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海老名龍人, 椎名優 / 講談社ラノベ文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
らくがき
1
タイムスリップものですが
読み終わってみて、どこかに消化不良感というか、「なんで?」っていう疑問が残る作品でしたが、よくあるタイムスリップものよりプロットは凝っていて、面白いつくりだと思います。 タイムスリップを決意する理由…、その方法と限界の特殊性など、それらの要因を何とかして乗り越えようとする主人公の姿には好感が持てます。 消化不良感の原因は、いくつかの事象にちゃんとした説明というか理由付けが描かれていないことですが、その部分は枝葉末節だという作者のわりきりかもしれません。 歴史(というほど大それたものではないですが)改変のためにタイムスリップする作品を好まれる方にはお奨めです。続きを読む
投稿日:2017.07.06
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のこ
1巻完結。 "死ね"、を簡単に吐く人への警告なのか呪詛なのか、あるいは告解なのか。 主人公は自分の吐いた"死ね"で同級生が自殺したことを気に病んで、過去に戻った。てっきり同級生=雨宮翼を救うために奮闘…するんだろう、と思ったら自殺の手伝いをするとは驚いた。手伝いをする、といったが正確には雨宮にさせられる訳で、この雨宮翼という少女かなり怖い。船乗りを死へ誘うセイレーン、といったところか。もう一人、屋上仲間の深井はメフィストフェレス。主人公の弱みに忍び寄り、より深い罪に誘う果実=タイムリープする薬を与えるのだ。 この作品自体にも死神が潜んでいる。文章の端々に"希 死"、いや"否生"がある。なんとなく思っていることがリアルな文字で突きつけられる。あぶないあぶない… この作品を新人賞大賞に選んだ講談社の選考者、冒険者だね。 ラストシーンは罪深い。もしかして雨宮翼、割りとイイ女?続きを読む
投稿日:2023.12.20
dokusyoconcierge
『自殺した少女』に執着する主人公 いきなりタイムスリップが出てきますが、不思議と無理矢理感はしませんでしたね 主人公のヒロインに対する感情が愛とかでなく、何となくからくるものなのが新鮮で楽しめました
投稿日:2019.04.26
sho3dai
クラスメートの自殺を目撃した主人公。大して仲良くない相手だが、その理由も分からない。そんな中で悪友からタイムリープできる薬をもらい、クラスメートの自殺を手伝うことになる。 全体的に淡々とした文章ながら…後半、主人公が自殺を手伝う理由が語られた時、鳥肌が止まらなかった。全体の色合いが変化し、強烈な色合いを帯びました。ストーリー自体は死を題材にしつつもよくある展開で安心して読んでいたために、やられました。 ヒロインの心情も主人公も悪友も、嫌な奴ですが嫌いにはなれないいい塩梅だと思います。好印象な作品でした。続きを読む
投稿日:2018.06.30
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