【感想】COCORA 自閉症を生きた少女 1 小学校 篇

天咲心良 / 講談社
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
4
3
2
0
1
  • 一気に読みました

    たとえ次女であっても家族が我が娘に無関心なふりなのか、そうであったのか、体験者でかつ著者自身の持つ障害故に、考え及ばなかったのか、何故ここまでという点が多く、この障害を持つ多くの当事者や家族がそうなのか、疑問点ばかり生じ、これは続きを読むための作りなのか、この本だけでは話が完結しません。
    もやもやします。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.03

  • 本人にしかわからない苦しみが伝わってきます

    こんな風に感じていたんだ、こんな風に考えていたんだと、本人にしかわからないことがたくさん書かれています。行動には理由があると考えて大人は対応しなければいけないと改めて思いました。

    投稿日:2017.02.05

  • 広汎性発達障害の人の方が、ある意味で重い自閉症の人よりも生きにくいかもしれない。全てが個性として捉えられるような世の中になってほしい。

    知的な遅れを伴わない広汎性発達障害の女性が成人した後、“~小学校時代まで”を記述した本で、自身のこともあり内面描写が良く書けている。我が家の長男は、知的な遅れを伴う自閉症スペクトラムだが、彼の幼児期の???に満ちた行動がこの本を読んで腑に落ちた(彼も結構きついんだと思う)。長男を見ていると普通の子より優れていると思われる面も多々あり、人の持つ知的な容量はどの人も同じようなもので、全体的にフラットなのか、激しく凸凹を伴うのかの差異と考えている。どなたかの感想に自閉症の人が書いたと思えないというくだりがあるが逆である。自閉症ゆえに、感情を伴ったすぐれた記憶を持つ人もいて、作者がその一人だと思う。保育士さんやら教師に読んでほしい本。続きを読む

    投稿日:2017.03.18

ブクログレビュー

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  • utautanutta

    utautanutta

    ASDの当事者の世界の見方がリアルに伝わってくる。パニックが多く、黒に近いグレーだった子が、担任が変わり対応が変わると、落ち着いて白っぽいグレーになる。環境要因でここまで変わることに驚く。教職や学童保育に携わる方々にぜひ読んで頂きたい。主観的な描写だけでなく、所々客観的な解説も入れてあるので読みやすい。続きを読む

    投稿日:2021.08.09

  • 理想のトマト

    理想のトマト

    とにかく苦しい。
    読み進めたい気持ちがあってもなかなかページをめくれないほど苦しい本。
    でも是非読んでほしい。
    こんな風な気持ちなんだ、だからそういう行動をするんだ、って分かるし、苦しさを少しでも、読まないよりは理解できるんじゃないかと思う。
    私は読むのに体力を要したので、
    心が比較的元気な時に読むことをお勧めします…
    しんどい時に読むともっとしんどいかも
    続きを読む

    投稿日:2020.05.25

  • kamitako

    kamitako

    苦しい、辛い...。自身の存在価値すら感じられない。無知≒裸足の私...。未知≒無知なるが故の非道。ドナ・ウィリアムズの著作を思い出した。当事者理解を自分だけでなく、他者に広めていくには?地道な対話しかないことは理解しているが、その徒労感に負けいないモチベーションを維持する何かが欲しい...。
    「死んだ生き物たち、汚いとかいうんやったら、もう、地面踏まんかったらいいねん。」
    続きを読む

    投稿日:2019.06.30

  • tutakiti

    tutakiti

    昭和時代、自閉症に理解がまだなかった時代だということが大きいのかもしれないが、それにしても壮絶な虐待行為に気分が重くなる。
    しかし、情報もなく本人ですら自分の中で起こっていることを説明できない状況では先生や親も対応に困ることはあっただろう。
    大声で喚いたり、(本人には理由があったとしても)人に暴力を振るったりする子供は問題視されるのは当然と言えば当然だ。
    現在、「なんでもかんでも病名を付ければ良いってもんじゃない」という程様々な症状に病名が付いていると感じることがある。しかし、他者にその症状を分かりやすく理解してもらうことが重要な自閉症などに関しては、カテゴライズして名前を付けるということは意味のあることだと思った。
    顔に靄がかかり、表情が読み取れない・知覚異常・抽象的な言い回しでは伝わらないといったことは私には想像することすらできない。
    また、小学校での教師の存在の大きさに驚かされた。
    「スズモト」という最悪な先生に対して「堀田先生・桜田先生」といった素晴らしい先生たちがこの本には登場するが、対比されることにより、子どもたちにとっての教師の存在の大きさが余計際立つ。教師によって、クラスの雰囲気がこれほどまでに違ってくるのか。
    堀田先生の子どもを理解しようと努力すること、桜田先生の自主性の尊重。
    障害がある・なしに関わらず、きっとこのようなことを大切にしてくれる教師のクラスはとても良い環境になるのだと思う。
    続きを読む

    投稿日:2018.06.24

  • ちょ

    ちょ

     読了せず。
     自閉症を生きた少女である心良さんの自伝。
     実に生々しい描写で、読んでいて途中で心が折れた。
     まるっきり当てはまらない人は、こういうことがあるんだなぁと思えるのかもしれないけれども、引っかかるところがあり、なおかつ心が弱っているときに読める本じゃなかった。いつか読みたい。続きを読む

    投稿日:2017.11.03

  • kuchan141

    kuchan141

    発達障害を抱え、人とは違う感覚に幼い頃から生きづらさを感じてきた女性の体験が書かれている。理解無く、頭ごなしに怒る両親、問題児と決めつけ、教育という名の虐待を行う信じられない女性教諭。自らの気持ちをうまく言葉で表せずただ耐えてきた女性の辛さが伝わる。その中でも、彼女を愛し心からの笑顔を向ける教師との出会い、保健室、センターでのまったりとした時間。光のあたる時間もあったようだが、障害理解が乏しい時代。幼い頃から特性に合った子育て、教育をうけていたら彼女の人生は変わっていただろうにとはがゆく、切なく思う続きを読む

    投稿日:2017.09.23

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