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羽田圭介 / 文春文庫 (129件のレビュー)
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総合評価:
子牙
現実の切ない家族
母親と母方の祖父の3人で暮らしている主人公。 本人は再就職活動中である程度時間があるので祖父の介護も手伝っているのですが身体が弱って来て何かあると「死んだらよか」を繰り返す状態。 主人公は体が弱っ…て来て楽しようとする祖父を見て色々考え行動をしていきます。 なんて言うのか身近な話だったので祖父の表現がかなりリアルに見えました。 それに伴う家族の反応も見たことのあるような感じで読んでいると切ないですねw さらに友人や恋人も出てきますが本当にありそうな反応でこちらも切ないです。 介護に対する家族の言動や社会の在り方、老人の狡猾さのようなものを示しつつ劇的な展開があるわけでもなく何も解決せずに終わるこの物語は本当に現実的ですねw 2度目を読みたいかと聞かれるとそうでもないのですがびっくりするほどの現実感に感動しましたw続きを読む
投稿日:2018.06.02
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エミリ
若い主人公のまっすぐでパワーある生き方、祖父の老いていく中にも柔軟でどこかつかみどころがない生き方、対比しながら描かれているようでした。
投稿日:2024.04.10
sachi_913
主人公の健斗を通し、日本が抱えるあらゆる社会問題を取り上げた作品。しかし、どの問題に対しても結末に触れずぼやっとした終わり方をしている。そのスッキリしなさが、リアルな日本を表現している。読後、答えのな…い『その後の健斗や祖父の人生』を想像してみている。続きを読む
投稿日:2024.02.18
rnmyhr
主人公の、生真面目さゆえの拍子外れた野望が、現実味を帯びて感じられるのは何故だろう。 きっと、主人公のような“優しい“性格の孫であるならば、この目標に至る過程も納得できるからなのだろう。 じいちゃんが…かわいい。が、実際にともに暮らせば多くの人が、主人公の母のようなアウトプットになるだろう。 そんななか、じっと、静かにじいちゃんを観察する主人公の目線ににやついてしまう。 ラストの拍子抜け感も小気味いい。続きを読む
投稿日:2024.01.27
本読みきつね
このレビューはネタバレを含みます
これまた1年半くらい前に読んだ本。 「むらさきのスカートの女」に続く芥川賞受賞作品。 これまた意外と面白くて「死にたかー死にたかー、死なせてくれー死なせてくれー」って言う祖父と孫のやり取り。 いっつもそんなこと言って気を引く割に、デイケアだったかどこかの介護してくれる女の子のお尻かなんかはしっかり触るっていう。 で、孫もいい加減にしろやーと。 でもそんな事言いながら孫、なんだかんだ優しい。 最後は、なんだかえっていうぐらい、祖父がしっかりしてたというか、心がちゃんと祖父になってると思った気がする。 「意外と良かった。孫が清々しい。」というのが、読後残していたメモだった。 でも自分が介護をしていて触られたら絶対にいやだ。 歳をとっていたらしょうがない、はないと思う。
投稿日:2024.01.20
まるこす
鬱小説かと思いきや、意外と青年男子の反骨精神とかが描かれてて、物語と行動がマッチしているように思えて満足でした。
投稿日:2024.01.16
ぶれいぶ
最初は筋が見えなくて少し戸惑ったけど、掴んでからはぐんぐん読めた。 20代後半特有の潔癖感とか、他人への狭量さみたいなの、すごい理解できた。現代版罪と罰なのかもしれない。
投稿日:2024.01.10
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