【感想】ねこもくわない

カレー沢薫 / 漫画ゴラクスペシャル
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 5.0
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  • 登場する男性が、この漫画家さんの作品の中でも屈指のクズ。

    愛らしい飼い猫が、駄目な飼い主を立ち直らせようと料理に励む。
    これだけ聞けば、割りと幅広く好感を持たれそうな漫画なのですが、実体は真逆。
    女性を食い物にし金を貢がせる飼い主・トシゾウが紛うことなく本物のクズで、一周回って清々しいほど。
    そして飼い猫が作る料理も「BLTサンド LT抜き」とか「逆ダブルバーガー」とか、果てには手作りの「ロキソ●ン」とぶっとんだ物多数(まともな料理も作りますが)。
    猫と料理という万人受けする題材をここまでニッチな物に仕上げられるのは、世界広しと言えどこの作者さんだけなのではないかと思います。
    いやもう、大好き。
    主人公が住んでいる部屋の壁などにある落書きも、ハイセンス。
    「信じる者からだませ」「捕まるまでが援交です」「お前のことわかってやれるのはオレオレ詐欺」などなど、名言揃いです。

    読み切り作品として雑誌掲載された「フルメタル合コン」も収録されており、そちらも必読。
    1ページ目から「婚活くせぇ手で触んじゃねぇぇぇぇぇぇ!」という叫びで始まる、合コンあるある漫画です。
    参加女性を厳しく断罪し、それぞれに付けたあだ名が秀逸すぎる。
    合コンで失敗したことのある男性は読んで損はありません。

    ありきたりの猫漫画には辟易しているという方や、上に挙げた設定や名言等が心の琴線に触れるような心の荒んでいる方にお勧めです。
    真っ当に生きている方やフェミニストの方は絶対読んじゃ駄目です(作者も女性ですが)。
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    投稿日:2016.05.05

  • 飯モノと猫。だのにどうしてこうなった。

    本作の主人公は猫であり、ちゃんと料理漫画である。

    であるのにこうなってしまったのは、漫画ゴラクという土壌の影響か、この作者が描くとどんなテーマもこうなってしまうのか。

    たぶんその両方なのだろう。


    何でもありの肥沃な土壌で、類い稀無きセンスという名の超水で育成された未だかつてない猫飯モノ。
    とくとご賞味あれ。
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    投稿日:2016.09.07

  • 予想をはるかに上回った

    makuratakaさんのレビューを読んですぐに購入しました。
    小さな悩みとかどうでもよくなりました。

    投稿日:2016.05.06

  • カレー沢薫入門書

    友人から「カレー沢薫って漫画家さん、おもしろいよ。これなんてどう?」と勧められ、その面白さにハマってしまった、自分にとって記念すべき一冊。
    猫をこよなく愛する作者が、「猫、グルメ、そして暴力」をテーマに描いた漫画です。

    かわいい絵柄でテンポよく読めますが、床に転がっているもの、壁のラクガキなど、二度見してしまう要素が多いためリピートしがちです。コラム連載も多い作家さんのため、セリフやラクガキのセンスもエッジが立っています。

    この漫画を読んで「カレー沢先生おもしろい」と感じた方は、漫画やコラムなど多作な作家さんなので、どんどん手を出してみるといいと思います。私のように。
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    投稿日:2017.05.28

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