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稲盛 和夫, 山中 伸弥 / 朝日文庫 (9件のレビュー)
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晃野口
京セラ、KDDIの経営、経営破綻したJALの再建に尽力した稲盛和夫とヒトIPS細胞の作成に成功しノーベル賞を受賞した山中伸弥の2人の対談を紹介した一冊。 私自身、仕事で上司の言うことに納得出来なかっ…たり、頑張ってはいるけれど思うような成果が中々出せない中で悶々とする日を送っていました。 輝かしい実績を残している2人でも、自分と同じ様に上手くいかない時に悩んだりした経験があったのか、またどのような考え方でそのピンチを乗り超えてきたのか、学んでみたいと思って手にこの本を手に取りました。 山中先生は動脈硬化の研究をしているところから、癌細胞の研究に転換しさらにES細胞と次々とその時の発見に身を任せる様にテーマが変わっていき、最後にようやくIPS細胞に辿り着いたとの話しがありました。あんなに頭のいい人でも、全て見通しの通りに人生を歩んでいる訳ではなくて、意外性を追いかけて、その場その場で全力を尽くす事が成果に繋がったそうです。 稲盛氏は78歳でJALの再建を託される訳ですが、当時のJALの幹部に中々受け入れられず非常に苦労したしたようです。事業別の独立採算性と京セラフィロソフィーを取り入れて、徹底的なコスト管理と社員の精神的な成熟を促していったそうです。利益を出し続ける事で、乗客の安全を担保する為の投資が出来、従業員が物心両面で満足の行く仕事ができるとの考え方を浸透させていった事がJALの再建に繋がったとの事でした。 この本を読んで、2人が歩んで来た道のりは決して順風満帆ではなかった事がよく分かりました。 2人とも沢山の苦労をしながら、自分の適正を考えた上で技術を磨き続け、人間的な成長を追求してきた事が成果に繋がったんだと思います。 すごく勇気をもらったと同時に今後、経営の勉強をもっとしていきたいと思いました。 特にお金の話しはやっぱり避けては通れないので、少しずつ勉強していこうと思います。 続きを読む
投稿日:2022.01.14
yuika
このレビューはネタバレを含みます
覚えておきたい3つのこと ①ビジョンを持つ。明確で、長期的かつ高い目標を。 ②地道な努力の積み重ね。結果は、仕事に没頭することにより自然とついてくるもの。 ②能力や技術だけでない「人間性」が大切。(謙虚、善行・利他行、私心なかりしか)
投稿日:2022.01.01
パナマの潤
どの細胞にも(どの臓器にもなれる)完全な設計図が残っている 実験はうまくいったときの精神状態まで再現する 一度再現できると次からうまくいく(ふしぎ!) アイデアを批評家として分析するのはよくない …それは計画段階で必要なものだ リーダーは評論家ではいけない 子どもじみたとすら感じられる基本的な道徳観で、ものごとを判断しているのか?それを実行できているか?続きを読む
投稿日:2021.12.14
Ryu
研究や経営において重要なのは、利益よりも人間力だと感じた。特に、内なる純粋な動機に耳を傾け、エンドレスに熱中•努力する行動は、課題を達成する精神力の柱として心に持ちたい。また、賢さ以上に、自己の成長や…大善を真面目に継続することが、結果だけでなく支持する周囲の人間に恵まれる大切さも述べられていた。タイトル通り、人生における狡猾さよりも精神的深化を説いた本であった。続きを読む
投稿日:2021.05.26
zaoton
経営者と研修者、一見違う畑の2人のようで、物事に向き合う姿勢や倫理観、哲学に共通点が多かった。 内容は簡単で、当たり前のことも多く書かれているけれど、結果を出している2人からの言葉だと、重みが全然違…う。続きを読む
投稿日:2020.12.18
植田仁(うえだひとし)
誰もが知る名経営者稲盛和夫氏とiPS細胞の生みの親でノーベル賞も受賞された山中伸弥教授。 経営と科学という、一見真逆の領域にいるお二人が結果を出すために大切なことを惜しみなく話してくれています。 数々…の失敗を通じてお二人が感じている、分野業界業種問わずに全ての根底に流れる結果を出すための原理原則が示されているように感じます。 結果を出す人は結局特別な人なのだと思い心にブレーキをかけてしまっている人はぜひ読んで欲しい一冊です。 既にご存知の方が多いと思うので簡単にご紹介。 稲盛和夫氏 京セラ、KDDIの創始者。私財を投じて稲盛財団を設立し「京都賞」を創設。また、経営塾「盛和塾」の塾長として経営者の育成に尽力している。2010年に経営破たんした日本航空(JAL)会長に就任。2年後に再上場を果たした、ビジネスマンなら誰もが名前を知る名経営者。 山中伸弥教授 アメリカの大学での研究員を経て、複数大学で教鞭をとったのち、04年京都大学再生医科学研究所教授、10年4月から京都大学iPS細胞研究所所長。ヒトの皮膚細胞からiPS細胞を作りだすことに成功し、10年京都賞先端技術部門受賞、12年ノーベル医学・生理学賞を受賞。 世の中ではワークライフバランスが声高に叫ばれている中、仕事一筋で生きるお二人。 しかし、お二人にとっては単に仕事(ワーク)と日々の生活(ライフ)の区分けが無い(区分けをつける必要がない)というだけ。 ライフワークとして自分の仕事に使命をもってハードワークされている姿に刺激をもらいます。 中々絞るのが難しいのですが、以下では3つに絞って大切にしていきたいことを記します。 ===== 悪いことは自分のせい いいことはおかげさま 不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみなさい ===== 都合が悪いときは外部に原因を求め、良いときには自分の手柄にしようとすることは、意識していないとついつい顔を出してきます。 特に会社内もしくは会社同士、組織同士の成果の奪い合いや利権が関わってくるなどになると、特に熾烈を極める様相を呈してきます。 そういったときに、一歩引いて「悪いことは自分のせい、いいことはおかげさま」と思えると、目先の争いに執着せずに、自分の成長に集中できることを今までに何度も体感してきました。 またそういったときに、自分は不運だなと感じるので落ち込むのではなく(師匠からは、落ち込んでいると、「暇なんだね」といつも言われてきました(笑))、運不運を忘れるくらいに仕事に熱中する。 結局止まっていても新しく成果が降ってくることはありません。 どんな時も前進し続けることで、結果的に努力で運もつかめるのだと思います。 ===== VW:ヴィジョンとワークハード 1日1日一歩一歩地道な努力を積み重ねてきて、気がついたら、手が届かないと思っていたやまに登っていた ===== ヴィジョンを大きく描き、ワークハードする。 どこまで行っても、この源流に戻るのだなと感じます。 最近は「楽して、効率的に」といったことが流行りですね(本当に単なる流行りだと思ってます。そして流行りは誰かが目的をもって意図的に作っていることを知るべきだと思います)。 短期的、そして小さな享楽を求めるにはそれでもいいかもしれませんが、長期的に反映していきたいのならば成長は必須です。 そして成長するということは今までの自分を超えていくということで、必ず負荷や痛みが伴います。スポーツでも勉強でも何でも、より自分を強くするためには成長痛があったはずです。 しかし、あえて必要のない負荷や痛みを受ける必要はないですよね。そこに快感を感じより燃える方は別にして。 芸術で成果を収めたい人が、甲子園球児と同じ負荷をかける必要がないの同じように。。。 では、どのような負荷を選択すべきか、それはヴィジョンからくると考えています。 ヴィジョン達成のために必要は負荷を選択する、何が必要なものなのかが分からなければ既に達成している人に教えを乞う、全てはそこからがスタートです。 ===== エンドレスの努力をしたいから高い山を登る ===== あとは、そのヴィジョンをどこに設定をするか。 「ヴィジョンがセコイとやることがセコイ」と教えてもらってきました。 どうせ目指すなら高い山の頂を目指した方が、成長も達成感も大きく結果として楽しいのではないでしょうか。 本書では「努力したいから」とありますが、世の中に価値を提供し続けるために、自信を成長させ続けるために、ということだと思います。 私自身も、負荷を楽しみ自己成長を続け、より世の中に価値を提供できるよう精進していきます。続きを読む
投稿日:2019.03.11
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