【感想】ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ

根井雅弘, 荒川章義, 寺尾建, 中村隆之, 廣瀬弘毅 / 講談社選書メチエ
(4件のレビュー)

総合評価:

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  • 経済学の曖昧さ

    日本では経済学は文系なのだが、理系の知識を必要とする、という一風変わった立位置にあるわけですが、この本を見ると、ここ20年を除けば海外の受賞者は完全に理系寄りなようです。
    確かにヒックスの一般均衡理論からしてヤコビアンを使ったりしていますし、経済学帝国主義とまでいわれたベッカーは物理学を模範にしていたと聞きます。
    にもかかわらず、経済学の失敗は避けえれないという現実。
    そこに人間が関わっている社会科学というものの不思議さがあります。
    私は、ゲーム理論以降の経済学の展開は知らなかったわけですが、統計とデータ解析による前提条件の確からしさの話など、非常に興味を引かれる内容が掲載されています。また、ダブルオークション、様々な経済実験と現実行動の合理性の再発見については非常に不思議な感覚を伝えてくれます。
    この曖昧で不確かな世界に!
    星5つ。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.08

ブクログレビュー

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  • おぬま

    おぬま

    図書館で借りた。
    ノーベル経済学賞の歴代受賞者と、世代の傾向について書かれている。ノーベル賞でも、様々なものがあるのが分かったが、やはり経済学はイマイチ理解が追いつかないのは、肝心の式が出てこないからだろうか。続きを読む

    投稿日:2021.08.09

  • 甘味処

    甘味処

    どういう経済学者が受賞してきたか、受賞される理論はどのような変化があったのかを丁寧に考察している本。

    大まかな理論解説とともに当時の状況や学者同士の関り、思想的対立などを踏まえて整理されているので、経済学理論がどのように発展してきたのか、どんな対立があったのかがとても分かりやすくなる良い本でした。続きを読む

    投稿日:2020.01.01

  • 千莉

    千莉

     経済学の発展の歴史を学ぶことができる。
     中でも印象に残った話はゲイリー・ベッカーの家族の経済学の話だ。女性の社会進出が進むことにより離婚率の上昇、未婚化の進行、少子化への道を辿るという話を経済的に論じていた。日本では少子高齢化が問題視されている中で女性の社会進出を推し進めている。傷口を自ら開く結果となっているのは皮肉なものである。続きを読む

    投稿日:2018.09.07

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