【感想】シャーロック・ホームズ 絹の家

アンソニー・ホロヴィッツ, 駒月雅子 / 角川文庫
(46件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
14
17
9
3
0
  • 良質なシャーロック・ホームズのパスティーシュ物。

    コナン・ドイル財団公認の正「続編」という肩書きはともかく、シャーロック・ホームズのパスティーシュ物として、あるいは良質なミステリーとして面白く読了しました。発端となる依頼人の登場から始まった物語が途中で横滑りしたかと思いつつ、読み進めた先に現れる奇怪な事件と、発端となった事件の真相も、それまでにちりばめられた伏線がすべて回収された形で解決されるという、語り口のうまさが光る作品でした。事件そのものは正直「現代」向けとも思え、読んだ後で考えれば色々引っかかる部分も多い気がしますが、満足度は高い作品でした。シャーロック・ホームズが好きな方、シャーロック・ホームズのパスティーシュ物が好きな方、あるいは全くシャーロック・ホームズに関心の無い方にも一読をお勧めしたいと思います。続きを読む

    投稿日:2015.11.24

  • 素晴らしいよ、ワトソン君

    生き生きとした本物のシャーロック・ホームズが、この本に甦っておりました。
    ワトソン先生のメランコリックな感じもとても良かったです。
    あぁ、この物語をジェレミー・ブレッド氏に演じて貰いたかったなぁ。

    投稿日:2023.03.24

ブクログレビュー

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  • 黒岡伸治

    黒岡伸治

    コナン・ドイル財団が正式認定した、アンソニー・ホロブィビッツが書いた61さくめとなる譚

    コナン・ドイルをリスペクトした物語をさらにリスペクトした翻訳で素晴らしです

    物語自体もコナン・ドイルが書いたのではないかと思える内容で、読み応え充分だ続きを読む

    投稿日:2025.05.07

  • og

    og

    このレビューはネタバレを含みます

    アンソニー・ホロヴィッツによるホームズ外典。

    本家シャーロック・ホームズでは描かれないようなエグみのある展開(そのために、ワトソンは当初ホームズの事件簿としてこの事件を公表しなかった、という設定でもある)。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2025.04.27

  • 一条浩司(ダギナ)

    一条浩司(ダギナ)

    コナン・ドイル財団が初めて公式作品認定をした八十数年ぶりの、名探偵シャーロック・ホームズ新作(第61作)。

    パロディとかオマージュとかパスティーシュとかいう、ホームズの二次創作的なものは世の中にたくさんありそうだが(詳しくは知らない)、本作はなんと財団によって公式認定された正統な続編だという。自分はあまりホームズを直に読んだことはなく、もっぱらシャーロック・ホームズ プロジェクトという、プロのナレーターの方が自分で翻訳して朗読しているYouTubeチャンネルを聞いていて、いちおう大半の作品は知っている。このKIさんの朗読が秀逸で、この人の声で再生されるホームズ以外は考えられないほどハマっている。果たして本作を読む際に、KIさんの声でホームズやワトスンのセリフが脳内再生されるだろうか?読む前から楽しみだった。

    結果としては申し分ない傑作だった!濃いファンの方々には色々と感想はあるだろうけれど、自分としてはシャーロック・ホームズ作品として違和感がなかった。あまりに醜怪な事件のため、ホームズの死後にワトスンがひっそり執筆し、百年後に開封されるよう指示したというよく考えられた設定ですんなり入っていける。ハドスン夫人からレストレイドやマイクロソフトといったおなじみの人物も登場し、変装やアクション、物語を牽引する謎、驚くべき種明かしまで、すべての要素が入っていて、きっと本家ホームズに引けを取らないのではないだろうか。いっけん関係なさそうな2つの謎と、散りばめられたすべての伏線が一つに収束するラストには驚愕、お見事というほかはない。

    ただ、事件の真相は現代的な感じはする。映画化すればすごくヒットしそうだけどそういう話はないのだろうか?近年のロバート・ダウニー・Jr主演のシャーロック・ホームズ2作は見たけれど、アレンジが効きすぎて原型がなかった気が。あれはあれで面白かったし好きなので続編を期待していたのだが……。

    本作のような完成度で公式続編が続けば嬉しいが、やはり注目すべきはアンソニー・ホロヴィッツという作家そのものなのだろう。恐るべし。
    続きを読む

    投稿日:2025.02.02

  • りと

    りと

    このレビューはネタバレを含みます

    コナン・ドイル財団初の公認シャーロック・ホームズの続編。
    あまりにも酷い事件でこれまでワトソンが書いていなかったものの晩年になりその事件も書き記す事にしたところから話が始まる。

    最初の事件が中途半端に終わったかと思うとその事件を切欠に別の事件に発展していく。一見どう繋がるか定かではない手掛かりをひとつひとつ追っていくため、ある程度まとまった時間を取れるタイミングで読まないとついていくのが大変かもしれない。

    個人的には巨悪としての絹の家に対してモリアーティが不快感を示しており、ワトソンを使ってホームズを助けようとするところにモリアーティなりの犯罪に対するスタンスが見え隠れして良かった。
    また最後には最初の事件のところまで戻って全てが繋がっていたところも流石シャーロック・ホームズ作品だったと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2025.01.26

  • elephanta

    elephanta

    過去のホームズ作品に関連する人物や事件が出てきて、今までの続きとして読むことができて、コナン・ドイルが書いたものと錯覚しそう。面白かった。

    投稿日:2024.06.11

  • hiro1548

    hiro1548

    欧米ではこういう趣向が好まれるんだね。
    コナンドイル財団公認の、61篇目のホームズ作品なんだそうな。ま、パスティーシュなんだけどよくできてる。
    人気作品を永遠に愉しんでいくための手法としてのパスティーシュなのでしょうね。007シリーズもそうだし、スターウォーズだってそうだ。
    自分はよく知らないけど、日本の作品でも楽しみたいね。
    続きを読む

    投稿日:2024.06.08

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