【感想】ハーバード・ビジネス・レビュー コミュニケーション論文ベスト10 コミュニケーションの教科書

ハーバード・ビジネス・レビュー編集部, DIAMONDハーバードビジネスレビュー編集部 / ダイヤモンド社
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tomo112

    tomo112

    ヒトは社会的動物である。コミュニケーションはヒトがヒトであるための最も重要な活動と言っても過言ではない。ヒトがコミュニケーションをするのは、自分たちより強大な獲物を狩るため、得た知識を伝えて仲間の生存率を高めるため、など根本的に共同体のためである。

    一方、ビジネスにおいてコミュニケーションが関心の対象になるのは、大抵は自分の願望を実現する技術として、である。本書は、ハーバード・ビジネスレビューで過去十数年の間に掲載された、説得する、人を動かす、認められるためのコミュニケーションに関するハウツー論をまとめたものだ。

    以上の書き方から分かるかも知れないが、私はそういう操作的な意図が好きではなく、さらに人の心理、認知、感情に関わるテーマは手短なハウツーではなく、もう少し研究基づく論述として読みたい。

    ではなぜこの本を読んだのか?

    面白そうな内容だったらその人の本を読もうと思ったためだ。そういう目的では、本書の各論文の著書で、別の邦訳された著書がある人は、影響力の武器で有名なチャルディーニだけのようだ。残念。

    それではあまりにつまらないので、本書の中で興味深かった内容を。

    嘘偽りのないスピーチが人を動かす、というタイトル。よく、プレゼンの身振り手振り、間、表情のハウツーはあるが、意図的にやるものは言葉や所作の前後関係が、自然にやった時と異なるため気持ち悪く映る。なので、自然な順序を練習して、見破られないようにしよう、とさ。
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    投稿日:2021.06.14

  • てっ沈

    てっ沈

    説得するのが苦手だ。自分の意見は言えるが、相手に納得させるにはそれなりのテクニックが必要だと思っている。そのヒントがありそうな気がして読んだ。
    コミュニケーションのうち、特に説得力が求められる「プレゼン」を想定した内容が中心で、スピーチやストーリーテリングに際して心がけるべきことなどは、なるほど分かりやすかった。強い口調の相手には口籠ってしまうことが多いので、ストレス・コミュニケーション(という表現は初めて知ったが)の対処法もなるほどな内容だった。

    結局大事なのは誠実さと共感という、素人でも薄々勘づいていることではあるが、具体的な行動指針を持てたことは有意義だ。相手のコミュニケーションスタイルをパターンで理解しようとすることは、相手をよく知ることに通じるし、自分の攻め方を考える癖付けにもなる。すぐ実践したい。
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    投稿日:2020.11.29

  • ももも

    ももも

    1
    言語スタイルの多様性を理解して、柔軟に対応、調整する
    2
    意思決定スタイルの違いを理解して説得に臨む
    3
    効果的な説得は「交渉と学習のプロセス」
    賢明な妥協策を用意してから
    軌道修正しようという肯定的な態度
    相手が自分の専門知識と信用度をどう評価しているか
    4
    リーダーが率先して誤りをみとめる
    部下のミスは、論点を部下本人から全体にずらす

    7
    弱気タイプはだめ(相手の意見をすぐに取り入れるようでは自分の意見に執着しなさすぎる)
    8
    メッセージ、仕事観
    9
    相手を尊重する=自分にも落ち度があったかもしれない
    受け止めるけど議論しない「あなたがそう思うのに至った理由はわかる。でも、そういうつもりで言ったのではない。話を戻そう。」
    精神面で互いにサポートし合うシステム
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    投稿日:2020.11.01

  • Tomota

    Tomota

    ■嘘偽りのないスピーチの秘訣
    ・話し手の言葉によるメッセージと「非言語コミュニケーション」(目を合わせる、腕を広げるなどのボディランゲージ)が一致しないと、人は違和感を覚える。
    そうなると、嘘偽りのない話し手(オーセンティック)として受け入れられるのは難しい。
    ・聞き手の心をつかむスピーチにするには、次の4点に留意してボディランゲージ含めてを練習する。
    ①聴衆に心を開く
    ②聴衆と心を通わせる
    ③熱意を持って語る
    ④聴衆のメッセージに耳を傾ける

    ■ストレスコミュニケーションの対処法
    ・解雇を宣告するなど、話す側も聞く側も重たい気分になる会話を「ストレスコミュニケーション」という。
    ・ストレスコミュニケーションに臨む際は、事前に自分が苦手とする相手や状況について自覚する。そうすれば、感情に流されて会話が成立しないといった事態を避けられる。
    ・ストレスコミュニケーションに有効なテクニックの1つが「相手を尊重する」こと。
    まず、相手を尊重する気持ちを伝えれば、話し合うべき問題に焦点を絞れる。

    ■説得力の思考技術
    ・説得するには、相手を異なる考え方に導く必要がある。
    そのためには入念に準備し、議論のシナリオを立て、具体的な論拠を示す。
    そして相手の気持ちが動くよう工夫を凝らす。
    ・効果的な説得は、次の4ステップから成る。
    ①信用を確立する
    ②相手と見解が一致するところに目標を設定する
    ③わかりやすく論拠を述べる
    ④聞き手と感情的につながる
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    投稿日:2020.05.04

  • かず

    かず

    コミュニケーション系のテーマで、
    改善に向けたヒントを得たいと思って手に取った本。
    相変わらず書いている内容が難解。

    とはいえ、断片的には大事なことは理解出来たと思う。
    いくつか得られた内容を自己昇華して実践に活用したい。

    【勉強になったこと】
    ・女性は確信があっても控えめに語り、
     男性は疑念があっても自信を持って語る

    ・意思決定における5つのスタイル
     ①カリスマ
      新鮮なアイデアや提案に関心を示す。
      情報を比較検討したうえで決断を下す。
     ②思索者
      会議の途中で意見を変えがち。
      すべての選択肢を検討してから結論に至る。
     ③懐疑主義者
      自分の世界観に合わないと疑念を向ける。
      直感に従って方針を決める。
     ④追随者
      過去の事例や類似事例でどのような判断を下したか
      を参考にする。
     ⑤コントローラー
      事実や分析結果を基に判断する。

    ・説得に不可欠な4つのステップ
     ①信用を確立する
     ②相手と見解が一致するところに目標を設定する
     ③分かりやすい言葉と納得性の高い証拠を用い、
      そのような見解に至った論拠をのべる。
     ④聞き手と感情的につながる。

    ・数値データを補足するものとして実話や隠喩を
     用いるとより相手の納得感が増す。

    ・プレゼンテーションに失敗するタイプ
     ①弱気タイプ
     ②ロボットタイプ
     ③中古自動車セールスマンタイプ
     ④救済を求めるタイプ

    ・リーダーの真の仕事は、よりよい未来を創造する
     責任を果たすべく、組織全体を駆り立てること。

    ・リーダーは答えをメンバーに与えるのではなく、
     最善策を見つけ出すことを助けることが重要。
     そのために質問力を向上させること。

    ・優れたコミュニケーションにおける基本要素
     ①内容が明確である
     ②中立性を保っている
     ③抑制した表現に努める
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    投稿日:2019.02.03

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