古典部の一員として過ごしてきた奉太郎の根底には、この頃の「優しさ」も残っている。お姉さんが言うように、奉太郎の長い休日を終わらせようとしてくれるのは、える達古典部のみんななんだろうなぁ。 最後は表題作の「いまさら翼といわれても」。困っちゃうよな!前までは周囲も家を継ぐのだと言って、自分もそれに納得して決意したのに、「自由に生きなさい」なんて言われても…。真っ暗闇を懐中電灯無しに歩けって言われているようなもの。後ろにも行けないし、だからと言って前にも進めない。そんなえるを古典部員は責めないけれど、「千反田の娘」として見てきたその他周囲の人々がどんな反応をするかはわからない。社会の波は思った以上に大きくて冷たいから…。えると奉太郎は、どんな生き方を選んで3年生を迎えるんだろうか…?続きが気になる…。アニメ化もお願いいたします。
投稿日:2024.01.23
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