【感想】よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話

いしいさや / ヤングマガジン サード
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
4
4
1
0
  • 内容の勝利

    正直漫画としての完成度は低い。
    が、それを補うに余りある魅力的な内容。
    絵の稚拙さも作者が宗教活動のかたわらこっそりと絵を練習していたことを感じられるリアルがそこにあるし、
    何を考えているかわからない大人たちの表情にも一役買っている。
    続きはあるのかわからないが、この一冊である程度の完結を迎えている。オススメ!
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    投稿日:2018.01.09

ブクログレビュー

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  • akarin.

    akarin.

    本の内容自体は興味深かったし、
    読んでてすごく面白かった☻

    信仰の自由はあるけれど、
    子どもに強要するのはな〜て、、。
    子どもにも決める権利が平等に合って
    本人の気持ちを大事にしてあげるべき
    なのではないかなって思った。続きを読む

    投稿日:2023.07.29

  • honmusubi

    honmusubi

    タイトル通り、カルトを信仰する母親に翻弄され、宗教漬けの生活を送っていた作者の実録漫画。

    子供は、母親の影響を強く受けざるを得ない。
    争いを否定しておきながら、子供を鞭打つなど、腑に落ちない教義だと思うが、信仰する者にとっては、絶対のことなのだろう。

    シンプルな絵が、カルト信仰生活の異常さを際立たせているように感じた。

    本人は、カルトに疑問を感じ、抜け出せたようだが、
    話が、唐突に終わっているので、
    その後の精神状態や、暮らしなど続きが他人事ながら気になった。
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    投稿日:2023.01.08

  • char8n

    char8n

    他宗教も含め、宗教育ちの2世、3世にはとても共感できる内容だと思います。宗教という正義で子どもの自由を奪う親の在り方に疑問を持てる読者は、ある意味『正常』なのではないでしょうか。
    歪な世界は今も確かに隣り合わせで存在し、『教義=絶対正義』で育つ子どもが本当に幸せなのかを考えさせられます。
    宗教育ちの生きづらさが楽になる、ひとつのきっかけとしてお勧めの一冊です。
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    投稿日:2022.01.09

  • 茶柱たつこ

    茶柱たつこ

    自分の親は新興宗教を毛嫌いする人だったので、どちらかというと偏見が強い。だから本当にわからない。

    子供のためだ、子供の意志で集会に連れていくのだというが、子供が拒否できるはずがないだろう。
    母親が好きで嫌われたくないと思うのは当然ではないか。

    長じてその支配から逃れられたとしても、幼い頃から刷り込まれたことは、間違っていると思っていても破ったら罪悪感や嫌悪感が発生してしまうものだ。

    争いがダメだと言いながら子供を鞭打つのは何故だろう。
    それが聖書に基づいた指導だというならば、争いはダメだが一方的な暴力はOKということになる。
    信者以外の人は悪魔で係わるのは良くないというのなら、何故勧誘に来るのだろう。
    それは悪魔を仲間に引き込むことではないのだろうか。
    詳しい教義を知りたいとも思わないので調べるつもりもないが、何故信じられるのかが分からない。

    お父さんはお母さんがのめりこむ様を強く反対はしていないようだが良く思っていはいないようだ。
    両親共に信者の場合はなかなか難しいが、そうでないなら子供を救い出してあげて欲しいと思ってしまう。
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    投稿日:2019.06.16

  • 亞綺羅

    亞綺羅

    エホバの証人の宗教活動と、不本意ながらそれに巻き込まれている少女の話。
    母親もマンガの主人公のさやちゃんも、どこかボーっとしたような顔で表現されている。作者の絵柄がそうなのだが、私には乖離した人間の精神状態に見えた。
    小学生低学年の子が、マンガを印象で描いたような、特徴が“薄い”絵。個性が無くて他人事のように淡々としている。
    これがさやちゃんの日常だったのか……

    淡々と描かれていながら、読んで噛みしめてみるとえぐみが出てくる。エグい。

    その発端となる、妙にエロ描写がある。その“薄い”絵のタッチで描かれた、体罰の描写が、尻をこちらに向けている。
    そういう描写に著者の性的衝動の強さを意識させられた。
    この描写が、後に辞める衝動にもつながるのだろう……

    母親とのやり取りが、後半になると読んでいて嫌悪感が強くなる。
    さやちゃんが「嫌だ(辞める)」と宣言した時、母親は「一緒に自分の信仰の“楽園”に『行ってくれない』」ことに涙し、その後、普通の生活を送っているようでそれは、さやちゃんと表面上の接し方をしているとしか思えない。それはさやちゃんを“無いもの”と見做しているように感じる。

    母親との密な共感は、さやちゃんが学童の時には存在しないし、二度と得ることができない。それを思うと読んでいて、痛い。
    新約聖書の人を愛する説話は、“汝自らを愛するが如く、隣人を愛せ”であって、自分の事を好きでないと人を信頼もできないし、それは今を生きる現世のもの。死後の後の話ではないだろう。
    さやちゃんの母親は今を生きるのが辛い人なのであろうことはわかる。それに対応できない弱い人間であることも。

    辞めたさやちゃんは、反動のように安っぽいセックスをして煙草を吸う。
    それは一昔前(から今もか?)のヤンキーの定番コースだった。
    与えられたルールを破ることで抑圧されたを自分を解放させようとする安易な行動だ。さやちゃんの性的衝動が強かったのは事実だが、そのセックスは"make love"に見えない。ただルールを壊すためが目的としか。

    その嫌悪感と一種の反面教師となる内容を評価する。

    しまだ『ママの推しは教祖様 ~家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話~』( https://booklog.jp/item/1/4041069378 )とも併読。
    どちらも家族問題を抱えている話だった。
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    投稿日:2019.04.29

  • yankoba

    yankoba

    色んな意味で興味深かった。信仰の自由ってあるんで一概にこういうのが良くないとは思わないんだけどその他の自由が許されない(決してそういうわけではなさそうだけど)というのはちょっとね。
    後そういう判断が不十分な子供に押し付けるのはやっぱり理解できないところがあるかなと。
    こういう仕事をすると関係者にはきっと身バレすると思うんで作家さんは大変だなとは思います。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.25

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