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バリントン J ベイリー, 大森 望, 中村 融 / ハヤカワ文庫SF (12件のレビュー)
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総合評価:
nannryou
中世との決別の時代に書かれた珠玉のSF作品
ですね。 Godガンは秀逸ですし、海洋生物の青春はどことなく日本人にも哀愁を感じることを思い出させてくれます。 最後の邪悪の種子は、科学が究極まで進むと宗教が現実世界で完全に完結してしまう可能性を…示唆したもので、中世との決別と愛着、そして、近代、現代が持つ可能性とその限界についての深い洞察が見て取れます。 宗教哲学があまりに深く練りこまれた西洋社会を背景にしながら、大英帝国という未曽有の帝国の時代を持つイギリスの作家であったからこそ書かれた名作でしょう。 星5つ。続きを読む
投稿日:2018.05.04
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あ
このレビューはネタバレを含みます
「ゴッド・ガン」★★★ 「大きな音」 「地底潜艦〈インタースティス〉」 「空間の海に帆をかける船」 「死の船」 「災厄の船」 「ロモー博士の島」 「ブレイン・レース」 「蟹は試してみなきゃいけない」 「邪悪の種子」
投稿日:2019.07.11
kzmhara
「馬鹿と天才は紙一重」を地でいった英国SF作家の短編集。思わず「くだらねーw」と一蹴してしまいそうなネタを膨らませ、読者の少年心に訴えかける作品が持ち味。 「神を殺すための兵器を生み出す科学者」や「…極限まで巨大な音で演奏するオーケストラ集団」など冒頭から面白設定の話が続くが、ラスト3話はどれも必読。 特に「蟹は試してみなきゃいけない」は、思春期まっただなかにいる蟹の若者たちの青春を描いたお馬鹿SFの傑作。蟹の生殖行為や本能をここまで面白く解釈して書けるのは天才としか思えない。続きを読む
投稿日:2019.02.07
nur1202
奇想の SF 短編集。 ほの暗い印象を受ける話が多かったですね。 好みは「地底戦艦〜」「ブレイン・レース」あたり。 ファンタジーと行った方が良い短編もいくつか入っていますが、SF の論理に沿った話がち…ゃんと科学っぽくて良かったです。続きを読む
投稿日:2019.01.19
winder
オッモシレ〜!「地底潜艦」奇想が凄いやん!「空間の海に・・」おいおい、メチャクチャしよんな。「ブレイン・レース」おぞましい!怖い!「蟹は・・」蟹、笑わせるやん。積読中のベイリーも、いつか読むの楽しみに…!続きを読む
投稿日:2018.12.25
chroju
秀逸の一言に尽きる。 ドラマが展開して心揺さぶられるSF、ヴェールに包まれた全体が明かされるまで、波乱に満ちた仰々しい物語が徐々に進んでいくSFなどもあるが、これは特大のアイディア1発で真っ向からガ…ツンと殴られるような、そんなSF。表題作『ゴッド・ガン』なんぞ出オチもいいトコの超短編なのだが、それ故に「ベイリーが合うか合わないか」の判定としては非常に優れている。これが1作目に配置されてるのは面白い。 特に惹かれたのは『地底潜艦〈インタースティス〉』の見事なオチ、『邪悪の種子』の完成度の高さ。続きを読む
投稿日:2017.11.27
やすお
日本オリジナルの短編集。巻末の解説にもあるが、ベイリーの短編は一つのアイデアを著者の豊かな想像力で膨らませて、見事な作品に仕上げている。難しいアイデアではなく、もし◯◯が△△だったらというifを広げて…いる感じだ。例えば、表題作は、もし神を殺せる銃があったらだし、「邪悪の種子」は、もし不老不死になったらを描く。希望がない作品が多いが、これはベイリーから人類への警告なのかもしれない。「蟹は試してみなきゃいけない」はその中では異色。蟹を通して人類の存在を茶化しているように感じた。人もやはり動物なのだと。単純に文字面を追って楽しむのもよし、深読みして哲学的なことを考えるのもよし、様々な楽しみ方がある本だ。続きを読む
投稿日:2017.11.10
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