【感想】コードネーム・ヴェリティ

エリザベス・ウェイン, 吉澤康子 / 東京創元社
(33件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
3
11
10
4
0
  • 読ませます

    困難な時代の友情物語というと軽く聞こえるが、教養のある主人公が語る物語に引き込まれる。映画化しても良い作品になりそうな気がする。

    投稿日:2017.07.17

ブクログレビュー

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  • じゅう

    じゅう

    アメリカ出身でイギリス在住の作家「エリザベス・ウェイン」の長篇ミステリ作品『コードネーム・ヴェリティ(原題:Code Name Verity)』を読みました。
    ミステリ作品とSF作品の間を行ったり来たりしていますがここのところ、アメリカ(出身)の作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    第二次世界大戦中、イギリス特殊作戦執行部員の女性がスパイとしてナチスの捕虜になった。
    彼女は親衛隊大尉に、尋問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制される。
    その手記には、親友である女性飛行士「マディ」の戦場での日々が、まるで小説のように綴られていた。
    彼女はなぜ手記を物語風に書いたのか? 
    さまざまな謎が最後まで読者を翻弄する傑作ミステリ。
    訳者あとがき=「吉澤康子」
    -----------------------

    2012年(平成24年)に発表された作品で、翌年のアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)ヤングアダルト小説部門を受賞したほか、アガサ賞、ゴールデン・カイト賞、カーネギー賞など数々の賞の最終候補になり、高く評価された作品です。


    第二次世界大戦中、ナチ占領下のフランスでイギリス特殊作戦執行部員の若い女性「クイーニー」がスパイとして捕虜になった… 彼女は親衛隊大尉「フォン・リンデン」に、尋問と拷問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制され、インクと紙、そして二週間を与えられる、、、

    その手記には、親友である補助航空部隊の女性飛行士「マディ」の戦場の日々が、まるで小説のように綴られていた… 彼女はなぜ物語風の手記を書いたのか? 

    さまざまな謎がちりばめられた第一部の手記… 驚愕の真実が判明する第二部の手記、、、

    そして慟哭の結末。最後の最後まで読者を翻弄する圧倒的な物語!


    「クイーニー」と「マディ」が軍の中で知り合い、友情を育み、親友となる… そして、ナチスドイツ占領下にあるフランスへスパイとして乗りこんでいく「クイーニー」を「マディ」が送り届けることになるが、ドイツ軍の対空砲火により飛行機は航行不能となり、パラシュートで降下した「クイーニー」はドイツ軍に囚われの身となり、胴体着陸をした「マディ」はレジスタンスたちに匿われながら「クイーニー」を救出しようと奔走する、、、

    この展開は、第二次世界大戦を描いた戦争小説、冒険小説、二人の女性の友情を描いた物語として、じっくり読めるし、これはこれで愉しめなくないことはないんだけど… 驚愕の真実が判明するミステリを期待して読んでいたので、ちょっと拍子抜けした感じでしたね。

    読了後は… あれれっ という印象でした、戦争映画にすると面白そうな感じがしますね、、、

    あと、著者が小型飛行機の操縦が趣味らしいので、飛行機の操縦に関する描写はなかなかリアリティがあり愉しめました… 飛行機の操縦、憧れなんですよねー
    続きを読む

    投稿日:2024.01.04

  • しんた

    しんた

    手記から戦争が描かれているが、今ひとつ形が見えてこない。結局主人公はどうしたかったのか、何が伏線で何が結末なのか、よく分からなかった。

    投稿日:2023.03.24

  • wwords

    wwords

    しっかりとした読み応えがある。
    謎や意外性はないけど、戦争と女性と決断の手触りがはっきりとある。
    子ども向けと思わず、大人の小説として味わうべき作品。

    投稿日:2022.12.31

  • まるまるまるこ

    まるまるまるこ

    一部と二部に分かれており、一部はちょっと読みにくかったかなーと。
    二部は読みやすく、一部での謎というか、いろいろ種明かしされてよかった。
    つらいなー、戦争はつらい。

    投稿日:2022.10.19

  • みたらしだんご

    みたらしだんご

    女性2人の永遠の友情が描かれる戦争作品。

    第一部はクイーニーの手記。親友マディのことを綴っているけど、クイーニーが捕えられている極限状態のせいか、文章も読みにくい。(あえて彼女は読みにくくしているのかもしれないけど。)
    読みにくいと思いつつ、がんばって読み進めるしかない。
    洋書だから読みにくいというより、そういう話なんだろうな。

    第二部のマディの手記のほうが読みやすく、第一部の疑問を解消してくれる。
    第一部よりジェットコースターに乗っているような疾走感のある第二部。

    後書きを呼んで驚いたが、児童書、、、?!
    内容を理解できるのか、と、刺激が強くないか?という疑問がある。私的には大人の作品かと。

    柚木麻子さんが推薦していたため購読してみたが、納得のガールミーツガール小説。

    キスして、ハーディ!
    キスして、いますぐ!

    ありがとうジュリー、マディ。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.28

  • hosinotuki

    hosinotuki

    このレビューはネタバレを含みます

    第二次世界大戦を舞台に二人の少女の友情と成長と愛の物語が2部構成で展開する。
    1部あっての2部でのマディの行動の切実さ、そして2部を読んで新たに嚙みしめるクイーニーの深い愛と経略が浮かび上がってくる。
    二人の少女の成長物語であってほしかったが戦争がそれを阻む。拷問シーンなどの場面になるたび、戦争の持つ計り知れない闇を思ってゾッとした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.06.09

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