日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

山崎晴雄, 久保純子 / ブルーバックス
(29件のレビュー)

総合評価:

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  • 九州のカルデラにビックリしました。

    地形学の入門書で、日本の地形の総論を兼ねた本で、ポケモンGoユーザーにとって目から鱗でした。扇状地や微高地、九州のカルデラにビックリしました。

    投稿日:2018.12.20

ブクログレビュー

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  • kantamrt

    kantamrt

    日本列島の成り立ちと各地方ごとの地形がどう成形されたのか、簡潔にまとめられています。日本の周りには3つのプレートがひしめきあうことにより、地震や火山が多く存在します。大陸プレートは密度の低い花崗岩、海洋プレートは密度の高い玄武岩でできているため、二つがぶつかると海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込む、ということは本書を読むまで知りませんでした。このときマントルに対流が発生して、その湧昇流で大陸プレートが引きはがされ、日本海開裂が発生、東北日本は反時計回り、西日本が時計回りに回転しながら東へ移動、その間にフォッサマグナと呼ばれる大地溝帯が形成された、と説明されています。

    12万年前の間氷期には、海進が進み東京の山の手のあたりは海だったとのことです。それから2万年ほど前の氷河期には、海水面が今より120mも下がり、北海道や九州北部は大陸とつながっていた時期があるそうです。そのため、マンモスやナウマンゾウが渡来できたと。東京湾は干上がり、陸地となり海岸線は浦賀水道まで後退したようです。その後の間氷期の7000年程前の縄文時代には、現在より気温が2-3度高く、海水面が上昇し、現在海岸から離れた内陸部まで海岸線が入り込んでいたと言います。これを縄文海進といい、埼玉県などの内陸に貝塚などがある理由だそうです。

    富士山の直近の宝永噴火は、1707年ですが、これは1703年の元禄地震とそれに続く1707年の宝永地震のわずか49日後であったことから、地震と噴火の関係があったことが覗われます。火山灰(スコリア)が大量に酒匂川に流れたため川床があがり、洪水が頻繁に起きるようになりました。これを治水したのが二宮金次郎です。

    大和地方で都が造営されたのは、盆地の存在でした。周辺の山から木材を伐採して都市を建設し、木材が枯渇すると別の盆地に遷都する、と。これが頻繁に繰り返された遷都の理由というのですが、建築資材がその要因だったのですね。

    人間の生活の営みが自然の制約を受けるというのは、歴史的には当たり前だったのですが、現在では人間の活動が自然に及ぼす影響が全世界的に取りざたされています。地球規模の循環と、温暖化ガス排出の影響がどうせめぎ合っているのか、興味をかきたてられるテーマです。
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    投稿日:2021.07.21

  • madameassy

    madameassy

    日本は地震大国、火山大国であり、毎年のように台風がやってきて川の水量が増すというのに、最近は高校で地学を必修にしている学校が極めて少ないという。この本に書かれていることは、もっと学校で教えられるべき内容だと思うし、ボリュームがありすぎると言うなら、せめて自分の住んでいる地方のことだけでも教えるべきではと思う。いくら防災グッズを備えても、自分の住んでいる場所の土地の成り立ちと、それに伴うリスクがわかっていなければ、適切な行動はとれないのではないか。
    ページ数の関係でこの本に収まりきらなかったのだろう、言及されていない地域でまだまだ知りたい場所はたくさんあるので、ぜひ続編的なものを出してほしいと思う。
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    投稿日:2021.02.23

  • グアルデリコ

    グアルデリコ

    最初にプレートテクトニクスから入って全体の説明をした後、日本列島を「北海道」「東北」「関東」「近畿」「中国・四国」「九州」の5つのエリアに分けて、エリアごとの地球科学的な地形の成立にまつわるエピソードを紹介した書籍続きを読む

    投稿日:2020.12.03

  • yoshio70

    yoshio70

    ◯まずはプレートテクトニクスを説明して、後の章では各地域における特色を説明している。
    ◯各地域の説明は大変興味深いが、いかんせん、初学者で読むとなるとら各地の地名や地勢は全く不明であるため、何度か地図を眺めたくなった。そういう意味では、地理的な知識がないと、各地域という点では理解しにくい。
    ◯しかし、地学の魅力という点においては、充分満たしてくれる。
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    投稿日:2020.01.31

  • gaaco

    gaaco

    ずいぶん時間がかかってしまったけれど、ようやく最後までたどり着いた。
    100万年前から現在までを、自然地理学?の用語で「第4紀後半」というらしい。
    その間に各地で起こった変動を説明していく。

    第一章は総論。
    日本列島が現在の弧状列島になったのが約1500万年前。
    それを引き起こす地殻内部の動き(プレートの移動やずれ、火山のでき方など)、気温の変動による海面水位の変化が語られる。
    ここ、CGで見たい!と思う。
    一番ドラマチックなところ。
    なおかつ、言葉ではイメージしづらいところもある。

    第2章以降は、北海道から九州までの各地の地形についての解説。
    富士山はどうやって形成されたのか、とか、古代王朝が近畿地方で遷都を繰り返すことができた(あるいは繰り返さねばならなかった)条件は何か、など、個別的な話として面白く読んだ。
    東日本の記述に厚い。
    そして、沖縄の記述は…ない。
    ここら辺は、できれば改善していただきたい。

    読みながら考えたのは、どういう編集方針にすると、予備知識がほとんどない私のような読者にもすっきり収まる感覚を与えられるかということだ。
    地理学なのか地学なのかわからないが、その時代区分がわからなく、困ることもある。
    変換表かなにかつけてほしい。
    さらに言えば、地域別の編集もどうだったのか。
    いや、確かに、地域別の方が、各地の特徴的な地形を説明するのに向いている。
    だったら、巻末に年表をつけたらどうかと思う。

    それから、用語の解説が初出の部分でなく、あとで出てくるのも困る。
    「トラフ」という言葉は、いまや新聞にも散見される。
    けれども、正確な意味を知る人ばかりではないだろう。
    本書でも、第1章からでてくるのに、説明が出てくるのは何と216ページ。

    良い本だと思うからこそ、いろいろ注文を付けてしまった。
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    投稿日:2019.08.11

  • たか

    たか

    おもしろい。どうやって日本列島ができあがったのかという地学的な事や、列島の歴史を知ることでその土地の震災のリスクも知ることができた。

    投稿日:2019.04.01

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