【感想】マンガでわかる地政学(池田書店)

茂木誠, 武楽清, サイドランチ / 池田書店
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
7
10
2
1
0
  • 地政学の良い入門書です

    マンガだと侮るなかれ。とても濃厚な内容です。世界史や国際関係について目ウロコが次々。鋭い切り口に感動の連続です。

    投稿日:2017.09.10

ブクログレビュー

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  • 辺土名小次郎

    辺土名小次郎

    第1章
    地政学のダイナミズムがわかる
    3つの国から見た世界
    第2章
    強硬外交の理由がわかる
    日本の近隣4国から見た世界
    第3章
    国の歴史と思想を知る
    さまざまな国から見た世界
    第4章
    歷史と未来を考え
    日本から見た世界
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    投稿日:2023.11.28

  • pooさん

    pooさん

    著者の政治観が端々にあり、客観的とは言いがたい。そのためその他の解説も適切なのか不明に感じる。漫画もキャラクターに解説のセリフをつけただけ。

    投稿日:2023.01.30

  • 亞綺羅

    亞綺羅

    借りたもの。
    ランドパワー、シーパワー、それに基づく近現代史の動向などをわかりやすく解説している。

    秋元千明『戦略の地政学 ランドパワーVSシーパワー』( https://booklog.jp/item/1/4863101864 )よりも簡潔に書いていてわかりやすいと思った。
    正距方位図法で主要国家や紛争地域を中心にした視点から、何故争いが起きるのかがわかりやすい。

    イギリスの地政学的優位性、ロシア包囲網といったヨーロッパ諸国の問題。
    ドイツの姿がとにかく興味深かった。
    先の世界大戦の引き金とも言えるドイツの政策・戦略に、ハウスホーファーの「パン・リージョン理論」が大きな影響を与えてた事…それはヒトラーの暴走で夢破れ、ドイツは敗戦するのだが……
    そして現在。ドイツ包囲網という側面があるユーロだが、したたかに存在感を増している姿は、エマニュエル・トッド『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』( https://booklog.jp/item/1/4166610244 )にも言及されていたが、フランスのドイツ警戒があることが理解できた。
    かつてのシーパワー&ランドパワー大国だったフランス、半島の付け根国家であるポーランドの悲劇…(朝鮮半島もそうなのでは?)

    シーパワー獲得を狙う中国。
    現在の状況は、「北虜南倭」の弱体化する、地政学的に見たら理にかなった好機であることは理解できた。
    そこにはやはり、欧州諸国の植民地として切り刻まれた屈辱の歴史に大きく関係があると思うが、だからと言って現代の拡張路線による周辺国の主権侵害の方法はやはりお門違いだと思うのは私だけだろうか?
    朝鮮半島は強いものに靡く国だという事は歴史を見てもその通りだと思う。日本とは国境を接する国だし、同盟国ではなく単なる友好国(笑)だし。「日本が自立した大国になれば日韓関係も劇的に変わるはず(p.91)」としてるが、現状の日本の国力では土台無理な話。

    アメリカを地政学的に紐解き、スパイクマンのリムランド論の先見性などを紹介。
    トランプ大統領の事を「地政学的思考(現実主義)の持ち主」と言っているが、伝統的にアメリカは自国第一(中心)主義なので、まぁ、それは言わずもがな。

    ちょっと著者の言っていることにモノ申す……
    世界のパワーバランスの変化――アメリカの国力衰退による――を指摘している訳だが、その理由を移民問題――人種比率が、勤勉なプロテスタント文化の白人系比率が減少し、享楽的なライフスタイルのスパニッシュ系が増えている事――は、お門違いに思えた。
    寧ろ2000年に入ってから「テロとの戦い」でアフガニスタン出兵が20年にもわたって戦争をしていたことが、アメリカの国力衰退?の原因ではないか?

    他、インドやベトナム、イスラエルやイラン、サウジアラビアなど地政学的に争いが絶えないチョークポイント近隣の問題を解説。

    最終章に日本を取り巻く問題を取り上げている。
    好条件(自然環境)に恵まれた、超ラッキーな国であったが故に、長年諸外国(他民族)国家に侵略されずすんだこと。
    16世紀の日本の鉄砲保有数が世界最高水準(実は軍事大国)だったこと。
    シーパワー薩摩藩vsランドパワー長州藩という解釈が興味深い。
    旧日本海軍の軍人・秋山真之がアメリカの近代海軍の父・マハンに直接師事していたとは……
    シーパワー国家・米英を仮想敵国にする海軍とランドパワー国家・ソ連を仮想敵国にする陸軍の対立という、内紛状態(予算の奪い合い)の馬鹿馬鹿しさは、薩長連合の以来の思想対立が原因との事……
    先の大戦で「ランドパワー国家になる」悪夢をようやく捨てられたことは言わずもがな。
    「地理的条件は変わらない しかし時の政権によってその意味は変わる」
    日本は中国の海外進出を阻む防波堤なんだな…としみじみ思う。
    沖縄の事で「すでに中国は日本からの沖縄分離工作を始めているわ」「反戦平和運動も誰の利益になっているのか…難しい問題ですね」(p.187)と明言している点には驚いた!
    もし仮に、沖縄が中国に従属したとして、独立と経済発展をするとは思えないのだが。むしろ軍事拠点として禿山にされる気がしてならない。

    ‘アメリカの「保護国」同然の日本は、これまで自主防衛は独自外交をする必要がなかった(p.200)’、それ故の日本の反戦思想や教育はもう破綻している。反戦と国防は別問題だ。
    「軍事に力を入れること」=「戦争になる」という理論、「戦争をして庶民生活では惨めな思いをしていたから戦争反対」という視点ではもう何も解決しないことが明白だ。

    この本では
    1.アメリカの従属国としてこのままの関係を維持する
    2.ロシア・中国といったランドパワーの従属国となる
    3.独立国としての自主防衛
    を挙げている。

    1.に関しては(今まで恩恵を受けてもいるのに何故か)しょっちゅう批判の声が上がっている。この本はトランプさんが就任して1年経った時に出た本なので、急な方針転換で今後破綻する可能性を念頭に置いている。でも直近でさえ現実的ではない。
    2.は歴史的大事件だが、シーパワーの日本がそこに依存してもメリットが少ない気がする……
    3.に関しては日本の経済発展の現状を見て無理だ。何より佐藤正久『高校生にも読んでほしい安全保障の授業』( https://booklog.jp/item/1/4847093690 )で指摘されているように、一国だけでは強国にあっという間に潰される。

    色々考えさせられる。
    続きを読む

    投稿日:2021.11.27

  • 澤田夏志

    澤田夏志

    私にとって地政学にはまる足掛かりとなった本。
    研究室に何気なく転がっていたものを、活字嫌い漫画好きの私が手をとった。とてもわかりやすく、地政学への興味をもつためには最適といえる。

    投稿日:2021.07.29

  • なつみ

    なつみ

    文章がわかりやすくてすごくいい。
    むしろ、マンガでわかるとは銘打ってるけど漫画の説明文の方がわかりにくかったかも。そっちのふきだしにそのセリフ入れたら意味がちょっと変わってくるでしょ…みたいな。もう少し漫画の方に手間をかけてはもらえなかったものか…(笑)
    それでもイラストがついててわかりやすいので満足。情勢は変わっていくから、このジャンルは定期的に最新のを買った方がいいのかな〜
    続きを読む

    投稿日:2021.05.06

  • おはなまるん

    おはなまるん

    私のように地政学の地の字も知らない人間にはとてもわかりやすい入門書。これ一冊で、現在世界で起きている紛争や各国の思惑等の世界情勢への理解度がかなり深まった。アラブ人は国の概念が希薄で宗派と部族への帰属意識が強いことや、外交とは昨日の味方は今日の敵、永遠の友も、永遠の敵もない、あるのは永遠の利益のみというイギリスの格言。外交に無知すぎる自分が恥ずかしくなった。外交とはあくまで国対国で、決して個人対個人ではない。そこを見誤ると政治に翻弄されて本質を見誤ってしまう、とも感じた。
    今までニュースの薄っぺらな情報に翻弄されていた自分が恥ずかしい。改めてワイドショーの害悪性、日本メディアの衰退にも危機感を持った。
    続きを読む

    投稿日:2020.12.06

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