安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生

安田隆夫 / 文春新書
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
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ブクログレビュー

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  • gatani

    gatani

    常々社会人生活に個人的欲求を混ぜてもいいと思っていて(自己実現という意味で、公私混同はダメよ)、それを実践している方がいらっしゃる!というのが素直な感想です。
    このポジションの方が、実にフレンドリーな文体で世に自身の経験を出してくださることは稀だと思います。
    読んで自分のビジネスの仕方に反省が多かったな…
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    投稿日:2021.03.15

  • rokkosanjin

    rokkosanjin

    1978年に東京の杉並にオープンした18坪の雑貨店を、今やイオンやユニクロと肩を並べるほどの大企業に育て上げた「流通界の風雲児」・安田氏による一代記。少量多品種の商品を安く仕入れ、デフレ経済のもとで「低価格」「圧縮陳列」「深夜営業」を武器に急成長した同社だが、その設立から現在に至る経緯は順風満帆とは真逆で、失敗と苦難の連続であった。経営者である自分の想いが伝わらない従業員たちとの葛藤、「住民団体」と自称する怪しい活動家による営業妨害や、時代に逆行して理不尽な規制をする役所との闘い、さらには万引き犯が起こした放火事件による従業員の「殉職」...。逆境に遭うたびに常識とは反対の「逆張り」を仕掛け、不可能を可能にしてきた男は2015年に引退し、「我が子同然」と公言するドンキとその社員を見守り続けている。続きを読む

    投稿日:2020.12.12

  • Bodaddy

    Bodaddy

    ゼロからドン・キホーテを立ち上げた安田さんの自叙伝とも言える一冊。何度も出てくる「はらわた」という言葉に代表される、考え抜いて行動する力と仕事をゲームとして楽しむ姿が非常に印象的。

    そして読みやすい文章で書いているが仕事と書物を通じて、マーケティングやマクロ経済等ビジネススクールで学ぶような科目の基礎を身につけていることがありありと分かり凄味を感じる。

    以下、気に入ったフレーズ。

    ・考えてもらうは徹底的な権限以上が必要

    ・信じて頼むことの重要性

    ・赤字の外食店から譲り受けるソリューション型物件による出店

    ・プロ経営者をもてはやす風潮への違和感

    ・62歳で達した、「私欲を捨てて大義に殉じる」という心境

    ・理路整然としているから正しいということは決してない。人間の心理がそもそも理路整然としていない。

    ・凡庸は楽だが、即、死を意味する

    ・はらわた力の重要性。もがき苦しむ力のこと。

    ・真正直に商売をやることでお客様から信頼を得る。小賢しい工夫をしても必ず見抜かれてしまう。

    ・売り手と買い手は利益相反があるものだから、その境界線を曖昧にしていく

    ・OrではなくAndを目指す

    ・組織のアポトーシス(正常な細胞の自死)が必要

    ・負けに敏感な人が多いが、勝ちに敏感かつ貪欲な人が少ない

    ・運をレバレッジするが、ツキがない時は見を決め込む

    ・仕事のゲームに勝ち得て成果を上げる喜びと満足感は何事にも替えがたい

    ・人は人のことを分からない。白黒つかないグレーがたくさんいる。その濃淡を見極めて距離感を取る。
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    投稿日:2020.07.07

  • midosuke2

    midosuke2

    非常に良かった。私の履歴書しかり、経営者の自伝はやはり面白い。同じ言葉でも実績を出された安田さんだから重みが違う。
    前半のドンキが急成長するまでの話もおもしろいが、個人的には後半のカリスマ創業者亡き後の会社の仕組み作りをどのようにするかという話が面白かった。これは売らずに置いとこう。続きを読む

    投稿日:2020.05.15

  • hiromiyanase

    hiromiyanase

    このレビューはネタバレを含みます

    ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」創業者の自叙伝。
    ドンキホーテは様々なトラブルによく合う(起こす?)企業とも知られる。
    ・住民反対運動(大店法)
    ・放火火災(圧縮陳列のせい?)
    ・医薬品販売について
    ・公正取引委員会からの勧告拒否

    など。そのトラブルのドン・キホーテ側から見たことっも描かれるが、これが清々しい。
    特に医薬品販売については、厚労省とのバトルとして描かれる。
    企業として「顧客最優先主義」を貫く、ということをたとえ官庁に目を付けられたとしても貫くというのは憧れと言ってもいいと思う。

    途中触れられているが「ビジョナリー・カンパニー」に感化されているところはあるらしい。
    ORではなくANDを追求する姿は、やはり感化された企業はどこも考えるとこのようだ。

    「祭り」が日本を救う。というフレーズに惹かれる。ドンキ初期の成長戦略(夜祭の縁日的演出)らしい。ネットの「祭り」もそうだが、なんならかしらの非日常というのは大切になるのだろうと思う。

    その後、この本が書かれた1年後、今度は労働基準法に触れたという報道があった。
    現場主義、顧客最優先主義というところが次は従業員にどう向いたと考えるべきか。
    生々しい従業員の声なのか、それともはじき出された社員の声なのか。

    -----
    ドン・キホーテの勝因
    ①ナイト・マーケット
    ②CVD+A (CV:コンビニエンス、D:ディスカウント、A:アミューズメント)
    ③トイレットペーパーからスーパーブランドまで
    ④圧縮陳列
    ⑤脇役商品
    ⑥POP洪水
    ⑦権限移譲と「主権在現」
    ⑧変化への対応力と「顧客最優先主義」
    ⑨顧客親和性
    ⑩モノではなく流通を売る P98-105

    モチベーションを変えてはダメ
    企業規模が大きくなると、初期の尖った要素が薄まり、あるいは陳腐化して魅力が低下してしまう。これまでのドンキも、その陥穽に何回か落ちかけている。それを避けるには、凡庸に回帰しないように経営者が常に留意し続けるしかない。(略)
    ただし、モチベーションを変えてはダメだ。少なくとも顧客のモチベーションは常に、「ドンキはディスカウンター」という創業の原点にある。(略)逆にそれ以外はいくら変化してもいい。(略)「おしゃれで高級なものを」とは考えない。もちろん、おしゃれで高級で、なおかつ安ければ一番いい。しかし「少々高くてもおしゃれなら」という発想は絶対にしない。それをやると、すぐ凡庸に堕してしまう。凡庸は楽だが、即、死を意味する。P176-177


    ドン・キホーテグループの企業原理は「顧客最優先主義」だ。「仮に自分がお客様だったら、一体どうしてほしいかを具現化すること」と定義している。(略)
    ならばいっそのこと顧客の側に立って「ドンキに来て面白かった、得をした」と思っていただこう、というのが当社の基本姿勢である。つまり主語を転換して、徹底して買う側に立った発想をするということだ。P204

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    投稿日:2020.04.25

  • mikan101

    mikan101

    ドン・キホーテのごちゃごちゃした「圧縮陳列」や、迷路のような店内、派手なポップ広告、夜間営業などは、経験も知識もなく「泥棒市場」を始めた安田氏の苦肉の策だったことが、本書を読んでよくわかった。
    逆張りの戦略は、頭でわかっていても、実行するのは勇気のいることだと思う。
    しかし、ものすごいエネルギーでここまでドンキを大きくしたんだろうな。
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    投稿日:2019.08.26

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