【感想】やさしい人(愛蔵版)

加藤諦三 / PHP研究所
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
5
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  • 本の後半は、「人類愛を口にする人」が、なぜ残酷な理由を述べています。

    加藤諦三氏を知ったのは、建設業の業界紙にコラムを読んだ時の話でした。
    自分はそれまで、言動は嘘をつくけれども行動は嘘はつかない。と、盲目的に信じていました。
    本書でも書かれていますが、「犯罪を犯した少年」を扱った記事では、「あんな優しい子がこんなことをするなんて・・・」

    犯罪を犯す前の「少年の優しさ」は、他人の為だったのか、それとも周囲に受け入れて貰うために自分を偽って優しく振る舞っていたのか。

    同じ行動でも、「心を見れば」違いが明らかになる。

    心を偽っている人、自分を受け入れられない人は、けして「やさしい人」にはなれない。

    アンデルセン童話に出てくるヒナギクは、人間の目からみるとキレイな花壇からあぶれて、雑草の中に埋もれている存在。

    でも、ヒナギクは太陽の光を浴びて幸せなのです。ヒバリの歌声を聞けて幸せなのです。 ヒナギクは他の花と比べて色艶やかでないことを知ってる。ヒナギクのように歌えないし、飛べもしないことも知ってる。にもかかわらず、ヒナギクは自分に価値があることを知っている。

    ヒナギクは自分に価値があることを知ってるから、他者の優れた部分を素直に褒めることができる。他者を受け入れることができる。
    だから、ヒバリは他の花のところにいかないで、ヒナギクがいる場所で歌を歌う。

    人が本当の幸せになるためには、ヒナギクのように生きて、本当のやさしさを手に入れなければならない。
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    投稿日:2017.02.04

ブクログレビュー

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  • あみゅん

    あみゅん

    優しい人は確かに世の中に溢れるほど存在している。だが、本当の優しさと偽りの優しさでは受ける印象においては全く違う。雲泥の差がある。本当の優しさだと真心を感じるが、偽りの優しさは裏で見返りを求められているような気がする。
    心が満足していれば自然と人に優しくなれると言う部分を見て本当にその通りだと思った。
    今の私はまだ100%主人のことを許せていない。許す努力は私なりにしているが、恨んでいるのもかもしれないと思っていた。

    この本の中に"甘えている人は人を恨む"とあって、自分だと思った。自分は甘えているのだろうか…そこにピンと来なかった。

    ならば、どうやって恨みをなくしていけるのかと問いを持って見た。
    それに対する答えは、
    ①親しい人を作ること②自分を磨くことにエネルギーを使うこと、とあった。
    ちょうど今、私は恨みの念を自分磨きに使っていることが正解だと思えた。
    だが、親しい人作りはどうしたら良いかと考え中だ。今後良い人との出会いがあったならいいなと思うが、自分の本音を全て話せるような人を近くに得ることができたら最高だ。
    今日一日が死への一歩と言うのも私は昔から考えていることだ。
    だからこそ時間を大切にしていきたいと思う。そして自分のしたいことをして生きていきたい。
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    投稿日:2023.10.08

  • Hana

    Hana

    今まで生きてきた経験値で、人を見た時に、この人はきっとやさしい人だ、人相がいいとか、やさしい人ととそうでない人の違いを人を見れば漠然と感じるようになってきた。

    でもその違いを言葉にはできないし、なんなのかわからなくて。

    この本を読んでその違いを少し理解できた。

    特にドキッとしたところは、

    行為自体は優しくても、恩返しや見返りを求めた行為は本当は優しくないって話。
    電車で人にぶつかった時に、「痛い!」と言われたら、「ごめんなさい」と言う人=やさしいと思っていたけど、本当にやさしい人は「どこが痛いですか?大丈夫?」と言う人。
    わたしは「ごめんなさい」としか言えない人だなと読んでて刺さった。

    ▽最近頭で考えてたこと

    私は、人を喜ばせることが好きで
    相手のために何かしてあげたい、人を愛したいと思う気持ちは割と強い方だと思ってた。

    でも、「こんなにしてあげてるのに、何もしてくれない」とか思ってしまう自分もいて。

    自分って心からやさしい人間じゃないのかな…とか心の小さい人間だな…とか思ったりしてた。

    お金持ちになりたいとか〇〇になりたいとか強い願望や夢を持たずに今まで生きてきたな…と思ってきたけれど、

    この本を読んで、

    わたしの人生の目標はやさしい人になることだと思った。

    人の温もり、人の優しさが好きで
    優しくない人に優しくなれと言っても優しくならない。優しくない人は優しい人と触れ合うこと、その環境を作ってあげることで優しくなれる。その積み重ね。

    わたしは、周りの人にそんな環境や空気を与えられる、本当にやさしい人になりたい。

    そのためのヒントがこの本にはたくさん書かれていた。まずは自分の本性に従って生きる生き方を見つけたい。

    ふとしたときに読み返したい、そう思える本でした。
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    投稿日:2023.07.30

  • sally

    sally

    「やさしさ」ってなんだろうと思ってときどき読み返してます。

    この方の文章、独特です。
    私は好きです。クセ強めでクセになる。

    投稿日:2022.09.19

  • マート

    マート

    全ては良い事だと思う
    にもかかわらず=自己肯定
    幸せだと思う
    やさしい人は安心感を与えるからまわりに人が集まる

    投稿日:2021.12.30

  • Yurico

    Yurico

    やさしさ」について心理学的に解明する。

    「やさしさ」とは何か? 「やさしい人」とはどういう人か? 人間関係が殺伐とした時代に求められている心のあり方を追究する。

    「どんな人が好きですか?」と聞かれれば、ほとんどの人は、「やさしい人」と答えるであろう。また、自らが「やさしい人」でありたいと思っているのも、ほとんどの人にあてはまる感情だろう。しかし、この「やさしさ」ほど、定義づけがやっかいなものもない。一体、皆が触れてみたいと感じる「やさしさ」の本質とは何なのか? 本書では、それについて知り、「やさしい人」であるための、自分の心との向き合い方をわかりやすく教える。

    ●第1章 なぜやさしくなれないのか 
    ●第2章 やさしさへの道しるべ 
    ●第3章 励ましのパワー 
    ●第4章 本当のやさしさ・偽りのやさしさ 
    ●第5章 傷つきやすい心のおさめ方 
    ●第6章 甘えの超克 
    ●第7章 自分と向き合う 
    ●第8章 やさしさは幸せの源
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    投稿日:2021.08.02

  • mei2cat

    mei2cat

    とても素敵な一冊。

    やさしい人になりたいと思う。
    自我の確立した私でありたいと願う。
    裏切られて、悔しさを手放さないより、
    関係を切る方向に持って行ける人になりたい。
    丁寧に生活し、1つひとつを大切にする。1つひとつを大切に終わらせる。
    続きを読む

    投稿日:2020.08.01

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