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筒井康隆 / 角川文庫 (8件のレビュー)
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総合評価:
かんけつ
筒井康隆らしさたっぷり
「日本以外全部沈没」は今こんな先品を書く作家がいるかな、と今更ながら感心した。「沢井長庵」の悪漢ぶりもすごいし。表題作はどこかで読んだ記憶があるが、金造は「すすめパイレーツ」のオーナーだな。後の作品へ…の影響もたいしたもの。続きを読む
投稿日:2018.12.08
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harumi nakano
シュールなショートショートだと思って、軽い気持ちでチョイスしたところ、想像以上のブラックだった(笑) そう、著者の作品はふり幅大きすぎ。 こんな本を出そうものなら今なら大問題になりかねないのではと心…配になったり・・・ 解説がその真実を物語っており、この分析読んで腑に落ちる。 刺激を求めて、また文庫本をチョイスしそうである。続きを読む
投稿日:2022.10.18
yadamons
ひとが好きなモノがときに雄弁にそのひとについて語ることがある.場合によっては意外にもそれが人の底の深さを感じさせたり,逆に違和感を伴う浅さを感じさせることも. 青山ブックセンターセンターの夏の恒例イ…ベントになっている選書フェアがある.2022年の今年は220人の「文化人」がそれぞれのおススメを寄せている.最近少し気になっていて著書やnoteの有料記事を読んでいる写真家がいるのだが,その人が本書を紹介していた.面白いことを言う人なのでその人のオススメなら,と図書館で借りて読んだ. 79年刊行なので45年前.自分が生まれる1年前に出た本で,内容はオトナ向けのおとぎ話.つまり寓話であり.寓話として読むならば,そこに書かれているテキストを文字通り読むもの誤読のもとである.寓話を通じて語られることを読み取ろうとするならば,令和の今でも読めるというか通用することが書かれているわけだ. ただ今の時代に,これだけ幅広いジャンル,世界文学が存在する中で,これを「寓話」としてリコメンドしているならば,ある種の「趣味」の悪さを感じざるをない.ただ自分の中に1bitフラグが立ったというだけのことです. リコメンドした写真家は「よい写真を撮る人は本を読んでいる人に多い」と言っていた気がする. 「読む本にもよる」のではないかと私は思う.続きを読む
投稿日:2022.08.25
おびのり
昭和54年5月30日 初版 再読 古さを感じない短編。日本以外全部沈没、これを許可した本家の心の広さ。村井長庵の底知れぬ狂気。
投稿日:2021.06.16
pogo
"村井長庵"がハードなピカレスクもので、他の収録作と雰囲気異なる際立った傑作。孤島の無医村で藪医者がやりたい放題する内容だけど、悪辣ぶりが悪鬼そのもの。ラスト込みでけっこうお気に入り。
投稿日:2021.02.15
maiaki
図書館にて。 ツイッターの今まで読んだ中で一番怖かった話のタグにこの本の中の『村井長庵』が入ってたので借りてみた。 その話ももちろん、どの話も毒々しい… 昔ずいぶんこの人の本は読んだが、久しぶりに読む…と印象が違うなあ… なんというか、体にこたえる。 良くも悪くも唯一無二だ。続きを読む
投稿日:2019.01.17
hokkaido
筒井康隆のスラップスティックな短編を集めたアンソロジー的な一冊。収録されているのは「日本以外全部沈没」、 「農協月へ行く」を始めとする7作品。 悪意とアイロニーに満ちた豊穣な言葉が過剰なまでに繰り返…され、さらなる過剰を期待し、過剰さのエクスタシーに導く。これは我々はどこまでも過剰さを愛し、過剰さを追求することを止められないという資本主義経済のミラーか?続きを読む
投稿日:2018.10.20
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